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1971/04/20 第68回国会 参議院 参議院会議録情報 第068回国会 商工委員会 第6号
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1971/04/20 第68回国会 参議院

参議院会議録情報 第068回国会 商工委員会 第6号

#1
第068回国会 商工委員会 第6号
昭和四十七年四月二十日(木曜日)
   午前十時十分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         大森 久司君
    理 事
                川上 為治君
                剱木 亨弘君
                竹田 現照君
                藤井 恒男君
    委 員
                赤間 文三君
                植木 光教君
                小笠 公韶君
                大谷藤之助君
               久次米健太郎君
                山本敬三郎君
                渡辺一太郎君
                阿具根 登君
                小野  明君
                林  虎雄君
                中尾 辰義君
                原田  立君
               柴田利右エ門君
                須藤 五郎君
   国務大臣
       通商産業大臣   田中 角榮君
   政府委員
       通商産業政務次
       官        林田悠紀夫君
       通商産業大臣官
       房長       小松勇五郎君
       通商産業大臣官
       房参事官     増田  実君
       通商産業大臣官
       房審議官     飯塚 史郎君
       通商産業省企業
       局長       本田 早苗君
       通商産業省企業
       局参事官     田中 芳秋君
       建設省道路局長  高橋国一郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        菊地  拓君
   説明員
       科学技術庁研究
       調整局海洋開発
       官        竹林 陽一君
       厚生省環境衛生
       局環境衛生課長  加地 夏雄君
       厚生省環境衛生
       局水道課長    国川 建二君
       通商産業省企業
       局国際海洋博覧
       会準備室長    中澤 忠義君
       運輸大臣官房政
       策計画官     吉村 眞事君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○石油開発公団法の一部を改正する法律案(内閣
 提出、参議院送付)
○参考人の出席要求に関する件
○計量法の一部を改正する法律案(内閣提出)
○沖繩国際海洋博覧会の準備及び運営のために必
 要な特別措置に関する法律案(内閣提出、衆議
 院送付)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(大森久司君) ただいまから商工委員会を開会いたします。
 ちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
#3
○委員長(大森久司君) 速記をつけて。
 石油開発公団法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。田中通商産業大臣。
#4
○国務大臣(田中角榮君) 石油開発公団法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。
 石油は、わが国における一次エネルギー供給の約七割を占める重要資源であり、その安定的かつ低廉な供給を確保することはきわめて重要な政策的要請であることは、御承知のとおりであります。特に、最近のOPEC諸国の一連の動きに見られるように、石油をめぐる世界の情勢が大きく変動している状況のもとにおいては、この要請は、ますます高まっております。
 ひるがえって、わが国の石油供給の現状を見ますと、年々増大する需要に対して、その大部分を単純な輸入に依存している状況にあり、石油の安定的かつ低廉な供給の確保をはかる見地からは、大きな問題があると申さざるを得ません。
 政府といたしましては、このような事態に対処するため、昭和四十二年に石油開発公団を設立し、海外における石油の開発に必要な探鉱資金を供給する等わが国企業による石油開発の促進につとめ、相当の成果をあげてまいっております。
 しかしながら、今後ともわが国の石油消費は増大の一途をたどる一方、世界の石油事情はますます困難なものとなることが予想される情勢にありますので、わが国としては、国際協調をはかりつつ自主的な供給源を確保するための施策を従来にも増して強力に推進してまいる必要があると痛感されます。
 また、これと並んで、わが国エネルギー源の多様化をはかる必要があり、かかる観点から、世界に豊富に賦存し、かつ、硫黄分を含まないエネルギーである可燃性天然ガスの開発を促進することが重要であると考えられます。
 さらに、国際石油情勢の緊急事態に備え、石油の安定供給の確保の観点から石油の備蓄を増強することが急務であると考えられます。
 かかる趣旨にかんがみ、政府といたしましては、一方において、石炭対策特別会計を拡充改組して石油勘定を設け、石油対策のために必要な財源を安定的に確保することとするとともに、この法律案において、石油開発公団の業務の範囲を拡大して、石油及び可燃性天然ガスの開発の促進、公団の調査機能の強化並びに石油の備蓄の増強をはかることとした次第であります。
 次にこの法律案の内容につきまして、その概要を御説明いたします。
 第一に、石油開発公団の業務の対象に可燃性天然ガスを加え、その探鉱に対する出資及び資金の貸し付け、探鉱及び開発にかかる資金についての債務保証等を行なうことといたしております。
 第二に、海外における石油及び可燃性天然ガスの探鉱に必要な地質構造調査を公団みずから行なうこと等を加えることといたしております。
 第三に、当分の間、原油の備蓄の増強に必要な資金の貸し付けを行なうことを石油開発公団の業務とすることといたしております。
 第四に、以上申し述べましたような公団の業務の拡大に伴い、本法の目的を改めますとともに、公団の業務の円滑な実施をはかるため理事の定数を二名増加することといたしております。
 以上がこの法律案の提出の理由及びその概要でございます。何とぞ慎重御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
#5
○委員長(大森久司君) 次に、補足説明を聴取いたします。飯塚審議官。
#6
○政府委員(飯塚史郎君) 石油開発公団法の一部を改正する法律案につきまして、若干の補足説明を申し上げます。
 石油開発公団は、石油資源の開発を促進し、石油の安定的かつ低廉な供給の確保をはかることを目的として、昭和四十二年に設立され、現在、石油の探鉱に必要な資金の出資及び貸し付け、探鉱及び採取に必要な資金の債務保証、探鉱機械の貸し付け、探鉱及び採取の技術指導等の業務を行なっております。
 今回、御提案いたしておりますこの法律案は、ただいま大臣から御説明申し上げました理由に基づき、石油開発公団の業務を拡大しようとするものでありますが、その内容につきまして補足して御説明申し上げます。
 今回拡大される業務の第一は、可燃性天然ガスに関する業務の追加であります。
 可燃性天然ガスは、現在国内において約二十七億立方メートルの生産をあげ、また海外から約四十二億立方メートルの輸入を行なっております。現在の段階ではわが国の一次エネルギー供給中に占める割合は一・三%にすぎませんが、無公害燃料として今後わが国においてその需要は急増することが見込まれております。しかしながら、国内の天然ガス資源に限界のあるわが国としては、石油と同様次第に海外からの輸入に依存する割合を高めていくと考えられます。したがって、可燃性天然ガスについても、石油と同様にわが国企業の手による海外開発を促進し、その安定的かつ低廉な供給を確保することが要請されております。
 このため、可燃性天然ガスについても探鉱資金の出資及び貸し付け、探鉱及び開発にかかる資金についての債務保証等を石油開発公団が行なうこととするものであります。
 拡大される業務の第二は、海外における公団の地質構造調査であります。
 欧米諸国に比べて海外の石油開発に大幅におくれてスタートしたわが国が、今後積極的に海外に進出し、成功をおさめるためには、中東地域や東南アジア地域のようにすでに石油開発が盛んに行なわれ石油の埋蔵可能性が高いと推定される地域に進出することと並んで、まだ石油開発のあまり進んでいない地域について他国に先がけて地質調査を行ない、大規模な油田を発見することが必要であります。このような処女地への進出は、基礎的地質調査資料が乏しいため非常にリスクが高く、民間企業では容易に進出できないのが実情であります。このため、公団がまず地質構造調査を行ない、その結果有望性の見込まれるところについて民間企業の探鉱への進出を誘導することが必要であります。
 現在石油開発公団は、探鉱に必要な地質構造調査については、国内においてしかも委託を受けた場合に限って行ない得ることとされておりますが、これを拡大し、海外において公団みずから石油及び可燃性天然ガスの探鉱に必要な地質構造調査を行なう機能を与えようとするものであります。
 第三の業務の拡大は、原油備蓄の増強に必要な資金の融資であります。わが国の石油備蓄は、現在四十五日程度の水準にとどまっており、緊急事態に備えるには必ずしも十分とは言えない状況にあります。一方ヨーロッパ諸国の現状を見ますと、すでに平均七十日の水準に達しております。わが国も、原油供給の安定化対策の一つとして、備蓄の増強につとめることは、大消費国としての責務でもあります。このため、当面の対策として、今後三年間にこれを六十日まで引き上げることとし、これに必要な民間企業の原油購入資金について、公団が低利で貸し付けを行ない得ることとするものであります。
