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1949/05/18 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 経済安定委員会 第12号
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1949/05/18 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 経済安定委員会 第12号

#1
第005回国会 経済安定委員会 第12号
昭和二十四年五月十八日(水曜日)
   午後二時九分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○私的独占の禁止及び公正取引の確保
 に関する法律の一部を改正する法律
 案(内閣提出、衆議院送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(佐々木良作君) それでは委員会を開会いたします。今日の委員会は十三回になると思います。前回の委員会で價格調整公團法の一部を改正する法律案と過度集中排除法に関連する法律案の二つを上げたわけですが、今日は続きまして、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案を第一の議題といたします。引続きまして、情勢、請願の御処理を願い、それから今後の委員会の日程及び運営の方針を後で御相談願いたいと思います。最初私的の独占禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案を問題といたしますが、前回に引続きまして、質疑を継続したいと思います。安定本部長官に対する質疑が大分保留されておりましたから、本日長官が見えておりますから、尚この質疑は区切る必要がないから、全般に亘つて、おのおの次々とやつて頂いたらよかろうと思いますが、さようにしてよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(佐々木良作君) では始めます。
#4
○藤井丙午君 只今議題となつております法律案に直接関連のない問題等も質問してよろしうございますか
#5
○委員長(佐々木良作君) 間接的な関連ですか。
#6
○藤井丙午君 間接的関連……間接的関連というのは、これは安本長官にちよつと我々の希望でございますけれども、私共はこの安本のお仕事の内容、或いは関係方面との関係等も多少理解しておりますので、從來とも余りお立場にお困りになるような質問は差控えておるわけですが、一面今國会の委員会の当初、丁度中川政務次官もおられまして、成るべく一つ委員会には少なくとも週一回ぐらいは長官にも御出席を願つて、いろいろまあ御懇談も願いたいという希望を申出て、特にそのために安本の幹部会であるとか、或いは顧問会、定例の閣議のないような日を選んで委員会を開くという、まあ私共としては委員会始め相当行届いた申入れをして、中川政務次官もそのことを確約されておるようなわけであります。長官も非常にお忙しいこととは承知しておりますけれども、余り委員会に御出席が少ないようで、その点につきましては、今後一つできるだけ時間をお割き頂いて、委員会にも御出席になるように機会を作つて頂きたいということを予め一つ要望申上げて置きたいと思います。前回の價格調整公團法の一部改正等の場合にも、我々の長官に対する質問もあつたのでありますけれども、それを留保しておること等もございますので、今日は多少間接的な問題になりますけれども、二、三の質問を私からもさせて頂きたいと思います。
 第一の問題は、独禁法の改正の大きな狙いの一つとして、外資導入の受入態勢を整備するということが一つのこの問題の狙いになつておると思いまするが、この外資導入の問題は、これは申上げるまでもなく日本の経済自立のためにも、貿易振興のためにも非常に大きな問題でございまして、前内閣以來、むしろ外資導入の問題は前触れ、宣傳がし過ぎられて、具体的には余りまだその進捗を見ていない。むしろ期待外れの感さえあるようなわけでありますが、その後例えばゴム工業であるとか、石油精製事業であるとか、そういつた方面で具体的に話が進んでおるやにも伺つておるのでありますが、この外資導入の具体的な進捗状況等につきまして、差支えのない限り、この際御説明願えたら非常に結構だと思いますが、その問題を一つお願いしたいと思います。
#7
○國務大臣(青木孝義君) 只今御質問の外資導入の状況でございますが、外資委員会が去る三月十五日設立以來、今日までに受付けました案件によつて見ますと、申請を受理いたしました案件の数は、財産取得に関するものが三十六件でございます。それから外國人の投資及び事業活動に関するものが九十三件に上つております。そうしてそのうち財産権の取得につきましては、約半数が事務所とか、社員の社宅のような土地、建物の取得であり、又約半数が株式の取得でありますが、この株式の取得は戰前の関係していた会社の増資株を引受けるという例が多いようであります。又新たに機械を輸入したり、特許権の使用を許す代償として新規に株式を取得する例もあります。それから事業活動の方では、案件の数は多いのでありますが、目ぼしいものは少なくて、大部分が占領軍、外國人商社等を相手に外貨で物資を販賣する商業的の活動であり、又弁護士や計理士をやろうという者、又外國図書の飜訳、出版をやろうというもの等であります。これを要するに、今までのところでは、諸般の受入態勢も十分整備していないのに、かくて加えまして、日本をめぐる國際情勢も必ずしも好轉しておるとは言えない状況の下にありますので、眞に日本経済の再建に役立つような本格的な外資導入は、まだそこまで行つていないという感が深いようであります、以上お答えを申上げます。
