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1949/04/16 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 農林委員会 第6号
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1949/04/16 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 農林委員会 第6号

#1
第005回国会 農林委員会 第6号
昭和二十四年四月十六日(土曜日)
   午後一時三十四分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○馬籍法を廃止する法律案(内閣提
 出)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(楠見義男君) それでは只今から農林委員会を開会いたします。
 本日の議題は馬籍法を廃止する法律案でございまして、この法律案は参議院先議で以て、当委員会に付託せられたのでありますが、これからこの法律案について御審議をお願いすることにいたします。最初に池田農林政務次官からこの法律案の提案理由を伺うことにいたします。
#3
○政府委員(池田宇右衞門君) 只今御審議を願います馬籍法を廃止する法律案の提案理由を御説明いたします。
 馬籍法は大正十年主として軍馬徴発の便宜に供するとともに、一面馬産改良及び馬の取引改善を図る目的で、市町村における馬の所有者又はその管理人の届出による馬籍簿という帳簿の作成を骨子とし、併せてこのために行われる主務大臣による馬の檢査に関する規定を内容として制定されたのでありますが、今日においては、以下に申上げるような理由により、その存続の必要がなくなつたのであります。
 第一に現在においては軍馬徴発をその主目的として馬籍の作製の必要でないことは申上げるまでもありません。
 第二に馬産改良、馬の取引の改善についても今日においては本制度は実際上その寄與するところ少く、且つ自主的に進むべき段階に到達していると思われるのであります。
 以上のような理由によりましてこの法案を提出した次第であります。何とぞ愼重御審議の上速かに可決せられんことをお願い申上げる次第であります。
#4
○委員長(楠見義男君) これから本法律案について質疑に入りたいと思います。
#5
○藤野繁雄君 只今提案の理由は伺つたのでありますが、畜産の奬励については家畜の現在数を知つて置く必要があるのであります。このために馬籍法というものは非常に有効であつたと思うのでありますが。馬籍法が廃止になつた後はどんな方法で馬の現在数を知ることができるようになるのであるか、馬であるとか、牛であるとかというようなものの現在数を知る組織について、政府はどんな方法で知るというお考えであるのか、この点を伺いたいのであります。
 第二点は第二國会で通過いたしました家畜登録協会の現在の状況であります。この家畜登録協会で登録しておるところの牛馬豚というようなものの数が分つておつたならば、その数をお示しをお願いしたいと思うのであります。
#6
○政府委員(伊藤嘉彦君) お答え申上げます。第一に畜産行政上家畜の数を如何にして掴むかというお尋ねでございますが、この点につきましては農林省の統計調査局において施行をいたしまするところの農業のセンサス、その中で家畜につきましても一斉調査をすることになつておりますので、その行政上の必要はこれをやることによりまして掴むことができると思うのであります。それから登録協会の問題は後程数字を作りまして申上げたいと思うのであります。
#7
○藤野繁雄君 そういたしますというと、今後の牛馬羊豚というようなものの現在数はその時その時に一斉調査をやつて、それで現在数を調べるということで進まれるというお考えでありますか、或いはその他何とか特殊の方法を講せられる必要はないと考えられるのでありますか、この点更にお伺いしたいと思うのであります。
#8
○政府委員(伊藤嘉彦君) センサスは大体毎年二月一日の日の現在によつて調べるのであります。それで大きな畜産の行政をやつて行きますためには、まあ大体この数字でやれるのではないかと思つております。但し私共の本当のところを申上げますと、御指摘のありました通りに、只今の馬籍法がそのままよいとは思わないのでありますが、牛馬羊豚その他のものにつきまして確実の数を把握いたしまするために、この馬籍法にありまするような制度というものは、必ずしも否定すべきものではないと思うのでありますが、これをやりますためには非常に多くの経費と手数とが掛かるだろうと思うのであります。でありますので、行政の実際の方策を立てまするためには、大体今のセンサスの程度で先ずやつて行ける、そういたしまして特殊の必要が起きましたときには、又そのときにおいて必要なる手を打つというようなことで、何とかやつて行けるのではないかと思うのであります。
