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1949/04/15 第7回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第007回国会 議院運営委員会 第45号
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1949/04/15 第7回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第007回国会 議院運営委員会 第45号

#1
第007回国会 議院運営委員会 第45号
昭和二十五年四月十五日(土曜日)
    午前十一時五十分開議
 出席委員
   委員長代理理事 石田 博英君
   理事 菅家 喜六君 理事 倉石 忠雄君
   理事 佐々木秀世君 理事 寺本  齋君
   理事 福永 健司君 理事 土井 直作君
   理事 椎熊 三郎君 理事 林  百郎君
   理事 石田 一松君    大橋 武夫君
      島田 末信君    田渕 光一君
      田中織之進君    園田  直君
      長谷川四郎君    伊藤 憲一君
      河野 金昇君    石野 久男君
 出席国務大臣
        国 務 大 臣 本多 市郎君
 委員外の出席者
        議     長 幣原喜重郎君
        副  議  長 岩本 信行君
        海外同胞引揚に
        関する特別委員
        長       中山 マサ君
        議     員 河口 陽一君
        議     員 佐竹 晴記君
        事 務 総 長 大池  眞君
四月十五日
 委員飯塚定輔君、井上良二君及び米原昶君辞任
 につき、その補欠として大橋武夫君、田中織之
 進君及び伊藤憲一君が議長の指名で委員に選任
 された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 委員派遣承認申請に関する件
 地方税法案の修正につき承諾を求めるの件
 事務局の人事承認に関する件
 決議案の取扱いに関する件
 本日の本会議の議事に関する件
    ―――――――――――――
#2
○石田(博)委員長代理 これより会議を開きます。
 本日は大村委員長が故障でありますので、私かわつて委員長の席を汚します。御了承を願います。
 まず第一に、前会保留になつております海外同胞引揚げに関する特別委員会の委員を舞鶴に派遣するについて、中山委員長から御説明をしたいとの申出がございます。一応承りました上でその許否についてお諮りを申し上げたいと思います。
#3
○中山海外同胞引揚委員長 皆様御承知かもしれませんが、この前衆議院に留守家族の全国の代表の方々が見えまして、引揚者が減るに従つて国会もまことに冷淡になつたと言われまして、私深くこれを遺憾としております。ぜひお迎えに行きたいと思つておる次第であります。長い間苦んだ人たちが帰つて来るのが少数になつたとか、日にちが延びておるからということで、あるいはお金が少いからということで拒否されたのでは、私引揚委員長としてやれないのではないか、辞表でも出さなければならないという気持になつて参つております。どうぞ人数は幾分お減らししていただいてよろしいですから、一班と二班と御派遣を願いたいと思います。婦人の立場、御自分の子供あるいは妻というものが帰つて来るというお立場になつて考えていただいたら、私が母親の愛情でもつてお迎いに参りたいという気持はわかつていただけると確信して、皆さんも拒否なさらないだろうという前提のもとに参つております。どうぞよろしく。
#4
○石田(博)委員長代理 何か中山委員長に対して御質疑がございましたら御発言を許します。速記は中止いたします。
    〔速記中止〕
#5
○石田(博)委員長代理 お諮りいたします。ただいまの海外同胞委員会よりの委員派遣の件の申出につきましては委員長の御説明を求めまして質疑が行われたのでありますが、各党の御意見がございましたら発言を許します。
#6
