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1972/09/18 第71回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第071回国会 本会議 第59号
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1972/09/18 第71回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第071回国会 本会議 第59号

#1
第071回国会 本会議 第59号
昭和四十八年九月十八日(火曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第五十四号
  昭和四十八年九月十八日
   午後二時開議
 第一 水銀等による水産動植物の汚染に係る被
    害漁業者等に対する資金の融通に関する
    特別措置法案(農林水産委員長提出)
 第二 水源地域対策特別措置法案(内閣提出、
    参議院送付)
 第三 化学物質の審査及び製造等の規制に関す
    る法律案(内閣提出、参議院送付)
 第四 公害健康被害補償法案(内閣提出)
 第五 瀬戸内海環境保全臨時措置法案(公害対
    策並びに環境保全特別委員長提出)
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 中央社会保険医療協議会委員任命につき同意を
  求めるの件
 労働保険審査会委員任命につき同意を求めるの
  件
 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進
  特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提
  出、参議院回付)
 健康保険法等の一部を改正する法律案(内閣提
  出、参議院回付)
 厚生年金保険法等の一部を改正する法律案(内
  閣提出、参議院回付)
 日雇労働者健康保険法の一部を改正する法律案
  (内閣提出、参議院回付)
 日程第一 水銀等による水産動植物の汚染に係
  る被害漁業者等に対する資金の融通に関する
  特別措置法案(農林水産委員長提出)
 日程第二 水源地域対策特別措置法案(内閣提
  出、参議院送付)
 日程第三 化学物質の審査及び製造等の規制に
  関する法律案(内閣提出、参議院送付)
 日程第四 公害健康被害補償法案(内閣提出)
 日程第五 瀬戸内海環境保全臨時措置法案(公
  害対策並びに環境保全特別委員長提出)
   午後二時三分開議
#2
○副議長(秋田大助君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 中央社会保険医療協議会委員任命につき同意を求めるの件
 労働保険審査会委員任命につき同意を求めるの件
#3
○副議長(秋田大助君) おはかりいたします。
 内閣から、中央社会保険医療協議会委員に高橋正雄君及び山田雄三君を、労働保険審査会委員に八木高生君を任命したいので、それぞれ本院の同意を得たいとの申し出があります。右申し出のとおり同意を与えるに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○副議長(秋田大助君) 御異議なしと認めます。よって、いずれも同意を与えるに決しました。
     ――――◇―――――
 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院回付)
 健康保険法等の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院回付)
 厚生年金保険法等の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院回付)
 日雇労働者健康保険法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院回付)
#5
○副議長(秋田大助君) おはかりいたします。
 参議院から、内閣提出、国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案、健康保険法等の一部を改正する法律案、厚生年金保険法等の一部を改正する法律案及び日雇労働者健康保険法の一部を改正する法律案が回付されております。この際、議事日程に追加して、右四回付案を一括して議題とするに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○副議長(秋田大助君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案の参議院回付案、健康保険法等の一部を改正する法律案の参議院回付案、厚生年金保険法等の一部を改正する法律案の参議院回付案、日雇労働者健康保険法の一部を改正する法律案の参議院回付案、右四案を一括して議題といたします。
#7
○副議長(秋田大助君) これより採決に入ります。
 まず、国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案の参議院回付案、健康保険法等の一部を改正する法律案の参議院回付案、厚生年金保険法等の一部を改正する法律案の参議院回付案の三案を一括して採決いたします。
 三案の参議院の修正に同意の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#8
○副議長(秋田大助君) 起立多数。よって、三案とも参議院の修正に同意するに決しました。(拍手)
 次に、日雇労働者健康保険法の一部を改正する法律案の参議院回付案につき採決いたします。
 本案の参議院の修正に同意するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○副議長(秋田大助君) 御異議なしと認めます。よって、参議院の修正に同意するに決しました。
     ――――◇―――――
 日程第一 水銀等による水産動植物の汚染に係る被害漁業者等に対する資金の融通に関する特別措置法案(農林水産委員長提出)
