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1970/05/24 第65回国会 参議院 参議院会議録情報 第065回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第6号
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1970/05/24 第65回国会 参議院

参議院会議録情報 第065回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第6号

#1
第065回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第6号
昭和四十六年五月二十四日(月曜日)
   午前十一時五十八分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         永野 鎮雄君
    理 事
                後藤 義隆君
                中山 太郎君
                戸田 菊雄君
                多田 省吾君
    委 員
                井川 伊平君
                平島 敏夫君
                山本敬三郎君
                渡辺一太郎君
                渋谷 邦彦君
   政府委員
       警察庁刑事局長  高松 敬治君
       自治政務次官   大石 八治君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        鈴木  武君
   説明員
       自治省行政局選
       挙部管理課長   柳沢 長治君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○公職選挙法改正に関する調査
 (統一地方選挙の執行状況等に関する件)
○議員定数の不均衡是正及び政治資金規制に関す
 る請願(第三一八五号)(第三一八六号)(第
 三一九七号)(第三二〇〇号)(第三二二一
 号)(第三二二二号)(第三二二三号)(第三
 二二四号)(第三二二五号)(第三二二九号)
 (第三二三七号)(第三二三八号)(第三二三
 九号)(第三二四〇号)(第三二四一号)(第
 三二四二号)(第三二四九号)(第三二五〇
 号)(第三二五四号)(第三二五五号)(第三
 二五六号)(第三二六六号)(第三二六七号)
 (第三二六八号)(第三二六九号)(第三二八
 七号)(第三二九一号)(第三二九二号)(第
 三三〇四号)(第三三〇五号)(第三三〇六
 号)(第三三一五号)(第三三四〇号)(第三
 三四四号)(第三三六一号)(第三四〇一号)
 (第三四一六号)(第三四一七号)(第三四一
 八号)(第三四七六号)(第三四七七号)(第
 三四七八号)(第三四七九号)(第三四八〇
 号)(第三四八一号)(第三五二八号)(第三
 五二九号)(第三五三〇号)(第三五三一号)
 (第三六五〇号)(第三六五一号)(第三六五
 二号)(第三六五三号)(第三八五二号)(第
 三八五三号)(第三八五四号)(第三八五五
 号)(第三九一七号)(第三九一八号)(第三
 九六五号)(第三九六六号)(第三九六七号)
 (第三九六八号)(第四〇四五号)(第四〇四
 六号)(第四〇四七号)(第四〇四八号)(第
 四〇四九号)
○継続調査要求に関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(永野鎮雄君) ただいまから公職選挙法改正に関する特別委員会を開会いたします。
 統一地方選挙の執行状況等に関する件を議題といたします。
 先般行なわれました統一地方選挙の執行状況並びに選挙違反取り締まり状況について報告を聴取いたします。柳沢管理課長。
#3
○説明員(柳沢長治君) それでは、先ごろ行なわれました統一地方選挙の概況につきまして簡単に御説明申し上げます。
 御承知のとおり、四月十一日と二十五日に統一地方選挙が行なわれたわけでございますが、三千近くの団体で選挙が行なわれまして、十一日、二十五日ともに晴天に恵まれたというふうな関係もございまして、非常に役票率が従来よりもよかったわけでございます。
 統一地方選挙の投票率につきましては年々低下の傾向にございましたが、今回の統一地方選挙におきましては、すべての選挙におきまして、前回の四十二年の投票率を上回っております。
 特に知事選挙について申し上げますと、東京であるとか、大阪であるとか、福岡であるとか、いわゆる激戦区といわれるところでは前回の投票率を大幅に上回っております。特に東京都におきましては七二・三六%というふうな投票率を示しまして、これは東京の選挙では、戦後最高の投票率を示しているわけでございます。
 次に、各政党の得票率あるいは議席の数について御説明申し上げたいと思いますが、最初に、都道府県の県会議員の点について申し上げたいと思いますが、県議選におきましては、有権者数が前回より五百万ほどふえております。そのうち自由民主党が百八十万票ほど前回より増になっております。日本共産党が百五十万票ほど前回より増、あと日本社会党、民社党、公明党が若干の票を増加しておると、こういうふうな形になっております。
 議席数につきまして申し上げますと、自由民主党と日本社会党がそれぞれ二十九と六十二議席を減少しております。これに対しまして日本共産党が六十八議席の増、こういう結果になっております。
 次に、指定都市の市会議員の選挙の結果について申し上げますと、自由民主党と民社党が議席数におきまして二十二議席、八議席とそれぞれ減になっております。これに対しまして日本共産党が二十八議席を増加しております。こういう数字を見てみますと、大都市及びその周辺におきまして、日本共産党が議席数を増加したというふうな傾向になっておるわけでございます。
 なお、その他の市町村長及び議員の得票状況につきまして申し上げますと、大体四十二年つまり前回の得票数並びに議席数とほぼ同じような状況になっております。市町村長及び議員の関係につきましては、大体現状維持というふうな傾向を示しております。
 以上簡単に数字的な御説明を申し上げたわけでございますが、今回の統一地方選挙を要約してみますと、次のような特色が見られると思います。