#8
○藤井丙午君 そうすると今までのところではその程度の問題で、例えばゴム工業とか、石油精製事業ということで、今お話のような、直接日本の経済復興に著しく役立つような目ぼしいものは、まだ具体的には始まつていないということですね。
#9
○國務大臣(青木孝義君) はい。
#10
○藤井丙午君 第二の問題につきまして、今回の爲替レートの決定に伴ないまして、必然この輸入物資の補給金が相当不足することになつておるわけであります。鉄鋼等でも二十数億、全体を合せれば八十億程度の補給金の不足になるだろうと推算されるわけでございますが、この補給金の不足は、この予算面では増額することは不可能な現状でありますので、勢いこれを補填して行くために、一方におきましてはまあ企業の合理化等によりまして、極力これが吸收をする方策を講ずることは無論でありますけれども、これも物價改訂をされたばかりのところでございまして、相当今度の物價改訂につきましては、嚴密な査定が物價廳で行われておりますが、この企業の合理化により、或る程度吸收ということも考えられましようけれども、これは限度があるものでございまして、從いまして結局予算の増額ができないということになれば、今まで國の補給金を出しておりました品目について一部廃止をするなり、或いはそれと裏腹になつての價格の改訂ということが当然問題になつて参ります。又一面輸出によつて有利になりまする面もございますので、これらの輸出から生じて來る利益金等も、場合によつては輸入不足と見合つてプール計算にするというような方法も考えられるだろうと思います。最近新聞等にもしばしば散見するのでありますが、これに対して政府もいろいろ施策をお考えになつておりましようけれども、その中には、例えば鉄鋼で申上げますれば、銑鉄、特に鑄物用銑鉄の販賣價格を値上げするなり、或いは又半成品、鋼塊等の値上げで、最終の鋼材の値上げをしないで、その中間の段階において何とかこれを吸收しようということも一部考えられておるようでございますし、又補給金を出しておる品目の中で、これは國内の價格調整費ですけれども、銅であるとか、ソーダであるとか或いは肥料であるとか、そういつた関係品目の價格調整費を一部削減して、これに振充でるとか、或いは石炭の特定産業向けの補給金の中でガス、コークス、硫安、ソーダ、こういつたものの一部の特定向け石炭の補給金を廃止するというような操作によつて、輸入補給金の不足を補填、調整して行かれるというようなことも十分考えられておるやに伺うわけでございますが、これはもう現実の問題としまして、それぞれの関係業界としましては、理論の問題でなくて、具体的な現実の問題ですが、何らか至急これが対策を決定されまして、それに伴い、例えば價格の改訂なり、何なりの措置を講じなければならん、かように考えるわけでございまするが、それに対して政府としては今どういうふうな措置方針をお考えになつておるのでありますか。一つお説明を伺いたいと思います。
#11
○國務大臣(青木孝義君) この輸入物資に対しまして補給金の調整をするということでありますが、御承知の通り爲替レートが三百六十円の設定によりまして、この輸入補給金の不足額の調整につきましては、閣議に決定に基いて既定の物價政策の方針の下に、培給金の増額によることなく、輸入補給金及び安定帶補給金の総額の範囲内におきまして、大体その要領によりまして措置するものといたしました。これによりまして、輸入補給金の総額は八百十七億に止めまして、既定額に対しては若干の留保額を設けることといたしました。そこで物資によりまして、輸入の緊要度の割合小さいものは輸入補給金を削るというようなこともいたしております。それには骨粉であるとか、それから黄麻であるとか、樺太パルプであるとか、そういつた物を挙げておりますが、石綿につきましては現行拂下價格を國際正常價格まで引上げるものといたしまして、これに対する輸入補給金を節約するということ、それから硫化鉱工業用加里につきましては、新たに所要の輸入補給金を支出する、或いは石炭、銑鉄につきましては所要の補給金を定安帶補給金の節約額から支出する。これがためには鉄鋼の消費者價格を小賣企業の段階におきまして吸收し得る限度まで引上げ、それから國際價格に近付けるというような措置を考慮いたしました。それから又黒鉛につきましては、石炭窒素用のみについて補給金を支出することといたしましたし、且つ又これを肥料の安定帶補給金の節約額から支出する。それからその外の輸入物資で既定の輸入補給金の支出対象であるものにつきましては、三百六十円レート設定による所要額について輸入補給金を支出するというような措置を取つた次第でございます。
#12
○藤井丙午君 そうすると、只今の長官の御説明によりますと、今お話になりましたような物資については、もうすでに決定しておるのでございますか。大体そういう方向で今檢討中でございますか。
#13
○國務大臣(青木孝義君) 大体そういうことに決定をいたしておる次第でございます。
#14
○和田博雄君 決定しておるのでございますか。
#15
