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1967/06/27 第55回国会 参議院 参議院会議録情報 第055回国会 建設委員会 第18号
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1967/06/27 第55回国会 参議院

参議院会議録情報 第055回国会 建設委員会 第18号

#1
第055回国会 建設委員会 第18号
昭和四十二年六月二十七日(火曜日)
   午前十一時六分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 六月二十七日
    辞任         補欠選任
     内田 芳郎君     岸田 幸雄君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         藤田  進君
    理 事
                稲浦 鹿藏君
                大森 久司君
                山内 一郎君
                大河原一次君
    委 員
                石井  桂君
                熊谷太三郎君
                小山邦太郎君
                平泉  渉君
                瀬谷 英行君
                田中  一君
                松永 忠二君
                鈴木 一弘君
                片山 武夫君
                春日 正一君
   国務大臣
       建 設 大 臣  西村 英一君
   政府委員
       建設省道路局長  蓑輪健二郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        中島  博君
   説明員
       警察庁交通局交
       通規制課長    関  忠雄君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案
 (内閣提出、衆議院送付)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(藤田進君) ただいまから建設委員会を開会いたします。
 まず、委員の異動について報告いたします。
 本日、内田芳郎君が委員を辞任され、その補欠として岸田幸雄君が選任されました。
    ―――――――――――――
#3
○委員長(藤田進君) 道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案を議題とし、前回に引き続き、質疑を行ないます。
 質疑のある方は、順次御発言願います。
#4
○松永忠二君 大臣に御質問いたしますが、道路整備五カ年計画が六兆六千億で発足する。それについては、弔うすでに御承知のとおり、七兆三千億でやろうというようなことで交渉を進められておるわけですが、七兆三千億と当時に伝えられたような金額でいうと、一般道路事業とか有料道路事業費というのはこれより非常に多かった。で、地方単独事業費というのは、一兆九百億だといったのが一兆一千億になっているわけですね。なお予備費が千五百億というふうに変わっておるわけですが、どういうわけでその地方単独事業費だけが伸びて、そうしてこの一般道路事業とか有料道路事業費が減少していったのか。これは局長でもけっこうですが、どういう事情からそうなっているのか、その理由を説明してもらいたいと思います。
#5
○政府委員(蓑輪健二郎君) 御承知のように、第五次の道路五カ年計画として、昨年八月にわれわれは七兆三千億という要望を出したのでありますが、これが六兆六千億になりましたということは、いろいろ財源の問題もございましょうし、その他のいろいろな事情でそういうふうになったのだと思います。その中で地方単独事業が、最初要求のときの一兆九百億が一兆一千億になっておるという点でございますが、これにつきましては、地方単独事業というのは、国が補助をしたり負担したりするものじゃなくて、地方が単独でやる事業でございます。この財源は、やはり地方における特定の財源の一部も入っておりましょう、またそのほかの地方の一般の税収入とか交付税その他によってまかなわれておるものだと思います。これにつきましては、積算の基礎が、大体毎年の地方単独事業の計画と実績を勘案いたしまして、それの数年間のトレンドを延ばして四十二年‐四十六年の間にどの程度が投資されるかという、その予想にすぎないのでございます。そういう関係で、われわれがいまも七兆三千を要求いたしましたときも、そういうような過去の実績から四十二年‐四十六年の単独事業を予想したという結果でございまして、これについては、ほとんど新しい六兆六千になりましても、この予想を大きく変更するような要素もございませんし、またこの予想でございますので、多少実績と違ってまいります。そういう点も考えまして、約百億ぐらいの増であれば、このぐらいの地方単独費を目標に五カ年計画を組むことは妥当ではないかという考えで、一兆一千億ということになった次第でございます。
 次に予備費が千五百億、これは当初の計画になかったものでございますが、やはり当初ははっきり予備費というものを打ち出しておりませんが、まあ七兆三千億でもそうでございますが、これを五カ年でやります場合に、当初、最初の年度、四十二年できめた事業そのままの実行は、なかなかできないような事情がございます。たとえば第四次の五カ年計画でいいましても、その途中で万国博その他の問題が入ってきますと、やはりそれに合わせた五カ年計画の事業の個所も修正しなければならぬということもございますので、そういう当初予想されなかった事業に対応するものとして、千五百億の予備費をとった次第でございます。これがじゃどんなものがあるかということでございますが、やはり一番大きな問題といたしましては、今度国土総合開発計画の改定が考えられますので、それに伴いましてやはり地域的な配分も多少変わってくるのじゃないかということと、非常に大都市周辺の流通の業務団地、コンテナのターミナル、国鉄の拠点貨物駅、こういうような構想がまだはっきりいたしませんので、そういうものに対応するものとして、千五百億程度の予備費をとった次第でございます。
#6
○松永忠二君 そうすると、一般道路事業と有料道路事業費が減少したというのは、これは財源の関係だと、それから、地方単独事業が一兆九百億だったものを一兆一千億にしたのは、地方の単独事業はそのぐらい見込んでもいいのじゃないかという、そういう状況だと、そうすると、片方の減少した理由というのは、そういうところにあるのですか。
#7
○政府委員(蓑輪健二郎君) これは、われわれ事務当局として当初の計画したときには、やはり自動車の保有台数その他非常に予想外に伸びるということもございますし、また、幹線自動車道を相当大幅にやりたいというような意欲もございまして、かなり先行投資的な要素もあったのでございますが、やはりいま言いました六兆六千億になりました大きな理由といたしましては、やはりその財源、そういう問題がやはりあるのだと思います。もちろん、それだけとは言えないかもしれませんが、財源の問題が一番大きな問題かと思います。
#8
○松永忠二君 財源ということになれば、これは国の財源のほうは縮小しなければできないが、地方単独事業は縮小しなくてもいいのだということにはならないというふうに思うのですが、特にこれは地方財政状況の、ことしの四十二年三月にしても、このごろの単独事業の費用というのは、増加率が非常に減少しているわけですね。昭和三十九年が一九・一%なのが昭和四十年は五・九%、これに比べて補助事業だとか、あるいはそういうふうな国直轄事業の増加率が非常に多いわけだ。現在の状態をもってしても、なかなか単独事業というものを考えどおりふやしていくということは、容易でないということは考えられるわけですね。また、調査室でつくってくれた資料も、これは建設省の資料を写されたようだが、このグラフを見ても、有料道路とか一般道路の伸びに比べてみて、地方単独事業の伸びというものは、非常に微々たるものだ。こういうようなことを考えてみると、地方単独事業は逆にふやして、片方のほうは財源の関係もあって減らしていくということになると、やはり何かここばかりわざとふやしているような感じがするわけです。そういう点で、地方単独事業というものはふやしてもいいという理屈が――片方は財源の関係で減少していったのに、地方単独事業だけふやしていくというようなやり方の中には、これは大臣にお聞きをしますが、何か七兆三千億要求していたけれども、どうもこれはうまく通らない。そこで数字をちょっと高くするために、地方単独事業だけはちょっと数字を上げておくというような、何というのですか、感じがするわけです。そういう点については、特に地方単独事業費を伸ばしてほかのほうを減少しても、こういうふうな計画を発表し、これに基づいて事業をやろうということについては、少しやはり無理があるのじゃないかという感じがするわけです。この点については、大臣はどういう御見解ですか。