○土井委員 大体先ほどお話の中にありましたが、引揚げて参りました人々を出迎えに行くという趣旨による委員の派遣というものは、当を得ないのでないかと思つているわけであります。引揚げ促進に対する諸般の調査とか、あるいはまた促進するためのいろいろな事項の調査方法ということであれば、これはおのずから別でありますが、出迎えだけのために派遣するということは考えものだろうと思います。それから十八日に船が入る、二十二日にも入る、こういうことで、双方とも五日間ずつになつておりますが、おそらくこれは往復の時間も含められておると思いますので、第一班だけにして、十七日から一週間で足らなければ八日にするということも不可能でないと思いますので、さようお取扱いを願いたいと思います。
#7
○林(百)委員 私の方も、土井君の言われるように、国政の調査ならよいがただ出迎いに行くということはおかしい。数を調査するというが、総合的の立場から、中央地区、ソ連地区に幾らの人がおるかということが検討できるはずがない。ことに十七日から二十三日にかけては、第七国会の最後の期間で、法案もいろいろ山積するでしよう。国会として重要なときですから、その期間に六人の委員を派遣することは必要でないと思います。せいぜい土井君の言われるように、人数は二人ぐらいでよいかもしれない。
#8
○佐々木(秀)委員 ただいま中山委員長から御説明がありましたが、委員会からの承認申請書には、引揚げ状況並びに引揚者收容状況調査のためとあります。この目的で行つていただくことにしたいと思います。その方法につきましては、土井さんのおつしやつたような方法に賛成したいと思います。
#9
○石田(博)委員長代理 大体各派の御意見が一致しておるようであります。よつてお諮りいたします。海外同胞引揚委員会委員派遣申請の件につきましては、引上げ状況並びに引揚者收容状況調査のためという目的を了承いたし、さらに二班の申請でありますが、これを一班に編成直しをしていただいて、人数及びその期間については議長に御一任申し上げるという條件を付して本件を承認するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○石田(博)委員長代理 それではさよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#11
○石田(博)委員長代理 次に、地方税法案に対し政府から修正の申出があります。
#12
○大池事務総長 ただいま地方行政委員会にかかつております地方税法案に対して修正の申出があるのであります。その第一点は、電気供給業等に対し事業税と附加価値税との切りかえの時期を、原案では四月一日となつているのを六月一日に改めたい、こういうのであります。それ以外は、地方税法案の規定に基いて納付の申告届をしたりその他書類を提出する期限が、昭和二十五年の四月一日から六月三十日までの間というように法文上相なつておる箇所があるそうであります。その部分を、地方財政委員会の規則で特例を設けられるようにする、すなわち四月一日ではいけないから六月三十日に延ばすことの特例を設けるようにしたい、その二点の修正の申出がある次第であります。
#13
○田中(織)委員 これは政府の方からの施行期日に関運した修正の問題でありますが、政府の方として、地方税法案についてさらに引続き修正をするような事態はないのかどうか、これは政府側に聞かなければならぬ点でありますが……
#14
○石田(博)委員長代理 この場合は、現在出されておる法案の修正の範囲で御議論になつて、それ以上のことは委員会その他で御議論を願います。本委員会としては、政府の方から提出した事務上の手続についてどう処理するかということに限定して御相談申し上げたい。
#15
○田中(織)委員 石田委員長のお言葉ももつともな点がございますが、問題は、地方税法案の提出期日が非常に遅れたという関係から施行期日を当然修正しなければならぬというような事態が起つて来ておるのです。従つて、法案の取扱いの関連からいたしましても、さらに同一の法案について政府の責任をもつて提出したものについて修正をするということは、これは政府提案であるだけに、政府の方が立案作定にあたつて十分そういう点を愼重に検討しなければならないものを、これは非常に遅れておつた関係もありますからこういうことになつたのであります。
 率直に申しますと、非常に不十分なものを急いで出すというような関係から、こういうことがたびたびあることはみつともないことでもあるし、適当でもないので、この点だけの修正で、政府原案は内容において大きく変更がされないかどうかということを、一応この際承つておくことが、この修正についてのわれわれの態度をきめる上において必要なことだと思うので質問したわけであります。ここには政府関係者がおりませんから、もし委員長なり、あるいは事務当局において、そういう点を何かお聞きになつている点はございませんか。