 以上簡単ではございますが、この法律案による改正点について補足説明を申し上げました。何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。
#7
○委員長(大森久司君) 以上で説明の聴取は終わりました。
 質疑は後日に譲ります。
    ―――――――――――――
#8
○委員長(大森久司君) 参考人の出席要求に関する件についておはかりいたします。
 産業貿易及び経済計画等に関する調査のうち石炭政策に関する件の調査のため、参考人の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(大森久司君) 御異議ないと認めます。
 なお、その日時及び人選等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(大森久司君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#11
○委員長(大森久司君) 計量法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 前回に引き続き質疑を行ないます。
 質疑のある方は御発言願います。――別に御発言もなければ、質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○委員長(大森久司君) 御異議ないと認めます。
 それでは、これより討論に入ります。御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べを願います。――別に御発言もないようですから、討論はないものと認め、直ちに採決に入ります。
 計量法の一部を改正する法律案を問題に供します。本案に賛成の方は挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#13
○委員長(大森久司君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(大森久司君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 ちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
#15
○委員長(大森久司君) 速記をつけて。
 暫時休憩いたします。
   午前十時二十五分休憩
     ―――――・―――――
   午前十時四十二分開会
#16
○委員長(大森久司君) ただいまから商工委員会を再開いたします。
 ちょっと速記をとめてください。
  〔速記中止〕
#17
○委員長(大森久司君) 速記を起こしてください。
 沖繩国際海洋博覧会の準備及び運営のために必要な特別措置に関する法律案を議題といたします。
 本法律案についての趣旨説明はすでに聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
 質疑のある方は順次御発言を願います。
#18
○小野明君 海洋博の準備もかなり進んでまいっておるようでございますが、この要綱を拝見させていただいても、海洋博を開催するという目的、ねらいというものは出ておらぬような感じがします。そこで、沖繩の経済開発なり将来展望を含めまして、この海洋博の開催をされるねらい、あるいは目的、そういうものについて御説明をいただきたいと思います。
#19
○政府委員(林田悠紀夫君) 沖繩海洋博覧会は、沖繩の復帰を記念いたしまして、沖繩をいかにして平和な、そして経済並びに民生の繁栄する島にしていくかということを考えました場合に、まず、それに直ちに、たとえば、そこへ工業を持っていくとかいうようなことを考えましても、できない。したがって、その前にこういう海洋博覧会というような記念行事をやりまして、それを中心にして、何とか経済基盤を確立していって、そうして沖繩を発展さしていこうじゃないかということを考えた次第でございます。
 それで、まず、海洋博覧会の準備といたしまして、関連施設を整備していく。それによりまして、港湾とかあるいは飛行場、あるいは道路、あるいは観光施設というようなものを整備してまいります。そうして海洋博の会場をりっぱにつくり上げまして、そういうものが沖繩の将来のための近代的な経済とか、あるいは社会基盤を造成していくということになる一つの基礎にしていきたい、こういうようなことをねらいとしておる次第でございます。
 それから、そういうことへ向かいまして、昭和五十年の春に海洋博を開催するわけでございまするが、本年からあと四十八、四十九と、二年間で関連施設並びに会場を整備いたしまして、そうして海洋博を開催する。その開催が終わりましたあとで、そういうものが沖繩の経済並びに社会のためになっていく、こういうことを考えておる次第でございます。
#20
○小野明君 経済発展に資するという目的、それはよくわかりますが、関連公共施設等を整備する、大阪の万博の成功程度に持っていくといいますと、いまからちょうど三年あるわけですが、年数からいいましても、かなり無理が出てくるように思います。その辺はいかがなものですか。
#21
○政府委員(林田悠紀夫君) 先生が仰せのように、大阪の万博と比べまして、非常に準備期間が短いわけでございます。それで、政府はいままでどういうことをやってきたかということでございまするが、まず、昨年の十月に沖繩海洋博の開催を決定いたしまして、そうして、本年二月に、海洋博の準備、開催及び運営に当たりまする協会を設立いたしました。そうしてその協会と一体となりまして、現在、鋭意準備を進めてきておるのでございます。
 具体的に申し上げますると、現在までに会場用地を、先ほど見ていただきましたように、本部半島に決定をいたしました。それから、最近、この海洋博のテーマを決定したわけでございます。それから、事業計画委員会の発足を見ております。で、今後は博覧会国際事務局への登録とか、あるいは政府の出展の準備、それから参加の招請活動、それから広報治動というものを進めるほかに、会場建設関連事業については四十七年度に一部工事を着工いたしまするが、四十七年度中は基本計画の策定、それから計画設計の策定ということを主としてやるわけでございます。そうして四十八年度、四十九年度に本格的な工事をいたしまして、四十九年度中にその工事を完了いたし、五十年の春から半年の予定をもちまして開催をいたしたい、こういうような予定でおるわけでございます。
#22
○小野明君 それから、これは国際条約に基づいてこの博覧会が開かれるということですが、このBIEですか、これに加盟しておるというか、批准をしておるというか、これは何カ国ぐらいあるのですか。
#23
○政府委員(本田早苗君) 三十五カ国になっております。
#24
○小野明君 そうすると、それらの国々は全部これに参加をするわけですね。
#25
○政府委員(本田早苗君) これは参加の招請をいたしますが、参加をするかどうかについては相手国の決定ということで、条約に加盟したことが各国の行なう国際博覧会に必ず参加するということにはなっておりません。
#26
○小野明君 これは、これによると特別博覧会というものになるわけですね。これは、特別博の例というのはこの一ページの資料に出ておりますが、大体こういうものだというふうに理解をしてよろしいですか。
#27
○政府委員(本田早苗君) 国際博覧会には一般博覧会と特別博覧会というのがございます。一般博覧会というのは、広い範囲の人類の活動の成果を示す博覧会、特別博覧会というのは、特定のテーマのもとに行なわれる博覧会ということになりまして、大阪で行ないました日本万国博覧会は全分野にわたります進歩と調和ということでやったわけでございますが、今回は海洋をテーマにしまして、海洋に関連した博覧会を行なうということになっておるわけでございまして、ここにもございますようにトリノの場合には労働博覧会でございましたし、サン・アントニオの場合にはヘミス・フェアということでございますし、ブタペストの場合には狩猟博覧会である。近く行なわれるスポケーンの場合には環境関係の博覧会というふうに特定のテーマに限りまして行なうのを特別博覧会というふうに呼ぶことになっております。
#28
○小野明君 この一ページのいま言われた「主な特別博の例」を見ますと、三十五カ国加盟、こう言われておりますが、参加国がそれぞれかなり下回っておりますね。こういう例から見て、加盟国に対する働きかけというものがかなり強力なものがありませんと、やはり非常に各国参加について望みが薄いということになろうかと思います。その辺はどういう方法でもって呼びかけをいまから準備をされておるのですか。
#29
○政府委員(本田早苗君) 御承知のことと存じますが、条約に基づく博覧会につきましては、政府は外交ルートによりまして参加の招請をすることになっております。外交ルートを通して招請するということは、外交関係のある国々に招請することになるわけでございます。現在百四十五カ国が外交関係を持つ国になっておりまして、これらを対象に、また、大阪の万博の場合は国際機関にも招請を出したわけでございますが、これらの国々に対しまして招請を行なうということでございます。ただ、特別博覧会の場合には、どうしてもそのテーマに非常に強い関心を持っておる国が参加するということになりますので、従来は十カ国ないし二十カ国程度の参加によって行なわれてまいったというような実情になっております。
#30
○小野明君 そういう過去の例ではなくて、各国に参加を招請するためにどういう積極的な手段を講ずるのか、こういう質問なんです。
#31
○政府委員(本田早苗君) 大阪万博のときと同様に政府から招請の文書をもちろん出しますし、招請のために政府の代表的な方々に歴訪してもらって招請する、あるいは各国の会議等で大臣等が出かけられます際には、政府首脳に対しまして参加を要請する、あらゆる機会を利用して参加の招請を行なうということにいたす予定でおります。
#32
○小野明君 共産圏諸国には招請をするのかどうか。特に、中国についてはどうなるのですか。
#33
