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1969/12/02 第62回国会 参議院 参議院会議録情報 第062回国会 逓信委員会 第1号
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1969/12/02 第62回国会 参議院

参議院会議録情報 第062回国会 逓信委員会 第1号

#1
第062回国会 逓信委員会 第1号
昭和四十四年十二月二日(火曜日)
   午前十時九分開会
    ―――――――――――――
   委員氏名
    委員長         永岡 光治君
    理 事         新谷寅三郎君
    理 事         西村 尚治君
    理 事         松平 勇雄君
    理 事         鈴木  強君
                植竹 春彦君
                長田 裕二君
                古池 信三君
                郡  祐一君
                迫水 久常君
                白井  勇君
                寺尾  豊君
                平井 太郎君
                久保  等君
                野上  元君
                森  勝治君
                浅井  亨君
                北條  浩君
                村尾 重雄君
                青島 幸男君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         永岡 光治君
    理 事
                新谷寅三郎君
                西村 尚治君
                松平 勇雄君
                鈴木  強君
    委 員
                植竹 春彦君
                長田 裕二君
                古池 信三君
                郡  祐一君
                寺尾  豊君
                久保  等君
                森  勝治君
                浅井  亨君
                村尾 重雄君
                青島 幸男君
   政府委員
       郵政政務次官   木村 睦男君
       郵政大臣官房長  野田誠二郎君
       郵政省郵務局長  竹下 一記君
       郵政省人事局長  中田 正一君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        竹森 秋夫君
   説明員
       郵政省電波監理
       局長       藤木  栄君
   参考人
       日本放送協会専
       務理事      川上 行蔵君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○調査承認要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○継続調査要求に関する件
○委員派遣承認要求に関する件
○郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に
 関する件
 (電波に関する件)
 (放送に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(永岡光治君) ただいまから逓信委員会を開会いたします。
 調査承認要求に関する件を議題といたします。
 本委員会といたしましては、今期国会開会中、郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に関する調査を行なうこととし、その旨の調査承認要求書を、本院規則第七十四条の三により、議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#5
○委員長(永岡光治君) 参考人の出席要求に関する件についておはかりいたします。
 日本放送協会関係の付託案件の審査、郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に関する調査のうち放送に関する事項の調査のため、日本放送協会の役職員を参考人として随時出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認めます。
 なお、その日時及び人選等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#8
○委員長(永岡光治君) 継続調査要求についておはかりいたします。
 郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本院規則第五十三条により、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、要求書の作成及び提出の時期等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#11
