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1949/03/30 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 経済安定委員会 第1号
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1949/03/30 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 経済安定委員会 第1号

#1
第005回国会 経済安定委員会 第1号
昭和二十四年三月三十日(水曜日)
  ―――――――――――――
 委員氏名
   委員長     佐々木良作君
   理事      西川 昌夫君
   理事      安達 良助君
   理事      帆足  計君
           椎井 康雄君
           三木 治朗君
           川村 松助君
           平岡 市三君
          池田七郎兵衞君
           奧 主一郎君
           奥 むめお君
           鎌田 逸郎君
           藤井 丙午君
           和田 博雄君
  委員の異動
三月三十日(水曜日)委員平岡市三君
辞任につき、その補欠として大屋晋三
君を議長において選定した。
  ―――――――――――――
 本日の会議に付した事件
○臨時物資需給調整法の一部を改正す
 る法律案(内閣提出、衆議院送付)
○調査承認要求の件
○本委員会の運営に関する件
  ―――――――――――――
   午後一時五十二分開会
#2
○委員長(佐々木良作君) それでは第一回の委員会を開会いたします。先だつての二十八日に理事の方と打合せしまして、この本委員会にかかつております法案の、臨時物資需給調整法の一部を改年する法律案の、審議の日時、方法及びその他調査承認の件とか、或いは委員会の運用について御相談しましたわけですが、委員会の運営その他につきましての問題は、後ほど改めてこの委員会で御相談申上げたいと思います。今日予定します議題は、今申上げました一つが臨時物資需給調整法の一部を改正する法律案と、それから二番目が調査承認に関する件、三番目に時間がございますれば、本委員の運用に関する件について御相談申上げたい。こういうふうに思います。最初、臨時物資需給調整法の一部を改正する法律案を御審議願います。御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(佐々木良作君) それでは同法案を問題に供します。尚、同法案は予備審査のために付託になりましたのが三月二十二日で、衆議院で議決され本院に回付されまして、本委員会に正式に付託されましたのは二十八日でございます。今日初めての委員会になるわけでありまして、從つて先ず最初政府からの提案理由の御説明を願いたいと思います。よろしうございますか……。
#4
○國務大臣(青木孝義君) 臨時物資需給調整法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申上げます。臨時物資需給調整法は、御承知のごとくに、國家総動員法その他の戰時経済統制諸法令廃止の後を承けまして、戰後の急迫せる経済情勢に対処して、我が國産業の回復、振興を図るため、必要な経済統制を実施いたします根拠法規として、昭和二十一年十月制定せられたものでございます。而して本法は敗戰によつて破壞されました我が國経済の立直りのための非常立法であり、飽くまで暫定的の立法でありますので、その趣旨を明確にするため、当初その附則において、昭和二十三年四月一日又は経済安定本部廃止のときのいずれか早いときに、その効力を失うという旨の規定を設けたのであります。從つて昨年三月末を以て一応その有効期限が到來したのでありますが、当時尚本法の存続を必要とする経済状況にありましたので、その有効期限を一ケ年即ち本年三月末まで延長したのであります。
 最近我が國の経済も漸次安定の度を増し、物資の生産も相当の回復を示して参つたのでありますが、未だ全般的には物資の需給のバランスを回復するまでには至りませず、我が國の経済の急速なる安定を図りますためには、今後少くとも一ケ年間は引続き有効適切な統制を実施する必要があると認められるのであります。本改正法律案は本法の有効期間を更に一ケ年延長せんとするものでありまして、何とぞ速かに御審議の上、御協賛あられんことをお願いする次第であります。
#5
○委員長(佐々木良作君) 只今提案理由の説明がありましたわけですが、本法案自身は期日の延長だけでありますが、期日の延長は当然に本法の臨時物資需給調整法自身の内容の問題も関連することだろうと思います。その意味でそういう問題も含めまして、政府或いはその他に対する御質問がありましたならば、お出し願いたいと思います。質疑がありましたらどうぞ……。
#6
○帆足計君 この臨時物資需給調整法は終戰直後間もなくできたものでありますので、この統制という非常に困難な仕事を、どういう方法と機構によつてやらねばならんかということの方を余り考えずに、ただ國会として物資需給を調整し得るという権能だけを行政官廳に与えたというようなことになつておりまして、私は物價統制令と相並んで、この二つは極めて惡法であると思つております。と申しますのは、終戦後の現状で統制することはもう必要止むを得ないことでもありますし、又必要なことでありますけれども、苟しくも國民経済の根幹に触れる資材とか物價とかいうような問題につきましては、國会がこれを行政機関に統制する権能を委ねるとしますならば、如何なる方法と如何なる限度と如何なる機構と、如何なる人員によつてこれをやるかという見通しを附けて、そうしてこれを委任しなければ、全く私は総動員法と同じようなもので、手放しで全部お委せしてしまう。そうしてその結果を我々は見もせず、監察しもせず、現在は、ちやちやむちやらなことになつておるのに対してそれに眼を閉じてしまつておるというので、私はこの統制経済時代における國会の無能というものが、この法案に最も端的に露呈されておると、平素から痛感しておる次第であります。從つて我々としましても、この調整法についてもう少し早くから事前審議すべきであつたということにつきまして、我々もこの期限の問題がこう早く來ておるということをうつかりしておりましたことを知つて、職務の怠慢をみずから自責しておるような次第であります。
 そこでその後この問題につきましては、物資調整官制度につきまして、行政官理廳からも非常によくお調べになつた監察報告が出ておりますし、又商工省当局や安本当局におきましても、この物資調整の現状が非常にうまく行つていないということは十分お認め下さつて、そうして非常な御勉強をなさつておることも我々は承知しております。これを今後どういうふうに直すかということにつきまして、我々は確信あるやはり見通しを以てこの案を審議し、そうしてそれを延長するということでなければ、國会として怠慢の譏りを免れないと思うのであります。從いまして、御提案になりました御当局にお尋ねするわけですが、戰爭中における物資の調整ですら、民間の経済団体の協力を得て、そうしてどうにかこうにか合理的にやろうと努力したわけですが、現在は限られた予算と限られた人員でやつておりますので、殆んどそれがうまく行つていないという実情であるし、そうして又民間の統済団体としては積極的にこれに協力すれば、いろいろやかましいことを言われますし、協力しなければ実際上うまく行かないで迷惑を蒙るのは各企業であるという、非常に矛盾した立場におかれておりますので、政府としてはこの問題を今後どういうふうに改善して行かれようとなさるか、その方向だけでもよく承つておいて、そうして我々としてはこの委員会でお互いに意見を交換して、今後どういうふうに運営を改善して行つて貰いたいか、その方向をはつきりさしておいて、そうしてこの法案を、期限もありますことですから、通過させるなら通過させるで致し方ないとしましても、それらの点をよく承わつておいて、そうして今後改善し得る方法を示しておいてでなければ、これは國民に対して相済まんことであると考えるのであります。從いまして、現在の機構及び運営をどういうふうに一つ改善されるような方針を持つておられますか、その要点だけでも先ず第一に承わりたいと思いますので、その点をお尋ねいたします。
#7