#16
○大池事務総長 事務当局の方は全然ございません。
#17
○林(百)委員 これは、さつき総長が説明したように、電気事業税を今度の附加価値税、これに切りかえるという問題だけでなくて、いろいろな問題があると思います。たとえば施行期日の公布のごときは、遊興飲食税、電気ガス税。鉱産税その他のものは六月一日から、そのほかの地方税については二十五年度分からそれぞれ修正するように出ております。どういう事情からそういう修正をせざるを得なくなつたかという事情を聞かないと、ここですぐ党なりわれわれの態度なり決定できぬと思う。そこで政府のだれかに来ていただいて事情の説明を願うか、次会までにわれわれの方も検討して来るように余裕をおいてもらいたい。
#18
○佐々木(秀)委員 これは現実として必要な修正でありまして、内容にわたつての修正は、先ほど委員長の言われた通り、委員会独自でやつていただくということが建前でありますから、一応これを了承して、あとは委員会で十分審議して参ります行き方が当然でないかと思う。ことに実際上会期も幾らもないのでありまして、早急にこれが賛否をきめなければならぬ問題ですから、これは本日ぜひきめていただきたい。
#19
○林(百)委員 私の方は、何も審議を延ばそうと言つておるわけではない。実は中島委員長に聞いたときに、これが上るのが二十日ごろで、かりに早く上げても十八日だから、この問題は月曜に運営委員会を開いて決定したい。地方行政委員会の委員の意見を聞いても、この修正に賛成するか反対するかということは地方税全体にも関係して来ることですから、各党とも愼重な態度で向わなければならぬと思う。
#20
○田中(織)委員 これは本会議で承認を求めなければならぬ案件です。本日も継続審議中の問題でありますから、修正するものとすれば、政府の方で修正して来ておるのですから、これを認めるかどうかということについては態度を早くきめたがよい。しかし、これが修正の場合に、修正の理由というものがついておるのが従来の例になつておるが、これには修正の理由がない。
#21
○大池事務総長 そこで修正の理由は向うから出ております部分はこれだけでありますが、この点どういうわけでこういうものを修正になつたかということを事務的に問いただしてあるわけであります。その点、私の方から申し上げます。政府の方でこれをぜひ修正願いたいという理由は、地方税法案は幾多の紆余曲折を経て、去る三月二十八日、本国会に上程の運びに至り、目下御審議を願つておる次第であるが、何分にも本法案はきわめて画期的な内容を含んでおり、現下のわが国の国民生活ないし国民経済に及ぼす影響も非常なるものがあることが予想されるので、法案作成にあたつては、できるだけ愼重の態度をもつて臨んだために、このように国会提出が遅延するのやむなきに至つたのである、しかして本法案は、これを四月一日から施行するという建前で、納税手続や書類提出の手続を規定しておる関係から顧みて、地方税法案の施行期日の遅延になつた現在にかんがみて、必然的にこれらの諸点に修正を加えて所定の整理措置を講ずる必要が起つたのである、修正の理由は以上の通りであります。それならば修正の内容はどうであるかというと、修正の第一点が電気供給事業等に対する事業税と附加価値税の切りかえを、原案では四月一日となつておるのを六月一日に改めたい。第二点は、原案では四月一日の施行を前提として納税手続を規定したのであるから、地方税の納付、納入、申告その他関係書類を提出するのが、四月一日から六月三十日までの間、こういうぐあいに定めてあるけれども、地方財政委員会の規則で、これらの期限についても特例を設けることができるようにいたしたい、以上が修正の理由と内容であるということを聞いておるのであります。
#22