○委員長(永岡光治君) 委員派遣承認要求に関する件についておはかりいたします。
 郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に関する調査のため、閉会中に委員派遣を行ないたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認めます。
 つきましては、派遣委員の人選、派遣地、派遣期間等は、これも委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、本院規則第百八十条の二により、議長に提出する委員派遣承認要求書の作成等も便宜委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(永岡光治君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#15
○委員長(永岡光治君) 郵政事業及び電気通信事業の運営並びに電波に関する調査を議題といたします。
 本件につき、質疑のある方は順次御発言願います。
 速記をとめてください。
   〔速記中止〕
#16
○委員長(永岡光治君) 速記を始めてください。
#17
○鈴木強君 時間もありませんから、当面する問題で、一つだけお尋ねをいたしておきたいと思います。
 それは、かねがね当委員会でも御質問申し上げておりましたように、公職選挙法が改正になり、初めてテレビを利用しての政見放送というものが実施されることになりました。特に、およそ正月にかけての選挙だろうという、一応予測をしておったんでございますが、御承知のようにきょう夕刻には解散、二十七日の投票というような情勢がほぼ確実になってきておりますので、それだけに実施をするNHKなり、あるいは民放の準備体制というものもたいへんなことだと思います。年末年始を控えての特別の番組の編成等をやられてる中に、さらにこういった初めての試みである政見放送がテレビでやられるということになりますと、その準備もさぞかしと思うのであります。しかし、まあきまったからには、これを完全に実施していただかなくちゃならないわけでして、万難を排して、ひとつこれが効果的に実施できるように、当局の御配意をお願いしたいと思っておるのでございます。
 そういうわけで、最初に、公職選挙法に基づく自治省の告示等によって、政見放送及び経歴放送実施規程というものもつくられてございます。したがって、これに基づいて、いまNHK、民放が、それぞれ準備をされていると思いますが、最初にきょうは民放側にはおいでいただいておりませんので、NHKのほうから大体の準備状況の御説明をいただいて、また、郵政省のほうから民間放送の準備状況がどうなっておるか、そういった点も最初に伺って、それから若干問題があれば意見を申し上げたいと思いますので、最初に準備概況を説明していただきたいと思います。
#18
○参考人(川上行蔵君) いま先生からお話がございましたような選挙放送につきましては、今回公営で、テレビで最初に行なわれますので、私たちも万全を期したい、こんなふうに考えております。それと選挙放送は何よりもまあ公正に公平に、しかも正確に行なうということをモットーにいたしまして、十一月の半ば以来、鋭意準備を進めてまいっております。実はきのうきょう全国の関係職員代表者を集めまして、いま東京で詳細に打ち合わせをいたさせております。それで、いま先生からお話がございましたようなこの実施規程につきまして、大電力圏と申しまして、東京、大阪、この大電力圏内はテレビ政見放送は一回、ラジオ二回、それから名古屋以下各府県はテレビが二回、ラジオが一回、それぞれ政見放送を実施できるように、このように配慮いたしております。それであとは時間帯、その他でございますが、これは民放との関係がございまして、自治省のほうで御調整を願うということにいたしまして、NHKは大体午前六時半、それから午前七時四十分から八時十分、それから午後の零時十五分から零時四十五分、それから一時五分から一時四十分、夜の十時十分から十一時、大体準ゴールデンアワーと申しましょうか、いい時間を提供するということにいたしまして、それに基づきまして自治省のほうでは、民放のほうの放送時間と対照されまして、同じ地区の候補者の方の放送が同じ時間にダブらないように御調整をなさっております。まだ、最終的な御回答をいただいておりません。と申しますことは、投票日が、最初の御予定が二十八日で計算いたしておりましたが、二十七日に繰り上がるということになりますと、選挙放送の期間がまた一日繰り上がるということがございますので、その間いろいろな詰めを現在やっております。これはきょう解散がありますと、さっそく公示以降の準備がございますので、きょう中におそらくおきめいただけることだと思って待っております。それに従いまして、自治省のほうで、選挙受付の規程、その他のものを御作成になりますし、われわれもそれに基づきまして、こまかいスタジオの配備とかいうようなこともしなければいけないと思っております。なお、東京それから大阪の大電力圏におきましては、放送局が管内、全県にございません。そのために東京から中継車を派遣いたしまして、ある日数の間で、その県の候補者の方が、県庁所在地の局の一室においでいただきまして録画をしていただくということもいたすわけであります。そうしますと、その予定の日時も早目にきめて、それぞれの候補者の方に御通知申し上げなければならない、そういうような形で、できるだけ早く準備を完了いたしまして、万全を期したいと思います。なお、念のために、おおよその放送の時間、開始日時は十二月の十五日ということを開始の第一日目と、このように考えております。大体十二月十五日、月曜日ということを予定いたしまして、放送は投票日の前々日までするということにいたしまして、規程ではできるだけ前日は避けるようにというようなことでつくられておりますので、そういうような形でいま考えて準備をいたしております。