○政府委員(本田早苗君) 博覧会の目的が、人類の平和な文化の向上につきまして、それを目的に海洋をテーマとして行なうという趣旨でございますから、共産国であろうと自由圏の国であろうとできるだけ参加をしていただくというのがたてまえでございます。したがいまして、招請は全国交のある国々に対して行なう。ただ、いまの中共の問題につきましては、外交上の経路を通じて行なうということから、技術的な問題が残ることに相なろうと思いますが、情勢の変化で招請し得るような情勢になればもちろん招請するということに相なろうと思います。現在のところは、外交の関係がいまないということで、条約上のルートでやることには技術的な困難な事情があるということだと思います。
#34
○小野明君 中国は国連にも御承知のように参加をしておりますね。それからニクソンも御承知のようにああいう訪中をやっておる。そういうことから見て、条約上の手続上云々というよりもすく――日中の国交回復というのは大きな国の課題でもある、特に沖繩は隣合わせである、こういうことから見て、いろいろ手続上の問題はあるにしましても、これは中国の参加招請というのはぜひ行なわなければならぬものではないかと思うのです、いかがですか。
#35
○政府委員(林田悠紀夫君) 中国の招請の問題につきましては、大臣も申しておるのですが、できるだけ前向きに招請をしたいということを考えておるような次第でございまして、ただ、手続だけが問題でございまするので、その点は十分これから考慮いたしましてきめていきたいということを考えております。
#36
○小野明君 ひとつぜひ中国や北朝鮮、共産圏諸国全体に対しても参加をするように、前向きに対処をしていただきたいと思います。
 それから、博覧会の資金計画、これは運営のための資金計画もあるでしょうし、あるいは調達の計画もあるでしょう、これらはどうなっておりますか。
#37
○政府委員(本田早苗君) 資金計画につきましては、早急に事業規模をきめまして、これによって資金の計画を考えてまいらねばならないわけでございます。ただ、大阪万博は一般博覧会であった、今回のは特別博覧会であるということで、規模としては大阪博よりは小さなものになるというふうに存じます。大阪の場合と異なりまして地元の負担ということを、あまり負担をかけるということは無理な事情にあるというふうに存じますから、国庫の補助金を中心にしまして三公社、郵便事業等、今回法律案を御審議願っておりますが、これらによる資金調達、さらに公営事業等からの特定収入、さらに財界からの寄付等を中心にして資金の計画を立てることが必要であるというふうに考えております。それから特に国としましては、政府館等については、これは政府の資金で建設、運営をはかるということに相なります。
#38
○小野明君 そうしますと、これから事業規模をきめ、国庫補助をきめていくと、こういうことなんですか、その程度ですか、いま。
#39
○政府委員(本田早苗君) 事業の規模としましては、ほぼ海面も含めて三十万坪程度の会場で実施をする。それからこの会場で何を建て、何をつくっていくかということについては、事業計画委員会におきまして詰めていくということに相なるわけでございます。四月の十日に「海――その望ましき未来」というテーマがきまりまして基本構想もできたわけでございまするので、これに基づいて事業の計画の具体的な案を策定してまいると、こういうことに相なろうかと思います。
#40
○小野明君 そうすると、資金の計画というのはまだ立ってないわけですか。大体総資金量どれくらい、事業規模どれくらいというものをあなたのほうで持たぬというのでは、幾ら会議をやってもできぬのじゃないですか、内容がはっきりせぬじゃないですか。
#41
○政府委員(林田悠紀夫君) 全然事業の規模をきめていないというわけではございません。大体、会場の運営に必要であるところのものと、それから関連施設の整備に必要な金額ということに大体二つに分かれるわけでございます。それで、会場につきましては大体四、五百億円ぐらいの規模を一応考えておるわけでございます。もちろんこれは、今後沖繩博協会で十分テーマを達成いたしまするためにいろいろ施設を考えていくということによりまして、金額も変わってくると存じまするが、一応その辺をめどにいたしまして考えておるわけでございます。
 それから関連施設につきましては、港の整備とか、あるいは飛行場の整備、あるいはまた那覇から会場まで行きまするところの道路をどういうように整備していくかということをいま建設省で、あるいは運輸省におきまして調査し、その金額をはじいておるという最中でございまして、本年の前半ぐらいには大体きまっていくということを考えておるわけでございます。
#42
○小野明君 それに対するこの資金の調達計画、大体会場周辺で四、五百億、運営についてね、そういう数字をお考えになっておるようですから、この調達計画というのは大体どういうことになっておりますか。これによりますと、一般準備事務費として三億二千七百万円、これは今年度予算に計上されておるようですが、「このほか、財界寄付、競輪、競艇資金からの補助等資金確保のため」云々と、こうありますね。そうしますと、この調達計画で、財界寄付はどれくらい、競輪はどれくらい、競艇はどれくらい、この三年計画でどれくらいの資金量を調達しようとお考えになっておるんですか。
#43
○政府委員(本田早苗君) その四、五百億という支出に対しまして、収入の見込みとしましては、まだ競輪で幾ら、何で幾らというところまでこまかくは詰まっておりませんが、国庫の補助で八十億から百億強、それから特定事業収入、これは三公社等からの援助並びに競輪その他の資金援助によるものが五十五億から七十億程度、それから財界の寄付が二十五億から三十億程度、それから博覧会運営収入、これは入場料とかあるいは駐車料収入あるいは店を出した場合の収入等三十億ないし四十億。それから、先ほど申し上げました政府の出展ということになりますが、これは全額国の金で百七十億から二百億見当、それから外国政府が、建物はこちらでつくりますが、それの出展に外国政府として受け持つものが二、三十億、それから企業がやはり出展をいたしますが、企業負担になるものが五十億から七十億見当、こういうふうに考えますと、大体四百三十億から五百億強のような教字になるわけでございますが、一応そういう見当でそれぞれの収入の手当てを進めてまいりたい、こういうふうに考えておるわけでございます。
#44
○小野明君 いまの計画で大体収支相償う見通しですか。
#45
○政府委員(本田早苗君) いま申し上げた数字が入れば、支出見込みとつり合うということに相なります。
#46
○小野明君 赤字が出た場合にはどうなんですか。万博のように黒字が出ればいいのですが、赤字が出た場合にはどうするか。
#47
○政府委員(本田早苗君) 単年度予算でもございますし、事業の建設計画を進めてまいる際に、計画に変更があるということに相なった場合には、国庫補助金につきましては、予算について考慮を願う、あるいは特定事業収入等については、大阪博覧会のときでもそうであったのでございますが、さらに追加の援助をお願いする等々のことで収支の見込みを調整してまいったわけでございますが、大阪の場合は、当初二百億弱程度の入場料と思ったものが、四百億弱出たのが非常に黒字になったわけでございますが、われわれとしてはその辺の調整をしながら、収支は合わすように実施をしてまいりたいというふうに思うわけでございます。
#48
○小野明君 いずれにしても、政府責任でこの赤字が出ないように努力をするということですね。
#49
○政府委員(林田悠紀夫君) 沖繩海洋博につきましては、大阪万博におきまするように地元におきまして負担をするという能力はございませんので、これは政府の責任において処理していくということを考えておるわけであります。
#50
○小野明君 道路、空港、港湾あるいは会場周辺等の整備、いわゆる関連公共事業、この費用総額というのはどれくらいになりますか。
#51
○政府委員(本田早苗君) これもまだ大まかな見込みでございますが、一千億前後の費用が要るであろうというふうに考えております。
#52
○小野明君 そうすると、この点についても、いま政務次官が言われておりますように、地元負担をかけないようにしたいと、こういうことでございますが、この関連公共事業につきましても同様である、こう理解をしてよろしいですか。
#53
○政府委員(林田悠紀夫君) そういうことでございます。
#54
○小野明君 次に、海洋博の入場者の見積もり、それと入場料、これは幾らぐらい考えておられますか。
#55
○政府委員(本田早苗君) 大阪博覧会の入場者の状況等から判断をいたしまして、三百六十万人程度の入場者を見込んでおります。
 料金といたしましては、一応千円程度ということで、先ほど申し上げたような数字を申し上げたわけでございますが、料金等はまだきめておりません。
#56
○小野明君 これは、万博のときは入場料が幾らだったんですか。
#57
○説明員(中澤忠義君) 御説明申し上げます。
 大阪万博の場合にはおとなが八百円、子供が六百円の入場料を徴収したわけでございます。
#58
○小野明君 本土からも参加をしていけば旅費等もかなりのものになるでしょうし、千円という数字、入場料をきめたいということですが、この根拠というのはどういうものですか。
#59
○説明員(中澤忠義君) 過去の外国で行なわれました博覧会等の前例を見まするに、二ドルから三ドル、結局千円以内の程度までの前例がございますので、私ども申し上げます趣旨は、千円程度以内の入場料としてきめたいという趣旨でございますけれども、まだ、その額については政府としてきめたわけでございません。
#60
○小野明君 これは学生とか、あるいは子供とか、そういうものについて配慮をするということはどうですか。
#61
○説明員(中澤忠義君) 子供あるいは学生等につきましての割引きの問題等につきましては、まだ詳細きめておりませんけれども、一例といたしまして、大阪万博の例を御説明申し上げますと、おとなにつきましては、二十三歳以上八百円、子供につきましては、四歳以上十五歳未満につきましては四百円、そのほかに青年割引き入場券といたしまして六百円等の配慮がなされております。
#62
○小野明君 だから、この海洋博についても当然それにならって学生、子供、あるいは身障者、老人と、これらについて軽減をするという措置があってしかるべきだと思いますが、その考えはおありかどうか。
#63
