くにさくロゴ
1947/10/02 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 予算委員会 第9号
姉妹サイト
 
1947/10/02 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 予算委員会 第9号

#1
第001回国会 予算委員会 第9号
  付託事件
○昭和二十二年度一般会計予算補正
 (第二号)(内閣送付)
○昭和二十二年度一般会計予算補正
 (第三号)(内閣提出、衆議院送
 付)
  ―――――――――――――
昭和二十二年十月二日(木曜日)
   午後二時五十一分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○昭和二十二年度一般会計予算補正
 (第三号)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(櫻内辰郎君) 只今より委員会を開会いたします。議案は昭和二十二年度一般会計予算補正、第三号でありまするが、これに対しまして、去る九月二十六日に質疑應答があつたのでありまするが、すでに御通告による質疑はこれで全部終了をいたしておりまするが、他に御質疑はございませんか。
#3
○中西功君 この前の質疑で、皇族を離脱される方に対して一時金を支給する。この一時金に対して所得税が掛かるか掛からないかという問題をこの前の質疑で質疑をいたしたのでありますが、その時に掛からないというような政府委員の説明でありました。それで新らしい所得税法では、確かに「皇室経済法第四條第一項及び第六條第一項の規定により年額により受ける給付」は所得税を課さないということが書いてあります。ところがこの皇室経済法第六條第一項というのは、「皇族費は、皇族としての品位保持の資に充てるために、年額により毎年支出するもの及び皇族であつた者としての品位保持の資に充てるために、一時金額により皇族の身分を離れる際に支出するものとする。その年額又は一時金額は、別に法律で定める定額に基いて、これを算出する。」これが第一項でありますが、この場合に、所得税法には、第六條第一項の規定により年額により受ける給付とはつきり書いてあつて、一時金はこれに除外されておるのであります。で、こういう一應現在の法律からすれば、その一時金の所得に税を課さないという法律根拠はないと思うのですが、これに対して政府委員の説明は、つまり皇族である。或いは品位保持をするとか何とかいうふうなこと、或いは当然支給するものだからというふうな、非常にその点の説明が曖昧であつて……我々國会議員の歳費にだつてはつきりと所得税は掛かつておる。從つてこれに所得税を課さないというのは全くおかしいのであります。で御存じのように現在天皇自身も國民の一人であります。更に皇族を離脱される人々にとつては、はつきりと國民の一人となるのであつて、國民として、納税の義務というのは、これは当然の義務であり、又光栄ある義務であります。ところがそれを一体取り除くということは、むしろ國民とみなさないということであるのか、或いは又わざわざそういう人々からそういう納税の義務というようなものを剥奪するわけなのか、そういう点をはつきりさして貰いたい。そう思うのであります。
#4
○政府委員(塚越虎男君) 只今御質問のありました今回の皇籍離脱に伴う一時金と所得税との関係でございますが、これは前回の予備審査の際に私から御答えいたしました点が、多少言葉が不十分であつた点もあろうかと思います。この際改めて御答えも申上げます。今回の皇族の身分を離れられたる方の一時金に対する所得税につきましては、これは所得税法第六條の第五号にございますところの、「営利を目的とする継続的行爲から生じた所得以外の一時の所得」ということがございますが、その規定によりまして、所得税の課税を受けないものでございます。
#5
○中西功君 その点もう少し僕は質疑をしたいのですが、「営利を目的とする継続的行爲から生じた所得以外の一時の所得」というのは、その点をもう少しはつきり説明して頂きます。どうしてこの一時賜金の場合にそれが該当するのか、即ちその他にもこういうようなもので該当するものがあるのかどうか。
#6
○政府委員(塚越虎男君) この今回の皇族の身分を離れられました方の一時金が、営利を目的とする一般的行爲から生じた所得でないことは、言うまでもないことと思うのであります。又これが一時の所得でありますことも明白であります。そういうような点からいたしまして、所得税の課税はないものと考える次第であります。
#7
○中西功君 それではこの外にこの号に該当するものは、例を引いたらどういうことになりますか。
#8
○政府委員(塚越虎男君) これに該当しますものといたしましては、所得税法の中に規定いたされておりますところの、例えば讓渡所得というようなものがその例になろうかと考えます。
#9
