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1970/05/20 第65回国会 参議院 参議院会議録情報 第065回国会 内閣委員会 第20号
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1970/05/20 第65回国会 参議院

参議院会議録情報 第065回国会 内閣委員会 第20号

#1
第065回国会 内閣委員会 第20号
昭和四十六年五月二十日(木曜日)
   午後零時二十八分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 五月二十日
    辞任         補欠選任
     後藤 義隆君     井野 碩哉君
     浅井  亨君     三木 忠雄君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         田口長治郎君
    理 事
                塚田十一郎君
                安田 隆明君
                足鹿  覺君
                上田  哲君
    委 員
                源田  実君
                佐藤  隆君
                長屋  茂君
                山本茂一郎君
                渡辺一太郎君
                森  勝治君
                矢山 有作君
                峯山 昭範君
                岩間 正男君
   国務大臣
       文部大臣臨時代
       理        秋田 大助君
       厚 生 大 臣  内田 常雄君
   政府委員
       文部政務次官   西岡 武夫君
       文部大臣官房長  安嶋  彌君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        相原 桂次君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○文部省設置法の一部を改正する法律案(内閣提
 出、衆議院送付)
○連合審査会に関する件
○参考人の出席要求に関する件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(田口長治郎君) ただいまから内閣委員会を開会いたします。
 文部省設置法の一部を改正する法律案を議題といたします。
 本案はすでに質疑を終了いたしておりますので、これより討論に入ります。――別に御発言もないようでありますから、討論は終局したものと認めます。
 これより採決を行ないます。
 文部省設置法の一部を改正する法律案全部を問題に供します。本案に賛成の方の挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#3
○委員長(田口長治郎君) 全会一致と認めます。よって、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
#4
○足鹿覺君 私は、ただいま可決されました法律案に対し、自民、社会、公明、民社、共産の五党共同提案にかかわる附帯決議案を提出いたします。
 まず、案文を朗読いたします。
 文部省設置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)
  政府は心身障害者に対する諸施策の一層の充実を期するため、総合的かつ計画的に対処すべきである。
  特に次の諸点について努力すべきである。
 一、心身障害児については、その発生を未然に防止することの重要性にかんがみ、母子保健分野での予防的研究の充実、総合施設構想の実現等その対策に遺憾なきを期すること。
 二、養護学校等については設置の促進と設備の充実を図り、もって義務制の完全実施を行なうとともに、その教育内容および方法についても刷新改善し、これに対応する教職員の確保と待遇の改善に努めること。
 三、心身障害児に対する社会復帰のための専門的職業教育を充実強化し、もってこれが就業について特段の対策を講ずること。
  右決議する。
 本決議案の趣旨につきましては、本法案の審査の過程においてすでに明らかなところでありますので、説明は省略させていただきます。
 以上であります。
#5
○委員長(田口長治郎君) 別に御発言もないようですから、足鹿君提出の附帯決議案の採決を行ないます。
 本決議案に賛成の方の挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#6
○委員長(田口長治郎君) 全会一致と認めます。よって、足鹿君提出の附帯決議案は、全会一致をもって本委員会の決議とすることに決定いたしました。
