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1970/04/28 第65回国会 参議院 参議院会議録情報 第065回国会 災害対策特別委員会 第5号
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1970/04/28 第65回国会 参議院

参議院会議録情報 第065回国会 災害対策特別委員会 第5号

#1
第065回国会 災害対策特別委員会 第5号
昭和四十六年四月二十八日(水曜日)
   午前十一時五十三分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 四月十五日
    辞任         補欠選任
     武内 五郎君     野上  元君
 四月二十一日
    辞任         補欠選任
     野上  元君     武内 五郎君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    理 事
                上田  稔君
                増田  盛君
                武内 五郎君
                塩出 啓典君
    委 員
                河口 陽一君
                小林 国司君
                佐藤  隆君
                鈴木 省吾君
                藤原 房雄君
                河田 賢治君
   政府委員
       消防庁次長    皆川 迪夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        中島  博君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○理事補欠選任の件
○災害対策樹立に関する調査
 (広島県呉市における山林火災による被害に関
 する件)
○委員派遣承認要求に関する件
    ―――――――――――――
  〔理事増田盛君委員長席に着く〕
#2
○理事(増田盛君) それでは災害対策特別委員会を開会いたします。
 まず、理事の補欠選任を行ないます。
 委員の異動に伴い、現在、本委員会の理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行ないたいと存じます。
 理事の選任につきましては、先例により委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○理事(増田盛君) 御異議ないと認めます。
 それでは理事に武内五郎君を指名いたします。
    ―――――――――――――
  〔理事増田盛君退席、理事武内五郎君着席〕
#4
○理事(武内五郎君) これから災害対策樹立に関する調査を議題といたします。
 昨二十七日発生いたしました広島県呉市における山林火災による被害に関する件について、消防庁から説明を聴取いたしたいと存じます。皆川消防庁次長。
#5
○政府委員(皆川迪夫君) 昨日、広島県の呉市におきまして大規模な山林火災が発生いたし、物的人的の被害を出しましたことは、まことに遺憾でございます。その概況を御報告申し上げたいと思います。
 広島地方では、四月の二十五日から火災警報が発令されまして、警戒中であったのでございますが、昨日二十七日の十一時十分ごろでございますが、工事現場において、湯わかしのためにたき火をしておった火が付近の枯れ草に燃え移りまして、それが広がって大きな山林火災になったのでございます。
 市の消防当局では、十一時十八分に百十九番によりまして火災の発生の報告を受けました。直ちに東消防署から先発隊を出動させたのでありますが、すでに現場に到着しました際には、三ヘクタール余りを焼いて、火災が延焼拡大中であったのでございます。現場からのそうした状況によりまして、直ちに非番の全員を招集し、後続部隊を出動させるとともに自衛隊、海上自衛隊等に対して応援を要請をいたしました。
 広島地方では、しばしば山林火災が発生しておった経験上、常日ごろから自衛隊等と連絡をとりまして、また県もこれに協力をして、山林の火災に対処するために、ヘリコプターの基地を十ヵ所余り整備するほか、備蓄等も整えておったのでありますが、何ぶんにもこういった火災警報が発令されるというような天候の状況の際、加えて昨日は非常な強風が吹いておりましたので、遺憾ながら非常に大規模な火災になったのでございます。特にその消防作業に従事しておりました職員のうち十七人が死亡をいたし、一人が重傷を負うという、痛ましい人身事故を発生したのでございます。
 その状況につきましては、まだ詳細は把握しておりませんけれども、現在まで判明をいたしております状況では、先発隊が現場に向かいました際に、火点の西側の檜の造林をしたところがございます。その造林地に延焼するのを防ごうということで、その場所におきまして、火災防止のための非常線を張って作業しておったのでございますが、火災の状況が非常に危険になりましたので、東消防署長から無線をもって、直ちに退避するように連絡をしたのでございますが、急に火災が拡大をいたしまして、無線の通信ができない。その後、十七人の遺体を発見し、一人の重傷者を救出するという状況に至ったのでございます。
 同日は、全日空のヘリコプターをチャーターしておりまして、これによりまして若干の空中消火をするとともに、上空からの偵察等をいたしたのでございますが、何ぶんにも火災が広範囲にわたったために、一機ではいかんともしがたい、十分な活動ができなかったようでございます。そのほか、常時この山林消防のために、呉市の消防におきましては、通常の山林消火用として持っておりますなたとか、かまとか、スコップとか、そういったような原始的な器材のほかに、ジェット・シューター、これは背負い式の手動ポンプでございますが、そういうものを約七十台準備しておりまして、これらを出動させて最大限その消火に当たったのでございますけれども、遺憾ながら、当初に申し上げましたような被害を受けたのでございます。
 火災は、本日の十一時十分、ちょうど雨も降ってまいりましたので、幸いに鎮火をいたしました。現在の状況では約三百ヘクタールの山林を焼失をしたようでございます。
 こういう事態が起こりましたことはまことに遺憾なことでございまして、実は消防庁といたしましても、最近の山林火災の頻発の状況からいたしまして、何とかこれに対処をしたいということでいろいろ努力をしておったのでございますけれども、何ぶんにも消防に非常に都合の悪い客観条件にございますので、遅々としてその対策が進まなかったのでありますが、昨年からあるいはことしにかけまして林野火災特別地帯というようなものを設定しまして、その対策事業を推進し、また林野火災用の消防施設等を整備し、空中消火についてもっと効率的な消火方法がないものかどうかということを鋭意検討をしておったのでございますが、現在消防研究所においてややまあ効果的な器材を開発をいたしまして、実験的には成功をいたしておりますけれども、まだそれを十分に実用化することができない、こういうやさきにこのような事故が起こったのでございます。まことに遺憾なことでありますが、今後これを契機にしてさらに山林火災に対するまあ近代的といいますか進んだ消火設備なり消火体制を整えていきたい、かように考えていまその具体案を至急に検討をいたしておる次第でございます。
 簡単でございますが、一応現況を御報告申し上げました。
#6
○理事(武内五郎君) ありがとうございました。
 本件に関する質疑は、後日に譲りたいと思うんですが、いかがですか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○理事(武内五郎君) ご異議ないと認めます。
 それではちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
#8
○理事(武内五郎君) それでは速記を起こしてください。
    ―――――――――――――
#9
○理事(武内五郎君) 次に、委員派遣承認要求に関する件についておはかりいたします。
 広島県呉市における山林火災による被害の実情調査のため委員派遣を行ないたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○理事(武内五郎君) ご異議ないと認めます。
 つきましては、派遣委員、派遣期間等につきましてそれを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○理事(武内五郎君) 異議ないと認めます。さよう決定いたします。
 本日は、これにて散会いたします。
   午後零時五分散会
ソース: 国立国会図書館
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