○中西功君 それでは所得税法法相続の中に、大体所得税を掛ける個人の所得の種類が書いてありますが、その中で「この法律の施行地において、俸給、給料、賃金、歳費、弁償、年金、恩給、賞與若しくは退職給與又はこれらの性質を有する給與の支拂を受けるとき」こういうようなものを受けるときは、所得税をかけることになつておりますが、これは改正以前の所得税法によりますと、こういう「甲」の中に「恩給(一時金タル年金ヲ除ク)」ということが書いてありまして、それが今度の新しいのではなくなつておるわけであります。だから改正の所得税法の趣旨としては、括弧附きのもの――除外例を取消しておるという趣旨から見ても、一時金というものに、はつきり掛けるという意思を、はつきり示しておると思います。同時に又「賞與若ハ退職給與又ハ此等ノ性質ヲ有スル給與ノ支拂ヲ受クルトキ」、「又ハ此等ノ性質ヲ有スル」ということをはつきりここに書いてある。「此等ノ性質ノ」中にその一時金が入ることは、これはこの所得税法の性質から言つても非常に明白だと思います。で、わざわざこれをぬけるために、即ち脱法をするために、脱税をするために、こういう第六條の第五号のわけの分らんものを利用して、税金を逃れるというのは、実に私たちとして了解に苦しむわけです。で、まあそういう点でこの所得税法自体の総則の中に、これ程はつきり明記してあるのに、それをわざわざ除くということは、一体政府はどんな意図でそれをやつておるのか、即ち我々個人に対しては、どんな時得に対しても税金が掛かつておる、勤労所得税に当つては、昨年來日本の労働者や勤労者は、これを撤廃するために非常に大きな運動を展開しておる。だのに未だにそれは撤回されていない、併しそれにも拘わらずこの皇室の問題になると、どこか法律に該当しそうなところを見出して來てそうしてわざわざ脱税させる、そういうふうな不合理な、即ち不公平なやり方が、果して政府の取るところかどうか、而もこの皇族を離脱するという以上はつきり國民になるわけです。我々と同じになるわけです。ですからそういうふうな時に、なぜ皇室経済法の除外例を利用しようとして行くか。これははつきりできないことになつておるわけです。それで國民一般には勤労所得税やその他の惡税で以て非常な誅求をして置きながら、極めて一部の人――僅かに十一人、一部の人に対してはそのような余りはつきり理窟が通らないような方法で脱税をされるということは、いろいろな意味において少くとも國民に範を示すという意味において、おかしいと思うのです。政府当局のその点するかしないか、又そのはつきりした理由をもう一度聽いて置きたいと思います。
#10
○政府委員(塚越虎男君) 皇族と雖もやはり國民の一人とせられまして、一般の税法の適用をそのままお受けになるということは勿論でございます。別に皇族するか故に特に脱税をするんだとか、特別の解釈をして、その税を免れさせるんだとかいう者は、政府といてはございません。今回の皇族の身分を離れられたときの一時金は、先程来申しておりますように、第六條の第五号にそのまま該当いたすのでございまして、それ故に非課税になつておるのであります。所得税法全般の精神から申しましても、一時の所得というものについては、先程申しました讓渡利得のようなもの以外には、第五号の規定によりまして所得税を課さないということになつておるわけであります。
#11
○中西功君 それじやお尋ねしますが、我々國会議員は死亡いたしますと一時金が貰えることになつております。その一時金に対しては、所得税は掛かりますか、掛かりませんか。
#12
○政府委員(小坂善太郎君) お答えします。この問題は、先般國会におきまして御審議願いまして成立いたしました皇室経済法の基ずいてのものでありますので、この法案を御審議願つた時に、今日のことというものは大体予測せられておるというふうに我々は思つております。尚御指摘の点でありまするが、これは又後程他の政府委員よりお答えいたします。
#13
○中西功君 序でにちよつと……皇室経済法が審議されて、或いはこの盗室経済施行法でも結構ですが、それが審議された時に、大体そういうふうに税金を課さないという結論になつたというわけですか。
#14
○政府委員(小坂善太郎君) その條文に基ずいての、その皇室経済法を制定いたしまする時に、そういう考の下に審議をいたしたいというふうに御了解願つてよいと思います。
#15
○中西功君 それは皇室経済法には、或いは施行法にもそういう税金の問題は一言一句も場いてないわけです。そうして所得税法の中にははつきりと一時金は除いてあるのです。除外例としては除いてあるのです。
#16
○政府委員(小坂善太郎君) 繰返して申上げますが、皇室経済法の適用によつてこの予算ができて來たと、こういうことになるのだと思ます。
#17
○中西功君 その適用が所得税法やその他のものと違反しておるわけなんです、牴触しておるわけなんです。だから僕は問題にしておるわけなんです。
#18
○政府委員(小坂善太郎君) 私共の見解では牴触していないと、こう思つて提出しておるわけです。
#19
○中西功君 その牴触しない理由を聽いておるのです。
#20
○政府委員(小坂善太郎君) 理由は先程から御説明しておるのですが……。
#21