○國務大臣(青木孝義君) お答えいたします。只今お仰せのように、この法律は極めて廣汎な委任立法であります。併しながら御承知の通りに、すでにこの立法当時安本が設立せられておつたのでありますし、その後実情に即して安本の機構を整備拡充したという経過であります。お話でもございましたが、この統制の問題については、相当に各方面の意向なり又その組織による研究の成果なりを以て、お役に立つて來たと思うのであります。從いまして今後どうするかという問題になりますれば、私共の考えといたしましては、今日の統済の現況等から考えまして、すでに統制そのものが無意味なもの、もつと分り易く言えばやつても無駄なもの、又やることによつて却つて國民生活を圧迫するというようなものについては、これは成るべくその統制を外して行きたいという方向で進んで参るという考えであります。そうしてこの統制が完全に行くということのためには、おつしやる通りになかなかむずかしい問題で、過去を振返つて見ても可成りやつたけれども、その効果がなかつたというようなものが多々あることを我々は関知いたすのであります。今後といたしましては、この日本経済の復興、安定に副つて無駄な統制はやめて行きたい、併しどうしてもやらなければならん統制はこれを嚴格にやつて行くというような態度を以て、今後私は臨んで行く考えであります。簡單でありますが、以上を以てお答えといたします。
#8
○委員長(佐々木良作君) 外に御質問ありませんか。
#9
○政府委員(中川以良君) 只今帆足委員の御指摘の産業団体をどうして活用をもつとしないかという御質問がございましたが、これに関しましては政府といたしましても、過般事業者団体法ができました結果、政府において統制の事務は一切直接やることに相成りましたために、多数の物調官を任命いたしたのでありまして、これを從來産業団体におつた人を大半來て貰いましてやつておるのでございますが、今後統制を簡素強力化する、又官廳の行政整理を断行するという面から申しましても、只今大臣の申しましたごとく、今後の統制方式等についても十分な再檢討をして見たいと思います。かような意味におきまして從來物調官でやつておりました仕事は、できるだけ一つやはり從來の健全なるところの産業団体に、ある程度そういう事務的な仕事は移してもよいのじやないかということを考えて來まして、これがために事業者団体法の一部改正を伴いますので、関係方面とも、経済安定本部といたしまして折衝をいたしておるのでございますが、今日の段階におきましては、まだ十分なる了解の域に達しておりませんので、ちよつと急速には実現不可能の状態にございますが、併し尚よく実情を関係方面にも被瀝いたしまして、この点は今後ともかような趣旨が貫徹できますよう、健全な事業者団体、産業団体が公正なる仕事をして頂くというような方向に、是非一つもつて行きたいものと念願をいたしております次第でございます。
#10
○帆足計君 今中川次官の御説明で、大体の方向は了承いたしました。現在すでに物調官が今の人員だけではやつてゆけないし、今までの機構ではやつて行けないので、先程不要な統制はもう撤廃するに吝かでないといわれましたが、全くその通りでありますが、必要な統制がそれじや今の機構でうまく行くかというと、絶対にうまく行かないと思います。それで中川次官から経済団体を独占禁止法的な原則から見て触れない範囲で、これを民主的に活用して行くべくお骨折願う、又現に努力なさつておりますことも承知しておりますが、それだけでなくて、私は必要な統制は、現在輸入原料も制約されておりますし、相当期間やはりこれは続けざるを得ない状況にあると思いますが、そういう必要な統制はちやんと合理的にやり得るように、そのために若干の経費がかかつても、それは生産が円滑に行くならば、その生産の能率増進によつて補い得るわけですから、どういう機構で、どのくらいの予算でどのくらいの又調度費が掛つて、どのくらいの人員が要るということを、はつきりさしておやりになる必要があるんじやないかと思います。これを一般会計で漫然とおやりになろうとすると、人員と経費の間に矛盾が起つてやれませんから、私はできることならば統制手数料的な観念の税金をお取りになつて、そうしてそれによつてその統制を遂行するに必要なだけの経費はやはり賄つて、その経費は業界から税としてお取りになつて、そうしてそれだけの費用は生産に必要な費用でありますから、公定價格の中に公然とそれを織込んで、そうしてきちんとした能率的な統制をおやりになることが必要ではあるまいか。そういうような見地から、私はこの法案の実施については更に再檢討を必要とすると思います。今の経済団体の活用ということは、現状では私なかなか困難であると思いますけれども、各品種別に特別会計にして、統制手数料のような形の目的税を取つて、そうしてきちんとやるというようなことには行かないものかどうか。そこらのところを一つ御意見を伺いたい。
#11
○政務次官(中川以良君) 只今の帆足委員の御指摘でございまする、今後統制強化すべきものに対してはむしろ一般会計予算に入れないで、各統制する品目については業界から手数料でも取つてやつたらどうかという御意見のように承わつたのでありますが、これに関しましては現在指定生産資材につきましては物調官を入れますと同時に、各品目ごとにクーポンをいろいろ出しておりますので、これのいわゆる取扱手数料といたしまして幾分のものを取つております。これは只今はつきりした記憶はございませんが、大体三十億乃至四十億の間の年間手数料になつておると存じます。これによつて一応物調官の経費を賄つておりまするような次第でございます。今後の統制につきましては、只今も御指摘にございましたごとくに、飽くまで重要なる統制をすべき品目を限定いたしまして、そうしてそれに行政能力を結集いたしまして、統制を公正円滑に運営できまするよま完是非いたしたいものと考えております。そような意見におきまして、現在大体需給の関係が大体バランスを取戻したような物資は、できるだけ早くこれを外して行く、更に一部の重要部門の需要さえ充足をすればよい物資がございます。そういうものは、一部のそういう部門に対しまする統制を一応限定をいたしまして、あとのものはそれを別にするというようなことも考えるべきだろうと存じます。それから又、現在技術上統制が極めて困難な物資が多々あるのでございまして、統制をいたしまするために、却つてその功果よりマイナスの面が多く出るという物資もあります。こういうようなものはやはりこの統制の整理改善をいたすべきだと考えます。かようにいたしまして統制品目の整理をいたし、只今お話にございましたごとく、そこに行政能力を結集して是非やりたいと考えております。政府といたしましては、只今それの予算につきましては業界から別に手数料を取つてやるというようなことは考えておりません。今後行政整理を断行いたしまして、官廳の機能も飽くまで少数精鋭主義を以ちまして、一般の会計の中から補われる限度におきまして、能率を上げて統制に遺憾なからしめんことを期しておる次第でありまして、又業界各産業部門も是非この統制をいたしまするものに対しましては、飽くまで協力をして貰いまして、業界自体が自粛自省をいたしまして、この効果を挙げるように是非やつて貰いたいものと考えておるような次第でございます。
#12
○委員長(佐々木良作君) 奥委員、御質問ございませんか。
#13
○奥むめお君 これは大変に重大な問題だと思いますし、殊に事業関係に影響が多いだけでなしに、國民生活に大変関係の深い問題でありますけれども、何故三月三十一日の迫つて今日までこれを我々が知ることができなかつたか、何かその間に事情があつたのでございましようか、又いろいろ関係法規なんかも私共は知りたいことが沢山ありますが、関係法規なんかも今日取揃えて出して頂きたかつたと思いますけれども、そういう時日があまり切迫しておるという問題、私大変遺憾に思うのでございます。それから明日に迫つておる問題ですから、簡單にこれを鵜呑みにするということになりますと、私も非常に困難な立場になると思うのでございます。そういう問題についてどういうふうにお考えになつていらつしやいますか、政府の方のその辺のお考えを聽かして下さつたらと思います。
#14
○國務大臣(青木孝義君) もとよりおつしやる通りこれは重大な法案であります。併し私共は、今ここで御審議を願つておりますのは、この三月三十一日で期限が切れるから更にこれを延長して頂きたい、こういうことでお願いに上つておるのでありまして、現在の日本の統制経済の現況から見まして、尚必要であるということの方に立つたこの期限の延期をお願いしておるので、尚これにつきましては、これに関係する物資等につきまして一部分統制を解放する、統制を解くというような物を現にいくつもございますと、昨日の新聞あたりにも出ておりまするように二十種類ほど最近統制を解く、更に十七品目、いくつかはつきり数覚えておりませんが、それも了解を得ましてこれを解こうといつたようなことも、現在現実にやろうといたしておるような状況でございます。從つてこの法律が重要であるということをお考えを頂きますと同時に、これを更に延長して頂きまして、尚この物價問題、統制問題についていろいろ今日以上に我々も研究を遂げ実際に即して参りたいとこういうことでありますので、おつしやるようなことも勿論我々としては十分研究をいたさなければならんと考えてはおりますが、併しこの際私共がその重要性を認めますと同時に、それを更に延筋して頂いて尚これを十分調整してその効果を挙げて参りたい。こういうことでお願いに上つておる次第であります。その点御了承を願います。
