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1971/07/19 第66回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第066回国会 社会労働委員会 第1号
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1971/07/19 第66回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第066回国会 社会労働委員会 第1号

#1
第066回国会 社会労働委員会 第1号
本国会召集日(昭和四十六年七月十四日)(水曜
日)(午前零時現在)における本委員は、次の通
りである。
   委員長 倉成  正君
   理事 伊東 正義君 理事 小沢 辰男君
   理事 佐々木義武君 理事 増岡 博之君
   理事 田邊  誠君 理事 大橋 敏雄君
   理事 田畑 金光君
      秋田 大助君    有馬 元治君
     小此木彦三郎君    大野  明君
      梶山 静六君    唐沢俊二郎君
      藏内 修治君    小金 義照君
      斉藤滋与史君    澁谷 直藏君
      田川 誠一君    谷垣 專一君
      中島源太郎君    橋本龍太郎君
      早川  崇君    松澤 雄藏君
      箕輪  登君    向山 一人君
      山下 徳夫君    渡部 恒三君
      川俣健二郎君    小林  進君
      後藤 俊男君    島本 虎三君
      八木  昇君    山本 政弘君
      古寺  宏君    古川 雅司君
      渡部 通子君    寒川 喜一君
      西田 八郎君    寺前  巖君
七月十四日
 倉成正君委員長辞任につき、その補欠として森
 山欽司君が議院において、委員長に選任され
 た。
―――――――――――――――――――――
昭和四十六年七月十九日(月曜日)
    午前十時五十八分開議
 出席委員
   委員長 森山 欽司君
   理事 伊東 正義君 理事 小沢 辰男君
   理事 澁谷 直藏君 理事 谷垣 專一君
   理事 増岡 博之君 理事 田邊  誠君
   理事 大橋 敏雄君 理事 田畑 金光君
      秋田 大助君    有馬 元治君
     小此木彦三郎君    大野  明君
      梶山 静六君    唐沢俊二郎君
      小金 義照君    斉藤滋与史君
      中島源太郎君    橋本龍太郎君
      向山 一人君    小林  進君
      後藤 俊男君    古川 雅司君
      渡部 通子君    寒川 喜一君
      寺前  巖君
 出席国務大臣
        厚 生 大 臣 斎藤  昇君
        労 働 大 臣 原 健三郎君
 出席政府委員
        厚生政務次官  登坂重次郎君
        労働政務次官  中山 太郎君
 委員外の出席者
        社会労働委員会
        調査室長    濱中雄太郎君
    ―――――――――――――
委員の異動
七月十四日
 辞任         補欠選任
  松澤 雄藏君     森山 鉄司君
同月十五日
 辞任         補欠選任
  倉成  正君     大橋 武夫君
  佐々木義武君     井出一太郎君
  山下 徳夫君     木村 武雄君
同月十九日
 理事小山省二君同月九日委員辞任につき、その
 補欠として谷垣專一君が理事に当選した。
同日
 理事佐々木義武君同月十五日委員辞任につき、
 その補欠として澁谷直藏君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 理事の補欠選任
 国政調査承認要求に関する件
     ――――◇―――――
#2
○森山委員長 これより会議を開きます。
 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
 このたび私が当委員会の委員長に就任いたしました。私にとりましては十三年ぶりに二度目のつとめでありますが、重要な仕事でありますから初心に返って努力いたす覚悟であります。
 特に医療保険制度が目下の重大な政治問題になっておるおりから、本委員会の動向は国民各層に大きな関心を持たれているところでありまして、職責の重大なことを痛感いたしておる次第でございます。
 はなはだ微力かつ非才でありますが、委員各位の御協力により、円滑適正なる委員会運営につとめたく、ここに委員各位の特段の御支援と御鞭撻をお願いいたしまして、ごあいさつといたします。(拍手)
     ――――◇―――――
#3
○森山委員長 この際、理事の補欠選任についておはかりいたします。
