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1972/09/22 第71回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第071回国会 本会議 第62号
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1972/09/22 第71回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第071回国会 本会議 第62号

#1
第071回国会 本会議 第62号
昭和四十八年九月二十二日(土曜日)
    ―――――――――――――
  昭和四十八年九月二十二日
   午後一時 本会議
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 田中内閣不信任決議案(楯兼次郎君外十二名提
  出)
   午後一時四分開議
#2
○議長(前尾繁三郎君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 田中内閣不信任決議案(楯兼次郎君外十二名提出)
          (委員会審査省略要求案件)
#3
○中山正暉君 議案上程に関する緊急動議を提出いたします。
 すなわち、楯兼次郎君外十二名提出、田中内閣不信任決議案は、提出者の要求のとおり委員会の審査を省略してこの際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
#4
○議長(前尾繁三郎君) 中山正暉君の動議に御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○議長(前尾繁三郎君) 御異議なしと認めます。
 田中内閣不信任決議案を議題といたします。
#6
○議長(前尾繁三郎君) 提出者の趣旨弁明を許します。成田知巳君。
  〔成田知巳君登壇〕
#7
○成田知巳君 私は、日本社会党、日本共産党・革新共同及び公明党を代表し、ただいま議題となりました田中内閣不信任決議案について、提案の趣旨を説明し、同僚各位の全面的御賛成をいただきたいと存じます。(拍手)
 まず、決議案文を朗読いたします。
  本院は、田中内閣を信任せず。
   右決議する。
  〔拍手〕
 田中内閣誕生以来、今日まで一年有半を経過いたしましたが、各種の世論調査の示すように、田中内閣ほど国民の支持が短期間のうちに急激に低下した内閣はございません。(拍手)おそらく日本の政治史上空前であるだけでなく、絶後となるでありましょう。(拍手)この世論調査の示すものは、民意はすでに田中内閣から去っておるということであり、国民は一日も早く田中内閣が退陣することを求めておるということであります。(拍手)
 本決議案は、この国民の要求にこたえるものであり、いわば国民の名による田中内閣への告発状であります。(拍手)
 田中内閣不信任の具体的理由については、お手元に配付の文書に記載のとおりでありますが、以下、不信任の主たる理由を順を追うて明らかにしていきたいと存じます。不信任の最大の理由は、田中内閣の存在は日本の議会制民主主義の存立を危うくするものであり、憲法を守り民主主義の発展を願うわれわれとしては、田中内閣の存在を一日といえども許すことができないということであります。(拍手)総理及び自民党の諸君が、今国会で何が何でも健保、国鉄、筑波大学法、防衛二法の成立をはかろうとして、多数の力で会期の大幅延長を二度にわたって強行したのであります。田中総理は、会期延長を多数決で強行してでも、政府提出の重要法案を通すことは、責任政治、議会制民主主義のたてまえから当然だと言っておられますが、もしまじめにそのようなことを考えておるとすれば、総理は多数決原理と議会制民主主義の理解において全く無知であることをみずから告白するものであります。(拍手)
 多数決による強行採決の論理というのは、選挙によって多数を得た政党の政策は、すべて無条件に実現されるのが当然であり、国民がいかに反対しようと、議会内でどんなに反対党の強い抵抗があろうとも、強行採決に訴えてでもその実現をしていくのが議会制民主主義だという論理であります。
 しかし、この発想は、第一に事実認識において間違いがあり、問題のすりかえがあるということであります。(拍手)なぜならば、選挙の際の多数というが、最近の総選挙の結果が示すように、国民の自民党支持率は五〇%を割り、四六・七%であって、自民党は国民の半数の支持も得ていない政党であるということであります。(拍手)この国民の半数の支持も得ていない政党が、奇妙にも議席の数では多数を占めておりますが、それは、議員定数のアンバランスに端的にあらわれておる不合理な選挙制度と、金の選挙によりつくり上げられた、いわば虚構の多数だということであります。(拍手)
  〔発言する者あり〕
#8
○議長(前尾繁三郎君) 静粛に願います。
#9
○成田知巳君(続) このでっち上げともいうべき多数によって行なわれる強行採決が、はなはだしく民意に反した結果をもたらし、議会と国民との間の断絶、国民の政治不信を深め、議会制民主主義の崩壊を招来する危険を持っていることは、言うまでもないことであります。
 田中内閣は、この虚構の多数さえ近い将来維持することが困難と見るや、施政方針演説にも触れなかった小選挙区制を突如として取り上げ、四〇%の得票で八〇%の議席を獲得せんとする暴挙さえ企てたのであります。(拍手)ここに私は、田中内閣・自民党の抜きがたい議会制民主主義否定の体質を見ないわけにはまいりません。
 また、多数による強行採決は、議会制民主主義の原理から見ても、絶対に容認できないということであります。なぜならば、多数による強行採決を合理化しようとする立場は、選挙のときというある特定の時点で多数の支持を得た政党の政策を、何が何でも実現するのが議会制民主主義だという主張にほかなりません。もしこれが許されるとするならば、選挙の結果がきまった瞬間にすべては完結してしまうのであって、議会で法律案その他を審議する必要は全くなくなってしまうのであります。(拍手)つまり議員は考える人間である必要はなく、投票機械であればいいということになるのであります。今日まで、多数による強行採決を繰り返してきた田中総理をはじめとする自民党の諸君は、いわば人間であることをやめ、投票機械になり下がることをみずから志願しておられるのであります。(拍手)これらの諸君が議会制民主主義を口にすること自体、こっけいであるだけでなく、議会制民主主義を冒涜するものといわなければなりません。(拍手)
 言うまでもなく、議会は国の重要な施策を審議するという審議機能を持つものであり、これこそ議会の最も重要な役割りであります。この審議の機能を議会から事実上剥奪しようとしておるのが、多数による強行採決の論理であります。(拍手)ファシストはいざ知らず、少なくともみずから議会人をもって任ずる人が、強行採決を是とすることは、議会人としての自己否定であり、民主主義を口にしながら、みずから民主主義を否定し、ファシズムヘの道を開かんとするたぐいだといわれてもいたし方がないと思います。(拍手)
 田中内閣が誕生したとき、われわれは佐藤内閣の亜流であると性格づけると同時に、政治の理念、哲学に裏打ちされない人の持ついわゆる行動性なるものは、常に無軌道、暴走の危険をはらむことを指摘してまいりました。さきの小選挙区制問題といい、今回の二度にわたる大幅会期延長の強行といい、私たちの指摘は不幸にして的中いたしたのであります。この田中総理の独断と暴走は、単に田中角榮氏個人の行動ではとどまらず、わが国の議会制民主主義の運命を左右する重大問題であります。(拍手)
 特に総理は、今回先頭に立って二回の大幅会期延長を行ないながら、みずからは国会を留守にして、さきにはアメリカを訪問し、また今回は会期を残して外遊するというに至っては、国会軽視もはなはだしいといわなければなりません。(拍手)
 古今東西の歴史において、耳を澄まして国民の声を聞くことを怠った独裁者によって、どれほど多くの悲劇が繰り返されたかを、いまこそわれわれは真剣に思い出すべきだと思います。(拍手)田中内閣の存在が一日延びることは、日本の民主主義の危機がそれだけ深まることであり、国民はこのことを心から憂えております。
 われわれは、敗戦という大きな犠牲を払ってかちえた日本の民主主義と憲法を守ることを心から願うがゆえに、国民の名において、日本の議会制民主主義の墓掘り人である田中内閣の即時退陣を要求するものであります。(拍手)
 田中内閣と自民党は、みずからの危機、さらには財界を中心にした支配体制の危機を打開するために、小選挙区制の強行を企図し、また反動法案をしゃにむに成立さすために、事実上憲法と国会法をじゅうりんする大幅会期延長という暴挙に出たのでありますが、しかし支配体制、自民党の危機は、現在の選挙制度や憲法や国会法によってつくられたものでは決してありません。それは自民党と日本財界の体質そのものから出たものであって、その危機に拍車を加えておるのが、今日の物価の異常な騰貴であり、公害の激化であります。(拍手)