#15
○奥むめお君 私が伺いましたことは重要性をどうしたということでなしに、何故明日に迫つた今日になつて、これを二十八日にお出しになつたとさつき委員長がおつしやいましたけれども、何故そんなに出し拔けに、こんな問題になつてお出しになつたかということをお伺いしておるのでございまして、御回答がちよつと外れておると思います。
#16
○國務大臣(青木孝義君) これは二十二日に國家に提出いたしております。それで衆議院の方で一昨日ですか、これが審議が終りまして、そうしてこちらの方へ廻つて來たものでございまして、御承知の通り議会が始まりまして、そうしてその間の時間的な多少の空白はあつたかも知れませんけれども、その手続は別段特に私共がこれを無理に今持つて來たと、こういうことではないのでございまして、その点は一つ御了承願いたいと思います。
#17
○委員長(佐々木良作君) 外に御質問ありませんか。
#18
○帆足計君 私は先程この法案について、総動員法に非常によく似ておる法案だと申上げましたが、あの総動員法にすら総動員審議会というものができておつて、民間の氣持をよく聞いたようになつておりますが、これは経済生活に一番重要な物資の割当という仕事まで挙げて、行政機関に任してしまつて、その統制の範囲についても方法についても機構についても、何ら國会においては審議することなく、全部これを任しており、この法案が通つてどういうように運営されていようが、どのように國民に迷惑を掛けていようが、もう通つてしまつて以上はどうすることもできないというような法案になつていて、私共は法案の建前自身が、これはもう戰時立法と何ら変りのない惡法であるとこう思つております。現在自由と統制の問題に対して一番敏感であるところの自由党の政府の下にありまして、自由党の政務調査会なり政府当局の方々は、この問題は自由党としても、重要な問題であるから余程愼重に審議されて、我々のような中立の立場にある議員が発言するまでもなく、自由党内閣において、この問題は眞劍な論議の中心になるべきものであると私は予想して、安心していたのですが、こういうことが大して論議されずにすらすら通るというようなことでは、誠に國民に対して相済まないのじやないかと思つておる次第です。併し統制経済をある程度やらなければならん以上は、必要な統制をただ確実にやるということではなくて、確実にやるための機構と方法と人員と予算と、そういうものをちやんと予定しておつて、これだけの予算とこういう事務的機構、こういう公正な運営方法によつてやるから一括委任して呉れというならば話が分るわけですが、何らそれに対して自信がない。時間がないためにずるずるべつたりこれを通さなければならんということは、私も自分自身の責任上これは甚だ遺憾であると思う次第です。それでお尋ねするわけですが、現在先ず第一に割当を決めますときに当つて、諮問委員という制度があつたように思いますが、それはどういうふうに現在運営されておるか。それから第二には不公正な割当に対して、これに抗議を申込み得るようになつていたと思いますけれども、その機構運営が現状においてどういうふうになつておりますか。この二つの現状をちよつと御説明願いたいと思います。
#19
○國務大臣(青木孝義君) お答えいたします。成る程御尤もなお話しでございまして、こういうものが極めて民主的に公平に行わなければならん問題であり、又極めて重大なものであります。但しこの公団におきまする運営委員会の関係で申しまするならば、公団に運営委員会を設置せよということの國会の決議に基きまして、公団におきましては、早急に運営委員会を設置して、公団の運営の民主化ということを企図したものでありますが、関係方面の了解を得ることができなかつたために、遂に常時的な運営委員会を設置するということができなかつたのでございます。さような理由でございますので御了承願いたいと思います。
#20
○政府委員(中川以良君) 今のお尋ねは大体各物資につきまして、その担当省におきまして割当諮問委員会を組織をしておりまして、その割当につきましては民間各方面の意見等も十分に聽取をしてやつておりまし状態でございます。
 それから只今お話のございました不服のあつた場合にはどうするかというお尋ねでございますが、これは臨時物資需給調整法に基きまするところの、各種命令の定めるところの物資の割当又は販賣業者の登録に関しまして、処分廳の行いましたところの措置に不服がありまするものに対しては、経済安定本部総裁に対しまして不服の申出ができることに相成つております。昭和二十三年八月から本年の二月十日までのこの傾向を見ますると、経済安定本部で受理をいたしましたところの不服申出件数は二百六十九件でありまして、それぞれ安定本部において設置をされておりますところの割当審査委員会の審議を経まして、採決をし、是正の措置を講じております次第でございます。この措置に関しましては飽くまで愼重を期しまするために処分廳はその処分を行うに当りましては、予め事業該当者から弁明書の提出を求めることといたしております。その処分に対しまして更に不服があるというような者に対しましては、経済安定本部総裁に対して更に不服の申出をなさしめるのでありまして、経済安定本部総裁はこの申出受理の日より五十日以内に処分を決定するというような、そういうことをやつておりまして、処分廳のなした不当処分の救済に遺憾のないように目下経済安定本部においてその訓令をも準備中なのであります。それから先程お話のございました、大臣のお話のあつたように関係方面に申出をしておりました委員制度が、了解の域に達しなかつたのでありますが、その代りに経済安定本部におきましては、顧問会議、又は参与会議等を作りまして、ここにいろいろな重要事項を諮問をし、各権威者の意見等をも求めまして、万遺憾のなきことを期しておる次第であります。
#21
○國務大臣(青木孝義君) 只今のお尋ねのありましたのに附加えて申上げたいと存じますが、現在まで配炭公団におきましては、各配炭業ごとに需要者協議会、又は各支団ごとに原料委員会を開催しまして関係官廳、生産者、輸送者、需要者等々と協議しまして運営の民主化を図つております。そのほか公団におきましても随時本部域いは支部におきまして、公聴会或いは協議会を開催しまして、業者や消費者と膝を交えて懇談をして、公団運営の民主化に努力いたしておる次第でございます。
#22
○帆足計君 先程の諮問委員会ですが、それは諮問委員会というものを開くのですか。諮問委員をただ任命してその人の個人の意見を聽くようになつておるのでありますか。
#23
○政府委員(中川以良君) 諮問委員を任命いたしまして、その参集を求めましていろんな諮問をいたします。
#24
○帆足計君 それから不公正と考える割当に対して抗弁した場合の審査委員会ですね、これはどういう構成になつておりますか。
#25
○政府委員(中川以良君) その委員会の構成は経済安定本部の各局長又は官房の担当官等を以て構成をいたしております。
#26
○委員長(佐々木良作君) ほかに御質問はありませんか。ちよつと私御質問したいのですが、先程の奥委員の御質問と関連して二三ちよつとお伺いしたいのですが、一つは先程奥委員の御質問に対するお答に、予備審査の付託として予備審査というよりもむしろ國会提出は三月二十二日になつておるのだから、十分な審議期間があつた筈だ、そうはつきり言われたわけじやないのですが、それに似たようなお話があつたと思いますが、これに関して、臨時物資需給調整法の内容が規定されておるものは、現在の経済政策の根本に触れておるものだと思うのですが、若し現在の経済政策の根本に触れているものならば、これは当然新らしい内閣が出れば、内閣の新らしい施政方針の説明があつて、そしてそれに基いてこういう方策を続けるか続けないかという問題を、國会に提出されるのが順当であるだろうと思うのです。それについてまだ総理の施政方針もないわけでありますが、安本の長官として今の私の意見を附した説明について、どういうふうにお考えになりますか、ということが一点。それからもう一つは小さい問題なんですが、將來この臨時物資調整法自身を改訂される意図があるかないかということ。これ二点と將來改訂される意図があるかないかということと関連しまして、今この関係で出されている法案に公団法関係数件が出ておりますが、公団法関係は、延期期間が大体三ケ月くらいの見当になつている筈ですが、基本法であるこの法案は一ケ年延期になつている、この関係を関連させて説明願いたい。これが第二点です。それから第三点としまして、先程帆足委員その他から、要するに必要なる統制をしなければならない、統制の機構及び運営についての改善方途の問題が出ておりましたが、この一つの方法として、從來國会は、殆んどこの統制機構或いは統制の問題の中に入つておりませんが、国会の何らかの機能或いは何らかの方法でもつて、國会がこれを関与するような方法を現在考えておられるかおられないか。簡單で結構ですから三点一つお答え願いたいと思います。
