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1947/10/10 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 予算委員会 第10号
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1947/10/10 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 予算委員会 第10号

#1
第001回国会 予算委員会 第10号
  付託事件
○昭和二十二年度一般会計予算補正
 (第三号)(内閣送付)
○昭和二十二年度一般会計予算補正
 (第四号)(内閣送付)
 昭和二十二年度特別会計予算補正
 (特第一号)(内閣送付)
――――――――――――――――
昭和二十二年十月十日(金曜日)
   午後二時四十四分
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○昭和二十二年度一般会計予算補正
 (第四号)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(櫻内辰郎君) 只今より委員会を開会いたします。
#3
○小串清一君 資料をしたいと思います。現在各都道府県に政府の各省の官衙がありまして、いわゆる出張所とか事務所とかいうような名称があるのですが、こういうものが相当多数あるようですが、その官衙の名称とか、構成人員或いはそれに伴う予算といつたようなものについて成るべく詳細のお調べ願つて、この委員会に政府から報告して頂くように請求いたします。
#4
○委員長(櫻内辰郎君) それではそういうふうに取りはからいます。
 本日の議題は昭和二十二年度一般会計予算補正第四号であります。提案の理由をご説明願うことにいたします。來栖大蔵大臣。
#5
○国務大臣(栗栖赳夫君) 昭和二十二年度一般会計予算補正第四号及び昭和二十二年度特別会計予算補正特第一号につきまして御説明いたします。政府は政府職員に対しまして、給與月額の二割之至十二割に相当する金額を一時手当として支給することといたし、これに関する法律案は別途御審議をお願いいたしておる次第でありますが、この法律の実施に伴いまして、直ちに必要と相成ります給與関係の予算を他の部分と切り離しまして、昭和二十二年度一般会計予算補正第四号及び昭和二十二年度特別会計予算補正特第一号といたしまして提出いたしまするような次第でございます。政府職員に対する一時手当支給に必要な経費として予算を増額する金額は、一般会計におきましては三億五千七百余万円、特別会計におきまして、七億三千二百余万円、合計十億九千余万円であります。先ず一般会計補正予算につきましてその内容を申し上げます。一般会計歳出予算の追加額三億五千七百余万円の内訳は、国会、裁判所職員及び政府機関職員に対する一時手当支給に必要な経費二億五千二百余万円、警察職員に対する一時手当支給に必要な経費を国庫において負担するための地方警察国庫負担金の増加二千四百余万円、小学校及び新制中学教員に対する一時手当支給に必要な経費を、地方公共団体に補助するため六千八百余万円、地方公共団体における国庫補助職員に対する一時手当支給に必要な経費を補助するため九百余万円、厚生保険特別会計所属職員に対して支給する一時手当の財源の一部を、一般会計において負担するため二百余万と相成つておるのでございます。
 この一般会計歳出予算追加額の財源でありますところの歳出予算の追加額の内訳を申し上げますと、本年七月の價格改訂に伴う刑務所の作業収入の増加四千四百余万円、国有の役牛、役馬を農家に拂下げることによる収入千九百余万円、政府所有に係る日本証券株式会社の株式及び憲法第八十八条の規定によつて国に帰属しました皇族財産中の有価証券の賣却による収入見込額三千七百余万円、旧陸軍恤兵金等の未整理分の受入見込額五千二百余万円、宝籤等の発行増加による国庫納金の増加見込額二億円、昭和二十年度剰余金の受入三百余万円、合計三億五千七百余万円と相成つておるのであります。
 次に特別国会予算補正について申上げます。特別会計所属職員に対する一時手当支給に必要な経費は各会計を通じまして、合計七億七千六百余万円でありますが、その内規定予算の予備費を減額修正いたしまして、その財源に充当いたします額が四千三百余万円でありますので、結局歳出の増加額は七億三千二百余万円と相成るのであります。
 その主な会計について申し上げますと、印刷局特別会計八百余万円、専賣局特別会計二千七百余万円、食糧管理特別会計二千五百余万円、国有鉄道事業特別会計四億五百余万円、通信事業特別会計二億八千余万円と相成つております。尚国有鉄道事業特別会計工事勘定所属職員及び通信事業特別会計建設勘定所属職員に対する一時手当支給に必要な経費の財源は、これを公債金収入によることといたしました。その金額は国有鉄道事業特別会計におきまして、千三百余万円と相成るのであります。
 何卒審議をお願いいたしたいと思う次第であります。
#6
○委員長(櫻内辰郎君) 只今大蔵大臣から補正特第一号の御説明がございましたから議題といたします。補正第四号と補正第一号を合わせて議題といたしまするから、さよう御了承を願いたいと存じます。御質疑がございましたら御質疑をお願いいたしたいと存じます。本日はまだ御通告がございませんから、どうか御通告順によらないで御質疑がありましたら御質疑をお願いしたいと存じます。
#7
○波多野鼎君 補正予算を承りまして、官公職員に対する月二百円平均の給與増額をするというのが趣旨だと思いますが、この二百円という数字をどういう根拠から出されたかということを一應承りたい。
#8
