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#1
第061回国会 石炭対策特別委員会 第12号
昭和四十四年五月二十日(火曜日)
    午前十時三十二分開議
 出席委員
   委員長 平岡忠次郎君
   理事 神田  博君 理事 菅波  茂君
   理事 三原 朝雄君 理事 岡田 利春君
   理事 田畑 金光君
      金子 岩三君    佐々木秀世君
      佐藤 文生君    進藤 一馬君
      西岡 武夫君    多賀谷真稔君
      武藤 山治君    大橋 敏雄君
 出席政府委員
        通商産業政務次
        官       藤尾 正行君
        通商産業省鉱山
        石炭局石炭部長 長橋  尚君
        通商産業省鉱山
        保安局長    橋本 徳男君
 委員外の出席者
        労働省労働基準
        局安全衛生部長 山口 武雄君
    ―――――――――――――
五月二十日
 委員澁谷直藏君及び細谷治嘉君辞任につき、そ
 の補欠として佐藤文生君及び武藤山治君が議長
 の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
五月十三日
 石炭の縮小政策反対に関する陳情書(三笠市議
 会議長藤本智)(第三七一号)
 同外七件(北海道空知郡上砂川町議会議長皆木
 留吉外七名)(第四六〇号)
 石炭産業の安定に関する陳情書外三件(夕張市
 議会議長岡山碧外三名)(第三七二号)
は本委員会に参考送付された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 委員派遣承認申請に関する件
 石炭対策に関する件(住友石炭鉱業株式会社歌
 志内炭礦の災害に関する問題)
     ――――◇―――――
#2
○平岡委員長 これより会議を開きます。
 去る十人目、住友石炭鉱業株式会社歌志内炭鉱の災害により、多数の犠牲者が出ましたことは、まことに痛哭呉のきわみであります。
 本委員会といたしましては、この際、議事に入る前に、犠牲者の御冥福を祈り、一分間黙祷をささげたいと存じます。御起立をお願いいたします。
    〔総員起立、黙祷〕
#3
○平岡委員長 黙祷を終わります。
     ――――◇―――――
#4
○平岡委員長 委員派遣承認申請に関する件についておはかりいたします。
 去る十六日の住友石炭鉱業株式会社歌志内炭鉱の災害につきまして本二十日、明二十一日の二日間、本委員会から現地に委員を派遣し、その実情を調査するため、議長に対し委員派遣承認申請をいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○平岡委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 また、派遣委員の人選等につきましては、すべて委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○平岡委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 なお、今回の委員派遣に際しましては、往復とも航空機の使用について議長に申請いたしたいと存じますので、御了承願います。
     ――――◇―――――
#7
○平岡委員長 石炭対策に関する件について調査を進めます。
 去る十六日、北海道歌志内において発生いたしました住友石炭鉱業株式会社歌志内炭鉱の災害について、政府の報告を聴取いたします。藤尾通商産業政務次官。
#8
○藤尾政府委員 御報告申し上げます。
 ただいま委員長から御報告がございましたとおり、去る十六日の午前一時五十分に、北海道住友鉱業の歌志内鉱業所におきましてガス突出事故があったわけでございます。
 その結果、坑内におられました十七名の方々が被災をせられました。翌十七日の朝、十七名の方々の御遺体が全部搬出をせられたという悲惨な事故がございました。私ども通産省当局といたしましても、とりあえず保安局長を現地に急行させまして、私もそのあとから現地に参りまして状況を確認をし、各御被災の方々の御遺族を御弔問申し上げたわけでございます。
 今回の歌志内鉱業所のガス突出事故と申しますものは、後ほど鉱山保安局長から詳細説明をいたさせますけれども、その結果は、あらためて全部を検討いたしませんと何とも言えないわけでありますけれども、一応日本の国内におきましては、ガス突出という事故に備えて最もその対策が進んでおったように見える鉱業所でございます。またこの鉱業所におきましては、ガス突出という問題と自然発火という問題を取り上げます研究所も設置せられておったわけでございまして、私どもといたしましてはその実施状況というようなものを調べてみましても、たとえば沿層の各地域におきますボーリングの拠点の数、あるいはボーリングをやっております一地区からのボーリング数、これに対しまするあらゆるハッパに対します注意あるいはそれに対します装備、そういったものを見ましても、これ以上いままでのガス突出といいますものに対して備えのあった鉱業所といいますものはおそらくなかったのではないか、かように見られるわけでございまして、それなるがゆえに今回の、予想できなかったと現地でもいっておりますけれども、非常に規模の大きいガス突出事故が、この歌志内炭鉱鉱業所の中で起こったということにつきましては、いままでの科学技術といいまするもので、もちろんガス突出というものの原因もわかりませんけれども、そういったわれわれが備えられるあらゆることをやって、しかもなお防ぎ得なかった事故である、かように考えますときに、鉱山保安全体に対しまする私どもの考え方をあらためて再検討をしなければならぬかもしれないというほどの非常に大きなショックを私どもも受け、現地の歌志内鉱業所でも受けておられたのでございまして、今回のガス突出事故といいまするものが、従来ありましたような、これから調べてみなければわかりませんけれども、非常に幼稚なと申しますか、手落ちによる事故でないということになりますと、これらに対しまする考え方を変えていかなければならない。