 田中総理は、昨年組閣と同時に、円再切り上げを回避することを至上命令として、金融の超緩和と放漫な財政運営を続け、物価の高騰をもたらし、多くの商社を買占めと売惜しみの投機に走らせ、物価問題を今日の状態にまで悪化させたのであります。
 昔、専制領主はトラよりこわいといわれましたが、現代社会では、トラよりこわいものはインフレであり、このインフレを激化させた張本人こそ、田中総理その人であります。(拍手)その総理が、日本の経済はまだインフレではないと言い張っておられますが、この発言は、専制領主が、自分は専制領主でないと言っているのと同じことであります。(拍手)
 インフレの学問的定義は、学者によりいろいろ分かれていますが、端的にいってインフレとは、物価の上昇、すなわち通貨価値の下落を意味し、それ以上でもそれ以下でもございません。
 高度経済成長の中で消費者物価の上昇が続いたとき、政府・自民党の諸君は、消費者物価が上がっても、卸売り物価が安定しているからインフレでないと強弁してまいりましたが、その卸売り物価も、昨年以来、特に田中内閣成立以来、上昇し、八月現在で一年間に一七・四%も上がっております。これでもインフレでないと、総理及び自民党の諸君、正気でお考えでしょうか。(拍手)
 他方、消費者物価も八月現在で一二%以上の上昇です。
 このように、卸売り物価と消費者物価が同時継続的に大幅に上昇するのをインフレということは、経済学のイロハであります。(拍手)
 田中総理は、怪しげな数字をよく使われるので有名な人ですが、この経済学のABCさえわきまえずに、日本の経済はインフレでないと言っておるとすれば、それだけで、総理としてはもちろん、政治家としても失格だといわなければなりません。(拍手)
 われわれの精力的な追及で、今日の物価高の原因が高度経済成長という名のインフレ政策にあり、これに便乗した大企業、大商社の土地をはじめとする諸物資の買占め、売惜しみにあることが、具体的に国民の前に明らかにされたと思います。
 しかも、その買占めの引き金となったのが田中総理の「日本列島改造論」です。(拍手)「日本列島改造論」はベストセラーになったと宣伝されておりますが、このベストセラーは、洛陽の紙価を高めたのではなく、洛陽の、いや日本の地価を高めたものであり、総理の責任はまことに重大だといわなければなりません。(拍手)
 このように、総理みずからインフレをあおり、日本経済をギャンブル経済化しておきながら、いままた国鉄運賃大幅値上げ、健保料金の引き上げを強行し、加えて電力、ガスなど公共料金を次々と値上げし、激化する生計費の上昇で日夜ゆさぶられておる国民生活を層一そう苦しくし、破壊しようとしておるのであります。
 物価の現状と国民の持つこの危機感に対する一片の認識さえ持ち合わせないで、馬車馬のように超高度経済成長政策、すなわち、日本列島改造政策を推し進めて、インフレを通して資本に奉仕し、国民生活を困窮におとしいれている田中総理は、まさに庶民の敵であり、日本経済の破壊者だといわなければなりません。(拍手)
 パイを大きくして国民の分け前をふやすというのが田中総理の持論であり、高度経済成長論のたてまえでありますが、今日、大きなあたたかいパイを与えられておるのは大商社、証券会社、銀行であり、国民に与えられたものは、物価高と公害という冷たい、かたい石であったのであります。(拍手)
 また、高度経済成長政策により、農民は土地と水と人を、漁民は生活の場、漁場を奪われておるのであります。
 憲法は、国民の生存の権利、幸福追求の権利は最大限に尊重さるべきであり、国はこれを保障し、いかなる理由があろうとも侵害してはならないと明記しております。この憲法の精神に違反して、インフレを激化し、国民生活を危うくし、国民の幸福を奪ってきた田中内閣は、それだけで総辞職に値するといわなければなりません。(拍手)
 高度経済成長は、物価高と公害という双生児を生み出しました。日本は、生産力では先進国、労働条件では中進国、社会保障では後進国、そして公害のみは最先進国だといわれております。
 世界の人々から、日本は公害を探知するカナリヤだといわれていることを総理もよく御承知だと思います。われわれは、早くから今日の事態を予測し、大企業の利潤追求中心の高度経済成長を、国民福祉を中心にした安定成長へと転換することを要求してまいりました。そして、直接的な公害対策として、有害物質の排出について、濃度規制だけではなく、厳格な総量規制をとること、公害発生源者に対しては常時きびしい規制措置をとり、原因者負担の確立と完全な無過失損害賠償責任制度を確立すること、挙証責任の転換と複合公害に対する推定規定を設けること、さらには、公害についての企業内告発の自由を保障することを要求してまいりました。
 ところが、公害対策として今日、国際的常識とさえなっているこれらの要求はこれを無視し、反対に、資本の要求には屈服し、公害対策を放置して、今日の深刻な公害状況をつくり出してきたのが、歴代自民党政府であります。(拍手)
 特に田中内閣は、最近の光化学スモッグ、魚の汚染問題に見られるように、日本列島総公害化ともいうべき深刻な事態にもかかわらず、公害の元凶である超高度経済成長政策を、日本列島改造の名において強引に進めようとしております。
 田中総理は、「日本列島改造論」の中で、無公害工業基地をつくるとぬけぬけと言っておりますが、それならばまず、四日市の空を青空に、瀬戸内海の海を澄んだ海にして見せるべきであり、これが責任ある政府の態度だというべきであります。(拍手)
 言うまでもなく、今日の日本の経済成長は、インフレと公害のたれ流しによって推し進められてきたものであり、したがって、インフレを押え、公害をきびしく規制しようとすれば、必ず資本の論理と衝突いたします。インフレ問題、公害問題の解決の成否は、資本の要求に従うか、それとも、き然として国民の命と暮らしを守るかの選択にかかっておるのであります。
 歴代自民党政府は、産業との調和の名のもとに、資本の側に立ち、国民の命と暮らしを守るための真剣な公害対策を怠ってきましたが、特に田中総理は、最近、参議院で、公害対策よりも産業発展を優先さすべきだというような暴言を吐いたのであります。われわれの追及で、失言としてこれを取り消しましたが、衣の下によろいとはまさにこのことであり、工業生産と利潤追求を第一義とする、睾権主義の田中総理の体質をはしなくも暴露したものであります。(拍手)国民の反対にもかかわらず、公害を全国にまき散らす列島改造政策をしゃにむに推進しようとする田中内閣を、国民の命と暮らしを守る立場から、われわれは、これ以上その存在を許すわけにはまいらないのであります。(拍手)
 いま国民が政治に強く求めているのは、公害の絶滅であり、物価の抑制であり、社会保障の充実であります。
 田中内閣のもとで物価、公害問題の解決を望むことが幻想であることは、すでに明らかになりましたが、では、後進国並みといわれる社会保障の充実を、田中内閣に期待することができるでしょうか。これも答えは断じていなであります。なぜならば、福祉と軍備、パンと大砲は絶対に両立しないからであります。
 世界最大の資本主義国といわれるアメリカは、ドル危機に見られるように、今日、深刻な経済の混迷に見舞われておりますが、このドル危機は、アメリカの産業的、経済的優位が失われつつあることを示すものであって、このことは、戦後アメリカのとってきた軍備増強、その結果としての過重な軍事支出と切り離して考えるわけにはまいりません。産軍複合体の名の示すように、資本と技術、能力をあげて軍事活動に集中した結果、アメリカ経済はその矛盾を激化し、その内側から弱体化し始めたのであります。現代における軍備の拡大は、アメリカのような強大な経済をも、これを押しつぶすほどの重圧をその国の経済にもたらすのだというこの冷厳な事実に、われわれは目をおおうてはなりません。
 言うまでもなく、軍備は再生産に何ら役立たない、生産資源の最も愚かな浪費であります。ドル危機の中に苦悩するアメリカ経済の姿こそ、日本の進むべき道が、軍備増強をとりやめ、思い切った福祉経済、平和経済への転換を行なうことであることをわれわれに差し示しておるのであります。(拍手)
 この教えに何ら学ぶところなく、歴代自民党政府は、憲法に違反してまで自衛隊増強政策をとってきましたが、田中内閣は、いま、四次防を推し進めるため、防衛二法を強引に成立さそうとしております。
 われわれは、戦後一貫して自衛隊に反対し、それが憲法違反であることを明らかにしてまいりましたが、この国論を二分した自衛隊違憲か合憲かの問題は、全国民注視のもとに行なわれた長沼ナイキ訴訟において、論理的にきわめて明快に、自衛隊は違憲の存在であるとの歴史的裁判が下されたのであります。(拍手)この判決は、われわれの主張と細部に至るまで完全に一致いたしております。(拍手)これは憲法に忠実であればごく自然に出てくる結論なのであります。(拍手)しかるに、田中内閣と自民党は、この判決に対し、フランスの学説を模倣した統治行為論を援用して、的はずれの批判と誹謗を加えていますが、今回の福島判決は、真正面から、何ものにもとらわれることなく、独自の立場で、自衛隊は違憲であるとの憲法解釈を下したものであります。