○國務大臣(青木孝義君) これは閣議におきまして、一應既定方針というものを決めまして、そこでその既定方針についての物價政策の方針というもの、それは閣議で決定をいたした次第でございます。それに基いてその後の措置をいたしておる次第でございます。
#16
○和田博雄君 こまごましたことはまだ決定していないのですね。例えば骨粉を減らすとか、肥料を減らすとか……
#17
○國務大臣(青木孝義君) 尚細かいといいますか、細部につきましては、先方と交渉中のものもありまするし、その交渉が成立し次第その措置を取つて参る所存でございます。
#18
○和田博雄君 そういう細目が決つていなければ……今のお話を聞いていて氣が付いたのですが、安本長官に希望があるのです。今のお話を聞いていると、結局農民は負担が殖えるというような傾向で、補給金というものを外に廻すような形になる。例えば肥料の補給金を減らせば肥料の値段を上げなければならんと思う。それから骨粉を減らして行けば、骨粉の値段も……、骨粉は鹿兒島とは不可分のものですが、そういうことになると、全体の今度の予算が長官も御承知のように可なり農業には削られておるいろいろな箇所がある。そういうような点も物價政策をおやりになる上にはお考えになつて、今言つたような輸入補給金の調整の問題もやはりお考えになつて、産業間のバランスもお取りになるように、これはまだ今細かいところまでは決つていないというのですからそれ以上申上げませんが、そういう点もやはり御考慮の上でやつて頂きたい、かように思います。余り産業の大きなところばかりが潤つて、結局最終の農民なら農民の肩へかかるような、例えば、肥料なんかは農民より買い手はないのだから、補給金を少なくすればそれだけ値段を上げることになるのですから、そういうことになれば当然ちよつと困ることになると思うし、直ぐ又米價の問題をどうするかということも響いて來て、可なり物價政策をやられる上に、あとへあとへと問題が残つて困るので、そういう点もやはりお考えの上で、これも安本は総合的に物を御覧になる役所ですから、処置願いたいと思うのです。
#19
○國務大臣(青木孝義君) 只今の和田委員のお言葉につきましては、只今申上げました程度のものでございますので、我々としてもできるだけ配慮をいたしまして、成るべき不公平のないように將來決定いたして参りたいと考えます
#20
○委員長(佐々木良作君) ちよつとお諮りいたしますが、衆議院の修正箇所につきまして、衆議院の中村理事が説明に見えておられますが、若し必要がなければ退席されたいというお話ですが。
#21
○和田博雄君 それはこの前やりましたから、必要ございません。
#22
○委員長(佐々木良作君) 今日はよろしうございますが。……どうも有難うございました……。質疑を継続いたします。
#23
○藤井丙午君 これは長官でなくて結構ですが、只今のお話の中で、銑鉄の一部価格の値上げとか、そういつた問題も含まれておるようでございまするが、もう少し具体的に御説明願うわけに行きませんか。又機会を改めても結構ですが、御用がなければ……
#24
○國務大臣(青木孝義君) 只今の点につきましては、実は本日その檢討をいたしておるような状況で、それが決りましたらば、成るべく早くその点をお答えいたしたいと思います。
#25
○藤井丙午君 それでは私は又この次の機会にもう少し案が固りましてから、詳細に御説明願うことにしまして、第三の問題のこの見返資金の運用に関連してちよつとお尋ね申上げたいのですが、この前の委員会におきまして、この見返資金の運用の基本的な考え方等につきまして、懇切に御説明を伺いまして、その点は十分了承したわけでございまするが、問題は無論この資金の特殊性から申しまして、相当愼重にやらなきやなりませんと同時に、國内的な一方的な考え方ではこれはなかなか動き出さん性質のものであることは十分承知しておりまするが、実際問題としまして、今度の運用の方法によりますというと、この千七百五十億のうちで、例の鉄道と逓信関係を除きまして、千四百八十億の資金のうちで六百二十五億は主として復金債の返済を通じて、究極において日銀から市中銀行を通じて産業資金に均霑して行くというのと、もう一つの方は直接の企業投資によるという二つの方法によつて資金が運用されて行くように伺つておるわけでございまするが、問題はこれはアメリカ合衆國の予算にも関係する問題でございまして、時期的に相当これは遅延して行くものと思いますし、出発においてすでに相当遅れますのみならず、この運用の方法におきましても、例えば復金債に対して交付公債を出して、それが日銀へ行つて市中銀行へ行くというような径路だけをとつて見ましても、又個々の企業に対する直接投資におきましても、相当愼重な檢討審査が加えられるということで、私共の素人考えではこの資金が実際動き出すのは第一四半期は無論のこと、第二四半期に間に合えば結構、恐らく年末までその効果が現れるのは段々遅延して行くのじやないか、一面この産業界の今年の資金計画の最も大きな要素がこれに依存しておるようなわけで、現在重要産業初め関連産業から、その又関連産業というふうに資金の逼迫というのは非常な深刻の度を加えて來まして、この見返資金の効率発揮の段階に至る以前において、相当多数の企業体が崩壞の危機にさらされ、特に中小企業等、下へ行く程その状況が深刻になるのじやなかろうかと、こういうふうに憂慮されるわけであります。私共としましては、先ず第一にお伺いしたいことは、これは相手のあることで、なかなか安本長官と雖も御説明はむつかしかろうと思いますけれども、大体この資金が実際に動き出すという時期は、そうして又それが効果を発揮するような時期はどの頃からだろうかというその時期の見通しについて一應伺いたい。いずれにしましても、相当これは遅延することは決定的でございますので、その間の例えば設備資金等のいわゆる繋ぎ資金をどういうふうに繋いで行かれるか、先般來六十九億乃至七十億の繋ぎ資金を設備関係に放出されるというようなことをしばしば日銀総裁からも伺つておるわけでございますけれども、これが最近では途中で中絶されておるようにも伺う向きもありますので、その辺がどうなつておるか、つまり繋ぎ資金をどういうふうに考えておられ、どういうふうに過渡的な措置をとつて行かれる方針であるか、その辺のことを一つ伺いたいと思います。
