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#1
第061回国会 本会議 第66号
昭和四十四年七月二十六日(土曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第五十七号
  昭和四十四年七月二十六日
   午前零時十五分開議
 第一 衆議院議長松田竹千代君不信任決議案
  (柳田秀一君外四名提出)  (前会の続)
 第二 昭和四十二年度及び昭和四十三年度にお
  ける地方公務員等共済組合法の規定による年
  金の額の改定等に関する法律等の一部を改正
  する法律案(内閣提出)
 第三 大学の運営に関する臨時措置法案(内閣
  提出)
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 日程第一 衆議院議長松田竹千代君不信任決議
  案(柳田秀一君外四名提出) (前会の続)
  質疑終局の動議(園田直君外二十六名提出)
 本日の議事における発言時間は趣旨弁明につい
  ては十五分質疑答弁討論その他については十
  分とするの動議(園田直君外二十六名提出)
  討論終局の動議(園田直君外二十六名提出)
   (日程第一について)
 衆議院副議長藤枝泉介君不信任決議案(柳田秀
  一君外五名提出)
  質疑終局の動議(園田直君外二十六名提出)
   午前零時二十四分開議
#2
○副議長(藤枝泉介君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 日程第一 衆議院議長松田竹千代君不信任決
  議案(柳田秀一君外四名提出)
                (前会の続)
  質疑終局の動議(園田直君外二十六名提出)
#3
○副議長(藤枝泉介君) 日程第一、衆議院議長松田竹千代君不信任決議案を議題とし、前会の議事を継続いたします。
 園田直君外二十六名から、質疑終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#4
○副議長(藤枝泉介君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#5
○副議長(藤枝泉介君) なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#6
○副議長(藤枝泉介君) 投票をお急ぎください。
    〔投票継続〕
#7
○副議長(藤枝泉介君) いまだ投票されない方は、なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#8
○副議長(藤枝泉介君) いまだ投票されない方は、なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#9
○副議長(藤枝泉介君) 時間もだいぶ経過しましたので、いまだ投票されぬ方は、早く投票されるように願います。
    〔発言する者多し〕
#10
○副議長(藤枝泉介君) 御静粛に願います。
    〔投票継続〕
#11
○副議長(藤枝泉介君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#12
○副議長(藤枝泉介君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#13
○副議長(藤枝泉介君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百二十四
  可とする者(白票)       百九十九
  否とする者(青票)       百二十五
#14
○副議長(藤枝泉介君) 右の結果、質疑は終局するに決しました。
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出質疑終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      愛知 揆一君    青木 正久君
      赤城 宗徳君    秋田 大助君
      天野 公義君    天野 光晴君
      荒舩清十郎君    有田 喜一君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      伊藤宗一郎君    伊能繁次郎君
      池田 清志君    石田 博英君
      稻村佐近四郎君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    植木庚子郎君
      内田 常雄君    内海 英男君
      浦野 幸男君    江崎 真澄君
      小川 半次君    小澤 太郎君
      小沢 辰男君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大久保武雄君    大竹 太郎君
      大坪 保雄君    大野  明君
      大野 市郎君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    大村 襄治君
      岡本  茂君    加藤常太郎君
      加藤 六月君    鹿野 彦吉君
      賀屋 興宣君    鍛冶 良作君
      海部 俊樹君    金子 一平君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      神田  博君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      仮谷 忠男君    川島正次郎君
      川野 芳滿君    菅  太郎君
      木野 晴夫君    木部 佳昭君
      木村 俊夫君    北澤 直吉君
      吉川 久衛君    久野 忠治君
      久保田円次君    久保田藤麿君
      鯨岡 兵輔君    熊谷 義雄君
      倉石 忠雄君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小平 久雄君
      小峯 柳多君    小宮山重四郎君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤 文生君
      坂田 道太君    坂村 吉正君
      坂本三十次君    櫻内 義雄君
      笹山茂太郎君    始関 伊平君
      塩川正十郎君    塩谷 一夫君
      重政 誠之君    島村 一郎君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      進藤 一馬君    周東 英雄君
      菅波  茂君    鈴木 善幸君
      砂田 重民君    世耕 政隆君
      瀬戸山三男君    園田  直君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 龍夫君    田中 正巳君
      田村  元君    田村 良平君
      高橋清一郎君    高見 三郎君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷川 和穗君    地崎宇三郎君
      中馬 辰猪君    塚田  徹君
      塚原 俊郎君    坪川 信三君
      渡海元三郎君    登坂重次郎君
      徳安 實藏君    床次 徳二君
      内藤  隆君    中垣 國男君
      中川 一郎君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    中村 梅吉君
      永山 忠則君    灘尾 弘吉君
      二階堂 進君    丹羽 久章君
      丹羽喬四郎君    西岡 武夫君
      西村 直己君    根本龍太郎君
      野原 正勝君    葉梨 信行君
      橋口  隆君    橋本登美三郎君
      橋本龍太郎君    長谷川四郎君
      長谷川 峻君    八田 貞義君
      早川  崇君    原 健三郎君
      原田  憲君    広川シズエ君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福井  勇君    福田 篤泰君
      福田  一君    福永 健司君
      藤井 勝志君    藤尾 正行君
      藤田 義光君    藤波 孝生君
      船田  中君    古井 喜實君
      古内 広雄君    古川 丈吉君
      古屋  亨君    保利  茂君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      増岡 博之君    増田甲子七君
      松澤 雄藏君    松野 幸泰君
      松野 頼三君    三池  信君
      三木 武夫君    三ツ林弥太郎君
      三原 朝雄君    水田三喜男君
      湊  徹郎君    宮澤 喜一君
      武藤 嘉文君    村上  勇君
      村山 達雄君    毛利 松平君
      粟山  秀君    森下 國雄君
      森田重次郎君    森山 欽司君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      山口シヅエ君    山口 敏夫君
      山下 元利君    山田 久就君
      山村新治郎君    吉田 重延君
      渡辺 栄一君    渡辺  肇君
      渡辺美智雄君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 助哉君
      赤路 友藏君    淡谷 悠藏君
      井岡 大治君    井上  泉君
      井上 普方君    伊賀 定盛君
      石川 次夫君    石野 久男君
      石橋 政嗣君    板川 正吾君
      江田 三郎君    枝村 要作君
      小川 三男君    大出  俊君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡田 利春君
      加藤 清二君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    角屋堅次郎君
      金丸 徳重君    唐橋  東君
      川崎 寛治君    川村 継義君
      河上 民雄君    河野  正君
      木原  実君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    久保田鶴松君
      工藤 良平君    小林 信一君
      兒玉 末男君    後藤 俊男君
      佐々栄三郎君    佐々木更三君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    柴田 健治君
      島本 虎三君    田中 武夫君
      田邊  誠君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    武部  文君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      内藤 良平君    中嶋 英夫君
      中谷 鉄也君    中村 重光君
      永井勝次郎君    楢崎弥之助君
      西風  勲君    野間千代三君
      芳賀  貢君    長谷川正三君
      畑   和君    華山 親義君
      浜田 光人君    原   茂君
      平岡忠次郎君    平林  剛君
      平等 文成君    広沢 賢一君
      広瀬 秀吉君    福岡 義登君
      古川 喜一君    帆足  計君
      細谷 治嘉君    堀  昌雄君
      松前 重義君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    美濃 政市君
      武藤 山治君    村山 喜一君
      森  義視君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山田 耻目君
      山本 政弘君    山本弥之助君
      米田 東吾君    依田 圭五君
      渡辺 芳男君    浅井 美幸君
      有島 重武君    伊藤惣助丸君
      石田幸四郎君    小川新一郎君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    北側 義一君
      小濱 新次君    斎藤  実君
      鈴切 康雄君    竹入 義勝君
      中野  明君    樋上 新一君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      田代 文久君    林  百郎君
      松本 善明君
     ――――◇―――――
#15
○副議長(藤枝泉介君) この際、午前十一時まで休憩いたします。
    午前二時四分休憩
     ――――◇―――――
    午前十一時十八分開議
#16
○副議長(藤枝泉介君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ――――◇―――――
 本日の議事における発言時間は趣旨弁明につ
  いては十五分質疑答弁討論その他について
  は十分とするの動議(園田直君外二十六名
  提出)
#17
○副議長(藤枝泉介君) 園田直君外二十六名から、本日の議事における発言時間は趣旨弁明については十五分質疑答弁討論その他については十分とするの動議が提出されました。
 本動議は記名投票をもって採決いたします。
 木動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参苦れんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#18
○副議長(藤枝泉介君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#19
○副議長(藤枝泉介君) なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#20
○副議長(藤枝泉介君) なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#21
○副議長(藤枝泉介君) いまだ投票されない方は、なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#22
○副議長(藤枝泉介君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#23
○副議長(藤枝泉介君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#24
○副議長(藤枝泉介君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百十四
  可とする者(白票)       百九十四
  否とする者(青票)        百二十
#25