 ただいまの決議に対し、秋田文部大臣臨時代理及び内田厚生大臣から発言を求められております。これを許します。秋田文部大臣臨時代理。
#7
○国務大臣(秋田大助君) ただいまは、本案につきまして、慎重に御審議の上、全会一致をもって原案どおり御可決を賜わり、まことにありがとうございました。
 なお、ただいまいただきました附帯決議につきましては、その趣旨を尊重いたしまして、関係各省とも連絡の上、誠意をもって対処いたしたいと存じます。
#8
○委員長(田口長治郎君) 内田厚生大臣。
#9
○国務大臣(内田常雄君) 心身障害紀発生の未然防止の施策などについてのただいまの附帯決議の事項につきましては、厚生省の私どもといたしましても、その御趣旨を十分尊重し、誠意をもって対処をいたす所存であります。
#10
○上田哲君 ただいま文部省設置法の一部改正案並びに附帯決議が通ったわけでありますし、各大臣から誠心誠意をもってこの項目についての御努力がお約束されたわけでありますが、私どもそのことを大いに期待するのでありますし、また、元来ならば、採決の前に申し上げるべきことでありますけれども、あえて形を変えて、採決後にときを選んで発言をさせていただきますが、理事会での討議に大方の了承を得まして、まあ右代表という立場でひとつ御要望と苦言を呈したいと思います。
 私どもは、この文部省設置法の一部改正案に対して、この内容とするところにはなはだ大きい熱意と理解を持っていたと考えておりまして、その限りではきわめて前向きに討議に加わったつもりであります。特に通例よりもかなり長い時間をかけて、私どもも様々なデータもここに加えて、あるいは参考人も加えて討議をしたのでありますけれども、この間、まことに残念なことの一点は、当然文部省のみにかかわらない問題として、厚生省当局に御答弁を求めたケースが多かったのでありますが、はなはだ政府委員の出席が悪い。大臣の御出席がない段階で論議をしないことは、内閣委員会の長年にわたる伝統、慣習でありましたけれども、あえてそうした慣例を大きく破って審議の促進をはかったにもかかわらず、大臣はただいま一回お見えになったのみでありますし、しかも、大臣にかわって御出席になったはずの政府委員は、必要な質問に対してもその席をあたためておらぬということが一再ならずありました。まことに野党側からも、もちろん与野党でありますけれども、かまえておりました熱意に対しては、大きくこれを裏切られることにもなり、このようなことでこうした全会一致法案の内容が、どのような誠意をもって実現されるかということに対して不安を持ち、また、近く審議されるべき厚生省設置法一部改正案についても、私どもは危惧を持たざるを得ないことを強く表明をしておきます。
 それから、文部省当局でも、重責をになっているはずの答弁者の議場内外における言動に、はなはだ院の権威を傷つける態度があったことが指摘をされております。元来の賛成法案であることにおごり、きわめて不穏当な発言を発せられるなど、まことにこの法案の中に込められておる、あるいは附帯決議まで加えて、私どもがこの将来に展望をかける問題について、むしろ足元からそうした期待が裏切られるごとき発言、言動がありましたことにつきましては、はなはだこれを遺憾といたします。この点については、理事会の総意がありますので、私からきびしく、ここに政務次官御出席でありますし、大臣も御出席でありますから、このようなことの今後ないように処理をしていただくようにお願いを申し上げておきます。
 もう一つ、この附帯決議につきましては、この文言にはありませんけれども、この一部改正案の審議の中でかなりなウエートをかけました定員外職員の定員化の問題があります。これについては、私どもは時をあらためて本委員会の当然審議項目として、さらに深め、その上で当局にも御意見をただしたい、また、御努力も迫りたいと思っておりますので、つけ加えておきます。
 どうか、そうした問題が多々ありましたことにつき、また、このような発言をおおむねの総意として申し上げる機会は少ないのでありまして、意のあるところを了とせられ、たとえば特殊教育という名称、たとえば準ずるということ、判別委員会等の問題、多々ありましたけれども、そうしたことが、あのような不穏当な言動に裏づけられたことばだけの答弁にならないように、具体的な成果をもってお答えいただくことを特に付言しておきたいと思います。
#11
○岩間正男君 関連して。ただいまの上田委員の発言に関連して、私も一言文部省の態度について申し上げたいと思うのであります。
 いろいろな関係者の言動について、ただいまきびしい非難のことばがありましたけれども、この根底には、やはり立法府軽視、官僚独善の思想が最近非常に文部官僚の中にびまんしているのじゃないか、こういう実態を指摘せざるを得ないのであります。大体、今度の法案の問題のごときは、もっと謙虚にこれはやらなければならない問題です。しかも、きのうも指摘しましたように、明らかに昭和二十二年に制定された学校教育法の、しかも養護学校設置を義務制にする、そのような政令が二十四年間、立法の常識を全く無視した形で、政令がいまだに出ていないということは、これは重大な政治責任であります。この問題については、当然文部大臣の責任でありますが、この衝をになう初中局長の責任としても、これは痛感しなきゃならない問題だと思うのであります。しかるに、附帯決議の案文に対して、いろいろ立法府の意思に対しまして、これを軽視するような発言があったことを聞いております。
