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1949/04/19 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 地方行政・大蔵連合委員会 第4号
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1949/04/19 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 地方行政・大蔵連合委員会 第4号

#1
第005回国会 地方行政・大蔵連合委員会 第4号
昭和二十四年四月十九日(火曜日)
   午後一時三十九分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○地方配付税法の特例に関する法律案
 (内閣送付)
  ―――――――――――――
   〔地方行政委員会理事岡田喜久治君委員長席に着く〕
#2
○委員長代理(岡田喜久治君) それではこれより開会いたします。
#3
○岡本愛祐君 大藏大臣に質問いたしたいと思います。先日この連合委員会におきまして、大藏大臣の御答弁に、この地方配付秘法の第二條、所得税及び法人税の徴収額の百分の三三・一四を以て配付税とする。この條文のパーセンテージ、これはその年の予算の状況を睨み合せて、そして毎年変るのであるというような御答弁に承つたのでありますが、その点は私は甚だ納得ができないのであります。申すまでもなく地方配付税法は、地方財政法及び地方税法と三つ並びまして、地方財政に関しまする根本法でございます。そこで地方配付税法におきましては、第二條で今の規定を設けまして、そして平年度における、つまり普通の年における配付税のパーセンテージを決められたものと私は思うのであります。そうしなければ地方財政の基礎は確立いたしません。地方税法でいろいろ地方税をとりますが、その他にやはり地方配付税法によりまして、地方税の足らないところを補い、按排をするのでございます。その率をこの第二條で決められたのでありまして、大藏大臣が二十二年度も変えたじやないかというお説がありましたが、二十二年度は中年通りには行かなかつたものでありますから、その附則の三十七條でございますか、それによつてこれを変えて少くしたのであります。それは私が説明するまでもなく、二十三年度におきましては地方財政に関係しまして、物價改訂を八ケ月分しか見込んでおりません、又自治体警察の費用、消防費なんかは九ケ月分しか見込んでおりません、それで職員給與の引上げは十ケ月分しか見込んでない。つまりそういうものが十二ケ月分見込んでありませんから、だから第二條による三三・一四で配付税を出せば多過ぎる、こういうような関係で、二十三年度に限り減額をされたのであります。それで然らば二十四年度はどうかということになりますと、これは一昨々日でありますか、木村國務大臣に質問申上げたのでありますが、二十四年度はやはり所得税におきまして、平年じやない特別な事情にあるから、それは或る程度減額されることは仕方がない、これは私も同様に思うのであります。ドツジ氏によりまして一千億からの所得税が増されたことは、特別にそういう事情になつたのでありますから、その限度における百分の三三・一四の率が減りますことは私は止むを得ないと思います。併し仮に二十四年度、二十五年度が平年といたしますれば、この百分の三三・一四というものは容易に政府でお変えになつちやいけない数字である、こういうふうに信じておるのでありますが、この点に対して先ず大藏大臣の御所見を伺いたいと思います。
#4
○國務大臣(池田勇人君) お説御尤もでございまして、この前私がお答え申上げたのが、何と申しますか、結果論から言つたようなことになりまして、やはり原則は勿論お説の通りでございまして、例外としてさようなこともあるべし、こう私も考えておる次第でございます。
#5
○岡本愛祐君 只今の御答弁は大体了承いたしました。平年であれば所得税及び法人税の徴収額の百分の三三・一四を容易に変えちやいけないのだ、変えれば地方財政の基礎がゆるむということを、大藏大臣もお認めになつたものだと考えます。