○副議長(藤枝泉介君) 右の結果、本日の議事における発言時間は、趣旨弁明については十五分、質疑、答弁、討論その他については十分とするに決しました。
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出発言時間制限の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      青木 正久君    秋田 大助君
      天野 光晴君    荒木萬壽夫君
      有田 喜一君    井出一太郎君
      井原 岸高君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    池田 清志君
      石井光次郎君    稻葉  修君
      稻村佐近四郎君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    植木庚子郎君
      内海 英男君    小川 半次君
      小川 平二君    小澤 太郎君
      小沢 辰男君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大竹 太郎君
      大坪 保雄君    大野 市郎君
      大橋 武夫君    大平 正芳君
      大村 襄治君    岡本  茂君
      加藤常太郎君    賀屋 興宣君
      鍛冶 良作君    海部 俊樹君
      桂木 鉄夫君    金丸  信君
      金子 岩三君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      仮谷 忠男君    川崎 秀二君
      川島正次郎君    川野 芳滿君
      菅  太郎君    菅野和太郎君
      木野 晴夫君    木部 佳昭君
      木村 武雄君    木村 俊夫君
      菊池 義郎君    北澤 直吉君
      吉川 久衛君    久野 忠治君
      久保田円次君    久保田藤麿君
      鯨岡 兵輔君    熊谷 義雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小平 久雄君
      小峯 柳多君    小山 長規君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤 榮作君
      佐藤 文生君    佐藤洋之助君
      齋藤 邦吉君    斎藤 寿夫君
      坂田 道太君    坂村 吉正君
      坂本三十次君    櫻内 義雄君
      笹山茂太郎君    四宮 久吉君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      塩川正十郎君    塩谷 一夫君
      重政 誠之君    正示啓次郎君
      進藤 一馬君    菅波  茂君
      鈴木 善幸君    砂田 重民君
      世耕 政隆君    瀬戸山三男君
      園田  直君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田中 六助君
      田村 良平君    高見 三郎君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷川 和穗君    塚田  徹君
      坪川 信三君    渡海元三郎君
      登坂重次郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    内藤  隆君
      中尾 栄一君    中垣 國男君
      中川 一郎君    中川 俊思君
      中村 梅吉君    中山 榮一君
      永田 亮一君    灘尾 弘吉君
      二階堂 進君    丹羽 久章君
      丹羽喬四郎君    丹羽 兵助君
      西岡 武夫君    西村 英一君
      西村 直己君    根本龍太郎君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    野呂 恭一君
      橋口  隆君    橋本龍太郎君
      長谷川四郎君    長谷川 峻君
      八田 貞義君    濱野 清吾君
      早川  崇君    原 健三郎君
      原田  憲君    廣瀬 正雄君
      福家 俊一君    福井  勇君
      福田 赳夫君    福田 篤泰君
      福田  一君    福永 一臣君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤尾 正行君    藤波 孝生君
      藤山愛一郎君    船田  中君
      古井 喜實君    古内 広雄君
      古川 丈吉君    古屋  亨君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      増岡 博之君    松浦周太郎君
      松澤 雄藏君    松野 幸泰君
      三池  信君    三原 朝雄君
      水田三喜男君    水野  清君
      湊  徹郎君    村上  勇君
      村上信二郎君    村山 達雄君
      毛利 松平君    粟山  秀君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      山口シヅエ君    山下 元利君
      山田 久就君    山村新治郎君
      吉田 重延君    早稻田柳右エ門君
      渡辺 栄一君    渡辺  肇君
      渡辺美智雄君    關谷 勝利君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 助哉君
      赤路 友藏君    淡谷 悠藏君
      井岡 大治君    井手 以誠君
      井上  泉君    井上 普方君
      石川 次夫君    石田 宥全君
      板川 正吾君    江田 三郎君
      小川 三男君    大出  俊君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      岡田 利春君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    角屋堅次郎君
      金丸 徳重君    唐橋  東君
      川崎 寛治君    川村 継義君
      河野  正君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      久保田鶴松君    工藤 良平君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      兒玉 末男君    後藤 俊男君
      佐々栄三郎君    佐々木更三君
      佐野 憲治君    佐野  進君
      斉藤 正男君    柴田 健治君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      下平 正一君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      武部  文君    楯 兼次郎君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      内藤 良平君    中澤 茂一君
      中嶋 英夫君    中谷 鉄也君
      中村 重光君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      西風  勲君    野口 忠夫君
      野間千代三君    長谷川正三君
      畑   和君    華山 親義君
      浜田 光人君    平岡忠次郎君
      平林  剛君    平等 文成君
      広沢 賢一君    広瀬 秀吉君
      福岡 義登君    古川 喜一君
      帆足  計君    細谷 治嘉君
      堀  昌雄君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森  義視君
      八木 一男君    八木  昇君
      矢尾喜三郎君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口 鶴男君
      山中 吾郎君    山本 幸一君
      山本 政弘君    米内山義一郎君
      米田 東吾君    依田 圭五君
      渡辺 芳男君    浅井 美幸君
      有島 重武君    伊藤惣助丸君
      石田幸四郎君    小川新一郎君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    岡本 富夫君
      沖本 泰幸君    北側 義一君
      小濱 新次君    斎藤  実君
      鈴切 康雄君    田中 昭二君
      中野  明君    樋上 新一君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      田代 文久君    谷口善太郎君
      林  百郎君    松本 善明君
     ――――◇―――――
#26
○副議長(藤枝泉介君) 日程第一につき討論の通告があります。順次これを許します。海部俊樹君。
    〔海部俊樹君登壇〕
#27
○海部俊樹君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となっております松田衆議院議長不信任決議案に対し、反対の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 提出者の趣旨弁明によりますと、松田議長不信任の理由は、文教委員会における審議を終了した大学の運営に関する臨時措置法案の取り扱いの不注意についてでありました。この法案は、文教委員会において、自由民主党、社会党、民社党、公明党各党委員の審議が重ねられ、三十七時間にわたり、質疑はもちろんのこと、参考人の意見の聴取、公聴会の開会など、慎重に審議は尽くされておるものであります。(拍手)審議の過程において、野党がみずからの主張を生かすために修正に努力をされるのではなく、審議を引き延ばし、廃案に持ち込む目的を持っての妨害的質疑に対しては、おのずから良識ある限度があるといわなければなりません。(拍手)もし、今日のごとき審議、採決が行なわれることについて責任を問うとするなれば、それは、議長にあると言うよりも、初めから絶対反対、絶対阻止、廃案という態度を一枚看板として、議会政治の基本となる多数決の原理という根本問題を忘却しておる野党の玉砕主義にこそ、その責任はあるといわなければなりません。(拍手)
 皆さん、去る十一日、石井、小平前正副議長に対し不信任案が提出されましたが、本院で簡単に否決されたのであります。しかし、両氏は辞任をされたのであります。いかにコンピューターが幅をきかそうとも、アポロが秒単位で月往復をする時代になろうとも、議会政治こそは人類の英知がっくり出した最も賢明な政治制度であるはずであります。(拍手)政党が変わり、政府に幾変遷があろうとも、本院に籍を置く国会議員がこの信念で議会政治を守ってもらいたいという高い自覚に立って辞任されたものであり、その心境には、私は心から敬意を表したいと思うものであります。(拍手)
 あとを受けて議長となられた松田議長は、すでに本院において永年在職議員として表彰を受けられ、本院の長老として、その人格、識見を高く評価されておることは、提案者の田中武夫議員もこの壇上でお認めになっている事実であります。(拍手)松田議長は、就任以来わずかに十日余りでありますが、そのすべてをあげて健保法案の審議の事態の収拾に誠意をもって努力された議長であります。(拍手)
 昨夜来、松田議長不信任案の趣旨の弁明、質疑、答弁を私は静かに聞いておりました。いかにも苦しまぎれの議論ばかりで、法案の名前が間違っておったり、衆議院要覧を棒読みにされたり、無理やりにことばを並べただけの発言には、本院の最高責任者たる議長にその席を去れとの要求を納得させるに足る中身は何ものもなかったのであります。(拍手)
 議長不信任案を党利党略の見地から安易にもてあそばれる傾向のある最近の野党の態度に深い反省を求めて、私の反対討論といたします。(拍手)
#28
○副議長(藤枝泉介君) 板川正吾君。
    〔板川正吾君登壇〕
#29
○板川正吾君 私は、日本社会党を代表いたしまして、本院議長松田竹千代君の不信任決議案に対し、賛成の討論をいたすものであります。(拍手)
 松田竹千代君は、去る七月十六日、石井前議長のあとを受けて本院議長に選出をされましたが、就任わずか十日間でその信任を問われるのはまことに異例のことであり、国会運営上きわめて遺憾といわなければなりません。
 石井前議長は、さきの健保特例法の審議にあたり、自民党執行部の圧力に属し、憲法第五十七条に保障された議員の政治責任の表現である記名表決の権利を無視して、憲法違反の採決を強行し、国民のきびしい批判を浴び、ついにその責めを負って辞任いたしたのであります。(拍手)石井前議長は辞任の際に、私は全議員から信任されて議長に就任し、微力ながら円満な国会運営につとめてきましたが、いまここに議員の一部から不信任案が提出された以上、その職にとどまることはできませんと、なお一るの議長の権威を残して辞任いたしたのであります。この石井前議長の突如たる辞任は、次期政権を目ざして功名を争う自民党執行部の相次ぐ強行採決の暴挙に、身を挺して抵抗を示したものと伝えられているのであります。(拍手)
 石井前議長の後任として松田竹千代君が議長候補にあげられたとき、社会党は、テキサス無宿といわれ、自民党内における数少ない良心的議員として、松田君の過去の政治経歴にかすかな期待を持ちながらも、結局は、大学運営臨時措置法の強行採決のためのワンポイント議長であり、必ず自民党執行部の意のままになるものと予想し、白票を投じたのであります。
 本来、松田新議長に要請された最大の任務は、日常化された強行採決により失われた議会制民主主義を正常化し、国権の最高機関としての権威と信頼を回復することにあったはずであります。しかるに、議長選出にあたってわが党が感じていた新議長への杞憂が、十日もたたないうちに現実のものとなったことは、議会政治の将来にとって、まことに遺憾千万であります。
 一昨二十四日の朝、新聞は各紙とも、自民党は本日中に大学運営臨時措置法を採決する方針と、一斉に報道しておりましたので、わが党は、事前に議長に対し、大学運営臨時措置法は慎重に審議すべきことを申し入れ、その善処を要望したのであります。このとき松田議長は、社会党の申し入ればもっともである、文教委員長にその旨を要請すると約束したのであります。その後、松田議長は、大坪文教委員長、園田自民党国会対策委員長にその旨を伝え、両君とも議長の意を体し、慎重審議すると答えているから心配はない、と回答しているのであります。しかるに、大坪文教委員長は、同日午後七時四十五分、本会議終了後わずか五分、一方的に文教委員会を開会し、野党議員の首席をも待たず、あらかじめしめし合わせていた自民党議員と、ペテン師的方法で採決を行なったのであります。この不法きわまる採決は、文教委員長が議長に約束をし、議長がわが党に伝えた趣旨と全く異なり、まさにあき巣ねらい的採決であります。議長は、申すまでもなく、国権の最高機関の代表者であり、議会制民主主義の象徴であって、その権威はあくまでも尊重されなければならないことは言うまでもありません。その議長を、一常任委員長ですら軽視して、食言してはばからず、しかも議長は、これに対して何らの措置もできず、唯々諾々として自民党執行部の指示に従うのみで、一体どうして国会の権威を守ることができましょうか。(拍手)