 この判決に対して、憲法学者はもちろん、国民の多数が賛成していることは、各種の報道を見れば明らかであります。
 御承知のように、長沼判決の直後、チリでは、民主的に投票箱から生まれた政府を、軍部が銃剣で倒すというクーデター事件が起きましたが、この事件は、個々の兵隊の善意とは無関係に、軍隊は時の権力者の手により、権力の維持、体制維持に利用される危険性、すなわち、外敵に対してではなく、みずからの同胞に銃口を向ける危険な性格を持っていることを示したものであります。(拍手)
 今回の長沼判決を多数の人々が支持し、自衛隊反対という意思表示をしているのは、この判決が正しい憲法解釈であることを認めると同時に、国民が自衛隊という武装集団の性格を正しくとらえ、自衛隊に対する大いなる警戒心を抱いておることを示すものだといわなければなりません。(拍手)
 政府は、この世論に謙虚に耳を傾けるとともに、統治行為論などという外国から借りものの理論、怪しげな政治論で自衛隊問題の核心を避け、問題をそらすのではなく、国民の納得のいく憲法解釈、法律論をもって堂々論議すべきであります。(拍手)
 この長沼判決は、たとえ一審判決であっても、それが生きている限り、憲法違反の判決を受けた自衛隊を増強しようとする防衛二法案は、これを廃案とし、四次防計画を中止することは、三権分立の憲法の精神からいって当然であり、これこそ、田中総理が国民に求めておる「法と秩序」を守るゆえんだと考えるものであります。(拍手)
 政府・自民党の諸君は、国を守るための自衛隊と言ってまいりましたが、国を守るということは、別のことばで言えば、主権を守るということであります。
 先般、日本の首都東京から、朴政権の手により、組織的、計画的に金大中氏が拉致されましたが、この事件は、まさに日本の主権のはなはだしい侵害であります。(拍手)だとすれば、自衛隊による日本の自衛を云々する前に、政府は、現実に主権を侵害した朴政権に対し、一切の経済援助を取りやめるなど、断固たる態度で臨むべきであり、これこそ主権国家としての政府の最大の任務であります。(拍手)金大中事件は、アメリカ上院においてさえ、腐敗と独裁の政権と批判されておりますこの朴政権の実態を、全世界の人々の前に明らかにしたものであります。
 このような政権を朝鮮における唯一合法の政権として、虚構の日韓条約をわれわれの反対を押し切って強行採決により通過させたのが、当時の自民党幹事長、田中角榮総理大臣、その人であります。(拍手)
 特にわれわれが看過してならないことは、この金大中事件は、日本の主権にかかわる問題であると同時に、憲法の保障する基本的人権、思想、信条、政治活動の自由に対するはなはだしい侵害だということであります。(拍手)
 政府は、時間をかけて筋を通した解決をすると言っていますが、筋を通すということは、不法拉致された金大中氏の再来日を何よりも先に直ちに実現させ、事態を事件発生前の状態に戻すということであります。時間をかけるということと筋を通すこととは、今回の金大中事件では絶対に両立いたしません。政府の言う時間をかけるということは、事件をあいまいのうちに葬り去る意図があるということであります。(拍手)このような政府のあいまいな姿勢、矛盾撞着した態度こそ、経済援助をめぐっての日本支配層の一部と朴政権との黒い癒着を思わせるものであり、また、政府の憲法感覚のはなはだしいズレ、その摩滅を示すものであります。(拍手)
 憲法第九十九条は、国務大臣は憲法を尊重し擁護する義務を負うことを明記しています。この憲法にさからい、憲法に違反した政策を既成事実として積み重ね、国民には法と秩序を守れと要求しているのが、自民党田中内閣であります。われわれは、国民とともに真に法と秩序を守る政治を実現するため、ここに田中内閣をきびしく糾弾し、その退陣を求めるものであります。(拍手)
 田中総理、あなたの暴走と独断の政治のもとで憲法に触れる多くの重大問題が次々と発生するのを見て、いま国民は憲法の将来に大きな危惧の念を抱いております。
 田中内閣に代表される現在の保守体制は、みずからの権力の座を維持し続けるためには、平和と民主主義の憲法はじゃまものであり、桎梏だと考え、憲法の事実上の空洞化、さらには成文憲法の改悪まで意図していることを国民は敏感に見抜いておるのであります。(拍手)
 いかなる国においても、歴史の安定期においては憲法問題が発生することはございません。憲法問題が起きるときは歴史の転換の前兆であるといわれていますが、この歴史の曲がりかどにあたり、その流れにさおさして憲法を改悪し、昔の暗い谷間の日本をつくろうとしているのが田中自民党内閣であります。(拍手)
 言うまでもなく、いま国民が強く求めているのは、平和憲法を守り、憲法の民主的条項の完全実施をはかることであり、この国民の要望にこたえるのがわれわれに課せられた最大な任務であります。
 残念ながら田中総理にそれを望むことはできません。国民も期待いたしておりません。ただ一つ、私は次のことを田中総理に求めたいと存じます。
 総理は「決断と実行」をスローガンにしておられますが、決断と実行にあたり大切なことは、何を決断し、何を実行するかということであります。総理が後世の史家から憲法破壊の元凶だとらく印を押されることを希望されないならば、総理は、一日も早く退陣を決意し、その決意を実行に移し、すみやかに総辞職することだということであります。(拍手)
 私は、自民党の諸君に次のことを最後に申し上げます。
 諸君の先輩が、戦前、戦時中にかけて軍部ファシズムの前に屈服し、翼賛議会をつくり、日本の民主主義の上にぬぐうことのできない汚点を残し、この日本を無謀な戦争にかり立てた、あの不幸な歴史を想起されて、再びその誤りを繰り返さないためにも、憲法に違反し、民主主義をじゅうりんし、国民生活を破壊してきた田中内閣不信任決議案に今度こそ積極的に賛成されんことを心から期待して、提案理由の説明を終わるものであります。(拍手)
    ―――――――――――――
#10
○議長(前尾繁三郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。倉石忠雄君。
  「倉石忠雄君登壇」
#11
○倉石忠雄君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま上程されました内閣不信任案に対しまして、反対の討論を行なうものであります。(拍手)
 私は、日本の議会制民主主義のために、健全なる反対党がすくすくと伸びられることを長い間念願をいたしておった一人であります。(拍手)
 ただいま成田社会党委員長がここでるるお述べになりました。私はあの成田君の御演説を拝聴して、こういうお考えの方には、われわれにかわっていただいて政権を担当していただくことはとうていできないというまことに残念な気持ちでありました。(拍手)
 諸君、皆さん、私は、きょうの不信任決議案は、おそらく全国のテレビあるいはラジオにおいて、多くの国民が静かに聞いておられるでありましょう。この人々は、私がいま申し上げた観測とほとんど同じ感じを得られた者が圧倒的多数であろうと思うのであります。(拍手)
 昭和四十八年の八月に中立機関であります財団法人公明選挙連盟で発表いたしましたものを見ますというと、「昭和六十年ごろの政権を担当する政党は若い者ほど自由民主党であると思っている。」(拍手)「自由民主党支持者は比較的年齢が高く、高所得者で大都市よりも農村地帯というのが常識であるが、十二、三年後の政権担当の政党は、文人では年齢が若いほど自由民主党が多くなっている。また非常におもしろい事に、大都市ほど政権担当政党は自由民主党という人が多いので驚くのである。大都市で自由民主党の凋落がうわさされているにもかかわらず、昭和六十年の政権は依然として自由民主党にあると考えているのは、一体何を意味しておるであろうか。」
 私どもはただいまここで、成田君から自由民主党について種々御批判がありましたので、第三者の公平なる国民がこのように考えているということを参考に申し上げる次第であります。(拍手)
 一昨日、本院において、北方領土の返還に関する決議案が全会一致で決定いたしましたことは、諸君の御記憶に新たなところであります。この全国民の意思を代表する決議は、国家を代表して欧州、ソ連に使いされる内閣総理大臣に対してはこよなきはなむけであり、国民の熱願を込めた涙ぐましき激励のことばでもあります。田中内閣総理大臣が、この全国民的輿望をになって、みずからその交渉に当たるべく、近くソ連に向かって旅立たれんとする今日、この決議案に賛成を表された野党の諸君が突如としてその政府の不信任案を提出するというがごときは、いかに野党の諸君が党利党略のために心の平静さを失ったるにせよ、まさに精神分裂的行為であり、公党としての品位をみずから傷つけるものでありまして、日本の議会政治のために、私は国民の一人としてまことに慨嘆にたえないのであります。(拍手、発言する者あり)