 さきに理事小山省二君及び佐々木義武君が委員を辞任されましたため、ただいままで理事が二名欠員になっております。その補欠選任を行ないたいと存じますが、委員長において指名するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○森山委員長 御異議なしと認め、理事に澁谷直藏君、谷垣專一君を指名いたします。
     ――――◇―――――
#5
○森山委員長 次に、国政調査承認要求に関する件についておはかりいたします。
 一、厚生関係の基本施策に関する事項
 二、労働関係の基本施策に関する事項
 三、社会保障制度、医療、公衆衛生、社会福祉及び人口問題に関する事項
 四、労使関係、労働基準及び雇用・失業対策に関する事項
以上の各事項について、その実情を調査し、対策を樹立するため、小委員会の設置、関係各方面からの説明聴取及び資料の要求等の方法により、本会期中調査を進めたいと存じます。
 つきましては、衆議院規則第九十四条により議長の承認を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○森山委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。
     ――――◇―――――
#7
○森山委員長 ただいま厚生大臣から発言の申し出があります。これを許します。厚生大臣斎藤昇君。
#8
○斎藤国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。
 先般の内閣改造に際しまして、私、はからずもまた厚生大臣を拝命することと相なりました。私にとりましては一年半ぶりに皆さま方に格別のごやっかいをかけることになったわけでございます。どうぞよろしく御指導と御鞭撻をいただきたいと存じます。
 この際、就任のあいさつをかねまして厚生行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。
 七〇年代の課題は、生きがいを求め共同連帯の精神に満ちた社会へと脱皮し、一人一人の国民が心身ともにすこやかな毎日を過ごせる社会を形成することであると考えます。
 このような時代の転換期に遭遇しております今日、国民の命と健康を守り、各般にわたる社会保障施策を推進する責めにある厚生行政を担当することになりましたことは、私にとってまことに責任の重さを痛感する次第であります。皆さまの御支援を得つつ、全力をあげて問題の多い厚生行政と取り組んでいく覚悟でございます。何とぞよろしくお願い申し上げたいと存じます。
 まず、当面する保険医辞退問題は、何をおきましても火急に収拾しなければならないと考えておるのでございます。医療保険制度は、御承知のように国民の健康の維持、確保の面において大きな役割りを果たしておりますが、それだけに今回の事態が患者をはじめ国民各層に与えた影響はまことに大きいものがございます。
 私といたしましても、一刻も早く事態が平常に復するよう、就任以来関係団体と話し合いを続けてきておるのでありますが、引き続きさらに全力をあげまして事態の早期収拾をはかる所存でございます。
 なお、かねてより問題となっております医療保険制度の抜本改正につきましては、広範多岐にわたる検討を必要とする上、利害関係が錯綜しておりますが、私といたしましては、関係者のそれぞれが医療を受ける国民の立場という共通の基盤に立って議論を尽くすことを期待いたしておりまして、政府としましても、これらの議論を踏まえて、一日も早く最善の解決をはかりたいと考えております。
 第二に、急速に老人大国に変貌してまいります今後のわが国を考えますと、老人対策の確立が焦眉の急であると考えます。この場合、単に老齢者を援助するといった立場だけではなく、この国に長く生きてよかったと老人の一人一人が心から喜んでもらえる施策をきめこまかく講ずる必要があります。
 まず、老後保障の中心的な役割りを果たしております年金制度につきましては、先の国会において厚生年金について従来例を見ない応急的な年金額の引き上げをはかるとともに、国民年金につきましても福祉年金の給付内容の大幅な改善をはかるなど、その充実をはかったところであり、さらに、本年から国民年金における拠出制老齢年金の支給が開始されるなど、わが国の皆年金体制もようやくその実をあげつつあります。国民の年金制度に寄せる期待も日々高まっているところでございまして、今後とも制度の改善に格段の努力をいたす所存であります。老後の不安を感じる問題の一つであります老人医療の問題につきましては、その費用負担を軽減するよう具体策の作成を急いでおります。また、福祉面については、施設が必要な老人には明るく清潔な施設を、まだ働ける老人にはふさわしい就労の機会や社会活動の参加を、ねたきり老人など特に配慮の必要な老人にはあたたかいサービスを、行政の上できめこまかく講じていきたいと思います。
 第三に、国民の健康の維持、増進及びこれに関連する生活環境に関する対策であります。