#10
○副議長(秋田大助君) 日程第一は、委員長提出の議案でありますから、委員会の審査を省略するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○副議長(秋田大助君) 御異議なしと認めます。
 日程第一、水銀等による水産動植物の汚染に係る被害漁業者等に対する資金の融通に関する特別措置法案を議題といたします。
#12
○副議長(秋田大助君) 委員長の趣旨弁明を許します。農林水産委員長佐々木義武君、
  〔佐々木義武君登壇〕
#13
○佐々木義武君 ただいま議題となりました農林水産委員長提出、水銀等による水産動植物の汚染に係る被害漁業者等に対する資金の融通に関する特別措置法案につきまして、その提案の趣旨を御説明申し上げます。
 去る五月二十二日、有明海におけるいわゆる第三水俣病問題が提起されて以来、水銀、PCB等の有害物質による一部魚介類の汚染問題は、水産食品の安全性に対する国民の不安と不信を引き起こし、このため、漁業者、水産加工業者、水産物販売業者等は、漁業の操業の停止、水産物の販売の不振、魚価の低落等により甚大な損害をこうむり、その事業の経営はもとより、生活さえも危機に追い込まれ、大きな社会問題となっております。
 このような事態に対処し、沿岸漁業者等の事業の経営または生活の窮状を打開するための緊急対策として、水銀等により魚介類が汚染されていること、または汚染されているおそれがあることに起因する被害漁業者等に対して低利資金を円滑に融通する措置を講じ、事業の経営と生活の安定に資することができるようにすることが緊要であると考え、この法律案を提出した次第であります。
 次に、この法律案の主要な内容につきまして御説明申し上げます。
 第一に、都道府県及び市町村は、政令で定める基準に従い都道府県知事が指定する区域内に住所を有する被害漁業者等に対し融資機関が経営資金を貸し付けるときは、当該貸し付けについて利子補給を行なう旨の契約及び当該融資機関が受けた損失を補償する旨の契約を締結することができるようにいたしております。
 第二に、政府は都道府県に対し、予算の範囲内で、都道府県または市町村が利子補給を行なうのに要する経費及び政令で定める特定地域内に住所を有する被害漁業者等に対する貸し付けについて融資機関が受けた損失を補償するのに要する経費の全部または一部を補助することといたしております。
 第三に、補助金の額は、政令で定める特定地域内に住所を有する被害漁業者等に対する貸し付けに係るものについては、利子補給額の百分の六十五に相当する額または融資機関ごとの貸付金の総額に年三・五七五%以内において政令で定める率を乗じて得た額の合計額のいずれか低い額とし、また、特定地域以外の地域に住所を有する被害漁業者等に対する貸し付けに係るものについては、利子補給額の百分の五十に相当する額または融資機関ごとの貸付金の総額に年二・七五%以内において政令で定める率を乗じて得た額の合計額のいずれか低い額といたしており、損失補償に要する経費については、損失補償額の百分の五十に相当する額または損失補償の対象となった貸付金の総額の百分の二十五に相当する額のいずれか低い額といたしております。
 このほか、融資措置等の適正かつ円滑な運用を期するために必要な事項についての規定を設けることといたしております。
 以上がこの法律案の提案の趣旨であります。
 何とぞ慎重に御審議の上、すみやかに御可決いただきますようお願い申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#14
○副議長(秋田大助君) 採決いたします。
 本案を可決するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○副議長(秋田大助君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。
     ――――◇―――――
 日程第二 水資源地域対策特別措置法案(内閣提出、参議院送付)
#16
○副議長(秋田大助君) 日程第二、水源地域対策特別措置法案を議題といたします。
#17
○副議長(秋田大助君) 委員長の報告を求めます。建設委員長服部安司君。
    ―――――――――――――
  〔報告書は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
  〔服部安司君登壇〕
#18
○服部安司君 ただいま議題となりました水源地域対策特別措置法案について、建設委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 御承知のとおり、経済社会の発展と生活水準の向上に伴い、今後の水需要の増大は著しいものがあり、また、洪水による災害を防止するためにも、ダム等の早期建設が強く要請されているところであります。一方、大規模なダム等の建設は、その周辺地域の生活環境、生産機能等の基礎条件に著しい影響を与えるため、その建設の隘路となっているのであります。
 本案は、このような実情にかんがみ、水源地域の生活環境、産業基盤等の計画的な整備等、水源地域対策について特別の措置を講ずることにより、関係住民の生活の安定と福祉の向上をはかり、もってダム等の建設を促進しようとするものでありまして、そのおもな内容は、
 第一に、内閣総理大臣は、一定の要件に該当する指定ダム及び指定湖沼水位調節施設の建設によりその基礎条件が著しく変化する地域を、都道府県知事の申し出に基づき水源地域として指定するものとしていること。
 第二に、内閣総理大臣は、水源地域の影響を緩和し、及び湖沼の水質を保全するために必要な整備事業の概要等について都道府県知事の作成した案に基づき、水源地域整備計画を決定するものとしていること。
 第三に、地域住民の生活再建措置については、整備事業として実施するもののほか、関係行政機関の長、地方公共団体、指定ダムを建設する者等は、協力してそのあっせんにつとめるものとしていること。
 第四に、特定の整備事業の国の負担割合を引き上げるとともに、整備事業にかかる地方負担額の一部を受益団体に負担させる等の措置を講じて、同事業の実施を推進するものとしていること。等であります。
