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#1
第061回国会 本会議 第40号
昭和四十四年五月二十九日(木曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第三十二号
  昭和四十四年五月二十九日
   午後二時開議
 第一 沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生
  命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設
  置及び無償貸付けに関する法律案(内閣提出)
 第二 都市再開発法案(内閣提出、参議院送付)
 第三 太平洋諸島信託統治地域に関する日本国
  とアメリカ合衆国との間の協定の締結につい
  て承認を求めるの件
    …………………………………
  一 国務大臣の演説(観光基本法に基づく昭
   和四十三年度年次報告及び昭和四十四年度
   観光政策について)
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 本日の議事における発言時間は趣旨弁明につい
  ては十五分質疑答弁討論その他については十
  分とするの動議(園田直君外二十六名提出)
 逓信委員長井原岸高君解任決議案(柳田秀一君
  外五名提出)
  質疑終局の動議(園田直君外二十六名提出)
  討論終局の動議(園田直君外二十六名提出)
 日程第一 沖繩における郵便貯金の奨励及び簡
  易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備
  の設置及び無償貸付けに関する法律案(内閣
  提出)
  質疑終局の動議(園田直君外二十六名提出)
  討論終局の動議(園田直君外二十六名提出)
   午後二時五十二分開議
#2
○副議長(小平久雄君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 本日の議事における発言時間は趣旨弁明につ
  いては十五分質疑答弁討論その他について
  は十分とするの動議(園田直君外二十六名
  提出)
#3
○副議長(小平久雄君) 園田直君外二十六名から、本日の議事における発言時間は趣旨弁明については十五分質疑答弁討論その他については十分とするの動議が提出されました。
 本動議は記名投票をもって採決いたします。
 本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#4
○副議長(小平久雄君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
    〔八木一男君「議長、点呼がないが、どうし
  た。点呼をやり直して、投票をやり直しなさ
  い」と呼ぶ〕
#5
○副議長(小平久雄君) 点呼は全部いたしました。
    〔八木一男君「議長が全部読みましたという間
  違いの発言をしたことを取り消してくださ
  い」と呼び、その他発言する者多し〕
#6
○副議長(小平久雄君) 八木君に申し上げます。
 点呼者は、点呼をしたとのことであります。
 投票漏れはありませんか。
    〔発言する者、離席する者多し〕
#7
○副議長(小平久雄君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。(拍手)投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#8
○副議長(小平久雄君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#9
○副議長(小平久雄君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百六十三
  可とする者(白票)        二百四
    〔拍手〕
  否とする者(青票)       百五十九
    〔拍手〕
#10
○副議長(小平久雄君) 右の結果、本日の議事における発言時間は、趣旨弁明については十五分、質疑、答弁、討論その他については十分とするに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出発言時間制限の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      青木 正久君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    天野 光晴君
      荒舩清十郎君    井出一太郎君
      井原 岸高君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    池田 清志君
      一萬田尚登君    稻村佐近四郎君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      浦野 幸男君    江崎 真澄君
      遠藤 三郎君    小川 半次君
      小川 平二君    小澤 太郎君
      小沢 辰男君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大竹 太郎君    大坪 保雄君
      大野  明君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    大村 襄治君
      岡崎 英城君    岡本  茂君
      奥野 誠亮君    加藤常太郎君
      加藤 六月君    鹿野 彦吉君
      賀屋 興宣君    海部 俊樹君
      金丸  信君    金子 一平君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      亀岡 高夫君    亀山 孝一君
      鴨田 宗一君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    木野 晴夫君
      木部 佳昭君    木村 武雄君
      北澤 直吉君    吉川 久衛君
      久野 忠治君    久保田円次君
      久保田藤麿君    熊谷 義雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      小坂善太郎君    小峯 柳多君
      小宮山重四郎君    小山 長規君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤 榮作君
      佐藤 文生君    佐藤洋之助君
      齋藤 邦吉君    斎藤 寿夫君
      坂田 道太君    坂村 吉正君
      坂本三十次君    櫻内 義雄君
      笹山茂太郎君    四宮 久吉君
      始関 伊平君    椎名悦三郎君
      塩川正十郎君    塩谷 一夫君
      重政 誠之君    島村 一郎君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      進藤 一馬君    周東 英雄君
      菅波  茂君    鈴木 善幸君
      砂田 重民君    砂原  格君
      瀬戸山三男君    園田  直君
      田川 誠一君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 正巳君
      田村 良平君    高橋 英吉君
      高橋清一郎君    高見 三郎君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷垣 專一君    谷川 和穗君
      中馬 辰猪君    塚田  徹君
      塚原 俊郎君    坪川 信三君
      渡海元三郎君    登坂重次郎君
      徳安 實藏君    床次 徳二君
      中尾 栄一君    中垣 國男君
      中川 一郎君    中川 俊思君
      中村 梅吉君    中村 寅太君
      中村庸一郎君    中山 榮一君
      中山 マサ君    永田 亮一君
      灘尾 弘吉君    南條 徳男君
      二階堂 進君    丹羽 久章君
      丹羽喬四郎君    丹羽 兵助君
      西岡 武夫君    西村 英一君
      西村 直己君    根本龍太郎君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    羽田武嗣郎君
      葉梨 信行君    橋本登美三郎君
      橋本龍太郎君    長谷川四郎君
      長谷川 峻君    八田 貞義君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      原田  憲君    広川シズエ君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福田 赳夫君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤枝 泉介君
      藤尾 正行君    藤田 義光君
      藤波 孝生君    船田  中君
      古内 広雄君    坊  秀男君
      細田 吉藏君    堀川 恭平君
      本名  武君    益谷 秀次君
      増岡 博之君    増田甲子七君
      松浦周太郎君    松澤 雄藏君
      松田竹千代君    松野 幸泰君
      松野 頼三君    三池  信君
      三ツ林弥太郎君    三原 朝雄君
      箕輪  登君    水田三喜男君
      水野  清君    湊  徹郎君
      村上  勇君    村上信二郎君
      村山 達雄君    毛利 松平君
      粟山  秀君    森下 國雄君
      森田重次郎君    八木 徹雄君
      山口喜久一郎君    山口シヅエ君
      山口 敏夫君    山下 元利君
      山田 久就君    山村新治郎君
      早稻田柳右エ門君    渡辺 栄一君
      渡辺  肇君    關谷 勝利君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      赤路 友藏君    淡谷 悠藏君
      井岡 大治君    井上  泉君
      井上 普方君    伊賀 定盛君
      猪俣 浩三君    石川 次夫君
      石田 宥全君    石野 久男君
      石橋 政嗣君    江田 三郎君
      枝村 要作君    小川 三男君
      大出  俊君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡田 利春君    岡本 隆一君
      加藤 清二君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    金丸 徳重君
      唐橋  東君    川崎 寛治君
      川村 継義君    河上 民雄君
      河野  正君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    黒田 寿男君
      小林 信一君    兒玉 末男君
      後藤 俊男君    河野  密君
      神門至馬夫君    佐々栄三郎君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    阪上安太郎君
      實川 清之君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      田原 春次君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    武部  文君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      堂森 芳夫君    内藤 良平君
      中井徳次郎君    中澤 茂一君
      中嶋 英夫君    中谷 鉄也君
      中村 重光君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      西風  勲君    野口 忠夫君
      野間千代三君    芳賀  貢君
      長谷川正三君    畑   和君
      華山 親義君    原   茂君
      平岡忠次郎君    平林  剛君
      平等 文成君    広沢 賢一君
      広瀬 秀吉君    福岡 義登君
      古川 喜一君    穗積 七郎君
      細谷 治嘉君    堀  昌雄君
      松本 七郎君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    美濃 政市君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森  義視君    森本  靖君
      八百板 正君    八木  昇君
      矢尾喜三郎君    安井 吉典君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口 鶴男君    山崎 始男君
      山田 耻目君    山中 吾郎君
      山花 秀雄君    山本 幸一君
      山本 政弘君    山本弥之助君
      米田 東吾君    依田 圭五君
      渡辺 惣蔵君    渡辺 芳男君
      池田 禎治君    内海  清君
      岡沢 完治君    折小野良一君
      神田 大作君    河村  勝君
      佐々木良作君    田畑 金光君
      竹本 孫一君    玉置 一徳君
      中村 時雄君    西村 榮一君
      門司  亮君    本島百合子君
      吉田 泰造君    吉田 之久君
      和田 耕作君    浅井 美幸君
      有島 重武君    伊藤惣助丸君
      石田幸四郎君    小川新一郎君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    岡本 富夫君
      沖本 泰幸君    北側 義一君
      小濱 新次君    斎藤  実君
      鈴切 康雄君    田中 昭二君
      竹入 義勝君    中野  明君
      樋上 新一君    広沢 直樹君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    田代 文久君
      谷口善太郎君    林  百郎君
      松本 善明君
    ――――◇―――――
 逓信委員長井原岸高君解任決議案
  (柳田秀一君外五名提出)
          (委員会審査省略要求案件)
#11
○副議長(小平久雄君) 柳田秀一君外五名から、逓信委員長井原岸高君解任決議案が提出されました。
 本決議案は、提出者の要求のとおり委員会の審査を省略して議事日程に追加するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○副議長(小平久雄君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
 逓信委員長井原岸高君解任決議案を議題といたします。
#13
○副議長(小平久雄君) 提出者の趣旨弁明を許します。森本靖君。
    〔森本靖君登壇〕
#14
○森本靖君 私は、日本社会党と公明党を代表いたしまして、逓信委員長井原岸高君解任決議案を提案をし、その趣旨の説明を行ないます。
 まず、案文と理由を朗読いたします。
    逓信委員長井原岸高君解任決議案
  本院は、逓信委員長井原岸高君を解任する。
   右決議する。
    〔拍手〕
      理 由
  逓信委員長井原岸高君は、公平であるべき委
 員長の職責に違反し、政府与党の意のままに逓
 信委員会において、理事会の国会……
    〔発言する者多し〕
#15
○森本靖君(続) やかましい。静かに聞いておれ。
    〔発言する者多し〕
#16
○副議長(小平久雄君) 静粛に願います。
#17
○森本靖君(続) まじめにやっておるのにやじるな。やかましい。黙れ。
    〔発言する者多し〕
#18
○森本靖君(続) もう一ぺん初めから読み直します。(拍手)
    逓信委員長井原岸高君解任決議案
  本院は、逓信委員長井原岸高君を解任する。
   右決議する。
    〔拍手〕
      理 由
  逓信委員長井原岸高君は、公平であるべき委
 員長の職責に違反し、政府与党の意のままに逓
 信委員会において、理事会の国会正常化に関す
 る申し合せを裏切り、突如として、内閣提出の
 「沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保
 険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び
 無償貸付けに関する法律案」の強行採決を行な
 つた。
  かかる暴挙は当然無効であり、議会制民主主
 義を踏みにじった多数横暴の行為といわねばな
 らない。
  したがって、委員長としての責任は誠に重大
 であり、きびしく糾弾してしかるべきである。
  これが、本決議案を提出する理由である。
    〔拍手〕
 以下、提案の趣旨を説明いたします。
 いま、私は、井原岸高君の解任決議案を提案をして、その趣旨を説明することはきわめて残念であり、また、逓信委員会の伝統ある審議に対しましても、その名誉のためにも遺憾しごくであると考えておる次第でございます。
 それは、私も、そしていま私が解任を求めている井原岸高君も、ともに逓信委員会のメンバーとして、わずかながらの期間ではございまするけれども、国政を預かる者同士として、その信条や立場を異にしつつも、議会制民主主義の擁護と発展のために、あるいは国民に負託されました大きな責任を果たすために、さらには逓信委員会における審議をより一そう実りあるものにしていくために、ともに努力を積み重ねてまいってきた次第でございます。
 それが政府・自民党の七十日にも及ぶ国会会期の延長という暴挙の余波を受けまして、一挙にくつがえってしまったということ、その思慮を欠いた自由民主党国会対策委員会の手先となって井原岸高君が強行採決をあえて一方的に行なったことに対し、私は痛恨のきわみといえる気持ちでございます。(拍手)
 ここで、事実の経過を静かに振り返ってみますると、逓信委員長の井原岸高君は、みずから逓信委員長に就任するにあたって、所属する党の立場を離れて公平な委員会運営を行なうと言明してきたにもかかわりませず、五月二十八日の逓信委員会におきまして、沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案、これを自由民主党の指令に基づいて一挙に、一方的に強行採決をしたと称しておるのであります。
 いま一度、ここで冷静にこの事実の経過を振り返ってみたいと思いまするが、井原岸高君が委員長としての重責を忘れ、みずからの公約を放棄し、慎重審議の申し合わせを破ってまで逓信委員会における強行採決をあえて行なう必要性はどこにもなかったのでございます。確かに、私どもはこの沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案の重要性を十分に理解し、また、この法案が沖繩の住民に非常に影響するものである、こういう立場から、この法案に賛成する立場で慎重な審議と積極的な取り組みを進めてまいってきたのでございます。委員会におけるいろいろの話し合いも行なってきたのでございます。しかし、国会は、御承知のとおり、当初九十八日といい、そして結果的には、民主社会党が介入したかどうか知りませんけれども、七十二日という、国会史始まって以来の長期、無謀な延長となり、いま国会の議事運営をめぐっての非常なる混乱が続いておるという現状でございます。
 そこで、私どもは、逓信委員会理事会におきまして、次の六項目にわたる委員会運営の民主的な諸原則を提案してまいったわけでございます。
 その委員会運営における第一の原則は、当然のことではございまするけれども、委員会の審議にあたって定足数を確保していくということでございます。
 そして第二の問題点は、委員の異動については、委員会開会前に理事会が了承した者に限るということでございます。この点については、さきに社会党及び公明党が各委員会を査察したところ、ジプシー議員ともいうべき渡り鳥議員が自由民主党の中におるということが明らかになったからでございます。渡り鳥議員が自民党にいて、これが紛争屋ともいうべき役割りを今日の国会内で果たしているという事実が明らかにされたのでございます。こうした悪質かつ不善な議員の渡り歩きを防止し、委員会の自主性を確保していこうというのでございまするから、当然の理屈でございます。
 さらに第三に、私どもは、委員会の審議を定例日以外には行なわないことを申し入れてまいりました。これまた当然のことでございます。
 また、第四点として、当然のことではありますが、私どもは、委員会の発言は、通告者全員の質疑を保障することを確認すべきであることを申し入れてまいったのであります。これは言論の府として、また議会制民主主義としての当然のことでございます。
 第五番目に、私どもは、委員会は、申し入れがあった場合には公聴会の開催、参考人の意見聴取、連合審査などを行なうべきことを当然のこととして求めてまいったのでございます。これも、広く国民大衆諸君の意見を国会に反映するという立場から、当然のことでございます。
 そして最後に、第六点として、委員会は強行採決などということは絶対に行なわないという申し入れを行なったのでございます。
 ところが、政府・自民党のいわゆる指揮棒のもとに、井原岸高君は、逓信委員長としての立場を忘れてか、放棄いたしまして、私たちが申し入れている委員会の民主的運営のルールに対決をして、まさに反動的な強行採決という暴挙に出たのでございます。
 御承知のように、逓信委員会は、ここ数年来一度も法案の強行採決をしたことがないのでございます。これは当然のことではありまするけれども、委員会の自主性を守り通してまいったのでございます。そもそも、逓信委員会は、その性格からいたしまして、国民大衆諸君に最も関係の深い電波、放送、郵政、電気通信など、いわゆるこういう問題を国会内において論ずるところでございます。いわば行政サービスを充実さしていくところがこの逓信委員会の任務でございまして、本来、与野党が対決をすべき法案があまりないのが通常でございます。そのため、逓信委員会で審議をする法律案の多くは、われわれは十分に話し合いをして今日まで行なってきたのでございます。しかしながら、政党同士でありまするから、与野党が鋭く対立をする法案も、ときにはございます。しかし、それらを与野党が十分に話し合いをいたしまして、あらゆる角度から慎重審議を行ない、討論を行ない、そうして与党、野党ともに譲るべきところは譲り、逓信委員会はきわめて円満な、模範的な運営をしてきたと申し上げましても、決してこれは言い過ぎではございません。今回のこの第六十一回国会におきましての逓信委員会におきましては、すでにNHK四十四年度の予算を可決いたしておるのでございます。さらに、社会党が反対をしておりましたけれども、公衆電気通信法の一部を改正する法律案につきましても、与党の多数によって可決をしておるのでございます。さらに有線放送電話に関する法律案、これも可決をいたしておるのでございます。さらにまた簡易生命保険法の一部改正、これも可決をしておるのでございます。こういうふうに、逓信委員会は今日まできわめて充実をした審議を進めてまいりました。さらにまた、法案の審議も促進をせられておるのでございます。そうして昨日まで、この沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案を審議してきたのでございます。