 松田議長は、就任にあたって、議長の差し戻し権を設けたい、そのため国会法の改正に前向きに取り組む、強行採決と物理的抵抗をしないよう各党に要請すると表明しているのでありますが、このたびの大学運営臨時措置法の審議では、わが党は何らの物理的抵抗もいたしておりません。しかるに、一方的に採決を強行したのを議長が差し戻ししないのは、いかなる理由によるものでありましょうか。議長は、自己の発言に責任を持ち、文教委員会に事案を差し戻し、本会議の議題とすべきではないのであります。しかるに、これを議題としたことは、松田議長の重大な食言であり、みずからの権威を放棄したものといわざるを得ません。(拍手)わが国議会政治史上から見ましても、一国会中に国会の最高権威者である議長に対し不信任案が二度提出されるという事態を招いたことは、いまだかつてなく、議会政治上まことに一大汚点というほかはありません。(拍手)今日の議会は、もはや国権の最高機関としての地位と機能が失なわれているだけではなく、多数を頼む自民党の独裁的暴力だけがまかり通り、少数党の発言が封殺される事態は、まさに議会制民主主義が崩壊の危機に直面しているといっても過言ではありません。
 佐藤内閣は、第一次の組閣以来、日韓条約、紀元節の復活、旧地主の補償など、反動諸立法を強行に次ぐ強行をもって成立させ、原子力潜水艦、空母の寄港を認め、沖繩にB52を常駐させ、ベトナム戦争への加担と中国敵視政策をとってまいりました。佐藤内閣にとってあと残されているものは、靖国神社の復活と、小選挙区制の実施と、最後に憲法改悪のみでありましょう。この道は、まさに歴史を逆転させる軍国主義、ファシズムの復活の道であります。わが国が、憲法の指向する絶対平和主義、民主主義、人権尊重という人類の普遍かつ最高の政治理念を実現させるためには、いまこそ立法府がその権能を発揮し、自民党政府の右傾化を是正し、議会の権威を回復させることが急務であります。
 問題の大学運営臨時措置法は、大学制度の根本にある原因にメスを加えず、休校、廃校及び給与削減という政府のどうかつによって表面的な収拾をはかろうとするものでありますが、本法案については、すでに江上学術会議議長や東大の加藤学長や京大の奥田学長をはじめ、百三十の大学の教授、学長が、これによって大学の紛争は拡大しても収拾はしないと、こぞって反対しており、賛成はただ一校であることは御承知のとおりであります。
 大学とは、真理を探求し、人類の進歩のためすべての英知を結集し、学問の研究、教育を行なうところでありましょう。学問の研究と教育は、本来平和と一体のものでなければなりません。旧来の大学運営が、長年にわたる非民主的運営によって、その制度自体が進歩をはばみ、人類への奉仕よりも資本への奉仕が優先し、研究に名をかりてアメリカの軍事開発に協力するということが、学生諸君からきびしくその存在価値を問われているのであります。もちろん、一部の青年学生の暴力は厳として排除さるべきでありますが、青年が暴力をふるったからといって、政府が大学運営にどうかつ的立法を多数の暴力をもって強行成立をはからんとすることは、人間の最高の英知を結集し、研究と教育する大学に関することだけに、矛盾を感ずるのは私一人ではないと思うのであります。反動的諸政策を相次いで強行した佐藤内閣はともかくといたしまして、国権の最高機関たる立法府だけは、もっと冷静に大学問題に対処すべきであると思うのであります。
 以上申し上げましたように、すでに自民党執行部の走狗と化した松田議長には、残念ながら当面する議会制民主主義の危機を打開し、失われた国会の権威を回復する能力なしと断定せざるを得ません。このように、適格性を欠く議長は一日も早くその職を退くことが、国会の混乱を回避し、国会正常化への近道であると信じ、不信任案に賛成する次第であります。
 以上をもちまして、本院議長松田竹千代君の不信任案に対する賛成の討論を終わります。(拍手)
#30
○副議長(藤枝泉介君) 浅井美幸君。
    〔浅井美幸君登壇〕
#31
○浅井美幸君 私は、公明党を代表して、田中武夫君から提案のあった衆議院議長松田竹千代君不信任決議案について、賛成の討論を行なうものであります。(拍手)
 まず、私は、松田議長が就任以来わずか十日間足らずして議長不信任決議案が提案される事態に立ち至ったことに対して、深い悲哀と憂慮を禁ずることができ得ません。わが国議会政治の救いがたい紊乱と権威失墜をまのあたりに見て、国の行く末を深く憂え、かつ、あまりの権力主義の横行に強い憤りに胸の張り裂ける思いを抱いているからであります。
 わが党は、先週、松田議長の裁定に対し、内容的には不本意な点もございましたが、あえて新議長の誠意、努力に敬意を表し、国会の権威を高からしめ、正常化ならしめるため、その裁定を受け入れたのであります。その裁定が平然と踏みにじられたいまは、この議長不信任の声を強く鳴らすのは当然のことといわねばなりません。
 多数党の横暴による異例の長期延長国会、十数回にわたる強行採決、議会政治始まって以来の異常な不祥事は、イデオロギーを超越して何びとも認めることのできぬものであり、民主主義議会政治を支持する日本国民の名において、断じて許されざる行為というべきであります。
 振り返ってみますと、その中でも特に嘆かわしいのは、いわゆる健康保険法修正案の審議において、自民党の多数におごる暴力の跳梁は、ついに憲法違反の議事運営を誘発し、前議長、副議長の引責辞任というゆゆしい事態を引き起こしたのであります。しかるに、この異常事態収拾のため、国民及び衆議院議員大多数の期待をになって登場した松田議長は、新鮮な見識と豊かな経験によって、再び前車の轍を踏むことなく議会政治の権威を回復するものとして迎えたのは、私一人ではありますまい。ところが、松田議長はこの信頼を全く裏切ったのであります。
 二十四日夜の衆院文教委員会における大学運営臨時措置法案の自民党の不当な強行突破は、だれが見ても不法なものであり、しかも、これが計画的に用意された悪質なもので、文教委員長の大坪君のごときは、不謹慎にも本会議を欠席して第十六委員会室に侵入し、委員長席にすわり、強行突破を策していたのであります。この行為は、議会人として断じて許されざることであります。(拍手)さらに、残り九人の質疑通告者の貴重な審議権を奪って平然と強行採決し、何ら反省の色もないとは何事でありましょうか。しかも、この問題法案を、議長は易々として本会議への上程を認めたことは、松田議長の良識を疑わざるを得ないのであります。その上、議長の就任直後の抱負で述べた公平無私のことばと全く矛盾するものであり、われわれの厳重なる抗議に対し、松田議長の処置が注目されるところでありました。
 しかも、この文教委員会において採決された大学の運営に関する臨時措置法案なるものは、大学紛争の収拾はおろか、ますます紛争を拡大し、激化をもたらす悪法であり、国民の大多数から強い反発が起こっております。この悪法は、学問の自由と大学の自治を侵害するものとして、わが国教育の根本をゆがめるものであります。かつて文部大臣を経験した松田議長には、特に関心の強い問題でもあり、したがって、文教委員会における審議が十分に尽くされて、国民の前にその問題点の解明を行なうことは、議長の本来望んでいたことであります。しかも、当日の午前中に公明党は議長に対し、議長裁定順守の申し入れまで行なっているのであります。そのとき松田議長は、強行採決を行なわないという申し合わせの順守は文教委員長に伝え、その旨を体させることとなったと、はっきり確約していたのであります。
 しかるに松田議長は、これまで議長の不偏不党、公正無私を堅持するに必要な党籍離脱も行なわず、国会の権威を取り戻すための何らの具体策も講ぜず、議長の席にありながら拱手傍観を続けたことは、重大な怠慢であります。さらに、文教委員長に対する指示も簡単に聞き流され、無視されながら、何ら適切な処置も講ぜず、みずから衆議院議長の高い権威と伝統と名誉を傷つけたことは、本院を代表する議長としてきわめて不適格と断ずる以外にないのであります。(拍手)
 要するに、松田議長は、本院の永年勤続議員として尊敬を集めてこられましたが、遺憾ながら、狂暴なる与党の荒れ狂う議会政治に対しては指導力の欠除を示すというしかないのでありまして、まことに遺憾ながら、その職を辞せられることが晩節を全うされるゆえんであるといわざるを得ないのであります。
 しかるに、このたびの自民党の政治的没常識、非道徳な悪行に対し、みずからの議長裁定を無視し、あまつさえ、無謀な強行採決という手段で委員会採決をした悪法たる大学法案を本会議に上程し、自民党の横暴を容認したということは、惜しみても余りある重大なる過失でありました。問題は、松田議長が単に議会運営のテクニックにふなれであったかどうかというような末梢的なことを論じているのではないのであります。国民が議会政治に期待しているものは何か、そして、それにこたえるためには議長はいかにあるべきか、ここに議長の決意と資質が問われているのであります。議長は議員を相手としているのではなく、国民の代表として議場にすわっておられることを決して忘れないでいただきたいのであります。少なくとも、国民の声なき声を唯一のたよりとして、議会政治を守るため、からだを張って戦ってこそ、議長の座は栄光と信頼の座として国民の支持するところとなったでありましょう。(拍手)
 しかし、いまや国民は、国会に対し強い不信感と失望を感じております。この事実を議長はどう考えておられるのか。国会混乱の原因が、すべて自民党の委員会審議の無視、問答無用の強行突破策に原因することは論をまちませんが、加えて、議長の優柔不断と使命感、すなわち、議会の権威を高めようという責任感、そして国民の信託にこたえようという信念の欠除がその要因となっていることを、われわれは悲しみを込めて、あえて指摘せざるを得ないのであります。(拍手)国民が松田議長に期待していたのは、ほかならぬこの点の是正にあったのであります。議長が一度や二度、ことばを言い間違ったとして、われわれは何をとがめましょう。問題の本質は、民主主義の破滅を食いとめる情念の不足を、国民の名において強く叱喧したいがための不信任であります。これまで歴代の議長の中には、調停者としての公平無私の姿勢に欠け、いたずらに各党間のあつれきを助長する機能しか果たさず、みずから議長の存在と役割りを土泥と化してきた動きがあったことは、いなめない事実であります。議会政治の正常な発展と成長を期するためには、どうしても国会運営のかなめとして衆議院議長にその人を得なければならないことは、衆目の一致するところであります。したがって、現在の国会に何をおいても必要なことは、性急な法案成立をはかることでもなければ、引き延ばしにうき身をやつすことでもない。失われた議長の権威と地に落ちた議会の威信の回復をはかることこそ、緊急かつ根本的なわれわれ議会人に課せられた問題であります。(拍手)それゆえにこそわが党は、議長の委員会差し戻し権について、今国会における国会法の改正と、正副議長の党籍離脱を強く訴えてきたのでございます。これが無視され、再びこのような理不尽な国会運営と混乱を招いていることは、きわめて遺憾なことであります。と同時に、議長に人を得なかったという不信の念は、ますます増大するのみであります。
 松田議長の示された議長裁定は、物理的抵抗をしないかわりに強行採決は行なわないことが示されております。各党、すなわち自民党もこれを了承しているのであります。文教委員会においては、いささかも物理的抵抗の形跡は認められません。にもかかわらず、多くの質疑予定者を残し、一方的に質疑打ち切りを強行し、採決をはかったことは、まさに公党間の信義と約定を踏みにじるものであり、当然議長は差し戻しに最大の努力をなすべきでありました。しかるに、何ら努力の誠意が認められなかったことは、もはや議長たるの信頼をみずから失ったというしかないのであります。
 国会においては、不法が公然と、しかもしばしば行なわれ、今日では、もはや慣例化の傾向すらうかがわれる。議会政治にとりきわめて重大な問題であり、重大なときでございます。松田議長は進んで議長に就任したのであり、就任にあたっては、国会運営の正常化に強い自信と抱負があったはずであります。議長の職責はきわめて重大であり、一個人の名聞名利のためにあるのではなく、国民のためにあるのであります。あえて議長の職責の重大性についてるると申し上げましたのも、国民の手に民主政治を取り戻したいという強い一念から出たことを了としていただきたいからであります。(拍手)
 そして最後に、議長の権威を確立するものは、衆議院全体の責務であることをもわれわれは自覚しなければならないと存じます。この点、特に多数を占める自民党の諸君に申し上げたい。数を頼んだ強行採決はファッショに通ずるものであり、議会政治の自殺になるということを。そして、そのあと始末を議長に押しつけるというやり方を繰り返せば、たとえいつまでたっても、またたとえ何人議長を取りかえても、議会運営は円滑にいくものではなく、逆に、議会政治の墓穴を掘ることを自覚せらるべきでありましょう。その代価はあまりにも高いものとなる。そして、議長をここまで追い込んだ自民党、特に文教委員、社労委員及び国会対策委員諸君の猛省をあわせ促して、私の衆議院議長松田竹千代君不信任決議案の賛成討論を終えるものであります。(拍手)
     ――――◇―――――
#32
○副議長(藤枝泉介君) この際、一時間休憩いたします。
    午後一時三十一分休憩
     ――――◇―――――
    午後二時三十四分開議
#33
○副議長(藤枝泉介君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    ―――――――――――――
  討論終局の動議(園田直君外二十六名提出)
   (日程第一について)
#34
○副議長(藤枝泉介君) 園田直君外二十六名から、討論終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#35
○副議長(藤枝泉介君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#36
○副議長(藤枝泉介君) いまだ投票されない方は、投票をお急ぎ願います。
    〔投票継続〕
#37
○副議長(藤枝泉介君) なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#38
○副議長(藤枝泉介君) 点呼を命じてからだいぶ時間も経過しております。なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#39
○副議長(藤枝泉介君) 八木君、すみやかに投票せられんことを望みます。――八木君、すみやかに投票してください。
    〔発言する者多し〕
#40
○副議長(藤枝泉介君) 御静粛に願います。
    〔投票継続〕
#41
○副議長(藤枝泉介君) いまだ投票されない方は、すみやかに投票願います。
    〔投票継続〕
#42
○副議長(藤枝泉介君) 投票漏れはありませんか。――すみやかに御投票ください。
    〔投票継続〕
#43
○副議長(藤枝泉介君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#44
○副議長(藤枝泉介君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#45
○副議長(藤枝泉介君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百二十五