 本案は、参議院先議にかかるもので、当委員会におきましては、六月二十九日提案理由の説明を聴取し、自来慎重に審査を行ない、九月十二日質疑を終了、採決の結果、多数をもって原案のとおり議決すべきものと決した次第であります。
 なお、本案に対し、全会一致をもって四項目にわたる附帯決議が付せられました。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#19
○副議長(秋田大助君) 採決いたします。
 本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#20
○副議長(秋田大助君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
     ――――◇―――――
 日程第三 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律案(内閣提出、参議院送付)
#21
○副議長(秋田大助君) 日程第三、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律案を議題といたします。
#22
○副議長(秋田大助君) 委員長の報告を求めます。商工委員会理事稻村左近四郎君。
    ―――――――――――――
  〔報告書は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
  〔稻村左近四郎君登壇〕
#23
○稻村左近四郎君 ただいま議題となりました化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律案につきまして、商工委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 PCBによる被害及び環境汚染が大きな社会問題となっておりますことは御承知のとおりであります。
 本法案は、化学物質による環境汚染を防止することが急務とされている現状にかんがみ、化学物質の安全性について審査を行なうとともに、有害な化学物質については、それが環境に放出されないよう、製造、輸入及び使用にわたり厳重な規制措置を講ずるため提案されたものであります。
 本案の要旨は、
 第一に、新規化学物質を製造しまたは輸入しようとする場合は、その物質が難分解性、蓄積性及び慢性毒性の性状を有するかどうかを判定することとし、安全である旨の判定結果が出るまでは製造または輸入を認めないという事前審査制度を設けることであります。
 第二には、右の性状を有する物質を特定化学物質として政令で指定し、その製造または輸入について許可制をとり、使用についてきびしく用途を制限するとともに、製造業者及び使用業者に対して一定の技術基準を順守させることとするほか、必要に応じ改善命令及び回収等の措置命令を発動することとして、いわゆるクローズドシステムを確立することであります。
 なお、既存化学物質のうち特定化学物質の疑いが生じたものについては、その段階で製造、輸入または使用の制限に関し必要な勧告をすることとしております。
 本案は、六月二十二日参議院より送付され、同日当委員会に付託され、七月十一日中曽根通商産業大臣から提案理由の説明を聴取し、以来、参考人の意見を聞き、また、公害対策並びに環境保全特別委員会との連合審査会を開くなど慎重な審査を行ない、九月十二日質疑を終了し、採決の結果、全会一致原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
 なお、本案に対して化学物質の審査体制の整備等に関する付帯決議が付されましたことを申し添えます。
 以上、ご報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#24
○副議長(秋田大助君) 採決いたします。
 本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#25
○副議長(秋田大助君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
     ――――◇―――――
 日程第四 公害健康被害補償法案(内閣提出)
 日程第五 瀬戸内海環境保全臨時措置法案(公害対策並びに環境保全特別委員長提出)
#26
○副議長(秋田大助君) 日程第四とともに、日程第五は委員長提出の議案でありますから、委員会の審査を省略し、両案を一括して議題とするに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○副議長(秋田大助君) 御異議なしと認めます。
 日程第四、公害健康被害補償法、日程第五、瀬戸内海環境保全臨時措置法案、右両案を一括して議題といたします。
#28
○副議長(秋田大助君) これより採決に入ります。
 まず、日程第四につき採決いたします。
 本案の委員長の報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#29
○副議長(秋田大助君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
 次に、日程第五につき採決いたします。
 本案を可決するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○副議長(秋田大助君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。
     ――――◇―――――
#31
○副議長(秋田大助君) 本日は、これにて散会いたします。
   午後二時三十分散会
     ――――◇―――――
 出席国務大臣
        厚 生 大 臣 齋藤 邦吉君
        農 林 大 臣 櫻内 義雄君
        通商産業大臣  中曽根康弘君
        運 輸 大 臣 新谷寅三郎君
        労 働 大 臣 加藤常太郎君
        建 設 大 臣 金丸  信君
        国 務 大 臣 三木 武夫君
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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