 この法律案については、日本社会党は、これが沖繩県民の福祉に関する問題であり、基本的には確かに賛成の態度でございます。しかし、問題がないことはございません。この法案につきましては、元来、終戦までありましたところの沖繩住民の郵便貯金、さらに簡易生命保険、これらの加入者に対しまして、日本国が琉球政府を通じまして、それぞれ加入者にお返しをするということでございます。郵便貯金におきましては、返す金が九千四百十八万五千円、簡易生命保険におきましては七百五十一万六千円でございまするけれども、これにつきましては、現在の簡易生命保険法あるいは郵便貯金法を通じまして、元利合計をもって支払うということでございまするから、これはある程度うなずけます。しかしながら、見舞い金として、郵便貯金におきましては三億三千九百四十二万三千円、簡易生命保険におきましては七千四百七十一万一千円、この見舞い金を簡易生命保険特別会計、郵便貯金特別会計から出すということでございます。そこで、出すことはわれわれは異議がないわけでございまするけれども、見舞い金にしては非常に少な過ぎる。しかも、これを出すとするならば、日本の国内における郵便貯金の加入者、簡易生命保険の加入者の金でありまするところの、こういういわゆる郵便貯金特別会計、簡易生命保険特別会計から金を出すよりかは、一般会計から出すのが当然でございます。そうして、これを増額をして出すというのが当然でございます。さらに、この見舞い金を現在の日本の郵便貯金法あるいは簡易生命保険法に基づいて支払うということについては、立法上疑義があるということがいわれておるのであります。場合によりましては、これは特別立法にしなければならぬのではないかという意見もございます。
 こういう意見がございまするし、われわれといたしましては、この法律についてはいろいろ疑義がありまするから、あと、私とわが党の中井徳次郎君と共産党の田代文久君の質問が残っておったわけであります。この三名の者の質問が終わりましたならば、これは採決をしてもよろしいということをわれわれは確かに約束をしておったのでございます。ところが、この三名の質問が終わらぬにもかかわりませず、急遽強行採決ということになったのであります。全くこれはふに落ちないということでございます。昨日の逓信委員会におきましては、委員長が突如として質疑打ち切りを行ない、自由民主党の単独強行採決ということを行なったのであります。これは、まさに私は暴挙であると考えておるのでありまするけれども、これをこのまま今後許すということになりますると、伝統ある逓信委員会の民主的な運営がそこなわれると考えておるのでございます。
 私は、国会の運営というものは、多数党は少数党の意見を尊重し、そうして少数党は論議に論議を重ねて国民の前に明らかにして、そうして多数が最終的には採決をするということもやむを得ないと考えておるのであります。しかるに、今日まで自由民主党の諸君は、自分に都合の悪い法律案件については野党になかなか言わしてくれないのでございます。途中で都合が悪くなりますると強行採決、あるいはまた突如質疑打ち切り、こういうことを何回も何回も重ねてまいったというのが今日までの状況でございます。
#19
○副議長(小平久雄君) 森本君、時間ですから、結論を急いでください。
#20
○森本靖君(続) こういうことを考え合わせますると、いわゆる昨日のこの強行採決ということは、明らかに議会制民主主義というものを破壊するものでございます。
 私は、歴代の逓信委員会における与野党の委員長ともいろいろおつき合いをいたしました。さらにまた、自由民主党の代議士の方々とも、個人的には私も多分につき合っておる方々もございます。しかし、いまだかつて、自民党の幹部の言うとおり逓信委員会において強行採決をしたというふうな委員長は一人もおりません。これはまさに前代未聞でございます。(「社会党の言うとおりだ」と呼ぶ者あり)社会党の言うとおりということを言っておりまするけれども、そうではございません。自由民主党と社会党が話し合いをいたしまして、そうして民主的にお互いに討議をし、その結論をもってやっておるのでございまして、決して社会党が少数党横暴ということをやったことは一度もございません。これは、もし御不審な点があるとするならば、歴代の逓信常任委員長なり郵政大臣に聞いていただいたならば、逓信常任委員会の運営がいかなるものであったかということは、いかに厚顔無恥な人でも、うそを言うことはできません。(拍手)それほど今日まで、私は逓信常任委員会。いうものは、きわめて民主的に運営をしてきたという自信がございます。また、今日までも、そういうふうな非難を受けたことはございません。こういうふうな今回の暴挙というものは、まさに初めてでございます。
#21
○副議長(小平久雄君) 森本君、時間ですから、結論を急いでください。
#22
○森本靖君(続) こんなことがこれから先再々続けられていきますると、せっかく与野党が話し合いをし、慎重審議をし、そして国会の審議の模範的なルールを慣行といたしておりまする逓信委員会の運営が、これはもはや無謀にひとしいような強行採決によってこわれるという現状であります。まことに私は、私情においてしのびがたいところがございまするけれども、こういう事情でありまするので、ぜひ、とのいわゆる解任決議案については、満場一致御賛成を願いたい。(拍手)そのことが議会制民主主義を守り、国会のルールを守ることであるというふうに考えるのでございます。どろぼうにも三分の理屈があると申しまするけれども、今回の逓信委員会における単独強行採決については、何と申しましても、委員長の井原岸高君が政府・自民党の全く言うままにやったと言われてもいたし方がございません。七十二日間国会の会期が延長されましたけれども、ただいま私が申し上げましたように、与野党が協力のもとに、逓信委員会においては法案が次から次へ上がってまいっておるのであります。残る法案はあと二つしかございません。
#23
○副議長(小平久雄君) 森本君、制限時間が過ぎましたから、発言を終わってください。
#24
○森本靖君(続) この二つの法案というものは、有線放送業務の運用の規制に関する法律、簡易郵便局法の一部改正という、たった二つしか現在残っておりません。たった二つしか法案が残っておらぬほど、今日まで懸命に審議をしてまいった。こういう逓信委員会において強行採決をするということは、まさに無謀のきわみでございます。
#25
○副議長(小平久雄君) 森本君、院議できまった時間ですから、時間を守ってください。
#26
○森本靖君(続) 七十二日間も会期を延長したのでありますから、何もあわてて強行採決をする必要は毛頭ないのでございます。(拍手)
 私は、以上申し述べました理由により、私情を捨てまして、議会民主主議を守るために、今後かかるむちゃくちゃな暴挙を二度と起こさないために、逓信委員長井原岸高君解任決議案をここに提案をし、満場一致の御賛成をもって議会民主主義をお守りあらんことを特にお願いをいたしまして、私の説明を終わります。(拍手)
    ―――――――――――――
#27
○副議長(小平久雄君) 質疑の通告があります。順次これを許します。武部文君。
    〔武部文君登壇〕
#28
○武部文君 私は、いま民主主義の危機に憤激する国民大多数とともに、日本社会党を代表して、ただいま説明のありました逓信委員長井原岸高君の解任決議案の趣旨弁明に関して、森本靖君に若干の質疑をいたします。(拍手)
 ただいま、森本君の逓信委員長井原岸高君解任決議案の提案の趣旨説明については、一々ごもっとも、全く同感のきわみであります。(拍手)しかし、なお私は若干の不明の点があると存じますので、次の点について質問をいたしたいのであります。
 国民大多数にとって疑問の第一点は、いま逓信委員長解任問題となっておる委員会審議の一方的打ち切り、自民党の単独強行採決といったことが各種委員会で繰り返して行なわれるできごとについて、特に、この自民党の政治姿勢についてどうとらえたらよいのかという問題であろうと思うのであります。私は、このエスカレートする国会紛糾の連続を、保守独裁、その体制の崩壊に伴う危機のあらわれであって、自民党が院内の議席数を頼んで多数の横暴を続け、そのあせりと混乱のあまりに議会制民主主義のルールやワク組みまでも破壊しようとしているのではないかと考えるのでありますが、森本君の逓信委員長解任決議案の提案趣旨説明には、この辺の背景が、いま少し薄いのではないかと思われますので、補足をしていただきたいと思うのであります。
 たとえば九十八日間の会期延長提案といい、この第六十一回国会において幾度も繰り返される強行採決といい、だれがどう見ても、いまの政府・与党に政治的民主主義とか議会制民主主義を擁護していくという姿勢は一かけらもなく、むしろ破壊しようとしているのではないか、こう思われるのでありますが、この辺のところについて、ひとつ国民の前にはっきりいたしてもらいたいのであります。
 政府・自民党は、大学の紛糾を処理するなどといっているわけでありますが、国会の中では強行一に次ぐ強行採決の暴挙を続けながら、大学に対し出ては治安対策をとって弾圧していこうとしているのであります。このように、右の手で院内における民主主義のルールを破壊しつつ、左の手に警棒を持って、大学を手始めとした治安対策と弾圧によって民主主義の息の根をとめようとしているのでありますが、この黒い手が逓信委員会にまで伸びてきたのではないか、このように私は不安を覚えるのであります。(拍手)
 そこで第二の質問ということになりますが、このような政府。自民党の黒い手が逓信委員会に伸びてきた場合、さっき森本君も心配しておりましたけれども、どのような形で具体的な問題が起きてくるのか、ひとつ放送の問題でも、情報産業の問題でも取り上げて、国民にわかりやすく説明をしていただきたいのであります。
 たしか、放送行政の問題につきましては、昭和三十九年に臨時放送行政調査会の答申も出ております。そこでは、行政組織法第三条に基づく放送行政のための委員会を設けて、放送行政を政府やあるいは与党や郵政大臣の思いのままにしている現状が批判をされてきたと思うのでありますが、その後の経過などを踏まえて、政府・自民党の危険な動きを明らかにしてみてはどうかと思うのであります。特にいま、きのうまで潜在的であった政府・自民党の動向が、もはや恥も外聞もなく顕在化する動きとなってきただけに、いままでの底流を洗って、逓信行政に対するファッショ的な手口を明らかにしておく必要があろうかと思います。おそらく典型的には、郵政事業における前近代的なさまざまな問題や、特に労働者に対する非常識な攻撃など、枚挙にいとまがないと思われますが、ひとつ洗いざらい出してもらい、幸い本会議に出席されておる諸君にも説明をし、理解を得ておくことは有意義なことではないかと考えるのでございますが、ひとつこの機会を有意義なものにするために、ぜひ説明を願いたいと思うのであります。(拍手)
 これに関連をして、第三の質問は、こうした背景や動向の中で逓信委員会の果たすべき役割りは非常に重要でありますが、そのあるべき姿勢と方向について、逓信ベテランの森本君に明らかにしていただきたいのであります。
 たしか、いま解任決議案の主人公になっております井原岸高君は、逓信委員長の就任にあたって、まことに格調高い発言をして、私どもに公平かつ円滑な委員会運営をはかると公約されていたはずでありますが、その辺の委員長の心境について仄聞することなどあれば、お聞かせいただきたいのであります。(拍手)よく罪を憎んで人を憎まずとか申しますが、井原岸高君も人の子、おそらく心情においてじくじたるものがあると考えるのは、私だけではないでしょう。こうした私の発想に立つと、どうも人間を信じ過ぎるかもしれませんが、井原岸高君が委員長解任に値する罪を犯したという事実は、どうも自民党という組織機構が人間性を失わせ、民主主義を根底において否定し、その公約さえ守ることをできなくするようなものがあるのかという疑問を持たざるを得ないのであります。(拍手)
 四番目の質問は、今度の逓信委員会における自民党の強行採決が、彼らにとってどのように説明され得るのかということであります。
 もともと沖繩の郵政問題については、私ども日本社会党が積極的であり、たしか、きのうまで政府・与党はしり込みをしていたはずであります。その辺の事情が逆転したような印象を、沖繩県民をはじめ多くの国民に与えるのではないかと思われますので、明快にしておいていただきたいのであります。社会党はじめ野党がすべて賛成で推進するような法案を、自民党はなぜ強行採決を単独で行なう必要があったのか、ちょっと説明がつかないのではないかと思います。そういう意味で、今度の逓信委員会の一方的な単独強行採決は、でたらめとあせりとかいうことはできますが、どうも理由が明らかでありません。私は、詳細な点については調査中でありますが、かつて、賛成法案の強行採決というものを聞いたことがありません。また、逓信委員会における法案の強行単独採決というようなものも知らないわけでありますが、このようなことがあったのかなかったのか、森本君に伺いたいのであります。
 最後に、五番目の質問として、この沖繩県民の期待にこたえる法案を、いま問題となっているよな状況の中で成立させることについて、沖繩の人々はどう受け取るだろうかという点であります。
 残された三人の質問者の中には、わが党の二人の理事、森本、中井両委員が入っているのでありまして、当然、その最終審議の中で、本法案の補強なり修正なりの提案と、今後の取り扱いについて積極的な提案が予定されていたことと思いますが、この機会に、沖繩県民をはじめ国民大多数に向かって、日本社会党の本法案に対する態度を明らかにしていただきたいのであります。
 以上五点につきまして、逓信委員長井原岸高君解任決議案の趣旨弁明に関連をし、質問をいたすものであります。(拍手)
    〔森本靖君登壇〕
#29
○森本靖君 ただいまの武部文君の質問に対しましてお答えをいたします。
 第一の御質問は、いまの自由民主党の暴挙を一体どう考えるかという問題でございます。むろん、われわれは、全く今日の自由民主党のこの暴挙というものは、これはもう民主主義以前の問題であり、一党独裁的なやり方である。こういうことは、おそらく来年の七〇年の安保を控えましての自民党のいわゆる予備行動ではなかろうか、それがためにあまりにも張り切り過ぎておる、こういうふうに考えまするけれども、当逓信委員会とはあまり関係のない事項でありまするので、その点については、どなたか他の方から言われると思うので、私のほうからあえて答弁をいたしません。
 しかし、第二番目の問題につきましては、これはきわめて重要な問題でございます。先ほど来、私が申し上げましたように、逓信委員会におきまする今日一番重要な問題は、データ通信、さらに日本のテレビ、ラジオ、こういう放送の言論界をいかように持っていくかということがきわめて重要でございます。そういう観点から、すでに四年前に郵政大臣が諮問をいたしましたところの臨時放送関係法制調査会というものが答申を出しておるのでございます。しかるに、何ゆえか、政府はこの答申を法案として国会に提出ができません。いまだにこの国会に提出ができないところに、私は何か問題があろうと思いまするけれども、本来ならば、現行の放送法については、これを改正いたしまして、そうして、その民主的な改正の上に基づいて、UHFあるいはFM放送の放送局の開設については免許するのが当然と思いますけれども、現実には各地区に、あるいは東京、大阪、福岡、こういう各地方におきましてどんどんとUHFテレビジョンあるいはFM放送というものが許可をせられておる。こういう点を考えてみますると、これもまた一九七〇年の安保問題を控えて、自由民主党並びに現在の政府が何とかして言論界を押えていきたい、陰であやつりたい、こういうようなことがありはしないかと疑える筋が多分にあるのでございます。こういう点については、私たちは十分に監視をし、今後も委員会を通じまして正常なる放送行政というものを行なうようにわれわれは追及をしてまいりたいと考えておる次第であります。
 さらに、郵政省におきましても、郵政の合理化、あるいは電気通信事業におきましてもこの合理化、あらゆる合理化攻勢というものがこの逓信行政にも起こってきておるのであります。同時に、国民大衆諸君の迷惑はへとも思わぬというふうな、今日非常にあぶないような逓信行政が行なわれておるやに見受けられるのでありまするから、これまた、われわれは逓信委員会を通じまして、これを国民大衆諸君のための逓信行政や国民のための放送行政、そういう方向に懸命に持ってまいりたいと考えておる次第でございます。
 第三番目に、委員長がなぜ強行採決をしたか、こういうことでございまするけれども、これは自由民主党の内部のことでございまするから、私もあまりつまびらかではございませんけれども、新聞で何かけさ見ますると、強行採決をしたような委員長は二年置くというふうなことを幹部が言ったというようなことも載っておりました。いずれにいたしましても、私は、こういう強行採決をしたということは、井原岸高君個人の考え方ではないと思うのであります。おそらく自由民主党のいわゆる幹部諸君の命令によって、いやいやながらやったと私は推察をいたします。そういたしまするならば、この逓信委員長井原岸高君の心情はまことに察すべきものがあると考えておる次第でございます。
 さらに、法案について、こういうことでありまするけれども、この法案についての問題につきましては、私が先ほど申し上げたとおりでございます。この法案については、基本的に社会党は賛成でありまするけれども、やはりわれわれは合法的に行なわなければなりません。若干でも法律上疑義がある問題については、とことんまで国会を通じてこれが審議をしなければならぬという考え方に基づいて審議をいたしておりましたけれども、残念ながら、強行採決によって打ち切られたという事情でございます。
 以上、簡単ながら答弁にかえる次第でございます。(拍手)
#30
○副議長(小平久雄君) 三木喜夫君。
    〔三木喜夫君登壇〕
#31
○三木喜夫君 私は、日本社会党、公明党を代表して、ただいま提案されました逓信委員長井原岸高君の解任決議案の趣旨説明に対して、若干の質問をいたします。
 まず第一は、先日強行採決された法律案の持つ性格とその効果について、ぜひ質問せねばならないと思います。第二は、強行採決をいたしましたその経緯についてお伺いしたいのでございます。
 この法律案、すなわち、沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案の趣旨は、端的に言いますと、戦前沖繩の同胞が郵便貯金十七万六千口、簡易保険で十七万二千口、郵便年金で千八百口を積み立てられており、戦後長い間凍結されましたその代償として、五億円で内地の郵便会館と同様のものを建てて、無償で貸し付け、一つには郵便貯金の奨励、一つには簡易生命保険の思想を普及するというもので、一種の沖繩住民に対する損害補償の意味と、沖繩と本土の一体化への一つの布石と見ることができるのであります。いわば、親善的に平和裏に実施しなければならないもので、与野党は何ら対立すべき要素となるものがないのであります。にもかかわりませず、逓信委員長はどのようにお考えになったのか、先日の逓信委員会で強行採決をされ、今日の国会混乱の先べんをつけられ、野党の不信をますます深められたということは、まことに遺憾といわねばなりません。このことが沖繩におきます同胞に知れますならば、本土国民に対する不信はもとより、この国会に対する沖繩県民の信用を失墜するのではないかと思うのであります。いま、国論を大きく動かしておりますところの沖繩の本土復帰というこの大事業も、こうしたアリの一穴、いや、こうした暴挙から、だんだんと好ましくないほうに行くのではないかということをおそれるものでございます。また、この暴挙というものが、さきの質問者も申しましたように、議会史上、また本土との交渉上の大きな汚点になることを思いますならば、私は、この逓信委員長のとられた措置は、まことに遺憾のきわみでございます。森本委員のこの問に対する所信をとくとお伺い申し上げたいと思います。
 第二は、去る二十八日の逓信委員会の強行採決についての経緯をつぶさに御報告なさったのでありますが、私は、この報告の中で、二つ質問をしたいと思います。
 その一つは、このような強行採決は、もとをただせば、二十二日、二十三日、議会史上異例の七十二日という会期の大幅な延長に端を発し、連鎖反応を示すほど、私はどこかに狂いがあると見るのですが、いかがですか。
 そこで、あなたが御説明になりましたように、わが党としては真摯な気持ちをもちまして、この七十二日という異例の国会の会期延長に対しましても、反省を求める意味におきまして、また国会の正常化のために、六項目を提案しております。その一つは、定数の厳守、定められた委員であること、第三は、定例日を守ること、発言者全員に質問をさせること、五番目は、公聴会、参考人の意見を聞くこと、六番目は、強行採決を行なわないこと。六番目にこのようにはっきりと、逓信委員会の理事会において森本委員は御説明になり、そうして熱意を込めてこのことを訴えられたようであります。にもかかわらず、口の根もかわかぬ瞬時にして、そのあとこういうような強行採決をやるというようなことになるのは、一体理事会で話し合ったことがどのように皆さんに伝わり、どのように納得されるかということが非常に私は問題だと思います。
 さらにまた、こうした約束をやったことが破られるということならば、これからの議会運営、特に委員会の運営はどのようになるかということを、私は考えずにはおられません。したがいまして、森本委員がこうした六項目を真摯に御提案になったにもかかわらず、これが何ら自由民主党の諸君には聞き入れられなかった。なぜこのようなことになったかということについて、森本委員のお考えを聞かしていただきたいと思うわけであります。
 その二は、逓信委員会のわが党の理事の説明によりますと、二十八日の逓信委員会は、最初、自民党から十分間ほど質問をさしてくれ、そして、そのあと中井委員が質問をするということになっておったということを聞いております。にもかかわりませず、突如として変更し、質疑を打ち切り、強行採決をいたしております。このようなことは自民党の不信行為であり、今後の理事会におきましても、どのようなことをきめても信用できないのではないかということを私はおそれるものでございます。これは、小にしては委員会の運営を困難にし、大にしては議会制民主主義の破壊に連なるものでありまして、森本委員はこの点についてどのようにお考えになっておるか、お伺いをいたしたいと思うわけであります。
 第三は、森本委員は、電波、郵政、電気通信、放送等、国民サービスを主として論議する逓信委員会では、一筋として与野党一致で進むべきであり、このような激突をする事態は遺憾千万であるということを言っておられます。特に森本委員は、十数年一度も強行採決が行なわれたことがないこのような委員会の円満な運営に尽力をされてきた人としまして、今日このような事態を起こしたことにつきましては断腸の思いがすると言っておられますが、私もそのように思います。それだけに、私は委員長の責任は重大であったと思います。中井委員も、この逓信委員会の運営はまことにいい運営のしかたであり、よい慣行であるということを言われ、公明党の中野委員も、全党一致の法律案だったのに、井原委員長はりっぱな人であるにもかかわらず、このようなことをしてしまったのはまことに遺憾だということを表明されております。森本委員は、この事態の原因をどのように把握されておりますか、また、今後委員会をスムーズな運営に戻すにはどうすればいいとお考えになっておりますか、お伺いをいたしたいと思います。