#9
○国務大臣(西村英一君) やはり七兆三千億から、これをそういう規模ではとても財政がいけないというような全般的な見通しから、六兆六千億円にきまったわけですが、その場合に、単独事業につきましても、やはりやりとりがございまして、正直に申しますと、私たちの見る見方と、大蔵省の見る見方は相当に違うのであります。単独事業をもう少しこなせる。必ずしも自主財源も少ないけれども、やはりもう少しこなせるというような、そういう見方がだいぶやはり違うのでございまして、したがいまして、そういうやりとりの中で、終局的にこういうふうになったわけでございます。しかし、これはあくまでも地方財政の事情によって伸縮ができるものでございまして、六兆六千億の中に一兆一千億円を入れましたからといって、それは私のほうで押しつけるわけにはいかぬものであります。したがって、この六兆六千億円と全体のあれがなったけれども、地方財政は地方単独事業をそんなにこなせぬのじゃないかといえば、結局結果においてそのワクには到達しなかったということになりますが、まあ大蔵当局との折衝において、いや、それはこなせる、もし少しこなせるのだというようなやりとりの中で、最終的にきまったのだと、こういうことでございます。その他の費用につきまして、これは減った分につきましては、もちろんこの財投とか、あるいは一般財源の関係で減ったわけであります。結果的には、これはやはり五年間でできる仕事が五年半あるいは六年かかるのじゃないか、こういう結果になるわけでございます。まあ、いま松永先生からおっしゃいましたように、六兆六千億に合わせるためにそうなったのだ、こうおっしゃいますが、それだけではやはりないのでありまして、地方自治の財政の見方が、やはり違う点についてのやりとりで百億ふえた。百億というのも、それは地方財政では相当な金ですけれども、五カ年において百億ふえたということでございまして、見方を変えれば、ワクだけを合わせるためにという見方もありますが、それのみではないわけでございます。
#10
○松永忠二君 五カ年計画については、地方も、各府県も非常に期待を寄せて、この道路五カ年計画については非常に完全に実施をされるものだという予想を持って、非常に期待を寄せているわけです。したがって、少し多くなったかもしれないが、これは実行できないかもしれないというような気持ちでは、ぼくは困るのです。これだけの地方単独事業を計上したらば、それはやれるように、やはり財源措置も今後、ちょっと御質問もしたいわけですけれども、何かやはりやれるような措置をやって、必要だからこういう五カ年計画が立ったわけです。しかも、今度道路五カ年計画を立てれば、地方でも非常に事業は進んできてよくなるのだ。しかも、建設省の道路の関係の五カ年計画というものは、非常に信用を持っているわけなんです。いままで治山治水の五カ年計画よりは非常に確実性をもって予算をとってきているので、非常に期待を寄せているので、この点は大臣そういうお話ですけれども、やはり計画のワクがきまった以上は、これを今度は実行させていく。そのために必要な財源について、もしそれができないならば、できるような措置をしていかなければいかぬ、そういうふうな筋合いのものに考えているのだというふうに考えてもらって、実行していってもらいたいと思うんですがね。この点は後ほどもお聞きいたしますが、そういう気持ちで、ふえたからけしからぬというのではなくて、ふえたならふえてもいいのだという見通しを持っていかれる以上は、それはそれができるようにひとつ財源的な面も考えて措置をしていってもらいたい。
 そこで、それはおいて、そうすると千五百億という予備費については、確実にこれを消化する具体的なものを持って、千五百億というものを計上して考えておるわけであって、ただ、あと五カ年経過したら予備費は余ってしまったなんというのではなくて、大体千五百億というのは必ず消化するという考え方でいるわけですか。そういう考え方で予算措置を今後も考えていく、こういうふうに考えているんですか、局長。
#11
○政府委員(蓑輪健二郎君) もちろん、私たち千五百億は使えないのだというような考えは毛頭ございません。やはりいまおっしゃいましたように、六兆六千億になりますが、これをいかに達成するか、またこれをなるべく早く早い機会に達成するというのが、われわれの今後の努力の目標だと思います。ただいまの千五百億についての問題でございますが、これは先ほど言いましたように、どういうような事業になるか、たとえば大きく考えられるのは、やはり一般道路事業あるいは有料道路事業、そのどちらにも千五百億は使えるわけでございます。われわれとしては一般道路事業の中でなるべく使いたい。しかし国道になるのか、地方道になるのか、街路になるのか、そういう問題がありまして、それに伴って千五百億円の予備費が、国の出します国費がどのくらい必要かを計算して、これについては、当然大蔵財政当局も財源について裏づけのあるものだというふうに、われわれは考えておる次第でございます。
#12
○松永忠二君 そこで第五次五カ年計画は、経済成長に応じていろいろ考えた必要等から出てきたというわけですけれども、この計画をまた事実上改めなければできなくなってくるのではないかという気持ちもするわけです。交通の需要というようなもの、あるいは走行台数とか走行のキロなんというものが、予想よりはずっと早くなってきて、二カ年くらい交通需要のほうが伸びてきておるというようなことも言われておるわけです。それだからこそ第五次五カ年計画をつくったのだと思いますが、それじゃ第五次五カ年計画として初め要求したものは七兆三千億であって、それがいま言うように一般道路事業、有料道路事業では金額が下がってきておるということになると、これは早晩また改めなければできぬというくらいな考え方はあると思うんですがね。もちろんいろいろな、経済成長を何%と見るとか、あるいは国民総生産をどのくらいと見て、その中で公共投資が何%だ、公共投資の中で建設省の公共投資は一体何%くらいあるだろうかというふうな、そういう計算の上に立ってこの第五次五カ年計画というものが出てきたと思うんですがね。こういう点でやはりいまの事業費が下がったという面から考えてみても、どうしてもやはりこれは早晩とにかくこれまた改める必要性に迫られてくるというふうなことが考えられるわけですね。この点について大臣はどんなふうにお考えになっておりますか。
#13
○国務大臣(西村英一君) 私はそれは、そういうことは考えられないこともないかもしれませんが、この五カ年計画をやはり計画に沿ってやりたいと思うわけであります。それでその根拠は一体何かと申しますと、第一次計画から今日までの計画を見ますと、初めは実に道路については第一次は小さな金でやった。で第一次は、また、その計画ができない前に、二次計画に移った。二次計画は三次計画に移り、三次計画は四次計画に移ったんですが、移り変わりのあれを見ますと、おおよそ前の計画の倍以上になっております。たとえば二次計画では一兆四千億が三次計画では二兆ぐらいですから。今日この四次計画を改定するにあたって、それほど計画が狂っておるならば、それは八兆何ぼということになるわけですが、やはり自動車の増加の率、こういうものが伸びております。伸びていますけれども、ある程度いきますと、やはり飽和状態になりますので、いままで三年で計画を変えた、これはまた三年で計画を変えるんじゃないかというふうには私には思われないんです。したがいまして、非常な変化があれば別ですが、いま自動車の伸び率、経済の伸び率というようなものから割り出すと、この第五次五カ年計画を途中において改定しないでやったほうがいいんじゃないか。もちろん第六次計画はできます。それは五次計画が終われば、第六次計画で、これは人口もふえますし、自動車もふえますから、できますけれども、途中で変えなければならぬほど大きい変化があろうとはちょっと思われないんでありまして、いままで三カ年で変わったから、すぐまた三カ年じゃないかということはひとつ、考えられないことはないけれども、やりたくはない、五カ年計画が済んでやりたいという気持ちがいたしておる次第でございます。