#26
○國務大臣(青木孝義君) 見返資金の運用につきましては、いろいろの関係で遅延しておりまするのは、誠に遺憾に存じておる次第でございますが、何分にもこれにつきましては、御承知の通り当方の一存でこれを決めるということができませんために、過般來当委員会でも御説明を申上げましたように、安定本部としての考え方につきましては、関係方面にも十分連絡をとりつつありまするし、そういうような状況でその後も引続き必要に應じまして、できるだけの説明をいたしますと共に、折角只今折衝中に属しておりまするが、見返資金の運用が遅れておりますために、いろいろと各方面に支障を來しておることも事実でございます。これを打開いたしまするために、政府としては約七十億の繋ぎ融資の計画を以ちまして、関係方面にも連絡をいたしますし、日銀等とも相談をいたしまして、日銀側におきましてもこれに対し十分の理解を持つておりまして、各銀行とも打合せ中でありまして、漸次具体化して行くものと考えますし、又その状況にある次第でございます。その結果につきましては総合的な、何と申しますか、御説明を申上げる段階に至つておりませんが、これによりまして見返資金運用までの空白は相当程度打開できるという見込みでございます。尚ちよつと速記を止めていただきたいと思います。
#27
○委員長(佐々木良作君) 速記中止。
   〔速記中止〕
#28
○委員長(佐々木良作君) 速記開始。
#29
○藤井丙午君 事情は私共も十分了承しまして、意地の惡い質問は無論いたしませんが、ただ生産計画と資金計画の総合調整の衝に当つておられる安本長官とされまして、実際問題として、今年は資金面から生産計画の遂行は相当困難になつて來るのじやないかと私共は憂慮しておるわけなんですが、今のところ時期的にずれても重要物資等の生産計画については当面変更するお考えはないか、或いは又四半期別の実施計画の中で調整して行かれるようなお考えがあるかどうか、その点ちよつとお伺いいたします。
#30
○國務大臣(青木孝義君) その点につきましては、只今のところ計画を変更するというような考えは持つておりません。
#31
○委員長(佐々木良作君) 外に御質問ありませんか。
#32
○帆足計君 安本長官にお尋ねしたいのですが、物價審議会を爲替審議会の役割がお済みになりましたらお作りになるというように、次官からこの前御答弁されておりましたが、爲替相場が決まりましたので、ぼつぼつこの審議会の用意を、新物價廳次長もお決まりになつたことでありますから、我々期待しておりますが、如何ようにお考えになりますか。
#33
○國務大臣(青木孝義君) 御承知の通り今行政整理に連れまして、物價廳の人事等も多少今当面しておりますので、こういうことが済み次第できるだけ早くおつしやるような点で実行して参りたいと考えます。
#34
○帆足計君 それからもう一点お尋ねしたいのですが、價格差益金の徴收を、正常在高は省くというふうに、政府当局の方で十分趣旨も御了解になつているように承り、お蔭さまで差益金徴收は中止されておるように伺つておりますが、その御方針に御変更はございませんでしようか。
#35
○國務大臣(青木孝義君) 今のところその問題について変更するということも考えておりませんが、ともかくもその点につきましては十分檢討いたしまして、善処いたしたいと存じます。
#36
○帆足計君 本会議の御答弁の趣旨の方向で進んで行くように了承してよろしうございますか。
#37
○國務大臣(青木孝義君) その通りでございます。
#38
○帆足計君 それからもう一点ちよつと、これはお願い兼お尋ねしたいのでございますが、これは半分は商工大臣の所管のことでございますが、政府の石炭の未拂金の整理につきまして、関連産業への滯り金の整理につきまして、これが非常に労働組合、それから中小業者等に苦労をかけていることは御承知の通りでありますけれども、幸いにしで三十五億円見当の資金が日銀から出るようになつて、そのうち十六億だけがまあ大きな能率のいいメーカーの方に、いい炭鉱の方に出るようになつたというようなことが昨日の新聞に出ておりましたが、それによりまして、相当六、七割は解決するようになるのではないかと思いまして、それが又巡り巡つて金融梗塞を緩和する作用は非常に大きいというので、御努力の程を各方面に感謝しておりますが、そのため中小炭鉱、或いは中小炭鉱に取引関係のあつた各種の関連産業の人達は非常にまだ苦境にあるわけでございまして、併しそれかといつてこれは政府がただでやる金ではありませんから、やはり採算を取つて、そうして融資された金は確実に戻すという目途がなければ貸せないことは当然でありますけれども、中小炭鉱とてもここで大いに努力して解決の目途を立て、経理を明かに銀行に示して相談しましたものに対しましては、大炭鉱に劣らず、やはりこれの面倒を見てやつて頂きたいと思うのですが、安本当局の方からやはりこのように監視なり御指導をして頂きたいと思うのですが、これについて考えを伺いたい。