○土井委員 この修正の問題は、先ほど田中委員が言いましたように、早急に本会議に上程して承認を得なければならない問題でありまするが、これはここでこの問題だけに関連することでなくて、あらかじめ予想される問題について政府の方が非常に怠慢である。たとえば、今言いましたように、これが上程されたのが三月の二十八日、しかも法律の施行期日は四月一日、その間わずか三日しかなかつたのであります。従つて、四月一日には事実上法律が通過しないということがわかつておるということになれば、修正点は期日の問題だけであります。でありますから、こういうことは早く委員会に出して承認を経ておくことが政府として当然にとらなければならない処置じやないか。ところが地方税法案は、これはすでに審議されておる。地方行政委員会で審議が進んでおるにもかかわらず、運営委員会の方には、この修正の申入れというものが、きよう出て来るということは、この法案のみでなくて、将来もあることでありますから、政府が十分にこういう点について考えるべきことである。従つて、この案件については、先ほど林君からもお話がありましたが、あとまだこれらの問題を論議する余地がありますから、早急に政府委員を呼んで、一応の説明をさるべきであると考えます。
#23
○石田(一)委員 私は、この政府の地方税法案の修正の提案に対して疑問を持つものであります。それは国会法の五十九條に、「内閣が、各議院の会議又は委員会において議題となつた議案を修正し又は撤回するには、その院の承諾を要する。」とありまして、五十九條によつて院の承諾を求めるというのは国会の委員会あるいは国会の本会議において、政府あるいは内閣が出した原案そのものが通過するその場合に、何らこれに議院側において修正を加えようとも撤回しようともしないときに、政府が撤回しなけれげならぬ、あるいは修正しなければならぬという必要を認めたときにこの手続がとられるのであつて、現に地方行政委員会においては、すでに委員長の中島氏あたりが、率先してこれに対する強い修正意見を持つていらつしやると聞いておるのであります。であるならば、こうした期日の点等も、その修正意見をもつて国会自身がこの期日を修正すればよいのであつて、この原案が修正されようとする場合に、單に期日の修正だけを政府が五十九條によつてやつて来るということは、私たち相当疑問があると思うのであります。政府原案がそのまま可決される場合に、政府が修正を要すると認めたときに五十九條によるべきである。国会が何らか修正を加えようとするときは、政府はその部分に関する限り委員長にまかせ、委員長が政府との関係において、そのものも含めて、修正の中に加えればよいのであつて、政府の手続は必要でない。これを申し上げておきます。
#24
○倉石委員 私は政府でありませんけれども、ただいま石田君のお話を承りますと、まことにごもつともな点もありますけれども、ともかくも政府の原案というものは一応国会に提出してあるのでありまして、それが事実上今日では施行期日というものが経過しておるのでありますから、これをそのままに放任しておくことも、政府としては怠慢のそしりを免かれないわけであります。政府は、自分の提案したものを施行不能の状態に置かれた今日、政府みずからやはり修正を申し込むということはあり得ることだと思います。
#25
○石田(一)委員 申し上げておきますが、もし国会側の修正というものが絶対不可能な場合になつて、政府の原案が通つた場合に初めてこの処置をなされても遅くはない。それまでは、この修正はよけいなことだと思う。
#26
○石田(博)委員長代理 この問題は、土井君や田中織之進君からも政府の方に対して質疑をなされたいという申出がございますので、本日適当な機会を求めて、そういう状態をつくりたいと思います。そのときに、政府に対して質疑をいたした後において、本件の取扱いについて御協議を願うことといたしまして、この件は暫時あとまわしにして、次の議題に移りたいと思います。
#27
○石田(博)委員長代理 本多国務大臣の出席を求める手続をとりました。出席がありますまで次の議題に移ります。
    ―――――――――――――
#28
○石田(博)委員長代理 次に人事承認の件が残つておるそうであります。事務総長の説明を願います。
#29
○大池事務総長 前会に履歴書等を差上げました文部委員会の專門員に、東京大学の事務官を昭和二十年来やつております石井勗さんを御推薦になられて参つておりまして、皆様のお手元に差上げておりまして、御態度の御決定を願つておることになつております。おきまりでありましたならば御決定願いたいと思います。
#30
○石田(博)委員長代理 それではお諮りいたします。文部委員会の專門員の人事承認の件につきましては、前会すでに各派に履歴書をお渡ししてあることでありまして、本日これを御決定願うことになつておるのであります。従つて各派の御態度を伺います。
#31