#14
○松永忠二君 五カ年計画をいまからやり始めようというんですから、五カ年計画を完全にやりたいという気持ちはわかります。それはおっしゃるとおりでございますけれども、大体国民総生産に対して公共投資の割合を、われわれ聞いたんでは、一〇・五%ぐらいに見ているんだが、事実上は一五%ぐらい実績はあるんじゃないか。そういうふうなことを考えたり、現に計画を最初立てようとしたときに、もう七兆三千億という数字を出しているという事実から見ても、やはり相当内輪に見積もって七兆三千億という数字が出てきているんであって、やはりこの第五次五カ年計画というものは樹立したけれども、できるだけ初めに事業量を持ってくる努力をしないと、それはそういうものの状態にも合致をしないということになると思うんですよ。五カ年計画をいま提案しているときに、五カ年計画はだめだから、これはすぐ改めるんだというふうなことは言われぬとしても、やはり五カ年計画がとにかく七兆三千億で発足しようとした。それはそれなりの科学的なものを持っているし、現に国土建設の長期構想というものの中で考えている――いま申し上げた公共投資の割合でさえも実績からいって一〇・五%より上回っている、いまやもう一五%ぐらいだと、三十五年から四十年の実績はそのくらいだと、おそらくそうなるだろうと言われている。そういう状況の中で私の言うことは、要するにやはりそういう当初考えたこともあるし、そういうこともあるので、五カ年計画をできるだけ早目に、初年度にとかというように実施をしていくという決意がないと、この五カ年計画でも、私はなかなか十分なものが得られないんじゃないかということを申し上げているわけなんです。こういう点はどうなんですか。
#15
○国務大臣(西村英一君) 一つの計画につきまして、これがたとえば民間の計画であるとかあるいは特殊な計画であるとか言えば、同じ五カ年間のワクをきめましても、それが効力をうまく発するのは、やはりしり上がりではなく、しり下がりという予算の計画を組むのが一番効率的なのです、事業としては。しかし、この五カ年間のやはり財源というものが、経済の成長とともにその財政も強くなるのだ、財投も豊富になるのだという金の面から、やはりしり上がりにならざるを得ないということなのですが、計画それ自身から言えば、そのしり下がりがあたりまえでございます。しかし、現実の金の問題との関係において、どうしてもやはりしり上がりにならざるを得ない計画それ自身としては、これははなはだ不満足でございますけれども、やはり徐々にその上がっていく、ことしよりも来年がまた投資をよけいしなければならない。しかし、計画それ自身は逆なのです。早目にやってしり下がりにする、同じ金を五カ年で使うならば、ということでございますが、やはり財政との関係で、そうせざるを得ないというのが実情ではないかと、かように考える次第でございます。
#16
○松永忠二君 そこで、この五カ年計画の六兆六千億の財源ですが、この財源は、特定財源の伸びというものを、一体どのくらいに見てこれはっくられているのですか、局長にひとつお尋ねをします。
#17
○政府委員(蓑輪健二郎君) 特定財源の一番大きな比率を占めます軽油でございますが、これは四十二年度は、こまかい数字になりますが、国に入る揮発油税収が約三千二百大十億、地方に入ります地方道路譲与税が五百九十億という数字を想定しておりますが、五カ年でやります場合の五カ年の特定財源といたしましては、ガソリン税については大体これが毎年一五%ぐらい伸びるというような計算をしております。また軽油につきましては、これは地方に入る軽油引取税でございますが、四十二年度は八百五十一億を予想しております。これにつきましては、ガソリン税より多少多目の一六%ぐらい毎年伸びるというふうに、われわれはいま五カ年の特定財源の想定をやっておる次第でございます。
#18
○松永忠二君 そうすると、その特定財源の伸びは一五%あるいは一六%というようないまお話が出ているわけですが、実際にはこの資料の(1)のほうにもあるように、揮発油税の収入の状況、それから三ページの燃料関係の税収実績というのを見ておりますと、これは事実一五%は伸びておりませんのね。一一%程度の伸びしかないわけなので、これはそういう意味で言うと、実はこの六兆六千億の計画を実施するにあたっても、特定財源を確保していく、あるいは特定財源の増加というようなものを何とか考えていかないと、なかなか完全に実施をするということも、なかなか容易ではないというような感じを持つわけなのですけれども、こういう点について、これは大臣にですがね、特定財源の伸びが必ずしも予想しているような伸びを示していないという現状があるわけですよ。もちろん、それは経済成長の様子によって、また相違も出てくると思うのですが、こういう意味でやはり特定財源を増加をする方策というものを何らか考えていかなければできぬという気持ちを持っているのですか。それとも、そういうようなことを考えなくても、この程度の計画ならば、十分いまのやり方でいいのだ、そういうふうな考え方を持っておられるのか、この点をひとつお聞かせを願いたい。
#19
○国務大臣(西村英一君) 特定財源の伸びを考えて、これは経済の事情では多少の上下はありましても、この伸びでもっていくのだ。したがって、それが少なくなれば、当然一般会計からの道路に対する負担が重くなるのだ。特定財源の伸びをふやそうとすれば、これは料金の値上げということに当然なるのである。したがいまして、そういう問題は、将来は知りませんが、この五カ年計画をきめる段階では議論にならなかったのであります。したがいまして、この特定財源が減れば、一般会計からのそれを好まなければ、この揮発油税の値上げをぜざるを得ない。他にこれは充てる方法は財源としてはないわけでございますから、さように私は考えております。
#20
○松永忠二君 そうするとあれですか、大臣のお考えでは特定財源の増加の方法ということを、この財源の問題について問題が起こってくれば、要するに一般財源をふやしていって、そうして特定財源はまあ自然の伸びに従ってやっていくという考えでいいのだと、こういうことでいいのですか。
#21
○国務大臣(西村英一君) さようでございます。
#22
○松永忠二君 それでは、今度は財源の中で国費の特定財源が八五%で、地方費の特定財源が四八%だ。非常に大きい差があるのに、六大都市を除く市町村については、特定財源はゼロだということになっているわけですね。こういうことと単独事業の事業量というものが相当ふえる、とにかくふやしているというようなことや何かと考えあわせてみて、この点については、一体どういうふうに考えておられるのですか、こういう問題は。ひとつその点お聞きしたいのです。
#23
○政府委員(蓑輪健二郎君) ただいまのお話しの国の財源の中の特定財源と一般財源、また地方の中の特定財源と一般財源、その比率はいま先生のおっしゃったような数字かと思います。まあこの辺をどう考えるかということでございます。いろいろ財源の考え方はございます。大きく言えば、やはりいまの国が負担をし、また補助をする金、これが国の財源になるわけでございます。またそれを地方公共団体が受け入れまして三分の二の補助に対し三分の一を自分が出すという県の負担分がございます。この負担分に財源が要るわけでございます。大きく考えますと、いまの国が補助または負担する金と、――これは国費で特定財源と一般財源でまかなわれるのでございますが、それから地方公共団体が負担いたします裏負担と称しております裏負担の金は、これはおおよそ特定財源でまかなわれるようになっておるかと思います。ただ、そのほかに問題になりますのは、地方単独事業がございます。地方単独事業につきましては、これは現在国が正式の財政の、特定財源というような形の財政の措置をしていない事情のものでございます。でございますので、やはり県の特定財源といいますのは、県の地方単独事業といいますのは、自分たちの財源の中でできる範囲をそっちへ振り向けておるのが、いまの地方単独の実績かと思いますので、われわれとしましては、やはり地方単独事業がふえ、地方で独力で舗装その他ができることは、非常に望ましいのでございますが、いまの現状といたしましては、やはり地方単独事業というのは、いまの地方の自主財源の中でまかなえる事業費だけを、われわれが想定をしている次第でございます。
