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1970/02/19 第65回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第065回国会 予算委員会第一分科会 第1号
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1970/02/19 第65回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第065回国会 予算委員会第一分科会 第1号

#1
第065回国会 予算委員会第一分科会 第1号
本分科会は昭和四十六年二月十三日(土曜日)委
員会において、設置することに決した。
二月十八日
 本分科員は委員長の指名で、次の通り選任され
 た。
      伊藤宗一郎君    奧野 誠亮君
      田中 龍夫君    坪川 信三君
      灘尾 弘吉君    福田  一君
      辻原 弘市君    鈴切 康雄君
      岡沢 完治君
二月十八日
 田中龍夫君が委員長の指名で、主査に選任され
 た。
―――――――――――――――――――――
昭和四十六年二月十九日(金曜日)
    午前十時二分開議
 出席分科員
   主査 田中 龍夫君
      伊藤宗一郎君    坪川 信三君
      灘尾 弘吉君    辻原 弘市君
      岡沢 完治君
 出席政府委員
        宮内庁次長   瓜生 順良君
        皇室経済主管  並木 四郎君
 分科員外の出席者
        大蔵省主計局主
        計官      渡部 周治君
    ―――――――――――――
分科員の異動
二月十九日
 辞任         補欠選任
  辻原 弘市君     堀  昌雄君
同日
 辞任         補欠選任
  堀  昌雄君     辻原 弘市君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 昭和四十六年度一般会計予算中皇室費
     ――――◇―――――
#2
○田中主査 それでは、ただいまから予算委員会第一分科会を開会いたします。
 不肖田中が本分科会の主査と相なりましたので、よろしく御協力をお願い申し上げます。
 本分科会は、皇室費、国会、裁判所、内閣、防衛庁及び経済企画庁を除く総理府、法務省及び文部省所管並びに他の分科会の所管以外の事項につきまして審査を行なうこととなっております。
 それでは、昭和四十六年度一般会計予算中、皇室費を議題といたしまして、政府から説明を求めます。瓜生宮内庁次長。
#3
○瓜生政府委員 昭和四十六年度における皇室費の歳出予算について、その概要を説明いたします。
 皇室費の昭和四十六年度における歳出予算要求額は、二十億七千五百四十九万三千円でありまして、これを前年度予算額十八億三千百六十八万四千円に比較いたしますと、二億四千三百八十万九千円の増加となっております。
 皇室費の歳出予算に計上いたしましたものは、内廷に必要な経費、宮廷に必要な経費及び皇族に必要な経費であります。
 以下、予定経費要求書の順に従って、事項別に申し述べますと、内廷に必要な経費九千五百万円、宮廷に必要な経費十九億二千七百三十七万三千円、皇族に必要な経費五千三百十二万円であります。
 次に、その概要を説明いたしますと、
 内廷に必要な経費は、皇室経済法第四条の規定に基づき、同法施行法第七条に規定する定額を計上したもので、前年度と同額となっております。
 宮廷に必要な経費は、内廷諸費以外の宮廷に必要な経費を計上したものでありまして、その内容といたしましては、皇室の公的御活動に必要な経費二億三千四百十一万五千円、皇室用財産維持管理等に必要な経費十六億九千三百二十五万八千円でありまして、前年度に比較して、二億四千二百九十七万九千円の増加となっております。
 なお、皇室用財産維持管理等に必要な経費には、新御用邸建設に必要な経費四億三千九百万五千円、皇族殿邸建設に必要な経費一億二千二百十二万二千円が計上されております。
 皇族に必要な経費は、皇室経済法第六条の規定に基づき、同法施行法第八条に規定する定額によって計算した額を計上することになっておりますが、前年度に比較して、八十三万円の増加となっております。
 以上をもちまして、昭和四十六年度皇室費の歳出予算計上額の説明を終わります。
 何とぞ、よろしく御審議のほどお願いいたします。
#4
○田中主査 以上で説明は終わりました。
    ―――――――――――――
#5
○田中主査 質疑の申し出がありますので、これを許します。岡沢完治君。
#6