○政府委員(林田悠紀夫君) 子供とかあるいは身障者、そういうふうな人たちに対しましては当然軽減すべきものであろうと、かように考えまするので、今後におきまして、まだ決定はいたしておりませんけれども、十分そういうことを配慮してやってまいりたいと思います。
#64
○小野明君 三百六十万人という入場者、総数がそういう予定のようですが、海外からの入場者はどれぐらい見込んでおられますか。
#65
○政府委員(本田早苗君) 海外からの参加者は十万人程度と見込んでおります。
#66
○小野明君 それから、いまスライドを見せてもらいましたが、本土からのこの本部地区に対する会場までの輸送という問題があると思うんです。あるいは本島内輸送という問題が当然これだけの数ですから起こうてくると思いますが、先ほど見てみますと、空港あとがあったようですね。これは整備をしてこの空港が使えるようにするのですか、どうなんですか。
#67
○説明員(吉村眞事君) 現在、本部の飛行場あとが返還になりまして、未使用のままでございますが、これが海洋博覧会の輸送手段として活用できますかどうかという点につきまして、現在調査をいたしております。この敷地につきましては、飛行場として利用するという考え方のほかに、現地ではいろいろ考え方もおありというふうに聞いておりますので、その辺も勘案いたしまして、一番いい方法をとってまいりたい、こういうふうに考えております。
#68
○小野明君 そうしますと、ここの空港整備というのは本部の空港整備という意味ではなくて、那覇空港の整備という意味ですか。それとも、せっかく――二千メーターですか、この滑走路は。それぐらいあるのならばこの空港を整備してはどうか、こう思いますが、その辺はどうなんですか。
#69
○説明員(吉村眞事君) 空港整備と書いてございますのは、もちろん那覇空港は当然必要でございますので、これは全面的に整備をする必要があろうかと考えております。それから本部につきましては、ただいま申し上げましたように利用できるかどうかという点、これは従来、軍の空港でございましたので、民間空港として使えるかどうかという点の調査を現在進めておりますが、これが使えるということになり、かつ観客の輸送の問題、あるいは会場の整備の問題等が煮詰まってまいりました暁にはこれを利用するということになるかもしれないと考えております。もし利用する必要ができてまいりました場合は、若干の整備が必要だと考えております。
#70
○小野明君 そうすると、まだ現在のところこの本部の空港を使うかどうかというのは結論が出ていないということですか。
#71
○説明員(吉村眞事君) 現在ではまだ使うかどうかということは結論が出ておりません。ただ、使えるかどうかということを調べるための調査は進めておるということでございます。
#72
○小野明君 これは滑走路か二千メーターですかね。そういたしますと、どの程度の飛行機ならここに着陸することができるのですか。
#73
○説明員(吉村眞事君) 滑走路の長さといたしましては、十分大型の飛行機のジェット機であっても着陸ができると思います。ただ、滑走路の厚さ等につきましては、まだ十分調査ができておりませんので、現在のままで使えるかどうかという点ははっきりしておりません。
#74
○小野明君 そうすると、本土からの大量の輸送ということになると、空路は那覇空港一つということになって非常に混雑が予想される。そのほかはあとは船ということになるでしょうがね。本土から本部に行く船ということになれば当然その、あそこにありますね、運天港といいますか、あるいは渡久地港という港の整備ということになりますが、これらの改修の計画、大量輸送に耐え得るかどうか、この辺は運輸省も見えておりましょうが、あわせてお答えをいただきたい。
#75
○説明員(吉村眞事君) 運天港及び渡久地港の整備につきましては、先ほど企業局長からも答弁がございましたが、現在この観客輸送の計画並びに会場周辺の整備計画とあわせまして、どのように整備すればいいかという点の調査を進めてございます。できるだけ早く今年前半にでも調査を完了した上で結論を出してまいりたいと思いますが、現在、琉球政府において進めております計画を引き続き復帰後整備を行なっていきたいということで、現在、予算案にも改修の予算を盛り込んでおるわけでございますけれども、この現在進めつつある整備計画で十分まかなえるかどうかという点について、ただいま調査をいたしております。現在やっております整備計画は、この海洋博を見込んでつくったものではございませんので、これで処理ができるかどうかについては、調査を進めておる段階でございます。
#76
○小野明君 そうすると、現在行なわれておる整備計画というのは海洋博を見込んだものではないと、こう言われるわけですか。――そうすると、海洋博で、当然いま言われるように、三百六十万からの人が見にくると、それを織り込まない計画というのは、この委員会では意味がない。――意味がないとは言わぬけれどもね。運輸省は、当然那覇港についてはどうだ、運天港についてはどうだ、渡久地港についてはどうだと、こういうそれぞれの計画があって、初めて私は、この沖繩の海洋博というものの将来展望というのができるわけであって、まだそれは関係ないというようなことでは、これはまことに意味のない話だ。運輸省は一体どう考えておりますか。
#77
○説明員(吉村眞事君) 私、運輸省で……。
#78
○小野明君 あんた運輸省か。
#79
○説明員(吉村眞事君) ただいま申し上げましたのは、ことばがちょっと足りなかったかと思いますが、現在実施中のものは、この海洋博の話の起こる前に計画が立案されましたので、入っておりませんが、現在海洋博を取り入れた場合にどういう港湾の整備が必要かということを調査をいたしております。内容について申し上げますと、那覇港につきましては最大三万トンぐらいの船を入れるような設備にすることになっておりまして、船の一度に入れる数も、大体定期船で二、三船くらいは一度に入れられるという現在の計画でございますし、運天港におきましては、五千トンの船の入港ができるような整備を進めるという推算でおるわけでございますが、これで足りるのかどうかという点を調査いたしまして、もしこれで不十分ということでありますれば、十分支障のないような計画を立案した上で整備を進めたいと考えております。
#80
○小野明君 従来計画を見ても、これは先ほどから言うように意味がないわけです。通産省が責任を持って、これは通産省というよりも、政府の背任でこの海洋博が行なわれる。そうすると、当然従来計画というものを再検討をして、そして三百六十万人についてこの三つの港をどう整備するんだと、こういう答弁があってしかるべきだ。いまのような答弁、しかも三年しかないというんだな。まことにこれは、運輸省は熱意が足らぬのじゃありませんか、あるいはずさんというか、けしからぬ答弁じゃないか。
#81
○説明員(吉村眞事君) 先生の御指摘のとおり考えておるわけでございますが、非常にことばが足りませんで、現状を御説明いたしましたのがあるいは蛇足であったかもしれませんが、三百六十万人の輸送をさばき得るような計画を立案して、支障のないようにいたしたいと考えておるわけでございます。
#82
○政府委員(本田早苗君) 本部に会場がきまりましたのは本年の二月でございまして、それまでは北部の本部それから中部、南部でそれぞれ候補地があったわけでございます。そうして琉球内部で、その会場候補地の選択につきましていろいろ意見の調整をして、北部にきめて、そうして二月に本土政府に北部でやるようにしてほしいと、こうなったわけでございます。
 四十七年度予算案につきましては、那覇空港並びに那覇港の改善予算がつけられておりますが、この改善によりまして、当然輸送力の増強につながって、ジャンボジェット機が入ってくる状態になるわけでありますので、それはそれで進めていただいて、さらに御指摘のように、運天港、渡久地港等の港湾整備の必要も出てくるので、出てくるものについて現在運輸省のほうで御調査願っておるわけでございますが、これにつきまして、必要なものにつきまして、本年度、いわばそれについてまた予算等の考慮も払っていただかなければならないというふうに思うわけでございます。特に運天港にうきましては、おそらく会場建設に入りました場合の資材の荷揚げ港として、会場に近い港で揚げることが必要だということにもなろうかと思いますので、われわれとしては、運天港整備について、できるだけ実現を運輸省のほうにお願いし、御調査を願っておると、こういう現状でございます。
#83
○小野明君 そうすると、空からの便では、どうせ那覇空港一つであれば非常に混雑が考えられるので、せっかくある返還されたこの兼行傷あとであるから、本部の空港についてもこれは使えるように整備をすべきである。使えるか使えぬか、どうだということも大事だが、使うという方針でもってこれは計画をし、調査をすべきであると思うんだが、これは政務次官がいいと思いますがね、あわせてひとつ御答弁をいただきたい。
#84
○政府委員(林田悠紀夫君) 政府といたしましては、関係各省の連絡会議を持っておりまするので、二月に本部半島でやることがきまりまして、それからいかにして三百六十万人近い入場者を運搬するかという問題につきまして協議をしておる最中でございまして、本部の飛行場も確かにこれは使うのがいいんじゃないかということも考えられまするので、連絡会議を通して十分早く調査をいたしまして、使えるかどうかということは、まず調査をすることが第一前提でございまするから、調査をして、使えるということになりましたならば、これを整備していくというようなことで進めていきたいと存じます。
#85
○小野明君 飛行場をつくる、あるいは道路整備、港湾整備をやるということになりますと、当然これは地元の協力が得られるのかどうかということが問題になってまいると思います。幸い琉球政府の意向もそうであるというふうにこの資料には書いてあるんだが、実際に地元の協力というのは得られるのかどうか、その辺をひとつはっきりしてもらいたい。
#86
○政府委員(林田悠紀夫君) 実は、この博覧会場をきめましたのは全く地元からの要望でございまして、さきに申しましたように、最初はまあ三カ所から四カ所くらい、各地からぜひ自分のところでやってもらいたいという要望がございました。しかしながら、琉球政府の最後の決定といたしまして、この本部半島でやってもらいたいということが参りまして、それによって政府は決定をしたわけでございます。そういうようなことでございまして、地元はもう最も要望しておるところであり、そして協力をいたしますということできめており、また、琉球政府も何回も地元へ参りましてこの土地の問題、特にこの土地が確保されるということについて打ち合わせをしておるというようなことでございまして、いろいろな問題につきまして、地元は十分協力してくれると期待をいたしております。