 尚少し余計附加えるようで恐縮でありますが、御承知の通りこの籍は非常に詳しくできておりますので、このまま実行されますと、非常に便宜でありますけれども、かだがた取引場からいたしまするというと、非常に又これは面倒くさいという点もありまするし、尚今日の実際におきましては、余り実際上実は覚えておらないというようないろいろな点もありまするので、大体行政をやつて参りまする上におきましては、以上申上げましたように、根本的にはセンサスの数字を以ていたしまして、その他特別の必要が起きましたときには、特別に何らかの方策によりまして調査をいたします。こういうことでやつて参りたいと思つております。
#9
○加賀操君 この馬籍法を外した場合に、いろいろこれに対する対策を立てて置かなければならないと思うのでありますが、提案の理由にありまする第一の事柄につきましてはよろしいといたしましても、第二の馬産改良につきましては、從來馬籍がありましたために日本の馬の品種及び資質に非常ないい結果を及ぼして來たとこう考えるわけであります。それがこの馬籍法を廃止し、且つ只今までありました國有種牡馬の貸付及び所有というものが全部なくなるようでありますが、こういうようになりました場合は、日本の馬産計画に支障はないかどうか、こういうことを一つお尋ねしたいと思います。
 次には從來ともありまするし、最近も起りましたが、馬の疾病に関する問題であります。いろいろ馬に関する法律が廃止されておるようでありますが、実際の馬産計画を立てる場合に、これの疾病その他増産につきましていろいろな計画を予算化する場合にいろいろ弱くならないか、こういう点であります。一例を採つて見ますれば一番問題になつております傳貧と悩炎でありますが、今回出されました予算につきまして見ましてもこういう方面の計上が非常に削減されておるのであります。最も根本になります悩炎にしましても傳貧にいたしましても、その病原の研究の経費が殆んど全部削られておるような状態になつております。こういう点におきましてどういうようになるか、こういうことを憂えておるものでありまするので、この点特にお伺いしたいと思つております。特に傳貧のようなものになりますると、非常にむずかしいのでありまするし、又本当に病原がはつきりしていないので、対策も立てにくいし、又経費が減つてしまえば、殆んど対策の講じようがない、こういう結果にならんかと思つておりまするし、又昨年起きました悩炎につきましては非常に苦労をしたのでありまして、こういう点を政府においてはつきりといろいろな対策を樹立される必要があると思いまするが、こういう馬に関するいろいろな法律を廃止した場合に農林省として事業を予算化する場合に弱化しないか、こういうことを一つお尋ねして見たいと思います。
 それから第三番目に藤野議員から今お尋ねになりましたが、頭数がはつきりしない、こういう虞れがあります。只今一番困つておりますのは飼料を配給いたします場合に現在でさえ馬の頭数がはつきりしない、或いは所在がはつきりしないので困つておりまするが、これを廃止した場合について一層飼料配給の基礎がなくなりますので、不明朗と困難が來ると思いまするが、その点も対策があるかどうかお聞かせを願いたいと思います。
 それから総体的に馬産計画につきまして、時代が変つたとは言いながら只今でも日本の輸送力の点ではつきりした数字は覚えておりませんが、大体家畜による運搬が四億トンくらいになつております。その中半分以上は馬だと思います。それに比較して自動車による運搬は二億トンくらいと思いますが、かようにまだ日本の現状において非常に家畜という、特に馬が輸送力に貢献しておるのでありますが、かようにいろいろな法律を外して行つた場合に農林省としては、これらの重大な運搬の力である馬の確保ができるか、又現在農業経営を改善して行かなければならん窮迫な立場に立ち至つておりまするが、この際農業者の馬につきましても生産ができて行けるか、或いは資質を維持して行けるか、こういう点をお伺いしたいと考えております。
#10