○政府委員(河野一之君) この二百円は七月から千六百円ベースが千八百円になりまして、毎月二百円増額することになりますが、その七、八、九の三ヶ月分をこういう標準によりまして、一時手当として支給する、こういう趣旨であります。
#9
○波多野鼎君 千八百円ベースという問題に関わりますが、これは官公労組合側と政府との打ち合わせといいますか、了解はどんな程度についておりますか。
#10
○政府委員会(河野一之君) おつしやいました点につきましては、給與局長から御答弁申すのが至当だと思いますが、千八百ベースの問題につきましては、まだ組合側と的確なる妥結の点には至つておりません。ただこの一時金の問題につきましては、大体組合側と了承を得ておるというように拝承いたしております。
#11
○波多野鼎君 今の御答弁ですが、この千八百円ベースの問題は、御承知のようにすでに非常に重大な政治問題になつておる問題であると思いますので、国会が千八百円のベースを根拠としたこの二百円というものを考えるというふうになることが、政治的に相当大きな意味をもつのじやないかと思うので、もう少しいまの点詳しく御説明を願いたいと思います。
#12
○政府委員会(河野一之君) 千八百円ベースの問題につきましては、いろいろ御議論がありますことは御指摘の通りでありまして、ただ政府といたしましては、たびたび大臣からも御声明がありました通り、これを今後堅持して行くという方針になつておりまして、差当たりその千八百円ベースの問題を大体七月から適用する。それで從來のものといたしましては千六百円のベースになつておりましたので、千六百円のベースにいたしますと、それに基きまして各種の給與を全面的に、その地域差或いは職階その経験年齢等に応じまして全般的に職員の全体の給與を直すのが至当でありますが、現在の段階におきましては各種の生計の状況その他もございまして、的確にその給與を直すという段階には遺憾ながら至つておらないような状況でありまして、さりとて職員の給與の生計の状況というものにつきまして相当考慮せなければならん点がございますので、差当り順調に行きまするならば、八月から千八百円のベースで給與をなすべきところを、その差額の分について一時金としてこの際支出して行こう、こういう趣旨であるわけでございます。
#13
○川上嘉君 千四百円の時と千六百円の時の差額はもう出たのですか。ちよつとお伺いいたします。
#14
○政府委員会(河野一之君) 千二百円と千六百円の差額だと存じますが、これにつきましてはもうすでに五月頃に千二百円ベースを千六百円ベースに上げまして以來ずつと十月までその差額を出して参つております。これは規程定予算に繰り返しております。
#15
○左藤義詮君 この追加予算の歳入の点ですが、例えば鉄道で三億七千万円余、自動車の収入三億五千万円、通信会計では切手が一億六千万円、一般会計では宝籤というものを非常に増して二億というようなところに主要な収入を見ておられるようでありますが、こういうものをどういうような根拠から増額を見積られたか。果たしてそれに対する収入の正確な見込が立つておるかどうか、その根拠を一つ伺いたいと思います。
#16
○政府委員会(河野一之君) 先ず特別会計の通信と鉄道でございますが、本年度の当初予算におきましては予算を編成いたしました当初、通信料金及び鉄道料金の引上げが決定いたしておりませんので、その差額については借入金で実は本予算に組んであるわけでございます。その後通信におきましては四月から、鉄道におきましては七月から料金の改訂がございまして、その増収の一部をこの一時金の財源として当てておるわけでございます。勿論今後大きな追加予算が出て参りますが、その際にはその値上げに基く収入の全部を出して、差当りどうでその益金の収入を出すわけでありますので、これを借入金によつて支弁しておくのもいかがと存じまして、その七月及び四月における増収の一部を予算に計上したわけでございます。
 それから一般会計におきましては、今後いずれ近いうちに出して参ります大きな追加予算の財源といたしましては、すでに御案内の通り、増税その他の手段によつてやるわけではございますが、この追加予算におきましては非常に緊急、急ぎますので、その歳入の特別措置について待つ暇がございませんので、差当り本予算編成後において出て参りました収入のうち主なるものを拾い上げまして、この財源に当てた次第であります。
 簡單に御明申し上げますと、大体大臣の御説明で盡きておるわけでございますが、刑務所の収入につきましては、当初計画しておりました刑務所の作業収入につきまして七月以降物價水準の改訂がございましたので、それによる七月以降の収入を大体見込みました次第であります。
 それから官有物払下の、家畜払下げでございますが、これは昭和十九年以來実施いたしておりましたのでありますが、農林省所管におきまして役牛、役馬を民間に貸付けるという措置を取つておりまして、大体牝の牛馬につきましては二年乃至四年を無償で貸付ける。但し飼育管理は貸付けた方で経費を負担するわけであります。その後においては牝はその子供を返し、牡につきましては四年後に払下げをするとこういう措置を十九年以降始めて参りましたが、その最初は二十一年から払下げられておる次第でありますが、今後この方針を大体止めようということになりましたので、一時にその収入が入つて参りました。それを計上いたしました。
 その次に証券払下代でありますが、これも予算に見込んでありませんのでありますが、日本証券取引所の出資証券九十四万七千六百口ございます。これを一般に賣払うことといたしまして、それから憲法八十八条の規定によりまして皇室財産が当然国の財産に帰属したものでありますが、その財産のうち差当り換価可能なもの、内地の所在会社の有価証券でありまして、例えば北海道炭鉱でありますとか、東京瓦斯の株式を賣払うことにいたしたのであります。