#27
○國務大臣(青木孝義君) 第一点は、委員長のおつしやいますように、これは確かに大きな関係を持つことだけは見逃がすことのできないことでございますが、そのことを実現いたしますとか、或いはその政策をこれに持つて來るといたしましても、期限がまさに切れかけているということで、尚それらについての統制を外すとか或いは外さないとかいうような問題についての考え方なり、そういうものがおのずからその党なり内閣の政策の方に盛られて來なければならん、そうなつて來るのなら、これも当熱この問題に関連して決定せらるべきものであり、又諮らるべきものであるということは、よく私にも分るのであります。併し今申上げましたように、期限がまさに切れかけておつて、これは数日のうちに施政方針の演説なり、党の性格なりが盛られた政策が改めて國会に提出されるという時期でありまするので、その点はそういう意味で御了解を頂きたいと思うのであります。
 それから第二点、私共といたしましても今日の日本の経済事情から考えまして、その客観的情勢なりそれらに即応しまして、根本的な檢討をいたしたいという考えを持つている次第でございます。尚、第三点の御質疑につきましては、私共もそういうことについて明白にいたして参りたいということで、関係方面ともそれぞれ折衝をいたしまして、その結果を追つて申上げますような機会が参ると存じております。
#28
○委員長(佐々木良作君) ちよつと今のお答弁ですが、第一点は、まあこれは問題外としまして、第二点の問題は將來の根本的なこの法案自身の改訂の意思がある、それは今後政策を檢討した後で政策に從つて改訂する意図があるというように考えていいですか。それと同時にそれから今公団法との関連をもう一つ御質問したわけですが…。それから三番目者質問は、この必要な統制の機構及び運用について、これまで殆んど先程帆足委員がいわれましたように、これは全権委任で、それをそのまま実行者は殆んど行政官だけ全部包括されているわけであるが、これに対して運営機構その他そういうものについても、國会の意図を反映させるように今後方法を考えられておられるかどうかということなんですが……。
#29
○國務大臣(青木孝義君) その点は私共も國会の意図をできるだけ反映させたいと存じております。
#30
○委員長(佐々木良作君) 公団法との関連は……。
#31
○政府委員(中川以良君) 今のお尋ねでございますが、先程も大臣の申上げました通りに、飽くまで臨時的の措置でございまして、而もこれに刻々に変りますところの経済情勢に対処いたしまして、機動性を持たしておりますところに特色がございます。これを、戰時中の統制のような、いわゆる官僚独善に流れましたら誠に由々しき問題でございますが、只今政府の考えておりますことは、飽くまを統制を民主化いたし、而もこれに統制原理を織込みまして、統制の整理改善をいたしたいと考えております。そういうような線に沿いまして、一応法はここで一ケ年延ばしておりますが、その間におきまして実際の措置といたしましては、逐次これが改善をいたして行くということに対しまして、私共熱意を傾けております次第でございまして、今佐々木委員長なり或いは帆足委員なりの御心配の点は、これは断然ないと私共は信じております次第でございまして、この運営におきまして只今の御趣旨を尊重し、又その御意向通りに、今後漸次改善をいたして参りたいと考えております次第でございます。
#32
○帆足計君 先程諮問委員のことについて御説明を伺いましたが、私の見ておりますところでは、諮問委員の制度なんというものは刺身のつまのようなもので、何の役にも殆んど立たんのじやないかと思つております。それで物資需給調整法とそれから物價統制令、この二つの法案は、本來ならば國会の白熱的審議の対象になるべき性質の法案でありまして、この二つの法案を除けばあとの経済法のごときは物の数でないというくらい重要な、即ち終戰後における一種の総動員法のような役割を果しておる法案であると思うのであります。然るにこの問題が、機構運営も何ら討議されず、一体現在統制が行われているのやら、自由経済に放任されているのやら、経済界はてんやわんやの状況でありまして、統制を守る者は馬鹿であるというようなことになつているのも、本を質せばこれらの法案が十分に審議されずして、ただ行われているというところから來たのであつて、この法案を審議する者の責任というものは実に重いのではないかと私は痛感する次第でございます。從いまして、先程委員長の御指摘がありましたように、終戰直後取敢ずできたのでございまして、又司令部との関係等もありますが、とにかく政府としましては、新らしい内閣の方針に從い又過去三ケ年における実績を檢討されて、そうして又現状を檢討されれば、これは非常に愼重を要する法案であるということに直ちにお氣付きになることと思いますが、そうだとすれば、私は一ケ年これを延長せずに、二月ぐらい取敢ず延長しておいて、そうして二月の間にこれを根本的に檢討する、若し九原則に関する限りは、私は日本経済の自立を要求しております司令部からの命令でありまするし、又自立しない國民に眞の解放と自由はないということは当然でありまするが、又マツカーサー元帥が日本に求めているのは、乏しい資材を合理的に分けろ、そうして混乱しているアジアが以て範とすべき進歩的安定の型を作れというこの要請は、私は極めて健全な要請であると思いますけれども、我々はこれに対して眞面目に応えようとするならば、やはり必要な統制と不必要な統制を分けて、そうして必要な統制については如何なる機構と如何なる人員と如何なる予算と如何なるそれについての準備を以て行うかということに対して、合理的な見通しと現状をよく把握して対処しなければ、今後の経済安定の維持は私はむずかしかろうと思います。從いまして政府当局におきましても、担当の行政官廳におきましても、相当お骨折を頂いているのは十分に承知しておりますけれども、この法案をただ鵜呑みに深く檢討もせずに通し、そうして本会議におきましても、大部分の議員の方々はこういう重要問題について、殆んど実情を檢討されるいとまもなくこれが通るということにつきましてはどうかと思う次第であります。從いましてこれを二ケ月くらいの期間にして、二ケ月の間に一つ統制問題について最も敏感な現政府がこれを檢討されるというような意思はございませんか。又そうあつて然るべきじやないかと思うのでありますが、お尋ねしたいと思います。
#33
○國務大臣(青木孝義君) お答えいたします。帆足委員のお言葉は御尤もなことと思いますが、経済情勢の変化は御承知の通り極めて急速でありますので、先程お話がございましたように、ドツジ公使の声明或いはこれに基く予算ということも御承知の通りでありまして、御趣旨のようなことは大いに我々も尊重して参りたいと思いまするが、將來の見通しがそれでは十分につくかといえば、なかなかむずかしい問題でありまして、從つて今直ちに伸縮性のない立法とすることは非常に困難であるとこう考えまするので、その点は運用によつて何とか補つて行きたいという考えでございますので、原案通り御了承を願いたいとこう思う次第であります。
#34
○奥むめお君 私も帆足委員の今の御提案は賛成でございますが、今中川政務次官の御説明によりますと、戰時中の圧制的な統制ではなくて、非常に民主的になつているんだという御見解を持つてこういう今日の統制のやり方を見ていらつしやるとしますと、私ども國民の立場から今日の統制のあり方を見ているのとは雲泥の差があると思うのです。実際今日の統制経済というものは闇と役所のいたちごつこになつていると思うのです。それを政府としてそういうふうに非常に民主的にやつているのだという御見解で見ていらつしやつて、そうしてこういう一年の延期というものを審議するのだとしましたら、私は絶対反対だと思うのでございます。ここをもつと……、これは意見の相違でございますから政府の立場でそういうふうにお考えになるとすれば私たち又別の方法を考えなければいかんと思います。それから私は一年を二ケ月に短縮するという條件でなしに、むしろ條件附の承認ということに考えたいと思うのでございますが、その條件は、例えば今の統制のあり方に対して、何か條件をつけるとか或いはもつと民主的な統制の審議期間と申しますか、統制のやり方をもつと民主的なものにして、一方的に行政官に全部任してしまつているような今日のやり方を改めるというふうなこととか、或いは二ケ月経つて又樣子を見るとかいうふうな條件附でするということだつたら、又話によつては考えてみたいと思いますが、如何でしようか。