○政府委員(伊藤嘉彦君) 第一点の國有種牡馬等の制度もなくなり、こういうふうに法律をなくして行く場合に馬の当統等の問題はどうなるかというようなお尋ねであつたと思うのでありますが、この点につきましては、この前の議会におきましても申上げました通り馬匹去勢法、種馬統制法というような法律を廃止する理由といたしましては、現在の馬の生産の状況、方向といたしましては、馬が経済的な動物であるということになつて参つたのでありまするので、経済の必要に應じた馬を作つて行くということが最も正しいのではないかというのでありまして、種馬統制法の眼目となつておりまする点は、第一御承知の通り種牡馬は國有といたしまして、そういたしましてその國有になつておりまするところの種牡馬に配合する場合におきましても、官廳がこれを統制をするということによりまして、或る意味におきましては、場合によつては経済の心要を度外視しても一定の方向、或いは一定の血統の馬を作り出して行くというようなところが眼目であつたと思うのであります。又馬匹去勢法につきましても、これもそういう方向に資するために一つの手段であるというふうになつておつたのでありまして、前に申上げました通りに、馬が経済的な動物であつて、今お話がありました通りに農業経営上或いは輸送上、この馬というものが必要であるならば、自由に、最も需要のある方向にその馬を作つて頂く、こういう方向に持つて行くためには、これらの統制的な法規は罷めた方がいいのではないかという方向に向つて來ておつたのであります。で、ただこういう制度がありました際に卒然としてこれらの制度を外して行きますときには、過渡期としていろいろな混乱が起ると思うのでありますので、その点につきましてはできるだけの手を打つて、例えば國有種牡馬につきましても、そういう法規がなくなりましても一遍に全部これを外に出してしまうというようなことは絶對にできないのでありまするから、その点はいろいろと考慮して、状況を考えつつやつて行かなければならないと思つております。血統の維持の問題でありますが、これはそういう方向の、馬の生産の方針になりましたときに種畜法を制定して頂きまして、種畜法におきまして種牡畜の檢計をする、その種牡畜の檢査は衛生檢査が主でありまするが、その衛生檢査の際におきましても、同時にその牡畜の血統というようなものは或る程度同所に見て行こう、こういう手がありまするし、又種畜法におきましては、お話のありました登録協会というようなものを公認いたしまして、種畜につきましての登録制度というものを干渉をして行くということになつておりまするので、これらの事柄が十分に行い得ますれば、血統或いは馬の改良という点につきましては余り問題は起らないで、むしろ自由闊達なる生産が行われるという点においてプラスがあるのではないかというふうに考えておるのであります。ただ、如何にも関係がありまするのでありますが、いろいろこれらの施設をやつて行きまするときには、登録にいたしましても現在の状況からいたしまして、或る程度の補助を必要とする、檢査にいたしましても十分國が費用を掛けまして檢査をするということが必要であろうと思うのでありますが、今日のような財政の状況になりますると、それらの点について十分のことができませんのが甚だ遺憾であります。それからいろいろな法律を廃止した場合には疾病の問題等について主張することが弱くなりはしないかというようなお話でありますが、今まで廃止をして頂きましたもの、或いはこれから審議をして頂きますものにつきましては、それぞれ家畜の生産をそういう方向において、むしろ家畜の生産が経済の事情に應じて発達をしなければならんということに対する桎梏になつておりますものを廃止をして行くわけでありますので、これらの法律がなくなつたからといつて、家畜の重要性が落ちたというふうにはならないのでありまして、この点は直ぐ法律がなくなつたから予算を取るのに弱くなりはしないかというようなことにはならないし、現在の状況から行きまして、農業経営上或いは輸送力上確かに極めて必要な動物でありまするので、その実際の必要から行きまして予算は主張し得ると思うのであります。
 尚飼料を配給する際の問題でありますが、これは御承知の通り飼料の配給においては切符制を採つておりまするので、その切符を出します者は確実に家畜を持つておる者でなければ切符は出さないのでありまして、その間において相互に知つておる関係の問題もあり、いたしますので、この家畜籍というようなものによつて確実に家畜の所在が把握されるというようなことがなくても、飼料の配給の上におきましては差支ないのではないかと思つております。事実先程も申しました通りこの家畜籍、馬籍でありますが、終戰後は殆んどこれは法律があつたのに主務官廳がいけなかつたのかも知れないのでありますが、実際問題として余り実効を收めておらなかつたのでございます。でありますので、これによつて飼料の配給が便宜を得たというようなことも実はないのであります。そういう実情であります。それから尚運搬等の関係から言つても、動物、馬が非常に必要であるということは、全くお話の通りでありまして、この点につきましては生産の方針といたしましては繰返して申すようでありまするが、経済の需要に應じたものを作つて行く、そういうことでありまして、全体の方針といたしましては毎回申上げておりますように五ケ年計画というものを作つておりまして、現在の数よりも遥に多い馬を殖やして行くという計画を以て、これを中心としてすべての施策を進めておるようなわけであります。尚いろいろ予算等の関係その他からいたしまして十分に参らない場合があるかと思いますが、最近までの状況におきましては、やはり馬も増加の趨勢にあるのであります。