○岡沢分科員 ことしの一月二十七日に、御存じのとり、葉山御用邸の火災がございました。これは精神異常者による放火ということで、万やむを得なかった点もあるかと思いますけれども、やはり御用邸の維持管理に欠点がなかったのかどうかという点をわれわれとしても心配するわけです。精神異常者だからといって簡単に中に入って放火ができるという状態については、いささか管理上の不備という点につきまして懸念をするわけです。あわせまして、この火災による被害総額等につきましてもお答えいただきたいと思います。
#7
○瓜生政府委員 葉山御用邸の本邸の火災につきましては、われわれもまことに遺憾に存じ、申しわけなく存じておりまするが、この御用邸の管理につきましては、普通の注意は十分にしてきたつもりではございますが、ああした精神病者が侵入して放火をしたという結果から考えますと、ああすればよかった、こうすればよかったという点はやはりございます。
 たとえていいますと、侵入を防止するための施設が、もう少し完全であればよかった。つまり、入ってくる場合に非常警報機が鳴るような施設がございますが、そういう施設はあの御用邸にはつけてはありませんでしたけれども、そういうようなものがあったほうがよかったのではないかというようなこと、あるいは放火をされて火が出た際に、火災報知機が鳴りましたのですけれども、火災報知機は、宮内庁の殿部の宿舎のほうには鳴っておるわけです。殿部はかけつけましたが、あとから考えますと、そういうような火災報知機が、前のほうに葉山の消防署がありますが、葉山の消防署にまで鳴るようにしておけば、葉山の消防署が一緒にかけつけたら、ああいう大きな火災にならないで、小さくとめ得たかもしれないというような点も反省いたしております。
 そういうような点で、普通の注意はしてきたつもりでございますが、結果的に考えますと、万全じゃなかったというような点も考えられ、われわれも責任を痛感いたしておりまして、今後そうしたことのないように、残った他の皇室用財産のいろいろな建物、施設につきまして、十分いま検討いたしております。
 たとえば、人が侵入する場合に非常警報機が鳴るような施設につきましては、これは警察のほうがやることになっておりますが、皇宮警察の関係で予備費をとって、今年度中に他の施設についても完備するようにするというようにやっております。それから、さっき申した火災報知機を消防署のほうへまでつなぐという点も、さっそく残った建物について考えておる次第でございます。そういうようなことは、今後について一そうわれわれも注意してまいりたいと思っております。
 なお、この損失額につきましてお尋ねがございましたが、これはいわゆる損失見積もり額ということになるわけでありまするが、葉山御用邸の本邸の建物及び工作物につきましては、見積もり額というのは九千五百万円と出ております。なお、あの御用邸内にありました備品、物品の類は、一千万円余りというふうに見積もり額が出ております。
#8
○岡沢分科員 前に、内閣委員会の御答弁で、葉山御用邸の付近は環境がだいぶ悪化して御用邸にはふさわしくないというような御答弁があったと思うのです。今後、葉山御用邸は再建されるのかどうか、その辺の見通しとか御計画をお尋ねいたします。
#9
○瓜生政府委員 葉山御用邸の環境につきましては、非常にたくさんの方があの海岸にレクリエーションに行かれるようになりましたので、その関係上、非常に静かに御静養される場所としてはだんだんふさわしくなくなっております。特に夏は非常にたくさんの方が来られますもので、夏の期間御静養を葉山御用邸でなされることは最近ありません。しかしながら、天皇陛下は相模湾の海底の生物の採集に非常に御興味をお持ちで、そういうようなことをなさるためには、夏でない、人のこまない冬あたりはよくおいでになっております。そういうような関係で、やはり葉山を陛下が御休養地としてお使いになって、ときどきお出ましになることは、陛下の御健康上によろしいとも考えておるわけでございます。そういう関係上やはりお出ましが願えたらというふうに考えて、しかしながら、焼けました本邸を再建するかどうか、これについては慎重に検討したいと思っております。未定のままで現在検討したいと思っておりますが、実は、幸いこの付属邸というのがちょっと道路を隔てた先のほうにありまして、それが残っておるわけであります。これは主として皇太子殿下がお出かけの際にその宿とされていたところであります。広さからいいますると、御本邸よりもずっと狭いわけでございます。御本邸が三千八百平方メートル、付属邸はたしか千八百平方メートルですか、半分以下であります。しかし、ここを天皇陛下がお使いになってこの葉山での御休養をお願いできるかどうかというようなことについて、いま検討いたしましたが、そこもお使いになれるだろうというような結論になっております。いろいろお供の人の泊まる部屋とか、そういうものが足りないのでありますが、そういう人は、御用邸の外のほうに外泊をするというようなことをくふうするなりすれば、陛下もそこをお使いになれるだろうというように考えて、たぶん三月の中旬には、付属邸を使って陛下が葉山へお出になるというようなことが実現するかと思います。要するに、この葉山については、そういうふうに、とりあえず御利用のできるところがございまするので、焼けました御本邸を再建するかどうかということは慎重に検討したいということで、未定のままでおる次第でございます。
#10
○岡沢分科員 いま付属邸の話が出ましたが、皇太子殿下がお使いになっておられたこの建物も、やはり木造なのではございませんか。木造だとすれば、同じような火災の危険性が考えられるわけでございますが、これに対する対策等をお尋ねいたします。
#11
○瓜生政府委員 やはり木造でございまして、火災の危険はあるわけでございまするが、これにつきましては、御本邸と同じように、従前から漏電報知機とか、火災報知機があり、また消火器あるいは消火の用水というような施設とか、消火ポンプの配置とか、普通のことはされていたのですけれども、御本邸の今度のことから考えますると、それをさらに改善する必要があると思います。そういうことで、先ほどちょっと申し上げましたが、火災報知機が宮内庁の事務の宿舎のほうへ鳴るだけでなくて、葉山消防署のほうにも鳴るようにするという工事をもうやっておりますが、そういうようなこと、それから、皇宮警察のほうの消防施設もこの際強化するという意味で、たしかきょうの閣議で何か警備予備費がきまるはずであります。それによって急いで消防の軽易なポンプを買ったり、それから消防関係の強化をするというふうなことを実行することになっております。しかし、これは木造でありまするから、施設をいろいろやりましても、人間が十分注意しなければいかないわけでありまして、今後われわれも一そう注意をいたしまして、火災などのないように万全を期したいと存じております。
#12
○岡沢分科員 葉山の点はそのくらいにいたしまして、下田に新しい御用邸を建設中だと聞いておりますが、その建設状況といいますか、現在どの程度まで進んでいるのか、それから完成の御予定、見通しについてお尋ねいたします。
#13
○瓜生政府委員 下田の御用邸は、下田の須崎に昭和四十三年度にこの御用邸の用地を全体で三十八ヘクタール、坪でいうと十一万坪余りでございますが、購入を終えまして、それから四十四年の十月から御用邸の工事にかかりました。昨年四十五年の十一月には上棟式が終わりまして、現在やっておりますのは、建物の骨格はできておりまして、その外装工事をいまやっております。四十六年度に入りますると、今度は内装工事、いわゆる中のほうの計画、いろいろ設備の工事とか、庭園の工事というのをやりまして、ことしの十月一ぱいででき上がる。この次の冬のころは、両陛下のお出ましが願えるようにできるというふうに考えておるわけであります。そういうような状況であります。
#14
○岡沢分科員 下田の御用邸の建設費、規模はどのくらいになりますか。
#15
○瓜生政府委員 この規模の関係でありますが、土地の面積は先ほど申しましたように三十八ヘクタール、十一万坪余りのところでございますが、そこへ建物といたしまして中心の御殿及びそれに伴う事務棟、中心の建物といたしますと、大きさが二千四百三十六平方メートル、坪で七百三十八坪くらいのものでございます。
 なお、そのほかに別館というものがございます。これは、あそこはもと三井別邸のあったところでございまして、三井氏が使っておられました別邸も一緒に購入しておるわけであります。そういうのが別館としてございます。それは新築するわけじゃありません。修理して使う。そういうのが七百九十六平方メートル、坪でいいますと二百四十坪くらいある。そのほか付属の合宿所だとかいろんな施設、いろんなものを全部合わせますると、この建物の関係が四千三百三十五平方メートル、坪で千三百十三坪くらいになるわけでございます。
 そういうようなところでございまするが、工事の経過からいいますると、土地の購入は、経費全体が約七億一千万円となっております。これは四十三年に終わりまして、四十四年度はこの敷地とか、道路の造成、御殿とか、事務棟の基礎の工事とかで二億円余り、いま進行しております四十五年度は、付帯工事、本体の鉄骨、鉄筋コンクリート工事及び外装の工事をいまやっております。それが予算で三億二千八百六十二万円であります。来年度、四十六年度、いま御審議をお願いしております予算関係では、先ほど申しました内装工事とか、その他残っておる施設とか、庭園などをやります予算として、三億六千百五十五万九千円というようになっておりまして、工事費を四十四年度から四十六年度までずっと合計いたしますと、八億九千七十八万八千円という金額でございます。そういうことでございます。
#16
○岡沢分科員 下田はそのくらいにいたしまして、沼津の御用邸、これは四十四年十一月に廃止になっておりますが、現在どのようになっていますか。
#17
○瓜生政府委員 沼津の御用邸の関係は、四十四年十一月に皇室用財産を解除して、大蔵省のほうに返還し、大蔵省の普通財産として、地元の沼津市の公園用地として貸し付けております。無償買し付けです。それを沼津市のほうでいろいろ整備して、昨年の夏からこれを公園として市が管理しておられます。少額の入場料を整理料として取り、一般の国民の方の御利用に供されております。
#18
○岡沢分科員 先ほど御説明がありました四十六年度皇室費歳出予算計上額説明によりますと、内廷に必要な経費は前年度と同額だ。これは物価上昇を考えますと、伸びないほうがおかしいのですが、これはどういうわけですか。
#19
○瓜生政府委員 この点は内廷費、皇族費とも、法律で定額がちゃんときまっておるわけですが、これは昨年九千五百万円に上がりました。一年以上たちますと、物価のほうは相当上がっておりますが、この関係につきましては、内廷費、皇族費については、物価の値上がり、それから使用人の人件費の値上がり、そういうような経済情勢を勘案して、一割以上増額をしなければいけないような場合にこの増額の改定をお願いするというふうに、これは四十三年十二月、皇室経済に関する懇談会、総理が座長になられて、皇室経済会議のメンバーに総務長官を加えられた皇室経済に関する懇談会というところで、そういう方針をお立てになりました。それによってやっておりまして、計算しますと、昨年の春に九千五百万円に上がりましたが、一年間ずっと情勢を見ますると、まだ一割以上増額しなければいけないという情勢ではありません。それに相当近い金額でありますが、いまの情勢ですと、明年には、つまり四十七年度の予算においては増額をお願いしなければいけないというふうに考えております。そういうようなことでございます。
#20
○岡沢分科員 それから先ほどの予算説明でも、札幌オリンピック関係の具体的な説明はなかったわけですが、これは宮廷費の中に入っておるのかどうか。当然皇室も札幌オリンピックには名誉総裁その他として御関係いただくと思うのですが、その辺の中身を説明いただきたい。
#21
○瓜生政府委員 札幌の冬季オリンピック大会が明年ありますが、両陛下もお出ましになり、皇族さま方も相当お出ましになります。その機会には外国からいろいろの方が見えますし、そういう方を天皇陛下として御接伴にならなくてはいけないような会合も考えられます。そういうようなことで、来年度の予算では、皇室の宮廷費の中に八百八十万七千円というのが入っております。それはたとえばもてなしをされる招宴費とか、行幸啓になります経費でありますとか、それからお供していく職員の旅費ですとか、その他のいろいろな経費というものが含まれております。そう多額の経費ではございませんが、準備はいたしております。
#22
○岡沢分科員 最後に、皇族殿邸関係のことをお尋ねしたいのですが、皇族の殿邸を国でつくるという方針はどのようにしてきまったのか、その辺のいきさつをお尋ねいたします。
#23
○瓜生政府委員 この関係も、昭和四十三年十二月の皇室経済に関する懇談会、先ほどちょっと申しました総理が座長になられてのその懇談会で、いろいろお話がありました。
 この皇族の殿邸について見ますと、どうも非常に狭くて、品位保持上どうかというような方があり、古くなっていてほうっておいてはいけないという方もあり、最近特にいろいろ皇族として公的にお客をされたり接待をされることが多くなっておるのに、どうもそれをそのままにしておくのはふさわしくない、といって皇族の方に、御自費でおつくりなさい――これまた皇族費の金額は、実際上毎年お要りになる経費の程度であって、それは無理だ。そうすれば国の経費でつくるべきではないか、つまり大臣その他の方の官邸、公邸にちょっと似ているものだからというようなことで、そういうものをおつくりすべきだというようなお話がそこでありました。
 それで、その結果、一番困っておられると考えられる三笠宮さまからまず最初につくろうということで、三笠宮殿邸を四十四年から四十五年にかけましてつくりまして、昨年の秋には三笠宮邸はできたわけでございます。
 次に、秩父官邸、高松宮邸も考えなくちゃいけない。これは、たとえば秩父宮邸あたりのことで、わかりやすいのでゴシップみたいなことを申しますと、あれは終戦後、わずかの経費でとりあえずおつくりしたわけです。そこへ外国の大使あたりが行かれて、玄関まで来られて、どうもこれは宮さんのところではないだろうというので引き返されたりして、また門のところで護衛官に聞いたら、宮さんのところです。ああそうかということで帰ってこられる。ちょっと宮さんのところという感じがしないぐらい簡素なものですから、そういうのはやはり体面を維持されるのに感心しないということです。
 それから、高松宮さまのほうは、光輪閣があるではないか。――光輪閣は御自分の所有でありますけれども、しかしながら、これは実は光輪倶楽部というところへ貸しておられて、お客をされたり、特別な人に会われるときには使われるが、平素は裏のほうの、四十四坪ぐらいの普通の庶民の住宅のようなところに住んでおられる。何かあって直接お宅へ伺う人は、こんなところにおられるのか、ということで、やはり非常に品位保持上感心しないというような点があります。
 そういうようなことで、四十六年度から秩父宮邸と高松宮邸の建設にかかろう。秩父宮邸のほうは四十六、四十七と二年度で、高松宮邸は、四十六年度は光輪閣をこわしたり、いろいろな設計をしたりという準備に終わって、四十七年度、四十八年度と二年かけておつくりする。それからもう一つ残りますのが常陸宮邸ですけれども、常陸宮邸は元東伏見邸であったところに入っておられる。終戦後いっとき東宮仮御所にもなっておりました。この建物も非常に古い建物で、いつかは建て直しをしなければいけないという状況でありますが、これは高松宮邸の関係ができたあとぐらいにまた考えたらどうであろうかというふうに考えております次第でございます。
#24
○岡沢分科員 そうすると、いま殿邸の建設計画をお述べになりましたが、四十六年度の予算案によりますと、皇族殿邸建設に必要な経費一億二千二百十二万二千円、これがいまおっしゃった中に大体含まれておると考えていいわけですか。この一億二千二百万余は、大体どこに幾らというふうに御説明いただけませんか。こまかい数字はけっこうです。
#25
○瓜生政府委員 この一億二千二百万円の関係は、ちょっと予算書をごらんになりますと、一ページの下のほうに皇族殿邸施設費というのが九千七百万円、これはちょっと金額が合わないようにお感じになるかもしれませんが、この殿邸施設費は純粋の工事費だけでございます。この設計、調査をする経費というようなものは、上のほうに皇族殿邸等設計依嘱謝金というのが二千万ばかりありますが、それの中に入っております。それから、一部、事務費というのが庁費の中に入っておるのもあります。合わせまして一億二千万ということになるわけでありますが、その内訳で、秩父さんのほうの関係が、四十六年度が工事費合計五千五百八十二万八千円、それから高松さんのほうの関係は、工事費の合計が四千百二十九万六千円になります。
 それから、工事費といいますが、これは既設の施設を撤去するような経費がこの中に一緒に入っているわけですから、また建てますという工事費ではなくて、こわすほうの経費がおもになっている。特に高松さんのほうは、こわすほうの経費がおもになっております。
#26
○岡沢分科員 見ればわかることですけれども、殿邸建設費というのは、予算の科目上はどこに入るのですか。
#27
○瓜生政府委員 この皇室費のうちの宮廷費の中の施設整備費、目の区分の施設整備費という中に入っております。なお積算内訳として説明が書いてございますが、そういうことを申し上げればよろしゅうございますか。
#28
○岡沢分科員 そうすると、これは皇族費ではなしに、宮廷費のほうに入るわけですか。
#29
○瓜生政府委員 これは宮廷費でございます。皇族費というのは、やはり法律で皇族の品位保持に必要な経費というので、年額をもって幾らという、ちょうど歳費的なものになっているものですから、こういうような歳費的なものでない経費については宮廷費でやっております。
#30
○岡沢分科員 最後に、この皇族の殿邸というのは国がつくることははっきりいたしましたが、皇族に差し上げるものか、やはり国の所有のものか。先ほどの御説明からいいますと、官邸と同じようなんで、国の所有といいますか、国が持って皇族に使っていただくというものだと思いますが、その辺はっきり御答弁をいただけたらと思いますが……。
#31
○瓜生政府委員 これは国がつくるもので、国有財産でございます。国有財産であって皇室の用に供する財産、所有権は国にあります。
#32
○岡沢分科員 そうすると、所有権は国にあって、皇族にお貸ししているというふうに解してよろしゅうございますか。
#33
○瓜生政府委員 皇室用財産ですから、御使用に供しているということで、賃貸借契約のようなものとはまた違うわけでございます。
#34
○岡沢分科員 賃料は取らないということですね。
#35
○瓜生政府委員 そういうことでございます。
#36
○岡沢分科員 終わります。
#37
○田中主査 これにて皇室費の質疑は終了いたしました。
 次回は、明二十日土曜日午前十時から開会し、昭和四十六年度一般会計予算中、国会所管について審査を行なうこととし、本日は、これにて散会いたします。
    午前十時三十五分散会
ソース: 国立国会図書館
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