#35
○政府委員(中川以良君) 奧さんのお話で、現行政は今の制統に対して非常に民主的に行つていないのだということをすでに表現しておるかのごとくお話がございましたが、それは私が申上げた点が足りなかつたかと存じますが、今までの統制に対しまして決してこれがよく行つているとは考えておりませんが、それであるが故に私共は今後における統制に対する整備改善を叫び、統制の簡素強力化を叫んでおるゆえんでありまして、今後におきます統制の改善に対しまして、飽くまで民主的に誠意を持つて、そしてこの統制が國の各産業経済の復興のために、又國民生活の安定のために十分に貢献するものである、さような姿にせしめたいということをひたすら念願いたしておる次第でございます。今日を以て満足をしておるのではないのであります。それが故にこういうようなことを考えておりまして、又本法が軌道に乘りましても、本法に伴つていろいろ出ておりまする各規則、省令がございまするが、こういう面におきましてもその事態が即応いたしまして、時々改善が加えられて参るようなことに相成ると考えておる次第でございます。只今のような御指摘に対しましては私共は十分心得まして、官僚独善的にならんように嚴に戒めております。御了承願いたいと思います。
#36
○帆足計君 私は只今の奥委員の御議論に全く同感でありまして、自由党内閣としての施政方針上から見ましても、この法案をこのまま鵜呑にし得る筈がない法案で、ただ日が詰つているから取敢ず出して置いて、そうして運営を今後改善しようというのであろうと思いますから、これら二三ケ月ぐらいに限つたらどうでありましよう。二ケ月で少かつたら三ケ月ぐらいにして、そうして六ケ月でも結構ですから、その間にこの委員会もこの問題を徹庭的に檢討しましたり、政府当局におきましても現状を一つよく檢討されて、そうしてそういう総動員法みたいなものを止めてしまつて、統制が必要であるならばそれを最も合理的な方法によつて、すべての人が守るような統制をやらなければなりませんからそういうふうに再檢討される。從いまして一年というのを六ケ月乃至三ケ月ぐらいに短縮されるような御意向はないでしようか。
#37
○國務大臣(青木孝義君) 御尤もで私共も一応そんなふうにも考えました。併しこの公団などを取上げて見ましても、比較的短時日でこの問題の処理ができるものもございますし、又比較的長く要するというようなものもございまするし、從いまして一応一つ一年間という余裕を頂きたいというのが、この提出いたしました一年と書いてある理由なのでありまして、できるなら私共も三ケ月なり二ケ月なり、できるだけ短期間に、こういう問題の処理をいたしたいというようにも考えて参つたのでありまするが、やはりそれがちよつと不可能のようなものもあるということから、一年間ということに相成つておる次第でございまして、その点を御了承を願いたいと思います。
#38
○帆足計君 私の申上げたのは、私は一年くらいで統制の必要がなくなるような生やさしい事態ではないと思う。日本の現状は容易ならざる事態であつて、まだ大変な困難が続く、この困難はこれからひどくなる、アメリカの銀行屋さんが算盤を彈いて簡單に片付けられる問題じやありません。日本にもアメリカに近いような人口があつてこれが生きて行くということは、容易ならざる課題でありますから、乏しい物資を合理的に配分するということは相当長期の互つて必要である。これはむしろ一年間に限つておるというのはおかしいので、例えば経済安定部は一年ということに限つておるが、なんという馬鹿なことを考えておられるか。これはやはり五年ぐらい続く、又十年続くというような予定であつて初めてみんなが纏つて行く。又國の困難の深刻さを國民がよく理解するのであつて、一年や二年で統制を解除し得るような生やさしい事態に一体日本がいるかどうか。國民もよく我々もよく問題の実際を掴まえねばならんと、こう思つているわけですが、私の申上げますのは統制はまだ必要でありますけれども、これを筋道の立つた合理的な、十分に準備した実行方法でせねばならない。折角生産が若干回復して、今復興の手掛りがついて、やつと安定し得るかどうか、闇が少し減つて來たというこの機会を捕えて、統制機構を整理しておかなければ、この機会を逃がすと又再び混乱に陷る。今度混乱に陷つたならば、日本を救うべき何ものもないだろうというマッカーサー元帥の書簡は全くその通りでありまして、從つて非常に重要な時期である。從いまして今直ぐ我々がこの法案を修正する準備が今ない以上は、仕方がありませんから、通しておいて、そうして二三ケ月猶予期間をおいて、その間に政府もこちらの委員会も実状をよく檢討して、そうして修正された新らしい法案を出すようにしたら如何であるか、こういうふうにお尋ねしているわけなんです。
#39
○國務大臣(青木孝義君) これは御承知のように、占領下におきまして、経済の変動期におきましては、やはりこの機動性を保有しているということが是非とも必要である。そういうことで直ちに現在のような委任立法を止めることは困難であるので、まあ一ケ年延長を認めて頂きたい。こういうのでありますので、御意見の通りにこれが重要性は十分認めているものでありまして、私共も万全の努力をいたしまして、御趣旨に副うように努力をいたして参りたいと思いますが、一ケ年ということでお認め願いたいというのが今申上げましたような理由でございます。
#40
○委員長(佐々木良作君) 外に御意見はありませんか……。ちよつとお諮り申上げますが、先だつての理事会で、若し必要があるならば、この物資調整官制度について監察報告が出ているし、その間のつまりこういう統制の実際の運用せ司つているところの制度自身、或いは運営の内容自身の監察をされたところがあるから、その辺の説明を伺つたらという話もありまして、行政管理廰の方の一応の御出席を求めているのでありますが、今の質問はそのままにしまして、必要があればその説明をお伺いした後でもまだ質問を継続するということでもして、ここで御説明を伺つたらどうかとも思うのですが、如何でございましようか。或いは必要がありませんでしようか。
#41
○帆足計君 先般の理事会のお打合せ会のときにもお話伺つたのですが、この問題を調べた管理廰並びにこの問題で苦心されている業界の方、二三の方面の御意見を聞いて、更に参考にしてお願いしたら如何かという案が出ましたが、私は問題の点を簡潔に一つ御説明願つてこの案の審議の参考にして頂きたいと思いますが、皆さん時間の御都合もおありでしようから、多くの時間を取らないことにして、是非そうお願いしたいと思いますが如何でしようか。
#42
○委員長(佐々木良作君) 今帆足委員の方からも今のようなお話でございますが、如何でございましようか。そういうふうに取計いましてよろしうございますか。(「賛成」と呼ぶ者あり)尚ちよつと附加えますが、実はこの委員会というのが、こちらの方の規定上の問題でありますが、業界からも実は同じように御説明を願いたいと思つておつたのですが、説明員という資格云々があり、そうして証人というふうにすれば余り窮屈過るしという問題もありまして、お出で願つているわけですが、若し説明員的な恰好で氣樂にお話し願うならば、或いは懇談会がよいかと思いますが、それとも非常に四角ばつてはつきり言うようにするならば或いは証人という形式になりますが、証人の形式をとります場合にちよつと手続の途中で落したところがあるのですが、その辺ちよつと御相談願いたいと思います。或いは先程申上げましたように、行政管理廰の方は当然に官吏でもありますし、今のままの形式そのままで説明員としてお話を聞くことができると思います。或いはそのあとで懇談会的な恰好で……。理事会で打合せしましたのは日本繊維協会からと、それからゴム工業の方にお願いしているわけでありますから、必要がありますれば今のような恰好で行政管理廰から只今御説明を伺つて、その後に非常に氣樂なような意味で、業者からもう少し御説明願うというような恰好にしたらどうかと思います。成るべく短時間で……。そういうふうに進めましてよろしうございますか。
#43
○帆足計君 折角お客樣にもお忙しいところを來て頂いたわけですから、私は委員長の案に從つてやつたらどうかと思いますが如何でございましようか。
#44
○奥むめお君 余り時間がなさ過ぎて……。お出になつているのなら…。