 大体以上申し上げましたことが準備の大要でございます。
#19
○鈴木強君 民間側はわかりませんか。
#20
○説明員(藤木栄君) 民間側につきましては、いまNHKのほうからお話がありましたように、NHKと歩調を合わせて万全の対策をとるように、こちらで指導をいたしておるわけでございますが、具体的な計画といったものにつきましては、目下自治省と放送業者の間でこまかい取りきめを行なっているという状況でございます。
#21
○鈴木強君 大体わかりました。
 ただ民放の側はそうすると、郵政省に聞くのが妥当かどうかわかりませんが、局長のおっしゃるように、民放と自治省の間で打ち合わせはずんと進めているわけですか。その実情はどういうふうな状況かわかりませんですか、もう少し煮詰めた話を。
#22
○説明員(藤木栄君) 民放と自治省との間の具体的なことは、実は、まだ先ほどのNHKのお話にもありましたように、選挙の日取りもまだはっきりしないという点もありまして、私どものほうとしては、具体的には把握しておりませんけれども、万全を期するように指導は申し上げております。
#23
○鈴木強君 NHK側にもう少しお尋ねしたいのですが、まず民放とNHKとの振り合いをどうするかということは、自治省と民放側との話し合いがきまりませんと、NHKのほうとしても計画は立たぬわけなんでしょう。この規程によると、どこの地区は何々放送に一回、テレビ、ラジオの場合、こういうふうなのが出ておるわけですけれども、はたして民放が何時の時間帯を放送に使うかということがはっきりしませんと、NHKのほうでは大体六時半から夜の十一時までの間ですね。五つのバンドに分けて準ゴールデン・アワーを割愛するように準備を進めておられるのですけれども、これと民放との時間帯を重複しないようにしなければならぬわけです。そういった調整はやられた上で、この御発表になったおおよその時間帯というものはきめられたわけでございますか。
#24
○参考人(川上行蔵君) おおよそ私たちのほうで先ほど申し上げましたように、準ゴールデン・アワーを、いい時間を提供したいということで、自治省のほうへ提出をいたしました。民放のほうは民放のほうで、やはり御自分のほうの立場もおありでしょうし、スポンサーが恒久的についている時間はなかなか提供しにくいという御関係もおありでしょう。そういう関係がありまして、むしろNHKの時間帯もあわせ御参照の上、自治省から民放のほうへお話があり、あるいは民放のほうから自治省のほうへ、こういう時間なら提供できるということを御提出になって、その間の調整をなさっていらっしゃる、このようにお考えいただいていいのじゃないかと思います。
#25
○鈴木強君 その点はわかりました。
 そうしますと、この、いま川上理事から御発表になりました、一応これは参考のためとおっしゃって御発表になられたのですが。そうすると、この時間帯は変わり得るということはありますね。
#26
○参考人(川上行蔵君) 私が先ほど申し上げました時間は、東京のように候補者の非常に多い、担当する区域が非常に多いところでは、いま申し上げました時間を全面的に使わないと候補者に御満足いただけないと思います。それから一県一区あるいは二区とかというような府県でございますと、いま申し上げました時間帯の中で選びまして、大体のところが午前七時四十分から八時十分まで、及び午後十時十分から十一時ぐらいまで。この両方の時間帯を使うことによりまして、ほぼ候補者の御要求にこたえるということは可能かと思います。また、その時間帯が一番聴視者の方も御便宜であろうかと、このように考えております。いま申し上げました全時間帯を使うというのは、テレビの政見放送の場合におきましては、大電力圏中心であるというふうに考えていただきたいと思います。
#27
○鈴木強君 それからたとえば、これは郵政省にお伺いしたいのですけれども、先般Uの局が認可になりましたね、すでに放送業務を開始しておりますが、例を長野県にとると、長野放送は確かUだと思います。それから信越放送のほうはVだと思いますけれども、こういうふうに長野の地区で、Uを見る視聴者と、それからVの視聴者と二つに分かれると思いますね。オールチャンネルでも持っておればいいわけですけれども、私はまだ長野放送のほうは見なくて、従来のVの受像機で信越放送のテレビを見るという人もいると思うのです。そういう視聴者の受像機の、Uを持っているかVを持っているかという、そういう実態調査というものはできているものでしょうか。そうしませんと、それがないと非常にそこに、私は一つの放送効果の面において問題が起きると思うので、そういう調査やっておりますか。
#28