 そもそも、内閣の不信任案とは、みずから政権を担当する能力と資格のある政党が提出してこそ意味があり、何ら政権担当の実力も準備もなく、現実を無視した観念論に終始して、はかないまぼろしの民主連合政権構想の夢を追うておられるような人々が、初めから否決されることの明らかな内閣不信任案を提出することは、憲法に定める厳粛なる意味の不信任案をいたずらに党利党略のだめにもてあそぶものであって、国会の権威をそこなうこと、まこと遺憾千万であると存ずるのであります。(拍手、発言する者あり)
 ことに、今回の唐突なる不信任案の提出は、参議院においてまさに審議が終わらんとする防衛関係法案、筑波新大学法案の成立を牽制しようとするはかない抵抗手段であり、これほど無意味な不信任案はないのでありまして、私が本案に反対する第一の理由はこれであります。
 次に、田中内閣は組閣以来一年二カ月余りになりますが、この間あげました成果はまことに大きいものがあります。(発言する者あり)
 ここで、先ほど問題になりました小選挙区論について、成田君はいろいろな小選挙区論についての御批判をなさっていらっしゃいましたが、皆さん、世界の各国で、およそ議会政治を行なっておる国で、小選挙区でない国がどこかにあるでありましょうか。どこにそんな国がありますか。ソビエト・ロシアや、中国大陸の人民大会が国会であるないは別問題にいたしましても、あれらの国ですらなおかつ、代表は一つの選挙区から一人だけ選ばれるシステムであることは御存じのとおりであります。
 われわれは、将来、議会制民主主義完成のために、こういうことについて真剣に考え直さなければならないのでありますが、私は、この一年二カ月余りの間に田中内閣が行ないました成果の中で、たとえば対外的には、次第に悪化しつつありました日米経済関係を改善して、両国間の親善協力の基礎を一そう強固にし、また、多年の懸案でありました日中国交正常化に成功し、さらに、日ソ平和条約締結の基礎固めにみずからソ連を訪問されようとしておるのでありまして、一年有余の短い期間にこのような外交上の成果をあげ得たことは、野党の諸君といえども、これを否定し得ないところであると存じます。(拍手)
 また、内政においても、高く評価すべき諸政策を着々と実行いたしてきております。
 田中内閣は、組閣とともに、公害のない、均衡のとれた国土の発展と人間性豊かな福祉国家の建設を目ざす国土総合開発計画、人間福祉優先の諸政策の推進、国運発展の基礎となる教育の刷新充実を中心とする施政の方針を定め、この方針に従って四十八年度予算を編成するとともに、必要なる法律案を国会に提出いたしたのであります。御承知のように、五万円年金、五千数百億円の大幅減税はすでに実現を見ましたが、これらは従来の政府がなし得なかった大きな成果であります。(拍手)
 ただ、ここで私がはなはだ遺憾に存じますことは、豊かな福祉社会の建設、公害のない国土の発展、地価抑制の基本となるべき国土総合開発関係立法や、教育振興の前提となるべき教員優遇法案等の重要法案が、野党諸君のいわれなき反対のために、せっかく十分な予算措置をいたしましたにもかかわらず、また十分に国会審議期間があったにもかかわらず、この国会での成立が不可能になりましたことであります。
 このため、当面の緊急課題である過密是正と公害解消の抜本対策や地価抑制措置、あるいは教師の待遇改善がおくれ、それだけ国民の利益がそこなわれることになったのであります。
 私は、社会党その他の野党の諸君が、内閣の責任を追及する前に、国民の利益を犠牲にして省みることなき、みずからの反国民的行動を深く反省すべきであると思うのであります。(拍手)糾弾されるべきものは内閣ではなく、党利党略に終始し、国政の発展を阻害しておる野党であります。(拍手)
 私がこの不信任案に反対する第二の理由はこれであります。
 この機会に、国民の最も関心の深い物価問題について、野党の諸君の反省と協力を求めたいと存ずるのであります。
 いまや物価問題は世界的な問題であり、各国ともにその対策に苦慮いたしておることは御承知のとおりであります。わが国におきましても、政府の真剣な努力にもかかわらず、いまなお安定の域には達しておりませんが、昨今ようやく政府の対策の実効が見え始め、その上昇速度が鈍化し、品目によっては横ばい状態になってまいりましたことは、諸君よく御承知のとおりであります。
 われわれは、責任政党の立場から、昭和四十九年度予算の編成に取りかかっておるのでありますが、私ども自由民主党は、政府と十分な連絡をとりながら……
#12
○議長(前尾繁三郎君) 倉石君、申し合わせの時間が過ぎましたから、なるべく簡単に願います。
#13
○倉石忠雄君(続) 予算膨張の抑制、物価の安定に全力をあげて取りかかっておるのであります。
 近年の物価上昇の要因を考えてみますと、その中には幾多の要因がありますけれども、いまやわが国においては、賃金問題を離れて物価を論ずることは不可能になりました。われわれは、こういう角度から、来年度予算の編成に際し十分なる努力をしてまいりたいと思っているのであります。
 討論を終わるにあたりまして、一言、田中内閣総理大臣に申し上げます。
 本日突如として提出されました内閣不信任案は、政府が巧まずしてここに、総選挙以来……
  〔発言する者多し〕
#14
○議長(前尾繁三郎君) 静粛に願います。
#15
○倉石忠雄君(続) あらためて、国権の最高機関たる衆議院において圧倒的多数をもって信任される結果になるのであります。総理大臣が歴訪される予定のEC諸国あるいはソ連首脳者との会談は、わが国益に重大なる関係を有する諸問題でありましょう。政府はすべからく心を新たにして、日本国民大方の期待にこたえられるよう、御健闘あらんことを切にお祈りをいたしまして、私の反対討論を終わります。(拍手)
#16
○議長(前尾繁三郎君) 堀昌雄君。
  〔堀昌雄君登壇〕
#17
○堀昌雄君 私は、ただいま議題となりました田中内閣不信任決議案に対し、日本社会党を代表して、賛成の意思を表明いたします。(拍手)
 田中内閣発足以来一年二カ月余り、これほどむざんに国民の期待が裏切られたことは、政治の歴史の上でもあまり例がありません。
 田中首相に国民が期待を寄せたのは、それなりに無理からぬ事情があったからであります。長い間官僚出身の首相が続き、国民の心の琴線に触れるような政治が絶えて久しかったからであります。
 ところが、それではなぜ、その国民の期待が二〇%を割るような急減をしたのでしょうか。一言でいえば、田中角榮氏が一国の宰相としての器ではなかったのではないかと、国民が疑問を抱くに至ったからでありましょう。(拍手)
 以下、その理由を明らかにしてまいりたいと思います。
 人間には、一つのことが、長所であると同時に短所である場合が間々あるわけであります。そこで、私は、まずこの短所と長所は、個人としてはなるほど長所でありましょうけれども、宰相としては致命的な短所であるというところに、この問題の根源があると考えるのであります。田中総理は、たいへんゴルフがお好きなようであります。たいへん熱心であります。これは、われわれ医学的な性格分析をしますときに、マニアという類型に入るわけであります。一つのものごとについて非常に熱中して、他を顧みずしてこれを達成しようというこの姿は、個人の特性としては、これはよき特性であるかもしれません。しかし、一国の宰相として国民全体を率いていくときに、一つの問題だけに集中をして他を顧みずして暴走をすることは、まさに国民にとっては大きな被害であります。(拍手)
 これらの問題は、まず、小選挙区法の中で明らかに浮かび上がっておるわけであります。この問題は、御承知のように私も何回かこれらを論じてまいりましたから、詳しくは申しませんけれども、このようなやり方が突然起きて、周囲のいろいろな反対を押し切り押し切り、猪突猛進をして小選挙区法案を成立させようとしたこの姿の中に、私たちは、国民がきわめて危険を感じ取ったと考えておるわけであります。(拍手)
 このことはまた、「列島改造論」の中においても明らかなわけでございます。けさの新聞の報ずるところによれば、これまでの新幹線の予定の上に、さらに西日本縦断新幹線等五つの新幹線を六十年までにつくろうという問題が出されておるのであります。一体、皆さん、われわれは、これらの新幹線をつくるためにどれだけの財政負担を国民がしなければならないのか。一体総理が真剣に考えられてこの問題に取り組んでおられるのか。言うなれば、一たん言い出した「日本列島改造論」を何が何でも推し進めようというこの執念、これがまさに国民にとっては大きな問題なのでありまして、今日の物価上昇は一体どこからきているのか。これはこれまでの高度成長政策、経済の成長を通じて日本の国土に四倍の工業生産をつくり、現在の倍の工業用水を必要とするという、現在の情勢から見て考えられないことを「列島改造論」の中で述べて、それを実現するための一つの手段としてまたもや新しく新幹線を考えるなどということは、全く論外のさたといわなければなりません。(拍手)
 その次に、総理は義理人情に厚いという個人的な長所を備えておられるようでありますけれども、反面、メンツを異常に重視をして、科学的、合理的な判断に欠ける点が国民の不安の一つの理由であります。