#11
○星一君 本法の廃止と馬のセンサスとの関係があると思います。センサスの内容を伺います。本法第三條にある事項全部をセンサスに採るのではないと思いますから、そのセンサスの内容を伺います
#12
○政府委員(伊藤嘉彦君) センサスの内容でありますが、只今正確なものを持つていないので申上げにくいのでありますが、この三條にあるような詳しいものではないと思います。どこにどういう馬がおるというような、センサスの性質上これよりは遥に簡單なものだと思つております。尚正確には資料を取寄せまして申上げたいと思います。
#13
○星一君 資料を取寄せるまでもなく、馬のセンサスですから、皆頭数が分らんので困るというなら、頭数ばかりではなしに、性の問題もあるし、年齢の問題もあるから、それを三項目か、四項目で十分どて思います。そのセンサスがあるから、本法を廃止してもよいということにならなければならんと思いますが、センサスは同時に今まで研究されてあつたと思います。それから序でに聞きますが、今の、馬のセンサスばかりでなく、家畜のセンサンというように聞きましたが、家畜のセンサスもありますのですか、どの程度まで家畜のセンサスが及んでおりますか、それも伺いたいと思います。
#14
○政府委員(伊藤嘉彦君) 家畜のセンサスもやるのでありまして、センサスの場合には、馬ばかりのセンサスではありません。元のものといたしましては、手許に資料を持つて参つておりませんので、少し間違いがあるかもしれませんのでありますが、ここにありますものには、どの家畜につきましても、センサスの性質上詳しくは出て参らないと思います。
#15
○委員長(楠見義男君) 今の点ですね、先程の藤野さんの御要求になつた動力家畜の数、それからセンサスの内容ですね、これは月曜日に畫から又やる予定にしておりますから、そのときまでに提出して頂きたいと思います。
#16
○加賀操君 本年度の予算で馬の傳貧の研究費が全額落ちているようですが、これは脳災についても同じようですが、これはどういうわけで、経費がなくて落ちたのだと思いますが、ただ試驗場費や或いは防疫費の方で経費がありますが、これで両方の病氣が根本的に解決できるかどうか、こういうように経費が落された場合に、農林省としては何かこれに代るべき案をお立てになる、或いは研究されて完全に馬の防疫ができるという一つの御方針がありますかどうか、お尋ねしたいと思います。
#17
○政府委員(伊藤嘉彦君) 傳貧の経費及び馬の流行性脳災の経費の問題でありますが、最初の馬の傳染性貧血の経費につきましては、現在の家畜衞生試驗場の経費の中に從來程度のものは両方とも組んでありますのでございますが、御承知の通り、こり病氣は非常にむずかしい病氣でありまして、これが研究のためには、実は馬体自体を使うということが是非とも必要であるというのでありまするので、そういたしますると、馬体を使う関係上非常に経費が掛かりますが、併し現在の傳染性貧血の曼延の状況からいたしまして、これが解決をどうしても図らなければならないということからいたしまして、私共はむしろ別個に傳染性貧血の研究所というようなものを作つて頂きまして、ここにおきまして馬体を使つて総合的な研究をして、成るべく早くこの解決を見出したいと、こういう計画を持つておつたのであります。でありまするが、これも今年の問題といたしましては、やはり経費等の関係からいたしまして、尚それと、そういう研究所を作つた場合におきましても、この馬の傳染性貧血という病氣のむずかしさからいたしまして、直ぐに解決が出ると必ずしも言い切れないのでありまするので、主として財政等の関係からいたしまして、甚だ残念でありまするけれども、特別に力を入れたいと思つておりましたことは実はできなくなつたのであります。そういうわけでありまするので尚最近に福岡縣等で調べた結果におきましても、約八百頭を調べた中に一〇%程度はすでに本病に罹つておるというような実情でもありまするので甚だ困るのでありますが、まあそういう事情でありまするので、正直に申しますると十分なことはできない。伝染性貧血につきまして、この予算において家畜傳染性貧血の対策が十分立つておるかと申されますると、正直に申しますると遺憾な点があるということになろうかと思うのでありますが、今年はこの防疫につきましては生産地が何といつても家畜生産の元でありますので、この方面に重点を置きまして、尚北海道、秋田いうような方面の罹病状況も併せて十分な調査をして、尚今後の努力を俟ちたい、こういうふうに考えております。