#24
○松永忠二君 地方単独事業を特定財源なしにやっている。そうしてまた、地方財政がそういうふうな意味で非常に道路の充実をはかる上において、どうしてもやはり地方の財源措置を何らか考えていかなきゃいけないという、こういう考え方は地方制度調査会の答申なんかにも出ているわけですね。また今度の五カ年計画の中の一つの重点というのは、とにかく地方道をよく整備していこうじゃないかという考え方があるわけです。そうなってくると、地方でできる財源の範囲内で地方単独事業をやればいいんだ、計画はしたけれどもそれだけできなければ、数字は少なくなってもいいんだというような考え方じゃ困ると思うのですよね。地方単独事業といえども、道路行政の中の重要な部面を分担している。数字からいったって、相当な数字を持っているわけだし、国全体の道路計画の中で単独事業だって行なわれているわけだ。またその充実をする必要もあるということも考えて、とにかくふやしてきているわけですね。そういうことについて財源的に何らか措置をしていかなければ、事実上これも充実できないんだという考え方を持っているわけでしょう。だから地方制度調査会でもそういう答申を出しているわけなんですからね。これは地方の財源の問題だという考え方じゃなしに、やはり建設省としては、この問題について何らかのやっぱり考え方があってしかるべきだと思うのですよ。何もこっちのやつを分けてやらなけりゃできないという筋合いだけじゃなしに、まあ現実には道路目的税の一部を国から地方団体へ移すべきだ、特に市町村に移せということも答申が出たわけですわね。これに基づいていろいろなことがなされたわけだけれども、考え方としてやっぱりそういうような言い方でいいものなのか。やっぱりもう少し建設省側としても道路を充実をさせ、地方道の充実をはかって、そうして五カ年計画をやっていきたいと考えている以上、もうちょっと積極的な御意思があってもいいと思うのですよ。そういう発言があってもいいとぼくは思うのですよね。こういう点について、もうちょっと話を聞かしてもらいたい。
 まあ少し時間も長くなりますからほかのことも聞きたいのですが、これについては、臨時地方財政交付金というのができて、第二種交付金の中で二十五億円が財源措置をされたのはもう御承知のとおり。これも自治省が当初百三十五億を出してほしいと言ったのが、結果的には二十五億になった。それを市町村道の延長に対して配分をしていとうというんだが、これは全く一メートル二円八十銭ぐらいだというような話なんですが、これはどうにもならぬという気持ちを持っていることは事実ですわね。別に私は建設省をけしからぬというようなことを言っているのじゃなくて、これについては、何かどうかしなけりゃできないんじゃないですか。そこで、たとえば新道路五カ年計画の内容をきめる際に、この問題について再検討をするということなのか、あるいは国庫補助による整備の対象にする、単独事業だけじゃないんですから。地方道について、いわゆる重点的なものを選んで、そうしてそういうものについての措置をなお具体的に検討していくとかということにならなければできぬと思うのですがね。この問題については、二十五億の第二種交付金を出したからそれで終わったわけじゃないんであって、むしろこれからこの問題はいつどういう形で一体解決をしていかなければできぬと、建設省側としては考えておられるのか、この点をひとつもっと道路行政という立場から答弁を聞きたいわけです。
#25
○国務大臣(西村英一君) この点は、非常にもっともな話なんで、私たちのほうは、建設省としては、国道だけをやるんじゃない、地方道も含めてめんどう見なければならぬと思っています。しかし、その地方道をこれからするのにつきまして、建設省としてあるいは自治を見ている自治省として、少しやっぱり考え方が違うわけです。考え方が違うというのは、地方道はもっと直さなければならぬですよ。また地方道につきましても、そのうちで府県道につきましては、いま補助方式をもってやっているわけです。この場合の地方道というのは、市町村道を早く直せ早く直せと言っておるのです。しかし、市町村道に対する所見がやはりいろいろ違うと思うのです。なるほど各市町村に行けば、自分のところの道路を早く直したい、これはもっともな話です。したがいまして、そのためには現在の単独な財源では、とてもできそうにないから、その特定財源を分けてくれと、こういう要求です。しかし、それはですね、国全般の道路行政をやっておる建設省としては、それはそれとしてわかるけれども、いまの特定財源、またいまの一般会計の出し方をもってすれば、それを分ければ大事な道路が予定どおりできませんよと。いま私たちは地方道、市町村道を軽視するものじゃないけれども、いまの財源、いまの一般会計の出し方では分けるわけにはいきませんよ。それよりもむしろひとつ市町村道というけれども、市町村道というものは、やはり非常に多種多様であるから、もう一ぺんこれを調査し、見直してみようじゃないか。しかる後に財源のことも考えなければならぬ。もっとも市町村道といいましても、特定なものにつきましては、こっちは補助方式をとっておるわけですが、いまの地方制度調査会の言うのには、補助方式はいかぬ、特定の財源を与えてくれと、まあこう言うのです。したがいまして、その考え方に多少の違いがございまするけれども、いずれこの五カ年計画を詳細に閣議決定をする場合には、この問題は一つのポイントになろうかと思うのであります。私はまず現在の市町村道でも、市町村の合併によりまして非常に道路としては重要な、府県道に相当する、それ以上に重要なものというものも相当できておるわけでございますから、市町村道のうちで重要なものは、府県道にやっぱり格上げして、ここしばらくの間はやっぱり補助方式でいったほうがいいんじゃないか。現在の数多い市町村に特定財源を全部与えるというような場合は、非常に大きい財源を要すると思うのであります。その財源があれば別ですが、なかなかこれは容易な問題じゃないと思うのでありまして、私たちも非常に関心は持っておりますけれども、いずれこの五カ年計画の閣議決定の際に問題になろうかと思います。私たちの考えは、重要な市町村道は格上げをして、いましばらく補助方式でいきたい。また現在、今度きめました二十五億ですがね。これはもう早く言いますと、何と申しますか、大蔵大臣と自治大臣の折衝の結果、とてもいまの財源では、地方道は緊急なところも間に合わぬからということの折衝でこの二十五億円にきまったので、そう基礎的な数字の根拠はちょっとないんじゃないかと思われます。まあそのように地方も財源が苦しいのだと思われますが、この二十五億は今年度一ぱい限りの話であります。来年度、四十三年度の地方道を直す地方財政につきましては、また新しい五カ年計画のほうでさらにまた検討しようということになっておる次第でございまするから、さようひとつ御承知を願いたいと思います。
#26
○松永忠二君 そうすると、五カ年計画の内容をきめる際に、市町村道についてはどういうふうな形でもって財源的なものの見通しをつけておるのかどうか、こういうことについてはっきりするという話なんですか。
#27
○国務大臣(西村英一君) それはいまどういうふうなことになるかということは、ちょっとまだきまっておりませんから、私からは言えないことでありますが、どういうふうになるか、しかし私たち建設省としてはとにかく格上げ方式でやって、やはりここしばらく――と申しますのは、府県道を早く直してしまいたい、重要府県道を。したがって財源をいまの状態において割愛するわけにいかぬ。これはガソリン税をまた上げるんだということになれば、それは別でございますが、それは物価問題との影響がありますから、そう簡単にいかないが、いずれにいたしましても、そういうようなことを議論して、財源をつくれば別ですが、いまの状態において特定財源を活用するということには、私は直ちには賛成しかねるという気持ちを持っております。しかし地方道をよくするということについては、格上げ方式によって重要なものを、市町村道でも重要なものを格上げ方式によって、補助方式をとっていきたい。補助方式をとっていけば、その裏負担はこれは特定財源がそれに回るわけでございますから、そういう方式を建設省としては主張したいと、かように考えておる次第でございます。
#28
○松永忠二君 道路五カ年計画を完全に実施をして、地方道の充実をはかっていくためには、とにかく財源的な措置について、やはりはっきり考えていくということが必要だということを大臣は考えておられるんですか。