 そこで次の問題といたしまして、それでは二十四年度におきまして、今申しましたドツジ氏が一千億から所得税を増した、その分については止むを得ませんが、その増されなかつた元の大藏省の原案の所得税及び法人税、それについて三三・一四という率で以て第二條の率を計算するのが正しくはないかと思うのであります。それはこの間の大藏大臣、木村國務大臣の御説明によりまして、関係方面の強硬な意向でそうはできなかつたということは了承しましたが、併しそういう関係がなければ、今申した水増しの分を除いて三三・一四の率で計算し、それが初め地方財政委員会から大藏省の方へ出しました八百五十五億というものになるのじやないかと思うのであります。それが均衡予算の関係から、大藏省の方でもいろいろ苦慮されまして、そうしてこの間御説明がありましたように七百二十億、大藏大臣は七百十億と御答弁になつておりますが、七百三十億の方が正しいのじやないかと思いますが、七百二十億ということに地方財政委員会と大藏当局との間に協定をなさいまして、そうしてそれを関係方面に提出なさつた。こういうように私は承知しておるのであります。この点について、事情がそうであつたのかなかつたのかお尋ねいたします。
#6
○國務大臣(池田勇人君) 当初私が考えておりました所得税収入は三千二百八十億円くらいと計算しておりましたが、安本の方の國民所得の見方によりまして、それを二千三百八十億円くらいになる計算になつて変えました。而もこの数字は、税制改正をするものとしてこういう見込をいたしたのであります。その改正の主なる点は、基礎控除の引上げ、扶養家族の控除の引上げ、或いは農村等におきまする家族労働によつて所得を得る場合に家族の勤労に対して基礎控除的な措置を取る等、いろいろな一連のあれから税制改正を考えてそういう見積りをいたしておつたのでございます。而して初めに組みました大体の草案でございまして、これは十分木村國務大臣と打合せいたしておりません。数字は閣議で私は話をいたしまして御覧になつておられましたが、七百十億円でございます。他の配付税が十億円ありまして総計が七百三十億円で、配付金は七百十億円と大体見込んでおつたのであります。これも率が動くという前提の下における一個の草案でございまして、閣議決定というところまで至つていないのでございます。尚ここでお話がございましたが、地方財政の方は収入金額が前年の実績になつておりまして、殊に事業税が前年の実績で行つておるものですから、御承知の通り昭和二十三年度は所得税におきまする事業所得税は五百億でありましたが、二十三年度は千三百億と、こういう関係で二十四年度は非常な事業税の殖えを取つております。そこへもつて行つて今度所得税の方がうんと殖えたという場合にこれは又そこで調整しなくちやいかんということになります。殖えるだけなればよろしうございますけれども、減るときがございますと、これは國のような弾力性というものは地方にはないのでありまして、逆な場合もやはり考えまして、三三・一四とかいう数字は、これは原則として動かしたくはございませんけれども、税の見積り方が一方は前年の実績で事業税を取つております、他の方の配付金額、元の分はその年の予算課税で取つておる。それが今年のようなときには非常に沢山入るようになりますけれども、若しこれが一旦デフレとか、非常に税収の見込が立たんというときには抜き差しならんようになつて來る。そこでこれは結局議論になりますが、あの数字は、これは勿論法律で決まつておりますから、原則としては尊重して行かなければならん。併しこればかり頼つておると地方が非常に困るような場合がございますので、やはりそこは地方と國との財政を調整しながら、原則はあれだけれども、ときによつで変えることはあるべしという考え方をいたしておるのであります。殊に國と地方の分與税の関係がはつきりいたしませんし、お話のような地方警察の方になりますと、どうしてもここに調整せざるを得ないということになつて参りますので、前のようなお答えをいたした次第であります。從つて今の七百三十億円は何から出したがとおつしやいましても、そこまで行つておりません。その当時は地方財政の予定が四千一再億とかなんとかいうことを言つておりましたが、何といいますか、バランスド・バジツトの方から言うと、二千五百億円以内ということになりますと、事業税は去年の倍以上になつて來ると、こういうようなことで、こういう結果になつたのであります。繰返し申しますが、三三・一四というのは、これは原則として守つて行きたいということを考えておりますが、併しいろいろな事情がございますときには、又今回のような措置を採らなければならん。併し今回の措置は実にきついのでございまして、今日も他の衆議院の或る委員会で話がありまして、三千百億円所得税が取れなかつたという場合について五百七十七億円を動かすかというと、これは私は動かしません。動かさない覚悟で府つております。今度シヨープ博士が來られで税制改正をやつた場合に基礎控除を殖しで行けば相当減つて参ります。減つた場合にはこれでは行きませんから、五百七十七億を確保する場合においての税制改正の率を上げて行かなければならんと、こういうような考えを持つておる次第でございます。
