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1972/12/22 第71回国会 参議院 参議院会議録情報 第071回国会 本会議 第1号
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1972/12/22 第71回国会 参議院

参議院会議録情報 第071回国会 本会議 第1号

#1
第071回国会 本会議 第1号
昭和四十七年十二月二十二日(金曜日)
   午前十時十分開議
    ―――――――――――――
#2
○議事日程 第一号
  昭和四十七年十二月二十二日
   午前十時開議
 第一 議席の指定
 第二 会期の件
 第三 内閣総理大臣の指名
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 一、日程第一
 一、故議員松井誠君に対し弔詞贈呈の件
 一、故議員松井誠君に対する追悼の辞
 一、故議員野上元君に対し弔詞贈呈の件
 一、故議員野上元君に対する追悼の辞
 一、日程第二乃至第三
 一、特別委員会設置の件
     ―――――・―――――
#3
○議長(河野謙三君) これより会議を開きます。
 日程第一 議席の指定
 議長は、本院規則第十四条により、諸君の議席をただいまの仮議席のとおりに指定いたします。
     ―――――・―――――
#4
○議長(河野謙三君) この際、新たに議席に着かれました議員を御紹介いたします。
 議席第十七番、地方選出議員、静岡県選出、斎藤寿夫君。
   〔斎藤寿夫君起立、拍手〕
    ―――――――――――――
#5
○議長(河野謙三君) 議長は、本院規則第三十条により、斎藤寿夫君を外務委員に指名いたします。
    ―――――――――――――
#6
○議長(河野謙三君) 議席第百六十二番、地方選出議員、新潟県選出、君健男君。
   〔君健男君起立、拍手〕
    ―――――――――――――
#7
○議長(河野謙三君) 議長は、本院規則第三十条により、君健男君を社会労働委員に指名いたします。
     ―――――・―――――
#8
○議長(河野謙三君) 議員松井誠君は、去る十一月十日逝去せられました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。
 同君に対しましては、すでに弔詞を贈呈いたしました。
 ここにその弔詞を朗読いたします。
   〔総員起立〕
 参議院は議員松井誠君の長逝に対しましてつつしんで哀悼の意を表しうやうやしく弔詞をささげます
     ―――――・―――――
#9
○議長(河野謙三君) 藤田正明君から発言を求められております。この際、発言を許します。藤田正明君。
   〔藤田正明君登壇、拍手〕
#10
○藤田正明君 私は、同僚議員各位のお許しを得まして、本院を代表し、去る十一月十日に逝去されました議員松井誠君に対し、つつしんで追悼の辞をささげたいと存じます。
 松井君は、大正元年十月、新潟県佐渡郡真野町にお生まれになり、すでに青少年時代から俊秀の誉れ高く、第四高等学校を経て、東京帝国大学法学部を優秀な成績で御卒業の後、旧満州国司法官として奉職されましたが、当時の軍国主義的世情にいれられず、郷里に帰られ、弁護士として、終始、国民大衆の側にあって活躍され、特に、貧しい人々のためには、無報酬の弁護をお引き受けになることがしばしばであったと伺っております。
 また、戦後の日本再建にあたっては、将来をになう青少年にこそ期待すべきものであるとして、青少年教育や文化サークル等になみなみならぬ熱意を傾注されるとともに、佐渡人権擁護委員協議会長として、困難な問題解決にも取り組まれ、郷党の信頼を一身に集めておられました。
 君は、日本社会党にあって、新潟県連組織委員長をはじめ、県本部副委員長等数々の要職を歴任され、同党発展のため多大な功績を残されましたが、かつて君が多感な青年時代を過ごされた高等学校、大学時代からつとに御親交の深かった日本社会党の成田委員長も、君の卓抜な識見と真摯なお人柄に対し、絶えず敬愛の念をもって、その将来を嘱望されておったということであります。
 君は、昭和三十五年の衆議院議員総選挙に、新潟県民の強い支持を受けられまして初当選され、続いて昭和三十八年の総選挙にも、みごとに再選の栄誉をになわれ、幅広く政治治動を続けておられましたが、昭和四十一年の新潟県知事選挙には、革新知事実現の衆望をになって選挙戦に出馬し、善戦されましたが、時に利あらず、小差をもって惜敗されました。
 その後、昭和四十三年の参議院議員通常選挙には、みごと、新潟県選出議員として栄冠をかちとられ、以来、本院において、大蔵、社会労働、地方行政、法務、予算、決算、その他各種特別委員会の委員として、各分野にわたる国政審議に参画をされました。
 特に、昭和四十四年には石炭対策特別委員長、翌四十五年には公害対策特別委員長として、それぞれ石炭産業の再建問題、公害対策及び環境保全の諸問題等にまっこうから取り組んでこられました。
 また、今回の沖繩返還にあたっては、特別委員会の理事として困難な委員会運営にも関与され、沖繩県民にも十分納得のゆく返還を実現するため、文字どおり献身的な努力を尽くされたのであります。