○中西功君 いや、それがさきのお話で、第六條第五号の「営利を目的とする繰続的行爲から生じた所得以外の一時の所得」という中には、これはいろいろの所得が沢山あるわけです。例えば我々が社会を止める、或いは官吏としての退職資金、こういういろいろそうした時の退職資金も、そういう意味の一時資金だと思います。
#22
○政府委員(小坂善太郎君) 御指摘の点はよく分りませんけれども、退職資金というものは所得税法にそのように規定があつて、掛かるようになつております。
#23
○中西功君 央からその退職資金が掛かるのでしたら、ここにやはり所得税法の総則の中に、やはりこの皇族の一時資金も掛かるような條項があるわけですな。ところがその除外例はそういうような第六條を適用するというわけなんですが、それならばそれを適用するのだつたら、即ちこの一時金が、第五号ですか。これに適用できるというのでしたら、我々國会議員のさきの一時金も、或いは又その他の一般の退職資金も、やはり適用が可能なわけです。又しなければならんわけです。
#24
○政府委員(小坂善太郎君) 私は法律のことは專門じやありませんですが、今までの政府委員の説明で盡きておるのじやないかと思うのであります。この所得というものが一時所得であるということと、営利を目的としたものでないということであります。國会議員の場合は、今申上げましたように、これは一應調査いたしまして、後程他の政府委員から……。
#25
○中西功君 それでは一般の官吏、或いは公務員、或いはその他特別な委員会の委員、そういうふうな人が、そこを去る場合の一時金として、謝禮とか或いはそういうものを貰うということは、一時金であり、同時に営利を目的といないと思うのです。それもそれじや除外されるわけですか。これは私の知つておる限りでは、掛つておるのです。
#26
○政府委員(小坂善太郎君) その問題は先程お答したように、退職金の規定がありまして、所得税が掛かるということになつております。今のものにつきましては、これは退職金という性質のものでもありませんし、一時的なものであるし、且つ営利を目的とした業務に対する報酬というものでもない。でありますから所得税は課せられないことになると思います。
#27
○中西功君 それはこれらの性質を有する給與ということが、はつきりその他ということの中に入つておるわけですが、そういうふうなものは結局これは退職金でないというけれども、内容を見れば、結局において皇族を止める時の賜金なんだ。
#28
○政府委員(小坂善太郎君) 皇族というものは、私は今のお説は賛同し難いのですが、職業じや少くもないと思います。皇族を止める時の一時金が退職金の性質があるということは、これは又別の問題だと思いますが……。
#29
○中西功君 それは退職金だというわけじやないのです。そこにはこれらの性質を有する給與というはつきりした項目があるわけです。これらの性質と、それは何も形式的な意味でなく、内容を以て言つておるわけです。
#30
○政府委員(塚越虎男君) 元來皇室経済法の中にもはつきりいたしておりまますように、今回の皇族の身分を離れられた方に國庫から出まする一時金なるものは、決して皇族を離れるための退職金というようなものではないのでありまして、はつきりと皇室経済法にも謳つてありまするように、皇族たりし万の品位保持の資として、この際一時金として國庫から出ますものでありますからして、その性質は全く違つたものと考えます。
#31
○中西功君 皇族という一つの特権的な地位があり、その地位から來る一つの品位というものがあるとします。その品位を保持するということは、これは一つの特権的な品位なんであります。それはもう皇族ということが一つの特権である限り、その特権としての品位を保持するということは、特権的な品位を保持するということであります。で、その品位保持に充てるために何らかの一時金なり年金なりをまあ支給する、こういうわけでありますが、これを我々の例えば、いわば退職金というものとなぞらえて見れば、比較して見れば、とにかく今までその職に在つて、そうしてそれで生活が安定せられておつた。それを少しでもその安定を補助する、援助する意味において、退職資金があるとします。ですから、いわゆる経済的内容から見れば、これは全と同じです。退職金自体の中にもその目標によつていろいろあると思います。官吏が退職金を貰うという場合においても、可なり一般職員とは違つた尾鰭が附いております。ですから、そういうふうに買族の場合だけは差別だというふうな考え方自体が、そもそも皇室が國民の一員であるということも本当に考ておるかどうか。また何か一つの特別なものとして考えられておるんじやないか。私はまあ余りここで議論はいたしませんが、とにかく政府委員の説明の中には、依然として皇族が國民の一員である、そういう一員としてはつきりと納税の義務を持つておる、そういうふうな考え方に徹していない。そういう意味では新憲法の考え方に徹していない、そう思うのです。そうですから、主権在民ということが新憲法の前文に掲げられておる。そういうふうなことを全く忘れて、何か從來の法制の不備、そうしたものを利用して、依然として特権的なものを残そうとする。そうとしか考えられないのです。若しそういう國民の一員であるということに徹するならば、そういうことは常識としてはつきり分ることです。私としては一應この質疑をそれで打切ります。