 まず、近時における医学、生物学の著しい進歩発展と、人口の大幅な移動に伴う過疎過密現象に対応して、地域の実情に応じて医療施設を計画的に整備するとともに、現在不足が訴えられている医師、看護婦等の医療従事者の養成確保につとめたいと思います。
 次に、国民の消費水準が上昇し、製造業の工程が複雑化してきたことに伴い、家庭や工場などから排出される各種のごみや廃棄物の量は膨大となり、都市生活の大きな負担になってきております。政府といたしましても、その収集から運搬、処分にわたって効果的な処理体制を確立するとともに、地方公共団体に対して、行財政の面で大幅な支援をする所存であります。
 また、食品や医薬品の安全を確保するため、食品添加物の点検、残留農薬の規制の強化を推進するほか、医薬品の効能効果の再検討を行なうとともに、監視検査体制の一そうの整備を行なうことといたします。
 なお、この七月新設されました環境庁において従来厚生省が担当してまいりました公害対策が処理されることとなりましたが、厚生省といたしましては、なお国民の健康を守る立場から環境庁の仕事と密接に関連する分野が残されておりますので、十分な連絡をとり、環境庁の仕事が一日も早く軌道に乗るよう積極的に協力支援いたしたいと考えます。
 第四に、福祉施策について申し上げます。
 かねて懸案になっておりました児童手当制度が発足する運びとなり、ここにわが国の社会保障制度は一段と飛躍を遂げることとなったのでありますが、今後は、身体障害者、心身障害児などハンディキャップのある人々に対しての施策を一そう充実させるとともに、本年度を初年度とする社会福祉施設緊急整備五カ年計画に基づき社会福祉施設を大幅に拡充強化し、同時にそこで働く職員の処遇改善を一そう進める所存であります。
 以上申し上げました事項のほか、厚生省が解決すべき課題は山積いたしておりますが、そのいずれをとりましても、国民一人一人の日々の生活に深くかかわりのあることでございますので、一件一件迅速に、かつ確実に処理してまいる所存であります。
 各位の御指導、御鞭撻を重ねてお願いを申し上げる次第でございます。(拍手)
#9
○森山委員長 次に、労働大臣から発言の申し出がありますので、これを許します。労働大臣原健三郎君。
#10
○原国務大臣 このたび、再び労働省を担当することになりましたので、皆さん方によろしくお願い申し上げたいと存じます。
 私の労働大臣としての所信は、この次にひとつさせていただきたいと思いますから、本日のところはお許しを願います。
 労働問題がますます重要性を加えてきたことは、私の申すまでもございません。そこで、誠心誠意労働行政に取り組んでやっていきたいと思っております。
 私は、就任以来、世界的視野に立って労働行政なり労働問題なりを再検討すべきときに来ておるということを考えております。それで、そういう視野に立って労働行政を再検討し、来年度予算編成、通常国会までに間に合わせたいと思っておるところでございます。愛情のこもった労働行政をやるということは私の年来の主張でございますが、その精神に立って、いま申したように世界的視野に立って、労働時間、労働賃金、労働福祉等々、いろいろ検討を加えて善処していきたいと思っております。
 そういうわけでございますので、どうぞ委員各位のこの上ともの御支援、御声援、御鞭撻をお願い申し上げます。(拍手)
 次に、去る七月十七日に発生いたしました住友石炭歌志内礦の災害につきまして御報告申し上げたいと存じます。
 このことはまことに遺憾であり、労働省といたしましては、北川安全衛生部長を現地に急派するとともに、緊急医療措置を講じておりますが、今後とも救護措置につとめるとともに、不幸なくなられた方々に対しては、労災補償の早期支給等、遺家族援護に万全の措置を講じ、また、原因の徹底的究明と相まって、かかる災害の再発防止に万全を期してまいる所存であります。よろしくお願い申し上げます。
#11
○森山委員長 次に、厚生政務次官及び労働政務次官から発言の申し出がありますので、これを許します。厚生政務次官登坂重次郎君。
#12
○登坂政府委員 ただいま御紹介を受けました登坂でございます。
 このたび、はからずも厚生政務次官の大任をお引き受けいたしました。大臣とともに懸命に努力いたしまして、その補佐役の責めを果たさせていただきたいと存じます。何とぞ御指導、御教導のほどをよろしくお願い申し上げます。(拍手)
#13
○森山委員長 労働政務次官中山太郎君。
#14
○中山政府委員 今般労働政務次官を命ぜられました中山でございます。
 いま原労働大臣からごあいさつがございましたとおり、たいへん重要な問題をかかえておりますので、私も大臣の驥尾に対して努力をさしていただきたいと思います。
 どうか、委員各位には御指導と御協力を賜わりますことをお願い申し上げて、ごあいさつとさしていただきます。(拍手)
#15
○森山委員長 次回は二十三日午前十時理事会、午前十時三十分委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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