 これまでの多年にわたる激しい政治活動が君の御健康をそこねたのでありましょうか、今年の春ごろ、おかげんが悪いようだと伺いましたが、政治家として責任感の旺盛な君は、お休みになられる直前まで、予算委員会においていつものようにきびしい論議を戦わせておられましたので、私どもといたしましては、しばらく御休養なされば、日ごろのお疲れもいえ、またお元気なお姿にお目にかかれるものと心待ちにいたしておったようなことでございます。しかしながら、私どもの願いもむなしく、ついに不帰の客となられました。まことに痛惜哀悼にたえないところであります。
 君は資性きわめて温厚篤実、頭脳明晰にして、しかもなお特段の勉強家であられたことは、あまねく人の知るところでありまして、君の本会議や委員会における政策論議は、実に透徹、理路整然として核心をつき、大臣、政府委員も答弁に窮することがしばしばございました。私自身も大蔵政務次官当時、君の鋭い質問やきびしい追及に、よく立ち往生させられましたことを、ついきのうのことのように思い出しております。他面、君は広く人をいれるの雅量に富み、相手の立場にも深い御理解をお示しになり、心あたたまるその寛容さに、私はいつも深い感銘を受け、与野党の立場をこえて、友情と畏敬の念を抱き続けてまいりました。君のなつかしい面影は、いつまでも敬愛の念とともに私の思い出の中に生き続けることでありましよう。
 いまやわが国は激動する七〇年代にあたり、内政、外交に新時代を迎えつつあり、君のすぐれた識見と不抜の信念に期待するところ多大でありましたにもかかわらず、こつ然としてその生涯を終えられましたことは、まことに惜しみても余りあり、ひとり本院のみならず、国家のためにも痛恨事であると申さねばなりません。
 ここに、つつしんで君の御生前の功績をたたえ、その人となりをしのび、衷心から御冥福をお祈り申し上げまして、追悼の辞といたします。(拍手)
     ―――――・―――――
#11
○議長(河野謙三君) 議員野上元君は、去る十一月十九日逝去せられました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。
 同君に対しましては、すでに弔詞を贈呈いたしました。
 ここにその弔詞を朗読いたします。
   〔総員起立〕
 参議院は議員従四位勲二等野上元君の長逝に対しましてつつしんで哀悼の意を表しうやうやしく弔詞をささげます
     ―――――・―――――
#12
○議長(河野謙三君) 植竹春彦君から発言を求められております。この際、発言を許します。植竹春彦君。
   〔植竹春彦君登壇、拍手〕
#13
○植竹春彦君 ただいま、故野上元君のみたまに対して議長の弔詞御朗読とともに、参議院議員一同はうやうやしく御冥福を祈りました。私は、ここに皆さまのお許しを得て哀悼のことばを申し上げたいと存じます。
 君は、その青年時代を満州に過ごされまして、昭和七年大連の逓信講習所に入り、卒業の後、奉天郵便局に就職されまして、たちまち頭角をあらわして、若冠二十二歳にして郵便取扱所長に抜てきせられ、はなばなしく人生のスタートを切られましたが、終戦によって内地へ引き揚げ、労働運動に身をささげる決意をなして全逓に加入し、千葉地区委員長として活躍し、昭和二十八年以降六カ年の間に、あるいは中央本部副委員長として三期、さらにその執行委員長にまた三期連続、これらの要職を歴任し、あまたの輝かしい業績をあらわされたのであります。
 君は、昭和三十四年、そのうんちくと抱負経綸をば国政の場において実現するために、組織の圧倒的な御推薦を受けて参議院通常選挙に出馬、みごと当選し、自来十三年の間、参議院議員として大蔵、農林水産、予算の各常任委員、また湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員、北陸地方開発審議会委員及び皇室会議予備議員として広く国政の審議に参画せられ、さらに昭和四十一年には参議院逓信常任委員長として委員会を主宰し、参議院における革新勢力の重要なる代表者の一人として、君はその高き識見と卓抜せる指導力とを発揮して、実に活発な政治活動を展開せられたのでありました。
 君が初めて参議院議員に当選せられた当時の全逓は、そのときまでに二年八カ月の長きにわたって政府と抗争を続け、その年の十二月には、年末闘争ともかみ合って熾烈な闘争を反復し、私も当時政府側の直接担当者たる郵政大臣としてしばしば君と激論を戦わし、政府も組合も互いに毅然たる態度をくずさず、あるときは夜半過ぎまで君と二人きりで公労委の仲裁条件を主題として大声で論戦を重ね、事態は必然決裂するものと思われましたが、君は高邁な良識と組織内の信望のもとにその組織内の結論をまとめられ、問題をILOの場に移すこととして急遽妥結の運びとなり、さしも三十二カ月にわたる政府との長期大抗争に終止符を打ち、年末年始の郵送も無事円満に執行されたことは、君の功績としていまもなお高く評価されていることは、まことに深き尊敬の念禁じ得ざるところであります。そのため、やがて昭和四十一年には、東京中郵事件に対する最高裁の判決にあわせて一連の労働基本権拡張の判決となり、さらにILO八七号条約の批准となった成果は、いずれも君を先頭に君の同志の活躍がきわめて大きな要因であったことを追憶し、君の功績を特筆大書して君の霊を弔いたいのであります。