#29
○国務大臣(西村英一君) さように考えております。
#30
○松永忠二君 じゃ、そういう点については今後そういう線で努力をして、建設省の考え方もあるだろうし、いろいろあると思うのですが、明確にしていってもらいたいと思います。
 そこで五カ年計画で大体地方では非常な期待を持って――期待を持っているどころじゃない、実はこれをつくるまでにさんざん一生懸命努力してきて、結果的に出てきた。実際にはどの路線がどうなるということは、いまわかっているわけじゃないですけれども、六兆六千億の道路計画が実施をされれば、具体的にどうなるんだというようなことについては、考え方、目標というものがあると思うのですがね。そこで、この中で一般国道について元の一国、元二国については一体六兆六千億が実施をされたならば、具体的にどうなるんですか。その点をひとつ道路局長からお答えいただきたい。
#31
○政府委員(蓑輪健二郎君) 元の一国、元の二国をあわせまして、一般国道の整備でございますが、これはわれわれのことばで一次改築、二次改築ということばを使っております。一次改築と申しますのは、端的に言えば、車のすれ違えないようなものを最小二車線の道路に広げるというのが、一次改築でございます。一次改築につきましては、元一級国道につきましては大体四十五年ぐらいまでには全部完成する予定でございます。元二級国道につきましてこれは四十七年ぐらいで完成になるような予定にしております。また、この中で二次改築というのがございまして、ことにもうすでに改良が終わったところで、交通量がふえたために二車線の道路をさらに四車線に拡幅したり、またバイパスをつくる、そういう二次改築の必要のものが相当ございます。これにつきましては、現在のところ交通の混雑度の大きいところがら逐次取り上げていくようにしておりますが、その際その延長がどのくらいになるか、まだはっきり、試算を現在しておる段階でございます。
#32
○松永忠二君 はっきりしていないというお話がありましたが、再改築の問題ですが、これについては一応の見通しは持っておられると思うのですが、そうすると、一国については全部できるし、二国はただいま四十七年度にはできてしまう、再改築については数字は具体的には検討しているということですが、そこで再改築の問題としてバイパスのいま要求をされているところを資料としていただいたわけですが、この中で一通り見て、一番やはり再改築を必要として要求されているのは一号の国道で、具体的に数字を計算してみてもそういうことになっていますね。一番再改築をしてほしい、バイパスを建設してほしいという距離の多い、また要望の多いのは、一号国道というような資料が出てきているんですが、そこで一号の国道について交通の渋滞というような問題についてひとつ、どういうふうな状況なのか、交通渋滞の状況について話をしてもらいたい。そう長くなくてけっこうですが、そうしてその中で、特に吉原−静岡間の一体渋滞の状況は、一号国道の中でどういった比率を占めているのか、この点をひとつ道路局長のほうから話を聞かせてもらいたいと思うんです。
#33
○政府委員(蓑輪健二郎君) お手元の資料の最後のページにございますが、一三ページでございますが、「一般国道一号線の交通量及び混雑度」という表でございますが、この混雑度といいますと、大体現在の幅員がございますが、その幅員でどのくらいの交通の実容量があるか、これは可能な容量でございます。このくらいが一番望ましいという容量がございます。それとこの現在の交通量をいまの実容量で割ったものを混雑度といっておりまして、そういう意味で混雑度が高いほど混雑しているというような数字でございますが、この表で小田原からずっと西へ行きまして京都まで、現在の道路の幅員と、昭和四十年の交通量調査をやりましたときの交通量、そのときの混雑度、昭和五十年の推定の交通量を掲げております。この中で御質問の富士から静岡でございますが、この左から三行目の吉原−富士間におきましては、現行幅員が九メートルでございます。昭和四十年の交通量二万四千台で、混雑度が三・二、清水−静岡間はその隣りの混雑度二・八という数字になっておりまして、これを東海道全部について見ますと、非常に吉原−富士間は、東海道の中でも特に混んでいるというような区間だというような数字になっております。
#34
○松永忠二君 ここの資料には富士から清水までの間が出ていないわけですね。この私の持っている資料にはこういうことが出ているんですが、これは誤りじゃありませんか。交通渋滞の状態は、国道一号の中で渋滞の距離、渋滞の回数、渋滞の延長キロ、渋滞の延べ時間というものを掲げてあって、その中で吉原と静岡間は渋滞の距離が三〇%、一号の中で渋滞の回数からいって四二%を占めている、渋滞の延長キロからいって五五%を占めている。渋滞の延べ時間からいって五一%占めている。したがって、この一号の国道の中のそういった距離、回数、延べ時間あるいは延長等を考えてみて四〇%から五〇%は、結局吉原−静岡間で渋滞が起こっているということが、資料として出ているわけなんですが、これは誤りはありませんか。
#35
○政府委員(蓑輪健二郎君) ただいまの混雑度は、そういうような交通量を可能な交通容量で割ったというような数字でございます。このほかに、やはり交差点があるとか、その他交通の渋滞する要素が相当ございます。われわれやはり東海道を走りまして、いまの数字が妥当かどうかは別といたしまして、やはり吉原−富士−静岡間は東海道の一号線の中で最大の混雑しておるところだと思います。もう一カ所は、やはり名古屋の東の出口、これは市内に入っておりますけれども、そこのところと両方が東海道の中で一番混んでおるのではないかというように私は考えております。
#36
○松永忠二君 大臣、いまのことをひとつ頭に入れておいてくださいね。とにかく一号国道の中で四割から五割が吉原−富士−静岡間で渋滞されているというその事実……。
 警察庁のほうが見えておりますので交通事故について……。一体、百万国道の交通事故というものの状況と、それが吉原−静岡間で占めている交通事故の実態というものを、ひとつちょっとお聞かせをいただきたい。
#37
○説明員(関忠雄君) 国道一号線上の交通事故について申し上げます。
 国道亘万線全線上昨年中で二万二千五百十五件の事故が起こっておるわけでございますけれども、このうち延長としては静岡県下は約三分の一なわけでございますが、交通事故の件数につきましては、その約半数に近い一万五百十九件が静岡県下で発生をいたしております。さらにこの中で静岡県の延長は約百八十キロでございますけれども、そのうちで吉原−静岡間の約五十四キロに、この交通事故の約四三%ということになろうと思いますが四千五百二十七件が、この吉原−静岡間で発生をいたしておるということでございます。この中には民家に突入をするといったような、ほかの地域ではあまりありませんような特異な事故もかなり起こっておりまして、本年の一月から五月までの間一号線の静岡県下全線で九十二件、このような民家に大型トラックが突入するといったような事故が発生をいたしておりまして、このうちの四十二件がこの吉原−静岡間で発生をいたしておるといったような状況でございまして、交通事故の面から見ましても、この吉原−静岡間に問題が集中をいたしておるというふうに考えております。
#38
○松永忠二君 もう一つお聞かせいただきたいのは死者、負傷者ですね。これが一体件数、パーセントからいって、やっぱり吉原−富士間にどんな集中の度合いを見せているのですか。
#39
○説明員(関忠雄君) 交通事故による死者の問題でございますが、国道一号線全線静岡県下で昨年中二百五十七名の死者が出ておるわけでございますが、やはりこの半数に近い百八名が吉原−静岡間で出ておるということに相なっております。
#40
○松永忠二君 そうすると死者の数も四二%、いまお話はありませんけれども、負傷者の数は、同じような数字だから、これは同じ根拠でしょうが、三八・五%を占めている。こまかい状況に入ってくればいろいろあるわけですけれども、大体国道一号の中の半分以上、静岡県が事故を起こしている。その中のまた半分以上が吉原−静岡間に集中している。しかもお話しのように民家に突入して非常な事故を起こしているというのも事実だろうと思うのです。これも言うまでもないことです。こういう交通渋滞の事故が、東京都のいわゆる交通制限と関連をして非常なまた渋滞を来たすということについては、一体警察庁のほうでは御存じでしょうか、どんな関連があるのでしょうかお聞きをしたい。