○田中(織)委員 私の方は、石井さんについては特別には反対はありませんが、專門員の今後の採用の問題にも関連するのですが、現在においては專門員について一つの選考基準が設けられておる関係から、結局役人としての経歴、そういうものが非常に重要視される形になつて来ておる。そういうことになりますと、何か役人を立法府がかかえ込む形が出るということは、專門員制度というものをほんとうに活用して、はつらつたる新味を出していただくという点から見て、今後各委員会において專門員を採用するに当つて私は考慮しなければならぬ点じやないかと思う。国会としては、新しい新機軸を出すという点に一つの採用基準が設けられてありませんから、従来官歴等のあまりついていない、いわゆる民間の新進気鋭の士をとるということがチエツクされたのでは、專門員制度のほんとうの機能を発揮することにならないと思う。その点についての強い希望意見を述べまして、石井氏に賛成したいと思います。
#32
○園田委員 私の方は賛成。
#33
○林(百)委員 共産党は反対。
#34
○河野(金)委員 国民協同党は異議ありません。
#35
○河口陽一君 農民協同党も異議ありません。
#36
○石野委員 労働者農民党は賛成。
#37
○石田(博)委員長代理 ただいま田中織之進君から、本院の專門員任用に関して強い意見がございました。大体、本委員会の空気は田中君の御意見は同感であると考えるのであります。従つて、その意思を速記録に残し、なおその他の場合においても田中織之進君の御意見の趣旨をくんで選考願うようにお願いすることにして、本件は承認することに御異議ありませんか。
#38
○石田(博)委員長代理 さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#39
○石田(博)委員長代理 次に人事承認の件を議題にいたします。
#40
○大池事務総長 これは衆議院の法制局の方で、お手元に差上げておる宮澤鉄藏君と山本守君、この二人を採用願いたいということであります。これは法制局長から御選考になりました経緯をお聞き願いまして、次会に御決定願いたいと思います。
#41
○佐々木(秀)委員 これは次会に御決定願うことにして、各派でこれを調べてもらうということがよいのでありませんか。
#42
○石田(博)委員長代理 質疑等がございましたら法制局長から直接お伺い願いまして、次回の運営委員会までに各派の御態度を御決定願います。
    ―――――――――――――
#43
○石田(博)委員長代理 次に決議案の取扱いを議題にいたします。
#44
○大池事務総長 映画産業振興に関する決議案、これは自由党の方から出ておるのでありますが、各党と御連絡の上、大体各党について御賛成を得まして、各党の共同提案となつておるものであります。
#45
○石田(博)委員長代理 この決議案の提案者に私の名前が載つておりますが私提案者に入つた覚えはありません。従つて、この点を御訂正願います。
#46
○佐々木(秀)委員 これは石田委員長から発言がありましたが、間違つた書類をそのまま審議することはできませんから、次会にあらためて御提出願つて審議することにいたしたいと思います。
#47
○石田(博)委員長代理 この件は次会に延期いたします。
    ―――――――――――――
#48
○石田(博)委員長代理 本多国務大臣が御出席なさいましたので、先ほどあとまわしにしておりました地方税法案中政府の修正申出に関する件について本多国務大臣に対する、質疑を許します。それに先だつて御説明を願います。
#49
○本多国務大臣 地方税法案は、実は四月一日から施行するという建前で立案いたして、提案しておるのでありますが、この提案そのものが非常に遅れました関係から、議会の審議にも相当日数を要しますために、実施が四月一日からは困難であります。それで、地方税法の申告の期日、税の納付期日等を六月一日ということに修正をいたしたいということでお願いをしておるわけであります。これを修正することについても、四月一日に実施の見込みがないということならば、もつと早く政府から修正を出すべきでないかという御意見があるかもしれませんが、政府もその必要は認めておつたのでありますけれども、実はできることならば国会とも連絡をとりまして、国会でいずれ修正意見等もあることと思いましたので、国会修正でやつてもらうことがかえつて便利ではなかろうかということを考え、委員長とも連絡をいたしておつたのでありますが、関係方面からやはり政府として責任上修正案を出すべきであるというような御意見も出てみたりして、政府としても、政府の責任において修正案を出してお願いすることにしようということで、たいへん遅れてしまつたのであります。遅れました事情並びにその修正の要点は以上のような次第であります。
