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1967/03/10 第55回国会 参議院 参議院会議録情報 第055回国会 議院運営委員会 第4号
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1967/03/10 第55回国会 参議院

参議院会議録情報 第055回国会 議院運営委員会 第4号

#1
第055回国会 議院運営委員会 第4号
昭和四十二年三月十日(金曜日)
   午後二時三十六分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         鍋島 直紹君
    理 事
                沢田 一精君
                園田 清充君
                徳永 正利君
                加瀬  完君
                永岡 光治君
                渋谷 邦彦君
    委 員
                大森 久司君
                後藤 義隆君
                土屋 義彦君
                任田 新治君
                森  勝治君
                横川 正市君
        ─────
       副  議  長  河野 謙三君
        ─────
   国務大臣
       国 務 大 臣  福永 健司君
   政府委員
       内閣官房副長官  木村 俊夫君
   事務局側
       事 務 総 長  宮坂 完孝君
       事 務 次 長  岸田  実君
       議 事 部 長  海保 勇三君
       委 員 部 長  佐藤 吉弘君
       記 録 部 長  佐藤 忠雄君
       警 務 部 長  西村 健一君
       庶 務 部 長  若江 幾造君
       管 理 部 長  二見 次夫君
       渉 外 部 長  荒木外喜三君
   法制局側
       法 政 局 長  今枝 常男君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○開会式に関する件
○国務大臣の演説及びこれに対する質疑に関する
 件
○社会保障制度審議会委員の推薦に関する件
○議員の外国派遣に関する件
○参議院、国立国会図書館、裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会の昭和四十二年度予定経費
 要求に関する件
○参議院予備金の支出承諾に関する件
○今期国会における内閣の議案提出予定に関する
 件
    ―――――――――――――
#2
○委員長(鍋島直紹君) 議院運営委員会を開会いたします。
 開会式に関する件を議題といたします。
 理事会において協議いたしました結果、今期国会の開会式は、三月十四日午前十一時から、お手元の式次第により挙行することに意見が一致いたしました。
 次に、事務総長から式辞案を朗読いたします。
  〔事務総長朗読〕
   第五十五回(特別)国会開会式々辞案
  天皇陛下の御臨席をいただき、第五十五回国会の開会式をあげるにあたり、衆議院及び参議院を代表して、式辞を申し述べます。
  去る一月二十九日衆議院議員の総選挙が行なわれ、二月十五日をもって特別国会が召集されたのでありますが、この際、われわれは、決意を新たにして、諸般の態勢を整えるとともに、現下内外の情勢にかんがみ、ますます諸外国との親交を深め、また、経済の充実、貿易の伸長、社会福祉の増進、教育・科学技術の振興等、各般にわたり、適切な施策を強力に推進して、民生の安定向上に努め、もつて国運の繁栄を図らなければなりません。
  ここに、国会は過般の総選挙による新議員を迎え、われわれに負荷された重大な使命にかんがみ、日本国憲法の精神を体し、おのおの最善をつくしてその任務を遂行し、もって国民の委託にこたえようとするものであります。
#3
○委員長(鍋島直紹君) 本件につきましては、以上御報告いたしましたとおり決定することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#5
○委員長(鍋島直紹君) 次に、国務大臣の演説及びこれに対する質疑に関する件を議題といたします。