#87
○小野明君 当然この那覇と本部の間の道路運送というのが配慮されなければならぬと思うんですが、現在の道路事情、あるいはその道路でこの大量の人員を輸送するに間に合わせるとするならばどういう計画があるのか、説明をいただきたい。
#88
○政府委員(高橋国一郎君) 御指摘の、那覇から本部半島までの道路が海洋博に間に合うかどうかの検討を二月の初旬に調査団を派遣いたしまして、調査してきたわけでございますが、一応われわれといたしましては、那覇から名護まで行くいわゆる一号線と申している道路でございますが、これのうち那覇と嘉手納の間はすでに四車線ないし六車線の道路がございまして、この道路そのものは相当込んでおりますけれども、まだ交通容量がございますので心配しておりませんが、嘉手納から北の部分につきましては、風光明媚な西海岸を通っておりまして、しかも、地形がわりに迫っておりますので、これを四車線に広げることはきわめて困難な情勢にございます。そして、嘉手納の少し北のほうの仲泊というところから東海岸石川市を経まして、東海岸を通しまして名護市に再度合流する十三号というルートがございますが、これを利用いたしまして、途中から二つのルートを使って名護市に入るという計画を立てるのが最もよろしいじゃないかということで調査を進めております。ただ、何せわずかに三年後に開催されるのでございます。道路の建設は、御承知のように一つのプロジェクトが三年ではなかなかまとまりません。通常五年ないし七年要するのが通常でございまして、われわれ全力をあげてこの工事にかかるつもりでございますけれども、そういう時間が非常に乏しいというきらいがございます。なお、かてて加えて現在の琉球政府の技術陣は非常に貧弱でございます。本土から相当の人員を送り込みましてやることになりますが、返還後に体制を整えることになりますというと、半年ないし一年近くはむだな時間を空費するようなおそれがございまして、われわれはその点においてきわめて実は憂慮しているわけでございますが、もうすでに会場も決定したことでございますので、全力をあげて間に合うようにさせたいと思っております。もし間に合わない場合がございましても、交通が混雑いたしまして二時間かかるところが大体三時間というふうな、時間が長くかかるということでございます。が、われわれといたしましては、できるだけ早くするということに全力をあげさせるつもりでございます。
#89
○小野明君 そうしますと、嘉手納までは四車線ぐらいあるわけですね。そうすると、この間の工事をするというのは、一号線については西海岸はむずかしいので、このコザ−石川を通る十三母線、これを四車線に広げる工事をやっていく、こういうことですか。
#90
○政府委員(高橋国一郎君) そのとおりでございます。
 簡単に申しますというと、那覇−嘉手納間はすでに四車線できておりますので、嘉手納−仲泊というところが現在二車線ですが、これを四車線にいたします。それから仲泊−石川まで東海岸のほうに新しい一本道路を抜きます。それから石川市からずっと十三号に沿いまして東海岸の宜野座主でできるだけ四車線の道路をつくる計画を立てております。このほうが地形的に道路が安くなる、簡単にできますので、しかも、御承知のとおり非常に細長い島でございますから、東海岸あるいは西海岸を通りましてもそんなに道路の延長は長くなりません。したがいまして、東海岸を通る計画を立てておるわけでございます。
#91
○小野明君 そうすると、三年間の日程を見ると、いま言われた計画というのが一ぱい一ぱいである、こういうことですね。そうしますとね、名護と本部間の道路というのはどうなんですか。
#92
○政府委員(高橋国一郎君) 政府道十三号から名護市にぶつかるところが最も混雑するのじゃないかというふうにわれわれ考えます。まず一号線から十三号線に出るこれは百八号といっておるようですが、名護市内を抜けるのが一番たいへんでございまして、これにつきましては、われわれの計画では海岸を埋め立てまして、ここに四車線の道路をつくるべきじゃないかと考えております。これに相当の日数を要するのじゃないかと思いますが、これが一つの大問題でございますが、それから先、本部半島を回ります百十二号百二十四号の両線につきましては、現在の交通量がわずかに一千台そこそこでございます。それで、先ほどの御説明のように六カ月間で三百六十万人の人が出入りいたしますと、平均いたしまして一日二万人の人でございまして、これは車の台数に直しまして大体七千台そこそこと思われます。したがいまして、ただいまの千台くらいしかない交通に七千台の車が伸びましても、この本部半島の道路は十分容量がございますので、これはさほど改良する必要はないというふうにわれわれは考えております。
#93
○小野明君 厚生省にお尋ねしますが、当然これは宿泊施設あるいは上下水道が問題になってまいるのだが、これに対応する計画というものはどういうものがおありですか。
#94
○説明員(加地夏雄君) 宿泊関係で申し上げますと、実は、昨年の九月に琉球政府の調査がございまして、その琉球政府の調査をもとにいたしますと、現在の宿泊設備の実態から推定いたしまして平日ぺースで約二千人前後、それから非常に人出の出る最高目ですと一万三千人近くの不足が見込まれるということでございます。これに対しまして、厚生省としましては、海洋博開催中の宿泊設備の問題でございますから申し上げるまでもございませんが、いわば臨時的な施設の整備という面にある程度重点を置かざるを得ないということで、そういうことで、一つは簡易宿泊所とかそういった問題につきましては、現在の旅館業法の構造設備の特例という制度がございますけれども、それを活用するような方向で考えていきたいということでございます。
 それから、旅館の整備につきましては、御承知のように、本土に復帰いたしますと旅館の環境衛生同業組合というものが結成されますので、そういった組織を通じまして整備の問題につきましては指導をしていきたい、相談をしていきたいと、こういうふうに考えております。それから、そのためには当然振興開発公庫の融資も重点的に充てていきたいということでございます。それから、臨時的な問題で新規に施設を設ける以外に、たとえば、本来的な宿泊設備である旅館以外に活用できる施設はないかという問題がございます。これはもうかねがね通産省を中心にいろいろ準備会で出ておりますけれども、たとえば、米軍に貸しておる貸し住宅の問題とか、あるいは公共住宅の一時転用だとかこういう問題もございますし、いろいろそういった利用できる施設の実態、これも早急に把握をしていきたい、こういうふうに考えております。
#95
○小野明君 沖繩というところは水が少ない、こう聞いておりますがね、上下水道の整備についてはどういう計画をお持ちですか。
#96
○説明員(国川建二君) 御承知のように、沖繩は非常に水不足と申しますか、そういう水資源が十分でないところでございます。特に、この本部半島一体におきまして比較的容易に水源が得られるかどうかといったことを非常に関心を持っておりまして、私どもとしましては、会場決定以来当面直ちに会場周辺、半島地域内におきまして地下水あるいは河川水などが得られるかどうか、得られるとすればどの程度の水が得られるかという調査を進めておるところでございまして、さらにこれで不足する場合には復帰後県営の水道事業が行なわれるわけでございますが、そこから必要な水量を送るという措置を考えなければならないと思っております。なお、この県営水道の事業に対しましては、御承知のように福地ダムがほぼ完成間近でございまして、せっかく石川を経て那覇まで送る幹線工事を四十七年度以降本格的な工事を進めますので、この計画に関連させて考えていきたいと思っております。
 なお、必要な水量等につきましては、現地サイド等におきましても、日量三万トン程度というような話もございますけれども、これは博覧会の事業計画等とも関連がございますので、それらとよく勘案していきたいと思いますし、さらには陸水だけでなく、場合によりましては海水の利用というようなことも考えることが必要かと思いまして、これらにつきまして十分期日に間に合うように対処いたしたいと考えております。
 なお、下水道につきましては建設省の関係でございますので……。
#97
○小野明君 下水道建設についてはどういうあれですか、建設省、きょう責任者おらぬわけですな。ならいい。
 それなら、このテーマに合った課題という、海洋開発の課題というものが当然出展されなきゃならぬと思うのだが、これは科学技術庁とも関係あるでしょうが、わが国の海洋開発の課題というものは一体どういうものか、これは海洋博の課題にこたえるような展示ができるのかどうか、この辺もお聞きをいたしておきたいと思います。
#98
○政府委員(本田早苗君) わが国の海洋開発の現状は、御高承のとおり、欧米諸国に比較しまして非常におくれておりまして、基礎的な技術の研究をやっておる現状でございますが、海洋博の開催を契機に、海洋開発についての技術開発を推進してまいるということであらねばならないと思いますが、展示等の問題につきましては、科学技術庁はじめ関係省といまいろいろ相談をいたしておるところでございますが、当然海洋開発に関連する展示というものも考えねばならないというふうに考えております。
#99
○小野明君 科学技術庁とも打ち合わせをしておるということですが、その打ち合わせをしておる内容を聞いておるわけです。これはあんたに答弁を求めるのは無理かもしれぬかそれは一体こういうことなんですか、その内容は。
#100
○説明員(竹林陽一君) お答えいたします。
 ただいま御指摘のございました未来の科学技術ということを、今回の海洋展を中心にいたしまして繰り広げるということで、通産省と科学技術庁、密接に関連を持ちましていま協議しておりますが、なお一方、私どものほうでは海洋開発審議会――この会長、和達先生でございますが、同時に和達先生はこの海洋テーマ委員会、ここの委員長にもなっていただいて推進しておられ、そしてそれはわれわれのほうの審議会の内容にも即したものということで、現実にいま協議中でございます。