#41
○説明員(関忠雄君) 車種規制とか……
#42
○松永忠二君 いま言ったように国道一号のそうした渋滞が、今度は東京都自身が交通制限やっておるわけですね、トラックとかいうものについて。この東京都の交通制限というものと、こういうふうな国道一号の交通渋滞というものと、一体どういう関連性があるというふうに警察庁では考えておられるのか。
#43
○説明員(関忠雄君) 東京におきますところの交通の制限、たとえば大型の車両を夜間の比較的交通量の少ない時間帯に回すというような制限は行なわれておるわけでございますけれども、これと東海道における交通渋滞との関連ということになろうかと思いますけれども、実際問題として、たとえば国道一号線上におきまして大型車両の時間別の規制を行なうということは、実際問題として非常に困難でございます。国道一号線の性格としまして、昼夜間断のない交通があるわけでございまするけれども、これと大都市の交通事情に即応した規制というものをリンクさせますことは、非常に必要なんでございますけれども、実際問題としては、非常にむずかしいというのが実情でございます。このような一号線の交通の特に渋滞問題につきましては、何と申しましても交通量と道路とのアンバランスと申しますか、それが非常な問題である、これの解決を一日も早くしていただくように要望もいたし、また私どもとしましても、努力をいたしておるような次第でございます。
#44
○松永忠二君 私の聞いているのはそういうことじゃなくて、大型トラックの七トン半以上の乗り入れについては、都内は午前八時から十一時と午後一時から七時を交通規制している。だから一号で渋滞をしてくると、結局こちら側から来るのは昼間はほとんど交通禁止になっているので、夜入ってきて製品を輸送して、そうして荷物をおろして午前中に帰りの荷物を積んで、そうして十一時から午後一時の間に東京を通り抜けて国道一号へまた帰っていくわけですわね。そうすると、こんな交通渋滞の国道一号で、交通事故に伴ってほとんど輸送の計画なんというのはできないわけなんですよね。また、そのために東京都へ入った車は動きがとれなくなってしまうということになるのであって、単に国道一号は混雑をしたから、混雑して死者が多いからというだけじゃなくて、これが直ちにまた東京都の交通渋滞にも影響してくるし、また計画的な経済の面にも実は非常に困る結果をして、輸送の計画なんというものは、ほとんど立たない状況になってしまうということになるわけです。したがって、こういう点については、単に国道一号の渋滞だけではない、どこのことでも同じことですけれども、特にその一号の運行の台数が多いだけに、一号の国道の渋滞が東京都の交通事情にも影響するし、またそういう運行についてのつまり計画にも非常に支障を来たしているということを、ひとつぜひ考えてもらわなければならぬというようなことを申し上げたいと思うのです。
 そこで、ここの資料に出ておりますけれども、一体四十二年にそれじゃこんなに事故が集中的にあるこの地域の一体予算はことし、もらった資料に出てきているわけですけれども、沼津−吉原、それから吉原−清水、島田−掛川、浜松と出ている。一体これでどれだけのあれができるのですか、具体的に四十二年で。それをひとつ……。一体この沼津−吉原間、吉原−清水、島田−掛川、浜松市で具体的に何ができるのですか。そうしてまた、それ以外のはさまれた場所について、一体何をことしやるのですか、これをひとつお尋ねしたい。
#45
○政府委員(蓑輪健二郎君) 特に御質問のございました静岡県について言いますと、沼津のバイパスにつきましては、現在これは四十二年度の事業は用地の買収でございます。全体事業がお手元の資料の終わりから二枚目の一二ページに書いておりますが、全体事業が約百八十億ということでございます。これはもちろん百八十億なくても供用開始はできる予定でございます。これは沼津のバイパスにつきましては、数年前から事業をつけておるのでございますが、なかなか用地の問題が難航しまして、四十二年度は用地の買収だけになるわけです。次に富士−由比のバイパスでございますが、これは十二億八千万でございまして、このうちおもにやりますのは、由比の東名高速に接近しておるところはできておりますので、それから東側の蒲原の用地の買収、蒲原から東に向けての用地の買収が大部分だと思います。なお、この中では興津−由比間の昨年一、二度波浪のために交通不能になりましたところもございます。それの拡幅改良工事を含んでございます。次に、島田 金谷のバイパスでございますが、これは例の金谷川の日坂から大井川を渡りまして畠田に来るのでございますが、この中のトンネルがございます、かなり長いトンネルでありますが、このトンネルに着工する予定でございます。浜松バイパスは、これは数年前から工事を実施しておりますが、これにつきましては、大体四十二年度で一部の供用開始ができる、その東側の半分が供用開始できるような事業を推進するつもりでございます。さらにこの中に残っております区間でございますが、先ほど沼津バイパスというのは、まず沼津から東側のほうが東名高速の開通に合わして早くやらなければならないような状況になっておりますが、西側を今後逐次延長していきまして、富士−由比のバイパスを吉原までつける予定でございます。さらに清水と静岡のバイパスでございますが、これは現在一号線の北側を通る予定でございますが、四十二年度は調査をして、四十二年度中には路線を確定したいというふうに考えております。さらにそのあとの藤枝のバイパスでございます。これは四十二年度は調査でございます。次に、島田−金谷のバイパスに移りまして、さらにその西側、掛川−磐田のバイパス、これも四十二年度は調査をやりたいというふうに考えております。次に、西側の浜松バイパスをなるべく早く終わりまして、さらにそこの先の浜名湖のバイパスの調査を実施していきたいというふうに考えております。
#46
○松永忠二君 たいへんこまかいことで恐縮ですが、そういうふうな状況であるので、一体どの程度どういうふうにできるかということは、非常な関心を持っておるわけですね。そこでお聞きをしているのですが、五カ年計画が実施されたら、一体どこがどうなるのですか。これはやはりこれだけの繁雑さをもってこれだけの結局事故の起こっているところですね。したがって、待望の五カ年計画ができたら、一体バイパスのどこがどうなるのか、どこが完全にできて、どこまで一体進むのかということは、非常な関心事ですよ。この点をひとつお聞かせいただきたいのです。時間もだいぶ長くなりましたから、簡潔でけっこうですけれども、五カ年計画を実施されたなら、特に静岡県の関係をお聞きするわけですけれども、このバイパスの一体どこができ上がって、仕事はしないけれども、ここまではどうとか、ほかのところはできるという、そういう見通しをひとつ具体的に明確にしてもらいたいのですよ。
#47
○政府委員(蓑輪健二郎君) ただいま着工中のバイパスにつきましては、これは五カ年間の中では供用開始に持っていきたいというふうに考えております。ただ非常に問題は、用地その他の問題でございまして、特に東海道は非常に用地が細分化して利用されておりますので、用地の買収に手間どっているような状況でございます。しかし、なるべく用地につきましては、地元と話し合いいたしまして、ただいまの沼津のバイパス及び吉原から静岡まで、これは四十六年度までには供用開始していきたいというふうに考えております。さらに先ほど言いましたように、浜松バイパスは、四十六年を待たずに全線の開通ができるというふうに考えております。
#48
○松永忠二君 はっきりさせることは、ここに出ている沼津−吉原、この間は完成して使用開始ができる、吉原と清水、それから静岡までの間はこれまたできる、それから島田と掛川と書いてある島田金谷バイパスという、トンネルから島田へ通ずる、これは完成して使用できる、その他のところはどうですか。
#49
○政府委員(蓑輪健二郎君) その他のところについても、着工をいたしたいというふうに考えておりますが、現在どのくらいの金額が得られるかは、これから検討する次第でございます。またただ一つの長いバイパスになりますと、私のいままで道路をやっております実績から言いますと、どうしても着工してから五年はかかるのじゃないかというふうに考えております。といいますのは、やはり用地、最初の地点ではいろいろ地元と折衝したり計画をきめたりする実施計画をきめる、ほかの事業との調整をするために一年かかる、あとの二年で用地の買収を終わる、あとの二年で工事を終わるというのが、大体大きなバイパスについては、いままでの一番早い実績でございまして、そういう意味では、そのほかにつきましては私たちも着工したいと思っておりますが、はたしてそれが四十六年までにできるかどうか、その辺はこれからもっと計画を詰めていきたいというふうに考えております。もちろん、四十六年ですべての道路事業がばたりとできるものでもございませんので、四十六年四十七年にかかる、四十七年四十八年にかかるものも相当できると思いますが、できるだけ一号のバイパスについて、交通の混雑の激しいところについては、この五カ年間に着工していくつもりでございます。