#45
○委員長(佐々木良作君) 尚ちよつと私から補足いたしますが、後程御審議願います調査承認の中でですね、調査事件をとりまして、調査事件で尚十分に統制問題も檢討調査しようということが含まれている。同時にこの法案自身が初つぱなの問題になるものですから、ここで或る程度手掛りをつけておいて問題を持越したいという希望も理事会に出ておつたことを附加えます。それでは今のように取扱いましてよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(佐々木良作君) それでは行政管理廰の監察部長の柳下さん、この報告書を作らせた杉本事務官も出ているようですが、どちらでも結構ですからちよつと御説明願います。
#47
○説明員(柳下昌男君) これは時間はどのくらいですか。非常に詳しく書いてございますのでちよつと……。
#48
○委員長(佐々木良作君) 要点、結論にして十分か十五分ぐらいでは如何でしようか。
#49
○帆足計君 私は管理廰の方のお話は十分ぐらい、結論だけで結構です。むしろ業者の方の御意見を聞いた方が切実でいいと思います。
#50
○委員長(佐々木良作君) 大体そのくらいの見当でお願いしてよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#51
○委員長(佐々木良作君) ではその程度で……。
#52
○説明員(柳下昌男君) 私は行政管理廰の監察部長でございますが、今御指名によりまして物資調整官制度の監察を御説明申上げようと思います。
 これは私の方の行政監察は元來が法律或いは政策がどうであるかということの檢討が目的ではございませんです。定められたる規則が末端まで支障なく運営されているかどうかということの監察が我々の任務の対象でございます。或いは今日の審議と結論とはあまり関係のない面が多いと存じます。そこで極く短時間に申上げますと、物資調整官制度ができまして、各所非常にまあ業務の多忙でそのために円滑に行つておらん。又その結果或る面では不正その他の事件が起きているという見地から、果して物資調整官の仕事が現在の人員でうまく行つておるかどうか、それから又能率的の面でどういう支障があるかというような点を見たのであります。でその点から申しますと物資調整官は外の官吏と比べて非常に多忙であることは誠に事実であります。併しながら現在の統制の行き方は全部一律的であるために、実際実行できないような非常に困難な面が沢山あるのであります。そのために各所とも人員が不足しておるということが叫ばれております。それも二倍であり或いは三倍も四倍も要るというようなことが言われておるのでございます。そこで我々としましては、これはただ單に割当時期が遅れているとかそういうようなことから観念的に言うのでなしに、実際にどれだけの人があつたらできるのかということをやや科学的に檢討して見たいということで、商工省と協力いたしまして、極く一部分の業務につきまして詳細にタイム・スタデイを、これは商工省でやられた数字を取つたのでありますが、それに近い調査をして頂きまして、それによつて纖維行政の一部について調べましたところが、我々の方の調査によりますと、大体倍の人数が要る。又商工省のそこをやつておられる担当の方では余裕を見て三倍の人数が要る、こういうようなことがやや科学的に分つたのであります。それから又能率直から申しますと、これは新官廳の一般的な欠陷ではございますが、一般に官舍並びにこの一般施設が不備のために非常に能率が落ちておる。それから陳情者が殺到しておるための能率の低下、いろいろのまだ是正されるべき余地が相当あるやに見受けられております。いずれにしましても現在の業務を現在の人でやつて行くということについては、相当の無理のあることが結論されるのでございまして、これを解決する方法はどうしたらよろしいかということになりますが、これは一般にいわれております統制品目を十分檢討した上で、差支ない範囲においてはできるだけ削減するか、又一方においては、主要工場と中小企業というものに対して同じような行き方がされておりますが、殊に零細の使用者に対する割当につきましては、実際問題として現在の行き方では相当困難があります。そこで一括配給とかその他の方法が止むを得ず取られざるを得ないのが実情でございますので、それであるならば一歩進んで、現在これに協力をしております事業者団体というものが、事業者団体法によつてこの割当業務の下に参画することを禁ぜられておりますが、これをむしろ或る程度活用して一面主管官廳がこれを強力に監督するということも、今後としてはでき得るならばそういう方法によつて解決するということも考えられなければならんでありましようし、又更に今度の機構の改正によりまして、或いは一部が地方の自治分に委讓されることもあるかも知れませんが、これによつてもそう大きな業務に縮小は考えられないと考えておるのであります。どうしてもそういうような根本的な問題の解決が必要であろう。
 尚又割当方法そのものについてもつと突込んで研究しなきやならんと私達は考えておりますが、それを今までがすでにとかく準備なしに法令が先に出てそしてその後で実行不可能な面が生ずるという嫌いがありますので、今後におきましては十分その実行の面をよく檢討した上で、新らしい改正を実施すべきではなかろうかということを感じております。これにつきまして一部差上げてございますが、詳しいことはその結論に大体書いてございます。簡單でございますがこの程度でよろしうございますか。
#53
○委員長(佐々木良作君) 有難うございました。特に御質問ありませんでしようか。
#54
○帆足計君 私は今監察報告を読まして頂きまして大体のことは了承したのですが、一つお尋ねいたしたいと思うのでありますが、法令だけ出して実行ができないようなことであつては困るという結論を伺いまして全く同感ですが、それでは今度予算がむしろ縮減されますし、そういう事情の下にこれが現状のままで続いたらどういう結果になるのでしようか、それを一つお考えを承わりたいと思います。
#55
○説明員(柳下昌男君) 現状は、いわゆるこの事業者団体なりが直接計画をやつておるわけではなしに、側面的に援助しておるというような形がなお続くであろう、併しそういう行き方はあまり好ましくないと思います。やるのであればはつきり渡すべきものは渡してそして監督すべきものは監督すべきであると、こういうふうに考えております。
#56
○委員長(佐々木良作君) それでは時間の関係もありますので、先程御説明申上げましたように、一応委員会はこれで打切り休憩にしまして、そして懇談会の形会で今の纖維協会並びにゴム工業の方のお話を承わりたいと思いますが、そういうふうにしてよろしうございますか……それでは一応これで休憩いたします。
   午後三時八分休憩
   ―――――・―――――
   午後三時四十四分開会
#57
○委員長(佐々木良作君) それでは、先程に続きまして委員会を再開いたします、継続として尚御質疑がありましたらお願いいたしたいと思いますしが……。
#58
○鎌田逸郎君 只今まで各委員から基礎的な御質問がありましたから省畧いたしますが、中川次官からお伺いしたいと思います。中川次官が先般お話の通り我々の同志といたしまして、この統制撤廃或いは統制の皆無ということを主張された方で、その後二度に亙つて政府次官に就任され、我々としては期待をしてお待ちしておつたわけなのでありますが、いろいろ御勉強のこととは存じますが、この運営に対して統制の必要でないものは統制をしないという方針で、安本では研究はされておりまするとは存じますが、併しながらここに配付されている予定品目を見ますれば、我々から見た場合に、こういうものが統制になつているのかという程度のものまであつて、ぴんと來ないような感じがする。これを読みまして、現在安本で考えられている品目がこれ以上にあるかないか簡單でよろしうございますが、御説明願いたいと存じます。
#59
○政府委員(中川以良君) 先程も申しましたごとく、不必要なる統制は一刻も早くこれを整備いたしたいということを考えております。そこで指定生産資材が二百五十二品目ございまする中に、只今司令部と折衝中のいわゆる統制を外そうといたしまするものが九十二品目ございますが、このうち司令部から正式の了解け得ましたものが二十品目であります。その後折衝の過程におきまして、もはや了解を確実に得られると考えられますものは十七品目、合計三十七品目は統制を外すことができると存じます。殊に最初に申しました二十品目につきましては、四月早々にこれに対しまする法的な措置を講じたい、こういうふうに考えております。尚その他のものにつきましてもできるだけ速かに一つ統制の整理をいたして行きたいと考えております。ただ御承知のごとく、只今アメリカから厖大な援助を受けており、殊に九原則実行を速急に敢行しなければならんという事態等がございまして、関係方面との了解が自然に得られるような機運を私共官廳といたしましても作り、又協会といたしましてもそういう意味において企業の合理化なり、経済の自立化に対しまして努力をいたして参る上におきましては、自然とこういうことは解消して行くと存じます。そうした考え方を以ちまして、決して私が官廳に参りまして從來の考え方と変りまして、統制に対する今後窮屈な考え方を続けて参る考えは毛頭ございません。鎌田委員の御趣旨の通りの氣持を以ちまして処置をいたしたいと考えておる次第であります。