 このことは、すでに再度の大幅国会の会期延長を行なって、何が何でも政府が提案したものは通さなければがまんができないという中に、言うなれば、メンツにこだわって、国民の利害は眼中にないのではないかと国民がおそれておるのが現在の姿ではないでしょうか。(拍手)
 さらに、政治的な思考のあり方についても問題があります。
 総理は、支持率がたとえ〇%になっても自分のやることはやるのだということを言われております。一体、皆さん、支持率が〇%になるということは、国民が支持していないということではないでしょうか。民主主義の世の中では、国民の期待にこたえ、国民の求めることを行なうのが民主主義の政治であって、国民が完全に見放したことを、なおかつわれ一人行くということが、はたして一国の宰相に許されることでありましょうか。(拍手)
 私は、終わりに、この十月に日本においてローマクラブの会議が行なわれます。私は、昨年十月三十一日の本会議の代表質問で、田中総理にこの問題についてお尋ねがしてありますが、返事はいただけませんでした。今日ローマクラブが提案をしておることは、いまのままの成長が続くならば、資源は枯渇をし、公害による汚染は広がり、農業生産は障害をされて、いまから百二十五年先の二一〇〇年には、人類は急激な危機におちいると問題を提起しているのであります。
 さらに、この問題についてわれわれが考える時間は、あと十年間しかないということを明らかにしておることは、皆さんも成長の限界を通じて御理解をいただいておることだと思うのであります。いまやわれわれに課せられておることは、現在の世代にこたえるだけではなくて、歴史に責任を負わなければなりません。
 このように、われわれに求められておる政治の姿を一体総理はどう理解しておられるのか。われわれは、現在の世代にもこたえず、物価を引き上げ、高度成長、列島改造をさらに推し進めようというやり方は、単に、国民の期待にこたえず、その期待を裏切るだけではなくて、歴史に対して大きなあやまちをおかすことになるということを、私はここにはっきりと申し上げておきたいと思うのであります。(拍手)
 このような意味で、私は、成田委員長の提案の趣旨に全面的に賛成であり、田中総理の退陣こそ、歴史がその正しさを証明するものであることを確信して、賛成討論を終わります。(拍手)
#18
○議長(前尾繁三郎君) 金子満広君。
  〔金子満広君登壇〕
#19
○金子満広君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、田中内閣不信任決議案に対して、賛成の討論を行ないます。(拍手)
 田中内閣が成立して十四カ月、いまや庶民政治、庶民内閣などの宣伝は完全に消え去り、そこにあらわれたものは、国民生活を破壊し、国の現在と未来をますます危険に導く、おそるべき田中内閣の素顔であります。
 アメリカ従属、大企業本位の政治の実態が、いかに無慈悲、残酷なものであるかは、今日、国民の前に展開されている事態を見れば、一目りよう然であります。(拍手)
 田中内閣は、この十四カ月、一体何をしてきたでしょうか。
 まず、田中内閣の第一の罪として指摘しなければならないことは、日本列島改造の看板で、大企業本位の超高度成長政策を強行して、国民生活を破壊してきたことであります。
 田中内閣のもとで、物価の値上がりは空前なものとなり、政府統計でも、この一年間に消費者物価は一二%、卸売り物価は一六%と、この二十年来かつてなかった記録的な上昇を示しているのであります。それにもかかわらず、総理は、物価安定を求める国民の声に耳をふさぎ、国鉄、健保をはじめ、公共料金の大幅引き上げを平然と強行したのであります。
 さらに、大企業による土地の買占め、地価の暴騰は、北海道から沖繩に至るまで全国的な規模にまで広がり、勤労者はもちろん、地方自治体の必要な土地の取得すら絶望的な状態に置かれているのであります。公害は日本列島全域に広がり、国民の重要なたん白源である魚介類さえ安心して食べられない状態をつくり出したのであります。
 総理、あなたは、こうした重大事態に直面しながらも、なお大企業本位の超高度成長政策をやめるどころか、臨時国会を開いてまで、あの悪名高い列島改造法、国総法の成立をさせようとしているのであります。もはや、このような政府の存在が、国民の利益と両立しないことは明白であります。(拍手)
 第二の罪は、田中内閣の民主主義への挑戦の問題であります。
 すでに明らかなように、この実態を浮き彫りにしたのは、ほかならぬ小選挙区制の問題であります。あらためて強調するまでもなく、田中総理が陣頭に立って強行しようと企てたこの小選挙区制が、国民のきびしい批判を受け、選挙のたびごとに凋落しつつある自由民主党を、選挙制度の改悪によって議席だけは確保しようとしたものであり、政治クーデターにもひとしい暴挙であり、議会制民主主義を根本から破壊するものであることは、いまさら多言を要しないところであります。(拍手)
 民主主義への挑戦は、これだけにとどまらず、今回、明確な自衛隊の違憲判決があってもなおこれに挑戦し、防衛二法強行、四次防の促進を平然として推し進めているのであります。
 さらに、国民に背を向けた悪法の成立のためには、野党の質疑を圧殺し、強行採決に次ぐ強行採決、通年国会制を唱えながら、会期延長に次ぐ会期延長という暴挙を次々に重ね、ついに田中内閣は、空前の会期延長をしたのであります。これが、憲法、国会法に対するあからさまな違反であることはもちろん、議会制民主主義の破壊であることは、いまや天下に明らかになっております。
 これこそまさに民主主義の公然たる否定であります。再び暗黒政治への道を許さないためにも、私は、田中内閣の退陣を断固として要求するものであります。(拍手)
 田中内閣の第三の罪は、日米軍事同盟の強化と軍国主義復活強化の道をさらに推し進めてきたことであります。
 田中内閣は、歴代自民党内閣と同じく、アメリカ帝国主義のベトナム侵略を正義の自衛戦争だと称して、国民の抗議を無視し、日本の基地を提供し続けてまいりました。ベトナム協定が一月に締結され、アメリカの侵略の本質が一そう明らかになった後にも、日本をアメリカの戦争基地とする日米安保条約に何らの反省も加えず、米第七艦隊所属航空母艦ミッドウェーの横須賀母港化をはじめ、在日米軍基地の機能強化に全面的に協力してきました。
 さらに、憲法違反の自衛隊の増強を強行し、県民の意思を踏みにじって自衛隊を沖繩に派遣するなど、日米共同作戦体制を新しい段階に推し進めようとしているのであります。
 しかも、見過ごすことのできない問題は、核兵器の完全禁止を求めた参議院決議が自民党を含めて全会一致で採択された直後、さきの日米会談で安保条約の強化をうたい上げ、これに加えて、総理は、日本が米国の核のかさのもとにあることは将来も不変であるなどと公言したことであります。これは国会決議のはなはだしいじゅうりんであり、日本国民に対する許しがたい挑戦であります。
 さらに、朝鮮半島などを日米共同の生命線とし、日米軍事同盟の利益を日本の主権に優先させてはばからない政府の態度は、今回の金大中氏事件によっても遺憾なく暴露されたところであります。
 いまや、田中内閣の失政と悪業は枚挙にいとまがありません。田中内閣に対する国民の審判はすでに下っております。それは、多くの世論調査によっても明白であります。
 田中内閣の不信任決議案をいま国会がここで審議している以前に、すでに国民は、田中内閣に対し、不信任の立場を明らかにしているのであります。
 いまや、田中内閣の退陣を求める声は、天の声、地の声、国民の声となっているのであります。(拍手)
 国民の利益を守るため、田中内閣の存続をこれ以上許すことはもはやできません。
 総理、いまあなたが国民の利益に奉仕しようとするならば、ただ一つの道が残されています。それは、あなたがいさぎよく退陣することであります。
 以上をもって、私の田中内閣不信任決議案に対する賛成討論を終わります。(拍手)
#20
○議長(前尾繁三郎君) 浅井美幸君。
  〔浅井美幸君登壇〕
#21
○浅井美幸君 私は、公明党を代表して、ただいま議題となりました田中内閣不信任決議案に対し、賛成の討論を行なうものであります。(拍手)
 昨年七月、田中内閣が誕生してわずか一年二カ月の間における失政と独断と暴走の数々は、全く国民の期待を裏切る行為の連続であり、即時退陣すべき重大なものであることは明白であります。
 私は、そのうちの代表的なものを順次明らかにし、わが国の平和と福祉向上のために、田中内閣の早期退陣がいかに必要であるかを申し述べたいと存じます。
 まず第一番の賛成理由にあげられるものは、「日本列島改造論」がもたらした弊害であります。工場と人口を地方に分散させれば、過疎と過密は同時に解消して、公害もなくなり、物価や地価も押えられると、田中総理は列島改造論が万能薬かのごとき発言を繰り返してまいりました。しかし、実際は、万能薬どころか、この一枚看板の列島改造論こそが環境を破壊し、地価をつり上げ、インフレを激化させつつある元凶であることも明白であります。(拍手)国民のための、福祉向上のための列島改造ではなく、大資本、財界、一部の人のための列島改造であることが明らかではありませんか。