 なお、各省におきましても、その最先端技術というものを当然今度の博覧会に取り入れていかなければならないということで、お互いに協力しながら、現在その細部についての詰めを行なっております。そしてまだ開いてはおりませんが、いま人選中と伺っております協会におきます政府出展委員会、この中にその具体的な案を十分盛り込んでいきたいというふうに考えております。
#101
○小野明君 そういう仕事の中身でなくて、海水の淡水化だとか、あるいは潮力発電とか、そういうものがいまの海洋開発のときの課題ではないのかと、そのように言われていると思うんですよ。そういう問題について、そういうテーマにこたえるような、いわば充実した海洋博になるのかどうか、この辺が大きな一つの中心課題ではないかと思う。それらをあわせてその他海洋開発のテーマになるような、いわば世界の人をびっくりさせる、と言ってはことばが適当でないかもわからぬけれども、そういうものがあるのかどうかということを私は尋ねておる。そういう手続のことを聞いておるのではない。
#102
○政府委員(林田悠紀夫君) もちろんそういうことを考えておりまして、今回のテーマは、御承知のように海をテーマとして、そうしてその望ましい未来はいかにあるべきかということでございます。
 それで、現在考えておりますることを概括的に私から申し上げさせていただきますると、まず、陸上の政府展示館を設けます。そこにおきましては、海洋にかかる自然とか、あるいは歴史、文化、科学技術水準というようなものを実物とか模型、あるいは映像等によって原理的に展示するというようなことを考えているわけでございます。それで、そういうものは将来、海洋博物館とか、あるいは海洋研究教育のセンターというようなものとして活用できるようなことを設計上十分考慮してまいりたいと、そうしてなお陸上施設といたしまして、いま仰せになりました海水を淡水化していくという装置も展示いたしまして、そして、それは単に展示物としてのみならず、観客用の飲料水を供給する施設としても検討するというような、そういう陸上においてこの海についてのあらゆる総合的な問題を展示していきたい。
 次には、海上に構造物を設けまして海中を観察する、あるいはまた、それが船舶の発着施設も兼ねるというようなことを考えております。展示物といたしましては、海中の作業用機器とか、あるいは資源開発機器、あるいは調査機器、あるいはまた海洋施設等の実物モデルというようなものをそこに展示してまいりたい、そうして、それはまた博覧会が終わりましたならば、事後の研究施設とか、あるいは一般観覧用の施設として活用してまいりたいというような考え方でございます。それからこの沖繩が亜熱帯の海に囲まれているということから、この海岸部から陸部にまたがるものといたしまして、海浜亜熱帯公園というようなものを設けていく。次には、海中公園といたしまして、海中の自然景観、底から海中をながめるという海中展望施設というようなものを考えていきたい。また、海が魚類の生息場といたしまして、特にこれからの養殖漁業と申しまするか、そういうような漁業も考えていくというようなことから、魚類の展示場を設けてまいる。そして、それが将来の教育研究施設としての活用ができていくというような、要するに海を将来いかに考えていくかという、そのテーマを目ざしまして、あらゆる施設をこの場所を中心にしてつくり上げていきたいということを考えておるわけでございます。
#103
○小野明君 子供水族館みたいな構想ではなくて、もっとやっぱり雄大な構想を描いてもらいたい。
 私、質問を以上で終わりますが、委員長にお願いですが、さっきスライドでは見せてもらいましたけれども、現地を見ませんとやっぱりわれわれもぴったりこない。千五、六百億の金を使う海洋博であるし、沖繩の経済開発に資するこの博覧会でもありますから、現地を見るようにひとつお取り計らいを願いたい。大阪の万博のときもかなり現地を見たようですから、ぜひひとつそれを要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。
#104
○委員長(大森久司君) ほかの何と相談いたしまして、理事会にはかりたいと思います。
#105
○原田立君 先ほど、この法案を審議する前に林田次官から、平和で豊かな沖繩づくりをしていくんだ、このためにこの計画を充実していくんだ、こういうお話がありました。私も、全くその点は同感であります。沖繩が異民族支配二十有余年の苦しみを抜けて本土に復帰する、心からお喜びにたえない次第であります。であるがゆえにこそ、今後の沖繩については、平和で豊かな沖繩づくりをするためにも、あの広大な米軍事基地の撤去とか、あるいは今後の沖繩の位置をはっきりきめていく、こういう大きな課題もございます。戦争防止の防波堤でなく住みよい沖繩にするよう、根本的な転換が強く望まれているのが、今後の沖繩の問題であろうと思うのであります。復帰後の沖繩は反戦、平和な沖繩、あるいは豊かで、明るい、住みよい沖繩でなければならないと、こう私は思うのであります。その点については、大臣にも基本方針としてお伺いすることにしてあるんでありますけれども、きょうは大臣おりませんから、政務次官、その点はいかがお考えですか、お伺いします。
#106
○政府委員(林田悠紀夫君) 原田先生がおっしゃるように、明るい、そうして平和で豊かな沖繩づくりをしていきたいということは、私も念願をしておるところでございまして、そのためにはそれじゃどういうふうにして沖繩のまず経済というものを建設していくべきかということが問題になってまいります。沖繩は長い間基地経済に依存しておりまして、そうして、基地からの収入によって生活をしているという面が非常に多いわけです。したがって、それをだんだん脱却してまいりまして、自立経済と申しまするか、自分で所得をあげていくというということが必要になってまいります。そのためには、そこに工業――あるいは工業の中でも中小工業と申しますか、そういう工業の団地をつくって、そこから所得をあげてまいるとか、あるいは、農産物にいたしましても、従来沖繩の農業というのは、ほとんど放置されておる。まず、農業基盤を整備いたしまして、そうして新しい野菜をつくっていくとか、そういう農業を発達さしていくというようなことでやっていくべきかと思うのでございます。しかしながら、直ちにそれに転換できない、そういうことで時間がかかる。したがって、まずそういうことに持っていくために、沖繩返還を記念いたしまして、今回の海洋博というようなものを開催をいたしまして、そうしてそれによって沖繩もある程度潤すとともに、産業基盤を確立していく。あるいは観光の沖繩としてのいろいろの施設をそこに残していって、そうして観光産業が発達していくようにやっていくというようなことを考えまして、今回海洋博を開催するということにした次第でございまして、全く私も原田先生と同感でございます。
#107
○原田立君 きのう準備室から「沖繩国際海洋博覧会について、昭和四十七年四月」という資料をもらったのですが、この資料はいつごろを基盤にしておつくりになったのか。なぜこんな質問をするかといいますと、この十ページの「1本土沖繩間輸送」というところに、「六カ月間に百万人以上の輸送を確保するため、」云々、こういうことばが出ております。ところが、先ほど本田局長の答弁では、この六カ月間に三百六十万人、こういうようなことであります。もう二百六十万人からの食い違いが出ているということになると、この資料は非常にずさんな資料だと、こう指摘せざるを得ない。その点どうですか。
#108
○政府委員(本田早苗君) 先ほど申し上げました人数は、入場者の見込みでございまして、大阪万博の例にもよりますと、同じ人で会場に何回か見に行くという、ダブって入るという実例がございまして、そういう点で延べ人員で三百六十万人、こういうことなんで、実際に本土から行く人は百万人、百万人の人が二度入ると二百万人というふうに入場者見込みはふえるわけでございますが、さよう御理解願いたいと思います。
#109
○原田立君 ここには入場者見込み三百六十万という数字はどこにも書いてない。「六カ月間に百万人以上の輸送を確保する」、具体的にはそれ一つなんです。それはね、局長、不親切ですよ、この資料は。その点何もこれは、これだけでどうのこうのということじゃありませんけれども、もう少し親切な資料にしてもらいたいと思います。
 それから、「事業計画」というものをもらっておりますけれども、この「事業計画」によると、昭和四十七年度の事業計画書として、会場基本計画、運営基本計画、会場基本設計、実施設計、全体資金計画、会場建設関係調査の実施等、昭和四十七年度事業計画として策定するようになっておりますけれども、現在できたものは一体何なのか、またできていないものはいつごろでき上がるのか、これをひとつお聞かせ願いたい。
#110
○説明員(中澤忠義君) 協会の発足は本年二月一日でございますが、現在までに協会といたしまして決定いたしましたのは、テーマ委員会を二月末に発足いたしまして、四月三日にテーマ委員会がテーマを確定し、四月十日に総会においてテーマを決定しております。また今後の予定といたしましては、昨日四月十九日に協会の事業計画委委員を発足いたしまして、駒井委員長以下三十名の委員によりまして、六月初旬まで約二カ月弱をかけまして、協会が行ないます博覧会の事業計画を策定するということになっております。また、これに続きまして会場の具体的な計画を策定するという委員会――会場計画委員会の発足を予定しております。また、これに並行いたしまして、観客の動員対策について検討いたします観客対策委員会及びPRの事業計画を策定いたしますPR委員会等を発足する予定になっております。それらの委員会につきましては、現在その委員の構成等につきまして検討を行なっておるわけでございます。
#111
○原田立君 まだ少しよくわからない。いいですか、ここに書いてあるもので言いますけれども、会場基本計画はいつごろできるのか、これが一つ、運営基本計画はどうなのか、これが一つ、会場基本設計、実施設計、それから全体資金計画、一つ一つについて言ってみてくれませんか。――じゃ、調べておいてください。