  可とする者(白票)       百九十七
  否とする者(青票)       百二十八
#46
○副議長(藤枝泉介君) 右の結果、討論は終局するに決しました。(拍手)
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出討論終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      青木 正久君    赤城 宗徳君
      秋田 大助君    天野 公義君
      天野 光晴君    荒木萬壽夫君
      荒舩清十郎君    有田 喜一君
      井原 岸高君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    池田 清志君
      石井光次郎君    石田 博英君
      一萬田尚登君    稻葉  修君
      稻村佐近四郎君    宇野 宗佑君
      上村千一郎君    植木庚子郎君
      内海 英男君    江崎 真澄君
      小川 半次君    小川 平二君
      小澤 太郎君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大久保武雄君    大竹 太郎君
      大坪 保雄君    大野  明君
      大野 市郎君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    大村 襄治君
      岡本  茂君    加藤常太郎君
      加藤 六月君    鹿野 彦吉君
      賀屋 興宣君    鍛冶 良作君
      海部 俊樹君    金丸  信君
      金子 一平君    金子 岩三君
      神田  博君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      川島正次郎君    川野 芳滿君
      菅  太郎君    菅野和太郎君
      木野 晴夫君    木部 佳昭君
      北澤 直吉君    吉川 久衛君
      久野 忠治君    久保田円次君
      久保田藤麿君    熊谷 義雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      小平 久雄君    小峯 柳多君
      小宮山重四郎君    小山 長規君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤 文生君
      齋藤 邦吉君    坂田 道太君
      坂村 吉正君    坂本三十次君
      櫻内 義雄君    笹山茂太郎君
      四宮 久吉君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    塩川正十郎君
      塩谷 一夫君    重政 誠之君
      島村 一郎君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    進藤 一馬君
      菅波  茂君    鈴木 善幸君
      砂田 重民君    瀬戸山三男君
      園田  直君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田中 六助君
      田村 良平君    高橋清一郎君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷川 和穗君    塚田  徹君
      塚原 俊郎君    辻  寛一君
      坪川 信三君    渡海元三郎君
      登坂重次郎君    床次 徳二君
      内藤  隆君    中尾 栄一君
      中垣 國男君    中川 一郎君
      中曽根康弘君    中野 四郎君
      中村 梅吉君    中村庸一郎君
      中山 榮一君    永田 亮一君
      灘尾 弘吉君    二階堂 進君
      丹羽 久章君    丹羽喬四郎君
      西岡 武夫君    西村 英一君
      西村 直己君    根本龍太郎君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    羽田武嗣郎君
      橋口  隆君    橋本龍太郎君
      長谷川四郎君    長谷川 峻君
      八田 貞義君    原田  憲君
      広川シズエ君    廣瀬 正雄君
      福家 俊一君    福井  勇君
      福田 赳夫君    福永 一臣君
      福永 健司君    藤尾 正行君
      藤田 義光君    藤波 孝生君
      藤本 孝雄君    藤山愛一郎君
      船田  中君    古井 喜實君
      古内 広雄君    古川 丈吉君
      古屋  亨君    保利  茂君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      本名  武君    増岡 博之君
      増田甲子七君    松浦周太郎君
      松野 幸泰君    松野 頼三君
      三池  信君    三木 武夫君
      三ツ林弥太郎君    三原 朝雄君
      水野  清君    湊  徹郎君
      宮澤 喜一君    村上  勇君
      村上信二郎君    村山 達雄君
      毛利 松平君    粟山  秀君
      森下 國雄君    森田重次郎君
      森山 欽司君    八木 徹雄君
      保岡 武久君    山下 元利君
      山田 久就君    山村新治郎君
      吉田 重延君    早稻田柳右エ門君
      渡辺 栄一君    渡辺美智雄君
      關谷 勝利君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 助哉君
      赤路 友藏君    淡谷 悠藏君
      井岡 大治君    井上  泉君
      井上 普方君    伊賀 定盛君
      石川 次夫君    石田 宥全君
      石野 久男君    石橋 政嗣君
      板川 正吾君    江田 三郎君
      枝村 要作君    小川 三男君
      大柴 滋夫君    太田 一夫君
      岡田 利春君    岡本 隆一君
      加藤 清二君    加藤 万吉君
      勝澤 芳雄君    角屋堅次郎君
      金丸 徳重君    神近 市子君
      唐橋  東君    川村 継義君
      河上 民雄君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      工藤 良平君    黒田 寿男君
      小林 信一君    兒玉 末男君
      後藤 俊男君    河野  密君
      佐々木更三君    佐野 憲治君
      佐野  進君    斉藤 正男君
      柴田 健治君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      田中 武夫君    多賀谷真稔君
      高田 富之君    武部  文君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      内藤 良平君    中澤 茂一君
      中嶋 英夫君    中谷 鉄也君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      西風  勲君    野間千代三君
      芳賀  貢君    長谷川正三君
      畑   和君    華山 親義君
      浜田 光人君    平岡忠次郎君
      平林  剛君    平等 文成君
      広沢 賢一君    広瀬 秀吉君
      福岡 義登君    古川 喜一君
      帆足  計君    細谷 治嘉君
      堀  昌雄君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森本  靖君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口 鶴男君
      山崎 始男君    山中 吾郎君
      山花 秀雄君    山本 幸一君
      山本 政弘君    山本弥之助君
      米内山義一郎君    米田 東吾君
      依田 圭五君    渡辺 芳男君
      浅井 美幸君    有島 重武君
      伊藤惣助丸君    石田幸四郎君
      小川新一郎君    大野  潔君
      大橋 敏雄君    近江巳記夫君
      岡本 富夫君    沖本 泰幸君
      北側 義一君    小濱 新次君
      斎藤  実君    鈴切 康雄君
      田中 昭二君    竹入 義勝君
      中野  明君    樋上 新一君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      田代 文久君    谷口善太郎君
      林  百郎君    松本 善明君
     ――――◇―――――
#47
○副議長(藤枝泉介君) 日程第一につき採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本決議案に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#48
○副議長(藤枝泉介君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#49
○副議長(藤枝泉介君) なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#50
○副議長(藤枝泉介君) いまだ投票されない方は、すみやかに投票願います。――投票漏れはありませんか。
    〔「ある」と呼ぶ者あり〕
#51
○副議長(藤枝泉介君) すみやかに投票してください。
    〔投票継続〕
#52
○副議長(藤枝泉介君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#53
○副議長(藤枝泉介君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#54
○副議長(藤枝泉介君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百三十七
  可とする者(白票)       百二十五
  否とする者(青票)       二百十二
    〔拍手〕
#55
○副議長(藤枝泉介君) 右の結果、衆議院議長松田竹千代君不信任決議案は否決されました。(拍手)
    ―――――――――――――
 柳田秀一君外四名提出衆議院議長松田竹千代君不信任決議案をを可とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 助哉君
      赤路 友藏君    淡谷 悠藏君
      井岡 大治君    井手 以誠君
      井上  泉君    井上 普方君
      伊賀 定盛君    石川 次夫君
      石野 久男君    石橋 政嗣君
      板川 正吾君    江田 三郎君
      枝村 要作君    小川 三男君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡田 利春君
      岡本 隆一君    加藤 清二君
      加藤 万吉君    勝澤 芳雄君
      角屋堅次郎君    金丸 徳重君
      神近 市子君    唐橋  東君
      川崎 寛治君    川村 継義君
      河上 民雄君    木原  実君
      北山 愛郎君    久保 三郎君
      工藤 良平君    小林 信一君
      河野  密君    佐々栄三郎君
      佐々木更三君    佐野 憲治君
      佐野  進君    斉藤 正男君
      阪上安太郎君    柴田 健治君
      島上善五郎君    島本 虎三君
      下平 正一君    田中 武夫君
      田邊  誠君    多賀谷真稔君
      武部  文君    楯 兼次郎君
      千葉 佳男君    戸叶 里子君
      堂森 芳夫君    内藤 良平君
      中澤 茂一君    中嶋 英夫君
      中谷 鉄也君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      西風  勲君    野間千代三君
      芳賀  貢君    長谷川正三君
      畑   和君    華山 親義君
      浜田 光人君    原   茂君
      平岡忠次郎君    平林  剛君
      平等 文成君    広瀬 秀吉君
      福岡 義登君    古川 喜一君
      帆足  計君    堀  昌雄君
      三木 喜夫君    三宅 正一君
      村山 喜一君    森  義視君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    矢尾喜三郎君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口 鶴男君    山中 吾郎君
      山花 秀雄君    山本 幸一君
      山本 政弘君    山本弥之助君
      米内山義一郎君    米田 東吾君
      渡辺 惣蔵君    渡辺 芳男君
      浅井 美幸君    有島 重武君
      伊藤惣助丸君    石田幸四郎君
      小川新一郎君    大野  潔君
      大橋 敏雄君    近江巳記夫君
      岡本 富夫君    沖本 泰幸君
      北側 義一君    小濱 新次君
      斎藤  実君    鈴切 康雄君
      田中 昭二君    竹入 義勝君
      中野  明君    樋上 新一君
      伏木 和雄君    正木 良明君
      松本 忠助君    矢野 絢也君
      山田 太郎君    渡部 一郎君
      田代 文久君    谷口善太郎君
      林  百郎君
 否とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    足立 篤郎君
      阿部 喜元君    相川 勝六君
      愛知 揆一君    青木 正久君
      赤城 宗徳君    秋田 大助君
      天野 公義君    天野 光晴君
      荒木萬壽夫君    荒舩清十郎君
      有田 喜一君    井出一太郎君
      井原 岸高君    伊藤宗一郎君
      伊能繁次郎君    池田 清志君
      石井光次郎君    石田 博英君
      一萬田尚登君    稻葉  修君
      宇野 宗佑君    植木庚子郎君
      内田 常雄君    内海 英男君
      江崎 真澄君    遠藤 三郎君