#7
○岡本愛祐君 第二條の百分の三三・一四これは今大藏大臣の話がございましたが、言うまでもなくこの額を以ちまして計算したその金額を地方配付税特別会計に移すのであります。そこで多く収入が、配付税がありました場合には特別会計に残余が生じて來ますし、それから少く額が出ましたときはその前年度、前々年度の余つている額から出して行く。こういう役目をするのでありまして、ここで以て地方財政の緩急を調節する役割を特別会計がするのであります。そこで三條、四條によりまして、その毎年原則として出し得る額、又出すべき義務のある額が三條でありまして、第四條の規定はその大藏省当局と地方財政委員会とよく相談をしまして、地方財政の状況上必要のあるときは、その三條で決められた出す義務のある以上にどれだけ出せるかということが規定されてあるのであります。
#8
○委員長代理(岡田喜久治君) 喫煙は自由にいたしたいと思います。
#9
○岡本愛祐君 それでもう少し詳しく申上げますと、二條によりまして、例えば八百五十五億という金を特別会計へ入れます。その中からそれでは二十四年度分に実際幾ら出し得るかと言いますと、第三條によりまして計算をしてやつて見ますと、今年については前々年及び前年度の金額の関係から、第三條は適用がないということになるのであります。結局第四條の適用があるということになつて來ます。で第四條の四号によりまして、地方財政の状況上の必要によつて二十四年度における配付税の収入見込額がどれだけ入るかと言いますと、今申した八百五十五億それを特別会計に入れてあるわけであります。それだけは増すことができるという規定が第四條の規定であります。つまり簡單に申しますと、八百五十五億までは地方財政の状況上必要あるときは大藏省と地方財政委員会と相談をして増額するにとができるということが、第四條に規定されてあるのであります。そこでこの第二條の規定の三三・一四というのは非常に重要な規定でありまして、一方にはそういうふうに特別会計に積立てる金であり、又一方では増し得る最高限度を決める金であります。だからこれは厳格に守る必要があるのでありましで、大藏当局がいろいろ予算の編成上困るからと言つて平年におきましては減らすことは嚴禁されてある。そうしなければ地方財政は確立いたしません。その今申した二條、三條、四條の関係はどう考えておられるか、それをお伺いいたします。
#10
○國務大臣(池田勇人君) お説の通りてございます。その方針でやつて行くべきでございますけれども、御承知の通り國の経費も非常に嵩ばりまして、その通りに相成らなかつたためにこういうふうな方針で行くように相成つたのであります。將來私は地方と國との財政につきまして、事務の調整を先ずすると同時に、はつきりしたことでやらなければこの配付税を運用だけではうまく行かないのではないか。こういふ点は最近の機会に十分検討いたしたいと考えております。
#11
○岡本愛祐君 この前大藏大臣の御説明に、この関係方面におきまして、ドツジ公使は地方財政につきまして三千五百億の支出を認めたのだという話がありました。ところがその当時三千五百億の枠をはめられ、それに見返る收入を計算されて、そうして五百七十七億ですか、それまで配付税を認めるということになつたのでありますが、いろいろ計算間違いがありまして、結局は五百七十七億に限定をされると、地方財政の収入は三千五百億でなくて、三千三百八十八億という三千五百億よりか百十三億も少い額になつたこの食違いというものが速かに調整されないと、御承知の通り地方財政は非常に窮乏しておるのでありますから、百十二億と雖も非常に大きな関係を及ぼして來るのであります。現に警察の費用すら三千五百億当時とこの三千三百八十八億に切下げられた当時とでは数十億警察費が削られておるのでありませ。この点について大藏省はどういうふうに処置をせられるおつもりであるか、これは何とかしてどつちか初めに認めた三千五百億まではせめて、これに最小限度ですが、折角ドツジ氏が認めておつたのですから、それまで増額をするというお考えにはならないかどうかをお伺いします。