#50
○田中(織)委員 本多国務大臣にお伺いしたいのですが、予算とうらはらの関係にあります地方税の法案が非常に提出が遅れたということについては、われわれは予算を作定した政府の責任はきわめて重大だと思う。ただいま本多さんの御説明の中にありましたが、本法律案が衆議院に提出されたのは三月二十八日、従つて四月一日から実施されないということは、すでに提出のときに明確であつたと思う。それにもかかわらず、施行期日の変更の手続をとらずに、四月一日から実施するという原案で提出されたということが、われわれは納得できない。三月二十八日に提出して、この修正を必要とすることを予見された次第でありまするが、その間の事情はどういうことになつておりますか。
#51
○本多国務大臣 実はこれは、四月一日から実施するようにという関係方面の日本政府に対する強い指示があるわけでありまして、われわれとしては、提案をするとき、四月一日からの実施は困難であるということを予見いたしておつたのでありまするけれども、その点については、関係方面においてどうしてもその建前で提案しなければならぬというので、われわれがあらかじめ期日等を修正して出したいと考えておりましたことがいれられなかつたために、四月一日というままの原案でなければ承認を得ることができなかつたために、そのまま出した次第であります。
#52
○田中(織)委員 すでに提出のときに四月一日から実施が不可能であるということを予見しておつたが、関係方面から四月一日より実施との強い要請に基いて、やむを得ず四月一日から実施するという形で出したということでございますが、この点は、石田一松君から後ほど御質問されると思いますから私は触れませんが、こういうことが予見されたにもかかわらず、これを出すということは、法案は日本政府の責任において出しておる以上、内面的な事情がどうであろうと、われわれは了承できない。さらにお伺いをいたしますが、そういう事情がすでに提案のときに、予見されておりましたとするならば、法案の審議が進行しておる過程において、今日までにこの修正を出す時期があつたと思うのであります。四月一日を経過した最もすみやかなる時期に、この修正の手続をなぜとらなかつたのであるか。
#53
○本多国務大臣 ごもつともでありますが、さいぜん申し上げましたような事情でございますので、三月二十八日提案でございますから、これは特に国会が審議を急いでいただいても困難であろうと政府も思つておりましたが、ただいま申し上げましたような事情で原案の変更を認めてもらうことができずに進んでおりましたために、こうなつた次第であります。その修正の方法につきましては、さいぜん申し上げました通りに、国会に協調していただきまして、国会側の修正ということで処理しておる場合が多いのでありましてそういうことで実施できるように修正していただこうという考えでありましたが、これに対しては、やはり政府の責任において修正を出すべきであるという事情になり、遅れてしまつたのであります。
#54
○田中(織)委員 なおこれに関連いたしまして、地方税は今審議の過程においてもいろいろの意見が出ており、委員会においても修正等の意見が強く出ておるとわれわれ聞いておるのでありますが、この原案については、政府は施行期日に関する修正だけで、あとを修正するというような事態は現在のところ政府として予定していないが、たびたび同一案件についての修正が出るということは、私先ほども申し上げたのでありますが、提案について責任を持つ政府として無責任なことになりますので、国会側の修正の問題は別問題といたしまして、さらに政府原案について、政府側自体としては、この点だけの修正で、爾余の点について変更するような事情は今後ないかどうかという点を聞きたい。それからこの機会に、やはり地方税法案と付随関係にあり、同時に予算との関係がありまする平衡交付金に関する法律案がまだ国会に提出されないのでありますが、地方税の審議との関係がございますから、その見通しについて承りたい。
#55
