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1949/03/30 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 予算委員会 第2号
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1949/03/30 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 予算委員会 第2号

#1
第005回国会 予算委員会 第2号
昭和二十四年三月三十日(水曜日)
   午後二時一分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
一、三月三十日(水曜日)委員高瀬荘
太郎君辞任につき、その補欠として高
橋龍太郎君を議長において選定した。
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○昭和二十三年度一般会計予算補正
 (第三号)(内閣送付)
○昭和二十三年度特別会計予算補正
 (特第三号)(内閣送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(黒川武雄君) これより委員会を開会いたします。今日は昭和二十三年度一般会計予算補正(第三号)並びに昭和二十三年度特別会計予算補正(特第三号)に関しまして、政府委員より説明を求めます。
#3
○政府委員(田口政五郎君) 大臣が参るわけでございますが、遅れますので、私が代りまして御説明申上げます。今回提出いたしました昭和二十三年度一般会計予算補正(第三号)について御説明申上げます。
 この補正予算は、船舶運営会の從業員の給與改善に関するものでありまして、先に第四國会に成立いたしました昭和二十三年度一般会計予算補正(第二号)において、船舶運営会補助費の追加額のうち、從業員の給與改善に充てられる金額は、五億円を超えてはならないと規定されておりますが、船舶運営会從業員の労務の特殊性並びに他産業の労務者との権衡を考えまして、今回これら從業員の待遇改善を行うこととなりましたので、方の限度を拡張する必要が生じ、ここにその限度を七億五千万円と改訂するため、既定予算の修正をお願いいたす次第であります。
 次に、今回提出いたしました昭和二十三年度特別会計予算補正(特第三号)について御説明申上げます。
 今回の補正予算は法令の規定等により、当然支出を必要といたします最少限度の経費に止めることといたしまして、大藏省預金部外五の特別会計について、所要の補正措置を講ずることといたしました次第であります。その補正の概要を申上げますれば、大藏省預金部特別会計におきまして、郵便貯金の増加による支拂利子の増加所要額、金資金特別会計におきまして、資金の運用上生じました損失金の整理、國債整理基金、薪炭需給調節、開拓者資金融通、漁船再保險の各特別会計におきまして、公債利率の改訂に伴う支出増加額、その他借入金の借換措置等、必要止むを得ない経費の増加を計上いたしました次第であります。何とぞ早急に御審議をお願いいたします。
#4
○委員長(黒川武雄君) 只今の説明に対して、御質問がございましたならば……
#5
○小川友三君 第三号の補正予算でありますが、ちよつとお伺いいたします。七億五千万円にするとベースはどういうベースになるか。六千三百円か、どういうベースになるのであるか、それを詳しく御発表頂きたいのであります。それから特殊性といたしましては、物を以て支給する部面と、金を以て支給する部面とあるように感ぜられますが、その点を区別して御発表を承わりたいと思つております。
#6
○説明員(坂田泰二君) お答え申上げます。一般会計予算補正によりまして、船舶運営会補助のうち、給與改善に当てるもの五億円の金額を、今回七億五千万円に改訂いたしますわけでありますが、この改訂の内容は、大体におきまして船舶運営会に所属いたしておりまする職員のうち、船員と陸員とによりまして、多少やり方が違うわけでありますが、船員につきましては、いろいろベース改訂の交渉をいたしておりましたのでありますが、いろいろ関係方面等の関係もありまして、未だはつきりベースは改訂するという時期に至つておりません。ただそういうような状況で大体船員の給與は官廳職員等が六千三百円ベースに改訂されました当時、それに相應するような改正をいたしておりませんので、どういうような改正をいたしましたならば、どの程度のベースに船員の給與が上るかというところを見当付けまして、十一月以降の月割額を算出いたしまして、その程度の金額をこの際一時金として支給しよう、ベースの問題については、更に尚來年度に入りまして檢討しよう、こういうような形になつております。それから陸員につきましては、これは、國家公務員法の適用を受ける公務員であるということになりますので、政府職員と同樣のベースに改訂いたしまして、それに必要な差額支給の金額がここに入つておるのであります。尚後段御質問になりました点、ちよつと聽取り兼ねましたのですが……
#7
○小川友三君 二億五千万円殖すというのは、今政府委員の説明では、この前六千三百円ベースにしていなかつたから、今度はそれに近いものにするという意味に聞こえましたが、この労務の特殊性という場合がありますので、この特殊性に対しましては、金で買えないものを特別に物で政府は支給していないか、その御発表を願いたいというのが、さつき含んでおつたのであります。これについて御説明願います。
#8
○説明員(坂田泰二君) お尋ねの点でありますが、船員の労働というものは海上労務で、相当激烈な仕事をする面もありまして、いろいろそういう精神的、肉体的の苦痛というような要素も考えまして、一般の陸上労務者よりも高い水準に考えるというのが普通のことになつているわけでありますが、只今お尋ねのありました物的な面と申しますと、船員の食糧、こういうものは、乘船中の食糧は、船主の方から給與いたす、こういう形になつております。これはベースの外になつて考えられます。
#9
○委員長(黒川武雄君) 外に御質問ございませんか。
#10