 有効な土地対策もなく、ただ新二十五万都市構想と大規模開発、新幹線、高速道路の建設など、大企業優先の施策を打ち出したために、大手不動産、商社、銀行など大資本、大企業がおしなべて土地の買占めに狂奔し、全国的に地価をつり上げてしまったのであります。
 さらに、大商社、大資本は、投機規制がないのをよいことに、木材、大豆、セメント、ガーゼ、包装紙など、生活必需物資を買い占めて価格操作を行ない、巨大な利益を手にしたのであります。ことし三月期決算で銀行、商社が上位にランクされておりますが、このことは、政府、銀行、商社が一体となって物価をつり上げた結果を明らかに物語っているものであります。
 さらに、政府の無策、無能のため、生鮮食料品は暴騰を続けております。この結果、物価は世界中でその類例を見ないほどの異常な高騰を続けております。消費者物価は前年比一二%高、卸売り物価は一七・四%高ととどまるところを知らず、まさに国民生活を破綻のふちに追いやっております。
 そして現在、田中内閣は、さらに国鉄、健保、電気、ガス、私鉄など、各種公共料金の大幅値上げを断行し、強行しようとしているのであります。
 昨年、田中内閣が成立したとき、総理は、公共料金は押えるばかりが能じゃないと放言しましたが、そのとおりのことが、国民生活を全く無視して行なわれようとしているのであります。このため、国民生活は二重、三重に苦しめられている現状であります。しかも、その対策を樹立するべき監督官庁は、なわ張り争いで効果的な対策を発表することすらできない。また、内閣は、これに対し何ら指導性を発揮しようとしないこの現状を国民の前にどう説明するのでしょうか。
 次に、公害、環境破壊についても、国民周知のことであり、多くを述べる必要はありませんが、第三水俣病をはじめとする水銀、PCB汚染は、日本全土をおおい、国民に多大の不安と恐怖を与え、水と魚と生活を奪われた漁業関係者の苦悩と悲惨さは、目をおおうばかりであります。
 現在のわが国は、福祉国家の建設が国民的課題となっていることは論をまちません。すなわち、従来の産業優先、GNP追求第一主義の方向を根本的に改め、人間生活を政治の原点に置き、社会的弱者を擁護する政策の推進が当面の国家目標であるべきであります。(拍手)
 しかるに、田中内閣は、福祉国家を口では唱えても、行政のしりぬぐいを自治体に強要し、依然経済成長主義をあくまでも進めているというこの実情について、国民は強い怒りを持つものであります。
 第二の理由は、田中内閣の主体性のない追随外交、軍事力優先の安全保障政策であります。
 田中内閣の金看板であった「決断と実行」は、まさに「独断と暴走」であることを明確に国民に認識させたのは、四次防の強行でありました。田中内閣は、この危険きわまりない四次防を、こともあろうに日中国交回復をなした直後、これの決定をしたのであります。世界的な緊張緩和の方向にそむき、平和を心から望んでいる全国民の期待を裏切り、軍事産業へのこびへつらいというしかない決定ではありませんか。日中復交のあとに続いて行なわれるべきものは、世界の平和体制樹立に逆行する日米安保体制の空洞化であり、解消へ進むべきであったのであり、田中内閣の外交政策に強い不安と危険を抱かざるを得ないのであります。(拍手)
 第三の理由は、わが国の民主主義にかかわる問題であります。
 田中内閣が、潮が引くような自民党の凋落を何とか食いとめようと、日本列島の選挙地盤改造をもくろんだのが小選挙区制であります。
 田中総理及びその内閣の最大の欠陥は、頭の中に、党利党略のみがあって、国民、国家の福祉繁栄がなく、党勢拡大があって、民主主義の擁護がないことであります。その典型的なものがこの小選挙区制実施の策動であります。
 もし、このような政府・自民党の意図する小選挙区制が実現されるならば、自民党の一党独裁は確固不動のものとなり、議会民主主義の精神は、完全に死滅することは明らかであります。
 この策動は、全野党をはじめ、国民世論あげての総反対の前に粉砕されましたが、田中内閣は、その非を認めないばかりか、国民のための選挙制度を私物化し、その実現をねらって虎視たんたんとしておるのであります。
 そもそも国家を左右し、民主主義の基盤をなす憲法付属の大法典ともいうべき選挙制度の改悪を画策する田中内閣の態度は、憲法改悪、軍事力強化という一連の危険きわまりない野望そのものであり、国民に対する重大な挑戦であります。
 ここにいま取り上げた賛成理由は、目立った罪状のほんの一端であります。わずか一年二カ月というものの閣僚の相次ぐ放言、失言や、国会での強行採決などの暴挙を加えれば、その罪状は限りがありません。このような反国民的な田中内閣は一日も早く退陣すべきことを強調し、私の賛成討論を終わります。(拍手)
#22
○議長(前尾繁三郎君) 小平忠君。
  〔小平忠君登壇〕
#23
○小平忠君 私は、民社党を代表いたしまして、ただいま提案をされました田中内閣不信任決議案に対し、賛成の討論を行なうものであります。(拍手)
 田中内閣は、昨年七月、行き詰まった佐藤内閣のあとを受けて政権を担当されました。当時は、今太閤と言われ、庶民宰相として国民の人気を博しましたが、その後、時がたつに従い、その人気は下降し、各種世論調査の示すとおり、いまや国民は、田中内閣に対し深く絶望するに至っておるのであります。(拍手)
 その理由は、一言にして申し上げますならば、田中内閣の内外にわたる施政の失敗にあるのであります。
 すなわち、昨年暮れの総選挙には、準備不足の思いつきだけの「日本列島改造論」を提唱し、土地をはじめ諸物価の高騰をもたらし、日本経済を救いがたき混乱に追い込み、公約した老人年金など福祉面の前進はほとんど見られませんでした。
 また、今特別国会が始まってからは、議会制民主主義の根幹である選挙制度について、小選挙区制を提唱し、強引に自民党永久政権を画策し、野党を封殺せんとしたのであります。
 また、通年国会を唱え、全法案を成立させるため、わが国憲政史上前例のない二百八十日という国会の大幅再延長を強行し、あたかも国の最高機関である国会を行政府に従属させようという態度をとり続けてきたのであります。
 私は、以下、内政、外交にわたって田中内閣の失政を列挙し、この不信任案賛成の理由を明らかにしたいと思うのであります。
 私は、まず第一に、田中内閣が成立当時から内政の基本方針としてきた日本列島改造政策の重大な誤りを指摘せざるを得ないのであります。
 列島改造論は、枯渇しつつある世界的な資源の二十数%をも消費することに対するきびしい国際批判を招き、国内では、それにも増して公害、環境破壊を通じて国民生活を危険におとしいれんとする超高度成長政策であります。
 いまやわが国の経済は、国内外の客観的な事情からして、量から質への大転換が要請されているにもかかわらず、田中内閣は何らの反省をも行なわず、依然として超高度成長政策を強い姿勢で推し進めようとしておるのであります。まさに時代の要請に逆行するばかりか、国民に背を向けた政権となりつつあるのであります。
 第二の田中内閣不信任案に賛成する具体的な理由として、全く異常としか言いようのない物価上昇問題を取り上げたいと思います。
 すでに指摘するまでもなく、わが国の物価は、昭和三十五年以来、−毎年平均で約六%も上昇し、その抑制が政治の緊急の課題とされてきたのであります。また、物価抑制は田中総理就任の公約でもあったことは、いまさら申し上げるまでもありません。
 にもかかわらず、物価は安定するどころか、昨年からことしにかけてますます上昇し、消費者物価はこの七月で対前年比一二・二%も上がり、九月上旬の卸売り物価に至っては、対前年比で一八・四%も高騰いたしておるのであります。まさに、戦後最悪のインフレであります。これでもなお政府は、インフレでないと言い張るつもりでございましょうか。
 このような悪性インフレを招来した責任は、あげて田中内閣の経済政策の失敗にあると断言してもはばからないと思うのであります。(拍手)
 次に第三の理由は、田中内閣の外交姿勢、特にいわゆる金大中事件に見られる外交姿勢についてであります。
 われわれは、日韓両国の友好関係の維持増進を心から念ずるものであります。しかしながら、国家間の真の友好関係とは、お互いの国が対等な関係に立って、主張すべきは主張し合い、そうした中で両国の国民大衆が相互理解を深めていくものであると確信するものであります。
 しかるに、わが国の場合、ともすれば、友好関係とは、ある国に対する一方的な追随であったり、無原則、無批判な関係であったことは、これまでの日米あるいは日韓関係を見れば明らかなところであります。
 特に今回の金大中事件については、それが一国の主権の侵害にかかわる重大問題にもかかわらず、事件発生以来すでに一カ月有半を経過いたしている今日、いまだ事件の真相が究明されていないことはきわめて遺憾なことであります。一体、田中内閣の決断と実行はどこへ行ったのでありましょうか。