流行性脳災につきましても同じことでありまして、御指摘の通り、研究のための委託費というようなものが落されましてこれはやはり遺憾でありますが、今までの研究の結果によりますると、予防注射というようなことが非常に有効であるということが分りましたので、本年度におきましては五月末ということを目標にいたしまして、この予防注射の万全に実は努力をしておるわけであります。すでに疑似症及び眞症が全國で四・五頭出ておりまして、これも亦非常に問題だと思うのでありますが、今後におきまして正直に申しますると何らか予算的措置をこの両病につきましては尚、して頂かなければいけないのではないかと、こういうふうに考えております。昨年これは加賀議員及び畜政課長も時事当件に御盡力になつたのでよく御承知のことと存じますが、この馬産地釧路の馬が、函館に流行性脳災が起きましたために出て來ないので、船で持つて來ると私らの観念から言うと船賃が安いと思つたおりましたのが、却つて汽車よりも高く付くというのでいろいろ問題が起きておつたことがございましたが、それが皆日本内地各地に分配されるようになつておりましたのが、どんなふうになりましたか、北海道に残つておる乏しい飼料を皆んな食べ合つて結局種馬になるものまで斃れてしまうのではないかという懸念までされておりましたが、どういうような成行きになりましたか、又それぞれ必要とするところに……まあ必要量だけは別問題としてまして、適当の量が分配されましたかどうか、その経過をこの際ちよつと承つて置きたいと思います。
#18
○政府委員(伊藤嘉彦君) お答え申上げます。あの際の問題といたしまして、計画的に実は汽車の方を十分に利用したいということで汽車の関係の方に交渉をいたしまして、その結果は汽車を鉄道側から非常によく出して頂きまして結局は船を利用するということはなしに概ね計画を達することができたというふうに確か記憶しております。それから尚北海道に対します手当といたしましては、相當に強く予算的な問題を要求いたしましたのでありますが、何分にもやはり予算の点はむずかしくて、これは駄目であつたのでありまするが、飼料の配給を多少北海道に対しまして、特別に配給をするということによりまして一應問題は終つております。
#19
○北村一男君 昨年の経過に鑑みまして、馬産地に脳災がなくて、函館近くにおきまして、関門であるために内地に來ない、それがために北海道としても亦その分配を受けたいという土地も非常な迷惑をした。本年は重点的に函館とか青森縣に対して脳災の流行に対する予防措置を講じておられますかどうか、その点も承つて置きたいと思います。
#20
○政府委員(伊藤嘉彦君) 本年の流行性脳災の防疫処置といたしましては、今お話がありました通りに、從來の予防注射をしておりませんようなところが、從來発生をしておりませんようなところが極めて危險でありまするので、そういうようなところを主として行う。その頭数といたしましては全國で約四十万頭以上の馬に基礎免疫の注射を完了いたしまして、七月末までに補強注射を完了する、こういうことにしております。尚北海道青森方面は御指摘のありました通りに生産地と内地交流との関門でありまする部分がありますので、この方面は今の四十万頭中二十万頭というものをこの方面におきまして注射を実施いたしまして、五月末には大体完了をするという目途でやつております。
#21
○委員長(楠見義男君) 外に御質問ございませんか……、若し御質問ございませんければ本日はこの程度にいたしまして、明後日一時から委員会を続行し、その際先程御要求がありました資料等を取寄せまして、それによつて又改めてやつて頂くことにいたしたいと思います。それでは本日はこれで散会いたします。
   午後二時十四分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     楠見 義男君
   理事
           羽生 三七君
           石川 準吉君
           藤野 繁雄君
   委員
           門田 定藏君
           北村 一男君
           星   一君
           赤澤 與仁君
           加賀  操君
           板野 勝次君
  政府委員
   農林政務次官 池田宇右衞門君
   農林事務官
   (畜産局畜政課
   長)      伊藤 嘉彦君
ソース: 国立国会図書館
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