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1949/03/17 第7回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第007回国会 外務委員会 第10号
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1949/03/17 第7回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第007回国会 外務委員会 第10号

#1
第007回国会 外務委員会 第10号
 昭和二十五年三月十七日(金曜日)
    午前十時二十九分開議
 出席委員
   委員長 岡崎 勝男君
   理事 近藤 鶴代君 理事 佐々木盛雄君
   理事 竹尾  弌君 理事 仲内 憲治君
   理事 福田 昌子君 理事 並木 芳雄君
   理事 聽濤 克巳君
      石田 博英君    伊藤 郷一君
      大村 清一君    栗山長次郎君
      小坂善太郎君    中山 マサ君
      橋本 龍伍君    山本 利壽君
      小林  進君    浦口 鉄男君
 出席政府委員
        外務政務次官  川村 松助君
        外務事務官
        (条約局長)  西村 熊雄君
        外務次務官
        (管理局長)  倭島 英二君
 委員外の出席者
        専  門  員 佐藤 敏人君
        専  門  員 村瀬 忠夫君
    ―――――――――――――
三月十五日
 委員丹羽彪吉君辞任につき、その補欠として増
 田甲子七君が諸長の指名で委員に選任された。
同月十六日
 委員今野武雄君辞任につき、その補欠として野
 坂参三君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 海外移住組合法の廃止に関する法律案(内閣提
 出第一二号)(参議院送付)
 千八百九十年七月五日ブラツヤルで署名された
 関税表刊行のための国際連合の設立に関する条
 約、関税表刊行のための国際事務局を設立する
 条約の実施規則及び署名調書を修正する議定書
 を承認することについて承認を求めるの件(条
 約第一号)
#2
○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。
 まず千八百九十年七月五日ブラツセルで署名された関税表刊行のための国際連合の設立に関する条約、関税表刊行のため国際事務局を設立する条約の実施規則及び署名調書を修正する議定書を承認することについて承認を求めるの件(条約第一号)を諸題といたします。
 本件について政府当局より提案理由の説明を求めます。川村政務次官。
    ―――――――――――――
   千八百九十年七月五日ブラツモルで署名された関税表刊行のための国際連合の設立に関する条約、関税表刊行のための国際事務局を設立する条約の実施規則及び署名調書を修正する議定書を承認することについて承認を求めるの件
   千八百九十年七月五日ブラツセルで署名された関税表刊行のための国際連合の設立に関する条約、関税表刊行のための国際事務局を設立する条約の実施規則及び署名調書を修正する議定書を承認することについて承認を求めるの件
   千八百九十年七月五日ブラツセルで署名された関税表刊行のための国際連合の設立に関する条約、関税表刊行のための国際事務局の設立する条約の実施規則及び署名調書を修正する議定書を承認することについて、日本国憲法第七十三条第三号但書の規定に基き、国会の承認を求める。
    ―――――――――――――
#3
○川村政府委員 関税表刊行のための国際連合の設立に関する条約、関税表刊行のための国際事務局を設立する条約の実施規則及び署名調書は、国際貿易促進のため、各国の関税表を共同の費用で迅速かつ正確に刊行配布することを目的といたしたものでありまして、明治二十三年七月五日、ブラツセルで署名されました。わが国は翌明治二十四年二月二月これに加入して以来、連台の一員として、終始一貫、関税表国際事務局の事業に協力を続けて参つたのであります。
 しかるに二回に及ぶ世界大戦の結果、条約の締結当時に比較いたしまして、貨幣価値の変動が著しいばかりでなく、各国の関税制度もまた、きわめて複雑化いたしましたため、事務局の資金がはなはだしい不足を告げ、その事業を完遂することができなくなつたのであります。
 このような事態に対処するため、べルギー国政府の発議により、昨年十二月ブラセツルにおいて、条約修正のための締約国会議が開かれたのでありまして、条約実施規則及び署名調書の修正議定書が採択されたのであります。これがこれから御審議願います関税表国際事務局設立条約修正議定書であります。
 議定書の内容を見ますと、重要な修正点は次の二点に要約されております。
 一、事務局の経費の年次予算を、十二万五千フランから五十万金フランに引上げたこと。
 二、それに応じて各国の分担金額を引上げたこと。この二点になつております。
 わが国は連合国総司令部を通じて、ベルギー国政府の招請を受領し、総司令部の承認を得て、この会議へ代表を派遣いたしました。議定書は本年三月三十一日まで署名できることになつておりますが、会議の終了に際して十六箇国が署名いたしました。今回の議定書においては、憲法上議会の承認を得る必要がある国のために、署名の後に政府の承認書を送付して、加盟の意思を確定することを認められましたので、わが国の代表もこの建前に基いて署名を了したのであります。