#32
○政府委員(小坂善太郎君) いろいろ御意見がありましたですが、まあ二つの意見は平行線を辿つておるようで、私も別に議論をするつもりで出ておるのではありませんが、経済行爲の報酬に対する課税ということが考えられるのでありますが、皇族であつたということは、別に経済行爲を営んでいたこととは考えられないと思うのです。これは過去の事實であります。この事実に基ずきまして、皇室経済法というものを國会が、國民の総意を盛つた國会が、決議いたしておるのであります。この皇室経済法に伴つて直ちに必要となるところの皇族関係予算というものがここに出て來る。その予算に対して御協賛を願いたいということなんでありまして、我々は別に新憲法の精神に徹していないということは、毛頭ないのです。どうぞこの点……。
#33
○中西功君 皇室がはつきり皇室であることが経済的なものでない。即ちそういう経済行爲に関連しないというのはおかしいと思うのです。何故ならば、僕らとしては國庫から一文も金をやつていないのならば、それは僕はそう言つてもよいと思うのです。けれども、宮廷費とし或いは皇族費としてはつきり年金或いは年額をやつておるわけなんです。だから、はつきりそれは経済的な上に立つておるわけです。ですから、先程のお話で、それは経済行爲に立脚しないものだということは、これは全くおかしいと思う。とにかくそれだけ附加えて置きます。
   〔政府委員小坂善太郎君発言の許可を求む〕
   〔「もうよいじやないか」、「もう止めたらよい」と呼ぶ者あり〕
#34
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御質疑はございませんか。別に御発言もないようでありますから、直ちに討論に移ることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#35
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。討論に入ります。
#36
○石坂豊一君 私は我々同志を代表いたしまして、本案に賛成を表する者であります。
 本案は極めて簡單なる補正予算でございまするが、我々は第一回國会において予算として協賛する最初のものと存ずるのであります。すでに憲法改正になりまして、我々は皇室費を國民の意思に基ずいて審議するところの機会を得ておることは誠に幸せに存ずる次第であります。而してこの金額の内容につきましては、過船予備審査の際に同僚各位より十分の審議が盡されております。只今又隣席からも御質疑がありまして、全部の質疑が終つておる次第でありますが、これを要約いたしますと、我々の頭にはまだ政府当局の説明するところによりますと、給與をいたすべき、つまり差上げべき金額の最高に達しておらんと存ずるのであります。この物價高の際におきまして、できることならばその最高額までも支出することは國民の意思だろうと存ずるのでありまするが、政府当局におきましてはいろいろの事情を斟酌せられまして、財政困難の場合、又國民の生活の状態をも照し合せて、この程度の金額にせられたことと存ずるのでありまして、我々は政府当局の苦心の存するところを諒といたしまして、本案は誠に國民全体の意思から申しますとまだまだ足らざるところがあると存じまするが、政府当局の原案をそのまま認めまして、この機会においては國民はまだ十分の支出ではないということを論じておることを特に申し上げまして、政府の意思を汲みまして、本案に賛成する次第であります。
#37
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御発言はございませんか。
#38
○中西功君 私は日本共産党を代表しましてこの補正第三号に対して意見を申上げます。
 第一に、この補正第三号と一般追加予算との問題でありますが、実は私たちとしては一号、二号、三号というように全般的な追加予算の全貌が分らないのにも拘わらず、こういうふうにちよぼちよぼと出されるということは実に迷惑をいたします。迷惑だけに止まらず実際に全般的な討議がこれではできないのであります。そういう点で私たちはこういう政府の出し方に対しては非常に不満であります。
 第二は、この皇室経済費の歳入の面が御存じのように教育費の殘額ということになつております。現在六三制の完全実施のために莫大な費用が要り、國会外においては非常に多くの國民が教育費の全國庫負担並びに六三制完全実施のために更に多くの支出をなすように要求しております。これは又本参議院においても先達て教育費の全國庫負担について、或いは又六三制完全実施のために、できる限り沢山な國庫補助をするように決議をしております。そういう趣旨から申しましても、教育費の殘額をたとい形式的にしろこういうところに收入として入れるということは、これはたとい形式的であつても実にそういう事情をよく知つておる我我に取つてはこの予算の組み方に賛成ができないこと、これが第二の点であります。第三は、さつき所得税を掛けるか掛けないかという問題について私は実は満足な回答を得ることができなかつた。