 しかもその背景に、この事件をいわば政治的に解決しようという動きがあると一般に見られていることは重大な問題であります。西ドイツが六年前、この種の事件が発生した際、韓国政府に対しきびしい態度をとって、事件を原状に回復させたことは周知のとおりであります。しかるに、わが国政府のこれまでの態度は、何らき然たる姿勢が見られず、いまだ事件解決のめどが全く立っていないことは、対外的にはわが国の主権が軽視されていることにほかならず、政府の責任はきわめて重大と断ぜざるを得ないのであります。(拍手)
 田中内閣不信任の最後の理由といたしまして、田中内閣の防衛問題に対する基本姿勢についてであります。
 先般、自衛隊は憲法違反とする札幌地裁の判決が出され、大きな反響を呼び起こしておりますが、われわれはこれについて、わが国が独立国である以上、国の自衛権とそれを具体的に行使する手段としての自衛力を保持することは当然であり、自衛権のみを認めて自衛力を否定することは、自衛権そのものを有名無実化し、結果的に自衛権そのものを否定するという矛盾をおかすものといわざるを得ないと考えるものであります。
 したがって、われわれは、今回の判決の内容について、それに決してくみするものではありません。しかし、判決がわが国の防衛の基本問題について、一つの問題を提起したことは明らかであります。すなわち、歴代自民党内閣が、わが国の防衛について、その基本論議を避けて通り、既成事実を積み重ねてきたというこれまでの姿勢に対する警告であります。
 特に四次防は、国際情勢の変化を無視し、自衛力の限界について歯どめのないまま、これを惰性的に増強するものであり、それが一方では、諸外国におけるわが国への警戒と不信を招き、また他方で、それが防衛問題に対する国論の分裂に拍車をかける結果を招いていることは周知のとおりであります。
 言うまでもなく、国の安全の根本は、自衛官の数や装備ではなく、みずからの国を守ろうという国民的合意と団結にこそあるのであります。
 その意味で、政府がこれまで防衛論議を避けて通り、防衛に対する国民的合意形成への努力をないがしろにし、その結果、国の防衛の基本について諸外国にも例を見ないような国論の分裂と対立を招いた責任は、きわめて重大といわなければなりません。(拍手)
 時間の関係上、きわめて簡単ではありますが、以上の数点を申し述べまして、私は、田中内閣不信任決議案の賛成討論を終わるものであります。(拍手)
#24
○議長(前尾繁三郎君) これにて討論は終局いたしました。
 採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
  〔議場閉鎖〕
#25
○議長(前尾繁三郎君) 氏名点呼を命じます。
  〔参事氏名を点呼〕
  〔各員投票〕
#26
○議長(前尾繁三郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
  〔議場開鎖〕
#27
○議長(前尾繁三郎君) 投票を計算いたさせます。
  〔参事投票を計算〕
#28
○議長(前尾繁三郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
  〔事務総長報告〕
 投票総数 四百四十二
  可とする者(白票)        百九十
  〔拍手〕
  否とする者(青票)      二百五十二
  〔拍手〕
#29
○議長(前尾繁三郎君) 右の結果、田中内閣不信任決議案は否決されました。(拍手)
    ―――――――――――――
 楯兼次郎君外十二名提出田中内閣不信任決議案を可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      阿部 助哉君    阿部未喜男君
      赤松  勇君    井岡 大治君
      井上  泉君    井上 普方君
      石野 久男君    石橋 政嗣君
      板川 正吾君    稲葉 誠一君
      岩垂寿喜男君    上原 康助君
      枝村 要作君    小川 省吾君
      大出  俊君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡田 哲児君    加藤 清政君
      加藤 清二君    勝澤 芳雄君
      勝間田清一君    角屋堅次郎君
      金瀬 俊雄君    金丸 徳重君
      金子 みつ君    川崎 寛治君
      川俣健二郎君    河上 民雄君
      木島喜兵衞君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保  等君    久保田鶴松君
      小林 信一君    小林  進君
      兒玉 末男君    上坂  昇君
      神門至馬夫君    佐々木更三君
      佐藤 観樹君    佐藤 敬治君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    阪上安太郎君
      柴田 健治君    島田 琢郎君
      島本 虎三君    清水 徳松君
      下平 正一君    田口 一男君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高沢 寅男君
      高田 富之君    竹内  猛君
      竹村 幸雄君    楯 兼次郎君
      塚田 庄平君    辻原 弘市君
      土井たか子君    中澤 茂一君
      中村  茂君    中村 重光君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      馬場  昇君    長谷川正三君
      原   茂君    日野 吉夫君
      平林  剛君    広瀬 秀吉君
      福岡 義登君    藤田 高敏君
      古川 喜一君    細谷 治嘉君
      堀  昌雄君    松浦 利尚君
      三宅 正一君    美濃 政市君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      村山 富市君    森井 忠良君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    安井 吉典君
      山口 鶴男君    山崎 始男君
      山田 耻目君    山田 芳治君
      山中 吾郎君    山本 幸一君
      山本 政弘君    山本弥之助君
      湯山  勇君    米内山義一郎君
      米田 東吾君    横路 孝弘君
      横山 利秋君    吉田 法晴君
      和田 貞夫君    渡辺 三郎君
      青柳 盛雄君    荒木  宏君
      諫山  博君    石母 田達君
      梅田  勝君    金子 満広君
      神崎 敏雄君    木下 元二君
      栗田  翠君    小林 政子君
      紺野与次郎君    柴田 睦夫君
      庄司 幸助君    瀬崎 博義君
      田中美智子君    谷口善太郎君
      津金 佑近君    津川 武一君
      寺前  巖君    土橋 一吉君
      中川利三郎君    中路 雅弘君
      中島 武敏君    野間 友一君
      林  百郎君    東中 光雄君
      平田 藤吉君    不破 哲三君
      正森 成二君    増本 一彦君
      松本 善明君    三浦  久君
      三谷 秀治君    村上  弘君
      山原健二郎君    米原  昶君
      浅井 美幸君    新井 彬之君
      有島 重武君    石田幸四郎君
      小川新一郎君    大久保直彦君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    岡本 富夫君
      北側 義一君    小濱 新次君
      坂井 弘一君    坂口  力君
      鈴切 康雄君    瀬野栄次郎君
      田中 昭二君    高橋  繁君
      竹入 義勝君    林  孝矩君
      広沢 直樹君    伏木 和雄君
      正木 良明君    松尾 信人君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      安里積千代君    池田 禎治君
      内海  清君    小沢 貞孝君
      折小野良一君    河村  勝君
      神田 大作君    小平  忠君
      小宮 武喜君    竹本 孫一君
      玉置 一徳君    永末 英一君
      宮田 早苗君    和田 耕作君
      渡辺 武三君    瀬長亀次郎君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    愛野興一郎君
      赤城 宗徳君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    天野 公義君