      小川 半次君    小川 平二君
      小澤 太郎君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大久保武雄君    大竹 太郎君
      大坪 保雄君    大野  明君
      大野 市郎君    大橋 武夫君
      大平 正芳君    大村 襄治君
      岡本  茂君    加藤常太郎君
      加藤 六月君    賀屋 興宣君
      鍛冶 良作君    海部 俊樹君
      桂木 鉄夫君    金丸  信君
      金子 一平君    金子 岩三君
      上林山榮吉君    神田  博君
      亀岡 高夫君    亀山 孝一君
      鴨田 宗一君    川崎 秀二君
      川島正次郎君    川野 芳滿君
      菅野和太郎君    木野 晴夫君
      木部 佳昭君    木村 武雄君
      木村 俊夫君    菊池 義郎君
      北澤 直吉君    吉川 久衛君
      久野 忠治君    久保田円次君
      久保田藤麿君    鯨岡 兵輔君
      熊谷 義雄君    倉成  正君
      藏内 修治君    黒金 泰美君
      小平 久雄君    小峯 柳多君
      小宮山重四郎君    小山 長規君
      小山 省二君    河野 洋平君
      河本 敏夫君    佐々木秀世君
      佐々木義武君    佐藤 文生君
      齋藤 邦吉君    斎藤 寿夫君
      坂田 道太君    坂本三十次君
      櫻内 義雄君    笹山茂太郎君
      四宮 久吉君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    塩川正十郎君
      塩谷 一夫君    重政 誠之君
      島村 一郎君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    進藤 一馬君
      菅波  茂君    鈴木 善幸君
      砂田 重民君    瀬戸山三男君
      園田  直君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田中 六助君
      田村  元君    田村 良平君
      高橋清一郎君    高見 三郎君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷川 和穗君    塚田  徹君
      塚原 俊郎君    辻  寛一君
      坪川 信三君    渡海元三郎君
      登坂重次郎君    床次 徳二君
      内藤  隆君    中尾 栄一君
      中垣 國男君    中川 一郎君
      中川 俊思君    中曽根康弘君
      中野 四郎君    中村 梅吉君
      中村庸一郎君    中山 榮一君
      永田 亮一君    灘尾 弘吉君
      二階堂 進君    丹羽 久章君
      丹羽喬四郎君    西岡 武夫君
      西村 英一君    西村 直己君
      根本龍太郎君    野田 卯一君
      野田 武夫君    野原 正勝君
      橋本登美三郎君    橋本龍太郎君
      長谷川四郎君    長谷川 峻君
      八田 貞義君    濱野 清吾君
      早川  崇君    原 健三郎君
      原田  憲君    広川シズエ君
      廣瀬 正雄君    福家 俊一君
      福井  勇君    福田 赳夫君
      福田 篤泰君    福永 健司君
      藤尾 正行君    藤田 義光君
      藤波 孝生君    藤山愛一郎君
      船田  中君    古井 喜實君
      古内 広雄君    古川 丈吉君
      保利  茂君    坊  秀男君
      細田 吉藏君    本名  武君
      増岡 博之君    増田甲子七君
      松浦周太郎君    松澤 雄藏君
      松野 幸泰君    松野 頼三君
      三池  信君    三木 武夫君
      三ツ林弥太郎君    三原 朝雄君
      水野  清君    湊  徹郎君
      宮澤 喜一君    武藤 嘉文君
      村上  勇君    村上信二郎君
      村山 達雄君    毛利 松平君
      粟山  秀君    森下 國雄君
      森田重次郎君    森山 欽司君
      八木 徹雄君    保岡 武久君
      山口 敏夫君    山下 元利君
      山田 久就君    山村新治郎君
      吉田 重延君    早稻田柳右エ門君
      渡辺 栄一君    渡辺美智雄君
      池田正之輔君    關谷 勝利君
     ――――◇―――――
#56
○副議長(藤枝泉介君) この際、午後七時三十分まで休憩いたします。
    午後五時三十六分休憩
     ――――◇―――――
    午後七時三十五分開議
#57
○議長(松田竹千代君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     ――――◇―――――
 衆議院副議長藤枝泉介君不信任決議案(柳田
  秀一君外五名提出)
          (委員会審査省略要求案件)
#58
○議長(松田竹千代君) 柳田秀一君外五名から、衆議院副議長藤枝泉介君不信任決議案が提出されました。
 本決議案は、提出者の要求のとおり委員会の審査を省略して議事日程に追加するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#59
○議長(松田竹千代君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
 衆議院副議長藤枝泉介君不信任決議案を議題といたします。
    ―――――――――――――
#60
○議長(松田竹千代君) 提出者の趣旨弁明を許します。野間千代三君。
    〔野間千代三君登壇〕
#61
○野間千代三君 私は、日本社会党並びに公明党を代表して、衆議院副議長藤枝泉介君の不信任決議案の提案理由の説明を申し上げたいと存じます。(拍手)
 まず、案文を朗読いたします。
    衆議院副議長藤枝泉介君不信任決議案
  本院は、衆議院副議長藤枝泉介君を信任せ
 ず。
   右決議する。
    〔拍手〕
      理 由
 衆議院副議長藤枝泉介君は、副議長就任そうそう、各党に対し、「国会の権威を守り、この際、国会の正常化を実現するため、物理的抵抗はしない。強行採決はしない。」などの裁定を行なった。
 七月二十四日夜、政府・自民党は、文教委員会において、野党の物理的抵抗がなかったにもかかわらず、突如として、「大学の運営に関する臨時措置法案」の強行採決を行なった。
 こうした異常事態に直面し、副議長は議長と相談のうえ、直ちに本法案を委員会に差し戻すべきであるにもかかわらず、この暴挙を認め、本会議に上程することに同意した。
 これらは明らかに、自らの裁定を否定するばかりでなく、副議長の職責を放棄したものといわざるをえない。かかる副議長をこのまま容認しておくならば、正常な国会運営は不可能である。
 これが、本決議案を提出する理由である。
    〔拍手〕
 以下、内容について御説明申し上げます。
 現松田、藤枝正副議長は、去る十六日、石井、小平前正副議長が憲法第五十七条違反に対する国民の指弾のもとに辞職した後に就任したものでありますが、実は、そのときすでに今日あることが予測されていたのであります。就任後旬日を出ずして、両君は、後世に残る名正副議長足り得るか、あるいは、与党自民党の田中、園田ラインの圧力のもとにブルドーザーの下敷きに成り果てるか、それは大学運営臨時措置法の審議の進展の間にきめられる宿命にあったのであります。しかし、松田、藤枝正副議長候補が自民党で内定した報を聞いて、国民のほとんどは、これはブルドーザーの犠牲候補だと直感したのであります。
 なぜならば、松田竹千代新議長は、明治二十一年生まれ、テキサス無宿の異名はすでに遠く、そのすぐれた反骨精神もようやく衰え、もはや議長の重責にたえるものではないのであり、加えて、藤枝泉介新副議長は、自民党の中ではまだ働き盛りではありますが、残念なことに強行採決では前科者なのであります。すなわち、昭和四十年、日韓国会の際、衆議院日韓特別委員会において、質疑打ち切り、強行採決の動議を提出した張本人だったのであります。まさに、因果はめぐるであります。かつて、みずから強行を演じた藤枝君は、今度は他人の強行のために犠牲にならなければならないのであります。去る十六日、松田、藤枝正副議長の就任は、すでにその日から今日の醜態を予定されていたといわなければならないのであります。つまり、そのとき、法案製造マシン自民党は、適切な人身御供として、あなたたち二人を祭壇に祭り上げたのであります。(拍手)佐藤総裁以下、自民党首脳部の人間性を無視した酷薄むざんな党人事運営と、ただただ、毒まんじゅうと知りつつこれを食らう与党議員の無気力さをわれわれは目の前に見せつけられ、目をそむける思いであります。(拍手)しかし、われわれは、その醜さに面をそむけることはできても、それが直ちに日本政治を醜くする行為であることには、目をそむけるわけにはいかないのであります。
 本来、松田、藤枝新正副議長に課せられた任務は、前正副議長の犬死にを模倣することではなくて、失われたる議長の権威を回復して、議会政治を谷底から救い上げ、勇猛心をふるって議会制民主主義を再建するという、議員にとってはまさに至高の任務であったはずであります。
 議長の権威は与えられるものではありません。みずからつくり出さなければなりません。現実に、松田、藤枝両君は、就任直後のあいさつにその決意を述べられたではありませんか。そして、その意思を健保問題に対する議長調停案の中に取り入れたではありませんか。もちろんわが党は、健保改正案採決が憲法違反をおかしている以上、これを委員会に差し戻すか、あるいは少なくとも凍結することが前提でなければならないと考えるので、議長調停案を受諾はできなかったけれども、正副議長は、強行採決は行なわないと意思表示をしたのであります。
 当時、文教委員会では、御承知のとおり、物理的な抵抗は全く行なわれていなかった。あなたたち二人は、その信ずるところを十九日に野党各派に示された。しかるに、それからたった五日しかたりていない二十四日に、これが与党の手によって破られたのであります。このときこそ、猛然として、あなたはその権限によって与党の横暴を押え、国会の権威を確立すべきであったのではないですか。(拍手)あなたたちには、それができなかった。議長、副議長の権威は、全くかげろうのようなはかないものに再び落とされたのであります。すべての国民は、このありさまを暗たんたる気持ちで見詰めているでありましょう。国権の最高機関として、国会は一体これでよいのか。国民の最高の位置にあるべき議長、副議長が形骸と化してよいのか。私自身、国会議員に選出されて五年有余、今日ほど議員の一人としてむなしさを覚えたことはありません。(拍手)ある新聞は、一大学教授の意見として、大学運営臨時措置法よりも国会運営臨時措置法が必要だと論評しておりますけれども、むしろ私は、何よりもまず自民党運営臨時措置法の立法化こそ緊急に必要だと思います。(拍手)
 そもそも議会政治の原理は、国民代表による審議を通じての国民意思の決定であります。この議会における審議の原理とは、国家意思の形成過程に、できるだけ多くの代議員を参加させた上で反復討論をすることであります。そして多数決とは、単純な数的優位の表示ではなくて、多数意見と少数意見とが自由な言論、交錯する討論の中で、相対的真理を発見していくということでなければならないと思います。
 今日、多数の頭数だけを頼む自民党のファッショ的な議会運営によって、議会の原理に基づく議会制民主主義は国民の信頼を全く失ったのであります。しかし、国民のすべては、政治に対して多くの熾烈な要求を持っているのであります。今日このときに、満たされざる大衆の意思はどこへ向かったらよいのか、議会外の政治運動に直接勃発せざるを得なくなるのではないでしょうか。思想を国家意思に媒介、統合する機関を議会に求める思想を奪い去られた大衆は、直接行動によらざるを得なくなってくるのではないでしょうか。つまり、議会制の持っている一つの欠陥があらわれてまいります。つまり、議会政治をブルジョアジーの無産大衆に対する搾取に最も適合した政治形式だとの考えが強まってくる危険があるのであります。そればかりではありません。最大の危険は、議会が特殊利益の代弁機関に転落しつつある事実について、ファシストがこの欠陥を誇大化して、議会政治にかわる独裁の実現、すなわち、シーザー主義の台頭を許す機会を与えることに至る危険であります。事実、すでに各地に再び多くの右翼団体、暴力紀の復活、跳梁が問題となっているではありませんか。過去において、以上のことは多くの国が第一次世界大戦の前後に経験し、そして第二次大戦の原因がそこにあったのは、歴史の示したとおりではありませんか。
 民主主義というものは、その運営が著しく困難な制度なのであります。その中心となる大きな立法機関を能率的に働かせることは、これこそ最もむずかしい課題であります。その頂点に立つ議長、副議長の責任は、この上もなく重大であります。そして最も留意すべきことは、少数派の意見の尊重ではありませんか。まして、今日の日本の国民の支持率は、与野党議員数とは逆であることは、まぎれもない事実であるとすれば、議会を国民意思の完全な代表機関として、議会政治の価値を今後も存続させるために、かつての英国議会のオンスロー議長に学ばなければならないと思います。すなわち、オンスロー議長は、われわれの議事の形式を、権力の手による企てに対して、少数派を守る手段とすることであると喝破しているのであります。オンスロー議長は、この信念によって、実に三十三年間、議長職をつとめてまいりました。
 藤枝副議長、あなたは、このオンスローの信念、気概をみずから堅持し、かつ、松田議長にとらしめる責任があったのではありませんか。それによって初めて日本の議会制民主主義は再建されたはずであります。あなたがその至高の責任を果たさなかったのは、自民党のロボットとして望むべくもないかもしれません。しかし、国民の立場に立って、まことに残念でならないものであります。
 もはや藤枝君に望むべきただ一つの希望は、あなたはやめることだと思います。したがって、最後に、あなたに一音だけ申し上げる。藤枝泉介君、おやめなさい。
 以上をもって私の提案理由の説明を終わります。(拍手)
    ―――――――――――――
#62
○議長(松田竹千代君) 質疑の通告があります。順次これを許します。佐野進君。
    〔佐野進君登壇〕
#63
○佐野進君 私は、日本社会党を代表して、ただいま提案されました副議長不信任案に対して、若干の質問をいたします。
 副議長藤枝君は、第六十一国会が日本の憲政史上まれな異常事態連続の中で、前小平副議長が人身御供とか焼身自殺とかいわれる自民党の党略の犠牲となり、辞任のあとを受け、去る十六日副議長に就任されたばかりであります。副議長就任に際しての藤枝君は、終盤国会において国会の正常化をはかり、失われた国民の国会に対する不信をぬぐい去り、危機に瀕した日本の民主政治の立て直しをはかるべく、深い反省の上に重大な決意を固められて就任されたはずであります。
 しかるに、わずか旬日にして、またもや大学の運営に関する臨時措置法案の強行成立をあえて行なおうとしていることは、気違いじみた事態を繰り返すということであり、このことは、藤枝君の副議長就任にあたって抱かれた決意に反するものと思うのであります。衆議院の副議長として辞任された前副議長より悪質であり、議会制民主主義を破壊する行為であって、副議長の職を直ちに辞すべきが当然であります。