#12
○國務大臣(池田勇人君) 三千五百億というのはラウンド・ナンバーで申上げたので、あのときからドツジ氏より三千五百億丁度、こういうあれではなかつたかと思います。これは國の予算なんかにいたしましても、計数整理によつて四十億ばかり殖えたり、減つたりしたところがございます。今地方財政が三千三百八十八億と、こういう数字をおつしやいましたが、今日も或る委員会で片方で三千四百五十五億、片方で三千三百八十八億、これはどうだという御質問がありまして、それでこれは計数を調べてから御返事すると申上げて置いたのでありますが、これは見積もりの仕方によつては変つて來ると思います。
#13
○岡本愛祐君 その三千三百八十八億というのは、計算上初め予定しておつたものがドツジ氏によつて削られて、そういうものから三千三百八十八億に減少したのであります。そうなれば計数整理とおつしやいましたが、三千五百億の数字は地方財政と國家財政との睨み合いにおいて、地方財政は三千五百億まではよろしいというふうになつたという御説明でありましたから、單に計数整理でなく、計数の整理ならば地方財政の窮迫しておるときにおいて百十二億の計数整理というものは非常ですから、そういう計数整理はしないでは非常に地方財政が困るのでありますから、そういう計数整理はしないで、適当な処置をラウンド・ナンバーになるようにして行かなければならんと考えます。その点をもう一度伺います。
#14
○國務大臣(池田勇人君) さつき三千五百億程度と申上げましたのは、はつきり三千五百億程度までは地方財政はよいのだというつもりでお答えしたのではないのであります。今の地方財政のあれを三千五百億丁度に殖やすことはどうかという御質問でありますが、私はその氣持を持つておりません。
#15
○森下政一君 大臣に伺います。配付税の率が下るというのは、九原則の要請に基いて國家財政の絶対的な均衡を保たなければならない、而も第一義的な要請だ、そこで拠んどころなく配付秘の方は減らさなければならんということになつたのだと、こう思うのですが、そうじやありませんか。
#16
○國務大臣(池田勇人君) 地方、國を通じまして、絶対均衡予算を作ります関係上、かくなつたのであります。
#17
○森下政一君 頂きました二十四年度予算の説明の特に地方配付税配付金に関する部分を読んでおりますと、前段においては地方財政の窮乏に対して十分の認識を持つたことが書かれておる。ところが段々読み進んで参りますと、二十四年度の地方歳出を賄うために住民税とか、地租、家屋税その他に大幅な増徴を行う、或いは果実取引税を新設する、更に災害復旧その他のためには、自主性確立のために臨時の財源として國家資金の蓄積として特に起債が三百三十三億許される、そういうような関係で十分地方財政を賄うことができるから、配付税は本年に限つて一割七分の増加に止めるというふうにあつて、如何にも地方費の増額を賄うのに足るだけの財源というものが潤沢であるから本年は地方配付税の率を下げるというふうにとれるような説明に盛られてあるのであります。そこで私共の考えでは財政を総合的に勘案して、先ず第一義的に國家財政の均衡ということが要請される、そこで地方が或る程度その犠牲になるのだ、こう考えておつたのでありますが、この説明を見ると、地方に地方費を支弁するに足るだけの十分税の増徴を行うこともできる余裕もあるし、又更に足りないものについては一部起債も認めよう、だからそのために一割七分の増加に配付税を止めるというふうにとれるのですが、ちよつとこの説明を読んで受けます感じとは、それから九原則の要請による國家財政の均衡のために地方財政が犠牲になるというのと矛盾するような感じがあるのでありますが、その点如何でございましようか。
#18
○國務大臣(池田勇人君) まだ私はこれを読んでおりませんが、國も困る、地方も困るのだと思うのでありますが、地方におきましても、他の税と比べまして幾分低目であるものは或る程度増徴しよう、そうしで両者見合の上で、この程度で我慢して貰おう、こういうふうに私は考えておるのであります。
#19