#60
○鎌田逸郎君 これを逆にお伺いしたいと思いますが、強い統制をしなければならんというものはどういうものであるか、まあ一般の輿論を総合すれば、主食、纖維製品であれば綿類乃至は鉄或いは石炭ということで、そのほかの物は統制を全部撤廃した方がいいじやないかという輿論が強い、お役所の方でこれを檢討する場合はあらゆる角度から見てこの統制を撤廃すれば、これはこういう影響があるとかいろいろなことが考えられる。そういうことを一々考えた場合には、恐らく統制というものは容易ではないというふうに自分らも考えられるのでありますが、是非統制をしなければならんというような品目はどの程度に考えられるか、政府に一つお話願いたいと思います。
#61
○政府委員(中川以良君) それにつきましは先ず食糧とか衣料、石炭鉄等のいわゆる生産基礎資材になりますようなものは、これはどうしても今後とも統制をして行かなければならんと存じます。殊に官廳が今後行政整理をやりまして少数精鋭の陣営を作りまして、この統制の行政能力をそういつた重要物資に集中いたしまして、この統制の円滑化を期したいと考えております。その他のものにつきましては、只今多くの不足物資をアメリカの援助を受けて海外より仰いでおります関係上、俄かにこの輸入品を関連のあります物をはづすということは、関係方面との折衝がなかなか容易でないという点を、一つ御了察願いたいと存ずるのであります。
#62
○委員長(佐々木良作君) ほかに御質問ありませんか。
#63
○奥むめお君 非常に小さい問題ですけれども中川政務次官に伺つておきたいと思います。今中小企業の融資を受けておる人達に言わせると、油は日本にある、配給の石鹸は少ししかないけれども國民が間に合うだけの石鹸は得られる、その他輸入品が入りますけれども、その輸入品は大量に横流しされている。そして、その横流しの或るものは大きな生産者を擁護しているだけであつて、國民の立場からいえば十分今までも間に合わせて行けたんだから、これからも間に合せて行く。石鹸は私達も実際間に合つているんだから、その方を支持したいと思います。そういうような立場で考えて行きたいと思います。公人としては立場をお伺したいと思います。
#64
○政府委員(中川以良君) 國内の食用油脂並びに工業用油脂につきましては相当な量が不足をしておりますので、只今國内の油脂の増産をやりましても例えば植物性油脂等につきましては増産の方法もあるのでありますが、又動物性油脂につきましても從來闇に流れておりますものを、これを全部統制をしてしまえば、需要に対しましては相当の量はできますけれども、しかし全企業に対しては到底補い得ないのであります。かような意味におきまして、油脂は日本統制をされております。石鹸につきましても從來或いは統制を解いた方がいいのではないかというような考え方もございまして、いわゆる闇石鹸が各方面に流されておりますので、こういうような状態であればむしろ統制がない方がいいんじやないかというような考え方も持つておつたのでありまするが、関係方面といろいろ交渉をいたして参りますると、ああいう闇石鹸が流れておる状態であるから、是非とも石鹸も統制をすべきであるという意見が強く出て参つております。もしもここで統制を強硬にやりました際には、この闇石鹸も出ないとなりますると、國民としては却つてその石鹸が行き渡らないで困るんではないかという議論も出て参つたんでありますが、その後関係方面の強い要望等もございまして、石鹸の統制は今のところは解除をいたすことができない実情に至つておりまして、統制をいたすといたしますれば、今までのような矛盾のないような処置を十分政府といたしましても考慮いたしまする考えでございます。その点は農林省方面とも只今十分な打合せをいたしておる次第であります。
#65
○委員長(佐々木良作君) 他に御発言ございませんか……。それでは本法案に対する御質疑は終了したものと認めて差支えありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#66
○委員長(佐々木良作君) 御異議ないものと認めます。それでは続いて討論に入りたいと思いますが、御意見のおありの方は一つ賛否を明らかにして御陳述を願います。
#67
○帆足計君 私は次のような條件をつけてこの法案に賛成します。それは第一にこの法案は、戰時中の総動員法にも匹敵するような、大きな委任立法でありますから、これを行政に委任します以上は、國会としてその運営が合理的に行くという見通して保証を持つておらなければならんと思います。從つてさような見地から考えますると、この法案は極めて重要な法案であつて、國会と行政との関係について、もつと深い立場からそれを檢討して決めねばらなん。同時にこの法案の過去二ケ年の実績と現状を檢討してそして判断を下さねばならん。さような観点から考えますると現在の運営には改革をすべきもの多々あろうと思います。折角政府当局並びに官廳におきましても、司令部その他とも交渉されておりまして、そのお骨折りは多とするところでありますが、今後現状のまま推移しますならば、九原則の我々に要求する合理的な経済統制ということは不可能に立至りますから、一層強い力をもつて運営の現状を合理的に改革して頂きたい。同時に必要とあらばそれに即して修正案を準備すべきではないかと思います。私は政府にそれを要望し、同時にこの委員会におきましても、至急この問題を採上げて、そうして現状の改正、もう必要とあれば本案の修正を準備することを今後とも提案を続けたいと思います。そうして併しながら現在統制を外つてしまつて、そうして統制を規制する法規が全然なくなつてしまうということは、現状以上の混乱を招きますから、取敢ず期日も迫つておることでありますから、統制の必要という大きな目的のために、この法案を通過させざるを得ませんけれども、只今のようなことを政府に要望し、今後とも我々はこの委員会を通じて努力するという前提の下に、これに賛成をいたす次第であります。
#68
○委員長(佐々木良作君) 外に御意見ありませんか。
#69
○藤井丙午君 私はこの改正案律案に賛成するものであります。先程から各委員から御意見がありましたように、この臨時物資需給調整法は法自体にも再檢討をすべき幾多の問題がありますし、又この法律に根拠する幾多の統制法規につきましては、もう御承知のように國民経済の現状に適応しないのみならず、幾多の矛盾、欠陷、弊害をも露呈しておるものが多々あるのでございまして、これは國民の輿論でもあり、同時に政府自体におきましても、その点を夙に痛感されて、目下関係方面ともそれが改善努力をされておる現状がこれを明らかに証明しておるようなわけであります。私共としましても、先程帆足委員から御発言がありましたような点については同感でございますが、併しながら現状におきまして、経済も相当安定し、生産も復興して参りましたと申しましても、重要な基礎資材、或いは油脂関係につきましても、相当の期間どうしても統制を要することは明らかであります。その意味におきましては、その根拠法としての本法を向う一ケ年間くらい延長することは、私は止むを得ないことと思います。むしろ問題は、これに関連しておりまする幾多の省令その他の法規の運用改善の点にむしろ力点が置かるべきと思いますので、その点については政府当局はもとより、又本委員会としましても、今後十分この統制経済の点における強化と共に、大幅の整理の問題につきましては、委員会の調査活動もし、又統制に関する行政機構、機能乃至は行政事務等につきましても、何らかの形式で調査、観察の方法も講ずるというようなことをいたしまして、政府と同時に國会側におきましても、この國民経済の最も重要な問題について、今後十分研究し、調査活動もするということを希望いたしまして、本案に賛成するものであります。
#70
○委員長(佐々木良作君) 外に御意見ありませんか。
#71