そういういろいろの事情からいたしまして、我々共産党といたしましてはまだあります。もう一つ附加えます。実はこの前の質疑におきまして私は國民の予算は、國民の生計は千八百円というベースで一應釘付けされようとする。これは殆んど食えない水準であります。でその國民の家計については、非常に詳細な計算ができ上つております。政府も又それをやつております。そういうふうな詳細なことを、國民の家計についてはやつておる。併し私が質疑の時に、それではどんな宮家でもいいから、その宮家の家計收支を聽かしてくれ、教えてくれ、ここに出してくれと云つた時には、それは知りませんというふうな答弁がありました。でありますから、この收支全体がどういうふうな基準で割出されておるかということについても全く不明瞭であります。又それに対する政府当局の説明は非常に無責任といいますか、非常に不誠意であります。そういういろいろの点を綜合いたしまして、私たちとしては、これに賛成しかねるというふうな結論を出したわけであります。
#39
○委員長(櫻内辰郎君) 他に御発言はございませんか。
#40
○川上嘉君 無所属懇談会は本案に賛成するものでありまするが、只今中西委員からの質問に際して、質問が非常に掘り下げて行きましたために、或いはしつこい質問だ、こういう工合に政府では解釈したかも知れませんが、我々第三者から見ますときに、又私自身長い間税務官吏を勤めておりまして、参議院に出て來る間際までいたわけでありますが、そういう立場から見ましても、何が故にそれが非課税であろかという説明が、極めて不十分であつたことは、誠に遺憾だと思います。これはたまたま今日來ておる政府委員が主計局の連中ばかりであつて、主税局関係の人が見ていないという関係もあるでしようが、何卒次会には責任ある、税務関係の責任ある主税局長に、極めて納得の行くように説明して貰つて、本当に明瞭にその辺を解決して行くように、進めて載きたいということを希望して置きます。
#41
○委員長(櫻内辰郎君) 別に御発言もないようでありますから、討論は終局したるものと認めて採決いたすことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#42
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認め採決いたします。昭和二十二年度一般会計予算補正、第三号を原案通り可決することに賛成のお方の御起立を願います。
   〔起立者多数〕
#43
○委員長(櫻内辰郎君) 多数を認めます。よつて本案は可決と決定いたしました。尚本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則第百四條によつて、予め多数意見者の承認を経なければならんことになつておりますが、これは委員長において本予算案の内容、委員会における質疑應答の要旨、討論の要旨及び表決の結果を報告することとし、御承認願うことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#44
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。それから本院規則第七十二條によりまして、委員長が議院に提出する報告書には多数意見者の署名を附することになつておりますから、本案を可とする方は順次御署を願います。
   〔多数賛成者署名〕
#45
○委員長(櫻内辰郎君) 御署名洩れはございませんか……ないと認めます。これを以て散会いたします。
   午後三時三十四分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           西川 昌夫君
           西郷吉之助君
           村上 義一君
           中西  功君
   委員
           カニエ邦彦君
           村尾 重雄君
           石坂 豊一君
           小串 清一君
           左藤 義詮君
           伊東 隆治君
           稻垣平太郎君
           木内 四郎君
           田口政五郎君
           飯田精太郎君
           江熊 哲翁君
           岡本 愛祐君
           奥 むめお君
           川上 嘉市君
           島村 軍次君
           鈴木 直人君
           渡邊 甚吉君
           池田 恒雄君
           川上  嘉君
           藤田 芳雄君
  政府委員
   宮内府次長   加藤  進君
   宮内府事務官
   (内藏頭)   塚越 虎男君
   大藏政務次官  小坂善太郎君
   大藏事務官
   (主計局長)  福田 赳夫君
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト