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1971/04/18 第68回国会 参議院 参議院会議録情報 第068回国会 文教委員会女子教育職員育児休暇制度に関する小委員会 第5号
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1971/04/18 第68回国会 参議院

参議院会議録情報 第068回国会 文教委員会女子教育職員育児休暇制度に関する小委員会 第5号

#1
第068回国会 文教委員会女子教育職員育児休暇制度に関する小委員会 第5号
昭和四十七年四月十八日(火曜日)
   午後二時七分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         宮崎 正雄君
    委 員
                久保田藤麿君
                楠  正俊君
                安永 英雄君
                内田 善利君
                萩原幽香子君
                加藤  進君
   担当委員外委員
       文教委員長    大松 博文君
   政府委員
       文部省初等中等
       教育局長     岩間英太郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        渡辺  猛君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○女子教育職員育児休暇制度に関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(宮崎正雄君) ただいまから文教委員会女子教育職員育児休暇制度に関する小委員会を開会いたします。
 女子教育職員育児休暇制度に関する件を議題とし、国立及び公立の義務教育諸学校等の女子教育職員の育児休暇に関する法律案要綱試案を中心に審議を続けてまいりたいと存じます。
 質疑あるいは意見のある方は、順次御発言願います。
#3
○安永英雄君 有給・無給の問題に入ります前に、一、二点小委員長の見解をお聞きしたいと思いますが、この法律案要綱の第二で、私は、女子の事務職員の方々をこの法律の対象にしたいということを申し上げ、そして、学校の実態、こういったものを申し上げておったわけでありますが、そのとき、小委員長は、直接教育を担当していないという理由と、それからこれを対象に入れるということになると一般の公務員等にも波及をしていく、したがって、波及をするということは、当面女子教員の育児休暇制度を制定するにあたって非常にまた困難になっていく面があるということで、一応その対象にはしないというお考えを明確にされておったわけでありますが、その後御検討いただいたと思いますけれども、この点は今後の小委員会の検討の対象に私はぜひ載せたいと思いますが、現在のところ小委員長のお考えは変わりませんかどうか、お聞かせ願いたいと思います。
#4
○委員長(宮崎正雄君) お答えをいたします。
 前にも申し上げたと思いますが、職場を同じくしておる者の中で、一部の者がこの制度の適用を受けないということは、学校全般の運営の上からいって好ましくない。したがって、私個人といたしましては、事務職員を加えたいと、こういう気持ちは強かったのでございますけれども、現在でも教職員だけどうして特別扱いするのかと、こういうような、まあ一部ではございますけれども、強い意見がございます。したがって、この事務職員を加えるということになりますというと、むしろ教育職員としてではなくして女子勤労者全般の問題になるということになりますというと、これはなかなか影響するところが多方面にわたりますので、それらの意見調整をして結論を得た上で立法ということになりますと、相当の時間を必要とするんじゃないだろうか。したがって、この制度をできるだけ早く発足させるという点から、やむを得ず一応今回はむずかしい問題となるような点はできるだけ避けて、そして早くこの法律が発足するようにと、こういう見地から事務職員を除外したのでございまして、これをいま加えるということになりますと、また各方面との折衝に相当時間を要すると思いますので、私のいまの観測では、今回この法律に盛り込むということはきわめてむずかしいと、このように判断しておるわけであります。
#5
○安永英雄君 ちょっと文部省のほうに聞きたいんですけれども、実は、小委員会を発足をさせるにあたりまして、女子の事務職員のこの問題を検討しようということが検討事項に入っているわけなんです。そこで、この小委員会の内容となったわけですが、これは実はこういう関係があるわけです。と申しますのは、わが党のほうで、毎年産休法の改正をしてもらって、そして現在の産休の制度というものに女子教員と同じような立場で事務職員も入れてもらいたいと、こういういわば端的にいえばお休みになったあとの補充というものをきちんとやってもらいたいという法律案を出しておったわけです。そこで、今度育児休暇という問題で小委員会ができるので、それも含めて検討をしていこうという話になったわけです。
 そこで、いま、育児休暇の問題について、ただいま小委員会で結論を出しつつありますから、この育児休暇という制度の中に事務職員を入れるかどうかという問題についての文部省の見解は私はあえて聞きません、これは私どものほうで確定をしていけばいい問題だと思いますけれども、もう一つの産休のほうが問題なんです。これあたりも、請願をやりますし、国会でも取り上げておりますし、これは理由は同じなんです。この前私が申し上げたように、やはり学校の中にたった一人事務系の職員がおられるということで、事教育の問題については全員で力を合わせて、直接ではありませんけれども、その学校学校の教育に携わっていることは間違いないわけですから、ぜひひとつ産休法というものの中ではっきりさせたいというふうに考えておりましたが、この点について、文部省としては、この改正という問題についてはどうお考えになりますか。
#6
○政府委員(岩間英太郎君) ただいま小委員長から申されましたのと同じような私は事情があろうと思うのです。これは私どもとしましても望ましいことは言うまでもないことでございますけれども、女子の教職員につきましていろいろの特別の措置が講ぜられておりますのは、これは教育が一日もゆるがせにできないという点を主体にいたしましていろいろ考えておられるのであろうと、そういうふうに考えるわけでございます。そういう観点から申しますと、もちろん事務職員も学校運営の一体となった職員であることは言うまでもありませんが、ただいま小委員長が申されましたような事情と申しますか、ほかの職員と女子の教員というものは区別して考えておるという点からいままでの制度は全部成り立っておるような気がするわけでございます。そして、方向としてはもちろん望ましいわけでございまして、たとえば今度の育児休暇の問題にいたしましても、別に勤労婦人福祉法というような観点からは一応方向が出ておるわけでございますが、その中でとりわけ女子の教職員は教育という観点から特別の措置を講ずるということであろうと思います。
 そういうことで、私どもの今後の努力目標という点は小委員長の仰せられたとおりでございますが、まだ現実は、これを解決するとなりますと、ほかの職員との関連もございまして、これはなかなかむずかしい問題であろうというふうに考えております。
#7
○安永英雄君 私は、この小委員会の性格と、いまおっしゃった文部省の女子教職員、事務職員の産休という問題の取り扱いについては、立場は違うと思うのです。その点は私はひとつ御認識願いたいと思う。これは長い間のやはり懸案であるし、そして努力目標だと言われるけれども、これは早く実現をしないといかないと思うのです。私ども、この育児休暇という問題については、女子教職員の特殊性、教育の特殊性というものの中から国会としてもこれを認めて一小委員会までいま設置されて進んでいる。私はそれ以前に文部省としてはこの事務職員の産休の問題は解決をしておかなければならぬ問題ではないかというふうに考えます。同じとは私は考えません。
 特に、この前も申しましたように、県庁職員とかあるいは各官庁、ここらあたりでは、文部省もちょっと調査してみたらと思うのです。女子の事務系の方が労働基準法に基づいて産休をとられる。そして、あとの代替というものはちゃんと確保してある。それから定数上に確保されていないでも、現行の同職種のところでおのおの仕事の埋め合わせをやり、やはり完全に自宅で産休がとれておるという実態なんです。実態からいってもそうなんです。ところが、学校事務職員になってきますと、・たった一人なんです。だから、この人は、産休をとるということはできるけれども、代替が来ないから、結局、事実上産休のあれをとっていないというのが実態なんです。そういった実態からいってもずいぶん違うわけですから、この点は育児休暇という問題と産休とはおのずから緩急の度合いが違うと思う。この点は、ひとつ、同じことであるとはいえ、この問題についてはもう少し積極的に学校事務職員の勤務の実態という問題と、それから教育の特殊性と、こういった問題から、いつも議員提案をさせないで、この点はよそごとのように思わないで、ぜひとも文部省のほうで積極的に最も近い機会に提案できるような研究をやってもらいたいというふうに考えるわけですが、この点はどうでしょうか。
#8