場合によりましては、石炭対策全般との関連におきまして、あらためて検討をしなければならない問題が出てくるのではないか、かように考えまして、非常に恐縮もし、かつ今後の対策に対しましては、慎重の上にも慎重を期して万全の措置を講じ、そうして再びこういう事故が起こらないという保証がない限り、採炭を急ぐというようなことで、現地の企業あるいは組合の方々が採炭を開始させてほしいという労使一体の御要望はされておられるのでありまするけれども、そうそう簡単にいかない基本的な問題がひそんでおる、かように考えておるわけであります。もちろん、現在まだ粉炭が詰まっておりますし、これを全部排除いたしまするまでの間に、第二次災害が起こらぬとも限らぬというような状況でございますので、幸い御遺体のほうは全部搬出を終わりましたので、あとはできるだけ慎重に、災害が起こらないように、その根本原因がどこにあるか、十二分に調べるようにということで、調査体制の万全を期しておるわけであります。
 とりあえず、現地におきましては当分の間の操業停止を命じ、また北海道地区、特に空知地区に多うございますガス突出事故の起こり得るような他の炭鉱に対しましても、このような問題を再び起こさないように十二分に注意をし、現地の保安の責任者から各鉱業所に対して、従来のような保安対策では不十分であるから、今回の事故に照らしてさらに一そうの注意を払い、そうして準備をするように警戒しなければいかぬという旨の指示を与えて帰ってまいったわけでございます。
 現在歌志内の鉱業所の事故現場の調査を進めておる段階でございまするので、これが今後どのように発展をしてまいるかということにつきましては、この瞬間におきまして申し上げるわけにはまいりませんけれども、これが明らかになりました際には、いち早く当委員会に御報告を申し上げ、私どものとり得る措置とともに、十二分に御説明をさしていただきたい、かように考えておるわけであります。
 なお、ただいま委員長の御指示によりまして、当委員会からも現地に調査団をお出しをいただくということでございます。私どもといたしましてもまことにありがたいことでございまして、調査団の御編成を得ましたならば、委員長はじめ皆さま方の御経験と深い御洞察によりまして当委員会としての御調査を十二分にいただき、私どもにも足りませんところは十二分に御叱正をいただきたい、かように考えておるわけであります。
 よろしくお願い申し上げます。
#9
○平岡委員長 橋本鉱山保安局長。
#10
○橋本政府委員 それでは、政務次官から概略の御説明がございましたが、若干これを補足いたしまして、詳細にわたっての調査の結果を報告させていただきたいと思います。お手元に歌志内炭鉱ガス突出災害調査報告というのがお配りしてございますが、非常に短時間のうちにつくりましたので、精粗必ずしも整理されておりませんので、ところによりましては省略し、図によって御説明をするというふうにさせていただきたいと思います。
 まず一ページをおあけいただきたいのでございますが、名称その他は省略いたしまして、ここにございますように、八のところに罹災者死亡十七名、それから軽傷者三名と載っておりますが、これは現在入院しておる方を一応軽傷としておりますけれども、ショック程度のことで非常に軽うございまして、医者としましてはほとんど問題はないというふうに言っておられます。
 それから災害の概況でございますが、まずこの歌志内炭鉱の操業の概況からお話し申し上げたいと思います。
 この歌志内炭鉱は大別いたしまして三つの区域に分かれております。一つが今回災害を起こしました登川区域でございます。それからもう一つは文珠区域、他の一つは一斜坑区域という三つに分かれておりまして、生産状況といたしましては原料炭及び一般炭でございますが、その比率は、原料炭が六五%程度、それから一般炭が三五%程度でございます。今回災害が起きました登川区域はすべて原料炭を産出しておる次第でございます。過去三年間の生産状況は、そこにもございますように、四十一年七十七万トン、四十二年六十二万トン、それから四十三年四十七万トンという数字になっております。それから今回災害を起こしました登川区域、文珠区域、一斜坑区域、この三つの関係でございますが、生産量といたしましてはそれぞれ三分の一程度ずつの生産でございますけれども、その役割りといたしましては、登川区域が非常によい原料炭を産出し、平たいことばでいいますれば、この山の味のもと的な使命を持っておるというところでございます。
 それから災害の概況でございますが、災害の概況につきましては、一番最後に表をつけておりますので、この表をひとつごらんいただきたいと思うのでございます。縦で見ていただきたいと思います。なお、これ以上詳細の点につきましては、せっかく当委員会で現地調査をされますので、現地におきまして詳しく御説明申し上げたい、こう思っております。
#11
○平岡委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
   午前十時五十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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