 第四にお伺いいたしたいことは、今の国会の一連の紛争は残念でなりませんが、議会制民主主義を多数党の横暴で踏みにじろうという自由民主党のやり方の中に、議会制民主主義の危機が大きく迫ってまいっておると思うわけでありまして、共産党の田代君は、自民党にあらざれば人にあらずというような思い上がったやり方は、自民党の足もとを今後くずすだけでなくして、議会制民主主義の自殺に連なるということを言っておられましたが、委員会で私はこのことを聞きまして、まことにそのとおりだということを思わざるを得ません。
#32
○副議長(小平久雄君) 三木君、時間ですから、結論を急いでください。
#33
○三木喜夫君(続) 議会制民主主義を守るという原則に立ち返って、この原則の上に立って、森木委員のひとつ真摯な、しかも、質問に対するところの懇切な御答弁をお願い申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。(拍手)
    〔森本靖君登壇〕
#34
○森本靖君 ただいまの三木議員の御質問に対しましてお答えをいたします。
 まず、この沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案、これは政府が出しました法案の名前でございまするけれども、このいわゆる法案の審議について、いろいろの問題があったではないか、こういうお話でございますけれども、先ほど私が説明をいたしましたように、これにつきましては、社会党としても基本的に賛成でありまするけれども、この見舞い金を日本の貯金法、簡易生命保険法において支払うということについては、多分に疑義がある。さらに、この三億三千九百四十二万三千円という見舞い金は、沖繩の郵便貯金の預入者に直接渡るのではないのでございます。琉球政府に渡るのでありまするから、その琉球政府が、そこから先、どこへ使おうとかってでございます。だから、そういう点については、われわれは、日本政府から琉球政府にこの見舞い金を渡す場合にはっきりしておいてもらいたい。そうでなければ、せっかく日本の郵便貯金特別会計、すなわち、日本の国民の郵便貯金の頂入者のお金を、どこへ行くかわからぬというふうな形においては、これは非常に問題がある。こういう点については、場合によっては附帯決議をつけなければならぬのではないかという点も考えておったのでございます。ところが、そういうことは馬耳東風で、強行採決をいたしたのでございまするから、これはまことに、この郵便貯金のいわゆる旧預入者、払い戻しを受ける方については、残念であったことであろうと思うのでございます。
 さらに、簡易生命保険の、このいわゆる見舞い金七千四百七十一万一千円につきましても同様でございます。簡易生命保険の加入者にこれは渡るということではございません。琉球政府に日本政府が渡すということになりまするから、そこから先の保証はございません。これも、できるならばやはり委員会を通じて明らかにして、さらに満場一致で附帯決議をつけて、政府にそれを要望するというのが最も妥当な意見でございます。
 さらに、現在沖繩には簡易生命保険というものがございません。ところが、先ほど私が読み上げましたように、この法律の名前は沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置――簡易生命保険がないところに、一体何で簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備を設置しなければならぬか。そういう金があるとするならば、沖繩では幾らでも金は必要でございます。その他にいろいろのことがございます。簡易生命保険がないのに、その簡易生命保険の普及に必要なということで金を出すということについても、これまた非常に疑問がございます。
 こういう点を、私たちは慎重に審議をして明らかにしたい、できれば与野党が一致で、こういう点については附帯決議までしてこれをやりたい、こう考えておったわけでありまするけれども、ただいま申し上げましたように、残念ながら、強行採決ということでこれは葬り去られたということであります。返す返すも、私はこういう強行採決は残念しごくであると考えておる次第でございます。
 次に、何でそれならそういう満場一致の法案を強行採決したかという御質問でございまするけれども、これまた自由民主党の内部のことでございまするから、私の想像になるわけでありまするけれども、おそらく、これは自由民主党の国会対策の最高命令によってなされたと私は思うのであります。それはなぜかといいまするならば、今日まで自由民主党は、強行採決というならば必ず重要法案から強行採決をしてきておったのでございます。ところが今度は、七十二日も会期を延長した、またぞろ国会議員が金帰火来で選挙区に帰っては困る、ここらあたりで自由民主党の内部の引き締めをやらぬとがたがきて何ともならぬ、そう考えまして、とにかくやりやすいところの、いわゆる満場一致の賛成法案でも何でもいいから、そこからとにかく強行採決をして、最後には重要法案を強行採決しようという自由民主党の腹ではなかろうかと考えるのでございます。あるいはまた、佐藤さんが四選をせられるか、あるいはまた、佐藤さんがやめたあとはどなたがなるかということについては、いろいろ新聞で報道せられておりまするけれども、そういう内部の争いがえてして起こりますると、弱い者は外に対して強がりを言うものでございます。(拍手)そういうふうな点が私は今回の強行採決に非常に影響してきているのではないかと存ずる次第でございまするけれども、他党のことでございまするから、つまびらかではございません。(拍手)
 さらに、先ほど答弁いたしましたように、六つの問題を私たちは理事会で要求をいたしました。理事会で要求をいたしましたけれども、ただいま申し上げましたように、自由民主党の国対の最高命令に従っておりまする自民党の理事の方々やあるいは委員長さんも、馬耳東風でございます。全く聞く耳を持たぬという態度でございます。これはまことに残念しごくでございます。
 さらに、今後のこういうふうな運営をどうか、こういう点でございますけれども、今後こういうふうな委員会運営をやるということは、私は委員会の自殺行為であると考えておるのであります。もし、こういうことがたびたび行なわれるとするならば、これはもはや自由民主党の一党独裁でございます。できるならば、早期に国会を解散して信を国民に問うべきでございます。(拍手)それもようやらない。会期を七十二日延長して、重要法案だけは通してほおかむり、そうして国会解散がこわい、これが自由民主党の諸君の考え方ではなかろうかと思うのでございます。(拍手)
 そういう点から考えますると、今回のいわゆる委員会におきまする相次ぐ強行採決ということも、ある程度うなずけますけれども、先ほどどなたか言いましたように、おごる者は久しからず、いずれ、こういうことを繰り返しておりまする保守政党の自由民主党につきましては、これは滅亡の時期が来るであろうと思うのであります。自由民主党さようなら、日本社会党こんにちは、ということになりかねないと思うのでございます。(拍手)
 以上、簡単ながら、御答弁にかえます。(拍手)
      ―――――――――――――
  質疑終局の動議(園田直君外二十六名提出)

#35
○副議長(小平久雄君) 園田直君外二十六名から、質疑終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#36
○副議長(小平久雄君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#37
○副議長(小平久雄君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#38
○副議長(小平久雄君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#39
○副議長(小平久雄君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百五十九
  可とする者(白票)        二百六
    〔拍手〕
  否とする者(青票)       百五十三
    〔拍手〕
#40
○副議長(小平久雄君) 右の結果、質疑は終局するに決しました。
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出質疑終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      青木 正久君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    天野 光晴君
      荒木萬壽夫君    有田 喜一君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      伊藤宗一郎君    伊能繁次郎君
      池田 清志君    石田 博英君
      一萬田尚登君    稻村佐近四郎君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    浦野 幸男君
      遠藤 三郎君    小川 半次君
      小澤 太郎君    小沢 辰男君
      小渕 恵三君    大石 八治君
      大石 武一君    大竹 太郎君
      大坪 保雄君    大野  明君
      大野 市郎君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    大村 襄治君
      岡崎 英城君    岡本  茂君
      奥野 誠亮君    加藤常太郎君
      加藤 六月君    鹿野 彦吉君
      賀屋 興宣君    鍛冶 良作君
      海部 俊樹君    桂木 鉄夫君
      金丸  信君    金子 一平君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      神田  博君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      仮谷 忠男君    川野 芳滿君
      木野 晴夫君    木部 佳昭君
      木村 武雄君    木村 俊夫君
      菊池 義郎君    北澤 直吉君
      吉川 久衛君    久野 忠治君
      久保田円次君    久保田藤麿君
      熊谷 義雄君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小坂善太郎君
      小峯 柳多君    小宮山重四郎君
      小山 長規君    小山 省二君
      河野 洋平君    河本 敏夫君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      佐藤 文生君    佐藤洋之助君
      齋藤 邦吉君    斎藤 寿夫君
      坂田 道太君    坂本三十次君
      櫻内 義雄君    笹山茂太郎君
      四宮 久吉君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎名悦三郎君
      塩川正十郎君    塩谷 一夫君
      重政 誠之君    篠田 弘作君
      正示啓次郎君    進藤 一馬君
      菅波  茂君    鈴木 善幸君
      砂田 重民君    砂原  格君
      瀬戸山三男君    園田  直君
      田川 誠一君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 角榮君
      田中 龍夫君    田中 正巳君
      田村  元君    田村 良平君
      高橋 英吉君    高橋清一郎君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷垣 專一君    谷川 和穗君
      中馬 辰猪君    塚田  徹君
      塚原 俊郎君    坪川 信三君
      渡海元三郎君    登坂重次郎君
      床次 徳二君    中尾 栄一君
      中垣 國男君    中川 一郎君
      中曽根康弘君    中村 梅吉君
      中村 寅太君    中村庸一郎君
      中山 榮一君    中山 マサ君
      永田 亮一君    灘尾 弘吉君
      南條 徳男君    二階堂 進君
      丹羽 久章君    丹羽喬四郎君
      丹羽 兵助君    西岡 武夫君
      西村 英一君    西村 直己君
      根本龍太郎君    野田 卯一君
      野原 正勝君    羽田武嗣郎君
      葉梨 信行君    橋本登美三郎君
      橋本龍太郎君    長谷川四郎君
      長谷川 峻君    八田 貞義君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      原田  憲君    広川シズエ君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福田 赳夫君    福田  一君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤枝 泉介君    藤尾 正行君
      藤田 義光君    藤波 孝生君
      船田  中君    古内 広雄君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      堀川 恭平君    前尾繁三郎君
      益谷 秀次君    増岡 博之君
      増田甲子七君    松浦周太郎君
      松澤 雄藏君    松田竹千代君
      松野 幸泰君    三池  信君
      三ツ林弥太郎君    三原 朝雄君
      箕輪  登君    水田三喜男君
      湊  徹郎君    村上  勇君
      村上信二郎君    毛利 松平君
      粟山  秀君    森下 國雄君
      森田重次郎君    森山 欽司君
      八木 徹雄君    山口喜久一郎君
      山口シヅエ君    山口 敏夫君
      山下 元利君    山田 久就君
      山中 貞則君    山村新治郎君
      早稻田柳右エ門君    渡辺 栄一君
      渡辺  肇君    關谷 勝利君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      阿部 助哉君    赤路 友藏君
      淡谷 悠藏君    井岡 大治君
      井上  泉君    井上 普方君
      伊賀 定盛君    猪俣 浩三君
      石川 次夫君    石野 久男君
      石橋 政嗣君    板川 正吾君
      江田 三郎君    枝村 要作君
      小川 三男君    大出  俊君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡田 利春君
      岡田 春夫君    岡本 隆一君
      加藤 清二君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    金丸 徳重君
      神近 市子君    唐橋  東君
      川崎 寛治君    川村 継義君
      河上 民雄君    河野  正君
      木原  実君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田鶴松君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      兒玉 末男君    後藤 俊男君
      河野  密君    神門至馬夫君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    阪上安太郎君
      實川 清之君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      田原 春次君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    武部  文君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      堂森 芳夫君    内藤 良平君
      中井徳次郎君    中澤 茂一君
      中谷 鉄也君    中村 重光君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    西風  勲君
      野口 忠夫君    野間千代三君
      長谷川正三君    畑   和君
      華山 親義君    浜田 光人君
      原   茂君    平岡忠次郎君
      平林  剛君    平等 文成君
      広沢 賢一君    広瀬 秀吉君
      福岡 義登君    古川 喜一君
      穗積 七郎君    細谷 治嘉君
      松本 七郎君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    美濃 政市君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森  義視君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 耻目君
      山中 吾郎君    山花 秀雄君
      山本 幸一君    山本 政弘君
      山本弥之助君    米内山義一郎君
      米田 東吾君    依田 圭五君
      渡辺 惣蔵君    渡辺 芳男君
      池田 禎治君    岡沢 完治君
      折小野良一君    神田 大作君
      田畑 金光君    竹本 孫一君
      玉置 一徳君    中村 時雄君
      西村 榮一君    本島百合子君
      浅井 美幸君    有島 重武君
      伊藤惣助丸君    石田幸四郎君
      小川新一郎君    大野  潔君
      大橋 敏雄君    近江巳記夫君
      岡本 富夫君    沖本 泰幸君
      北側 義一君    小濱 新次君
      斎藤  実君    鈴切 康雄君
      田中 昭二君    竹入 義勝君
      中野  明君    広沢 直樹君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    田代 文久君
      谷口善太郎君    林  百郎君
      松本 善明君
    ―――――――――――――
#41
○副議長(小平久雄君) 討論の通告があります。順次これを許します。小渕恵三君。
    〔小渕恵三君登壇〕
#42
○小渕恵三君 私は、自由民主党を代表して、社会、公明両党の共同提案にかかる逓信委員長井原岸高君に対する解任決議案に対し、反対の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 およそ国会は、国民の代表として、国家の繁栄と国民の権利を守るために、真理の追求を求めて論議を尽くすべきでありますが、そこには、おのずから常識とルールのあることは言をまちません。しかるに、社会党、公明党は、諸議案に反対せんがために、いたずらに審議を引き延ばしたり、非合法な手段をもって審議を妨害したり、また、ときには、みずから審議の権利を破棄するなど、党利党略のために国会を混乱におとしいれることを目的としているごとき態度がしばしば見受けられることは、厳粛にして崇高であるべき国会の権威を失墜さすものであり、まことに憂慮にたえないところであります。(拍手)
 ただいま提案された逓信委員長井原岸高君に対する解任決議案のごときは、まさにその顕著な例であります。(拍手)すなわち、昨五月二十八日に行なわれた逓信委員会の採決は、合法的な手続と議会政治のルールに従って行なわれたものであり、何を理由として解任を求めなければならないか、理解に苦しむところであります。逓信委員会において採決された議案は、すでに各党の質問が十分尽くされ、野党だけでも四時間余にわたる質問が行なわれたこと、また、三週間前に、採決するということが各党間で約束されていたところであります。ましてや、本日の逓信委員会において、社会党から提案された井原委員長の不信任案は否決され、井原委員長は当該委員会においてすら、本日先ほど信任されたばかりであります。にもかかわらず、社会、公明両党は、ここに解任決議案を提出するとは、まさに党利党略そのものと言われてもいたしかたないと断ぜざるを得ないのであります。(拍手)
 そもそも委員長は、当該委員会に付託された議案については、その可否をきめるために審議の促進をはかることは当然の責務であり、常識を逸脱した態度には責任と権限によって英断をもって臨むべきはこれまた当然であります。(拍手)井原岸高君は長年国会議員として活躍し、この間、国会、政府の要職を歴任、その人格、識見ともにすぐれ、国政に精通しているりっぱな議員であります。
 私は、ここに逓信委員長井原岸高君を強く信任するものであり、解任決議案に対し絶対反対するとともに、社会、公明両党に猛省を促して、反対の討論を終わります。(拍手)
#43
○副議長(小平久雄君) 中井徳次郎君。
    〔中井徳次郎君登壇〕
#44
○中井徳次郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま提案されました井原逓信委員長の解任決議案に対し賛成の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 ただいま提案者の趣旨説明が行なわれ、それに対する質疑を通じまして明らかにされましたように、井原委員長は、昨五月二十八日の逓信委員会において公党間の約束を破り、議会制民主主義の円満なる運営を否定し、国会の規則も慣行も慣例も無視する一方的な採決を強行いたし、そうして何ら反省の色を示していないのであります。先ほどの小渕君の話のごとく、国会は常識の府であるし、そうして法規によって運営されるというならば、そのことばそのものを私はそのまま返上いたしたい。(拍手)これがいまの委員長の態度でありました。これまで議会制民主主義を守ることがわが国の民主的諸制度の基本であるというのが私の基本的な認識でありまして、理事会、委員会を通じてその正常な運営に努力をし、社会党として井原委員長に最大限の協力を惜しまずやってまいったのであります。その中で、国民生活や国の将来に関する重要案件につきましては、私情にこだわらず慎重審議を尽くし、その問題点を究明することこそ任務なりと心得まして、その職責に殉じてまいったのであります。