#39
○國務大臣(青木孝義君) 石炭の問題は只今御質疑がありましたような点、特に今はメリツト制に変りますので、そこに只今おつしやつたようないろいろ中小炭鉱に対する影響があるところがあると思いますが、この点はまあそれぞれ合理化の進行度合等々と睨み合せまして、その適当なものに対しましては、一般金融機関からの金融等も考えられますし、又國債の償還等によつて充実いたしまして、市中金融機関の資金はおのずからそういう方にも流れて参りますことが予想できますので、それらの点も自然解決がついて参るのではないかと思います。
#40
○帆足計君 只今の中小炭鉱の世話の点だけ一つ次官からでも十分にメーカーとの御連絡をお願いいたします。それから最後にもう一つお尋ねしたいのですが、最近炭代の未收金の徴收を強力に急げという通牒が各比較的小さなメーカーのところへ沢山参つておるわけであります。その通牒を私ここへ持つておりますが、その通牒に対して大口の金を滯つております鉄道や電力、それからガス事業等は公安の関係があるから、まあ暫く放つて置け、そうしてお前達一般のところをうんと取立てろと、こう言つて來ておるわけです。ところがこれらの産業の中で石炭関連産業は石炭に多数の未收金を残して置いて、お借りしておるよりも、お貸ししておる方が非常に多いわけでありまして、まあ一割乃至三割くらいしかないわけです。その炭代の戻りは、それに対して七割乃至九割というものはまだ頂く金を頂いていない。而もそれらの工場は模範工場として政府から表彰されたように石炭増産に協力した工場で、それに対して拂うべきものを拂わないで、取る方だけを強力に取るというのは少し不合理な点がありはしないか。而もその延滯に対しては日歩五銭の罰金を科すとまで言われて、猛烈な勢いで正に取り立てようといております。私はかくのごときことは極めて封建的なやり方であつて、一方的なやり方であつて、而も双務的、公平的なやり方でないと思いますので、これらにつきましては両方の差引勘定ができ得るような措置を講ずるとか、その他実情に即した御指導を安本あたりで斡旋して頂きたいと思いますが、若しお聞き及びでしたら何か御返答を願いたいと思いますし、お聞き及びでありませんでしたらちよつとメモして頂いて、そういうふうに一つもう少し公正にやるようにして頂きたいと思います。
#41
○國務大臣(青木孝義君) 私としてはその点はまだ聞いておりませんですが、おつしやるようなことは十分これから注意いたしまして、その通り何とか措置ができますように努力いたしたいと存じます。
#42
○帆足計君 是非この点お願いいたします。
#43
○委員長(佐々木良作君) 質問が大分、こう本論から離れて参りましたが、時間がありましたら又そういうふうにやるとしまして、優先的に議題と直接関連のある質問から一つお願いしたいと思います。外に御質問ありませんか。
#44
○和田博雄君 今日最初藤井さんから言われたように、安本長官としては、安本の仕事は非常にむずかしいことであることは、皆内容を或る程度知つておりますので、できるだけ本当のところをざつくばらんにお話して貰いたいし、それから私達も大臣もお困りになるような質問はできるだけ避けておるのですが、ただやはりこのいろいろな経済安定の仕事はどうしても廣範囲に亘るし、直ぐ今日言つて今日決まるというのじやないのですけれども、方向だけは非常にやはり見失わないように行く必要もあるかと思いますので、そういう点でやはり大臣も次官も是非外の委員会は放つて置いても出て頂いて、決まらんことは決まらんでやはりお話願つて私はいいのじやないかと思いますので、そういうふうに今後は是非お願いしたいと思うのであります。
 それからもう一つ、この間から大臣のいらつしやらないときに、私は独占禁止法の関係で外國資本との関係をお聞きしておつたのですが、質問はもう一遍繰返しませんが、なかなか時間がかかるから……。これに対する大臣の御答弁を簡單にお願いしたいと思います。
#45
○國務大臣(青木孝義君) 独占禁止法、今回の改正はこの法律の性格からいたしまして適当であると思います。又我が國経済の実情に合致した改正でありますから、極めて望ましいものであると考えております。現行の規定の中には制限の仕方が機械的或いは形式的であり過ぎるというものがあります。例えば第十三條の役員の兼任の制限の規定のごときものはそれであります。今回の改正によつて会社が競爭関係にある場合を除きまして、役員の兼任は原則として認められるという幅のある規定に改められることになつております。この法律はいわゆる英米法的なものでありまして、大局的に申上げれば、公共の利益の観点から具体的にケースによつてその違法が決定され、その決定がこの法律の規定の公式の解釈となつて前例となるものであります。この法律が我が國産業経済の基本法でありますことから見まして、余りに機械的に過ぎる規定を置くことは適当でないと考えられます。又第十三條の規定の緩和によりまして、私的独占、不当な取引制限が復活するのではないかとの御心配でございますが、それは役員の兼任その他如何なる形式にいたしましても、この法律の第三條によつて私的独占、不当な取引制限はできないから、私的独占、不当な取引制限は第七條の規定によつて排除の措置が講ぜられる。この排除の措置として役員の兼任を解くことができるということになつております。又合併及び営業の讓受け等の制限、これは第十五條、第十六條の緩和によりまして、我が國の企業が外國企業に不当に支配される虞れはないかとの御心配もあるようでありますが、独占禁止法は、外國会社、國内会社に対して平等無差別の立場を取つております。これはこの法律の目的から言つても当然であると存じます。國内において事業活動を営みまする外國会社が独占禁法から見て、私的独占、不当な取引をいたしますれば、國内会社と同樣に措置されることになります。外國資本の導入は外國人の財産取得に関する政令によりまして、我が國の経済の復興と自立を図り、國家資源を保護するために、一定の財産、取得は外資委員会が認可することになつており、從つて外國資本の導入は如何に重視すべきであろうとも、この政令によつて適切に調整されておるから、御心配のように点はないものと考えておる次第でございます。