 提案者は、副議長が過去十日の間に、真に公正無比の立場に立ち、議長を補佐して事態の収拾と国会の正常化にいささかでも尽力されたと思われる点があったら、御説明願いたいと思うのであります。
 第二に、大学の運営に関する臨時措置法案は、その内容においてきわめて反動的、非民主的であり、今日の大学問題の本質をはずれたものであることは、いまさら言うまでもないのでありますが、学問の自由、大学の自治を破壊し、その方向は日本の教育を誤らせるものであるといわなければならないのであります。きのうから本日の新聞によれば、全国九十六の国立、公立、私立を含めた大学の学長が反対の声明を発表し、百三十校をこえる大学が反対を決定し、全国各地から、乏しい研究費をさいて日ごろ真摯な研究にいそしんでいる学者、研究者の多くは、日本の教育と学問の将来を憂え、速日のように国会に、各議員のところに抗議と要請のため押しかけているのであります。
 しかるに、政府・与党は、審議とは名ばかりで、あらかじめ設定されたプログラムに乗せて、会期末までにしゃにむに押し通そうとしているのであります。このようなやり方は、多数の横暴どころか、政府・自民党が口で非難する暴力の行使にほかならないのであり、提案者は、民主政治の基本原則である少数意見の尊重が守られずに、多数の暴力によって圧殺されるとき、これに対してどのような対抗の道が残されていると考えるか。チャップリンの「独裁者」という映画にもあるように、「一人殺せば殺人者、百万人殺せば英雄とあがめられる」という文句があるが、まさにファッショヘの方向をたどる暴挙であり、副議長の責任は大きいと考えるが、その御見解をお示し願いたいのであります。
 なお、ここで藤枝君を辞任せしむることは、空洞化しつつある議会制民主主主義を破壊する役割りを藤枝君にしょわせない、せめてもの思いやりのある措置と思うのであります。朝日ジャーナルの「風速計」は「使い方しだい」として、次のように書いているのであります。
 国民の大多数は議会民主制を支持している。ところが、かんじんの国会が、議会民主制の破壊となるようなことを平気でやっている。みぞはひろがる一方だ。自民党は、国会内のかけひきという低次元でしか政治を考えることができぬらしい。はじめ会期延長には回数の制限がなかった。それを通常国会では一回、臨時国会では二回までと改めたのは、延長を最小限にとどめる趣旨からで、審議する重要法案も大体一本にしぼる慣例ができていた。ところが現在三法案。一回しか延長できないから長くとっておく、という理屈に変った。制度とハサミは使い方しだいだ。権力者が制度を乱用すると、抵抗は暴力へとかたむく。歴史の教訓である。暴力と同様、議会民主制にとっての危険は、野党の審議を無意味化することだ。与党が絶対多数をもち党の統制がきいている限り、採決に問えば与党は勝つにきまっている。野党としてはせいぜい審議未了に追いこむほかに手がない。長い会期延長は、この手をも封じたことになる。自民党はそれをねらったのだ。しかし国民の立場からいえば、一つの総選挙から次の総選挙までの間、多数党に何をしてもよいという白紙委任状を与えたわけでは断じてない。強行採決を多数決原理と称して正当化するのは、権利の乱用だ。強行採決、審議空白、議長あっせん、正常化という手続きが、今国会だけですでに五回も衆院でくりかえされた。異常があたりまえとなり、慣行化してきた。自民党の議席も得票率も、世論調査の支持率も減る一方なのに――国民がそれをみてどう感じるかを、権力者は考えねばならぬ。民衆による政治への直接参加が問題とされてきたのは、国会の形骸化、代議制への不信からだ。それでもなお大多数の国民は暴力を否定する。だから「参加」を問題とするのだ。巨大社会ではコミューン方式は無理と知りつつ、魅力を感ずる人が多いのはなぜか。それを治安対策という低次元で考えていると、大変なことになる。
と述べているのであります。提案者は藤枝君の行為と比較して、このことに対してどのようにお考えになるか、その所見をお伺いしたいのであります。
 第三に、副議長藤枝君は秀才の誉れ高い船田三兄弟の末弟であり、長兄船田中氏は昭和四十年の日韓国会の際衆議院議長であり、混乱の責任をとってやめているのであります。藤枝君は旧内務官僚から政界入りし、岸、川島両氏の信頼厚く、かつて同じ派の荒舩元運輸大臣が急行停車事件でやめたあと、ピンチヒッターとしてそつなくこなし、自治大臣をはじめ多くの役職をつとめ、自民党の中では、藤枝君ほど党役員や閣僚を多く経験した人は少ないといわれている。だから、藤枝副議長が政府・与党のかいらいとなって、今期末までに残された重要法案である大学の運営に関する臨時措置法案をしゃにむに強行せんとするやり方は、まさに民主政治が封殺され、言論の統制された翼賛政治における内務官僚的発想を思い起こさせるものがあり、文教委員会の強行採決を認め、本会議において強行ぜんとする藤枝君の行為は、断じて許すことができないと思うのであります。(拍手)
 副議長たるものは、その権力に奉仕する能吏たる資質のすぐれていることにおいてではなく、民主主義的な議会人としての資質において、民主主義の理念を体した識見、人格の高さにおいて、ひいでていなければならないのであります。藤枝君は長兄同様、優秀な人物で通してきたことは認めるが、国会の運営においては、長兄が議長として、君が副議長としての違いはあれ、まさに落第生と断ぜざるを得ないと思うのでありますが、提案者はどのようにお考えになるか、お聞かせを願いたいと思うのであります。(拍手)
 第四に、わが社会党は、政府・自民党に対し、国会の民主的運営のために、議長、副議長の党籍離脱を強く要求してきたのである。と同時に、議長は与党から、副議長は野党第一党から選ぶべきが憲政の常道であると主張してきたし、今回の正副議長の選任にあたっても、繰り返し要求したにもかかわらず、にべもなく拒絶されたのであります。その理由は少しも明らかでなく、このような正当な主張が取り入れられないことは、全く不可解といわなければなりません。
 私は、わが党の主張が、単に一野党として、一社会党のそれではなく、他の野党も一致したところであり、国民世論のうなずける議会制民主主義の常識と考えて、その正当性をあらためてここに主張し、次の機会から必ず実現さぜるべきだと考え、このことが実現されるならば、議会制民主主義破壊への道は防げるものと考えるが、提案者のこの点についての率直な御見解を承りたいのであります。
 第五は、今回の議長、副議長の就任は、前議長、副議長の、佐藤内閣・自民党の健保採決にあたって、不当なる要求を突きつけられたことに対し、抗議の意味を持つことはすでに明らかにされているのであるが、そのあとを受けて選任された松田議長は、就任後の行動にもあらわれているがごとく、きわめて不安定な議長であり、佐藤総理の好みと大学法案の処理のため、短時日の命と予測される中で党略として選ばれたのであるが、副議長藤枝君は、その議長の足らざるを補うだけでなく、むしろ逆に、これを監視し、推進させる役割りをになっていることは、その選任の経過とその後の動きを見れば明らかであります。すなわち、報道されるところによれば、今回の副議長候補には、異なった派閥から数名の名前があげられていたそうである。藤枝君の派閥の長、川島副総裁は、正副議長はともに終盤国会を乗り切るリリーフであり、暫定だからと見て、自派からの起用に反対し続けたといわれるが、佐藤総理が、松田議長に配する副議長としての彼の手腕を高く評価し、押し切ったといわれることは、短命を予測し、その役割りを果たし、佐藤総理に忠勤を励まんとする哀れな姿をいわなければならないのであります。(拍手)
 不偏不党、公平中立の立場を貫くべき正副議長の職が、派閥の争いの中でたらい回しにされ、政争の具に供されているのは、残念ながら現実の日本の民主政治の実態である。このような弊害をなくするためにも、藤枝君の副議長として果たしつつある役割りを直ちに停止せしめ、議長、副議長の権威を高からしめるためにも、藤枝君を辞任せしめ、円滑なる議会運営の状態を取り戻すべきだと考えるが、提案者の御見解をお伺いし、私の質問を終わります。(拍手)
    〔野間千代三君登壇〕
#64
○野間千代三君 佐野議員の御質問にお答えをいたします。たいへんたくさんございますので、簡潔にお答えをいたします。
 まず第一の、藤枝衆介君は副議長として功績があったかどうかという御質問ですが、これは簡単に、ありません。
 二番目に、副議長の責任は大きいけれども、それを果たせるかどうかという御質問でありますが、果たせないので、不信任案を出しました。
 三番目に、少数党の権利の問題、これはたいへん重要な問題であります。
 議会制民主主義というものは、多数党に対する少数党の主張によって、あるいは数多くのチェックによって多数党が自分から自制をして、議会制民主主義を発達させていくという機能があって、初めて真の国会の運営が行なわれ、国会の権威が国民によって支持されるということになるだろうと思います。
 たとえば、議会の先進国といわれているイギリスの議会で見てまいりますと、一番大きく扱われております野党の抵抗権が、長時間の質問あるいは長時間の討論であります。たとえば、いろいろな例がございますけれども、議会の歴史を見るというと、一九五七年の民権立法というのが、これはアメリカの例でありますが、ありました。その中で、サーモンドという議員は、実に二十四時間十八分単独で演説をして、自分の主張を通していったという歴史がございます。またイギリスの例では、パークという議員が、ジョージ三世の権力を制限して、議会と政党の政治を守るために、歴史的な長時間演説を何回か行なって、パークの改革という議会の歴史を残しております。
 こういうふうに少数党、野党の正当防衛、正当な権利を主張することによって議会の運営が民主的に、かつ権威を持って持続される、こういうことが、日本の場合には自民党の横暴によって非常に抑制をされている、こういう実態であります。したがって、われわれは、やはりあらゆる手段を尽くして、野党の持っている正当な手段を使って、横暴な多数党の暴力をあらゆる機会に制肘して、議会制民主主義を守っていかなければならぬ、こういうふうに考えます。
 四番目に、藤枝副議長は優秀な官僚で、能吏ではあるけれども、副議長として適任であるかどうかという御質問であります。
 これは、もちろん非常に高い、そして大きな力を必要とする副議長という任務を遂行するのには、単なる官僚的な能吏では、とても尽くせるものではありません。しかも、最近の自民党の体質が、真の政治家あるいは政党人としての方々よりも、官僚出身の方々によって自民党が牛耳られている。これに今日の自民党という政党の大きな欠陥があると思います。(拍手)これは、われわれが他党をどうこうするわけではありませんけれども、このあたりを直さない限りは、自民党はほんとうの意味での進歩的な保守政党として成り立っていかないというふうに存じます。
 五番目に、藤枝副議長は落第生ではないかという御質問ですが、これはそのとおりであります。
 それから、自民党のいま申し上げた体質の一つに、自民党は多数を擁している、一回選挙をすれば何でもできる、そういう気持ちで、自民党あって国会なしという態度、ここに大きな問題があって、これを是正しなければならぬと思います。
 最後に、今回の正副議長は短命ではないかという御指摘、これはまさにそのとおりで、今回のこの藤枝泉介副議長の不信任案がぜひ通ることによって、それを証明したいと思います。(拍手)
#65
○議長(松田竹千代君) 伊賀定盛君。
    〔伊賀定盛君登壇〕
#66
○伊賀定盛君 私は、ただいま野間千代三君より提案されました藤枝副議長不信任決議案の趣旨説明に対して、質問をいたしたいと存じます。
 藤枝副議長は、去る十六日、松田竹千代議長とともに、石井議長、小平副議長の辞任のあとを受けて就任されて、まだわずか十日間しかたっておりません。
 そもそも石井前議長、小平前副議長の辞任に至った経過は、健保特例法修正案の衆議院通過にあたり、わが党が憲法第五十七条及び衆議院規則第百五十二条に基づいて記名投票を要求していたにもかかわらず、無謀にも起立採決によって行なうという、憲法無視の、議会史上かつてない議会運営を行なったことに辞任の主たる原因があるのであります。公正なるべき議会運営の任に当たって、正副議長が自民党のかいらいとなり下がり、国民多数の利益とその権利を犠牲にして、自由民主党に隷属し、言われるがまま、その理非正邪の判断を失い、風のまにまに漂うアシのごとく、きょうは東へ、あすは西へと、今日の議会運営はまさにさまよえる羊にひとしく、議長の権威は一体いずこにありやといわざるを得ません。
 およそ国会とは、国権の最高機関であり、神聖にして侵すことのできない公正かつ厳粛な言論の府であり、審議の場であります。ちなみに、代議制をとる議会史上、その伝統と権威にかけて、その範となすべきイギリス議会にその例を見るごとく、議長、副議長は、その公正中立性を堅持するために、党籍離脱、あるいは副議長を野党から選出する等の措置を考慮すべきであります。わが党は、今日まで事あるごとに、正副議長の党籍離脱、中正公平な立場を強く要求してまいったのであります。しかるに、自民党はこれを拒否し、独占を続けてまいりました。
 今回のごとき国会混乱は、今次第六十一回国会中、すでに十数回にも及ぶに至っては、まさにこれを頑迷固陋、血迷える暴挙といわずして、形容のことばを知らないのであります。国会に課せられた良識の府としての使命を忘れた暴挙、その一切の責任は、あげて与党たる自民党にあると信ずるのであります。趣旨説明者はいかがお考えになるか、御答弁を懇切御丁寧にお願いをいたします。
 第二に、憲法無視の国会運営を行ない、その責めに耐え切れずして辞任された石井前議長、小平前副議長のあとを受けて就任された松田議長、藤枝副議長は、その就任にあたり、国会正常化に誠心誠意努力することを約束し、委員会で強行採決が行なわれたときは、あらゆる努力をすると明らかにされたのであります。議長が交代し、強行採決はしないという約束が確認されたばかりのつかの間に、一昨夜文教委員会において、野党の何の抵抗もないのに、大学運営臨時措置法案が一方的に強行採決されたのであります。しかも、大坪文教委員長は、本会議開会中に本会議場を抜け出して、文教委員会の委員長席に着いているという、議員としてあるまじき行為まで犯しております。当日の各新聞が自民党の強行採決の計画を報道していたのでありますから、事前に、議長、副議長は適切な指導をすべきであったと思うのであります。また、文教委員長の行為に対して、院の権威と秩序を保つ責任にある正副議長は、委員会の採決を無効とし、差し戻す等の適正なる手段を講ずべきでありました。しかるに、議長、副議長は、文教委員会における強行採決について、ただただ遺憾であるということを繰り返すことによって誠意を偽装しつつ、他方では、大学法案を二十五日の衆議院本会議の議題とすることを一方的に通告をするという、一党一派に偏した国会運営を行なったのであります。しかも、昨日わが党柳田国対委員長等と会談中、用便に行くと称して席を立ち、トイレには行かず自室に閉じこもり、与党議員に連れられ、自民党控え室へ逃げ込んだのであります。このことは、一党の幹部との会談を裏切ったものであり、まさにペテン行為であり、断じて許すことができないのであります。(拍手)
 さきにも述べましたように、議長、副議長はその就任にあたって、国会正常化に努力する、強行採決がなされた場合は、あらゆる努力をすると明言しながら、何もしなかったということは、不作為による罪の成立要件を満たしており、職責の重大な怠慢であります。
 自民党は、多数にものをいわせて首のすげかえを行なっただけで反省がなく、国会運営の責任者、立法府の最高責任者である正副議長を、相変わらず自民党の私物と考え、あやつられるサルにひとしい存在にすることは明らかであります。この点に関し、趣旨説明者はいかがお考えになりますか、御答弁を願います。