 御承知のとおりに、昨二十八日においても、委員会の開会は定例日でありまするから、理事会で話し合いを行ないました。沖繩の郵政関連の法案の審議のあり方を相談をしたのであります。その中で、いまの国会は七十二日間も延長される。この法案には社会党は基本的には必ずしも反対でありませんが、問題がかなり多いのであります。すなわち、この沖繩の郵便貯金の対策といたしましては、大体樺太の郵便貯金との関係、朝鮮総督府との関係、台湾との関係あるいは軍事郵便との関連、そういうものをまず正していかねばなりませんし、それからこの郵便貯金は、残念ながら、沖繩は私どもに施政権が現在のところまでありませんから、これは終戦と同時に凍結をされた郵便貯金であります。したがいまして、この返還もどういう形でやるか。政府の案によりますると、大体利子は六分といたしまして、二十四年間ほっておいたから、計算をしたら大体三倍になる、それに対して二倍ばかりの見舞い金を出して、合計、もとの預金に対して五倍程度の実質的な支払いをする、そういう案であります。はたして、そんなことでいいのであるかどうか。終戦後、あの戦いに敗れて悲惨な生活をいたしました沖繩の百万の島民に対しまして、これは為替ルートからいえば三百六十倍すべきものである。郵便はがきはその当時一銭五厘、いまそれが七円になっておるではありませんか。手紙が三銭のものが、いま十五円であります。郵政省といたしまして、現在の沖繩のあの施政権のない人たちの切実なる要求に対して、わずか五倍ばかりでいいのかどうか。少なくとも、百倍程度のものにして返してはどうだというふうな基本的な問題がたくさん横たわっておるのであります。しかも、そのことに対しまして、この関連法案の中には、郵政会館を建てるとかあるいは住宅建設に対して三十億の貸し付け金をやるというのはありまするけれども、肝心の貯金者に対して幾ら払うかというのは、私どもの他の議員が質問して、初めてそれは大体五倍ですなどということでありまして、法的な措置はないのであります。先ほど私どもの森本君の説明で、その出し方について、貯金特別会計からやるかあるいは一般会計からやるかという議論があるが、その前に、そういうものを支払うところの基本的な法的措置はない、ただ予算を通しておるだけというわけであります。厳格に言いますと、沖繩と私どもの話し合いは、まあ沖繩県でありまするから、私はそこまでは言わなかったけれども、また、質問をしようとは思わなかったけれども言わざるを得ないのだが、大体これは条文、条約でやるのか、法律でやるのかというふうな基本問題さえ私はあると思うのです。しかし、二、三年たてば返ってくるというような情勢でありまするから、そこまでは聞かなくても、先ほど言いましたような基本的な原則の立場だけは尋ねていかにゃならぬ。その私の質問が一回もない。一回もないのであります。また、先ほどからるる答弁に立たれました森本君の質問もない。こういうことでございます。したがいまして、私は、七十五日も――七十二日か、忘れちゃったが、まあそれぐらいも延ばそうというのでありまするから、それで来週あたりから委員会を開いて、きちっとしたかっこうでやろうじゃないか、そうして、いま申しましたような法的な不備も少し整備をしていこうじゃないか、こういう提案を実は昨日いたしたのであります。(「なぜ審議をしないのか」と呼ぶ者あり)何を言う。知らないで何言っているんだ。ところが、自民党の諸君は、いや、そういうことよりも早く審議に入ってくれと、こう言う。私どもは、先ほどから、私どもが条件を出しましたあれをのんでくれたらいつでもやりましょう、こういう形の中で、きょうは自民党だけが十分間質問をします、加藤君が十分間質問をします……
#45
○副議長(小平久雄君) 中井君、時間ですから、結論を急いでください。
#46
○中井徳次郎君(続) そうして私に対しましては、私に対しましては――これからが重要だ。きょうも定例日でありまするから、きょう私に質問をしてくれと、こう言ったわけである。それで私が、きょうしましょうと言った。きょうしましょうと言った。そうして、理事会の話し合いが済んで、委員会が開かれた。そうして加藤君が十分ばかりやって、上林山榮吉君という大先輩が関連質問に立たれて、それもぼくらも、もういいかげんにやめてくれと言って、やめてもらって、それじゃ、きょうやろうといって、これで終わりだというとたんに質疑打ち切り。これは一体どういうことですか。私は、社会党を代表した理事として、こういう目にあって、そうしてそのまま黙っておるわけにはいかない。(拍手)そういうことであります。事実はそういうことであります。
 そこで、こういうふうな、まあ、ぺてん師というか、うそつきというか、こういうことを自民党と社会党の間で、与党と野党第一党との間でやるということになれば、これはもう法規、慣行どころか、与党自民党が多数を頼む形で押し通そうとする形、こういうことは議会主義の基本の面から言って、とてもうそをついてまでおつき合いはできないというのが私どもの考え方であります。(拍手)
#47
○副議長(小平久雄君) 中井君、制限時間が過ぎましたから、発言を終わってください。
#48
○中井徳次郎君(続) もう少し――そこで、特に私が申し上げたいことは、それはこれまでの強行採決では、乱闘国会という異名で知られるようないささか物理的衝突も、率直に言ってあったわけであります。しかし、昨日の状況は暴力的行為もなく、まさに正常でありました。何とも判断のしようがありません。国会が言論の府であり、話し合いの場であるという国会の機能そのものを失ったのがきのうの委員会であります。こんなことでは正常な審議を期待することは今後ともできませんし、とうてい国民の信頼にこたえることができませんので、私どもは、その責任者でありまする委員長の解任の手続をしたわけであります。こういうことは、長きにわたる自民党の政権と、そうして権力を多数党独裁の形で見せかけたわけでありまして、いま現在の議会は議会制民主主義の空洞化、議会政治の悲劇というものでありましょう。どうぞ……(「中井さん、時間が来たよ」と呼ぶ者あり)もうすぐ済みます。すぐ済みます。議会がこういうふうな形でありまするというと、最近の議会の運営を見ておりましても、行政権優位の中で、政府の提出法案の投票機械のようにいまの議会はなっているでしょう。私はそういうことを思いまするので……
#49
○副議長(小平久雄君) 中井君、制限時間が切れましたから、発言をおやめください。
#50
○中井徳次郎君(続) そうなりましたら、もう国会は相互信頼はないのでありまするから、一刻も早くやっぱり解散をして、人間の入れかえをやって、立ち直りをはかる以外にない、そういうふうに思います。(拍手)
 そのことを強く期待をいたしまして、まだまだたくさん言いたいが、その程度にいたして、私の賛成討論といたします。(拍手)
#51
○副議長(小平久雄君) 樋上新一君。
    〔樋上新一君登壇〕
#52
○樋上新一君 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま提案されました逓信常任委員長井原岸高君に対する解任決議案に賛成の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 本来、私は性格温厚でありまして、人の非を人の前で鳴らして批判するがごとき、人が人を裁くというようなことは好むところではありません。したがいまして、できることなら解任決議案に賛成しなくても済む理由がありはしないかと、常日ごろの井原君の言動を思い返し思索を重ねてきましたが、まことに残念ながら見つけることができなかったのであります。(拍手)私はほんとうに残念なことであります。
 むしろそれよりも、あのいまわしい悲惨なる原子爆弾の洗礼を受け、敗戦の苦悩の中に国民が血と涙で築き上げ、やっとかち得ました民主主義が破壊され、国民を再び不幸のどん底へ突き落としては国民に申しわけない、どんなことがあっても民主主義を守っていかなければならないと思いますがゆえに、どうしても泣いて馬謖を切らざるを得なかった諸葛孔明と同じ心境に立ちまして、ここに賛成討論をいたすものであります。(拍手)
 すなわち、フィヒテのことばに「傲慢は常に破滅の一歩手前であらわれる」というのがありますが、政府・自民党の政治姿勢は、全くこのことばどおりではないでしょうか。最近、特に国鉄運賃、総定員法、定年制及び会期延長等に見られる、話し合いを拒否し、多数暴力によって専制を事とする強行採決の連続は、まさに言論の自由を奪うものであり、憲法をじゅうりんした極端な国会軽視のあらわれではありませんでしょうか。特に、七十二日間という超大幅な会期延長の決定にあたっては、議院運営委員会では、この提案理由の説明の明確でないままに強行採決したことは、全く前例のない異常な状態であり、国政史上一大汚点を残したと言えるのであります。これ全く国民を愚弄し、国民不在の政治の典型であります。
 さらに許しがたいことは、自民党総裁である佐藤総理は、寛容と調和を国民に対し力説されているのでありますが、与党なる自民党が率先してこれを破っているのはどういうことでありましょうか。もし佐藤総理がこれを指導しているとするならば、その政治責任はきわめて重大であります。言うまでもなく、国会とは審議の場所であり、話し合いの場なのでございます。それを拒否し、問答無用の国会運営は、一党独裁のファッショであり、暗黒政治の再現であります。(拍手)このことは、国民の政治不信を増長し、国権の最高機関としての権威を失墜させ、国会不要論の台頭の危機すら招くものであり、政府・自民党の責任は、おおうべくもなく明白であります。今日の人間疎外、人間砂漠の現状を見るとき、積極的に科学を指導し、人間回復につとめるリーダーシップをとるものこそ政治であります。しかるに、政府・自民党は、あるときには口に人間性をうたい、寛容と調和などとそらぞらしいうわごとを並べながら、現実には人間否定の力の政治を強行するということは、はなはだしい自己矛盾であり、議会否定であります。
 このような自由民主党の思い上がった強硬姿勢に対し、井原委員長はいかに自民党員とはいえ、井原君は良識とデモクラシーを守る人として私は尊敬しておりましたので、この自民党の暴挙に対し、き然として拒否されるであろうと心ひそかに期待いたしたのでありますが、かかる事態になりましたことは、私の意外とするところでございました。本来、沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案は、全会一致で賛成できるものであり、審議を尽くし、さらに充実した内容への努力を積むべきものでありまして、何ら強行採決を要する法案でなかったではございませんか。
 しかも、ここで特に強調いたしたいことは、私ども公明党は、会期延長の暴挙にもかかわらず、怒りを押え、じっとがまんして審議を充実し、国会正常化への話し合いをするために本委員会で懇談をしている最中でございました。私たちは、忍の一字で議会制民主主義を守るため、自民党の横暴に対し、その反省を求める説得をしていたのであります。ところが、思い上がった自民党は、かさにかかって強行採決を指示し、井原君はあえてその暴挙のお先棒をかついだのであります。なぜかかる態度をとられたのか、いまだに不明であります。私はわからない。常日ごろの井原君の決然とした言動から考え、とうてい信じられないことであります。あるいは当時一時的な心神耗弱の状態にあったのかとすら思ったくらいでありますが、決してそうではありません。(拍手)井原君は不覚にも横暴きわまる自民党の圧力に屈し、かかる不祥事を惹起したのでございまして、もはや弁護の余地はないのであります。
 中でも、私が非常に残念に思うことは、井原君は自由民主党議員として当選五回、農林政務次官、防衛政務次官、さらに法務政務次官を歴任し、次回の内閣改造期には大臣就任間違いないと評価されている経験豊かな政治家であるにもかかわらず、何に血迷われたのか、委員長の職権を乱用して議事運営のルールをみずから破壊した。これは井原君の将来に一大汚点を残したものと、返す返すも私は残念でならない。委員長は、各党より選出された委員によって正常に進行させるために国会役員として全力を尽くしていく立場、すなわち中立、平等の立場にあるのは自明のことであります。少数意見を開陳せしめて、委員会の質疑を国民の前に明らかにすべき責任を有するものではございませんか。
#53
○副議長(小平久雄君) 樋上君、時間ですから、結論を急いでください。
#54
○樋上新一君(続) それが与党のみに偏重して、政府・自民党の言うなりになり下がり、国会の権威をみずから傷つけ、議会制民主主義を破壊したことは、もはや委員長としての立場を忘れたものであり、委員長の資格をみずから放棄したものと私は断ずるものであります。(拍手)しかも、逓信委員会といえば、十六常任委員会の中でも最も良識の委員会といわれ、国会審議の範を示してきた委員会であります。かかる誇りある委員会の権威を失墜させ、国会混乱を助長したことは、歴代逓信委員長に対する冒涜であり、かつ最も低級にして悪質な所業であると断ずるものであります。(拍手)
#55
○副議長(小平久雄君) 樋上君、制限時間が過ぎましたから、発言を終わってください。
#56
○樋上新一君(続) 古人いわく、「小人玉を抱いて罪あり」とはこのことであります。井原君は、もし委員長でなかりせば、かかる不名誉なこともなかったのですが、たまたま委員長という名誉ある責任ある立場のために、この委員会の名誉を傷つけ、国会の品位を下げたのであります。その張本人である井原君は、もはや委員長たる資格はなく、みずからの暴挙もうまいを恥じ、いさぎよく退陣することを決意すべきであります。
 国民は、こうした国会運営の実態を見て、はたして何を感じているでありましょうか。国民をして深い失望と一そうの政治不信へかり立てたのは間違いない事実であると思うのであります。これひとえに、井原委員長の委員会運営の無能と人間性欠除を立証する以外の何ものでもないと私は申し上げたいのであります。
#57
○副議長(小平久雄君) 樋上君、樋上君、制限時間が過ぎましたから、発言を終わってください。
#58
○樋上新一君(続) 言うまでもなく、十分なる論議を重ねるのが当該委員会の使命であります。にもかかわらず、委員長の職責は党派を越えた立場にあることを忘れ、いたずらに政府・与党の意を受けて党利党略のみに心を奪われ、国民を無視する姿勢をとり続けたことは、みずから委員長の職責を傷つけ、かつまた、委員会の品位をそこねたものと糾弾しなければならないと思うのであります。
 委員長は飾りものではありません。ロボットのような自主性なき行動と国民を忘れた冷酷な行動に対して、井原岸高君は委員長として全く不適任であると考えるのであります。したがいまして、重ねて、井原委員長はすみやかにその責任をとって退陣することが筋であり、提案者の指摘はまことに当を得たものであり、その趣旨に強く賛同するものであります。
 以上をもって私の討論を終わるものであります。(拍手)
    ―――――――――――――
  討論終局の動議(園田直君外二十六名提出)
#59
○副議長(小平久雄君) 園田直君外二十六名から、討論終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#60
○副議長(小平久雄君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#61
○副議長(小平久雄君) 投票漏れはありませんか。
    〔「まだある」と呼ぶ者あり〕
    〔投票継続〕
#62
○副議長(小平久雄君) 投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#63
○副議長(小平久雄君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#64
○副議長(小平久雄君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
投票の結果を事務総長よ
 投票総数 三百五十一
  可とする者(白票)   百九十三
    〔拍手〕
  否とする者(青票)   百五十八
    〔拍手〕
#65
○副議長(小平久雄君) 右の結果、討論は終局するに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出討論終局の動議をを可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    青木 正久君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      天野 光晴君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    井出一太郎君
      井原 岸高君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    池田 清志君
      石田 博英君    一萬田尚登君
      稻村佐近四郎君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    臼井 莊一君
      浦野 幸男君    江崎 真澄君
      遠藤 三郎君    小川 半次君
      小澤 太郎君    小沢 辰男君
      小渕 恵三君    大石 八治君
      大石 武一君    大竹 太郎君
      大坪 保雄君    大野 市郎君
      大橋 武夫君    大村 襄治君
      岡崎 英城君    岡本  茂君
      奥野 誠亮君    加藤常太郎君
      加藤 六月君    鹿野 彦吉君
      賀屋 興宣君    鍛冶 良作君
      海部 俊樹君    桂木 鉄夫君
      金丸  信君    金子 一平君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      亀岡 高夫君    亀山 孝一君
      鴨田 宗一君    仮谷 忠男君
      川島正次郎君    川野 芳滿君
      木野 晴夫君    木部 佳昭君
      木村 武雄君    菊池 義郎君
      北澤 直吉君    吉川 久衛君
      久野 忠治君    久保田円次君
      久保田藤麿君    熊谷 義雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小峯 柳多君
      小宮山重四郎君    小山 長規君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤 文生君
      齋藤 邦吉君    斎藤 寿夫君
      坂田 道太君    坂村 吉正君
      坂本三十次君    櫻内 義雄君
      笹山茂太郎君    四宮 久吉君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      椎名悦三郎君    塩川正十郎君
      塩谷 一夫君    重政 誠之君
      篠田 弘作君    正示啓次郎君
      進藤 一馬君    菅波  茂君
      鈴木 善幸君    砂田 重民君
      砂原  格君    瀬戸山三男君
      園田  直君    田川 誠一君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 角榮君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田村  元君
      田村 良平君    高橋 英吉君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷垣 專一君    谷川 和穗君
      塚田  徹君    塚原 俊郎君
      坪川 信三君    渡海元三郎君
      登坂重次郎君    床次 徳二君
      内藤  隆君    中尾 栄一君
      中垣 國男君    中川 一郎君
      中村 寅太君    中村庸一郎君
      中山 榮一君    中山 マサ君
      灘尾 弘吉君    南條 徳男君
      二階堂 進君    丹羽 久章君
      丹羽喬四郎君    丹羽 兵助君
      西岡 武夫君    西村 英一君
      西村 直己君    根本龍太郎君
      野田 卯一君    野原 正勝君
      羽田武嗣郎君    橋本登美三郎君
      橋本龍太郎君    長谷川四郎君
      長谷川 峻君    濱野 清吾君
      早川  崇君    原田  憲君
      広川シズエ君    廣瀬 正雄君
      福家 俊一君    福田 赳夫君
      福田  一君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤枝 泉介君
      藤尾 正行君    藤田 義光君
      藤波 孝生君    船田  中君
      古内 広雄君    坊  秀男君
      細田 吉藏君    堀川 恭平君
      本名  武君    益谷 秀次君
      増岡 博之君    増田甲子七君
      松浦周太郎君    松澤 雄藏君
      松田竹千代君    松野 幸泰君
      松野 頼三君    三池  信君
      三ツ林弥太郎君    三原 朝雄君
      箕輪  登君    水田三喜男君
      湊  徹郎君    村上  勇君
      村山 達雄君    毛利 松平君
      粟山  秀君    森田重次郎君
      森山 欽司君    八木 徹雄君
      山口 敏夫君    山下 元利君
      山田 久就君    山中 貞則君
      山村新治郎君    早稻田柳右エ門君
      渡辺 栄一君    渡辺  肇君
      渡辺美智雄君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      阿部 助哉君    赤路 友藏君
      淡谷 悠藏君    井岡 大治君
      井上  泉君    井上 普方君
      伊賀 定盛君    猪俣 浩三君
      石川 次夫君    石野 久男君
      石橋 政嗣君    板川 正吾君
      江田 三郎君    枝村 要作君
      小川 三男君    大出  俊君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡田 利春君    岡田 春夫君
      岡本 隆一君    加藤 清二君
      加藤 万吉君    勝澤 芳雄君
      勝間田清一君    角屋堅次郎君
      金丸 徳重君    神近 市子君
      唐橋  東君    川崎 寛治君
      川村 継義君    河上 民雄君
      河野  正君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    黒田 寿男君
      小林 信一君    兒玉 末男君
      後藤 俊男君    河野  密君
      神門至馬夫君    佐々栄三郎君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    阪上安太郎君
      實川 清之君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      田原 春次君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    武部  文君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      堂森 芳夫君    内藤 良平君
      中井徳次郎君    中澤 茂一君
      中嶋 英夫君    中谷 鉄也君
      中村 重光君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      西風  勲君    野口 忠夫君
      野間千代三君    長谷川正三君
      畑   和君    華山 親義君
      浜田 光人君    原   茂君
      平岡忠次郎君    平林  剛君
      平等 文成君    広沢 賢一君
      広瀬 秀吉君    福岡 義登君