#46
○和田博雄君 一應そういう御説明ですが、私はまあ意見はあとで申上げますが、ただこれをこの法律を読んで見て感ずることは、成る程國内市場で競爭しておる外國会社であれば、それは今言つたような点で多少の制限になると思いまするが、そうでなくて、國内市場では競爭していないが外國市場では猛烈に競爭しておるという外國会社については手がないということになるのですね、この法律は……、株式も自由に持てれば役員だつて兼任できる。そういうことになると思いますが、その点どうですか。
#47
○國務大臣(青木孝義君) それはおつしやるような外國で以てその会社が非常にフルに働いておる。そういうことについてはこの法律では何んともしようがないだろうとこう思います。
#48
○委員長(佐々木良作君) 外に御質疑ございませんか。――ちよつと速記停止。
   〔速記中止〕
#49
○委員長(佐々木良作君) 速記を始めて下さい。外に御質問ありませんか。――御発言ないようでしたから、質疑は終局したものと認めて御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#50
○委員長(佐々木良作君) それでは御異議ないものと認めます。次いで討論に入りたいと思いますが、御意見のおありの方は御発言願います。
#51
○和田博雄君 社会党はこの法律に実は反対でありまして、私も二、三の点から多少反対してみたいと思うのですが、今度の独禁法の改正は、一つは或る程度企業の要求を認めて行こうという立場であるようであります。その点については、制限を緩和するわけでありますから、一應緩やかになつて來ると、こういう感じがするのでありますが、一つの反対理由は、私は今度の改正は、事業者團体法との関係で、非常に不均衡だろうと実は思うのであります。この行き方で見ますると、独占禁止でありながら、実は役員の兼任であるとか……。成る程表面競爭しておる会社はそれは禁じられておりますが、関連産業等については、役員も兼任すれば、株式も取得できるということになつている。過度の経済力集中排除の場合には、関連産業が一番問題になつて來るのです。そういう一つの独占の影態といつたものが、これによつて考えられて來る。むしろその途が拓かれて來るというように極論すればできると思う。事業者團体法を改正いたしますれば、今後の集中生産という形と相俟つて非常に中小企業に圧力が加わつて來る。これは政府も認められておつたと思う。この点については、恐らく今度の國会等でも是非改正して貰いたいと思うのですが、そういつた点で非常な不均衝な点がある。役員の兼任の点について、競爭関係を押えておるから、ちつとも心配ないと言われまするが、これはこの法律では、日本の一つの経済の管理方式ではあるけれども、非常にいい点を持つていると思う。やはり経済の民主化という点については、この法律の精神はどうしても私は酌みとらなければならんと思うのでありまして、そういつたような点について、役員の兼任その他を自由にすることが、そういつたような日本の場合において、片方で非常に独占的な関連産業その他を通じて、なり得る場合に、妥当であるかどうかということになつて來ると、非常に大きな疑問が私にはあるわけであります。
 それからもう一つは、外資導入の話を聞きましたが、外資の導入ということは、これは今のような日本の國情にとつて、非常に必要だと思います。でき得べくんは外資の導入は日本の経済が恢復するまで、そうして民間の資本というよりは、むしろフアンドの形で貰つたものを成るべく早く返して、自立できる方向をとることが好ましいのでありまするが、民間の資本に入つて來ることも私は非常に好ましいとは思うが、今話を聞けば、殆んど本格的な投資というものはないと言つてもいいくらい商業的な投資に限られておつて、日本の復興には殆んど役立たないものになつている。それから又外國資本については、國内資本と同じように取扱つておるとは言いながら、やはり日本の今の実情から言つて、國内関係でなくて、國際的関係だけで一つの競爭関係にあるといつたようなものについては、これは日本側としては、実は殆んど手のつかないような状態にあるというような点を今見ますると、この改正が企業家の方では大きな期待があるとは思いまするが、むしろ下手をやると、丁度行水の水を捨てると同時に子供を捨ててしまうというような、経済の民主化の精神までも沒却したような形になる途を拓くような感じが私はいたしますので、こういう改正は私は本來ならば、こういうように部分的な改正でなくて、もつと本格的なあらゆる面と関連を持つた改正を政府としては、これはやるべきであつて、ただ小手先の改正だけで、これを法律による日本経済の例えば回復というものを大いに期待してもできないことだと私は思うのであります。殊に若しもこの考えに盛られたものをもう一歩進められるならば、制限会社令なり証券保有等制限令なんかやめてしまつて、本当の資本主義の合理化を図つて行く、而もこれには或る程度独占形態も止むを得ないというくらいのところまで行つて初めてこれは筋が通るのであります。そうでないとするならば、この競爭原理を本当に活かして行くというのであれば、少くとも独占の形になり得るようなものについては、これはやはり現実に制約というものは與えておいて、そうして生産力の発展をそういう形に図つて行くことをむしろ考えるのが妥当じやないかと思うのでありまして、この法律については、日本社会党としては反対の立場をとりたいとこう思いまして、私自身はこれに反対であります。