      天野 光晴君    有田 喜一君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      伊東 正義君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    石田 博英君
      石原慎太郎君    稻葉  修君
      稻村佐近四郎君    稲村 利幸君
      今井  勇君    宇田 國榮君
      宇野 宗佑君    上田 茂行君
      上村千一郎君    植木庚子郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 英男君    江崎 真澄君
      江藤 隆美君    小川 平二君
      小此木彦三郎君    小沢 一郎君
      小澤 太郎君    小沢 辰男君
      小渕 恵三君    越智 伊平君
      大石 千八君    大久保武雄君
      大西 正男君    大野  明君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      大村 襄治君    奥田 敬和君
      奥野 誠亮君    加藤 紘一君
      加藤常太郎君    加藤 六月君
      加藤 陽三君    海部 俊樹君
      笠岡  喬君    梶山 静六君
      粕谷  茂君    片岡 清一君
      金丸  信君    金子 一平君
      金子 岩三君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      唐沢俊二郎君    瓦   力君
      木野 晴夫君    木部 佳昭君
      木村 武雄君    木村武千代君
      木村 俊夫君    岸  信介君
      北澤 直吉君    久野 忠治君
      久保田円次君    鯨岡 兵輔君
      熊谷 義雄君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    栗原 祐幸君
      黒金 泰美君    小泉純一郎君
      小坂善太郎君    小坂徳三郎君
      小平 久雄君    小林 正巳君
      小宮山重四郎君    小山 長規君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    國場 幸昌君
      近藤 鉄雄君    左藤  恵君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      佐藤 榮作君    佐藤 孝行君
      佐藤 文生君    佐藤 守良君
      斉藤滋与史君    齋藤 邦吉君
      三枝 三郎君    坂田 道太君
      坂村 吉正君    坂本三十次君
      櫻内 義雄君    笹山茂太郎君
      塩川正十郎君    塩崎  潤君
      塩谷 一夫君    澁谷 直藏君
      島村 一郎君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    鈴木 善幸君
      住  栄作君    瀬戸山三男君
      關谷 勝利君    園田  直君
      染谷  誠君    田川 誠一君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中  覚君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田中 六助君
      田村  元君    田村 良平君
      高鳥  修君    高橋 千寿君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      竹中 修一君    谷垣 專一君
      谷川 和穗君    千葉 三郎君
      地崎宇三郎君    中馬 辰猪君
      塚原 俊郎君    坪川 信三君
      戸井田三郎君    渡海元三郎君
      登坂重次郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    中尾 栄一君
      中尾  宏君    中垣 國男君
      中川 一郎君    中曽根康弘君
      中村 弘海君    中村 拓道君
      中山 利生君    中山 正暉君
      永山 忠則君    灘尾 弘吉君
      楢橋  渡君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    西岡 武夫君
      西村 直己君    西銘 順治君
      根本龍太郎君    野田 卯一君
      野田  毅君    野中 英二君
      野原 正勝君    野呂 恭一君
      羽田  孜君    羽田野忠文君
      羽生 田進君    葉梨 信行君
      萩原 幸雄君    橋口  隆君
      橋本登美三郎君    橋本龍太郎君
      長谷川四郎君    長谷川 峻君
      旗野 進一君    八田 貞義君
      服部 安司君    浜田 幸一君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      林  大幹君    林  義郎君
      原田  憲君    廣瀬 正雄君
      深谷 隆司君    福田 赳夫君
      福田 篤泰君    福田  一君
      福永 一臣君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤尾 正行君
      藤波 孝生君    藤本 孝雄君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古屋  亨君    保利  茂君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      本名  武君    前田治一郎君
      前田 正男君    増岡 博之君
      松浦周太郎君    松岡 松平君
      松永  光君    松野 頼三君
      松本 十郎君    三池  信君
      三木 武夫君    三ツ林弥太郎君
      三原 朝雄君    三塚  博君
      箕輪  登君    水田三喜男君
      湊  徹郎君    宮崎 茂一君
      武藤 嘉文君    村岡 兼造君
      村上  勇君    村田敬次郎君
      村山 達雄君    毛利 松平君
      森  美秀君    森  喜朗君
      森下 元晴君    森山 欽司君
      安田 貴六君    保岡 興治君
      山口 敏夫君    山崎  拓君
      山崎平八郎君    山下 元利君
      山下 徳夫君    山田 久就君
      山中 貞則君    山村新治郎君
      山本 幸雄君    吉永 治市君
      早稻田柳右エ門君    綿貫 民輔君
      渡部 恒三君    渡辺 栄一君
      渡辺 紘三君    渡辺美智雄君
    ―――――――――――――

#30
○議長(前尾繁三郎君) 本日は、これにて散会いたします。
  午後二時五十八分散会
     ――――◇―――――
 出席国務大臣
        内閣総理大臣  田中 角榮君
        法 務 大 臣 田中伊三次君
        外 務 大 臣 大平 正芳君
        文 部 大 臣 奧野 誠亮君
        厚 生 大 臣 齋藤 邦吉君
        農 林 大 臣 櫻内 義雄君
        通商産業大臣  中曽根康弘君
        運 輸 大 臣 新谷寅三郎君
        郵 政 大 臣 久野 忠治君
        労 働 大 臣 加藤常太郎君
        建 設 大 臣 金丸  信君
        自 治 大 臣 江崎 真澄君
        大蔵大臣臨時代
        理
        国 務 大 臣 小坂善太郎君
        国 務 大 臣 坪川 信三君
        国 務 大 臣 二階堂 進君
        国 務 大 臣 福田 赳夫君
        国 務 大 臣 前田佳都男君
        国 務 大 臣 三木 武夫君
        国 務 大 臣 山中 貞則君
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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