○説明員(藤木栄君) いわゆる長野放送、Uの局でございますけれども、これはすでにもう中継局を六局つくっておりまして、相当普及していると思っております。ただ、そのカバレージ何%というところまでは実は把握しておりませんけれども、すでに六局も中継局をつくっておりますので、相当なカバレージがあると思っております。
 なお、この政見放送につきましては、長野は、信越放送と長野放送がテレビ一回ずつということになっておりますので、各候補者ごとに、信越放送、長野放送一回ずつ、そういうことになっております。したがって、いわゆる不公平なことはございません。ただ、長野放送で放送した場合に、長野県全部まではいかないところがあるという状況でございます。
#29
○鈴木強君 公平の点は私は不公平だとは言わない。公平の点は、それは同じ百世帯しか見ていなければ、百世帯の人しか見られないわけですから、公平の点はいいとしても、効果の点で問題があるのじゃないかという気がいたします。一番視聴者の多いテレビ局を利用して、一回ならず二回というほうがいいわけです。ですから、その辺の視聴者の受像機の保有状態というものが明らかにならぬと、にわかにこの論議ができないのですけれども。そういった問題がUV混在のいまの時代ではあるのですから、NHKと民放がよく考えてやってもらわぬと困る。NHKと民放がタイアップして、たとえばNHKでは政見放送を何日と何日に何時からやりますというようなことを、民放のほうでもやる、それからNHKのほうでも、Uの長野放送では何日の何時とか、信越放送では何日の何時にあるというようなPRを、相互に民放とNHKがやりあって、そうして効果的に、なるほど何日にあるのだというようなことを承知して、できるだけの人が、二回やるテレビを見れるようにしたら、どうかと思うのです、せっかくやるわけですから。そういったくふうはNHK側ではどうでしょうか、郵政省でもそこら辺考えてほしいのですがね。
#30
○参考人(川上行蔵君) いまお話の点については、十分に全国に趣旨を徹底いたさせてできるようにいたさせたいと思います。
#31
○鈴木強君 その点はわかりました。
 郵政省のほうももう少し、民放をきょうお呼びしなかったものですから、たいへん恐縮ですけれども、その辺ひとつ行政面における指導を十分していただいて、せっかくやる最初のテレビ放送というものが十分な成果をおさめるようにやってほしいと思うんですが、もう少し実態調査をしてみて、いま幸い協会側でも積極的にその点を理解してやっていただけるということですから、あなたのほうから民放のほうに一段とひとつ協力体制をつくっていただいて、働きかけてほしいと思います。
#32
○説明員(藤木栄君) 先生のお話のように強力に働きかけましてやりたいと思います。また、中継局の設置につきましても、さらにこちらから指導いたしまして、できるだけそのカバレージを多くするようにいたしたいと思います。
 なお、いまの長野放送の件につきましては、これは官報の告示にございますように、自治省のほうで実はお組みになったということがございます。
#33
○鈴木強君 それから正式に公示されませんと、これはきょうの夕方解散になって、いつから公示になって、いつから投票と、こういうことがきまりませんと、適切なお答えはできないと思いますけれども、それは既定の事実だと思いますから。そこで大体七日に公示になって、二十七日投票ということになると、一体ビデオとりとか、いろいろ御苦労があると思いますけれども、そういうものはいつごろから取りかからなければならないんでしょうか。そうして十五日には第一回目の放送開始に持っていきたいということですから、それに間に合うようにさっそく取りかからなければならないと思うんですが、その辺はどうでございますか。
#34
○参考人(川上行蔵君) いま御質問の点につきましては、今回の場合は、かなり融通をきかせてできますように、公示以前におきましても受け付けができまして、それで録画をお引き受けできるように、ただ、その場合において、その方が正当な候補者であり、そして在籍証明があるかどうかというようなことあるいは供託金を納めておられるかどうかというようなこと、いろんな条件をある程度ととのえていただけましたら、受付期間以前におきましても仮受付をいたしておきまして、そして録画もお引き受けいたしましょうということにいたしてございます。それは候補者のためばかりではなくて、いま先生おっしゃいましたように、東京のような大電力圏でおおよそ二百名をこえるような候補者を処理いたさなければなりませんので、そういう便法をひとつ認めていただきまして、そして十分に間に合うようにしたいと思います。ただ放送の順序は、一定の期日、公示後三日目の夜間に、全候補者あるいは代理人の方にお集まりいただきまして、抽せんをして、その結果で順番をきめるということにいたしてございますから、不公平にはならないと思います。
#35
○鈴木強君 それはわかりました。
 それで、放送時間は一人一回五分でございましたか、実時間はどうなりますか、もしわかっておったらどういうふうにやるかちょっと。
#36
○参考人(川上行蔵君) お一人四分三十秒ということになっております。初めの三十秒ほどは、その方の経歴を詳しく御紹介するということになりまして、政見は四分三十秒でお話しいただくということに考えております。
#37