○本多国務大臣 政府が修正をお願いいたします以上、できる限りその修正は一まとめにしてお願いしなければならぬということも考えて研究いたしたのでありますが、ただいまのところ、このお願いしておる以外の点については、修正を今後お願いしなければならぬという点はないのであります。平衡交付金は提案が遅れて、まことに申訳ないと思つておりますが、関係方面に提出して、約二箇月というもの、これに対する意見が示されないので、政府としても焦慮いたしておつたのでありますが、数日前に最後的の意見が示されましたので、それによつて政府の意見をまとめまして、ただいま條文の技術的の折衝をやつておるのでございまして、月曜日には承認が得られるのではないかと考えております。
#56
○田中(織)委員 平衡交付金法案に関連して、国家予算執行の関係から、きわめて緊要な処置を講じなければならぬと思う。何か暫定処置を講ぜられるということが新聞紙上に伝えられておりますが、その点はどういうふうになつておりますか。
#57
○本多国務大臣 平衡交付金法に基く正式の算定は、三、四箇月の事務上のいろいろな調査をまたなければなりませんので、その前に各市町村が手元の財源に非常に困難を感ずることと考えられますので、従来の地方配付税の基準によつて概算して、二百億円程度概算拂いをいたしたいと思つております。それについて、概算前渡しのできる法律案を、これも今司令部に提出しておりますが、本日あたり承認が得られると存じます。月曜日あたりに提案ができるのではないかと思います。
#58
○林(百)委員 この地方税法の施行を六月一日まで二箇月間延期するというが、その間の処置を聞いておきたい。
#59
○本多国務大臣 これは新税法が施行いたされますまでの間、地方においてどういうように予算を組み、どういうようにして税をとつておるかということだろうと思いますが、改正法が実施されますまでは旧税法によつてやはり税をとり、旧税法に基いて新年度の予算をそれぞれ決定しておるわけであります。それが新税法とかわりました場合、もう一回地方においては予算の補正をやるわけであります。その間、新税法によるか旧税法によるか、さらに政府の補助金が今度交付金になるわけでありますから、これがきまらなければ、従来の補助金の財源がなくなつておる関係で、地方財源にきゆうくつを感じますので、前渡しを二百億やるこういうことで、支障なくできることになつております。
#60
○林(百)委員 われわれの聞いておるところでは、大体新税法に基いて応急的の処置をするように、行政命令か何かでなくして、地方税は新税法に基いていろいろな調整上整理をしておるということを聞いておりますが、これは本多国務大臣の言うことと違つておりますが、その点どうですか。
#61
○本多国務大臣 それは他の点との間違いでないかと存じますが、やはり現税法によつて予算等を組むようにと指示をいたしております。ただ新税法の改正と同時に廃止せられる税等がございます。そういうものについては中止しておくという処置を講じております。
#62
○石田(一)委員 本多国務大臣にお聞きしますが、先ほど国務大臣の修正案をお出しになつた御説明の中に、政府としても、これは議会で修正をしてもらうことの方が筋として通るという考えで、それをやろうとしていたところ関係当局という話が出たのでありますが、しかし、私はこのことについて疑問を持つたのであります。それは、すでに国会自体が、委員長自体が原案についての修正ということを考えて現実に政治的に動いておる際に、單に政府が期日の点についてのみの修正をししかもただいまの御説明では、政府としてはこれ以外にもう修正をするという意思はないのだということの発表であります。そうだといたしますと、ただ期日の点のみならば、国会が最後の修正をするという意思決定があつたときに、国会の名において期日の変更をすればよいのであつて、国会の修正というものが少数で否決になるということならば、これは期日の改正が必要である。そういう段階の見通しがついてなされるのが穏当であつて、まだ国会の審議中、修正の強い意見があるときに、期日のみの修正を政府がなさるということは、どうも私は了解できないと思うが、いかがでしよう。
#63
○本多国務大臣 これはやはり政府といたしまして、政府の責任で、たいへん遅れてはおりましたけれども修正の提案をすることが適当であるという考えで出したわけでありまして、あとのことについては、よろしくお察しを願います。
#64
○石田(博)委員長代理 地方税法案の施行期日について政府から修正を求めた件について、ただいままで当該政府当局との間に質疑が行われたのでありますが、大体やむを得ないように思いますから、これを承認いたすこととして、本日の本会議に上程をいたすことに御異議ございませんか。