 君は清廉の人、資性明朗、頭脳明晰でありましたが、またまれに見る読書家であったために、その読書力と思考の深さからユニークな識見が積み重ねられ、鋭い将来への洞察力をつちかっていたものと思われます。私は、君とは党を異にし、主義、政策を異にしておるものの、互いにあたたかい心の通える同僚議員として深く尊敬してまいりましたが、これはひとり私ばかりではないと存じます。
 しかるに、君は一昨年の参議院三選のあと病を得て入院し、直ちに手術を受けられましたが、私が君を関東逓信病院に見舞ったおりには、いつも案外元気で、病床の上で歓談せられ、君を知る人みなその退院を喜び合ったのもつかの間、今年春からは横紋筋の肉腫再発し、再び入院せられましたところ、家族や病院、みんなの手厚い看護もむなしく、ついに十一月十九日未明、病あらたまり、五十七歳の一期をもって溘焉として長逝せられたのであります。まことに痛惜にたえません。
 私はいま、君ありし日の、君との数々の思い出にふけりつつ、同僚議員各位とともに君の遺霊に対して深く御冥福をお祈りいたします。(拍手)
#14
○議長(河野謙三君) これにて休憩いたします。
   午前十時二十七分休憩
     ―――――・―――――
   午後二時四十八分開議
#15
○議長(河野謙三君) 休憩前に引き続き、これより会議を開きます。
 日程第二 会期の件
 議長は、今期国会の会期を百五十日間といたしたいと存じます。
 会期を百五十日間とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#16
○議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって、会期は全会一致をもって百五十日間と決定いたしました。
     ―――――・―――――
#17
○議長(河野謙三君) 日程第三 内閣総理大臣の指名
 本院規則第二十条により、これより内閣総理大臣の指名を記名投票をもって行ないます。議席に配付してあります赤色の記名投票用紙に、国会議員のうち一人の氏名を記入して、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行ないます。
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
#18
○議長(河野謙三君) 浅井亨君から、歩行困難のため、投票を参事に委託したいとの申し出がございました。これを許可いたします。
 投票漏れはございませんか。――投票漏れないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
#19
○議長(河野謙三君) これより開票いたします。投票を参事に点検させます。
   〔参事投票を計算、点検〕
#20
○議長(河野謙三君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数       二百三十三票
 本投票の過半数は百十七票でございます。
  田中角榮君       百二十八票
   〔拍手〕
  成田知巳君          六十票
   〔拍手〕
  竹入義勝君         二十三票
   〔拍手〕
  春日一幸君          十二票
   〔拍手〕
  野坂参三君           十票
   〔拍手〕
 よって、本院は、田中角榮君を内閣総理大臣に指名することに決しました。(拍手)
     ─────・─────
#21
○議長(河野謙三君) この際、特別委員会の設置につき、おはかりいたします。
 沖繩及び北方問題に関する対策樹立に資するため、委員二十名からなる沖繩及び北方問題に関する特別委員会を、
 災害に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名からなる災害対策特別委員会を、
 公害及び環境保全に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名からなる公害対策及び環境保全特別委員会を、
 交通安全に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名からなる交通安全対策特別委員会を、
 当面の物価等に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名からなる物価等対策特別委員会を、
 公職選挙法改正に関する調査のため、委員二十名からなる公職選挙法改正に関する特別委員会を、
 また、科学技術振興に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名からなる科学技術振興対策特別委員会を、それぞれ設置いたしたいと存じます。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#22
○議長(河野謙三君) 御異議ないと認めます。
 よって、沖繩及び北方問題に関する特別委員会外六特別委員会を設置することに決しました。
 本院規則第三十条により、議長は、議席に配付いたしました氏名表のとおり特別委員を指名いたします。
     ─────・─────
#23
○議長(河野謙三君) 本日はこれにて散会いたします。
   午後三時八分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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