○政府委員(岩間英太郎君) 私が先ほど申し上げましたのは、ほかの公務員の場合と考え方としてはいま議題にあがっております育児休暇の場合と同じような考え方ではないかということを申し上げたのでありますが、実態としましては、ただいま御指摘になりましたように、学校の場合には非常に人数も少のうございますし、代替もなかなかむずかしいというふうな特殊な事情もあるわけでございます。したがいまして、この点は、先生の御趣旨に沿いまして私ども調査をやり、また対策も考えてまいりたいというふうに考えています。
#9
○安永英雄君 ぜひひとつ約束を守っていただいて、そうそう毎年毎年議員提案で出さして、そしてわしらと関係がないような顔をして、あるいは請願が出ましても国会で取り上げても一向に動かない。そして、ひとえに他の官庁とか県庁職員とかこういうふうに波及するからと、こういうことじゃなくて、文部省の立場としてはやはりぜひ実現をするという気迫でやってもらいたいと思うのです。いまもそこで大臣とも会ったんですけれども、これは小委員会の性格の中に当然入っているから私は申し上げるわけでありますけれども、来年あたりははっきりこれは出してもらう、あるいはことし法律案をわが党からも出しましたが、この点あたりは積極的に――これは議員にまかせる筋合いのものじゃないと私は思うわけです。いま小委員長のほうで育児休暇の問題についての見解が出ました。私は文部省のほうにも産休の問題は直ちに実施できるようなことをやってもらいたい、と思う。これは実際調査してみてくださいよ。私はこの前聞いたら、文部省は調査がないんです。どれくらい女子の事務職員が産休法に基づいてとっているか。定数が来ないから、ほとんどとっていない。どれくらいとっていないとかどういう実態かという実態調査あたりは直ちにやってもらわぬと、何か休んでおるような気持ちで、学校の中では何とかやっているんじゃないかということですけれども、実際はそうじゃないんです。休めないんですよ。そういったことはひとつぜひやってもらいたい。
 次に、文部省についでにもう一つ聞きますけれども、小委員長の案で第九項のところで、たまたまこの育児休暇をとられたあとに代替として入ってくる先生のいわゆる補充の問題として「臨時的に任用する」ということばが使ってあったわけです。この点について、小委員長の見解としては、いわゆるワク外定員で臨時だというふうに、「的」というのはあまり意味のないようなことをおっしゃったからお聞きするわけですが、文部省として、この法律案が決定をし、これを行政ルートに乗せて実施をする場合に、ここははっきり臨時なんだ、臨時に採用するんだというふうにすると、私は行政上非常に窮屈になってくるような気がするわけです。この前も申しましたように、高等学校あるいは中学校、特に高等学校なんですが、何月何日あらかじめこの学期間休暇をとるというふうに申し入れがあった場合に、直ちにその代替が来ないと、学校も困るわけです。先生もまた安心して休みをとることができないということで、早くとにかくあとの代替を入れておく必要がある。ところが、中学校と高等学校の場合は教科担任制でありますので、小学校ほどはいかないんです。小学校でもなかなかむずかしいとは思いますけれども、いま大体産休でとっておるのは間に合っているようですし、その延長としていくわけですから、あとの補充の問題はそうないと思いますけれども、高等学校それから中学校の場合は、教科担任制ですから、そういった免許状を持っておる人を臨時に採用するという場合には、間に合わない場合が多いのじゃないかと私は思うのです。だから、幸いここに「的」ということばがついておりますから、法律案をいよいよ最終的につくるときには、ここで配慮する必要がありはしないか。言いかえますと、ある数はやはり定数のワク内に入れておいて常に確保しておくという必要があるのではないかというふうに私は考えるわけですが、文部省としてその点はどういうふうなお考えか、お聞かせ願いたいと思います。
#10
○政府委員(岩間英太郎君) いままでも、病気でございますとか、あるいは産前産後の休暇でございますとか、いろいろ事故によりまして臨時的に職員を任用しなければならない場合があるわけでございますけれども、このたびこういうふうな育児の問題が取り上げられまして、先生の出入りがいままでよりも非常に流動的になってくるというふうな事態を迎えますと、やはり、臨時的な任用あるいはその代替の先生の確保というものは、これははっきりとした計画のもとにやらなければいけないんじゃないかというふうな気がますますするわけでございます。いままでもそういう気がしないことはなかったわけでございますけれども、実態としましては何とかやってきたというのが実態だろうと思いますが、これは各県におきましてもそういうふうな事故のある場合の対処のしかたというのは、これは計画的にまたあらかじめ予定を立てましてやる必要があるのじゃないかという気がするわけでございます。その点につきましては、私ども、各都道府県とも相談いたしまして、できますれば一つの方向によって制度的な解決をはかるということも今後考えていきたいというふうに考えております。