 自民党は、今国会において衆参両院で十六回という異常な強行採決を行ない、国民の不信感は単に自民党に対する不信にとどまらず、国会そのものにまで発展しつつあることを銘記すべきであります。このように、各常任委員長の強行採決を許すことは、当該常任委員長の責任はもとより、これを制止しなかった正副議長の責任は最も重大といわねばなりません。議長を補佐するという重要な立場にある副議長が、このたびの大学運営臨時措置法の際にも全く無為無策で、副議長としての役割りを果たしていないのであります。このことは、議長と同罪といわなければなりません。
 副議長藤枝泉介氏は、船田中、船田享二氏とともに大臣三兄弟として政治的名門に育ち、その手腕、力量はあまねく知られておるところであります。長兄船田中氏は、かつて議長として日韓条約を強行採決し、国民怨嗟の中に辞任するという、いわば悲劇の英雄ともいうべき人であります。三兄弟の末弟、いまを時めく第四十八代藤枝泉介副議長、願わくは長兄のわだちを踏むことなかれ。その政治的名家としての素質、その経験、その識見、力量の一切を傾け、いまや地に落ちつつある国会の威信回復に身を挺し、その名声を後世末代に伝えるかどうか、いまや重大な岐路に立っておるといわねばなりません。
 藤枝副議長、直ちに議長を正しく補佐し、大学運営臨時措置法案を文教委員会に差し戻し、国会の正常な審議を軌道に乗せられるよう、あなたの良心に訴え、あわせて自民党執行部の猛省を促して、私の質問を終わりたいと思います。(拍手)
    〔野間千代三君登壇〕
#67
○野間千代三君 伊賀議員の御質問に対してお答えいたします。
 伊賀君の御質問はいろいろございましたけれども、せんじ詰めると、要点とするところは、自民党が国会をあらゆる機会に私物化をしている、議長、副議長がそのかいらいになって、なすところを知らない、つまり、国会の真髄というものを、与党なりあるいは議長、副議長が心得ておらない、ここに欠陥があるんじゃないか、こういう御質問であります、そのとおりだろうと思います。
 この機会に、たいへん重要な問題でありますから、いろいろ資料を調べてみますと、議会政治における審議というものはどういうものであるか、ただ単に本会議、委員会等を開くだけでなくて、その背景になっている議会政治、議会の審議の原理というものはどういうものであるかということが、きわめて重要な問題だろうと思います。そうして伊賀君も、その真髄がはっきりすれば、自民党の今日のような暴挙なり低俗な手段はとられないで済むんではないかという御指摘だろうと思います。
 そこで、ここに平凡社出版の「政治学事典」というのがございまして、その中に議会政治の審議の原理という項目がございます。これはたいへん貴重な資料でございますから、これを通読をして、この際、自民党に大きな反省を求めたいというふうに思います。(拍手)これは私の一個人的な見解でなくて、世界に通用をしている議会政治の審議の原理でありますから、ぜひ丁重にお聞き取りをいただきたいと思います。ぜひ学んでいただいて、今後こうした事態のないようにしてもらいたいというふうに思います。
 議会政治における審議の原理について。
 議会政治が国民代表の機関として、単なる政治的な意味を持つだけではなく、真に理解しなければならないことは、議会政治の発達の過程において、その実体と形式との背離をできるだけ合致させるための努力がしばしばなされてこなければならない。その努力を象徴する原理が審議の原理であって、すなわち、審議の原理は、議会における国家意思の形成過程において、できるだけ多数の意見を参加させ、公開の議場で慎重な討論を反復させることによって、代表の意義を具体化することに、また他方では、この過程の存在によって、一般人民の議会に対するあるいは選挙に対する政治的判断を容易ならしめる意味を持つものである。いいかえれば、代表の原理は、審議の原理の存在によって、その抽象化を補強されるとともに、審議の原理は、代表の原理に裏打ちされることによってその存在理由をもっているのであり、いわば両者は形影相ともなった関係にあるということができる。イギリスの議会において、全議員に法案の周知を徹底させ、その討論に参加させる機会をあたえる目的からもうけられている三読会制や全院委員会制の存在、少数委員にのみ審議の特権をあたえる常任委員会制の限定、私法案にたいする慎重で特殊な審議手続や自由討議制にたいする尊重、十九世紀末まで討論終結制をゆるさなかった議事方法などの政治的慣習は、いずれも、審議の原理を、制度的に具体化したものである。なかんずく、審議の原理をもっとも明瞭に象徴している議事方法は、多数決原理である。
    〔発言する者あり〕
#68
○議長(松田竹千代君) 静粛に願います。
#69
○野間千代三君(続) 書いたものを読んでいるのだから、よく聞きなさい。
 すなわち多数決といっても、ときに誤解されるように、単純な数的優位の表示ではなく、むしろ多数意見と少数意見とが、相互の主張を自由なる言論の保障された議場で縦横に交錯せしめ、その討論の過程のなかで相対的真理を発見してゆくという自己制限を前提とした態度が、政治的伝統となっているのである。今日にいたっても、絶対多数の……(発言する者あり)
ここをよく聞きなさい。
 与党が、ときに少数派の野党からなされる批判や修正を快く受容する事例がみられるのは、こうした審議の原理がいかに根強く議会政治に浸透しているかをものがたっている。この点において、常任委員会制を重用するアメリカや……
ここで日本の議会政治を批判しております。その批判は、
 現在の日本の議会が、一方において議事の審議を促進する効果はあるにせよ、特殊の利権と結託する危険を導入しているのは、かならずしも議会政治の本旨にそうものではない。
こういうふうに書かれております。(拍手)
 この「政治学事典」においても、すでに日本の今日の自民党の独裁的な、しかも国会の審議の原理を放棄した議会運営のやり方について、このように鋭く批判をしております。こうした自民党の国会を私物化した、そうして議長や副議長を、党籍の離脱も許さないで、自民党のかいらいとして、ときには強行採決の犠牲にするような、議長、副議長を軽視するやり方、ここに今日の日本の政治の悲劇があります。したがって、こうした点、多くの国会の審議なりあるいは運営に対するわれわれ野党の意見を十分に尊重をして、国会運営のやり方を是正しなければ、今日の日本の政治の悲劇は直らないと思います。
 ぜひこの機会に、副議長の不信任を通過することによって大きく反省をして、日本の政治を、国会民主主義政治を、国民の信頼を取り返すように、お互いに努力の必要があると思います。
 以上で終わります。(拍手)
    ―――――――――――――
  質疑終局の動議(園田直君外二十六名提出)
#70
○議長(松田竹千代君) 園田直君外二十六名から、質疑終局の動議が提出されました。
 本動議を採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行ないます。本動議に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
    〔議場閉鎖〕
#71
○議長(松田竹千代君) 氏名点呼を命じます。
    〔参事氏名を点呼〕
    〔各員投票〕
#72
○議長(松田竹千代君) なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#73
○議長(松田竹千代君) まだ投票しない諸君は、なるべくすみやかに投票せられんことを望みます。
    〔投票継続〕
#74
○議長(松田竹千代君) 投票をお急ぎ願います。
    〔投票継続〕
#75
○議長(松田竹千代君) 投票をお急ぎ願います。
    〔投票継続〕
#76
○議長(松田竹千代君) 早く投票してください。
    〔投票継続〕
#77
○議長(松田竹千代君) 投票漏れはありませんか。
    〔「まだある、まだある」と呼ぶ者あり〕
#78
○議長(松田竹千代君) 早くお願いします。
    〔投票継続〕
#79
○議長(松田竹千代君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
    〔議場開鎖〕
#80
○議長(松田竹千代君) 投票を計算いたさせます。
    〔参事投票を計算〕
#81
○議長(松田竹千代君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
    〔事務総長報告〕
 投票総数 三百四十六
  可とする者(白票)       二百十一
    〔拍手〕
  否とする者(青票)       百三十五
    〔拍手〕
#82
○議長(松田竹千代君) 右の結果、質疑は終局するに決しました。
    ―――――――――――――
 園田直君外二十六名提出質疑終局の動議を可とする議員の氏名
      安倍晋太郎君    阿部 喜元君
      相川 勝六君    愛知 揆一君
      青木 正久君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      天野 公義君    荒木萬壽夫君
      荒舩清十郎君    有田 喜一君
      井出一太郎君    井原 岸高君
      伊藤宗一郎君    伊能繁次郎君
      池田 清志君    石井光次郎君
      石田 博英君    稻葉  修君
      稻村佐近四郎君    宇野 宗佑君
      植木庚子郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    内海 英男君
      浦野 幸男君    江崎 真澄君
      遠藤 三郎君    小川 半次君
      小川 平二君    小澤 太郎君
      小渕 恵三君    大石 八治君
      大竹 太郎君    大坪 保雄君
      大野  明君    大野 市郎君
      大橋 武夫君    大村 襄治君
      岡本  茂君    奥野 誠亮君
      加藤常太郎君    加藤 六月君
      賀屋 興宣君    鍛冶 良作君
      海部 俊樹君    桂木 鉄夫君
      金丸  信君    金子 一平君
      金子 岩三君    上林山榮吉君
      神田  博君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      川島正次郎君    川野 芳滿君
      菅  太郎君    菅野和太郎君
      木野 晴夫君    木部 佳昭君
      木村 武雄君    菊池 義郎君
      北澤 直吉君    吉川 久衛君
      久野 忠治君    久保田円次君
      久保田藤麿君    鯨岡 兵輔君
      熊谷 義雄君    倉石 忠雄君
      倉成  正君    藏内 修治君
      黒金 泰美君    小平 久雄君
      小峯 柳多君    小宮山重四郎君
      小山 長規君    小山 省二君
      河野 洋平君    河本 敏夫君
      佐々木秀世君    佐々木義武君
      佐藤 文生君    坂田 道太君
      坂村 吉正君    坂本三十次君
      櫻内 義雄君    笹山茂太郎君
      志賀健次郎君    始関 伊平君
      塩川正十郎君    塩谷 一夫君
      重政 誠之君    島村 一郎君
      正示啓次郎君    白浜 仁吉君
      進藤 一馬君    菅波  茂君
      鈴木 善幸君    砂田 重民君
      世耕 政隆君    瀬戸山三男君
      園田  直君    田澤 吉郎君
      田中伊三次君    田中 榮一君
      田中 角榮君    田中 龍夫君
      田中 正巳君    田中 六助君
      田村  元君    田村 良平君
      高橋清一郎君    高見 三郎君
      竹内 黎一君    竹下  登君
      谷川 和穗君    中馬 辰猪君
      塚田  徹君    辻  寛一君
      坪川 信三君    渡海元三郎君
      登坂重次郎君    徳安 實藏君
      床次 徳二君    内藤  隆君
      中尾 栄一君    中垣 國男君
      中川 一郎君    中川 俊思君
      中野 四郎君    中村 梅吉君
      中山 榮一君    永田 亮一君
      永山 忠則君    灘尾 弘吉君
      二階堂 進君    丹羽喬四郎君
      西岡 武夫君    西村 英一君
      西村 直己君    根本龍太郎君
      野田 卯一君    野田 武夫君
      野原 正勝君    葉梨 信行君
      橋口  隆君    橋本登美三郎君
      橋本龍太郎君    長谷川四郎君
      長谷川 峻君    八田 貞義君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      原 健三郎君    原田  憲君
      広川シズエ君    廣瀬 正雄君
      福家 俊一君    福井  勇君
      福田 赳夫君    福田 篤泰君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤尾 正行君    藤田 義光君
      藤波 孝生君    藤本 孝雄君
      船田  中君    古井 喜實君
      古内 広雄君    古川 丈吉君
      保利  茂君    坊  秀男君
      細田 吉藏君    本名  武君
      前尾繁三郎君    増岡 博之君
      松澤 雄藏君    松野 幸泰君
      三池  信君    三木 武夫君
      三ツ林弥太郎君    三原 朝雄君
      水野  清君    湊  徹郎君
      宮澤 喜一君    武藤 嘉文君
      村上  勇君    村上信二郎君
      村山 達雄君    毛利 松平君
      粟山  秀君    森下 國雄君
      森田重次郎君    八木 徹雄君
      保岡 武久君    山口 敏夫君
      山下 元利君    山田 久就君
      山中 貞則君    山村新治郎君
      吉田 重延君    早稻田柳右エ門君
      渡辺 栄一君    渡辺  肇君
      渡辺美智雄君    池田正之輔君
      關谷 勝利君
 否とする議員の氏名
      安宅 常彦君    阿部 昭吾君
      阿部 助哉君    赤路 友藏君
      淡谷 悠藏君    井岡 大治君
      井上  泉君    井上 普方君
      伊賀 定盛君    石川 次夫君
      石橋 政嗣君    板川 正吾君
      江田 三郎君    枝村 要作君
      小川 三男君    大出  俊君
      大柴 滋夫君    大原  亨君
      太田 一夫君    岡田 利春君
      岡本 隆一君    加藤 清二君
      加藤 万吉君    勝澤 芳雄君
      角屋堅次郎君    金丸 徳重君
      神近 市子君    唐橋  東君
      川崎 寛治君    川村 継義君
      河上 民雄君    北山 愛郎君
      久保 三郎君    工藤 良平君
      黒田 寿男君    小林 信一君
      兒玉 末男君    後藤 俊男君