○三木治朗君 今日の議題になつておる期日の延期だけの問題とすれば、これは大した問題ではないのでありますが、法の内容が非常に國民生活及び一切の生産の面に重要な関係を持ち、この運用如何によつては、いろいろの産業の生殺与奪の権利を握つているかのような重大な内容を持つ法案でありますので、すべての國権の行使は、國会がこれを行うということに憲法になつておりますので、これの決定をいたしますることは、國会がすべての責任を負うことになるのでありまして、この法文では経済安定本部の総裁が一切を行うことに規定されておりまして、この一年間の延期をいたしますれば、後はすべて安定本部にやいて一切取行なつておつて、國会は何もそれに干与しないということは、これは甚だどうも國会の責任上面白くないと思うのであります。國会としてもこれは相当それの内容等について、発言もし、或いは御相談を受けなければならない筋合いのものじやないかと思うのであります。從つて又経済情勢のいろいろの変化からこの物資の給与関係におきましても、いろいろの又変化、施策の建直しをしなければならんようなのも数多いのじやないかと考えられますから、今後この運営に関して、相当國会の意思を尊重して頂いて、そうしていわゆる時宜に適した運営をして頂くことを強く要請いたしまして、そうしてこの案に賛成するものであります。
#72
○委員長(佐々木良作君) 外に御意見はありませんか、奥委員。
#73
○奥むめお君 この法律は本來ならば昨年の夏ぐらいから問題に取上げて、そうして十分に法律そのものに対する檢討、又運営の檢査をする。それから將來の見通しというようなものに時間をかけて來なければならなかつた大事な問題だと思う。それにしましても、昨年の夏以來の議会の樣子を考えますと、衆議院におきましては殊にそうでございましたが、殆んど國政をよそにして第二義的の問題に時間を潰したことが多かつたと思う。少くとも参議院がこういう問題をもつと早く取上げて愼重に審議しなかつたと思います。ですからたつた一日の審議で、そうして國民生活にも業界にも与える影響の非常に大きいことの法案を、通さなければならないということは遺憾に思うのでありますけれども、時日が迫まつておりすから賛成するものであります。ただこれは全くすべてを行政管理廳に委託した、委かせる立場に立つておりますから、これに対して私共は十分な檢討を加えて、そして次の機会に法の運用を誤りなきように、又法そのものをもつと改善するような機会を作りたいと思いますが、政府におかれましても、その用意をお持ち頂きたいということを希望を添えたいと思います。
#74
○委員長(佐々木良作君) 外に御意見はありませんか……。御意見も盡きたようでありますが、討論は終局したものと認めて御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#75
○委員長(佐々木良作君) それでは討論は終局したものと認めます。それではこれによりまして一つ採決に入りたいと思いますが、改めて臨時物資需給調整法の一部を改正する法律案を議題といたします。本案を可決することに賛成の方の御起立をお願いいたします。
   〔総員起立〕
#76
○委員長(佐々木良作君) ありがとうございました、満場一致でございます。よつて臨時物資需給調整法の一部を改正する法律案は全会一致を以て可決することに決定いたしました。尚本会議におきましての委員長の口頭報告の内容は、予め多数意見者の承認を得なければならんことになつておりますが、これは委員長におきまして、本案の内容、本委員会における質疑応答の趣旨、それから討論の要旨及び採決の結果を報告することといたしまして、その内容その他は必要あればこの委員会の後に開かれます理事会においても十分御相談願いたいと思いますが、そういうことで御承認願うことに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#77
○委員長(佐々木良作君) 御異議ないものと認めます。それからもう一つ本院規則の七十二條によりまして、委員長が議院に提出する報告書につきまして、多数意見者の署名を附することになつておりまするから、本法案を可決することに賛成されましたお方の署名を順次お願いしたいと思います。
 多数意見者署名
  鎌田逸郎 川村松助 藤井丙午
  安達良助 奥むめお 三木治朗
  帆足 計
#78
○委員長(佐々木良作君) 署名洩れはないと認めましてよろしうございますね……。それではこれによりまして臨時物資需給調整法の一部を改正する法律案に関する問題を打切りたいと思います。
#79
○委員長(佐々木良作君) それで第二の議題に入りたいと思いますが、先程経過のときに御説明いたしましたように、二十八日の理事会で御相談いたしまして、日本経済の安定と復興に関する調査という題目の下に大きく問題を拡げまして、抽象的な本格的な安定と復興に関する問題と、それから具体的な問題とを並行的に調査審議して行きたいというつもりでもつて、檢討いたしたわけでありますが、日本経済の安定と復興に関する調査承認の要求書を次のような内容によつて出したいと思いますので、御審議を願いたいと思います。
 事件の名称は日本経済の安定と復興に関する調査。調査の目的は経済九原則の実施に伴い、日本経済の安定と復興のための諸方策の実施状況と、実施諸條件に関する調査研究を行う。利益は現下の日本経済諸施策の具体化に資し、もつて日本経済再建の方向を確立することができる。方法といたしましては、政府及び民間関係者より説明及び意見を聽取し、資料を蒐集し、必要に応じ、実地調査を行う。期間は今期國会の開会中であります。右本委員会の決議を経て参議院規則第三十四條第二項により要求するというのでありますが、この要求書を提出することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#80
○委員長(佐々木良作君) 御異議ないものと認めます。それではこれの一切の調査方法につきましては、逐次理事会で打合せながら委員会で御相談をし、逐次進めることにいたしたいと思います。
#81
○委員長(佐々木良作君) 尚三番目にちよつと御報告をかねて御相談しておきたいと思いますのは、この委員会の運營でありますが、法案及び陳情請願の問題は別としまして、これの調査事件をやることになりますと、大分問題が大きくなりますし、たびたび熱心に開いて頂かなければならないかと思いますが、先程申上げました理事会では、一応原則的な委員会開催日を確定して、特に必要がある場合は、臨時にやるとしてやつたらよかろうという話がありまして、毎週火曜日と金曜日の、時間は三時から五時までということで、一応原則的な委員会の開会日を決めて予定しておいたらどうだろうかというお話があつたのでありますが…。ちよつと速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
#82
○委員長(佐々木良作君) どうぞ速記を始めて下さい。それでは今申上げましたように、経済の委員会の開催日を月曜日の三時から五時、木曜日の一時から三時というふうにしたらという結論ですが、これで御異議ありませんですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#83
○委員長(佐々木良作君) ではさようにいたします。尚それと関連いたしまして、理事会では一応火、金ということを予定して御相談を申上げてあるのですから、四月の一日が丁度金曜日になつておるので、四月一日に委員会を開会しようかという相談ができておつたのですが、これはそのままやりましようか。
#84
○安達良助君 やつぱりこれに準じて延期したらいいじやないですか。
#85
○委員長(佐々木良作君) そうすると、今の原則通りに來週の月曜日からということでよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#86
○委員長(佐々木良作君) ではそのように決定いたします。
 それではこちらで予定した議案三つは以上の通りでありますが、他に特に御発言がなければ、これで散会したいと思いますが……。それではこれで散会いたします。
   午後四時十八分散会
 出席者は左の通り
   委員長     佐々木良作君
   理事      安達 良助君
           帆足  計君
   委員      三木 治朗君
           川村 松助君
           奥 むめお君
           鎌田 逸郎君
           藤井 丙午君
   國 務 大 臣 青木 孝義君
  政府委員
   經濟安定政務次
   官       中川 以良君
  説明員
   總理廳事務官
   (行政管理廳監
   察部長)    柳下 昌男君
ソース: 国立国会図書館
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