#52
○藤井丙午君 私は二、三の希望意見を附して賛成したいと思います。今度の改正は、從來日本経済の実情に照して著しく不合理であつた点等、相当緩和されておりまして、例えば國際協定又は貿易協定の問題、或いは株式の保有、或いは役員の兼任の問題、合併或いは営業の讓渡の問題等について、産業界としまして、非常な経済技術復興に障碍を來しておつた点が、十分ではありませんが相当排除されまして、その意味に関する限りは私非常に結構だと思います。ただ先般も質疑の際意見を申述べましたが、國際協定又は貿易の協定等の問題につきましては、これは今後の日本の貿易の振興等の自主性に照應いたしまして、もつと改善する余地があると思いますので、これは今後も十分政府当局におかれましても、それを念頭に置かれまして、貿易の振興の推移と睨み合して、ぜひ次の機会に改善を考えて頂きたい。それから只今和田委員からもお話がございましたが、当然今度の改正は事業者團体法と併行的に改正さるべき裏腹の関係に立つておりますので、一方の事業者團体法がそのままにあるということは、私共了解に苦しむ点でございます。ただ時間的に今議会に間に合わないということでございますが、是非ともこれは次の國会に事業者團体法の改正をお願いしたい。それからこれも先般質疑の際に中川政務次官からも御説明がございましたが、今度の改正を非常に期待し、又その影響を受けるのは、一般企業もさることながら、民間における有力な企業体に一番影響が多いのでございます。ところが一方において、制限会社令とか或いは会社証券保有等制限令というようなものがございまして、これが嚴重な規正を受けておりまして、独禁法の改正によつて当然享受し得べき利益がこの政令のために殆んどないという現実にございますので、これは政令でございまするので、すでに安本におかれましてもその改正に氣付かれまして、折角今檢討されつつあるようでございまするが、是非これは至急一つこの独禁法の改正に照應して、今申しました制限会社令と会社証券保有等制限令とを至急これは改正して頂きたいと、この希望意見を附しまして、私は賛成いたします。
#53
○鎌田逸郎君 自分はこの法案には賛成するものであります。大体この私的独占禁止法なんというものは、むしろ却つて現段階においてはもう一歩改正を要望したいものでありますけれども、いろいろの事情もあり、率直に行けないということは政府委員からもよく御説明で明らかでありますが、ただ現段階の経済から見て幾分とも進歩し、又今日の行努まつた経済から見て貢献するところがありやしないか、こういうふうに考えるものであります。よつて本案には賛成するものであります。
#54
○帆足計君 私は先程藤井委員が述べられましたような趣旨を條件として條件附き賛成であります。と申しますのは、これを改正がありましても、今の制限会社令その他の問題の撤回がありませんければ、その効果は望み薄であります。併し又他面事業者團体法の改正がなければ、他方において現在の統制を、必要なる方面の統制を公正にやることが困難な実情にありますので、この二つを是非今後至急適当な機会に直して頂きたいと思います。と申しますのは、今の日本の段階で必要なことは、一方では本当な私的独占を取締るということは申すまでもなく必要であります。併し他方においては不正な業者、弱肉強食の代りに、公正な協同、協力によつて経済界の合理的秩序を保つというような面が又必要であります。この後者の面は、二十世紀における、新らしい時代における特殊の要請であります。從いまして十八世紀以來の傳統的独占禁止法、二十世紀が生んだところの社会的要請、この二つのものを調整することが現在の課題になつておりますのに、後者の方については何ら考慮が加えられていないというところに、この法案の致命的欠陷があると存じます。併しながら今の日本の当面の実情では、まだ不当なる財閥その他独占の横暴の弊を除去する、即ち日本の経済の民主化を図るという段階でありますので、独占禁止法が或る程度まで嚴しいものであるということは私は必要であり且つ止むを得ないことであると思います。併しこの段階が、即ち集中排除の段階が一亘り済みました曉に、現在の日本の経済は再び昭和六年と同じような形の恐慌を目前に控えております。失業と恐慌と企業整備の嵐を目前に控えておりますが、それを切り拔けるためには、例えば十八世紀流の自由競爭では不可能ではないか、それに計画性と人間の理性と、政策が加わらなければ、この建直りはむつかしいと思うのであります。その理性と政策を加えようとするならば、一方においては経済が協同し、労使が協同し、國民経済が協同し合うというような條件を政治の力として行かねばなりませんから、当然独占禁止法とその協同のあらゆる面との調整が必要になつて來ますので、この法案はそういう問題との連関において積極的に取上げられなければならん問題だと思います。こういうような趣旨を條件にいたしまして、現在の段階では不当なる独占禁止取締りというものは相当必要でありますから、そういう條件の下にこの法案に賛成であります。
