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1968/12/10 第60回国会 参議院 参議院会議録情報 第060回国会 本会議 第1号
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1968/12/10 第60回国会 参議院

参議院会議録情報 第060回国会 本会議 第1号

#1
第060回国会 本会議 第1号
昭和四十三年十二月十日(火曜日)
   午後五時四分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議事日程 第一号
  昭和四十三年十二月十日
   午前十時開議
 第一 議席の指定
 第二 常任委員長の選挙
 第三 会期の件
    ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、日程第一
 一、故議員岡村文四郎君に対し弔詞贈呈の件
 一、故議員岡村文四郎君に対する追悼の辞
 一、日程第二及び第三
 一、特別委員会を設置するの件
 一、請暇の件
    ―――――――――――――
#3
○議長(重宗雄三君) 第五十九回国会閉会後の諸般の報告は、朗読を省略いたします。
     ─────・─────
#4
○議長(重宗雄三君) これより本日の会議を開きます。
 日程第一、議席の指定。
 議長は、本院規則第十四条により、諸君の議席をただいま御着席のとおり指定いたします。
     ―――――・―――――
#5
○議長(重宗雄三君) 議員岡村文四郎君は、去る十月二十日逝去せられました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。
 同君に対しましては、すでに弔詞を贈呈いたしました。
 ここにその弔詞を朗読いたします。
   〔総員起立〕
 参議院は議員正四位勲二等岡村文四郎君の長逝に対しましてつつしんで哀悼の意を表しうやうやしく弔詞をささげます
     ―――――・―――――
#6
○議長(重宗雄三君) 川村清一君から発言を求められております。この際、発言を許します。川村清一君。
   〔川村清一君登壇、拍手〕
#7
○川村清一君 私は、各位のお許しを得て、議員一同を代表し、このたび逝去されました参議院農林水産委員・正四位勲二等・故岡村文四郎君の御霊に対し、つつしんで御冥福をお祈り申し上げるとともに、生前の御功績をしのびつつ、一言追悼の辞を申し述べたいと存じます。
 君は、明治二十三年九月、南国土佐・高知県に生まれられ、齢七十八歳、参議院議員として天寿を全うされました。その七十八年の生涯は全く農業と農村にささげられたのであります。そして農民の父として尊敬せられ、土に生まれ、土を耕し、ついに参議院議員に選ばれましたが、君こそ農民議員であり、いまやその土に帰られたのであります。哀悼の至りであります。
 君は、土から出た、世にもめずらしい立志伝中の人であったのであります。高知で育ち、十八歳の夢多き青年時代を迎えた君は、一家をあげて北海道開拓を志し、大正元年十二月渡道され、オホーツク海に面した文字どおり酷寒の地・紋別に入植、真冬は零下三十度にも達する寒冷と積雪と戦いつつ、三年を経ずして二十ヘクタールの荒野を開墾、みごとに開拓農民として成功されるとともに、寒地農業を確立されたのであります。君は、ここで不撓不屈の精神をもって農業に従事するかたわら、大正十年以来村会議員となり、あるいは当時の産業組合長として農村の振興に努力されたのであります。特にその情熱的な組合活動はようやく万人の認めるところとなり、次いで昭和十年には北連理事となり、その後専務理事、副会長の要職に就任、当時窮乏のどん底にあった北海道農民の営農改善と固定化負債の整理に奔走され、政府資金導入による再起の先べんをつけられ、これを契機として、全国的に組合金融の充実と備荒貯金の積み立てに努力されたのであります。現在、その隆盛を見ておりますわが国の農協組織の基礎は、このようにして、この時代に築き上げられたものであることは、当時の関係者のひとしく認めているところであります。
 戦時経済においては、北海道農業会専務として食糧増産に当たり、終戦後は副会長を経て会長に就任、戦後の経営安定と新しい組合運動の推進に努力されたのであります。思えばこの間、昭和二十二年、新しい農業組合法が制定公布されるや、全道の組合に推されて北海道信用農協連会長となり、以後十年にわたってもっぱら組合金融の育成強化をはかり、打ち続く冷害凶作にもめげず、災害資金の導入や畑作振興、負債整理等の資金対策に尽瘁されたのであります。特に、政府関係者や日本銀行を動かして、農業手形制度の創設に努力された功績は、長くわが国の農林金融史上にさんとして輝き、後世に伝にられていくことでありましょう。