○鈴木強君 それはラジオの場合には五分でしたね。五分で前後に、この放送はだれだれですというようにアナウンサーが放送して、それから始めましたね。あるいは最後にまたアナウンサーが、ただいまの放送はだれでした、こういうふうなことを言いましたね。四分三十秒にしたということは、五分にすると非常に時間が長くなるからという趣旨なんでしょうか。それはどういう意味なんですか。
#38
○参考人(川上行蔵君) これはいろいろな事情がございますが、一つは民放さんのほうの御関係もあったのでございます。と申しますことは、民放さんのほうですと、五分――その前に一つお断わり申し上げますけれども、ラジオの場合におきましても、五分間の中で、その方の御紹介も入れるということになっておりますから、五分間がせい一ぱいでございます。それから次に今回の場合に、四分三十秒になったと申しますことは、お一人の候補者が五分を十分にお使いになってしまいますと、大体放送時間が三十分とか十五分単位になっておりますので、そうしますと、民放の場合におきましては、どうしても前後コマーシャルをつけるとか、そういう時間帯の幅をとっておきたいというお考えもあったのじゃないかと思いますが、NHKとすれば五分間でもよかったのじゃないかと思いますけれども、NHKの立場ばかりでもいけませんので、そういうような関係で、四分三十秒ということで、余裕を残してあるというようにお考えいただきたいと思います。
#39
○鈴木強君 わかりました。
 それからこの前にもお尋ねをしたのですが、これは自治省に来ていただけばよかったと思うのですけれども、きょうはたいへんお忙しいようですしするので遠慮したのですけれども、政見放送する場合ですね、内容の問題について、何を言ってもいいということでもないと思うのですね。たとえば個人を誹謗したとか中傷したとかいうようなことが、演説の中にあるかどうかということも、一つの問題になると思うのです。いまの公職選挙法というのは、刑法上の名誉棄損というものが個人を対象にしているわけですね。ですから政党というものについては、あまりこの解釈上当てはまらないようになっているのですね。ですからその辺、たとえばたいへん内容に問題があるというような政見放送をする候補者があった場合ですね、これは一体どこでチェックをするものでしょうか。放送をしたそのものを全部そのまま放送するというたてまえでしょう。そうなってくると、それとの関連で、その内容をチェックするということはできないと思うのですね。それはどういうふうに、調整というとおかしいですけれども、考慮されているのですか。
#40
○説明員(藤木栄君) 自治省のほうの関係だと思いますけれども、放送局側としては、提供された録画あるいは録音をそのまま放送するということになっております。したがいまして、放送局側としては、何らそれに対する責任はないわけでございますが、先生のおっしゃったようなことのチェックは、これはこの前の公職選挙法の改正にもございますように、「政見放送における品位の保持」という項がございますし、当然選挙管理委員会といったところでされるものじゃないかと思っております。
 私どもの実は所管じゃないものですから、恐縮ですが、この程度のことしかわかりません。
#41
○鈴木強君 川上理事にちょっとお尋ねします。
 いまの問題ですね、選挙管理委員会が、そうすると政見放送の内容について、放送する前に見るということは、事前検閲的なあれになりますね。ですから、その放送したものに対して、あとから文句つけるということになっても、これもまたちょっと問題ですが、あとの祭になっちゃうでしょう。放送されたことは事実ですから、取り消してみても、これは意味がないわけでして、その辺は一体どういうふうに、だれが一体どこでどう調整するのか。NHKは候補者に来ていただいて、四分三十秒の中でとにかく政見を発表してもらう、三十秒はあれですけれども。そうやって四分三十秒しゃべるわけですね。そのしゃべったことについては、そのまま放送になるんでしょう。どうもここがおかしいということが、かりに録音中にあったとするならば、それはどういう措置をとられるのですか。
#42
○参考人(川上行蔵君) ただいまお話しの点につきましては、自治省の告示、「政見放送及び経歴放送実施規程」というのの第十八条の「規程等に違反した場合の措置」というのがございまして、その中で、「この規程又はこの規程に基づく定めに違反する候補者については、日本放送協会又は一般放送事業者は、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会と協議のうえ、政見放送を行なわせないことができる。」という規程がございます。これは広く選挙放送を、公職選挙法の中で、たとえば商品の広告をしてはいけないとか、あるいは実施規程の中では服装のある程度の自粛を、品位を保つだとか、そういう規程がございますので、それに基づきまして、われわれのほうでは実施規程をつくっております。もしこの実施規程で一応御注意を喚起して、それでもあえて録画をなさるとおっしゃれば、われわれのほうとしては、そのまま録画をしておいて、それであとそういう内容があったということを選挙管理委員会のほうへ御連絡をして、あと選挙管理委員会のほうでは、全国的な立場において統一した方針のもとにどう処理をされるかということをおきめになるということになろうかと存じます。
#43