 今期国会におきましては、三月十四日に、内閣総理大臣の施政方針演説をはじめとして、国務大臣の演説が行なわれる予定でありますが、この国務大臣の演説に対しましては、理事会において協議の結果、次の要領により質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、
 日取りは、三月十七日及び十八日の二日間とすること。
 時間は、自由民主党三十分、日本社会党百分、公明党三十分、民主社会党十五分、日本共産党及び第二院クラブおのおの十分。
 人数は、日本社会党三人、その他の会派はおのおの一人。
 順序は、日本社会党、自由民主党、日本社会党、日本社会党、公明党、民主社会党、日本共産党、第二院クラブの順とすること。
 以上のとおりでありますが、右理事会申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#7
○委員長(鍋島直紹君) 次に、社会保障制度審議会委員の推薦に関する件を議題といたします。
 まず、事務総長の報告を求めます。
#8
○事務総長(宮坂完孝君) 去る二月二十四日、内閣総理大臣から本院議長あてに、本院議員藤田藤太郎君及び柳岡秋夫君の社会保障制度審議会委員としての任期が二月十三日に満了となったので、後任者の推薦を願いたい旨の文書を受領いたしました。
 後任につきましては、両君の所属会派日本社会党から藤田藤太郎君及び柳岡秋夫君を推薦されたい旨の届出がございました。
 議長といたしましては、両君を内閣に推薦いたしたいと存じております。
#9
○委員長(鍋島直紹君) 本件につきましては、ただいま報告のとおり推薦することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#11
○委員長(鍋島直紹君) 次に、議員の外国派遣に関する件を議題といたします。
 理事会において協議いたしました結果、来たる三月二十七日から四月二日まで、スペインのパルマ・デ・マヨルカにおいて開催の列国議会同盟一九六七年度春季会議に出席するため、同会議・経済及び社会委員会副委員長加藤シヅエ君のほか、議員二人を派遣することとし、その会派に対する割り当ては、自由民主党及び日本社会党おのおの一人とすることに意見が一致いたしました。
 右理事会申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○委員長(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 なお、割り当て会派から津島文治君及び小酒井義男君がそれぞれ推薦されておりますので、御報告いたします。
#13
○委員長(鍋島直紹君) 次に、参議院、国立国会図書館、裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会の昭和四十二年度予定経費要求に関する件を議題といたします。
 まず、事務総長の説明を求めます。
#14
○事務総長(宮坂完孝君) 参議院、国立国会図書館、裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会の昭和四十二年度予定経費要求の詳細につきましては、お手元の資料により御承知願うことといたしまして、以下、便宜、私からその主要事項について御説明申し上げます。
 まず、本院の予定経費について申し上げますと、その総額は四十六億四千九百六万八千円でありまして、前年度予算と比較いたしますと、四億四千九百十四万五千円の増加となっております。
 本院予定経費の内訳を申し上げますと、
 まず第一は、国会の運営に必要な経費でありますが、その要求額は四十三億三千二十万九千円でありまして、前年度に比較しますと四億三千九百四十三万一千円の増加となっております。これはおもに議員、議員秘書及び職員の歳費、給与、手当等に要する既定経費の増加によるほか、明年度におきましては、議員秘書について、従来支給されておりました滞在雑費及び閉会中雑費を給料に組み入れ、現行秘書官三号俸相当の給料を受けている秘書については秘書官五号俸相当の給料に、また、行政職給料表(一)の七等級三号俸相当の給料を受けている秘書については、同六等給十一号俸相当の給料に、それぞれ改定するための所要経費が計上されております。
 第二は、営繕工事に必要な経費でありますが、その要求額は三億一千三百八十五万九千円であり、前年度に比較いたしますと九百七十一万四千円の増加となっております。工事のおもなものといたしましては、昭和四十二年度から三カ年計画で行ないます委員会庁舎の新営のほか、電話交換所新営、本館門囲障等の改設等でございます。
 また、予備費は前年度同様五百万円を計上いたしております。
    ―――――――――――――