 それから過日、企業局から出しているこの書類をもらったんですけれども、この中で「BIE登録のための準備」として、次回理事会、すなわち四十七年五月二十五日開催予定のこの次回理事会の「登録申請に、次の諸点につき、あらかじめ分類委員会の予備審査を経て、資料等を用意されたい旨、要請があった。」と、五つあげてあるのですが、一つは「テーマとしての「海洋」の具体的範囲」二、「基本構想」三、「一般規則」四、「各国の展示条件」五、「輸送、宿泊条件」、五つのことが出されておりますけれども、これはもうすでにでき上がったんですか。
#112
○説明員(中澤忠義君) 来たる五月二十五日に予定されますBIE理事会に登録を予定すべく、現在その申請の内容を博覧会協会及び関係各省と検討しております。そこにあげておりますテーマ及び博覧会協会の名称につきましては確定しております。会場規模及び開催期間等につきましては、現在最終的な詰めを行なっておるわけでございます。一般規則につきましては、現在仮案を、パリの事務局に仮案として提案しておりますけれども、この内容でございます会場規模、開催期間等につきましては、現在さらに各省で検討した結果を来月上旬にも確定いたしまして、パリのほうに申請するという予定になっております。
#113
○原田立君 輸送宿泊条件は。
#114
○説明員(中澤忠義君) 輸送、宿泊条件につきましては、BIE登録上は、きわめて簡潔に、会場予定地までの輸送方法を記載すればよいということになっておりますので、空路及び道路輸送というような表現で登録要件としては満たされるという状況になっております。したがいまして、詳細な整備計画等を記載する必要はございませんので、それは別途各政府連絡会において詰めていくということになります。
#115
○原田立君 こういう国際的なことでございますから、その資料の提出がおくれちゃったとか、あるいはあとでまた訂正しなければならないなんというようようなだらしのないような結果にならないように、その点は十分御注意願いたいと思う。
 政務次官にお伺いするんですけれども、この海洋博を行なうための全体の予算、これはどのくらいのものか。先ほど本田局長だったと思いましたけれども、四百億から五百億だなんという話がありました。これは表現ですから、四、五百億と言うのだろうけれども、巨億の相違だなんというのは、とんでもない大きい金額ですし、もうこうやってBIEに申請の段階までいっているんですから、もう基本的なものはあらかたできているんじゃないかと、こういうふうに思うのですけれども、その点はどうですか。
#116
○政府委員(林田悠紀夫君) この海洋博に関しまする経費は、会場の経費とそれから関連施設の経費と両方に分かれるわけでございますが、会場の経費につきましては、先ほど答弁いたしましたように、四百億から五百億円ぐらいというようなことを一応考えておるわけです。このテーマを中、心にいたしまして、どういうふうな施設をつくっていくかということがこれからきまってまいりまするので、はっきりした数字を申し上げかねるのでございまするが、五百億円ぐらいのものをめどにして、あるいはそれより小さいかもしれませんし、あるいはそれよりふえるかもしれませんが、大体そういうものをめどにして考えております。
 それから関連施設は、港湾、空港あるいは道路整備というようなことが中心でございまして、もちろん上下水道もございまするが、そういうようなものを入れまして、どの程度の金額になるか、一千億になるかもしれぬじゃないかというような状況でいま考えておるわけでございます。
#117
○原田立君 まだ基本計画ができてないのだから、そんなふうな言い方しかできないだろうと思うのですけれども、大体いつごろになるとこの総体の規模というのはきまるのですか。
#118
○説明員(中澤忠義君) 先ほどの御指摘の会場基本構想及び事業計画。会場計画につきましては、本年の八月ないし九月初旬までにこれを確定するという予定で進めております。また、会場の基本設計、実施設計につきましては、来年、四十八年の三月までにこれを確定していきたいという予定にしております。
#119
○原田立君 八月ないし九月ごろにはどのくらいの予算でどのような規模になるかということは、大体アウトラインが出るということですか。
#120
○説明員(中澤忠義君) 御指摘のとおりでございます。
#121
○原田立君 法律の第二条で国の補助をきめておりますけれども、どのくらいのものを補助するのか、その際、地元負担がかかってくると思うが、どのくらいかかるのか。現実は、沖繩は負担能力が非常に低いのでありますから、全額国が負担するぐらいの精神がなければならないと思うのですが、その点はいかがですか。
#122
○説明員(中澤忠義君) 先ほど、全体の資金規模について御説明申し上げましたように、現在の部内の案では、全体で四百三十億から五百五十億円程度の資金規模を予定しておるわけでございますが、現在の段階で、地元としての負担はこれを期待できませんものでございますから、政府といたしまして、建設費の相当額、三分の二ないし四分の三の額を補助するという方針で、それに見合います国庫補助として八十億ないし百十億円の補助を行なう予定にしております。さらに、特定事業収入という範囲では、約五十五億円から七十億円、それから財界寄付につきましては二十五ないし三十億円を予定しております。また、博覧会の入場料を中心といたします博覧会事業運営収入につきましては、三十ないし四十億円の収入を予定しております。それが建設費関係でございます。
 運営費に見合う収入でございますが、国として予定しております政府出展の事業を遂行するために、国庫予算として百七十億から二百億程度の予算案を立てていきたいというふうに考えております。また、外国出展の規模につきましては、二十ないし三十億円及び企業参加の額といたしまして、約五十ないし七十億円を予定しておるわけでございます。
#123
○原田立君 いまも話があったけれども、先ほどの答弁の中で、特定事業収入として三公社等で五十五億から七十億、このようにさっき局長は答弁しておるんだけれども、それは間違いないのだろうと思うが、万博の場合に、郵便切手が一億四千万円、国鉄が九千二百万円、専売公社が四億八千二百万円、電電公社が六億一千八百万円、こんなぐあいで、総体の金額から言っても約十二億ちょっとですね、事業収入が。で、その場合と、この今回の沖繩海洋博については五十五億から七十億、たいへん金額の差があるように思うんですけれども、それは過大に見積っているのじゃないかと、多少心配するんですが、どうですか。
#124
○政府委員(本田早苗君) 特定事業収入につきましては、いま御指摘のような郵政省あるいは三公社の御協力による資金援助のほかに、競輪資金その他の協力も得ることにいたしております。それらを合わして五十五ないし七十億を期待いたしたい、こういうことでございます。
#125
○原田立君 分けて言えますか。
#126
○政府委員(本田早苗君) 実は、まだ分けるところまでまいっておりませんので、具体的には、郵便切手の発行あるいはたばこの包装について何のたばこでどうするというようなことと関連いたしますので、事業計画とからんで、その協力の事業を確定してまいって金額がきまるということになります。総体としてこの程度の金額を期待したいと、こういうことでございます。
#127
○原田立君 先ほど小野委員の質問に対する答弁、あるいはいまお伺いしていること等を通じてみて、基本がきまってないからあんまりはっきりしたことは言えないんだろうと思うんですけれども、非常に頼りない感じを持つわけです。あとわずか二年の間、三年後にはもう開催しなければならないということについて、非常におくれている。そうであるがゆえにこそ、もっとはっきりしたものがどんどんきまっていかなきゃならないんじゃないか、ひとつあんまりおくれないように今後も十分督励してやってもらいたいと思う。
 ところで、わが国の海洋開発全体の予算は一体どのくらいにいまなっているのか、機構は一体どうなっているのか。なぜこんなことを聞くかといえば、もうわが国の海洋開発に対する取り組み方、非常におくれておりますし、予算も少額であります。それで、これは三月十五日の衆議院の商工委員会で稲村次官は、海洋開発管理官というものを置くというふうなことを言っておりますが、そんなような小手先の処置ではわが国の場合、海洋開発の全体の推進といっても非常におくれをとるんじゃないか。そういうようなことで、技術的にもレベルアップしていくために海洋開発局ぐらいはつくってみたらどうなのか、こういう提案をうちの近江委員からしているわけでありますけれども、これぐらいの取り組み方、決意というものがございますか。
#128
○説明員(竹林陽一君) ただいま御指摘の点でございますが、科学技術庁といたしましては、近江議員のお話もございまして、この点を十分体してやらなければならないということでいろいろ政策の立案をいたしましたが、ただ即決で、それがはたして将来非常に大きく影響してくる問題でもございますので、やはり将来の欠陥等があらわれてこないように、できるだけ汚染等も踏まえ、人類の福祉と平和の理念というような問題もございますので、これをやはり慎重に扱わなければいけないということで、昨年十月、海洋開発審議会を総理の諮問機関として設けまして、これのもとにいま急いで審議を行なっていただいているわけでございます。
 そして、先ほどもう一つ御指摘のございました予算でございますが、四十七年度の一般会計の海洋関係科学技術振興の予算といたしましては八十八億九千七百万円というものを計上し、これを十省庁において実施しております。
#129
○原田立君 その海洋開発局ぐらいの、その点についてはどうですか。
#130
○説明員(竹林陽一君) 現在の局の問題にいたしましても、やはりただ単にその局をつくるだけでは、そのスタッフ、その他の問題、あるいは法制的に各省ですでにスタートしております実際の海洋の利用というものもございますので、その辺につきましても海洋開発審議会でできるだけ早くに、そしてしかも十分に御議論いただくようにいま進行中でございます。
#131
○原田立君 会場用地についてはどのぐらいの規模になるのか。民有地、公有地等その割合は一体どうなっているのか。聞くところによると、全体の規模は約三十万坪である、陸上が二十万坪、海上が十万坪、また、ほとんど陸のほうにおいては公有地はなくて、ほとんど民有地である、こういうふうなことを聞いております。地価の高騰等もあるのでたいへん心配しているわけでありますが、この民有地についての買い上げ状況、それらは一体どうなっていますか。
#132