○鈴木強君 これは非常にむずかしい問題ですが、やり方によっては、これまた、たいへんな事件になると思いますね。ですから、非常に御苦労が多いと思うのですけれども、私は、心配するのは、過去のテレビ放送なんかを聞いておりましても、非常に問題になるようなもの、なきにしもあらずで、ですから、そういうものをどういうふうにチェックしていくか。ことにテレビになると影響力が大きいものですから心配しているわけですが、いまの規程の適用等がありますので、それをうまく使っていただいて、品位の保持というのをやっていただくようにお願いしたいと思います。
 それからもう一つは、費用の点ですけれども、大体あれですか、テレビ・ラジオの場合、制作費とか、民放でいえば、電波料の問題があるわけですけれども、どういうふうな基準がきまったのですか。
#44
○参考人(川上行蔵君) いまお尋ねの点につきまして、衆議院の選挙放送及び参議院の選挙放送につきましては、四万七千円の実費をいただくということが、一応内規としてきめられまして、いただくことになっております。その内訳をざっと大ざっぱなところを申し上げますと、人件費的な関係として、時間外とかいろんな出張とか録画とか、それが一万二千円。それから資材費、これはVTRを全部十分間単位に寸断をして使いますので、あとで使えなくなりますので、そういう実費補償。それからあとお化粧なさる経費とか、それから中継車の派遣の消耗費とか、そういうものが、合わせまして大体総選挙の場合におきまして四万七千円、こういうことでございます。
#45
○鈴木強君 化粧というのは、やっぱりメイキャップをさせるのですか、みんな。
#46
○参考人(川上行蔵君) 簡単なお化粧をしていただいたほうが、光線が強いのでハレーションを起こすものですから、なさるほうがまあいいのじゃないか。しかし、御本人が御希望なさらなければなさらなくてもいいということにはなっております。
#47
○鈴木強君 効果の点では、やっぱり今後テレビに出たときに――私はわかりませんが、メイキャップをやったことありませんけれども、そのほうがきれいに映るのですか、好男子に見えるのですか。
#48
○参考人(川上行蔵君) たとえばひげそりあとなんかも、肉眼ではおわかりにならなくても、テレビなんかに映しますと、やはりそりあとなんかかなりきわだって見えるとか、あるいは頭のように、私のように頭のはげた人なんかあまりそのままですと、少し反射が強過ぎるとかということでございますので、まあ好男子になるかどうかは別としまして、ごらんになる方に対しても不快感はない、その辺見やすくなるのではないかと思います。もちろん特別な効果というものは期待できないかと思いますけれども。
#49
○鈴木強君 わかりました。
 それからいまの資材費とか化粧費とか、中継車の消耗費、そういうのは具体的な内訳わかりますか。
#50
○参考人(川上行蔵君) ちょっとこまかいところはわかりませんのですけれども、いまここで資料として持ってまいりました点申し上げますと、たとえば中継車派遣費なんかが三千八百二十二円というようなこと、それから美術費――スタジオのセット費ですが、一人当たり八百円ほど、そういうことがございますが、もしか御利用でしたらあとでこまかく資料お届けさすようにさせていただきたいと、このように思います。
#51
○鈴木強君 あとで資料お願いします。
 それからこれは参考のため、最初のことですから、ちょっと知っておきたいのです。それから民放のほうはどうなっていますか。
#52
○説明員(藤木栄君) 民放につきましても、大体NHKに準じて費用が支給されることになっております。テレビにつきましては、制作費でやはり四万二千円、それからそのほかにいわゆる電波料がございますわけですが、それの電波料の公表料金の六五%相当額をそれに付加される、そういうふうになっております。
#53
○鈴木強君 そうすると、これはNHKで録画したものを民放が借りるという場合があるでしょう。そういう場合は、NHKはこれを貸してやるわけですね。同じものを使うことになるわけですね。そういう場合は安くつくのですか、それはどうなんですか。
#54
○説明員(藤木栄君) NHKから録画を借りる場合は七千円と、非常に安くなっております。
#55
○鈴木強君 大体わかりました。
 それで、ラジオのほうについては、従前とNHKも民放も変わりないわけですね、放送の内容とか、その他については。
#56
○参考人(川上行蔵君) 回数が変わりましたけれども、内容そのほかは変わりございません。
#57
○鈴木強君 大体わかりました。いろいろ御苦労されまして、準備体制はまあまあ順調に進んでいると思います。民放のほうは、直接伺っておりませんから詳細に知ることできませんが、NHK側におきましては、きょうも東京で関係の会議を開いていただいているようでして、たいへん御苦労に思います。とにかく最初の試みでありますこのテレビの効果が、どういうふうに選挙の投票にあらわれるかということは、国民の関心事だと思いますので、ぜひひとつ十分にこの効果が得られますように、実施のほうについては万全を期していただいて、御苦労ですけれどやっていただきたいということをお願いして質問をこれで終わります。
 ありがとうございました。
#58
○委員長(永岡光治君) 他に御発言がなければ、本件に関する本日の調査はこの程度にとどめます。
 本日は、これにて散会いたします。
   午前十時四十八分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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