 次に、国立国会図書館の予定経費について申し上げますと、その総額は十九億九百四十九万四千円でありまして、これを前年度予算額と比較いたしますと一億七千九百三十二万三千円の増加となっております。
 その内訳を申し上げますと、
 まず第一に、図書館の維持管理に必要な経費でありますが、前年度に比較いたしますと三千六百四十六万二千円の増加となっております。これはおもに職員の給与改定と諸手当の改善に伴う経費の増加によるものであります。特に諸手当の改善に要する経費について申しますと、国会特別手当は、その支給対象を職員全員といたしました結果、その支給率の増加とあわせて三百五十二万九千円の増加となり、その総額八百六十一万二千円が計上されております。
 第二は、業務運営に必要な経費でありますが、その要求総額は二億四千五百八十四万円でありまして、前年度と比較いたしますと一千九百五十三万一千円の増加となっております。これはおもに立法調査業務、資料の収集、整理及び利用、目録、書誌等の作成、科学技術関係資料の整備等に要する必要経費の増額によるものであります。
 第三は、庁舎の第二期工事費でありまして、第二年度に要する経費として七億三千八百三万四千円が計上され、前年度の工事費より一億二千三百三十三万円の増加となっております。
 なお、昭和四十二年度から行なわれる増築工事に要する経費十一億四千八十六万三千円を昭和四十二年度から二カ年にわたる国庫債務負担行為として要求しております。これにより、庁舎の第二期工事の総額は二十三億一千四百九十一万五千円となり、この工事は昭和四十三年度中に完成する予定となっております。
    ―――――――――――――
 次に、裁判官弾劾裁判所及び裁判官訴追委員会の予定経費について申し上げます。
 要求総額は、弾劾裁判所が二千六十三万七千円、訴追委員会が一千九百二十六万円でありまして、これは裁判長または委員長の職務雑費、裁判員または訴追委員の派遣旅費及び各事務局職員の給与等に必要な経費、その他専務費でありますが、弾劾裁判所は二百六十万二千円、訴追委員会は二百万四千円のそれぞれ増加となっております。これはいずれも、おもに職員俸給等の増加によるものであります。
 理事会、庶務関係小委員会並びに図書館運営小委員会におきまして御協議の結果、ただいま御説明申し上げましたとおりの内容につき、それぞれ御了承を得た次第でございます。
#15
○委員長(鍋島直紹君) 別に御発言もなければ、本件につきましては、ただいま説明のとおりの内容により予定経費要求書を提出することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#17
○委員長(鍋島直紹君) 次に、参議院予備金支出の件を議題といたします。
 事務総長の説明を求めます。
#18
○事務総長(宮坂完孝君) お手元にお配りいたしました印刷物のとおり、今回御報告いたします本院予備金の支出額は、昭和四十年度分六十八万円、昭和四十一年度分五百万円、合計五百六十八万円であります。これは全部なくなられました議員の御遺族に支給いたしました弔慰金でございまして、国会予備金に関する法律第二条の規定に基づき、そのつど本委員会の御承認を得て支出いたしたものであります。
 本件につきましては、国会予備金に関する法律第三条により、常会の初めに議院運営委員長が院に報告して、予備金の支出につき承諾を求めることになっておりますが、昨年十二月二十七日召集されました常会は、同日衆議院が解散されたため、本件につき、承諾を求めることができませんでした。したがいまして、今国会において本件の承諾を求めることになった次第でございます。
#19
○委員長(鍋島直紹君) 本件につきましては、ただいま説明いたしましたとおりの内容により、委員長から院に報告することとして、御承認を願うことに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○委員長(鍋島直紹君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#21
○委員長(鍋島直紹君) 次に、今期国会における内閣の議案提出予定に関する件を議題といたします。
 内閣官房長官の説明を求めます。
#22
○国務大臣(福永健司君) まず最初に、ちょっとごあいさつを申し上げることをお許しいただきたいと存じます。理事会等にはお伺いいたしまして、すでにごあいさつ申し上げましたが、委員会の皆様おそろいのところでは初めてでございますので、特にお許しをいただきたいと思います。