      古川 喜一君    帆足  計君
      穗積 七郎君    細谷 治嘉君
      堀  昌雄君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    美濃 政市君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森  義視君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 耻目君
      山中 吾郎君    山花 秀雄君
      山本 政弘君    山本弥之助君
      米内山義一郎君    米田 東吾君
      依田 圭五君    渡辺 惣蔵君
      渡辺 芳男君    池田 禎治君
      内海  清君    岡沢 完治君
      折小野良一君    神田 大作君
      河村  勝君    田畑 金光君
      竹本 孫一君    中村 時雄君
      門司  亮君    本島百合子君
      吉田 泰造君    吉田 之久君
      有島 重武君    伊藤惣助丸君
      石田幸四郎君    小川新一郎君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    岡本 富夫君
      沖本 泰幸君    北側 義一君
      小濱 新次君    斎藤  実君
      鈴切 康雄君    田中 昭二君
      竹入 義勝君    中野  明君
      樋上 新一君    広沢 直樹君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      田代 文久君    谷口善太郎君
      林  百郎君    松本 善明君
    ―――――――――――――

#66
○副議長(小平久雄君) 逓信委員長井原岸高君解任決議案につき採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#67
○副議長(小平久雄君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#68
○副議長(小平久雄君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#69
○副議長(小平久雄君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#70
○副議長(小平久雄君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百三十八
  可とする者(白票)       百四十四
    〔拍手〕
  否とする者(青票)       百九十四
    〔拍手〕
#71
○副議長(小平久雄君) 右の結果、逓信委員長井原岸高君解任決議案は否決されました。(拍手)
    ―――――――――――――
 柳田秀一君外五名提出逓信委員長井原岸高君解任決議案を可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      阿部 助哉君    赤路 友藏君
      淡谷 悠藏君    井岡 大治君
      井上  泉君    井上 普方君
      伊賀 定盛君    猪俣 浩三君
      石川 次夫君    石野 久男君
      石橋 政嗣君    板川 正吾君
      江田 三郎君    枝村 要作君
      小川 三男君    大出  俊君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡田 利春君    岡本 隆一君
      加藤 清二君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    金丸 徳重君
      神近 市子君    唐橋  東君
      川崎 寛治君    川村 継義君
      河上 民雄君    河野  正君
      木原  実君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田鶴松君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      兒玉 末男君    後藤 俊男君
      河野  密君    神門至馬夫君
      佐々栄三郎君    佐野 憲治君
      佐野  進君    斉藤 正男君
      阪上安太郎君    實川 清之君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      下平 正一君    田中 武夫君
      田邊  誠君    田原 春次君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      武部  文君    楯 兼次郎君
      千葉 佳男君    堂森 芳夫君
      内藤 良平君    中井徳次郎君
      中澤 茂一君    中嶋 英夫君
      中谷 鉄也君    中村 重光君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    西風  勲君
      野口 忠夫君    野間千代三君
      長谷川正三君    畑   和君
      華山 親義君    浜田 光人君
      原   茂君    平岡忠次郎君
      平林  剛君    平等 文成君
      広沢 賢一君    広瀬 秀吉君
      福岡 義登君    古川 喜一君
      帆足  計君    穗積 七郎君
      細谷 治嘉君    堀  昌雄君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      美濃 政市君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森  義視君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    八木  昇君
      矢尾喜三郎君    安井 吉典君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口 鶴男君    山崎 始男君
      山田 耻目君    山中 吾郎君
      山花 秀雄君    山本 政弘君
      山本弥之助君    米内山義一郎君
      米田 東吾君    依田 圭五君
      渡辺 惣蔵君    渡辺 芳男君
      有島 重武君    伊藤惣助丸君
      石田幸四郎君    小川新一郎君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    岡本 富夫君
      沖本 泰幸君    北側 義一君
      小濱 新次君    斎藤  実君
      鈴切 康雄君    田中 昭二君
      竹入 義勝君    中野  明君
      樋上 新一君    広沢 直樹君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      田代 文久君    谷口善太郎君
      林  百郎君    松本 善明君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      青木 正久君    赤澤 正道君
      秋田 大助君    天野 光晴君
      荒木萬壽夫君    有田 喜一君
      井出一太郎君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    池田 清志君
      一萬田尚登君    稻村佐近四郎君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    浦野 幸男君
      江崎 真澄君    遠藤 三郎君
      小川 半次君    小澤 太郎君
      小沢 辰男君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大竹 太郎君    大坪 保雄君
      大野 市郎君    大橋 武夫君
      大村 襄治君    岡崎 英城君
      岡本  茂君    奥野 誠亮君
      加藤常太郎君    加藤 六月君
      鹿野 彦吉君    賀屋 興宣君
      鍛冶 良作君    海部 俊樹君
      桂木 鉄夫君    金丸  信君
      金子 一平君    金子 岩三君
      上林山榮吉君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      仮谷 忠男君    川島正次郎君
      川野 芳滿君    木野 晴夫君
      木部 佳昭君    木村 武雄君
      菊池 義郎君    北澤 直吉君
      吉川 久衛君    久野 忠治君
      久保田円次君    久保田藤麿君
      熊谷 義雄君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小峯 柳多君    小宮山重四郎君
      小山 長規君    小山 省二君
      河野 洋平君    河本 敏夫君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      佐藤 文生君    齋藤 邦吉君
      斎藤 寿夫君    坂田 道太君
      坂村 吉正君    坂本三十次君
      櫻内 義雄君    笹山茂太郎君
      四宮 久吉君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎名悦三郎君
      塩川正十郎君    塩谷 一夫君
      重政 誠之君    篠田 弘作君
      正示啓次郎君    進藤 一馬君
      菅波  茂君    鈴木 善幸君
      砂田 重民君    砂原  格君
      瀬戸山三男君    園田  直君
      田川 誠一君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田村  元君
      田村 良平君    高橋 英吉君
      高橋清一郎君    竹内 黎一君
      竹下  登君    谷垣 專一君
      谷川 和穗君    塚田  徹君
      塚原 俊郎君    坪川 信三君
      渡海元三郎君    登坂重次郎君
      床次 徳二君    内藤  隆君
      中尾 栄一君    中垣 國男君
      中川 一郎君    中村 寅太君
      中村庸一郎君    中山 榮一君
      中山 マサ君    灘尾 弘吉君
      南條 徳男君    二階堂 進君
      丹羽 久章君    丹羽喬四郎君
      丹羽 兵助君    西岡 武夫君
      西村 英一君    西村 直己君
      野田 卯一君    野原 正勝君
      羽田武嗣郎君    橋本登美三郎君
      橋本龍太郎君    長谷川四郎君
      長谷川 峻君    濱野 清吾君
      早川  崇君    原田  憲君
      広川シズエ君    廣瀬 正雄君
      福家 俊一君    福田 赳夫君
      福田  一君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤枝 泉介君
      藤尾 正行君    藤田 義光君
      藤波 孝生君    船田  中君
      古内 広雄君    坊  秀男君
      細田 吉藏君    堀川 恭平君
      本名  武君    益谷 秀次君
      増岡 博之君    増田甲子七君
      松浦周太郎君    松澤 雄藏君
      松田竹千代君    松野 幸泰君
      松野 頼三君    三池  信君
      三ツ林弥太郎君    三原 朝雄君
      箕輪  登君    水田三喜男君
      湊  徹郎君    武藤 嘉文君
      村上  勇君    村山 達雄君
      毛利 松平君    粟山  秀君
      森田重次郎君    森山 欽司君
      八木 徹雄君    山口 敏夫君
      山下 元利君    山田 久就君
      山中 貞則君    山村新治郎君
      早稻田柳右エ門君    渡辺 栄一君
      渡辺  肇君    渡辺美智雄君
    ―――――――――――――
 日程第一 沖繩における郵便貯金の奨励及び
  簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び
  設備の設置及び無償貸付けに関する法律案
  (内閣提出)
#72
○副議長(小平久雄君) 日程第一、沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案を議題といたします。
    ―――――――――――――
#73
○副議長(小平久雄君) 委員長の報告を求めます。逓信委員長井原岸高君。
    ―――――――――――――
    〔報告書は本号末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
    〔井原岸高君登壇〕
#74
○井原岸高君 ただいま議題となりました沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案に関し、逓信委員会における審査の経過と結果とを御報告申し上げます。
 この法律案は、多年の懸案であった沖繩の郵便貯金等の支払い問題が解決を見るにあたって、沖繩における郵便貯金の奨励等の業務を援助するため、政府において、これに必要な施設及び設備を沖繩島那覇に設置し、これを無償で琉球政府に貸し付けることができるようにしようとするものであります。
 逓信委員会においては、四月十一日本案の付託を受け、自来、数回の会議を通じて審査を行なったのでありますが、五月二十八日、質疑を終了、直ちに採決を行なった結果、本案は原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
    ―――――――――――――
#75
○副議長(小平久雄君) 質疑の通告があります。順次これを許します。島本虎三君。
    〔島本虎三君登壇〕
    〔発言する者あり〕
#76
○副議長(小平久雄君) 島本君の質疑は、再開後にあらためて許可することとし、この際、七時まで休憩いたします。
   午後五時五十九分休憩
     ――――◇―――――
   午後七時十七分開議
#77
○副議長(小平久雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
   午後七時十八分休憩
     ――――◇―――――
   午後九時四十四分開議
#78
○議長(石井光次郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第一に対する島本虎三君の質疑を許します。島本虎三君。
    〔島本虎三君登壇〕
#79
○島本虎三君 先ほど逓信委員長井原岸高君より報告のありました沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案につきまして、私は、日本社会党を代表して、若干の質問をいたさんとするものであります。
 この法律案は、すでに御承知のごとくに、多年懸案となっていた戦前の沖繩の郵便貯金等の支払い問題の解決にあたり、戦前の郵便貯金十七万六千口、簡易保険十七万件、郵便年金千八百口を戦後凍結したその代償として、本土の郵便貯金会館に準ずる施設を五億円で建設し、無償で貸し付け、一つには郵便貯金の奨励、一つには簡易生命保険の思想を普及するというものであります。またこれと関連して、郵便貯金等元利支払い金一億一千万円余り、見舞い金四億円、このほか、財政投融資三年間三十億円が予定されていることは言うまでもありません。そういたしますと、いわば戦後処理の一つの仕上げであり、さらに本土と沖繩との行政、財政の一体化への布石ともいうべきものであります。
 かかる法律案に対して、わが党をはじめ野党各党の基本的な考え方は、もとより賛成であり、よくこそすれ、反対する意図は毛頭なかったところのいわば満場一致の法律案であるのであります。しかるに、この法律案に対して、昨日の逓信委員会において委員長のとった行動は、まことに不可解きわまるものであります。わが党の森本委員、中井委員の質疑が残されており、共産党の田代委員の質疑も残されていたのであります。かてて加えて、昨日の委員会では中井委員を質問させることに理事間の了解がなされていたにもかかわらず、突如として強行採決を行なったのであります。まさに理解に苦しむ理不尽な多数党の暴挙といわなければなりません。(拍手)しかも自民党は、七十二日間という非常識きわまる会期延長をあえて強行したあとではありませんか。一体どうしたことなんでしょう。この法律案については、なお慎重審議の必要を認めていながら、また十分審議に余裕はあるにかかわらず、強行採決をしたということは、民主政治を破壊する以外の何ものでもありません。(拍手)この一部始終をわかっているはずの井原委員長にして、何ゆえ理事間の申し合わせまで破っても強行しなければならなかったのか。成り行きがもし理事間の申し合わせと異なった場合になったら、当然休憩でもとって、その間に事の理非をただすべきではなかったのか、強行の理由は何であるのか、納得のできるようにこの際説明願いたいのであります。(拍手)
 申すまでもなく、従来、逓信委員会においては、野党の主張も十分に尊重し、巷間仲よしクラブの別名をちょうだいするほど円満なる運営を行なってきた伝統ある委員会とされていたのでありますが、昨二十八日のこの逓信委員会での本法案の審議にあたっては、何たることですか、委員の加藤六月君、上林山榮吉君の質疑直後に突如打ち切りの動議を提出して質疑を打ち切ってしまったことは、まさにぺてんにかけたといわざるを得ません。(拍手)このようなことをして、今後円満な運営が期待できると考えますか。
 今国会における逓信委員会の付託案件は、余すところさほど多くないのであります。NHK決算二件、簡易郵便局法、有線放送関係法案、わが党提出の郵便局舎等整備促進法案だけであって、何ら急いで採決する必要に迫られていなかったことも事実であります。まさに理由なき強行採決であります。委員長としては、強行採決前に戻すのが理の当然であり、委員長としての識見だったと考えるのでありますが、委員長のこれに対する御意向を伺いたいのであります。
 次に、この法律案の内容について一、二伺いたいのであります。
 一つは、先ほど申し述べたとおり、約四十億円の援助資金等を行なうのでありますが、これが具体的支払い方法は一体どう処理するつもりであるのか、見舞い金四億一千四百万円の算出根拠とその法的根拠はどうなっているのか、また、見舞い金の資金源は何か、こうした見舞い金は、一般会計から支払うべき筋合いのものではなかったのか、この点について郵政大臣にお尋ねいたしたいと思うのであります。
 二つには、この支払い問題の最終的解決をはかる措置を実施するため、今後どのような手続をするのかであります。支払い問題の処理については、琉球政府との間で覚え書きのようなものをつくることになるのか、また、つくるとすれば、その内容はどのようなものになるのか、この点について、総理府総務長官、郵政大臣にお伺いいたしたいのであります。
 三つには、沖繩の郵政関係職員の労働条件についてであります。
  一九六八年三月の調査によりますと、非常勤職員が意外に多く、労働条件も必ずしもよろしくないと承るのであります。内容等お伺いしても具体的な答弁はございません。一体、この内容はどのようになっているのであるか、これも伺いたいのであります。
 四つには、また沖繩では、郵便事業の機械化について、当然琉球政府でもやる意思のごとくであるが、どのようなことになっておりましょうか、総理府総務長官に伺っておきたいのであります。
 五つには、郵政省では、本土復帰の場合には積極的に機械化を行ないたいというのでありますが、郵政合理化問題では、交渉中にもかかわらず、本土においては関係機械を導入してトラブルを引き起こしているのであります。福岡、札幌等では警官隊まで動員して、またそれを要請して、混乱を惹起していること、御承知のとおりであります。五月十四日の社会労働委員会、五月十五日の逓信委員会でもこれが問題になったのでありましたが、合理化問題では原労働大臣が、労使胸襟を開いて話し合うべきだ、このように言っているのであります。また木村郵政政務次官が、労使協力のもとに行なうよう郵政局長を指導していると、はっきり言っているのであります。しかし、下部段階では何らこれを意に介せず、強行突破というか、話し合いを行なっている最中にでも、一方的に自動読み取り区分機械を導入し、トラブルを引き起こしているのが現状であります。警官まで動員して行なっているではありませんか。全くけしからぬことであります。今後の機械導入、サービス向上はきわめて重要でありますし、このためには組合員の協力が絶対必要であることは論をまちません。沖繩においては、いかなる状態にあろうとも、このようなやり方をすることは断じて許されていいものではありません。郵政大臣は、沖繩に対しては今後いかなる対策をもって臨まんとするのか、高い見識とあわせて御所見を承りたいのであります。
 時間の関係上、私は以上の数点についてお伺いいたしてまいりましたが、今日の沖繩の置かれている現状を考えますとき、まだ多くの究明すべき問題があります。本案は、確かに沖繩の本土化にいささかなりとも役立つとはいえ、沖繩県民が今日、日本政府に期待しているものは、まだまだ重かつ大といわなければなりません。
 そこで、私は、最後に佐藤総理にお伺いいたしたいのであります。
 佐藤総理は、かねてより、沖繩の祖国復帰なくして日本の戦後は終わらないと述べ、今後全力を尽くして沖繩と本土の一体化をはかる旨言明してまいりましたが、今日、沖繩県民の格差是正を求めるもろもろの要求に対して、いかなる具体的方針をお持ちであるか、あわせて復帰の時期はいつか、御所見を承りたいのであります。
#80
○議長(石井光次郎君) 島本君、時間ですから、結論を急いでください。
#81
○島本虎三君(続) さらに、沖繩県民の郵便貯金は、御存じのごとく、異民族統治のもとに、払い涙しの権利が停止されていたのであります。戦後価幣価値の変動によって、戦前一円一ドル程度であったレートが、今日では一ドル三百六十円になっており、また、現実に郵政省が取り扱っておるはがきも、戦前は一銭五厘であったものが現在七円であり、封書にしても、三銭の切手でよかったものが、現在十五円になっているのであります。まさに五百倍であります。しかるに、五倍相当額しか支払わないのは一体どうしたことでしょうか。投融資分を入れても四十倍程度にすぎないではございませんか。あまりにも低過ぎる、少な過ぎるこの額といわなければなりません。政府としても、さらに考えてしかるべきではございませんか。
 総理に、以上の点について十分伺いたいのであります。あわせて、総理府総務長官、郵政大臣にもお尋ねいたしまして、先ほどの逓信委員長の報告に対する私の質疑を終わるものであります。(拍手)
    〔井原岸高君登壇〕
#82
○井原岸高君 お答えいたします。