#11
○安永英雄君 各県とも打ち合わせされましょうが、私が先ほど言った、この定数をある程度確保するという考え方ではなくて、とにかく県やれよと、こういうことですか。
#12
○政府委員(岩間英太郎君) 先生の御指摘になりましたようなことも含めまして、ひとつこれはしっかりとした考えのもとに、制度的にと申しますか、そういうふうな対処のしかたをする必要があるのじゃないかということを申し上げたわけでございます。
#13
○安永英雄君 将来この法案ができたら、直ちに実施ですから、こういった点は、そういった点で傍聴するだけでなくて、文部省のほうでも準備を進めてもらっておかないと、実際に法律が決定しても半年もそこらも研究研究では実際に休む気もしませんし、やってもらいたいと思う。これは私は現在の文部省の定数という問題も、必ずしも定数法という問題ではなくて、いわゆる余裕定員といいますか、そういったものの中でもこれは当然考えておかなければならない問題だと思いますので、できればある程度のパーセントで定数法の中に入れておいて、そうして、実際のこの数の確定というものは、これはさきの委員会で申し上げたように、データとしてはこれはある程度信用できるデータだと思っておりますけれども、実際に有給・無給、あるいは有給といっても、その額のパーセンテージの程度によってとる人の数は変動していく、無給などというのでは非常に少ない、こういう状態が出てくると思いますから、私は、あらゆる場合を想定してやはり定数を確保して各県にはっきり持たしておくということも必要だと思いますので、いまそれも考えの中に入れて計画するということですから、これ以上は、実際に具体的な問題に入って定数法等の問題も関係してきますので、そのとき意見を出していきたいと思います。いまの大体の考え方はわかりました。
 そこで、いままで有給・無給の論議をやってまいりましたが、どう考えましても、この委員会でこの審議をしていけばいくほど、無給という結論は出てこないと私は思います。野党の皆さん方がいままで意見を述べられ、どこの党だってこれは有給ということでなければならぬし、いまの小委員長が出している案というものは冷酷無残ではないかという考えをみな開陳されたわけでありますし、自民党のほうも自民党文教部会ということになったら有給ということでこれは決定をされているし、小委員長自身も個人的には有給でなければならぬいう意見の開陳があったわけですから、はっきりした小委員会の結論というものは私は目に見えたというふうに考えます。ことに、この前の私の質問で、実際に自民党として有給ということで、百分の五十、百分の三十、あるいは昨年度末あたりでははっきりと学期制を含めた有給というものを示されておきながら、いまは無給というのは、私としてま納得いかぬ。この点については、小委員長としても、この変化というものは一にかかって党内の問題でもあるし、また、教員を先行させる、こういった場合にはやむを得ない措置であるという答弁でありました。しかし、ノーワーク・ノーペイという原則等も、それは原則として自民党内では厳然と生きているとはいえ、これは原則であって、やはり不都合であるということであれば、その原則もこれは変えなければならないし、あるいは、産休法の成立過程というものを見ても、ノーワーク・ノーペイの原則というのはすでにそのときに解決をされておるという解釈も納得されたようでありまして、あるいは、予算の問題で金がないという立場ではなくて、むしろあとの補充の問題を賃金の面で考えていった場合には金は要らない。こういった立場の説明をしましたが、この点については、財政上の問題ということよりは、制度としてこれが教育上必要であるという立場であれば、これは当然金があるなしの問題ではないという立場もはっきりしたわけですから、どこを押しても私は無給ということにはならないというふうに考えるわけで、野党の皆さん方はこの問題について結論というふうなものは大体党の態度として出されたわけであります。
 そこで、残った問題は有給と掛け金の問題でありますし、これをどうするかという問題は、小委員長がたたき台という形で出されたこの法律案要綱でありますけれども、この点についてここに採決をするとかせぬとかという性格のものではないわけでありますけれども、小委員長はいまのこの小委員会の空気といいますか、これをどうおとりになっておるか、ひとつ意見を承りたいというふうに考えます。
#14
○委員長(宮崎正雄君) お答えします。