 その他雑収入につきましては、国防献金、恤兵金において尚整理漏れのものがございまして、これが約五千二百万円程入るという見通しがつきましたので計上いたしたわけであります。
 それから宝籤発行国庫納金でございますが、これは最近の実績に基きまして積算を仕直して見ますと、大体この程度のものは発行できるのじやないかという計算をいたしまして、この程度のものを計上いたしたわけであります。大体四億円程度の普通宝籤の発行増加になりまして、これに対して大体国庫えの納付金の割合は五〇%ということになります。從いまして二億という物を見込んであるわけであります。
 大体本予算に計上しておりましたもの以外、或いはその後の実績その他によりまして増収を見込まれるものを財源にいたしたわけであります。
#17
○左藤義詮君 詳細な御説明で了承いたしましたが、只今の鉄道或いは通信関係の収入、通信は四月、鉄道は七月からの実績ということになつておりますが、その実情を伺つて、この歳入を見込まれた根拠を確かめたいと思います。
#18
○政府委員会(河野一之君) 只今資料を持つて参りませんので甚だ恐縮なのでございますが、いずれ鉄道及び通信の政府委員から詳細に御答弁願うということにいたしたいと思います。
 鉄道収入につきましては、当初七月七日から値上げしまして、当初におきましては非常に収入が一時的に減つて参りまして、この分で行きますれば或いは当初見込んだ増収が確保できないじやないかというふうに考えておりましたが、大体最近におきましては予算と殆ど違いのない数字が入つておると存じます。
 通信収入につきましては、当初考えておりましたときよりは大体五分程度良くなつておるかと存じます。勿論これは四月に選挙がございまして、その時に郵便収入が約五千万程度でありましたか、ちよつと数字は正確ではございませんが、入りました関係もございまして、大体予算通り入つて來ておる状態であります。
 数字の明かな点につきましては、只今資料を持つておりませんので、いずれ御報告申上げます。
#19
○木村禧八郎君 先程政府委員会から千二百円から千六百円に引上げた際の金額については支払済みであるとおつしやいましたが、これについて又国会の承認を得てないと私は考えておるのであります。この前の財政金融委員会において、私はこの点について今度の六百円支出に関聯しまして給與局長にお伺いしたところ、この分についてはいずれ別に法律を出しまして国会の承認を得るというお話であつたのであります。私たちとしては千六百円問題は、凸凹調整の方は一応国会の了解を得たのでありますが、千六百円についてはまだ国会の承認を得てない。その上に又新らしくここに千八百円の問題が出てきたのでありまして、千八百円の問題を出す前に、何故千六百円の方の承認を先にしませんのか。その間の事情が了解が行かないのであります。この点について御説明願いたいと思います。
#20
○政府委員(河野一之君) この点につきまして給與局長がどういうふうに申上げましたか私ちよつと分かりません。私給與局長から直接聞いておりませんので何でありますが、千二百円から千六百円にいたします際におきましては、或る程度関係方面とも了解を経まして、それから国会の方にも、参議院の方はどうでありましたか存じませんが、衆議院においては事後において御報告を申上げたというふうに了承いたしております。参議院におきましては、前回の凸凹調整の金額を支払いますあの法律の際に、かくかくの措置をとつておるということを御報告申上げたように記憶しております。
#21
○左藤義詮君 この予算は主として給與に関するものでありますから、少くとも給與局長は出席されて説明されるべきだと思いますが、大臣も事務次官も見えません。この前も皇室経済法の時にも、関係のある主税局長が見えないで所得税がもつれたことがあります。もう少し政府当局と鞭撻して、若し出席されないならば本日はこの程度にして、大臣以下の出席を求めて説明を聞きたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
#22
○委員長(櫻内辰郎君) 只今佐藤君から御動議がありましたが、大臣その他主税局長、給與局長おいでになりませんから質問を次回に延ばすことにいたしたいと存じます。本日はこれを以て散会いたします。
   午後三時十分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           木村禧八郎君
           西川 昌夫君
           西郷吉之助君
   委員
           大野 幸一君
           木下 源吾君
           波多野 鼎君
           村尾 重雄君
           小串 清一君
           小野 光洋君
           左藤 義詮君
           鈴木 安孝君
           深水 六郎君
           稻垣平太郎君
           大島 定吉君
           木内 四郎君
           岡部  常君
           岡本 愛祐君
           奥 むめお君
           島村 軍次君
           高田  寛君
           服部 教一君
           池田 恒雄君
           川上  嘉君
  國務大臣
   大 蔵 大 臣 栗栖 赳夫君
  政府委員
   大藏事務官
   (主計局次長) 河野 一之君
ソース: 国立国会図書館
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