 第二次佐藤内閣ができましたにつきまして、私、また官房長官という仕事をするように相なりました。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 そこで、ただいま委員長からお話の点でございますが、今日の時点におきまして、政府は、お手元にお配りいたしました印刷物にありますごとく、法案につきましては百六十八件を予定いたしております。そのうち予算関係のものが七十一件、しからざるものが九十七件、そのほかに十九件の条約案を予定をいたしております。
 なお、四十二年度予算案等につきましては、十三日の閣議で正式に提出を決定いたしました上で国会に提出いたしたいと考えております。したがってそれ以後において、この議院運営委員会で御決定をなさいます手順に従いまして、お許しをいただいて、総理大臣の施政方針演説その他を行ないたいと、かように考えておる次第でございます。
 先ほど申し上げました百六十八件の法案などは、できるだけ早く閣議決定いたしまして、衆議院の選挙によるところの空白をできるだけ少なくいたしたい、こういう所存で、ただいま各省に諸般の作業を極力急がせておる次第でございまして、過去の例によりますと、予算提出後三週間ぐらいに予算関係の法案がおおむね出ているようでございますが、今回の場合はさらにもっと急ぐべきであるという認識のもとに、大体三月中には予算関係法案等は閣議決定を終わりたい、こういうつもりで各省大臣にもそれぞれその旨を申しておる次第でございます。
 なお、今度の特殊事情によりまして、暫定予算もお願いをしなくてはならぬ。さらに、この暫定予算と関係するところの法案の若干、これはいずれも急ぐものがたくさんあるのでございますが、中でも三月中に政府といたしましてはぜひ議了をお願い申し上げたいと考えておりまする暫定予算及びこれと関連する数件の法律案、かくのごときものにつきましては、ただいま申し上げましたのではございますが、特に急いで提出をいたしたい、かように考えておる次第でございます。いずれにいたしましても、国会において、そうしたことについて、通例の国会とは違った特別の御配慮をお願いしなければならない事態もございます。何ぶんよろしくお願い申し上げる次第でございます。
#23
○委員長(鍋島直紹君) ただいまの官房長官の御説明に対して、質疑のある方は御発言願います。
#24
○加瀬完君 暫定予算の関連法案数件というのは、内容はどういうものですか。
#25
○国務大臣(福永健司君) たとえば文部省設置法の一部を改正する法律案、プラント類輸出促進臨時措置法の一部を改正する法律案、昭和四十二年分の給与所得等に係る所得税の源泉徴収の臨時特例に関する法律案、期限の定めのある租税に関する法律につき当該期限を変更するための法律案、こういうようなものが暫定予算に直接関連のあるものでございます。そのほかに、一部、暫定予算そのものとは直接の関連はございませんが、三月三十一日までに議了をしていただければと思うものが若干あるわけでございます。
 これらの内容につきましては、私も、先刻各省から申し出のものを至急まとめまして持ってまいりましたわけでございますので、全部の内容について十分認識をいたしておりませんが、いずれこれからあと、できるだけ早く、簡単にまとめさせまして、皆さまのほうへも拠出いたしたいと思いますが、たとえば文部省設置法の一部を改正する法律案でございますと、入学試験で今度は多少よけい官立の学校等へ入れると、こういうような措置をとることにいたしました。これを、衆議院選挙のために予算等がおくれるというので、通例のときに入学試験をせずに、まあ四月、五月は暫定だから、予算がきまってからということで、六月に入って入学試験をするとか、あるいは、ことしは見送るということになると、これは非常に困る、およそ、こういうことに類するようなことについて、この際御決定をお願いしたい――こういう所存で御審議をいただきたいと考えているようなもの、そういう種類のものでございます。
#26
○加瀬完君 暫定予算の取り運びについての――まあ、これは議会の問題ではございますが――政府のお見積もりはどう考えておられますか。
#27
○国務大臣(福永健司君) ただいま加瀬さん仰せのごとく、お取り扱いはすべて国会でなさいますわけでございますが、政府といたしましては、この暫定予算案は十四日の閣議で編成要領を決定いたしたい、こう考えております。したがって、この編成要領によりまして、具体的な数字等を決定いたしまして、大体二十二日ごろに国会に提出いたしたい、こういうように考えております。したがって、先ほど申し上げました法案等で、特に三月中に御審議を願えればと政府が念願いたしますようなものも、それと相前後いたしまして、できるだけすみやかに提出いたしたい、こういう所存でございます。
#28