 逓信委員会で、あるいはまた本院で、委員長である井原が強行採決の処置をとったことはけしからぬ、審議を十二分に尽くし、正常な運営をやるべきだという御叱責でございます。ごもっともでございまして、私もそれは認めるわけでございます。しかし、委員長の立場は、やはり委員長としての言い分もあるわけでございます。御承知のように、百五十日の会期があるといいながら、百五十日間あるにはあるのでございますが、予算委員会にほとんど半数は食われるわけでございます。この問われわれの委員会は、残念ながら指をくわえて待たなければならない立場に追い込まれておることは御存じのとおりでございます。
 さて、わずかな残された日数でございますが、この日数の間におきましても、慣例ということで定例日を設けられまして、週にわずか二日間しか審議ができないのが今日の現状でございます。(拍手)また、それのみではございません。逓信委員会のように、きわめて円満に、ほんとに家族的な運営をやっておりまする委員会でございまするけれども、他の委員会で何か問題が起こりますというと、これが波及をいたしまして、野党の諸君は審議をしないとおっしゃるのでございます。(拍手)もしこれに委員長が同意をしなければ、この委員会は円満にいかないぞとドスをきかすわけでございまして、気の弱い私は、これに従わざるを得ずして、えんえんとこの国会を終わってしまったのでございまして、まことに私は国民に申しわけがないと思うのでございます。(拍手)
 問題になっておりまするこの法律案もそうでございますが、御承知のようなふうに、四月十日に政府が提出いたしまして、付託されたのは四月十一日でございます。審議をいたしましたのは五月十四日と十五日でございまして、この間に社会党の方々、わが党、野党を含めまして、約五時間の審議をしておるのでございますが、長い間かかってわずかな時間しか審議ができないのでございます。それから五月二十一日、五月二十二日、五月二十三日は、野党のほうから審議をやめろということで、残念ながらこれもできなかったのでございます。(拍手)私は、せっかく会期を延長したんだから、どうぞひとつ、きょうはきめていただきたい。また前日は、共産党の委員の方にも、幾らでもいいから、五月二十三日には何時間でも時間をお与えするから質問をしてくれとお願いしたのですが、ついに田代君は、その日はいやだといって断わられたのでございます。(拍手)委員長は審議をしたくてもしたくても、やってくれないのがいままでの実情でございまして、私としては、まことに残念にたえないのでございます。(拍手)
 また、理事会においていろいろ御相談をされたと言いまするけれども、ただいまおっしゃるような申し合わせができたということは、私の耳にも入っておりません。むろん突如ではございますが、小渕君から動議が出まして、委員長としては、動議を取り上げることも多数にはかり、それぞれ所定の方法をもって決定いたしたのでございますので、どうぞその点御了承いただきまして、これをもって私の御答弁といたします。(拍手)
    〔内閣総理大臣佐藤榮作君登壇〕
#83
○内閣総理大臣(佐藤榮作君) 私に対する質問は、沖繩復帰のめどについて話をしろというお尋ねであったと思います。
 御承知のように、私は本国会の初めの施政演説で、本年の年末までの間に、適当な時期に訪米をいたしましてニクソン大統領と直接話をし、そうして沖繩復帰のめどをつける、こういう演説をいたしたものであります。私は、日米両国の相互理解と友好裏にこの話を片づけたいと思います。もちろん、その際におきましては、その返還の時期等につきましては、十分日本国民、沖繩県民の意向を踏まえて、そうしてニクソン大統領と十分懇談を遂げ、できるだけ早い時期に実現するようにいたしたいものだ、かように心がけております。(拍手)
    〔国務大臣河本敏夫君登壇〕
#84
○国務大臣(河本敏夫君) 第一に、見舞い金の計算方法はどうか、こういう御質問でございますが、この計算方法は、まず第一に、沖繩の通貨事情、それから郵便貯金の最高の利率、簡易生命保険の準備金の運用の利回り、こういうものを総合的に勘案をいたしまして、金額を算出いたした次第でございます。
 次に、この金は郵政特別会計ではなく一般会計から払ったらどうか、こういう御意見でございますが、これは、沖繩の郵便貯金と簡易生命保険、この問題を解決するための資金でございますので、一般会計ではなく郵政特別会計から出すことにした次第でございます。
 さらにまた、これからの具体的な手続はどうするのか、こういうお話でございますが、この法律が制定されましたならば、直ちに沖繩政府との間に、これを実行するための覚え書きをつくります。同時に、この債権者の代表の方々との間に念書をかわしまして、この郵便貯金問題は完全にこれで解決した、こういう念書をかわす所存でございます。
 次に、将来の沖繩の郵政事業に対する考えいかん、こういう御質問でございますが、現在だいぶん格差がございますので、将来とも、この格差をなくするための援助は当然続けてまいります。
 最後に、本土の郵政事業で機械化を一方的に進めておるではないか、こういう御意見でございますが、郵政事業におきまして一番大きな問題は、やはり機械化、合理化を進めることでございます。この点につきまして、私たちは組合側の理解ある態度を強く要望するものでございます。(拍手)
    〔国務大臣床次徳二君登壇〕
#85
○国務大臣(床次徳二君) お答え申します。
 沖繩におけるところの職員の待遇が悪いではないか、非常勤が非常に多いではないかという御意見でございまするが、この点は琉球政府の給与体系の一環といたしまして考慮すべきものでありまして、この改善方に関しましては、琉球政府とともに検討いたしたいと存じます。
 次に、一体化の問題でありまするが、この問題は、一昨年の日米会談によりまして基本方針ができまして、なお、地元におきましては諮問委員会を設置する、本土におきましては調査団を派遣する等の結果、内閣の方針といたしまして、昨年の十一月、閣議決定を見まして、復帰の際におけるところの摩擦を最小限度にして、円滑に本土復帰ができますように、制度的に、並びに社会的、経済的の面におきましての本土との一体化と申しますか、同一水準化をはかりたいと思っておるのであります。すなわち、生活、産業等の問題にかかる諸制度を本土と同一な内容にし、斉一化をはかる、並びに公共施設とか社会福祉施設、産業基盤等整備いたしまして、水準を本土並みに引き上げるということ、なお、沖繩経済を本土の経済の一環として安定成長させるための具体的な方策を講ずる等でございまして、特に本年度におきましては、この三年計画の初年度といたしまして、二百二十七億を計上いたしまして、教育におきましては、教育の共済制度、あるいは職員の身分の問題、施設の整備、備品等の充実を行ないまして、社会福祉におきましては、各種社会保険制度の整備並びに社会福祉制度の充実、行政体系、医療体系等につきましても、本土との斉一化をはかっておるのであります。
 なお、次に、市町村の財政の現状にかんがみまして、その行政水準の向上をはかり、並びに財政力の強化を行ないまして、産業面におきましても、産業立地の立場から本土の経済の一環としての自主的な経済体制の確立のために援助をいたしまして整備をいたしておるわけでありまして、本年の援助の結果等を十分しんしゃくいたしまして、第二年次におきましては、地元の政府の意見も十分参酌いたしまして、引き続き二年次、三年次におきましてその目的を達成いたす所存でございます。(拍手)
#86
○議長(石井光次郎君) 中野明君。
    〔中野明君登壇〕
#87
○中野明君 先ほど報告のありました沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案に対し、私は、公明党を代表して、井原委員長及び総理並びに関係大臣に質問するものであります。(拍手)
 まず、総理にお伺いをいたします。
 総理は、自民党総裁として、一昨日自民党の議員総会において、全議案を六月二十日までに成立させろと大号令をされたと伺いましたが、そのため、昨日、四委員会において、総理の意を受けた自民党代議士諸公が、理不尽にも強行採決を行ないました。本国会、衆参合わせて強行開会、質疑打ち切り、強行採決など十数回、今日、議会制民主主義は全く重大なピンチに立っております。これひとえに、自民党の横暴な姿勢によることは論をまたないのでありますが、総理はこれをどう考えられておりますか。特に、昨日、一昨日、公明党は、十分に審議を尽くして、国会の正常化を願い、各委員会で話し合おうといたしましたが、それから四委員会はついに強行採決に踏み切ってしまっております。これについて、総理は一体どのように考えておられますか。自民党は重大なる反省をするべきときであると私は強く申し上げたいのでございます。(拍手)
 本法案は、あの忌まわしい太平洋戦争で敗戦となって以来二十五年、いまだに外国の支配下でさびしく暮らしている沖繩百万同胞のために考慮された法案であり、本土と沖繩一体化のかけ橋として、戦前の沖繩住民の持つ郵便貯金、簡易生命保険等を支払う一環のものでございます。戦後の沖繩住民の味わった四分の一世紀にわたる苦難の足あとを思うときに、本土政府として、何が何でもすみやかに責任を果たすべき重要問題でありました。しかるに自民党政府は、まことに不熱心であり、今日までいたずらにその解決を引き延ばし、沖繩の戦前郵便貯金加入者並びに代表者の十年になんなんとする陳情の結果、ようやく本法案の作成に至ったものでございます。
 私どもといたしましても、今回の見舞い金その他に不十分なものを感じるのでありますが、沖繩住民の心情を思うとき、この問題の早期解決は、本土との一体化の一歩前進であることを思い、問題点を強く指摘し、今後の改善策を要求した上で、あえて賛成するものであります。委員会においても、十二分に審議を尽くせば、要望、附帯決議をつけたとしても、各党完全に超党派で合意できる法律案であります。そして全党一致で可決し、そして沖繩の住民に報いることが、本土国民の沖繩返還に対する熱意を最高に表現できるものでございます。しかるに、この強行採決は何ごとでありましょうか。審議を尽くし、より完全なものとする雅量も誠意もなく、いたずらに腕力ざたで強行採決するとは、沖繩県民に対して深い失望を与えるのみではございませんか。
 今日まで、逓信委員会における井原委員長は、就任以来、その温厚な人柄と委員会運営の妙につきましては、私どもは、同僚議員の一人として、日ごろから敬意を払っておりました。しかるに、井原委員長は、二十八日、理事会での話し合いも裏切って、昼下がり突然興奮をいたしまして、抜き打ち的に質疑打ち切り、強行採決の暴挙をあえて行なわれた点、私はいまなお理解に苦しんでおります。おそらく井原委員長は、自民党の横暴なる国会対策グループのどうかつあるいは圧力、これに耐えることができなくて、泣く泣く、委員長の議席を守らんがため、強行採決をしたのではなかったのでしょうかと疑いたくなります。それとも、井原君は、一時的精神虚脱状態におちいられたのか、そうでもなければ、とうてい理解しがたい行動でありました。井原君は、このときこそ、委員長の席に恋々と執着すべきではなかったのであります。いさぎよく委員長の席を投げ捨てて、横暴なる自民党国会対策グループに抵抗して、民主主義を守るために戦うべきではなかったのでしょうか。それでこそ、名委員長としての地位を守ることができたでありましょう。しかし、あなたにはそれだけの勇気を持ち合わせていなかったことを、私は心から悲しむものであります。数の上で解任決議案が否決されたとしても、その暴挙は消えたものではございません。一体、井原君は、このような混乱を引き起こすことにより生じた沖繩住民に与える精神的打撃の大きさを考えられたことがあるでしょうか。せっかくの法案が、かえって不愉快な結果となることに思いをいたすとき、一片の感情に迷って理性を失うおそろしさを目の前に見せつけられた思いがするのは、私一人ではございません。(拍手)
 井原君、あなたは国会運営の重責をになう委員長としての責任と自覚について、どれほど考えておられたのか。ただでさえ、七十二日という前代未聞の乱暴な大幅会期延長、このような問題で混乱をしている国会運営に対して、これを正常化するための努力をはかるのでもなく、逆に拍車をかけるような暴挙をあえて行なわれた事実は、同君の委員長としての見識に重大な疑惑を投げかけるものであります。おそらく井原君の本心から出た問題ではないと思われるだけに、井原君の心境はまことに複雑なものがあると同情すら覚えるのであります。国会役員たる委員長としての責任と自覚に立って、これでよいと思っておられるのか、しかと承りたいものでございます。
 次に、総理にお伺いいたします。
 われわれは沖繩の即時無条件返還を要求しておりますが、政府は、一連の一体化政策を推進しておられます。その見通しと現況について説明をしていただきたいと思います。しかし、一体化政策そのものが、沖繩の返還できない現状をごまかすための一時的びほう策であるとすれば、国民に対して最大のごまかしといわなくてはなりません。一体総理は、一体化政策と沖繩返還の関連をどのように考えておられるか、お伺いしておきたいのであります。また、愛知外相訪米の直前にあたって、政府の態度については、もはや白紙といってごまかす段階を過ぎたと考えますが、総理の御見解を承りたいと思います。
 次に、戦後二十五年間待ち続けた戦前の加入者に対する見舞い金、これは現地の人たちの要求とはほど遠い、二十五年前、それ以上前の一円というものは、今回の解決では、法定支払い金、見舞い金を合わせても、たった十円にしかならないということについて、どう考えておられるか。あまりにも現実を無視した少ない額ではないでしょうか。この点、総理、郵政あるいは総理府総務長官に御答弁を願いたいと思います。沖繩住民の失望が目に映るようであります。見舞い金増額を考慮されることを強く要求するものでありますが、あわせて御答弁を願いたいと思います。
 その第二番目、このせっかくの見舞い金が、加入者各人に確かに手渡されるかどうかという点であります。この見舞い金の支払われる経路について詳しくお答えを願いたいと思います。この点が私どもの一番心配な点であります。法定支払い金と見舞い金の支払い方法について、両方あわせて、総理府総務長官、郵政大臣から御答弁が願いたいのであります。
 第三点。見舞い金は、その性質からして、郵政特別会計から支払うべきものではなく、一般会計から支出されるべきものであると考えられます。この点、大蔵大臣の見解を明らかにしていただきたいのであります。
 なお、沖繩の特殊事情にかんがみまして、一般会計より追加支出することを考えないかどうか、あわせて御答弁を願いたいと思います。
 第四点。沖繩と本土一体化の叫ばれている今日、沖繩における簡易保険事業について、郵政省の今後の方針と具体的計画について明らかにしていただきたいと思います。
 第五点としましては、沖繩より戦前の加入者代表による十年になんなんとする陳情であります。この陳情に要した経費はばく大なものであると考えますが、この点、この陳情に要した経費は、一体だれが責任を持つのか。見舞い金から天引きされて整理されるものか、それとも、別途に何か考えておられるのか、この点、配分にあたって心配をしておる一つでございます。国内でも、しばしば耳にすることでありますが、陳情はしたけれども、この陳情に要した経費の処理にあたって絶えずトラブルが起っております。この点について、どのように処理されるのか、総理府総務長官にお尋ねをいたします。
 以上、数点にわたりまして質問をいたしましたが、委員長及び総理並びに関係閣僚の答弁を求めて、私の質問を終わりたいと思います。(拍手)
    〔井原岸高君登壇〕
#88
○井原岸高君 短いつき合いではございますが、ほんとに心持ちの合った中野君に、こういう御答弁を申し上げて答弁になるのかどうか、私も遺憾に思うわけでございます。しかし、もう中野君も御承知のように、当逓信委員会の問題というのは、もうほとんど一件を残して、各党一致で賛成しておる案件でございます。そういうような非常になごやかな案件であるにもかかわりませず、さっき申しました中で、百五十日間にわずかに四件しか通らないのでございまして、残りがまだ六件もあるのでございます。だから、七十二日あるから安心しておれというんでございますが、私の身になったら、たまったものではございません。(拍手)まず、この気持ちの御了解を願いたいと思うのです。(拍手)
 それからもう一つは、理事会の円満な打ち合わせをしたのに、委員長がそれをやらなかったというおしかりでございますが、このことは、四月の十四日でございますか、理事会で野党のほうから、五月二十一日の水曜日に上げるということをおっしゃったんです。(拍手)それは野党側からそういうようなお約束がございまして、それで私も、まあ二日ぐらいでいいと思ったんですが、野党さんのおっしゃることだから、拳々服膺してこの約束を守ったわけでございます。(拍手)ところが、五月二十一日にも上げていただけない。二十二日、二十三日、三日間にわたりましても、なおかつめどがつかないのでございます。かようなことをしておりますというと、国会の信用というものは国民から失われます。(拍手)私がおしかりを受けるぐらいのことならいいんでございますが、もしこの国会の信任が国民から離れるということになりますというと、これこそ民主主義の危機であると、かようなことを考えまして、あえて私は規則どおりの行為をいたしたのでございますので、どうぞひとつ、この点御了承を願いたいと思います。(拍手)
    〔内閣総理大臣佐藤榮作君登壇〕
#89
○内閣総理大臣(佐藤榮作君) 中野君にお答えいたします。
 一昨日、私が大号令をかけた、全部の法案の成立を期せ、こういって号令をかけた、そのことが何だか民主主義に反するような御意見であるかのような発言に聞き取れたのでありますが、私どもがただいま政局を担当しております。申すまでもなく、政府は国民のために政治をするということであります。その意味におきまして、予算案をはじめ、また関係法律案、その他あらゆる法案も国民のために提案しておるのであります。国民のことを考えれば、成立を期するのは、これは当然であります。御承知のように、百五十日、この長い国会におきましても、提案した全部の法案を成立さすことができなかった。しかし、私どもは、国民に対する責任を果たす、こういう意味におきまして、与党諸君の奮起を促した、これはあたりまえのことだと思います。(拍手)幸いにいたしまして、公明党の中野君も、国会の正常化に努力している、ただいまこの壇上から声を大にしてお話しでございました。どうかその声を忘れられないように。私どもも、国会の正常化について、この上とも努力するつもりであります。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
 次に、この本土と沖繩との一体化、これは沖繩復帰にどういうように関係があるか、こういうお尋ねであります。昨年の十一月の閣議決定で、本土と沖繩との一体化に関する基本方針を閣議決定をいたしました。それにのっとりまして、沖繩の本土復帰という具体的な目標のもとに、復帰の際の摩擦を最小限にするという目的で三カ年計画を立てて、そうして皆さま方の御審議をいただいたのであります。これがいわゆる本土と沖繩との一体化のための総合的、具体的、計画的な問題と取り組む姿勢でございます。これも、沖繩の復帰そのことを、沖繩県民並びに本土国民が心から願っておる、その願望に沿うべく私は最善を尽くす決意でございますから、どうかこの上とも御支援、御協力のほどをお願いしておきます。
 なお、この見通しはどうかというお話でありますが、私は、この国会の初めに施政演説で申しましたように、ことしの適当な時期にアメリカに参りまして、ニクソン大統領と直接交渉する、この問題と取り組む、こういうことを申しております。ただいまその見通しなど、どうなる、さようなことをこの席で申し上げる段階ではないと思いますが、私は誠心誠意この問題と取り組む決意であることだけは、この機会にはっきり申し上げておきます。(拍手)
    〔国務大臣河本敏夫君登壇〕
#90
○国務大臣(河本敏夫君) 今回の解決策は不十分ではないか、こういうお話でございますが、これはよく御承知のように、法定支払い金のほかに見舞い金、あるいは今度の施設の無償提供、さらに住宅資金の提供、いろいろの形で先方の意見を十分織り込んでおりますので、政府は、これで十分である、かように確信を持っておる次第でございます。
 次に、見舞い金はどこへ払うのかというお話でございますが、これは琉球政府に一括支払うことになっております。
 それから第三には、沖繩における簡易保険事業はどうかというお尋ねでございますが、現在沖繩には、御承知のように簡易保険事業は行なわれておりません。いま直ちに行ないがたい、実施しがたいような事情があるようでございます。しかし、将来簡易生命保険思想を普及いたしまして本土復帰に備えたいというのが、今回のお願いしております法律の趣旨でございます。(拍手)
    〔国務大臣福田赳夫君登壇〕
#91
○国務大臣(福田赳夫君) 見舞い金を一般会計からさらに増額するか、追加支出するか、かようなお尋ねでございますが、そういう考え方は持っておりませんです。この見舞い金は、沖繩の特殊事情も考慮いたしまして、精一ぱいのことをいたしたつもりでございます。貯金関係者も、琉球政府も、よく納得をしておることを御了承願いたいのであります。
 次に、見舞い金は一般会計から支出しない理由はどうだ、こういうことでございます。この点につきましては、先ほど郵政大臣からも答弁がありましたが、この種の見舞い金は、他の戦後措置との権衡上、一般会計から支出、支弁することは、これは不適当であります。そこで、政府としましては、どうしたら沖繩の郵便貯金関係者の願いを満足させることができるかということを検討に検討いたしたのでありますが、郵政特別会計支弁ということを発案をいたした。この種の措置は、一体化が非常にいま進行いたしております、この一体化を進行させる一つの施策といたしましてきわめて有効である、かように考えておる次第であります。(拍手)
    〔国務大臣床次徳二君登壇〕
#92
○国務大臣(床次徳二君) 一体化政策の現状、見通し等につきまして、すでに総理大臣からお答えがありましたが、本年予算におきましては、第一年次といたしまして二百二十七億を計上いたしました。主として教育、社会福祉、産業基盤、さらに市町村行財政の強化というところに重点を置きまして、特に必要といたしまするものに対して支出をいたしたのであります。なお、今後地元と十分に連絡をとりながら、第二年次、第三年次によりまして、復帰の際におけるところの本土との格差を是正いたしまして、その復帰の際に生ずるところの摩擦を最小限度にいたしまして、円滑な復帰の実現をはかってまいる所存でございます。
 それから第二の、郵便貯金の解決の問題につきましては、すでにお答えがありましたごとく、特に住宅資金の供給等を考慮いたしまして円満に解決を見ましたことは、まことに喜ばしいことと存じますが、なお、この住宅資金の貸し付けにつきましては、債務者団体に対しまして、琉球政府を通じ、政府の預金部資金を三年間三十億を貸し付ける、その手続は、琉球政府と本土政府との問の覚え書きによって行ないたいと存じます。
 さらに、最後のお尋ねの、債権者代表が本土陳情等相当多額の経費を使ったのではなかろうかというお話でありまするが、幾ら要したか金額は不明でございます。見舞い金は債権者に対するものでありまするので、天引きは考えておりませんし、当事者の間におきまして円満に処理されるものと考えております。
 なお、使いました経費に対しまして、本土政府として別途考慮するということに対しましては、考えておりません。(拍手)
    ―――――――――――――
  質疑終局の動議(園田直君外二十六名提出)
#93
○議長(石井光次郎君) 園田直君外二十六名から、質疑終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#94
○議長(石井光次郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#95
