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1949/03/30 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 図書館運営委員会 第1号
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1949/03/30 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 図書館運営委員会 第1号

#1
第005回国会 図書館運営委員会 第1号
昭和二十四年三月三十日(水曜日)
  ―――――――――――――
 委員氏名
   委員長     金子 洋文君
   理事
           岩本 月洲君
           羽仁 五郎君
   委員
           三木 治朗君
           徳川 頼貞君
           松野 喜内君
           高良 とみ君
           小林 勝馬君
           九鬼紋十郎君
           徳川 宗敬君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○昭和二十四年度國会所管國立図書館
 予算予定経費に関する件
○昭和二十四年度四月一日以降四月十
 五日迄の國会所管國立図書館暫定予
 算予定経費に関する件
  ―――――――――――――
   午後三時三十七分開会
#2
○理事(羽仁五郎君) それではこれから委員会を開きます。
 只今まで両院の図書館運営委員会の合同打合会で十分御討議がありました。その結果による國立國会図書館昭和二十四年度予定経費並びに昭和二十四年度四月分暫定経費要求書、それぞれお手許にございます予算が図書館運営委員会として今まで國立國会図書館、その館長及び大藏省その他各方面から最大の努力を拂われた結果として、國立國会図書館昭和二十四年度予定経費及び昭和二十四年度四月分暫定経費(末尾参照)はこういうふうな結果が出ておるのでございますが、これを参議院の図書館運営委員会として御承認になりますか、如何ですか。御質問或いは御意見お出し願いたいと思います。
#3
○松野喜内君 文化國家を建設しようとしまして國民が努力をしておるから、殊に國会図書館の使命の重大さを考えずにはおられません。公共図書館法も制定されようとする空氣の濃かつたことを考え、今又衆参両院の合同の打合会におきましても熱心にこういう点が論議され、誠に文化の水準を高めるためには余程國会のこの図書館の予算をば増して頂かねばならんと強い要望があり、段々伺えば図書館当局は無論のこと、大藏省方面にもそういう点においては理解ある御心配、御努力を願つた向きはうかがわれますけれども、今一段と大藏省方面には文化に強く推進力を持つたる方に当つて頂いて欲しいというようなふうの感じを持ちつつ、私共が更にこれが強化のための勧告文を作りまして、そうした我々の意図、希望、國民の輿論、輿望を反映せしめたいと考える者であります。かような前途に希望とか勧告を持ちつつ、ここに今日打合会にあつたごとくにして、参議院側におきましても、この二十四年度の予定経費並びにこの四月の暫定予算については賛成の意を表する者であります。
#4
○三木治朗君 今度の予算は非常な不満の意を表明する者であります。大体大藏省のものの考え方が、物質の面のみを考えて、精神的の面を少しも考えていない感が深いのであります。経済の再建にしろ、日本の復興にしても、物質の面のみで以て如何にあせつて見ても、容易にこれは目的を達することができないと思うのです。精神的な面に根本的な問題が潜んでおるのだろうと思います。その文化の面をなおざりにしておる大藏当局の態度に非常に不満を持つております。併しながら差迫つた問題でありますので、一應はこれを了承するといたしましても、近いうちに何らかの方法で追加予算なり、何なりを取るように、一つ本委員会において御努力をお願いすることを條件として、本案に賛成いたします。
#5
○理事(羽仁五郎君) それでは只今両院合同の打合会におきましても、國立國会図書館が日本の長い間の官僚主義を打破するために、國会が國民主権に基く立法の機能を発揮して行く上に重大な使命を持つておる。なかんずく國立國会図書館の立法考査局の持つ重大な使命、それから又只今松野委員、三木委員からも御発言になりました國民の文化的なレベルを高めることによつて、最も確実に日本経済の再建の方途を導いて行くという面から、他面全國の公共図書館に対して國立國会図書館が技術上さまざまな援助をするという重大な使命を持つておる。又そのために現在の國立國会図書館が、建物、或いは人件費等においても、現在の予算では到底國民の期待及び國会の期待に副うことはできない。この点を深く遺憾とされるということを全会一致の御意見でありますから、從つて参議院の委員会としても勧告書を附してこの予算を御承認になるという御意見のようでありますが……。
#6
○松野喜内君 もう一言それに附加えて置きたいのは、先程両院の打合会にもあつた中の、なかんずくユニオン・カタログ、ユニオン・カードの制定というようなことは是非実行して貰いたいと思います。予算と関連してこの方途に向われるように参議院においても強調したいと考えております。
#7
○理事(羽仁五郎君) この点は実に重大な点でありまして、國立國会図書館がこの点の措置を講じなければ、國民的な見地から非常に損失が不可避でありますので、去る二十二日の日本学術会議の第二回総会においても、この点について政府に向つて勧告するというような決議がせられておりますから、是非実現したいと思つております。そういうような趣旨を含めまして勧告をいたしますのに、一應ここに原案を読み上げて見ますから、それについて御意見を賜わりたいと思います。
   勧 告 書
 昭和二十四年度國立國会図書館の予定経費要求書を見るに、この予算を以てしては図書館運営の完璧を期することは勿論、現状を維持することする至難である。よつて図書館経営の本旨を順次達成し得るよう、速かに本年度予算の増額措置を講じ、更に次年度においては図書館の建物新設、敷地購入費をも予算に計上せられたい。
 右國立國会図書館法第二十八條により勧告する。
 この勧告書は只今御討論がありましたような趣旨において、こういう勧告書を附して……。
#8
○徳川宗敬君 只今委員長の御朗読になりました勧告文は概ね結構だと思いますので、賛成いたします。
#9
○理事(羽仁五郎君) それではこういう勧告書を附してこの予算を承認するということに決定いたしてよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○理事(羽仁五郎君) それではさように決定いたします。本日はこれにて委員会を閉じます。
   午後三時四十八分散会
 出席者は左の通り。
   理事
           羽仁 五郎君
   委員
           三木 治朗君
           松野 喜内君
           徳川 頼貞君
           徳川 宗敬君
ソース: 国立国会図書館
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