○森下政一君 そこで更にもう一度お伺いしたいのですが、地方配付税の率が減るということは明らかに先刻來岡本さんからもいろいろお話がありましたが、地方財政にとつては相当大きな打撃であることは間違いない。そこで若しこの率の変更なかりせば得られるであろうところの收入が欠けることになりますが、その欠ける分に対する補いは、地方財政としてはどういろ率で補いが付くと大藏当局は御覧になつておるのか、その点を一つ御所見を承わりたいと思います。
#20
○國務大臣(池田勇人君) 地方財政にも緊縮をお願いし、重点的に経費を出すよう繰合せで頂きたいと考えております。
#21
○森下政一君 そうすると、政府の方で中央の行政整理をやられる。地方の方でも閣議ですでに決定されて、現業二割、非現業三割という大まかな線を出して、経費の節約をさせるということでありますが、大体そうすると足りない部分が若しありとすればへ経費の節約で行けということでありますか。
#22
○國務大臣(池田勇人君) さよう心得ております。
   〔委員長代理岡田喜久治君退席、委員長著席〕
#23
○森下政一君 もう一つ大臣にお尋ねしますが、先刻岡本さんとの質疑應答の中に、大臣のお話を私は誤つて解釈したかも知れませんが、政府はしばしば國会で言明しておられるように、五月にはアメリカから税制制度の改正に関する使節團が見えて税制に対する研究をなさるそのときに、相当民自党かねての抱負である減税になるような税制の新らしい体系が生れることを所期しておられるようですが、そのときにそうなつて來るとどうなりましよう。地方配付税のこの決めてありますどころの率をですね、これを今度変えますが、変えたものがもう一遍その場合に或いは動かされるということも予想し得ると、こういうことでございますか。
#24
○國務大臣(池田勇人君) 例えば所得税を三百億と見込んでおります。それに法人税を二百七十億円、それで五百七十七億出すために十六・なんぼという数字を出しております。所得税を若し軽減できたといたしまして、幾ら軽減できるか分りませんが、基本が減つて参りますと、この率では五百七十億は出て参りません。率を上げなければならないと私は考えております。
#25
○森下政一君 そうするともう一遍端的にお伺いしますが、只今大臣の説明よく分りました。そういうことはあり得るだろうと思いますが、そうしたらこの地方配付税の税率を低めるという只今の御提案になつております改正案ですが、これは今直ちに決定せずに五月に税制改正がどう行われるか、それを見たあとでもいいのではありませんか。
#26
○國務大臣(池田勇人君) これは予算が決まりまして五百七十七億をいたさなければなりませんから、一應率は決めて頂かないと運用できんことになります。將來減税その他で変つて來るときには、その場合にはやはり減税につきまして國会に出しますから、その際に変えて頂くようになるものと思つております。
#27
○森下政一君 いかさまこの予算は決まるに違いないですが、併しながら今変えて、二ケ月先には又変えなければならんというふうなことが予想されるなら、予算との関係を年度末前にはつきり決めればいいことなんで、こういうようなことが考えられるがどうなんですか。今決めてニケ月先になつて又変えるということであれば、予算との関係においては、私は年度末前に決めてやるということが考えられればいいと思いますが、それでいけませんでしようか。
#28
○國務大臣(池田勇人君) これは早急に繰入れをいたさなければなりませんから、やはり率を変えて頂かないと運用できなくなつて参ります。而も又片一方のシヨープミツシヨンとの折衝が五月に始まりますので、結論がいつ出るか、成るべく早い機会に出したいのですが、六月に出るか、七月に出るか、ちよつとはつきり分りませんが、一應今回は減らしたところでやる。そうしてその上で調整するということになればそのときに又やることが至当だと考えております。
#29
○川上嘉君 この問題とは直接関係ないのですが、大藏大臣がお見えになつておりますからちよつとお伺いしたいのですが、実は簡易保険と郵便年金の積立金が現在大藏省の預金部の運用になつている。これを一つ逓信省に是非廻して頂きたいといつた要望が頻りにあるのですが、こうすることによつて別にそこに弊害でもあるのですか。ちよつとお伺いします。
#30
○國務大臣(池田勇人君) 金融一元化と申しますか、一纏めにしてやつた方がいいという考えの下に今大磯省預金部資金として大藏省でやつておる次第であります。
#31