 また、当時の農協組織の再建整備につきましては、持ち前の信念と協同組合人としての手腕力量を遺憾なく発揮せられましたことは、これまた関係者のひとしく称賛しているところであります。とりわけ、北海道の農協共済事業の推進に多大の功績をあげるとともに、後、全国共済農協連の育成に尽くされ、その後、全国農民の推挙を得て会長に就任、今日の農協共済の基礎を不動のものとされたことは、最大の功績と言えるでありましょう。
 次に、君の国政への足どりは、昭和二十二年参議院議員の第一回通常選挙に全国区から立候補され、わが国最初の参議院議員に当選、三十四年、四十年と三回にわたって全国区議員の議席を獲得、この間、全任期をただ一筋に農林水産委員として、ひたすら農林漁業立法の制定に当たられたのでありまして、まさに農民の父として、草の根の民主主義を農民に定着せられた功績は、まことに大なるものがあります。
 また、同委員会におきまして、農協法その他の重要法案の審議に発言され、詞々と質問されましたが、みずからの体験に基づく農政論議であり、興奮されると、たまたま方言が飛び出し、いつも速記者泣かせをしたことも、いまはなつかしい思い出であり、 エピソードの一つになっております。
 晩年は円熟の境地に達せられ、同僚議員の敬愛を集めておられました。その大きな体躯のうしろには、みずからくわをとられた開拓農民の底知れぬ力とその経験や、全共連をはじめとする数多くの中枢的な全国農林関係団体役員の重みがずっしりと感じられたのであります。
 しかし、いまやその長い政治生涯の中で、いかなる国会役職も固辞され、常に一農林水産委員として自己の本分を尽くされてこられた岡村委員の姿はありません。
 日本の農林漁業が、いままでにない大きな数々の試練に立っているとき、まことに惜しい人を失ったさびしい気持ちが胸一ぱいに迫り、ことばも詰まってしまいます。君はいまやこの世にありませんが、しかし、君が提唱された農民へしあわせの輪を広げる運動は、農協の共済によって、全国の農家と農民のとうとい生命と財産を保障する唯一の制度として、ますます発展しております。
 われわれは、いまは土に返った君のあとを継いで、北海道はもちろん、全国の農山漁村民の福祉と真の幸福を守るために、今後なお一そう、農政の推進に励まなければならないと、深く肝に銘じているところであります。君の温顔に再び接し得ない悲しみは限りなく、君の逝去をいたむこと切なるものがあります。
 ここに、心から哀悼の意を表し、君の御冥福と御遺族の御多幸をお祈りして、追悼のことばといたします。(拍手)
     ―――――・―――――
#8
○議長(重宗雄三君) 日程第二、常任委員長の選挙。
 これより欠員中の予算委員長の選挙を行ないます。
#9
○藤田正明君 常任委員長の選挙は、その手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。
#10
○近藤信一君 私は、ただいまの藤田正明君の動議に賛成いたします。
#11
○議長(重宗雄三君) 藤田君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、予算委員長に塩見俊二君を指名いたします。
   〔拍手〕
   〔議長退席、副議長着席〕
     ―――――・―――――
#13
○副議長(安井謙君) 日程第三、会期の件。
 本院規則第二十二条により、議長は、衆議院議長と協議の結果、会期を十二日間と協定いたしました。
 議長が協定いたしましたとおり、会期を十二日間とすることに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#14
○副議長(安井謙君) 総員起立と認めます。よって、会期は全会一致をもって十二日間と決定いたしました。
     ―――――・―――――
#15
○副議長(安井謙君) この際、特別委員会の設置につき、おはかりいたします。
 災害に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名からなる災害対策特別委員会を、
 当面の石炭に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名からなる石炭対策特別委員会を、
 産業公害及び交通に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十五名からなる産業公害及び交通対策特別委員会を、
 当面の物価等に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名からなる物価等対策特別委員会を、
 公職選挙法改正に関する調査のため、委員二十名からなる公職選挙法改正に関する特別委員会を、
 また、沖繩及び北方問題に関する対策樹立に資するため、委員二十五名からなる沖繩及び北方問題に関する特別委員会を、