○説明員(中澤忠義君) 会場用地につきましては、現在琉球政府が建設局、通産局等を中心に準備を進めておりまして、会場の構成自体につきましては、御指摘のとおり海上を含め三十万坪程度の会場を確保するという考え方で進めております。現地としては、会場自体を包摂して三十万坪以上の陸上用地を確保したいという検討を進めております。御指摘のとおり、会場の予定地はすべて民有地でございまして、公有地、村有地あるいは県有地というものはございません。現在琉球政府は会場用地取得班という組織をつくりまして、現地の地目調査、あるいは所有関係調査等を進めておりまして、琉球政府の副主席あるいは通産局長等も地元に行きまして、地元の所有者の有力者あるいは地元代表者等と幾度か会合を持ちまして、地元が円滑にこの買収に協力するように要請をしております。その結果は、地元としては全面的に用地の提供につきまして協力をするという答えを得ておるというふうに報告を受けております。地価につきましては、そのような琉球政府の指導によりまして、現在のところこの会場予定地所有者につきましては、博覧会用地として適正な価格で提供するという心証を得ておる状況でございます。具体的には、現在地目調査等を早急に急ぎまして、来月に入りましてから具体的な用地の取得折衝に入りたいという手順で進めておるというふうに聞いております。
#133
○原田立君 地元の協力があるということで、それはたいへんけっこうなことだと思うんでありますが、どうしても売らないというようなのが中には出てくるだろうと心配しているんですけれども、そういう心配はありませんか。また、そういうような場合には借りるしかあるまいと思うんですけれども、そういうことも考えの中にあるのかどうか。
#134
○説明員(中澤忠義君) 本部半島に用地を決定いたします前に、本部の町長が町民のすべてから誓約書をとりまして、本部半島に予定地がきまった場合には適正な価格で買収に応ずるという誓約書と申しますか、念書を全部提供しております。したがいまして、現在までのところ、用地を提供するのに反対であるという例外の例は出ておらないというふうに聞いておりますし、各地元民の代表者がそれぞれ実際の所有者につきまして、また個別にそのような協力の関係をつくっておりますので、そのような例外の心配は起こらないというふうに期待しております。
#135
○原田立君 例外の心配は、そんなこと起こらないというんじゃなくて、そういうのだって、へそ曲がり――へそ曲がりと言うとことはがおかしいけれども、いろんな意見を持っている人があるはずなんだ。だから、基本的にそういう考え方があるかと聞いているんだ。なければない、あるならあると。
#136
○政府委員(林田悠紀夫君) これは、本部半島決定の経緯をちょっと申し上げさしていただきたいんですが、実は、各所から要請がありました。ところが、本部半島というのは、その各地の中で最も遠隔の地でございました。そういうことから本部半島になると、ただいまも問題になっておりました道路を建設するのにずいぶん時間がかかるんじゃないかと、あと三年間でやれるかどうかというような問題もございまして、もうちょっと近いところがいいんじゃないかというような話もあったわけでございます。ところが、本部半島は一体となりまして、自分たちは絶対に協力をするから、ぜひ本部半島にしてもらいたいという強力な要請がありまして、それに琉球政府が動かされ、琉球政府は最後には、どうしても本部半島にしてもらいたいという要請になってまいりまして、それで決定したというような経緯もございまして、まあ万々この本部の現地で用地を手に入れることがむずかしいというようなことはないと存じております。しかしながら、そういうふうな場合には、もちろん琉球政府におきましても十分な努力をすることでございましょうし、これは必ず遺憾ないようにできるという確信を持っておる次第でございます。
#137
○原田立君 先ほど、本部の飛行場のことについて質問がございましたけれども、そのほかに本部の採石場、これは三十八万二千三百平方メートル、この飛行場と合わせますと約二百二十万六千平方メートル、約七十万坪あるんでありますが、これは平和利用あるいは沖繩開発の上から海洋博に利用したらばどうなんだろうと、こんなふうに思うんですけれども、どうでしょう。地理的な場所的な感覚がちょっとよくわからないもので、この利用が考えられるのかどうか、その点はどうですか。
#138
○説明員(中澤忠義君) ただいま御指摘のありました本部飛行場につきましては、これの飛行場としての活用について調査をしている段階でもございますし、目下運輸省で調査をしておるわけでございます。したがいまして、現在の会場計画は、飛行場を含まない地域に考えております。また、採石場との関係で申しますと、その地点よりも北方の地点、備瀬崎の西岸でございますけれども、会場用地としては採石場を含まない地点で考えておるわけでございます。
#139
○原田立君 含まないというのは、場所的に遠いから含まないというような意味ですか。
#140
○説明員(中澤忠義君) 現在は、会場の確定につきましては、先ほども御指摘のありました会場計画委員会等で審議しているわけでございますけれども、現在の協会等の案といたしましては、海洋博覧会でございますので、海上あるいは島嶼を望む景観上、あるいは土地造成の難易度の観点から案を検討しておるわけでございますけれども、現在の試案におきましては、その景観上、あるいは土地造成上の観点から申しまして、先ほど申しましたように、その採石場等の予定地を含まない案を一応立てております。
#141
○原田立君 高いところから見て非常に景観のいいところと、こういうふうなことになると、さっきスライドの前に写真が出ましたけれども、大体そこら辺だろうとぼくは思うんですけれども、そうすると、目の前に飛行場があって、その向こう方が多少の陸地で海になっている。そうなると、当然飛行場なども利用計画の中に入ってしかるべきではないか、会場に非常に近くて、利用したらばいいんじゃないかと、こんなふうにしろうと考えで思ったわけですけれども、その点はどうですか
#142
○説明員(中澤忠義君) 私どもの調査によりますと、飛行場からは、飛行場南端の一部を除きまして、海面あるいは各島嶼を望むことには不適当というふうに考えておりますが、先ほど御指摘のありました会場候補地の地点につきましては、なだらかな丘陵状を呈しておりまして、海岸線から二、三百メートル入りますと、海を望む景観を十分に取り入れられる会場を予定できるということでございます。したがいまして、先ほど御説明申し上げましたように、一つは、飛行場の使用についての可能性及び景観上の問題から申しまして、一応の案としては、現在、先ほど申し上げましたような案で進めておるわけでございます。
#143
○原田立君 次は、水の問題でお伺いしたいんですけれども、沖繩は非常に水不足だと、去年はああいう飢謹があって、たいへん現地の人たちは御苦労をなさったわけでありますが、今回の海洋博等をすると、それだけまたよけいに水が使われると、当然水対策というものが持たれなければならないのだろうと思うんであります。現在、何か北部のほうにダムをつくって、四十万トンくらい開発するというそうだが、このダム建設は海洋博に間に合うのかどうか、まずそれを一点お伺いしたいのであります。もし間に合わないようなときは――水の心配はほんとうにないのかどうか、ないと言っても、私はそんな点は信用しない。水の点は非常に心配をするわけでありますが、この点いかがですか。
#144
○説明員(国川建二君) 水の問題について申し上げます。
 昨年も非常な渇水がございまして、御承知のように、非常に困ったわけでございますが、沖繩本島全体といたしまして水資源は非常に乏しいところでございます。そのためもありまして、現在おもな水源となりますのは、本島の北部の地区に大規模なダム群等をつくりまして、水源を手当てする以外に方法はないわけでございますが、そういうことから、ほぼことしじゅうに完成を予定されております福地ダムが完成いたしますと その日量十万トンの水源確保が行なわれるわけでございまして、この海洋博もあわせてでございますが、将来の水対策といたしまして、この福地ダムから石川を経由しまして那覇市付近までできる幹線部分の導水工事を四十七年度から強力に進めなければならないという事情になっております。そういたしまして、ダム以下の導水路あるいは上水場、送配水管施設につきまして、できますならば四十九年度までには完成いたしたいと、幹線部分は完成いたしたいということで、四十七年度も水道関係だけで約三十億をこえる予算を組んでおるわけでございますが、この一部は工業用水との共有部分もございます。まあそういう形でとりあえず、昭和五十年度までには福地ダムによる十万トン水源手当てが終わりますが、さらにその後の水源対策地といたしましては、福地ダムよりさらに北方の、北のほうになりますが安波川、新川、フウクウ川、そういう河川、三つの河川にそれぞれダムを建設いたしまして、こういうダム群の操作によって五十年以降の水対策を措置していきたいというように考えております。
 今度の海洋博に関連いたしますと、その四十七年度以降工事を予定しております幹線から会場並びにその周辺に導水するということは非常にむずかしいと思いますので、当面、海洋博に関連しまして必要な水量が幾らかということをできるだけ正確につかみまして、同時に現在既存の導水管が、福地川から名護市のすぐ横を通っております既設の幹線がございますので、暫定的にはその既設の導水管から分岐するようなことを考えなければならないというように思っております。そこで、期間的に見ますと、今後必要な調査等がありますので、半年ないし十カ月くらい要すると思いますが、実質的には工期は二年程度、したがいまして、この二年程度に完全に間に合うかどうかいろいろ憂慮される点も事実ございます。そこで、先ほどもちょっと申し上げましたが、そういう県営の水道から導水するだけでなく、会場周辺に水源が得られないかということも現地サイドで検討されておりますので、あわせてそういうものも含めまして処していきたいというように考えております。
#145
○委員長(大森久司君) 本法案に対する本日の質疑はこの程度にいたします。次回は、来たる二十五日午前十時から開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
   午後零時三十四分散会
ソース: 国立国会図書館
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