#50
○松永忠二君 そうすると、いま手をつけているバイパスで沼津バイパス、富士由比バイパス、島田金谷バイパス、浜松バイパス、これについては完成をする、その他のところについては一部着工する。したがって用地の買収をして着工をする、こういうことですね。
#51
○政府委員(蓑輪健二郎君) そういうことでございます。
#52
○松永忠二君 そこで大臣に、その前佐藤総理が静岡県の自民党の県連の大会に来て、やはり県民はこの問題について総理に要請をしたのですよ。総理はあしたにでも完成するようなことを、とにかく完全に心配なしにやってやるというお話で、相当新聞にも強く出たわけなんですね。西村建設大臣は衆議院の質問のときも、この道路についてはさっそく見に行ってやろうということで、これまたやはり県民は、非常な期待を持っておるわけですよ。現に本年度乏しい中から、県は十億の特別会計をつくって、それで先行投資をした。路線がきまったら買収をしていきたい。それから関係の市町村では、路線さえきまれば、どうにかして金をくふうをしてとにかく用地の買収はやりたい、こう言っているわけなんですよね。ところが、いま話を聞いてみると、とにかくいま言ったような、いま手をつけたところは完成するかもしらぬけれども、四十六年の五カ年計画が終わっても、まだ路線の買収へ入って一部ちょっと手をつけるところがあるだけだというようなことでは、なかなか、実はこの一号の現状から言って満足できないわけなんですよ。で、私はいま事故の話をしたけれども、とにかく住家の中を一号国道が通っている。極端なことを言えば、こんなところへ道路を通すならばおれたちは道路通さぬといって、住民が道路を取っちゃったっていいような状況のところを通っているわけなんですよね。夜中まで大きなトラックが震動しておる。しかも、国道を通る四〇%から五〇%は大型トラックですよ。よくいままでがまんをしてきたというふうな感じすら持つわけなんで、もうたまらないというところから、結局こういうふうな強い要望が起こってきているわけなんです。それで、そういう責任ある者も、バイパスは五カ年の間にもう完全にできるんだというような考え方をとにかく示すような態度もしているわけですよね。こうなってくると、私はこの点については、特にひとつ努力をしてもらって、それで、少なくもとにかく路線をきめてそして工事に手をつけていく、ほかのところでも。手をつけて一部とにかく完成をさせるというような、四十六年には大体もうめどをつけてしまおうというような気持ちで検討してもらわにゃ、できぬと思うんですよ。同時に、一体大臣はいつになったらそこへ見に来られるのか、期待をしておるわけですよ。実情を実際ひとつ見てもらって、そしてこの問題については格段の努力をしてもらいたいというふうに私たち考えているわけなんですがね。
 こういう点について、ひとつ大臣からお話を聞くと一緒に、もう一つ聞くことは、用地買収のために先行投資をしたら、あとどういうふうなめんどうを一体見てくれるのか、この点はひとつ局長に聞きたいんですがね。
#53
○国務大臣(西村英一君) バイパスということばがなかなか――バイパスでやろうと思っていましたら、バイパスがもうずっとつながっちゃってバイパスでなくなるような状況になっておるのが、東海道一号線でございます。したがいまして、これは建設省としても軽視しておったわけではありませんが、やっぱり予想以上に交通需要がふえたということであります。それでありましたから、例の東名道路というものを計画いたしたのでありますが、私は、見ることはなるべく早く見たいと思います。真剣に取り組んでみたいと思いますが、その場合に、バイパスの仕上げもともかくもでございまするが、東名道路との関連においてどういうふうに名古屋−東京間の道路を整備するかということに、ひとつの関心を持っておるわけであります。しかし、そういいましても、総理はどう言ったか知りませんが、やはり多少の時日は要るものでございまするけれども、住民の側から考えれば、先生の言われるように、一体六兆六千億を投じて何をしているんだと、こういうような気持ちはあろうと思うんです。したがいまして、私はこういうような重要な路線につきましては、やはり一定の計画のもとに着手、完成ということを明らかにして、そして皆さま方にこたえなければ、一体六兆六千億を使って政府は何をしているのかという感情が、一般の人には起こっておると思うのです。したがいまして、十分この一号線につきましては、まあ過去のことは別といたしまして、ひとつなるべく早く機会に私ども見まして、認識を新たにして、そしてこの東名高速道路との関連においてもいろいろ、建設省は計画的にものごとを考えていきたい、かように思っておる次第でございます。
#54
○政府委員(蓑輪健二郎君) ただいまの、県が十億出して用地の先行をしていたということは、非常に私たち感謝しております。われわれも一号のバイパスについて非常に重点的に力を入れておりますが、まだまだ用地については、早く買うことと、それから、やはり県が入っていただくことが、非常に用地の買収をしやすくなるという利点がございます。そういうことでございますので、用地の先行をしていただいたところは、県とも相談いたしまして、用地の先行の金を多少あとから払うとか、そういうようなことをしても、早く工事にかかりたいというふうに考えております。
#55
○松永忠二君 まあ局長の答弁は不満ですが、大臣の言われたことで、これはぜひやってもらいたいことは、結局いま、一体このバイパスがいつになったら、五カ年の計画はできているけれども、どことどこができ上がってどこはどうなるのだというはっきりしたものを示していないわけなんですね。だから、陳情ばかりして、早くやってくれ、早くやってくれと言っていて何ができるだろうか、どこができるだろうかという不安を持っていることは事実なんですよ。だから、できないことを言えと私は言いやしないけれども、少なくとも五カ年計画を実施をする最後の段階までには、こことここはバイパスができて、ここは用地を買う、とこは手をつけるんだと、こういう見通しでやるんだということをはっきり示すことによって、住民も非常に安心をするし、これじゃまだ足らぬからがんばらにゃいかぬというわけで、ほかの方面にも努力して、協力して、実現の方向にいくと思うんですよ。そこで、ぼくはぜひ大臣に約束してもらいたいことは、はっきり年次、年次というか、何年にどうできるんじゃなくて、五カ年計画を実施をする最後の段階までには、できるならば、この年度までにはこことここのところは完成をして、ここのところは用地を買収をして、ここは着工するんだと、こういう考えで今後やっていくんだという、これをひとつ早く明確にやはり示してもらいたい。これを示してもらえば、関係の県、市町村も一応のめどが立ち、なおそれについて不満であれば、関係の方面にも努力をして、建設省の仕事をバックアップできるような体制もまたできると思うんですよ。これはひとつ約束してもらいたいと思う。どうですか。
#56
○国務大臣(西村英一君) この法案が御審議の上で成立を見ましたら、直ちに閣議決定をいたしたい、詳細に。その暁におきましては、いまおっしゃるとおりの、重要な路線につきましてはおおむね計画性を持って、その完成、それから着手の時期というようなものを、全部というわけにはいきませんが、最も困難を来たしておる路線につきましては、おおよそのことを示したいと、かように考えておる次第でございます。
#57
○松永忠二君 私が申し上げたことは、一般的なことを言っているわけじゃありませんよ。この一号バイパスについて、やはり建設省のめどというものを明らかにしてほしいということ、それはどうなんですか。
#58
○国務大臣(西村英一君) 私も、この一号線については、非常に重要な路線でございますので、さようにしたいと、かように考えております。
#59