 いま安永委員がお話しになりましたように、どう考えてもこれは無給という結論にはならぬじゃないかと、こういうことでございますが、そういう点につきましては私はよく理解ができると思います。ただ、小委員会できめたことがすぐに参議院の文教委員会であるいは参議院で決定され、それがそのまま衆議院でも通る、こういう見通しが立てば、私はただいまおっしゃったような線でまとめるべきだと思います。ところが、現在の情勢が、かりに小委員会できめましても、あるいは参議院できめましても、法律案として法律として成立しなければ意味がないわけでございますが、そうした情勢を考えた場合に、やはり、小委員会といえども、最終的に法律ができるというそういう見通しのできる内容であるべきじゃないだろうかと、こういうような観点から、今日の段階においてこれを有給というふうにはっきりとした場合に、はたして法律案がうまく進行するかどうか、そういう点をあわせ考えまして、不十分ではあるけれども、まずとりあえず制度を確立する、そうして逐次その制度の内容を充実していくという、多少時間がかかりますけれども、そのほうが急がば回れということばがありますようにかえって名実ともに実際に合った育児休暇制度というものがある時点においては実現できるのじゃないだろうかと、こういうような観点から、私の試案としては無給ということで提案した次第でございます。
#15
○安永英雄君 大体、この小委員会の性格としては、当然各党の代表で構成されておるわけですし、それぞれ個人は各党の意見というものを代表しておるわけです。そこで、私は、この小委員会で決定をしたこういったその決定の結論というものは、これはもう衆参を拘束するというものでなければならぬと思う。出しっぱなしではだめなんで、衆議院に行ったらどうなるかこうなるかということは知ったことじゃないという無責任な結論というものは出せないというふうに私は思う。これは同感です。そこで、そうでありますから、小委員長としての立場というものは、自民党の党内の意向というものがたたき台の要綱の中に出てきているというふうに私は考えるわけです。単なるたたき台ではない。単なるたたき台であれば、いまさっき言ったような小委員長のたたき台に肉づけしてあとはどうにでもなれということですけれども、これはやはり小委員長のたたき台即自民党の態度というふうに私はとるわけです。
 そこで、この法律案要綱を逐一追っていっても結論としてはこれはどうしても有給でなければならぬということが理論的にも出てくるし、それからまた、小委員会の各党の代表の意見というものも有給だというふうに結論が出たという場合には、小委員長としてやはり小委員長を拘束しておる自民党内の考え方というものを変化さしてこなければ、これは話はかみ合わない。第七項のいわゆる無給の問題についてやはりそういった立場をとるとするならば、衆議院に行っても全部この小委員会の結論がそのまま認められて通過をしていくという前提をとるならば、なおさらのこと小委員長としては自民党内をかけめぐり、あるいは衆参両院に働きかけて、そうしてこういった意向というものが実現できる手だてというものをちゃんととってきて、それで皆さんどうですかというふうにして出されるのが至当であって、いまみたいに、自民党から与えられた一つの線というものを頭打ちにして、その中でここで幾ら論議をしましても、論議をいかに進めてみたところで、無給という線以外は出てこない。それではこの小委員会の意向ではないわけですから、その意向を変化さしていって一致させる、そうして衆議院までその線がずっと置かれて早急にこの法律案が制定されるということを目ざすならば、小委員長として機械的にとにかく小委員を集めて、そうして私は一歩も引きませんよという立場で質疑応答をやり、私は有給、私は無給ですと、こういうやりとりをこの狭い部屋でやったところで、私は話にならぬと思うんですよ。自民党の立場もありましょうが、野党各党の立場もあるので、これでようございますという党は一つもないということになれば、これは与野党一致してとにかく小委員会の結論を出して、そしてその結論が衆議院まで行って実現できるという立場をとろうとおっしゃるならば、このところで坐っておられるだけでなくて、とにかくちょっと待ってくれ、私が何とか皆さんの意向で党内をまとめて衆参ともにいくように手だてをとりますからというふうな動きにいかないと、これは何日どこまで続いたって、とにかくこれは前の国会からの継続事項ですから、まだ一号議案その他も来ておりませんけれども、どんな法案が来ようと、この問題を解決しないと先には進めないんですよ。そのときになってあわててもらったって――私どもが戦術的にこれを陰で云々といううわさもありますけれども、決してそうではない。一日も早くとにかくこの問題については結論を出したい、こういうことなんで、これを続けておったら、何日かかるかわからない。これは一にかかって、ここでまとめようとするならば、小委員長のほうで何とかここのところで党内をまとめて有給とするというようなところに持ってきてもらって、そうして、こういうふうになったから皆さんどうだという形で話を進めてもらわぬと、言えといえば私はとにかく六年前のいきさつから山ほどあって、言うことはあれですけれども、幾ら言ったって、最後はこういう党内事情でございますと繰り返されたら話にならぬので、私はこの小委員会の今後の運営もからめて質問いたしますけれども、今後の運営あるいはこの問題についての小委員会の結論を出すための小委員長の努力について、決意のほどをお聞かせ願いたいと思います。