 それぞれ設置いたしたいと存じます。御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○副議長(安井謙君) 御異議ないと認めます。
 よって、災害対策特別委員会外五特別委員会を設置することに決しました。
 本院規則第三十条により、議長は特別委員を指名いたします。その氏名を参事に朗読させます。
   〔参事朗読〕
 災害対策特別委員
      上田  稔君    江藤  智君
      久保 勘一君    小林  章君
      小林 国司君    佐藤  隆君
      田口長治郎君    中津井 真君
      八田 一朗君    増田  盛君
      森 八三一君    足鹿  覺君
      沢田 政治君    武内 五郎君
      前川  旦君    松本 英一君
      塩出 啓典君    宮崎 正義君
      村尾 重雄君    河田 賢治君
 石炭対策特別委員
      伊藤 五郎君    石原幹市郎君
      鬼丸 勝之君    川上 為治君
      劔木 亨弘君    徳永 正利君
      西田 信一君    二木 謙吾君
      松平 勇雄君    吉武 恵市君
      米田 正文君    阿具根 登君
      小野  明君    大矢  正君
      小林  武君    森 元治郎君
      原田  立君    藤原 房雄君
      片山 武夫君    須藤 五郎君
 産業公害及び交通対策特別委員
      青木 一男君    岩動 道行君
      大谷 贇雄君    木島 義夫君
     久次米健太郎君    黒木 利克君
      古池 信三君    櫻井 志郎君
      菅野 儀作君    土屋 義彦君
      村上 春藏君    矢野  登君
      山内 一郎君    横山 フク君
      加藤シヅエ君    杉原 一雄君
      千葉千代世君    成瀬 幡治君
      松澤 兼人君    山崎  昇君
      大和 与一君    内田 善利君
      小平 芳平君    田渕 哲也君
      小笠原貞子君
 物価対策特別委員
      上原 正吉君    大森 久司君
      河口 陽一君    佐藤 一郎君
      鈴木 省吾君    高田 浩運君
      任田 新治君    西村 尚治君
      林田悠紀夫君    山本  杉君
      吉江 勝保君    上田  哲君
      木村美智男君    佐野 芳雄君
      鈴木  強君    竹田 四郎君
      阿部 憲一君    田代富士男君
      中沢伊登子君    渡辺  武君
 公職選挙法改正に関する特別委員
      青柳 秀夫君    井川 伊平君
      大竹平八郎君    大谷藤之助君
      後藤 義隆君    高橋文五郎君
      中山 太郎君    平島 敏夫君
      宮崎 正雄君    柳田桃太郎君
      山本敬三郎君    占部 秀男君
      瀬谷 英行君    松本 賢一君
      安永 英雄君    横川 正市君
      渋谷 邦彦君    多田 省吾君
      中村 正雄君    岩間 正男君
 沖繩及び北方問題に関する特別委員
      伊藤 五郎君    石原慎太郎君
      河口 陽一君    北畠 教真君
      源田  実君    重政 庸徳君
      大松 博文君    内藤誉三郎君
      中村喜四郎君    永野 鎮雄君
      長屋  茂君    長谷川 仁君
      増原 恵吉君    山本 利壽君
      川村 清一君    鈴木  力君
      達田 龍彦君    鶴園 哲夫君
      西村 関一君    藤田  進君
      吉田忠三郎君    上林繁次郎君
      黒柳  明君    松下 正寿君
      春日 正一君
     ―――――・―――――
#17
○副議長(安井謙君) この際、おはかりいたします。
 加藤シヅエ君から、海外旅行のため九日間請暇の申し出がございました。
 これを許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○副議長(安井謙君) 御異議ないと認めます。よって、許可することに決しました。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後五時二十四分散会
ソース: 国立国会図書館
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