 その第一点は、今度の選挙におきまして、いわゆる都市型の選挙と農村型の選挙というものがはっきり分かれてきたように思われるわけでございます。都市型の選挙と申しますのは、御存じのとおり、いわゆるフィーリング選挙とかムード選挙であるとかこう言われておりますが、特に大都会におきまして何百万という有権者を対象にしまして選挙をする、こういう場合に、従来の選挙方法ではなかなか有権者の獲得ができないという点から、あらゆる方法、媒体を使うとか、大量のビラを散布するとかというふうにマス的に有権者を把握するというふうな新しい選挙の形が出てきたように思われるのでございます。特にそういうふうな新しい選挙戦を通じまして、従来の選挙が候補者個人が主になって選挙が行なわれたというのに対応しまして、都市型の選挙におきましては、むしろ政党が政治活動というふうな面を通じて主役を演じてきたんではなかろうかというふうな傾向が見られるわけでございます。そういう点から個人の選挙というものを中心にして考えました公選法の体制というものが、そういうふうな政党を中心の政治活動というふうに変わってきました状況に対応して、制度的に一つの問題点があるんじゃなかろうかというふうな感じがするわけでございます。そこには住民が生活に密着して選挙というものを考えるようになった、こういう傾向が見られるわけでございます。で、御存じのとおり、六〇年代の経済成長の問題としまして、公害とか交通の問題が出てきておりましたが、そういうふうな問題を住民が真剣に考えるというふうなことで、そういうふうな生活環境が破壊されるということを何とか守りたいというふうなことが、今度の選挙を通じて投票行動にあらわれてきたんじゃなかろうかという、こういうふうに思われるわけでございます。そういう点から一部の新聞が言っておりますように、今度の統一地方選挙は生活選挙であるということばが非常にぴったりするような選挙であったと思われるわけでございます。
 最後に、選挙の管理執行体制の問題でございますが、これは新聞等ですでに先生方御存じのことと思われますが、一部におきまして遺憾なことでございますが、管理体制、管理上の問題としまして不祥事件が起こったわけでございます。こういうことは選挙民に対して、選挙の管理執行ということに関する疑惑を招くことでございまして、非常に遺憾なことだと存じますし、われわれ選挙管理に当たるものとしましても大いに反省しておるところでございます。二人町長事件であるとかかえ玉投票とか、そういう二、三の事例が起こりましたことは非常に遺憾なことだと存じておりますが、今後このような事件を二度と繰り返さないために、執行管理体制の再点検というふうなことをいろいろ努力いたしまして、また全国各地の選挙管理委員会の協力を求めまして、今後の選挙管理執行につきましては万全を期していきたいと、かように思っておりますので、御了承を願いたいと思います。
 以上簡単でございますが、御説明を終わらせていただきます。
#4
○委員長(永野鎮雄君) 高松刑事局長。
#5
○政府委員(高松敬治君) 今次の統一地方選挙における違反取り締まりの概要を御報告申し上げます。
 違反取り締まりの数字的な統計は、正式なものは、期日後三ヵ月後にならないとはっきりしたものが出てまいらないわけで、そういう意味で現在ほんとうに中間的なものでございますが、五月十五日現在における違反検挙数は、総数で件数一万七千九百三十五件、検挙人員二万五千二十四人でございます。前回の統一地方選挙に比べますと、件数で約一八%、人員で約一六%減少いたしております。この数は現在もなお事件を継続捜査中のものがございまして、これからまだふえてまいるわけでございますが、一応約二割近い減少というのが現在の数字でございます。
 罪種別では、買収が一万六千百六十二件、検挙人員二万二千三百十一人、それから自由妨害が二百五十七件、三百三十七人、戸別訪問が六百八十一件、千百三十七人、文書違反四百五十四件、七百四十九名、その他三百八十一件、四百九十名でございます。それで検挙いたしました件数、人員の約九〇%は買収によるものであるということに相なっております。それで、自由妨害は前回とほぼ同様でございますが、その他の戸別訪問、文書違反、買収いずれも前回同期よりも下回っております。ただ詐欺投票が前回百二十件、百四十四名であったものが今回は二百一件、二百四十九名、かなり大規模に増加しておるというふうに見られております。
 今回の選挙の取り締まりの問題の一つの特徴は、警告が非常に行なわれておる。特に文書違反に対する事前の警告あるいは撤去についての警告というものが非常に行なわれまして、これがかなり効果をあげて、前回が一万九千件ばかりあった警告数が、文書については二万七千件くらいの警告が今回の地方選挙において行なわれております。
 それから投票期日前の検挙が前回が二十四件、三十六名でございましたが、今回は七十五件、百九十三名、これは非常に大幅にふえております。買収につきましても、買収額百万以上というふうなものが、いままで大体地方選挙では二十件前後でございましたが、ことしは三十二件ぐらいございます。かなり大型化している。そのやり方につきましても、いろいろ変わったやり方がございまして、多額の現金を書留で送ったとか、あるいは各戸別に投入したとかという、いわゆるダイレクトメール方式の買収といったものがかなり大規模に行われたという事犯が二件ほどございます。これらが今回の選挙の一つの特徴であろうかというふうに考える次第でございます。
 以上簡単でございますが、御報告申し上げます。
    ―――――――――――――
#6
○委員長(永野鎮雄君) 次に、請願の審査を行ないます。
 第三一八五号、議員定数の不均衡是正及び政治資金規制に関する請願外六十七件を議題といたします。
 先刻理事会において内容を検討いたしました結果、第三一八五号、議員定数の不均衡是正及び政治資金規制に関する請願外六十七件は保留とすることにいたしましたが御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(永野鎮雄君) 御異議ないと認めます。
    ―――――――――――――
#8
○委員長(永野鎮雄君) 次に、継続調査要求に関する件についておはかりいたします。
 公職選挙法改正に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出したいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(永野鎮雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(永野鎮雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 それではこれにて散会いたします。
   午後零時十二分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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