#55
○安達良助君 只今藤井議員、それから帆足委員の二つの強い條件を附しまして、私のこの点について賛成いたすものであります。簡單でありますが賛成いたします。
#56
○西川昌夫君 私は独禁法が曾て國会に上程されたときから問題になり、経済界の要望として、非常に重役の兼任の問題の入つた画一的な條文、又他会社の株を持てないといつた非常に例のない行き過ぎの規定がここに改正されることは、全面的に賛成であります。以上無條件に賛意を表ましす。
#57
○奥むめお君 敗戰の当時の事情でしたら、こういう独占禁止法というふうなものが必要な事情も多かつたろうと思うのでございますけれども、先程帆足さんもおつしやいましたように、むしろ現在の日本のように、大きな経済的な力を持つているというものは殆んどなくて、小さい経済力をみんなが寄せ集めて、共同して日本の経済力を何とかしてここで太らして、育てて行かなければならないときでございますから、いろいろ関連法規の改正とか、又は共同企業体の育成というような意味に急いで手を打つて頂いて、そうしてやつて行くという希望を附けて賛成したいと思います。
#58
○委員長(佐々木良作君) 外に御発言はありませんか……。外に御意見もないようですから、討論は終つたものと認めまして、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#59
○委員長(佐々木良作君) では御異議ないと認めます。それではこれより採決に入ります。私的独占の禁止及び公共取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案について採決いたします、この際ちよつと御注意申上げますが、これは衆議院送付案を問題といたしますから、衆議院で修正されたもの全部を含めて、一挙に採決したいと思いますので御了解を願います。では同案を衆議院送付案通り可決することに賛成の方の御挙手を願います。
   〔挙手者多数〕
#60
○委員長(佐々木良作君) 多数と認めます。よつて本案は衆議院送付案通り可決すべきものと決定いたしました。尚本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則の第百四條によりまして、予め多数意見者の承認を得なければならんことになつておりますが、これは委員長におきまして、本案の内容、本委員会における質疑應答の要旨、討論の要旨及び表決の結果を報告することにいたしまして、御了承願うことに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#61
○委員長(佐々木良作君) 御異議ないと認めます。
 それから本院規則第七十二條によりまして、委員長が議院に提出する報告書につき、多数意見者の署名を附することになつておりますから、本案を可とされた方は順次御署名を願いたいと思います。
 多数意見者署名
    安達 良助  鎌田 逸郎
    川村 松助  西川 昌夫
    藤井 丙午  帆足  計
   池田七郎兵衞  奥 むめお
#62
○委員長(佐々木良作君) 御署名漏れはございませんか……御署名漏れなしと認めます。
 第一の議題を終りまして、陳情、請願の問題に入りたいと思いますが、その前にちよつとお諮りいたしますが、長官の御退席願いましてもよろしうございますか。
   〔「結構です」と呼ぶ者あり〕
#63
○委員長(佐々木良作君) 何か関連の御質問はありませんか。
#64
○鎌田逸郎君 長官にお伺いしたい。銅價格の補償を撤廃されるというようなことが本日の新聞紙上に見えるのですが、御承知の通り日本の銅鉱山は日本の鉱業として最も重要なる地位にあるのであつて、曾ては相当量輸出されておつたのであります。現在は銅鉱石は三%五くらいの品位の程度のものでなければ引合わん程度になつております。價格を全面的に訂正して頂くか、何かの方法を取らなければ銅鉱山の経営は成り立たないことを憂慮されるのですが、この点について何かお考えになつておられますか。
#65
○委員長(佐々木良作君) 速記停止。
   午後三時十四分速記中止
   ―――――・―――――
   午後三時三十六分速記開始
#66
○委員長(佐々木良作君) 速記を始めて下さい。それでは本日はこれで散会いたします。
   午後三時三十七分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     佐々木良作君
   理事
           西川 昌夫君
           安達 良助君
           帆足  計君
   委員
           和田 博雄君
           川村 松助君
          池田七郎兵衞君
           奥 むめお君
           鎌田 逸郎君
           藤井 丙午君
  國務大臣
   國 務 大 臣 青木 孝義君
  政府委員
   公共取引委員会
   委員長     中山喜久松君
   経済安定政務次
   官       中川 以良君
ソース: 国立国会図書館
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