 この修正議定書は、署名国、加入を通告した国または承認書を送付した国の間では、これらの国の政府が国際事務局に支払うことになつている年次分担金の総額が、事務局の経費の半額を越えるに至つたときに、初めて効力を発生することとなつております。平和条約の締結が遅延しております現状において、わが国が一つでも多くの国際団体に復帰できることは、きわめて意義深いのみならず、本議定書へ加盟することにより、各国の関税表を定期的に入手する道を開きましたことは、わが国の貿易促進に非常に役立つことは明らかであります。幸い連合国総司令部の好意によつて、正式代表も派遣し、他の諸国に伍して署名も了したのであります。この機会にぜひとも国会の御承認を得て、加盟手続を完了いたしたく、ここに御審議を願うことと相なりました次第であります。
 どうぞ修正議定書の内容の詳細は、御手許に差し上げました説明書及び関係政府委員の説明によつて御了知を願いたいと存じます。
#4
○聽濤委員 議事運営について……きようは関税に関する、こういう初めての案件が出るわけでありまして、この内容の技術的な点は、非常に簡単なことのようでありますけれども、やはりわが国の現在置かれている立場からいつて、非常に重要な性質を持つたものであります。こういうものが終戦後初めて日本の議会に出て来るわけでありますから、これは当然大蔵大臣などが出席して説明にも当り、議員の質疑にも答えるべき性質のものであると思うのですが、きようはなぜ大蔵大臣の出席がないのか。それから出席委員も少いのです。私はあえてここでやぼに定足数を持ち出したりなんかするつもりはないのですがあんまりこれじやひどいじやないか。やはり各党から出てやつてもらわないと、こういう重要な案件が出ているのに、出席委員が少ないのは、ひどすぎると思います。いつもの国際情勢の一般的な質疑ならこれでもいいですが、一つの案件が出ているのですから、これではほかの委員会との振合いからいつても、形式的にもどうかと思います。委員長、何とかしていただきたい。
#5
○岡崎委員長 委員の出席につきましては、何か交通機関の故障でもあるのじやないかと思われるのですが、ただいま連絡しておりますから、間もなく出席されるだろうと思います。
 なおただいまお話の大蔵大臣云々の件でありますが、これは関税率とか、関税の内容に関するものではないのでありまして、いわば技術的な、関税の表を各国からとつて、これを印刷して配るという程度のことでありますから、外務省の政府委員の説明で、一応は十分ではないかと、私考えておるのであります。
#6
○聽濤委員 それはまあ岡崎委員長の、あなたの個人のお考えで、政府もあるいはそう考えて出しておられるのかもしれぬけれども、しかし私たちはこの問題については、やはりいろいろのことを質問したいと思つております。おそらくほかの委員でも、問題の性質がはつきりすれば、やはりいろいろ関連して問題が出て来ると思います。これは日本の関税政策の現況やら、いろいろな問題とも関係があるのですから、どうしたつて大蔵大臣が出席してやらないといかぬ。この外務委員会は、まつたく政府側から完全に無視された態度で今まで来ている。それはこういう案件が出ないときはとにかく、こういうものが出ているときは、当然そうやつてもらわなければならぬ。これは岡崎委員長個人の考えで、そういうふうにきわめてしまわないで、われわれの要望道り、大蔵大臣の出席を求めて、正式にこういうものの質疑を重ねて、審議をやつて行くようにしてもらいたい。さしあたつて本日がむりだというならば、ぜひもう一度大蔵大臣の出席を求めて、この質疑をやるようにしていただきたいと思います。それだけのことはする値打があると思う。
#7
○岡崎委員長 御意向はわかりましたが、聽濤委員に伺いますが、たとえばどういう点を大蔵大臣に質問されたい意向でございますか。
#8
○聽濤委員 それは実は私もきよう大蔵大臣が来ておられなくても、これは一応聞こうと思うのですけれども、おそらくらちがあかぬ話だろうと思うのです。大体関税の自主権の問題でも、今後こういうものに参加した結果どういう方向に向おうとしておるのか。それから日本の貿易の実情、こういうものに照し合してこれがどういう意味を持つておるのか、いろいろな点がやはり問題になつて来ると思います。これは実際上、そういう観点からやはりいろいろ討議されてみないと、この案件のほんとうの意味がわかつて来ないと思います。これはただ単に関税表をつくるためにあるものだという、そういう簡単なものなら問題はありませんけれども、日本の関税政策、貿易政策と重要な関連があるので、そういう点をやはり具体的に質問したいと思うのであります。
#9
○岡崎委員長 おそらく聽濤君の御質問の今の程度ならば、出席しております政府委員で十分御納得行くような御説明ができるのではないかと考えてはおります。いずれにしましても御要望がありますから、本日出席できるかどうか大蔵省側に問い合してみましよう。なおその間、本案件の質疑を継続することといたします。
#10
○聽濤委員 どうですか、やはり各党の委員をひとつ至急に招集して、皆さんが出席した上でちやんとかつこうをつけてやろうではありませんか。これでは何と言つたつてあまりに不体裁ですよ。
#11
○岡崎委員長 今招集しておりますから、質疑をしておるうちにはお集まりになると思います。
#12
○聽濤委員 やはりただ民自党と共産党だけでやつていたので体裁が悪いですよ。
#13
○竹尾委員 今聽濤君の大蔵大臣出席の要望は、この関税問題は大事ですからわれわれもやはり出ていただきたいと思います。きようは間に合わないでしようから、この次にぜひひとつお願いいたします。
 それから、私はこの次に沖繩基地についての質問をいたしますからどうしても池田通産大臣の出席をお願いしたいので、これは別ですけれども、よろしくお願いいたします。
#14
○岡崎委員長 それでは暫時休憩いたします。
    午前十時四十三分休憩
     ――――◇―――――
    午前十一時十三分開議
#15
○岡崎委員長 休憩前に引続き会議を再開いたします。
 海外移住組合法の廃止に関する法律案(内閣提出第一二号)を議題といたします。質疑があればこれを許します。――別に御質疑がなければ、本案に対する質疑を終了することといたします。
 本日はこれにて散会いたします。
    午前十一時十四分散会
ソース: 国立国会図書館
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