      河野  密君    佐々栄三郎君
      佐々木更三君    佐野 憲治君
      佐野  進君    斉藤 正男君
      柴田 健治君    島上善五郎君
      島本 虎三君    下平 正一君
      田中 武夫君    田邊  誠君
      多賀谷真稔君    高田 富之君
      武部  文君    只松 祐治君
      楯 兼次郎君    千葉 佳男君
      戸叶 里子君    堂森 芳夫君
      内藤 良平君    中澤 茂一君
      中嶋 英夫君    中谷 鉄也君
      中村 重光君    永井勝次郎君
      楢崎弥之助君    成田 知巳君
      西風  勲君    野口 忠夫君
      野間千代三君    芳賀  貢君
      長谷川正三君    畑   和君
      華山 親義君    浜田 光人君
      原   茂君    平岡忠次郎君
      平林  剛君    平等 文成君
      広沢 賢一君    広瀬 秀吉君
      福岡 義登君    古川 喜一君
      帆足  計君    細谷 治嘉君
      堀  昌雄君    三木 喜夫君
      三宅 正一君    武藤 山治君
      村山 喜一君    森  義視君
      八百板 正君    八木 一男君
      八木  昇君    矢尾喜三郎君
      安井 吉典君    柳田 秀一君
      山内  広君    山口 鶴男君
      山中 吾郎君    山花 秀雄君
      山本 幸一君    山本 政弘君
      山本弥之助君    米内山義一郎君
      米田 東吾君    依田 圭五君
      渡辺 芳男君    浅井 美幸君
      有島 重武君    伊藤惣助丸君
      石田幸四郎君    小川新一郎君
      大野  潔君    大橋 敏雄君
      近江巳記夫君    岡本 富夫君
      沖本 泰幸君    北側 義一君
      小濱 新次君    斎藤  実君
      鈴切 康雄君    田中 昭二君
      竹入 義勝君    中野  明君
      樋上 新一君    伏木 和雄君
      正木 良明君    松本 忠助君
      矢野 絢也君    山田 太郎君
      渡部 一郎君    田代 文久君
      谷口善太郎君    林  百郎君
      松本 善明君
     ――――◇―――――
#83
○議長(松田竹千代君) 討論の通告があります。順次これを許します。山村新治郎君。
    〔山村新治郎君登壇〕
#84
○山村新治郎君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となっております副議長不信任決議案に反対の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 先ほどの提案者の趣旨弁明を聞いておりますと、その不信任の理由とするところは、全く事実と相違し、われわれのとうてい容認し得ないところであります。また、先ほど来の質疑応答を聞いておりましても、その発言は、いやしくもこの神聖なるべき議場においては許すべからざる言辞の遊戯に堕し、われわれを納得せしめるような、堂々たる品格ある議論はついにいささかも見出すことができなかったのであります。(拍手)これは、この決議案がいかにその理由に乏しいものであるかを如実に物語っているものといえましょう。
 藤枝副議長は、去る十六日、本院の大多数の支持によって副議長に当選せられました。そして息つくひまもなく、国会の権威を守り、議会運営を正常な姿に戻すために、松田議長を助けて、与野党の協力を求めながら連日連夜、文字どおり寝食を忘れて、あらん限りの努力を続けておられるのであります。(拍手)われわれはこの副議長の誠意がやがては実を結び、国会の運営が正常な軌道に乗ることを期待いたしておったのでありますが、残念なことに、頑迷な一部の野党の態度によって、この望みも薄れてしまいました。この責めは、一部野党の硬直した、かたくなな態度にあり、非難さるべきは副議長ではなくして、むしろこのような一部野党がその責任を負うべきでありましょう。(拍手)
 さらに、藤枝副議長は、人も知るとおり、政策の企画立案にすぐれた才能を有しておられます。加えて、温厚、円満な人柄の中に、き然たる信念を内に秘めておられます。いまわが国が困難な諸問題に直面しておるとき、国民の信頼にこたえて、世界の平和と国民生活の向上発展に尽くすべき国会の責務はきわめて重大なるものがございます。このときにあたり、藤枝副議長は豊かなその抱負と識見を十二分に発揮して、国会の権威を高めることに専念されることを、国民はひとしく期待しているのであります。ましてや、藤枝副議長に不信任案を突きつけるなど、夢想だにしていないと申しても過言ではないと思うのであります。
 私は、ここにこの決議案を提出せられた野党の諸君が、あやまちを正すにはばかるところなしと、従来の態度に深い反省を加え、すみやかにこの決議案を撤回して、真に国民のための良識ある政党として、本来の議会活動に寄与されんことを衷心から希望いたしまして、私の本決議案反対の討論を終わるものでございます。(拍手)
#85
○議長(松田竹千代君) 井岡大治君。
    〔井岡大治君登壇〕
#86
○井岡大治君 私は、日本社会党を代表して、ただいま提案になっております副議長藤枝泉介君の不信任案に賛成の討論を行なわんとするものであります。
 私は、仕事の関係で、国民の各層の方々とよくお話をいたしますが、その際ほとんどの皆さんから指摘されることは、物価が高い、この問題をはじめ、国民全体が政治の解決を求めている諸問題が山積しているにかかわらず、政治家は一体何を考えているのであろうかという疑問と同時に、強い批判を受けます。それには幾つかの原因があると思います。われわれ日本社会党の未熟も、その一つでありましょう。しかし、最大の原因は、自民党が二十三年という長い間政権を聖断していたため、政治にひずみがあります。おごりがあります。たとえば本第六十一国会において、党利党略による七十二日間の大幅会期延長、あるいは十二回の強行採決、その結果石井、小平正副議長の辞任という未曾有の大混乱を呈し、議会の信用を根底から危うくする等、政治不信を一そう深めたといえましよう。
 かわって誕生した松田、藤枝両正副議長に対し、私たち日本社会党は、今度こそ議会の信用を取り戻し、国民の政治不信を回復する最後の道と考え、松田、藤枝両氏に党籍を離れ、党利党略をなくするようすすめたのであります。このことは、石井、小平両前正副議長の意思であると考えました。しかるに政府・自民党は、両君の党籍離脱を認めないばかりでなく、松田、藤枝両正副議長の裁定と、進んで行なった各党問の申し合わせ事項を破棄し、またまた二十四日夜、本会議終了後十三回目の強行採決を行なわしめたのであります。これを政府・自民党のおごりと言わずして何と言えましょう。古いことわざに、おごる平氏久しからずということばがあります。いまや、政府・自民党の末期的病根はとどまるところを知りません。かかるときにこそ、国権の最高機関たる衆議院の正副議長は議会制民主主義を守り、政治不信を取り除くため一大勇猛心をふるうべきであると考えます。これが石井、小平前正副議長へのただ一つの報いる道であると存じます。同時に、政府・自民党によって汚された議会制民主主義を救い、国民の不信と国会軽視、進んでは青年層を中心に拡大しつつある直接民主主義思想を払拭する残されたただ一つの道であります。藤枝副議長の責務、まことに重かつ大であるといっても決して過言ではありますまい。それゆえにこそ、松田、藤枝両正副議長は、今後は強行採決を許さないと国民と各党に申し渡し、約束を取りつけ、公約されたのであります。その勇まことに大といえましょう。
 ところが、その舌の根もかわかない二十四日の夜、衆議院文教委員会における日本学術会議江上議長、加藤東大総長はじめ、全国の多くの教授、教職員及び学生諸君が重大な関心を寄せ、反対をしている大学運営臨時措置法案の強行採決を許し、本会議に上程しようとする行為は、痛恨のきわみであります。
 しかも、日本社会党は、衆議院文教委における自民党の不穏な動きをやめさせるため、前もって議長、副議長に厳重に抗議していたにかかわらず、自民党の走狗と化した藤枝副議長は、みずからの公約を破棄して政府・自民党に追随したことは、議会制民主主義の破壊者と断じて決して過言ではありません。議会制民主主義を守り、発展させるため身を挺してこそ、副議長の職責を果たしたといえましょう。これを怠った藤枝泉介君は、副議長の資格なしといわなければなりません。
 問題の大学運営臨時措置法案は、去る昭和三十七年、故池田前総理が、大学は革命の場と化していると言って大学管理法案を提出しようとしたが、国民の強い反対でついに廃案になったことは、国民の記憶に新たなところであります。それだけに、大学制度の改革は慎重の上にも慎重でなければなりません。しかるに、政府・自民党の、教育と研究の場たる大学を自己の欲する方向へ、金と権力、特に機動隊によって屈服せしめようとする態度、大学問題の本質をごまかし、政府・自民党の長年にわたる反動的文教政策を改めることなく、国民の素朴な大学改革の願いを悪用して、大学の自由な教育と研究を法の名において圧殺しようとする政府・自民党の措置は、学生の反対運動を盛り上げる以外何らの効果はなく、真の問題の解決にはなり得ない。このような重要法案を強行採決することによって成立させようとする政府・自民党に加担し、政府・自民党のロボットと化した藤枝副議長の態度の中にこそ、大学運営臨時措置法案の本質があると見るべきでありましょう。(拍手)
 そればかりではありません。文教委員長大坪保雄君は、本会議開会中、しかも記名投票中にかかわらず、本会議場を脱出し、衆議院第十六委員会室に、強行採決のための準備で委員長席に着席したことに至っては、議長、副議長の権威地に落ちたりというほかはありません。議長の権威を守るため、藤枝副議長は本会議を直ちに休憩を宣し、大坪保雄君を本会議場に呼び戻し、懲罰に付するの処置をとることこそ、議長の権威というべきでありましょう。(拍手)この措置をとり得ないばかりか、藤枝副議長は、もはや副議長として議会制民主主義を守る資格なしと言い得ましょう。
 この素朴な常識を踏みにじった政府・自民党に猛省を促すとともに、私は、不本意ではありますが、本動議に賛成の意を表し、私の討論を終わります。(拍手)
#87
○議長(松田竹千代君) 沖本泰幸君。
    〔沖本泰幸君登壇〕
#88
○沖本泰幸君 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま提案されました衆議院副議長藤枝泉介君の不信任決議案に対し、賛成の討論を行なうものであります。(拍手)
 さきに、自民党は、健保法案の強行採決で、正副議長に詰め腹を切らせるという高価な代償を払い、一方では、国民の政治不信を強め、日本の議会政治をどろ沼におとしいれたにもかかわらず、いままた大学法案を強行採決して、再び正副議長に傷をつけようとしております。この事態を表現するならば、あたかも、シロアリが国権の最高機関である国会の中に侵入し、知らないうちに議会制民主主義という大黒柱を空洞化してしまうようなものであります。私は、いま、言いようのない憤りと、国民に対して限りなき責任を感じつつ、藤枝副議長糾弾の理由を明らかにせんとするものであります。(拍手)
 二十四日夜の文教委員会で、自民党は大学運営臨時措置法案をわずか数十秒間で強行採決を行ない、例によって例のごとく、手を高々とあげ、万歳を叫びながら委員会室を飛び回っていたということであります。この姿は、まさしく、大学紛争、学生暴力に対抗するのに多数横暴という暴力行為をもってする自民党の醜い姿という以外にないのであります。(拍手)委員会室の傍聴席から、こんなことで学生を批判できるかと、やじが飛んでいたということでありますが、全くそのとおりであると思うのであります。
 政府・自民党は、今日の大学問題の責任が無能な文教政策にあることをたなに上げ、何ら抜本的な改革を講じようともせず、いたずらに皮相的な紛争解決の手段にのみ終始し、最初から首尾一貫して治安強化を策し、教育に対する政治権力の介入を意図するという暴挙に出ているのであります。学生たちの行動は、人間性を無視した政治権力の狂暴に反抗するものであり、また政府・自民党の横暴による議会制民主主義への危機感が、学生をさらに過激化させていると言えるのではないでしょうか。私は、一国の繁栄を決定する文化国家建設の根本学府たる大学を、ここまで混乱させた政府・自民党に猛反省を促すものであります。
 さて、衆議院副議長藤枝泉介君についてでありますが、わが公明党は、議会制民主主義崩壊の危機ともいうべき重要な時点に就任された新しい正副議長に対し、国会正常化を強く要望していたのであります。そうして、国会の権威を守るために物理的抵抗はしない、強行採決は行なわないことを申し合わせをいたしました。さらに、二十四日の本会議開会前にも、松田議長に対して、議長裁定で三党が申し合わせた強行採決はしないとの約束を大坪文教委員長に守らせてほしいと申し入れを行ない、松田議長からは、万一強行採決された場合、公明党の要求どおり、議長の立場で最善の措置をとらしてもらうと確約をされたのであります。しかるに、自民党にあのような問答無用の多数暴力を許し、国会を混乱におとしいれ、議会制民主主義をじゅうりんしたのであります。
 しかし私は、たとえ松田議長が自民党の横暴な横車に押されても、そのときこそ、議長を補佐する任にある藤枝副議長が、申し合わせ事項を順守するために全力をあげられることをかたく信じていたのであります。人当たりがやわらかで、またそつのないことで定評の高い藤枝君が、老齢の議長をささえ、議会制のピンチを救うであろうと期待をかけたのは、私一人ではなかったと思うのであります。しかしながら、藤枝君の柔軟性はわが党の信頼を裏切ることに利用され、副議長の権威を自民党の党利党略にのみ転用し、国会をして重大なる危機に追い込んでしまったのであります。
 強行採決は今国会の衆議院段階だけでついに十三回に達しました。あえてこれを行なった自民党は、多数党として国会正常化に責任を感じるどころか、二十四日の大学法案の審議に際しては、党内において、今度は二十八秒間でやってみせるぞという、不届きな宣告までしていたと新聞は報じております。このような事態にこそ副議長の威令を発揮すべきではありませんか。
 藤枝副議長は、松田議長とともに党内の圧力に屈し、国会史上の恥辱ともいうべき不当な強行採決を許し、すべての国民の政治不信を招くに至ったのであります。国会あって国会なきがごときこの実態は、正副議長あって正副議長なき姿というべきであります。自民党の走狗と化した正副議長の重責に対する無自覚、無責任は、まさしく議会制民主主義の形骸化を進め、立法府の権威を傷つけるもはなはだしいというべきであります。
 したがって、副議長藤枝泉介君は、議長とともにその任を辞して、みずからを深く反省し、国民の信頼にそむいたその非をわびることこそ、議会人として残された唯一の道であると確信するものであります。
 以上をもって、副議長藤枝泉介君不信任決議案に対する賛成の討論を終わります。(拍手)
     ――――◇―――――
#89
○議長(松田竹千代君) 本日は時間の関係上この程度にとどめ、明二十七日午前十時より本会議を開き、本日の議事を継続することといたします。
 本日は、これにて延会いたします。
    午後十時五十七分延会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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