○中西功君 先の政府委員の説明だというと、海員の給與の水準は、官廳が六千三百円台になつたのに、海員側においては別にそういう措置が取られていなかつたので、今回大体の見通しを立てて、これだけの金を組むというようなお話なんですが、多少違いはしないかと思います。この前の第四國会の時だつたと思いますが、やはり補正予算において、船員にはここに書いてある五億円を船舶運営会補助費の一部として繰入れたわけであります。その五億円はこれは確か昨年度分の三割の差額を支給する金だ、そのとき労働委員会でしたかが裁定した船員の給與額がある。その給与額をやるためには五億円じや足りなかつたのです、あのときすでにこの問題は問題になつておつたのであります。船員の方から九千円ベースの要求がありまして、それだともつともつと足りないわけであります。そのときにこれを予算に組むとか、組まんとかいうことが現に問題になつたのであります。ですからこれは即ち政府も責任を以て調停させた調停案を実施する問題については、この予算的措置も起つておつたと思うのです。その後私はその問題がどうなつたか知らないが、当時においてもそういうことは、政府が調停した案でさえも、政府は予算的措置を行わなかつた。その点問題になつたので、新らしく官廳職員が六千円になつたから、それに見合うようなという問題じや絶対にないだろうと思いますが、その点どうぞ。
#11
○説明員(坂田泰二君) 只今中西委員からのお尋ねの点は大体仰せの通りでございますが、昨年の十二月に補正予算を出しまして、五億円の給與改善案を組みました場合に、この五億円というものは、昨年の六月以降に行われました、六月に遡つて行われました六月からの給與水準の改訂に伴う増加があつたわけであります。それでその当時仰せの通り、尚それ以上に官廳職員も六千三百円ベースに上つたから、これをより以上に上げて置くという問題が同時に起つておつたわけであります。それで船員の中央労働委員会においても、或る程度の案を持つておりましたわけでありますが、結局この案が決まらないで、この前の國会の開会中におきましては、この五億円以上の給與改善は具体的にどういう形で決まるかということは、とうとう決定しないで済んだわけであつたのであります。それがその後引続きこの問題につきまして、船員中央労働委員会も、或いは運輸省の海運総局の方でもいろいろと努力いたしておつたわけでありますが、結局今日まで解決を見ないで今日に至つておる。こういうような状態でございます。それで今回そういうふうなことになつて、根本的のベースの改訂につきましては話が決まりませんが、大体において六千三百円ベースに十一月以降なるというような場合の差額というものを、取敢えず一時金として支給して置く、又來年度におきましては根本的の改善を図ろう、こういうふうな大変話が延びてしまつたわけですが、そういうふうなことになつておるわけです。
#12
○中西功君 六千三百円ベースと言いますが、それはちよつと違うと思うのであります。私は五千三百円ベースでその調停案ができておると思います。そしてそれに必要な費用は、ここでは二億五千万円になつておるわけですね。私が聞いた範囲じや、もつと三億円なんぼの氣がしたのですが、今予定されておる給與水準というのは、これは分つておるわけですね。それをちよつと言つて貰えば分ると思います。
#13
○説明員(坂田泰二君) 六千三百七円ベースと申しましても、船員の給與は一般の御承知のように、官廳職員よりも高い給與でございますから、そういう意味におきまして、具体的には六千三百円ではないわけであります。今回のこの二億五千万円の追加をいたします場合に考えておりまするベースといたしましては、大体只今実は資料を持つておりませんから、はつきり記憶しておりませんが、大体一万円ぐらいのベースと考えております。
#14
○委員長(黒川武雄君) 外に御質問ございませんか。
#15
○小川友三君 今の政府側の答弁では、大体幾ら出しておるか見当が付かないようなぽつとした答弁ですが、人に対してどのくらい出しておるかということは、別に帳面を見なくても、政府で分る筈ですが、そこを明確にして呉れなければ、一体幾ら出しておるのだか、政府の方で二億五千万円出して呉れというので出したのはいいが、魚見たいに泳いで行つてしもうというようなことでは困るのでありますから、はつきりと幾らに待遇しておるのだか言うて貰わないと、これは出すわけには行かない。そこで明確な調査資料を持つて來て議員に答えて貰わなければ困るが、あなたはどういう人か分らないけれども、極めてぼつとした御答弁でありまして、隣の常会に行つたような答弁をされますが、もつとはつきりした答弁をして貰いたい。
#16
○説明員(坂田泰二君) 只今お叱りを受けまして恐縮でございますが、御尤ものことでございますので、後刻書面を以て詳細な数字を御報告することにいたしたいと思います。
#17
○委員長(黒川武雄君) それではこの程度で散会いたします。
   午後二時十七分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     黒川 武雄君
   理事      内村 清次君
           油井賢太郎君
           飯田精太郎君
           田村 文吉君
           中西  功君
           木村禧八郎君
           岩男 仁藏君
   委員      木下 源吾君
           波多野 鼎君
           西川甚五郎君
           一松 政二君
           櫻内 辰郎君
           高橋  啓君
           深川タマヱ君
           井上なつゑ君
           西郷吉之助君
           玉置吉之丞君
           堀越 儀郎君
           松村眞一郎君
           栗山 良夫君
           藤田 芳雄君
           小川 友三君
  政府委員
   大藏政務次官  田口政五郎君
  説明員
   大藏事務官
   (主計局次長) 坂田 泰二君
ソース: 国立国会図書館
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