○議長(石井光次郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#96
○議長(石井光次郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#97
○議長(石井光次郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百六十六
  可とする者(白票)       二百十四
    〔拍手〕
  否とする者(青票)       百五十二
    〔拍手〕
#98
○議長(石井光次郎君) 右の結果、質疑は終局するに決しました。
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出質疑終局の動議をを可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      青木 正久君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      天野 公義君    天野 光晴君
      荒木萬壽夫君    荒舩清十郎君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      伊藤宗一郎君    伊能繁次郎君
      池田 清志君    稻村佐近四郎君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 英男君    浦野 幸男君
      遠藤 三郎君    小川 半次君
      小川 平二君    小澤 太郎君
      小沢 辰男君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大竹 太郎君    大坪 保雄君
      大野  明君    大野 市郎君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      大村 襄治君    岡崎 英城君
      岡本  茂君    奥野 誠亮君
      加藤常太郎君    加藤 六月君
      鹿野 彦吉君    賀屋 興宣君
      鍛冶 良作君    海部 俊樹君
      桂木 鉄夫君    金丸  信君
      金子 一平君    金子 岩三君
      上林山榮吉君    神田  博君
      亀岡 高夫君    亀山 孝一君
      鴨田 宗一君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    菅  太郎君
      木野 晴夫君    木部 佳昭君
      木村 武雄君    岸  信介君
      北澤 直吉君    吉川 久衛君
      久野 忠治君    久保田円次君
      久保田藤麿君    草野一郎平君
      熊谷 義雄君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小峯 柳多君
      小宮山重四郎君    小山 長規君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤 榮作君
      佐藤 文生君    齋藤 邦吉君
      坂田 道太君    坂村 吉正君
      坂本三十次君    櫻内 義雄君
      笹山茂太郎君    四宮 久吉君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      椎名悦三郎君    塩川正十郎君
      塩谷 一夫君    重政 誠之君
      澁谷 直藏君    島村 一郎君
      正示啓次郎君    進藤 一馬君
      周東 英雄君    菅波  茂君
      鈴木 善幸君    砂田 重民君
      砂原  格君    世耕 政隆君
      瀬戸山三男君    園田  直君
      田川 誠一君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田村 良平君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷垣 專一君    谷川 和穗君
      千葉 三郎君    中馬 辰猪君
      塚田  徹君    塚原 俊郎君
      坪川 信三君    渡海元三郎君
      登坂重次郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    内藤  隆君
      中尾 栄一君    中垣 國男君
      中川 一郎君    中曽根康弘君
      中村 梅吉君    中村 寅太君
      中村庸一郎君    中山 榮一君
      中山 マサ君    灘尾 弘吉君
      南條 徳男君    二階堂 進君
      丹羽 久章君    丹羽喬四郎君
      丹羽 兵助君    西岡 武夫君
      西村 英一君    西村 直己君
      根本龍太郎君    野田 卯一君
      野田 武夫君    葉梨 信行君
      橋本登美三郎君    橋本龍太郎君
      長谷川四郎君    長谷川 峻君
      八田 貞義君    早川  崇君
      原田  憲君    広川シズエ君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福井  勇君    福田 赳夫君
      福田 篤泰君    福田  一君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤枝 泉介君    藤尾 正行君
      藤田 義光君    藤波 孝生君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古内 広雄君    古川 丈吉君
      保利  茂君    坊  秀男君
      細田 吉藏君    本名  武君
      前尾繁三郎君    増岡 博之君
      増田甲子七君    松浦周太郎君
      松澤 雄藏君    松田竹千代君
      松野 頼三君    三池  信君
      三ツ林弥太郎君    三原 朝雄君
      箕輪  登君    水野  清君
      湊  徹郎君    武藤 嘉文君
      村上  勇君    村上信二郎君
      村山 達雄君    毛利 松平君
      粟山  秀君    森下 國雄君
      森田重次郎君    森山 欽司君
      八木 徹雄君    山口シヅエ君
      山口 敏夫君    山下 元利君
      山田 久就君    吉田 重延君
      早稻田柳右エ門君    渡辺 栄一君
      渡辺  肇君    渡辺美智雄君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      阿部 助哉君    赤路 友藏君
      淡谷 悠藏君    井岡 大治君
      井上  泉君    井上 普方君
      伊賀 定盛君    石川 次夫君
      石野 久男君    石橋 政嗣君
      板川 正吾君    江田 三郎君
      枝村 要作君    小川 三男君
      大出  俊君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡田 利春君    岡本 隆一君
      加藤 清二君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    金丸 徳重君
      唐橋  東君    川崎 寛治君
      川村 継義君    河上 民雄君
      河野  正君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    黒田 寿男君
      小林 信一君    兒玉 末男君
      後藤 俊男君    河野  密君
      神門至馬夫君    佐々栄三郎君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    阪上安太郎君
      實川 清之君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      武部  文君    只松 祐治君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      内藤 良平君    中井徳次郎君
      中澤 茂一君    中谷 鉄也君
      中村 重光君    楢崎弥之助君
      成田 知巳君    西風  勲君
      野口 忠夫君    野間千代三君
      芳賀  貢君    長谷川正三君
      畑   和君    華山 親義君
      浜田 光人君    原   茂君
      平岡忠次郎君    平林  剛君
      広沢 賢一君    広瀬 秀吉君
      福岡 義登君    古川 喜一君
      帆足  計君    穗積 七郎君
      細谷 治嘉君    堀  昌雄君
      松本 七郎君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森  義視君
      森本  靖君    八百板 正君
      八木 一男君    八木  昇君
      矢尾喜三郎君    安井 吉典君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口 鶴男君    山崎 始男君
      山田 耻目君    山中 吾郎君
      山花 秀雄君    山本 幸一君
      山本 政弘君    山本弥之助君
      米内山義一郎君    米田 東吾君
      依田 圭五君    渡辺 惣蔵君
      渡辺 芳男君    岡沢 完治君
      佐々木良作君    竹本 孫一君
      玉置 一徳君    塚本 三郎君
      中村 時雄君    門司  亮君
      吉田 之久君    浅井 美幸君
      有島 重武君    伊藤惣助丸君
      石田幸四郎君    小川新一郎君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    岡本 富夫君
      沖本 泰幸君    北側 義一君
      小濱 新次君    斎藤  実君
      鈴切 康雄君    田中 昭二君
      竹入 義勝君    中野  明君
      樋上 新一君    広沢 直樹君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      田代 文久君    谷口善太郎君
      林  百郎君    松本 善明君
    ―――――――――――――
#99
○議長(石井光次郎君) 討論の通告があります。順次これを許します。米田東吾君。
    〔米田東吾君登壇〕
#100
○米田東吾君 私は、日本社会党を代表いたしまして、まず、昨日逓信委員会における自民党の多数横暴による議事運営並びに本法案に対する単独の強行採決に対し、強い憤りをもって抗議し、国民の名においてこれを糾弾するものでありますが、本法律案そのものにつきましては賛成でございまして、若干の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 本法律案は、提案理由の説明にも、また、ただいまの委員長報告にもありましたように、いわゆる郵便貯金会館をつくって、これを琉球政府に無償で貸し付けようとするものでありまして、もともとわが党は、原則的に賛成の法案であり、積極的に政府を鞭撻し、さらにこの種沖繩援助の諸策を強め、当面の沖繩復帰と本土との一体化を推し進める立場をとっておったのであります。したがいまして、わが党は、この法案の審議には、妨害するどころか、十分な質疑を通じて、法案の足らざる面を指摘してこれを補強し、一そう政府を鞭撻するために五名の質問者を立てて、建設的にこの法案を成立せしめる方針であったのであります。(拍手)
 しかるに、政府・自民党は、不当不法にも、この法案の強行採決をもってわが党に報い、しかも審議は尽くされず、多くの疑問点や法案の違法性を残し、国民の疑問を解明しないまま、昨二十八日、何の血迷いか、自民党単独の強行採決を行ない、委員会通過をはかったのであります。これはまことに不当であり、自民党の多数の横暴、党利党略による議会運営といわざるを得ないのであります。(拍手)私は、政府・自民党並びに逓信委員長井原岸高君に、強く抗議するとともに、厳重なる警告を与えておく次第であります。
 さらに、われわれは、本法案には賛成するといえども、このような議会民主主義にもとり、審議を尽くしていない、いわゆる早生児にもひとしい法案は、立法府の権威にかけて、すみやかに委員会に差し戻し、十分な審議を尽くすととを強く要求するものであります。
 もともと本法案は、終戦時における沖繩県民の郵便貯金預金者、簡易保険加入者に対する当該法律上の債務を元金、利子、見舞い金並びに会館建設の四つの措置を総合して解決しようとするものでありまして、いわば沖繩における貯金、保険の両事業をやがて郵政省が直接行なうためには、解決しておかねばならない一つの債務処理でありまして、法案の中身にうたっている沖繩援助にはほど遠く、むしろ率直に言って、うんと値切って、その上で、単に債務処理を終わればよろしいというだけであります。まことに不適当であります。
 われわれは、この際、次のことを要求しておきたいと思うのであります。
 一つは、債務処理については、この法律並びに委員会で明らかになった一連の援助措置といわれるものだけでは不十分でありますから、さらに、政府・郵政省は、もっと大幅に、しかも郵便貯金法第三条、簡易保険法第二条にある国の債務について、その預金者、加入者はもちろん、沖繩県民に完全に保証するという相当な措置をすべきであることであります。沖繩政府との合意書、債務者への支払い、見舞い金の分配などについては、よく意を尽くし、法的にも適法な措置を考えるべきだと思うのであります。
 二つ目に、そもそも、この種終戦処理と行政援助については、基本的に国の責任で一般会計によるべきであります。今日、沖繩返還の問題は、わが国の最も重要な政治課題であり、その前提として、本土との行政の一体化や経済援助は、当面緊急の課題であります。そして、これは沖繩百万県民の二十四年間の正当な願望であり、政府は、現在総理府を窓口として多少の措置はいたしておるようでありますが、全くこれは問題になりません。政府はこの法案に関連して約三十億の援助を三カ年間行なうことをつけ加えておるのでありますけれども、こんなごまかしでなく、われわれは、政府が思い切って財政措置を講じて、もっともっと大幅な援助を継続的に行なうことを強く要求いたします。
 三つ目に、郵政事業特別会計、現行の郵便貯金法、簡易保険法のワク内でこの種の措置を行政行為としてやることについて、法律上疑義のあることを指摘しておきたいと思います。ことに、見舞い金四億一千万円の支出については、その根拠法規が明確でなく、明らかに特別立法で措置する必要があると考えるのであります。しかして、もっともっと根本的な解決を実施すべきであると、これまた強く要求いたします。
 四つ目に、さらに私は、この際、郵政事業全般についても、もっと政府はその援助について考慮を払うべきことを要求いたします。政府も認めておりますように、沖繩における郵政事業全般は、その機能や組織において、また施設において、立ちおくれております。ことに、郵便労働者の賃金、労働条件などはきわめて劣悪であります。さらに、基本的に労働権も奪われておるのであります。私は、沖繩の預金者や加入者や郵政労働者が、債権を持ちながらも、今日まで未解決のままアメリカの支配下に呻吟し、今日この法案に基づく一応の解決をまって立ち上がろうとする苦衷を思うとき、政府の一員である郵政大臣も、さらに事業全般について援助と一体化を大きく促進されることを強く要求するものであります。
 以上、私は、若干の要求を付して本法案に対し賛成の討論をいたしましたが、要するに、この法案は、各党が満場一致賛成できる法案であります。各党一致して沖繩県民の願望にこたえ、本土
 一体化を文字どおり促進する、わずかながらも前向きの法案でありました。したがって、この法案は、強行採決に値しない、またその必要もない法案であるにもかかわらず、自民党の党利党略で押し切ったことは、沖繩県民に対しても冒讀であり、日本国会の一大汚点であると思うのであります。(拍手)自民党は、おそらく次にある簡易郵便局法を打ち取るために、あえてこのような暴挙も必要であったとするのでありましょうが、私は、もし自民党が、そのような思い上がった計算に基づく強行採決であったとするならば、必ずそれは打ち砕かれるでありましょうし、みずからおごれる者の墓穴を掘ることになることを警告しておきたいと思うのであります。
 以上を申し上げまして、私の討論を終わる次第であります。(拍手)
#101
○議長(石井光次郎君) 岡本富夫君。
    〔岡本富夫君登壇〕
#102
○岡本富夫君 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま報告のありました沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案につきまして賛成の討論を行なうにあたりまして、まず申し上げたいことは、先ほど来、本会議場において論議された井原逓信委員長の解任問題についてであります。
 結果的に一応委員長は信任されましたが、逓信委員長の井原君は、その人柄については、常々私ども同僚議員から、同委員会の委員として、次のように聞いたことを記憶しておるのであります。すなわち、自民党には珍しい、信義を持ったすばらしい人格者であり、あなたが逓信委員長に就任されて以来、その円満な人柄と巧みな委員会運営の手腕について、たぐいまれなる人として、少なからぬ好意を寄せ、尊敬もできる人物であるとかねがね聞かせてもらっていたのであります。
 ところが、まことに悲しむべきは、井原君が突如として質疑を打ち切って強行採決の挙に出たことであります。私は、一瞬わが耳を疑ったのであります。
 公明党は、今回の自由民主党の強行採決という暴挙により、国会史上前代未聞の七十二日という会期の大延長に対して、怒りにふるえながらも、国民の期待にこたえるために、忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐え、各委員会において、常に国会正常化を目ざして法案の慎重審議を行なうべく、常に前向きに取り組み、また理事会で話し合っているそのやさき、このような非常識きわまる行動に出られたことは、返す返すも残念でなりません。しかも、ただいまの本会議中における同君の弁明たるや、感情をまる出しにし、何ら反省の念もなく、あきれざるを得ないのであります。
 戦後二十数年、異民族の支配下にあって、日本国民でありながら日本国憲法の保護、恩恵も受けられず、苦悩の中にあったことは明らかなことであり、沖繩同胞の心情を思うとき、本土国民があらゆる援助を行なうのは当然のことであります。もちろん、われわれの目ざすものは、施政権の無条件全面返還をアメリカに求め、沖繩の祖国復帰を一日も早く実現することであります。しかし、この沖繩の祖国復帰が、佐藤内閣の怠慢によって、無条件全面返還にはなお時日を要する現在、返還への体制づくりとして、沖繩県民に対する施策は幾ら手厚くしても十分とは言いがたいのであります。この見地から、この法案の内容は、まだまだ不十分な点が数多く見られるのであります。
 まず、この法案は、戦前の沖繩郵便貯金並びに簡易保険加入者の代表の方々の過去十年に及ぶ努力の積み上げが実を結んだものでありますが、それにしては、あまりにも低い見舞い金であります。二十五年前の貨幣価値と今日のそれとを比較するならば、今回の措置は、その点を全く考慮しない無慈悲な措置であるといわれてもいたし方ないではありませんか。沖繩住民の失望がありありと見えるようであります。それとともに、加入者各自に今回の見舞い金がはたして手渡されるかどうか、それについても大きな不安が残されておるのであります。しかし、一面、沖繩政策の一歩前進という立場から賛成しようとするものであります。
 しこうして、この法案通過によって本土政府及び郵政省として一切責任は済んだのだ、あとはどうなろうと沖繩の責任だ、そういうような薄情な考えを捨てて、本土との一体化は既成の事実として、加入者一人残らず決して不満を残さないように、郵便貯金、簡易保険を通じて、本土のわれわれの沖繩を思う気持ちがゆがめられないように、見舞い金の追加問題等を含めて一切が円満にいくよう、当局の一そうの努力を強く要望するものであります。
 本来ならば、本法案は超党派で成立させ得る、最も民主的で、明るい前向きの性質を持った法律案なのであります。しかるに、委員長は、中立公平であるべき委員長として、いまだ質疑者を数多く残しているにもかかわらず、理事会の話し合いを裏切って、抜き打ち的に質疑を打ち切り、強行採決を行なわれたことについては、私はなお理解に苦しむものであります。それでなくても、会期七十二日という前代未聞の大延長で混乱している国会を、みずからの手で火に油を注ぐような行動をとられるということは、一体どのような心境でありましょうか。国会の運営の中で、逓信委員会の運営の最高責任者である井原君は、委員長としてこの強行採決の姿は、いたずらに平地に波乱を起こすがごとき異常な行動であり、井原君の一瞬の感情がすべてを破滅に導くおそろしさと、また、国民不在の政治権力の横暴な姿をまざまざと見る思いがするのであります。
 現代社会において人間尊重、人間性の回復が強く叫ばれている今日、人類を混乱と滅亡の危機から平和と繁栄に導く唯一の道として国民が政治に期待するものは、真実の民主主義に立脚した人間性豊かな議会政治であり、人間による、人間のための、人間の政治なのであります。決して国民は、権力をほしいままにした一党独裁の政治と問答無用の政治を望んでいるのではないのであります。
 いまさら私から申し上げるまでもなく、民主主義が多数決の原理に基づくものであることは当然でありますが、この多数決は、常に反対意見、少数意見の尊重が裏づけにされない限り、数の暴力におちいり、国民を誤った方向に導く結果を招くものであります。これでは、国会は国民の意思を反映させる場でなく、議会制度は単なる形式と化し、実質的には、国民不在の独断専行の場となることは明らかであります。現在の国民大衆の根深い政治不信も、実にここから出発しているのであります。
 今回の委員長のとられた暴挙は、個人の感情によって端を発したおとなげない行動であり、また、あえて混乱を招く原因を投げかけているものでありまして、その本質をなすものは、多数党の思い上がった権力の乱用であります。わが国の国家百年の大計の上からも、議会制民主主義をあくまでも守ろうとするわが党にとって、断じて許すことのできないものであります。(拍手)今回の同委員長のとった強行採決は、わが国会史上の汚点として永遠に残ることは、まことに残念でなりません。いまこそ、国会をさらに混乱におとしいれた責任をとられるとともに、一大猛省を促すものであります。
 最後に、私は、政府に、この法案の実施にあたって、さきにるる申し上げました諸点を十二分に配慮することを要望して、私の賛成討論を終わります。(拍手)
    ―――――――――――――
  討論終局の動議(園田直君外二十六名提出)
#103
○議長(石井光次郎君) 園田直君外二十六名から、討論終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#104