○川上嘉君 今のままでありますと、この簡易保険にいたしましても、年金の事業にいたしましても、非常に危いといつたような見解を逓信省でとつているようでありますが、これに対する大 藏大臣の見通しをお伺いいたします。

#32
○國務大臣(池田勇人君) 御承知の通り簡易保険とか郵便年金の金額は相当殖えて参りまして、今年度におきましても二百億近いものを予定しておる次第でございます。從つてこれが運用について、やはり金融を掌理しております大藏省でやるのが一番適当だと私は考えております。
#33
○小川友三君 地方配付税法の改正について大藏大臣にお伺い申上げます。例えば地方で災害がありまして、どうしても地方でこれをやらなければ、水害の例を引きますと、又水が出る、緊急にこれを縣の方であとで國から貰えるというので立替えてしまつて、五億ぐらいの立替をした、そうしてどうしてもこれをやつてしまつたから貰いたいといつたような例が栃木縣に、昭和二十二年度において水害対策としてありましたのですが、知事が緊急措置で五億借りてしまいまして、政府にこれを今度立替えたから出して貰いたい。ところが五億出てしまつた。栃木縣では緊急措置で知事が偉かつたのですが、私の方の埼玉縣では出るまで待とうというので、非常に苦心いたしましたが、そうした緊急の措置について地方長官が臨機にやつた場合は、必要と思つたものはやつて立替えた方が至当だと思いますが、そのときの内閣は昭和二十二年の内閣ですから大藏大臣も違うが、現在の大藏大臣もそういう場合には成る程そうだということで肯ける場合は出して下さいますか。そこらをその人情味のあるところを一つ……。(笑声)
#34
○國務大臣(池田勇人君) 私としてはこれは昨日も一昨日もそういうような陳情を受けておりますが、予算のないときの大藏大臣はどうも困難でありまして、予算がありますればできるだけそういうようなことをいたしたいと思います。最近関係方面と会いましても私は先だつての、タイムスの記者でございますけれども、外國部長が参りまして、晝アメリカから着いて三時半に会つて見ましたが、非常に今困つている。今一万円出して修理すれば將來の一千万円の損失を予防できる。今回の公共事業費については困るというようなことを言つたんでございまして、地方を廻わまして水害災害の状況を見ましてから、自分としてはできるだけ出したいという氣持を持つておりますけれども、先ずそれも日本経済再建が先だという考えの下に皆さんの非常な御不満の点が多々あると思いますが、もう暫くお待ちを願いたいと思います。
#35
○委員長(岡本愛祐君) 外に御質疑はございませんか。大藏大臣は衆議院の本会議に出られる御用がございますから、御質疑がございませんでしたら……。
   〔「もうよろしいでしよう」と呼ぶ者あり〕
#36
○委員長(岡本愛祐君) それから社会党の波多野君から御要求がありまして、大藏大臣と木村國務大臣の答弁に多少食違いがあるから総理大臣の出席を求めましてこの連合委員会をもう一回聞きたいという申出があります。明日の午後一時からこの最後の連合委員会を開きまして、総理大臣の出席を求めまして皆さんから質疑を願いたいと思います。答弁の都合もあるようですから御質疑のある方は要領書を私までお差出しを願いたいと思います。それでは連合委員会は今日はこれで閉会いたします。
   午後二時十九分散会
 出席者は左の通り。
  地方行政委員
   委員長     岡本 愛祐君
   理事
           岡田喜久治君
   委員
           寺尾  豊君
           藤井 新一君
           西郷吉之助君
           鈴木 直人君
  大藏委員
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           波多野 鼎君
           黒田 英雄君
           伊藤 保平君
           九鬼紋十郎君
   委員
           森下 政一君
           玉屋 喜章君
           西川甚五郎君
           小林米三郎君
           小宮山常吉君
           川上  嘉君
           小川 友三君
  國務大臣
   大 藏 大 臣 池田 勇人君
ソース: 国立国会図書館
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