#16
○委員長(宮崎正雄君) お答えします。
 委員会のときにはここに坐っていなくちゃなりませんが、しかし、そのほかのときには、私のみならず、委員長はじめ理事も、近ごろアヒルの水かきとかなんとかということばがありますが、そういう活動は毎日のごとくやっておるという点をひとつ御理解をいただきたいと思います。
 それから有給問題でございますが、もともとこの案はたたき台ということで出したわけでございます。そこで、私個人としましても、あるいはわが党の文教関係といたしましても、何とか有給にできないかと、それからこの小委員会の審議を通じましても、るるお話がありましたように、有給とすべきじゃないかと、こういうふうな御意見も十二分に伺った今日におきまして、これはまだ国会の会期中でございますから、きょうが最終日であれば私ははっきりと黒白を申し上げますけれども、まだ最終日でございませんので、委員会の審議の経過等も踏まえまして、また、平素われわれの考えておる点も十分に考慮した上で、せっかくつくるのですから、効果のあがるように、また、関係者の皆さんから十分に喜んでいただけるかどうか知りませんけれども、まあまあよかったというような気持ちを持っていただけるような結論ができないものかというふうに、私はいま非常に苦慮しておるところでございます。最初に言いましたように、きょうが最終日じゃございませんので、私たちが、何といいましょうか、党内におきましては微力でございますから、いかに力んでも、はたしてどういう結論になるかどうか知りませんけれども、努力だけは前向きで続けていきたいと、こういうふうに考えております。
#17
○安永英雄君 最後ということであれば白黒を言うという話ですけれども、そこまで私は聞くつもりもないし、最終的であって何か含みがあるのか、あるいはもういまの要綱以上のものは出ないというふうに開き直られるのか、これはちょっと私どもわからないのですけれども、しかし、少なくともきょう私が言っても、やはり無給と、こう言っておられるから、開き直られるほうが多いのじゃないかと思うのです。しかし、開き直るとか直らぬとかという問題じゃなくて、いま最後におっしゃったように、党内の内部の調整なり努力をするということですし、また、皆さんが全部喜んでもらう、そういった法律案をつくるという決意のほどを承りましたから、あとはひとつ小委員長の腕前でありますから、次回の委員会でははっきりとしたその努力の結果というものを報告されるということを期待いたしまして、これ以上私は申し上げません。とにかく、力一ぱい奮闘していただきたい。その結果で、これが最後になるのか、あるいはまた続けるのか、この点あたりはその時点で判断をしたいというふうに考えますので、私はこれ以上質問をいたしません。
 これで終わります。
#18
○内田善利君 今回まで小委員会が発足してから数回この委員会を持たれているわけですけれども、各野党は有給の線であるということは小委員長も認識されておるところでありますし、大体結論を出すべき時が来ているのじゃないかと、そのように思うのですが、いま安永委員のお話で努力をされるように承ったわけですが、あとは自民党のほうをどのように小委員長が説得して結論を出されるか、ここに来ているのじゃないかと、このように思うのですね。文教委員会もことしの初めあたりから全然持たれていないような状況であるし、文教関係の調査案件もたくさんの問題を控えておるわけですから、委員長も見えていますけれども、文教委員会もなかなか開かれないような状態でいままで進んできておりますから、ひとつ文教委員長も、この点、調査案件、大事な教育問題を全然審議しておりませんから、それで大体もう野党の意向またこの小委員会の意向が出てきたわけですから、無給か有給かというところに結論は来ておりますから、野党は全部有給ということを主張しておりますし、この辺で委員長、小委員長でよく話し合っていただいて小委員会の結論を早く出していただきたい。最終日になって結論を出されたのではおそ過ぎると、このように思いますので、ひとつその点、委員長、小委員長で次の委員会までに何らかの折衝をしていただいて、次の小委員会ではさらに前進した討議ができるようにお願いしたい、このように思います。
#19
○委員長(宮崎正雄君) ただいまの内田委員の御意見に対しましては、私、先ほど安永委員にお答えしたようなそういう気持ちでおりますので、御了解をいただきたいと思います。
#20