○議長(石井光次郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#105
○議長(石井光次郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#106
○議長(石井光次郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#107
○議長(石井光次郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百六十三
  可とする者(白票)        二百十
    〔拍手〕
  否とする者(青票)       百五十三
    〔拍手〕
#108
○議長(石井光次郎君) 右の結果、討論は終局するに決しました。
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出討論終局の動議をを可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      青木 正久君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      天野 公義君    天野 光晴君
      荒木萬壽夫君    荒舩清十郎君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      伊藤宗一郎君    伊能繁次郎君
      池田 清志君    稻村佐近四郎君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 英男君    浦野 幸男君
      遠藤 三郎君    小川 半次君
      小川 平二君    小澤 太郎君
      小沢 辰男君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大久保武雄君    大竹 太郎君
      大坪 保雄君    大野  明君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      大村 襄治君    岡崎 英城君
      岡本  茂君    奥野 誠亮君
      加藤常太郎君    加藤 六月君
      鹿野 彦吉君    賀屋 興宣君
      鍛冶 良作君    海部 俊樹君
      桂木 鉄夫君    金丸  信君
      金子 一平君    金子 岩三君
      上林山榮吉君    神田  博君
      亀岡 高夫君    亀山 孝一君
      鴨田 宗一君    仮谷 忠男君
      川野 芳滿君    木野 晴夫君
      木部 佳昭君    岸  信介君
      北澤 直吉君    吉川 久衛君
      久野 忠治君    久保田円次君
      久保田藤麿君    草野一郎平君
      熊谷 義雄君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小峯 柳多君
      小宮山重四郎君    小山 長規君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤 榮作君
      佐藤 文生君    齋藤 邦吉君
      坂田 道太君    坂村 吉正君
      坂本三十次君    櫻内 義雄君
      笹山茂太郎君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎名悦三郎君
      塩川正十郎君    塩谷 一夫君
      重政 誠之君    澁谷 直藏君
      島村 一郎君    正示啓次郎君
      進藤 一馬君    周東 英雄君
      菅波  茂君    鈴木 善幸君
      砂田 重民君    砂原  格君
      世耕 政隆君    瀬戸山三男君
      園田  直君    田川 誠一君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 龍夫君    田中 正巳君
      田村  元君    田村 良平君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷垣 專一君    谷川 和穗君
      千葉 三郎君    中馬 辰猪君
      塚田  徹君    塚原 俊郎君
      坪川 信三君    渡海元三郎君
      登坂重次郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    内藤  隆君
      中尾 栄一君    中垣 國男君
      中川 一郎君    中曽根康弘君
      中村 梅吉君    中村 寅太君
      中村庸一郎君    中山 榮一君
      中山 マサ君    灘尾 弘吉君
      二階堂 進君    丹羽 久章君
      丹羽喬四郎君    丹羽 兵助君
      西岡 武夫君    西村 英一君
      西村 直己君    根本龍太郎君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      葉梨 信行君    橋本登美三郎君
      橋本龍太郎君    長谷川 峻君
      八田 貞義君    早川  崇君
      原田  憲君    広川シズエ君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福井  勇君    福田 赳夫君
      福田  一君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤枝 泉介君
      藤尾 正行君    藤田 義光君
      藤波 孝生君    藤山愛一郎君
      船田  中君    古内 広雄君
      古川 丈吉君    保利  茂君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      増岡 博之君    増田甲子七君
      松浦周太郎君    松澤 雄藏君
      松田竹千代君    松野 頼三君
      三池  信君    三ツ林弥太郎君
      三原 朝雄君    箕輪  登君
      水野  清君    湊  徹郎君
      武藤 嘉文君    村上  勇君
      村上信二郎君    村山 達雄君
      毛利 松平君    粟山  秀君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      森山 欽司君    八木 徹雄君
      山口シヅエ君    山口 敏夫君
      山下 元利君    山田 久就君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      早稻田柳右エ門君    渡辺 栄一君
      渡辺  肇君    渡辺美智雄君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      阿部 助哉君    赤路 友藏君
      淡谷 悠藏君    井岡 大治君
      井上  泉君    井上 普方君
      伊賀 定盛君    石川 次夫君
      石野 久男君    石橋 政嗣君
      板川 正吾君    江田 三郎君
      枝村 要作君    小川 三男君
      大出  俊君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡田 利春君    岡本 隆一君
      加藤 清二君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    金丸 徳重君
      唐橋  東君    川崎 寛治君
      川村 継義君    河上 民雄君
      河野  正君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    黒田 寿男君
      小林 信一君    兒玉 末男君
      後藤 俊男君    河野  密君
      神門至馬夫君    佐々栄三郎君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    阪上安太郎君
      實川 清之君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      武部  文君    只松 祐治君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      内藤 良平君    中井徳次郎君
      中澤 茂一君    中嶋 英夫君
      中谷 鉄也君    中村 重光君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      西風  勲君    野口 忠夫君
      野間千代三君    芳賀  貢君
      長谷川正三君    畑   和君
      華山 親義君    浜田 光人君
      原   茂君    平岡忠次郎君
      平林  剛君    広沢 賢一君
      広瀬 秀吉君    福岡 義登君
      古川 喜一君    帆足  計君
      穗積 七郎君    細谷 治嘉君
      堀  昌雄君    松本 七郎君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森  義視君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 耻目君
      山中 吾郎君    山花 秀雄君
      山本 幸一君    山本 政弘君
      山本弥之助君    米内山義一郎君
      米田 東吾君    依田 圭五君
      渡辺 惣蔵君    渡辺 芳男君
      池田 禎治君    岡沢 完治君
      竹本 孫一君    玉置 一徳君
      塚本 三郎君    中村 時雄君
      門司  亮君    吉田 之久君
      浅井 美幸君    有島 重武君
      伊藤惣助丸君    石田幸四郎君
      小川新一郎君    大野  潔君
      大橋 敏雄君    近江巳記夫君
      岡本 富夫君    沖本 泰幸君
      北側 義一君    小濱 新次君
      斎藤  実君    鈴切 康雄君
      田中 昭二君    竹入 義勝君
      中野  明君    樋上 新一君
      広沢 直樹君    伏木 和雄君
      正木 良明君    松本 忠助君
      矢野 絢也君    山田 太郎君
      渡部 一郎君    田代 文久君
      谷口善太郎君    林  百郎君
      松本 善明君
    ―――――――――――――
#109
○議長(石井光次郎君) 日程第一につき採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#110
○議長(石井光次郎君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#111
○議長(石井光次郎君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#112
○一議長(石井光次郎君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#113
○議長(石井光次郎君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百六十四
  可とする者(白票)      三百六十四
    〔拍手〕
  否とする者(青票)         なし
    〔拍手〕
#114
○議長(石井光次郎君) 右の結果、沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案は委員長報告のとおり可決いたしました。(拍手)
    ―――――――――――――
 沖繩における郵便貯金の奨励及び簡易生命保険思想の普及に必要な施設及び設備の設置及び無償貸付けに関する法律案を委員長報告の通り決するを可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      青木 正久君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      天野 公義君    天野 光晴君
      荒木萬壽夫君    荒舩清十郎君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      伊藤宗一郎君    伊能繁次郎君
      池田 清志君    稻村佐近四郎君
      宇野 宗佑君    上村千一郎君
      臼井 莊一君    内田 常雄君
      内海 英男君    浦野 幸男君
      遠藤 三郎君    小川 半次君
      小川 平二君    小澤 太郎君
      小沢 辰男君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大久保武雄君    大竹 太郎君
      大坪 保雄君    大野  明君
      大野 市郎君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    大村 襄治君
      岡崎 英城君    岡本  茂君
      奥野 誠亮君    加藤常太郎君
      加藤 六月君    鹿野 彦吉君
      賀屋 興宣君    鍛冶 良作君
      海部 俊樹君    桂木 鉄夫君
      金丸  信君    金子 一平君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      神田  博君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      仮谷 忠男君    川野 芳滿君
      菅  太郎君    木野 晴夫君
      木部 佳昭君    木村 武雄君
      岸  信介君    北澤 直吉君
      吉川 久衛君    久野 忠治君
      久保田円次君    久保田藤麿君
      草野一郎平君    熊谷 義雄君
      倉石 忠雄君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小峯 柳多君    小宮山重四郎君
      小山 長規君    小山 省二君
      河野 洋平君    河本 敏夫君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      佐藤 榮作君    佐藤 文生君
      齋藤 邦吉君    坂田 道太君
      坂村 吉正君    坂本三十次君
      笹山茂太郎君    始関 伊平君
      椎名悦三郎君    塩川正十郎君
      塩谷 一夫君    重政 誠之君
      澁谷 直藏君    島村 一郎君
      正示啓次郎君    進藤 一馬君
      周東 英雄君    菅波  茂君
      鈴木 善幸君    砂田 重民君
      砂原  格君    世耕 政隆君
      瀬戸山三男君    園田  直君
      田川 誠一君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田村  元君
      田村 良平君    竹内 黎一君
      竹下  登君    谷垣 專一君
      谷川 和穗君    千葉 三郎君
      中馬 辰猪君    塚田  徹君
      塚原 俊郎君    坪川 信三君
      渡海元三郎君    登坂重次郎君
      徳安 實藏君    床次 徳二君
      内藤  隆君    中尾 栄一君
      中垣 國男君    中川 一郎君
      中曽根康弘君    中村 梅吉君
      中村 寅太君    中村庸一郎君
      中山 榮一君    中山 マサ君
      灘尾 弘吉君    二階堂 進君
      丹羽 久章君    丹羽喬四郎君
      丹羽 兵助君    西岡 武夫君
      西村 英一君    西村 直己君
      根本龍太郎君    野田 卯一君
      野田 武夫君    葉梨 信行君
      橋本登美三郎君    橋本龍太郎君
      長谷川 峻君    八田 貞義君
      早川  崇君    原田  憲君
      広川シズエ君    廣瀬 正雄君
      福家 俊一君    福井  勇君
      福田 赳夫君    福田  一君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤枝 泉介君    藤尾 正行君
      藤田 義光君    藤波 孝生君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古内 広雄君    古川 丈吉君
      古屋  亨君    保利  茂君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      増岡 博之君    増田甲子七君
      松浦周太郎君    松澤 雄藏君
      松田竹千代君    松野 頼三君
      三池  信君    三ツ林弥太郎君
      三原 朝雄君    箕輪  登君
      水野  清君    湊  徹郎君
      武藤 嘉文君    村上  勇君
      村上信二郎君    村山 達雄君
      毛利 松平君    粟山  秀君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      森山 欽司君    八木 徹雄君
      山口シヅエ君    山口 敏夫君
      山下 元利君    山田 久就君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      早稻田柳右エ門君    渡辺 栄一君
      渡辺  肇君    渡辺美智雄君
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      阿部 助哉君    赤路 友藏君
      淡谷 悠藏君    井岡 大治君
      井上  泉君    井上 普方君
      伊賀 定盛君    石川 次夫君
      石野 久男君    石橋 政嗣君
      板川 正吾君    江田 三郎君
      枝村 要作君    小川 三男君
      大出  俊君    大柴 滋夫君
      大原  亨君    太田 一夫君
      岡田 利春君    岡本 隆一君
      加藤 清二君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    勝間田清一君
      角屋堅次郎君    金丸 徳重君
      唐橋  東君    川崎 寛治君
      川村 継義君    河上 民雄君
      河野  正君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    黒田 寿男君
      小林 信一君    兒玉 末男君
      後藤 俊男君    河野  密君
      神門至馬夫君    佐々栄三郎君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    阪上安太郎君
      實川 清之君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      武部  文君    只松 祐治君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      内藤 良平君    中井徳次郎君
      中澤 茂一君    中嶋 英夫君
      中谷 鉄也君    中村 重光君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      西風  勲君    野口 忠夫君
      野間千代三君    芳賀  貢君
      長谷川正三君    畑   和君
      華山 親義君    浜田 光人君
      原   茂君    平岡忠次郎君
      平林  剛君    広沢 賢一君
      広瀬 秀吉君    福岡 義登君
      古川 喜一君    帆足  計君
      穗積 七郎君    細谷 治嘉君
      堀  昌雄君    松本 七郎君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森  義視君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 耻目君
      山中 吾郎君    山花 秀雄君
      山本 幸一君    山本 政弘君
      山本弥之助君    米内山義一郎君
      米田 東吾君    依田 圭五君
      渡辺 惣蔵君    渡辺 芳男君
      岡沢 完治君    竹本 孫一君
      玉置 一徳君    塚本 三郎君
      中村 時雄君    門司  亮君
      吉田 之久君    浅井 美幸君
      有島 重武君    伊藤惣助丸君
      石田幸四郎君    小川新一郎君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    岡本 富夫君
      沖本 泰幸君    北側 義一君
      小濱 新次君    斎藤  実君
      鈴切 康雄君    田中 昭二君
      竹入 義勝君    中野  明君
      樋上 新一君    広沢 直樹君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      田代 文久君    谷口善太郎君
      林  百郎君    松本 善明君
    ―――――――――――――

#115
○議長(石井光次郎君) 本日は時間の関係上この程度にとどめ、明三十日午後二時より本会議を開くことといたします。
 本日は、これにて延会いたします。
   午後十一時四十四分延会
     ――――◇―――――
 出席国務大臣
        内閣総理大臣  佐藤 榮作君
        大 蔵 大 臣 福田 赳夫君
        郵 政 大 臣 河本 敏夫君
        国 務 大 臣 床次 徳次君
 出席政府委員
        総理府特別地域
        連絡局参事官  加藤 泰守君
ソース: 国立国会図書館
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