○松永忠二君 そこで、東名高速道路の問題とかね合わせてこれを考えるという努力をしているのだということは、それはもうおっしゃるとおりです。とにかくこれは四十三年の五月に開通をしようと、吉原−静岡だけは。特にひどいから年次を上げて一年早く完成をしようということ、これはまあけっこうなことだと思うんですね。ところが、東名高速道路ができて一体どれだけ交通緩和ができるだろうかということになってくると、もうすでに御承知のとおり、ここを走る車というのは非常に走行距離の短い車であるということもあるし、またこれが料金は相当な料金を取るということになれば、一体どのくらいまで車がこれを通るだろうかということも考えなきゃいけないと思うのですね。私たちの気持ちから言えば、これだけとにかく一号の中で集中的に事故と渋滞の起こっているこの地域に、一年早目に東名高速道路ができた、そうなったらば東名高速道路完成まではこのバイパスとしてこれを活用するんだ、そのくらい割り切ったものの考え方があってもいいと思うのですよ。バイパスにいきなりすぐ――それまではできないんだから、四十三年にとにかくこれが完成したならば、バイパスとしてそれを活用する、それで完成した昭和四十四年の五月には完成をするわけだから、東名高速道路が完成した暁には料金をきちっと取って、名古屋のほうについてだって私は同じだと思うのです。バイパスの仕事は予算がないから十分はできません、東名高速をつくったからそれでいいでしょうというわけには私はいかぬと思う。だから私たちの気持ちから言えば、こういう路線については、何も完成することによって、それが有料道路として活用できるんだから、その間バイパスとして無料で使わせたらいいじゃないか、そういう気持ちを、いまのいろんな質問を通じて、私たちはそのくらいの気持ちを持っているんですけれどもね。この点については大臣ひとつどんなお考えですか。
#60
○国務大臣(西村英一君) まあ私、いまその東名高速の一部分をバイパスとして使うんだということを言い切るわけにはいきません。しかし、その東海道の一号線が混雑しておることにつきまして、東名道路を私も関連していろいろ考えてみたいというのは、そういうことも含めての話でございますので、ここでそれを使うんだと直ちに言い切ることは、まあひとつもうしばらく考えたい、かように思っております。
#61
○松永忠二君 私はそういうこともあるので、ひとつ早急に見てもらって、そのくらいな決断を出してもらうことによって、いきなり再改築はできないけれども、それくらいに考えているんだということになれば、とにかくそれにこたえることができるのじゃないか、私は決してここのことだけ言っているわけじゃないんです。同じ事情であれば、とにかく完成をして活用するということなんだから、その間の措置、しかもそれじゃバイパスがいつまでにできますと言うんならまだしも、それだってできるめどもあまりはっきり立っていない状況の中では、めどの立っている有料道路をバイパスに使うというくらいの決意を持ってほしい。そういう点については大臣、ひとつ努力をされるというお話であるので、私は努力をしていただきたいと思うのですが、まあだいぶおそくなりましたので、ちょっと警察庁のほうにお聞きしたいのですが、この交通のひどいところ、特に日坂とかああいうところは、二車線のところですよ。ここにトレーラーが来て、そうしてえらい荷物を載せてこの道路を通っているわけですね。そのトレーラーが通ると、ほかの車はそれを越していくことはできないわけなんで、ずっとそのうしろへついて行くわけですね。これは道交法の五十六条で、著しく交通の支障がない場合には、この道交法できめている以外の積載を認めてやらせるということを公安委員会はやっているわけなんですけれども、一体こういうふうにして一号について許可をした件数は幾らあるのか。これが一体交通渋滞にどんな影響を及ぼしているかということについて、一体御調査を持っているのですか。
#62
○説明員(関忠雄君) 長大物件の輸送の問題でございますが、やはり一号線の交通事情にかんがみまして、これはお話しのように道路交通法に定められました積載容量をこえて物件を輸送いたそうとする場合、必要な許可が要るわけでございますが、それの許可基準を、長さにつきましては十五メートル、幅につきましては三・八メートル、高さにつきましては地上四メートル以上のものは、もう特にやむを得ない場合を除いて許可をいたさないという方針をとりまして、また特に長さ、幅等の大きいものにつきましては、先導車をつけさせるというようなことによって処理をいたしておるのでございます。ただ件数につきましては、ただいま数字を持ち合わしておりませんけれども、このような方針で、一応その長大物件の輸送をできるだけ制限をいたしておるという事情でございます。
#63
○松永忠二君 これはこのようなひとつ実情を調べてみてください。われわれから言えば、いま車両構造ももう道路の構造に比べてみてずいぶん大きなものをつくっているということ、もっと車両の構造制限をやる必要があるというくらいに考えているのに、その大きな車両が、しかもその積載以上のものを積み込んで、それでこれは一体鉄道で運送できるようなものであるのにもかかわらず、それを道路で運送して、そのために道路の交通渋滞を来たしている。私自身何回、一体あそこのところで、そのあとへくっついていったかわからぬわけですが、こんなことを一体認めていいものかどうかということになる。出発点の公安委員会がこれを認めて出発するということのようですが、こういう点について、少しルーズな点があるのじゃないかというふうな感じを持つわけなんです、われわれは。だから、そういう点を、実情に即してそういうことが行なわれておるのかどうか。こういう点をなお警察庁のほうでは、ひとつ注意をして調べてもらいたい。
 それからもう一つは、建設省にはまだ、もう時間があれですから、私は十分質問ができませんでしたが、それまでの暫定措置として、いまある現状を非常に修築することに努力をしていることは認めます。しかし、これについてはまだたとえば橋の広さをもっと広くしたらどうだろうと、具体的には私思っておるわけですよ、そういう場所がある。あるいは日坂にしても、箱根にしても、側溝のふたをきちっとすれば、もっと活用できるのに、ふたができていない。こういうようなところを具体的に解決をしてやれば、まだそれでも、いまの道路の活用というものが十分できるのじゃないかという暫定的な措置というものがあるわけですね。二百四十六号の鮎沢橋という橋なんかを広げれば、これはもっと活用できる。
 これは警察庁ひとつ、ちょっと聞いてくださいよ。私のところでは、静岡の駅の前に信号機がたくさんあるわけですね。それを自動的に調節して車を通しているわけですよ。そのために非常にスピーディにそこだけが交通が通っているわけなんで、富士の市内あたりの信号機がたくさん重なっているところあたりは、もっと操作のくふうというものがないものなのかどうなのか。もっと操作のくふうをすれば、一々信号機のところでとまらぬで、小範囲のところではずっと通っていけるというような措置もあるのじゃないか。たとえば富士宮市の国鉄の踏切のところは、信号機を置いたために一時ストップがなくなったものだから、そこの渋滞がちょっとになった。そういうことになれば、二百四十六号の岩淵というところの踏切のところで信号機を設置して、一時ストップをやめたならば、あの二百四十六号の交通渋滞が相当緩和されるのではないか。具体的にみんな苦しむから持っているわけですよ。こういう点については、できるだけひとつ建設省のほうでも取り上げてもらって、具体的にひとつ解決をしてもらう。同時に警察庁のほうでも、信号機操作などというものを、何か初めはテレビカメラでやって操作をしていこうということでやったわけなんですよ。それができて非常にまあ渋滞を防いでいるところもあるので、こういう点については、ひとつ具体的にまた御要望もしますし、そういう点についてひとつ報告もなさって、いろいろ日坂のところの修築の問題についても手をつけて努力していることを、私たちも認めますけれども、まだこまかい点でなお配意もしてもらいたい点もあるので、ぜひともひとつそういう点について努力をしてもらいたい、こういうことをお願いをして質問を終わります。
#64
○委員長(藤田進君) 本案についての質疑は、本日はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
   午後零時四十二分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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