#65
○石田(博)委員長代理 それでは本日の本会議に上程をいたすことに決定をいたします。
    ―――――――――――――
#66
○大池事務総長 本日の日程に入る前に、一点御了解を得たい点があります。それは、日本の西洋画の方のきわめて大家でございます石井柏亭、中澤弘光長谷川昇、寺内萬治郎、石川寅治、大久保作次郎、奥瀬英三、三上知治、これら絵の方のいろいろの会派の代表的な人物でありますが、御自分の作品をぜひ議員諸君にお見せいただきたいという申出がありますので、議員食堂に四月二十四日から三日間、これらの諸氏の代表的の作品を飾つて、議員さんに食事のときに見てもらいたいという申出がありますから、お許しを願います。
    ―――――――――――――
#67
○石田(博)委員長代理 この前本委員会におきまして議題となりまして、御協議、御決定を得て、ただ上程の期日だけを延期しておりました田中萬逸氏の二十五年勤続表彰の件につきまして上程の日にちをお諮り申し上げます。なお田中萬逸氏は本日は御欠席でありますが、火曜日から御登院されるそうであります。火曜日の本会議において本件を上程するに御異議ありませんか。
#68
○石田(博)委員長代理 さよう決定をいたします。
    ―――――――――――――
#69
○林(百)委員 本日の議事日程に入る前に、外務委員会の運用の問題ですが私の方の委員から、外務大臣が第七国会を通じて一回しか外務委員会に出席がない、国際的に重大な段階において、外務の管掌事項が討議されない、これではほとんど意味をなさないので、吉田首相が外務大臣をやめられるか、外務委員会を廃止するか、どつちか一つにしろという意見も出ておる。だから、吉田外務大臣に極力外務委員会に出席するように、外務委員会としては重大なる段階であるから、十分外交問題について審議をする機会を與えられるように、議院運営委員会からも要請をしてもらいたい。
#70
○石田(博)委員長代理 御意見は承りました。外務委員会において、その件について御主張を願えばよいのでありますけれども、こういう御意見が出たことは速記録にも残りますので、その点にとどめておきたいと思います。
    ―――――――――――――
#71
○石田(博)委員長代理 本日の議事日程に入ります。
#72
○大池事務総長 本日の議事日程について一応御説明申し上げます。日程第一及び第二は、前会の当運営委員会の議案といたしまして御承認を得ました国会閉会中委員会の審査を行う場合の委員の手当に関する法律の一部を改正する法律案と、衆議院事務局職員定員規定中改正案でありまして、運営委員長提案でございますので、運営委員長から御説明を願うわけでありますが、運営委員長がおられませんから、理事の方からかわつて御説明を願いまして日程第一、第二は全会一致でございます。日程第三ないし第六は農林委員会の所管でありまして、農林委員会の理事野原正勝さんが御報告になります。第三、第四は共産党が反対で、第五、第六は全会一致であります。第三、第四の反対討論は高田富之君、賛成が社会党の石井繁丸さんであります。日程第七、第八は、大蔵委員会理事北澤さんの報告であります。日程第九は、運輸委員会の委員長稻田直道君が御報告になります。
#73
○倉石委員 日程第九の造船法案については、本日のところは延期をして、この次に上程をしていただきたい。
#74
○大池事務総長 それでは日程第九は本日のところ延期といたします。それから日程第十、第十一、これは法務委員会理事田嶋君の報告であります。日程第十二は、電気通信委員会理事高鹽君の報告であります。日程第十三、第十四は、地方行政委員会の理事野村君が御報告になります。賛成討論が門司亮君であります。日程第十五は、通産委員会理事小金君が報告いたしまして反対討論が社会党の坂本君、共産党の田代君であります。日程第十六は、厚生委員会の委員長堀川君の報告であります。
 本日の日程はそれだけでありますが日程に入ります前に、この前の丹羽さんへの弔辞が残つておりますから、最初に丹羽彪吉君に対する弔辞を社会党の加藤鐐造君がいたします。
#75
○石田(博)委員長代理 それでは本日の議院運営委員会はこれにて散会いたします。
    午後一時十八分散会
ソース: 国立国会図書館
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