 また、最近の文部行政のあり方を見ますと、一体、現在の教育に対してどういう考えを持っておるのか、文部省があって教育があるんだと考えているのなら、これは本末転倒もはなはだしいと言わざるを得ないのであります。私は思い起こしますが、昭和二十一年、全国数十万の教員の代表として、当時の安倍文部大臣に会いました。その当時、私はこういうことを発言したのであります。第一、教育で最も尊重されなくちゃならないことはどこか、このことをはっきり大臣は見きわめてもらいたい。それは、何よりも教師と生徒の魂と人格が触れ合うところ、そして火花を散らす、これが教育で最も尊重されなきやならない場面だ。官僚とか文部省とか、こういうものは、まさにこのような教育行政を遂行するためのいわばこれは機関にすぎないんじゃないか。教育基本法第十条は明らかにこのことを明確にしておるはずであります。つまり、教育環境や設備、こういうものを整備するのが文部省の任務である。教育するものの内容にタッチすることはできないというのが、教育基本法の基本精神であります。
 しかるに、最近は、全くこれがさか立ちになっておる形があります。文部省が何かこの民主教育を支配する、干渉する、そうして差別、選別の教育が非常に強化されておる。そういう点から考えまして、ことに、その衝に当たるこの局長たちの言動というものは非常に重要であります。態度ももっと謙虚でなきやならぬ。ところが、全くそうでない姿を今日見ておりまして、長い二十数年のこの国会の私たちの生活の中から文部省を見ておりますときに、ほんとうに本末転倒の姿があると思います。この一端がまさしくこういうところにあらわれておる。自分の責任をもっと痛感して、教育の尊厳は何か、どこが尊重されなければならないか。安倍文部大臣が、そのとき非常に何か感じ入った面持ちで、あなたは一体だれですかと言って私に問いかけたことを思い起こしますけれども、戦後の教育はそういう形で、ほんとうに民主的な方向にこれは変わりつつあったはずなんです。これをもとに戻す、そうしてその背後には軍国主義復活のきざしが非常に濃厚だといわれるような態勢の中では、私は絶対に文部行政のあり方としては正しくないと思います。そういうことの一端のあらわれが、はしなくもこの当委員会のそういうところにあらわれておる。常日ごろの文部省のこの姿勢というものがあらわれておるというふうに考えるのでありまして、この点について深甚な私は反省を望むものであります。
#12
○国務大臣(秋田大助君) ただいま諸先生から、教育の本旨に徹せられました非常に意味の深いいろいろおことばなり、御注意をいただきました。われわれといたしましては、反省をいたし、御発言の趣旨をよく理解、体得いたしまして、善処をいたしたい、こう思っております。
#13
○委員長(田口長治郎君) 審査報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(田口長治郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#15
○委員長(田口長治郎君) 連合審査会に関する件についておはかりいたします。
 環境庁設置法案について、公害対策特別委員会からの連合審査会開会の申し出を受託することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(田口長治郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、連合審査会開会の日時につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○委員長(田口長治郎君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
    ―――――――――――――
#18
○委員長(田口長治郎君) 参考人の出席要求についておはかりいたします。
 環境庁設置法案審査のため、参考人の出席を求めることとし、日時、人選については委員長に御一任願いたいと存じますが、さよう決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(田口長治郎君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 暫時休憩いたします。
   午後零時四十五分休憩
  〔休憩後開会に至らなかった〕
ソース: 国立国会図書館
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