○加藤進君 私も、もうこれは何度も繰り返す必要はないと思います。私たちの決意はもうはっきり固まっておるわけでございますから、あとは自民党の文教の皆さん、小委員会の皆さんのせっかくの善意をもってひとつ小委員長の取りまとめをぜひやっていただきたい。これは各代表の方も言われたとおりでございまして、もう早急にやっていただく必要があるのじゃないかと思います。私は今日まで何度もここで発言をさせていただきましたけれども、この審議は決して私やわが党だけの気持ちじゃなしに、各野党あるいは自民党の方たちの中にも一致した見解になってきておるということは、私たち十分に察知できると思います。また、この前の委員会におきます小委員長の発言また各委員の皆さんの意向をひそかに付度しておりますと、決してかんばしくない方向に行くのではなしに、何らかの意味でわれわれの要望がかなえられ得るような気配も感じられる、こういう気持ちも実は持っておるわけでございますから、私たちのみならず、その背後におられる学校の女子の諸先生は言うまでもなく、ひとつ国民の期待にこたえるような善処を小委員長にお願いしたい、このことを特にお願いします。
 なお、こういう論議を繰り返し繰り返し今後も続けなくてはならぬということは、これは小委員会自身のいわば面目にもかかわることでございますから、良識ある配慮をひとつ早急にとっていただきたい、こういうことをつけ加えてお願いにかえるわけでございますが、一言委員長の御所見を承りたいと思います。
#21
○委員長(宮崎正雄君) 私自身も早く結論を出したいという気持ちは御同様でございますが、しかし、非常に重要な問題でございます。また、ある意味からいったら困難な問題でございますので、小委員会としては十分に論議を尽くしたい。本委員会によってまた蒸し返すということがないよりに、小委員会においては十分に意見が一致するしないは別問題といたしまして意見の交換はやっていただきたい、こういう気持ちでございます。
 委員長、何かございますか。
#22
○担当委員外委員(大松博文君) いまいろいろお話を私この間から出さしていただきまして聞かしていただいておりまして、いまもちょうど内田委員が言われたように、委員会はほんとうに文教という非常に重要な問題でございまして、こちらにも入っていかなければならない。そして、私にすれば、この育児休暇というものに関することに対しては皆さん方の御意見も聞いておりまして、だんだんと積み重ねていってそして少しなりともよくしていかなければいけないという皆さん方の御意見があることも十分察することができますし、そして、小委員長がいまいろいろるる皆さま方に御説明されておりますそういう点もくみ取りまして委員長といたしまして今後も努力をいたしてまいります。そして、その反面、いま内田委員が言われましたように、委員会も開きながら理事と相談しながらそちらのほうもこれからやっていかなきゃいけないという気持ちを十分持っております。そして、やはり小委員会というのは小委員長が自主的にやっていただくものでございますが、しかし、いまもいろいろな情勢でございますので、こういう点にも委員長として今後も努力いたしてまいります。
#23
○安永英雄君 委員長、そうおっしゃれば、私はちょっと一言だけ言っておきますけれども、文教委員会はしなきゃならぬと思います。これは当然なことです。しかし、まだ一号議案も回ってきていない。その前にこの育児休暇の問題は早く片づけなきゃならぬ。ひっかかっているのは有給・無給です。しかし、自民党としましても、私どもと約束をして有給という話はすでに去年の国会から話はついているはずで、それがひっかかっているのですから、これはもう早くやる、そしてしっかりこの問題についていい結果が出るようにという努力こそ先行しなければならぬという立場でいま公明さんも民社さんもおっしゃっておられると私は思う。そっちのほうをほったらかしておいて先に行くということじゃない。この点は、そういう意味で、なるべく早く、しかも内容のあるものを約束どおり出してもらうという立場が私は一番大事な問題だと思う。その点だけ申し上げます。
#24
○担当委員外委員(大松博文君) いま安永委員が言われましたように、私もそのとおりだと思います。そして、まだまたこれからもいろいろなところでいろいろな検討をいたしまして、それをまたいろいろ御相談もいたします。そして、いま委員会のことを言われましたが、これも私は理事におはかりいたしましてまたやっていきますから、その点は御了承願いたいと思います。
#25
○委員長(宮崎正雄君) 他に御発言がなければ、本日の審議はこの程度とし、これにて散会いたします。
   午後二時五十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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