○加瀬完君 政府に伺うのは筋違いか存じませんが、この月末から来月にかけて、地方選挙がございますね。で、いままでの例でございますと、地方選挙のときは、若干国会の審議が休みになっておりましたね。これらの御配慮は、政府としてはどう考えておられますか。
#29
○国務大臣(福永健司君) ただいまの御指摘のような点は、まあ過去にも地方選挙があって、ある期間、自然休会のような形ないしは議決休会的な措置等を国会でおとりになりましたことがあるわけではございますが、実を申しますと、この暫定予算が現実に出るという事態は、十二年前にありまして、以来、多少の――一日や二日予算の成立がおくれるとか、どうとかいうことでの問題はございましたが、この二カ月暫定予算というようなことは、実は十二年ぶりでございます。したがって、地方統一選挙もその間に何回かございましたが、いずれにしても、この地方統一選挙が行なわれておりますころには、予算の審議も終わっておったし、それから法律案の審議もかなり進行していたという事態のもとにおける地方選挙であったことが多いわけでございます。そこで、率直に申しまして、地方選挙については、もとより国会でどういうようにするかということをおきめになることではございますが、通例の場合とは違いまして、四年ごとにあるとは申せ、今回の場合には衆議院の選挙ということがあって、予算の審議等も非常におくれている。したがって、これらの審議の進行ということによって、国民全体に、できるだけ政治の空白を少なくして、早くいろいろの面で施策が及ぶように――まあ市町村等でも、この成立がおそければ非常に困られるというような事態等も当然あるわけでございます。また一例を申し上げますと、北海道とか、その他ごく北のほうでは、四月、五月等のいろいろ建設関係の仕事その他にいい時期におくれてしまうということになりますと、その年一年、非常に大きくいろいろな問題が出てきて困るということから、ぜひそういうようなことについては、すみやかなる措置を望むという要求等がまいっておる。したがって、私どもとしますと、国会でどうしていただきたいということはまことに申し上げにくいことでもありますが、加瀬先生のほうからまあ大づかみに言ってみろというおことばがございましたので、そういう意味で申し上げまするならば、休会などということで審議がおくれるということは、政府の都合というより、国民全体の立場においてなるべく避けていただければありがたい、こういうのが正直な気持ちでございます。
#30
○加瀬完君 もう一点。いずれにしても本予算が通るのは五月ということになりますね。そうなってまいりますと、予算が通ってから、法案が衆議院にかかり、さらに参議院に回ってくるということになります。そうすると、六月一ぱいと予定されておりまする会期末に参議院にどっと法案が押し寄せてくるという現象はどうしても避けられません。従来たびたび、この委員会でも、参議院の審議日程というものを全然考慮しない衆議院のほうの法案の参議院に対する送付状態――これでは、どうしても、私たち審議を十分に尽くせないといううらみが残るので、政府のほうとしても、十分参議院の審議日程というものを考慮の上で、法案の取り扱いをしていただきたいという声がだいぶんあったわけであります。これらの点は今国会においては十分考慮をしていただけると了解してよろしゅうございますか。
#31
○国務大臣(福永健司君) ただいま御指摘の点は、衆議院で先議を必要とするような案件につきまして、衆議院の審議が終わってからこちらに回るのが、たいへんおくれるということに極力ならないように――早く出しましても審議が進まないということも、ままあるわけでございますが、いずれにいたしましても、政府といたしましては、先ほど申し上げたように、すみやかに提出するということで、できるだけ衆議院ですみやかに議了願って、参議院のほうへお送り願うことができるようにということには、特に注意をいたしてまいりたいと存じます。さらにもう一点、法案によりますと、参議院で先議をお願いできれば、ただいま加瀬先生御指摘のようなことは、参議院からさきに審議をされて衆議院にいくものもあるし、その反対のものもあるということで、ある程度いま御指摘のようなことが緩和できるということもございますので、政府といたしましては案件をよく検討いたしまして、ぜひ参議院先議でかなり多くをお願いしたい、こういう所存でおりますので、いずれ、こちらのほうにもお願いを申し上げまするし、衆議院におきましても与野党にそうしたことで御協力を願うように、政府からもお願いをいたしたい、かような所存でおります。
#32
○加瀬完君 もう一点伺っておきますが、いろいろの取り扱いの方法はございますが、たとえば委員会を全然省略して本会議にすぐかけてくる、こういったような方法が参議院においてはとられたこともあるわけです。新しい佐藤内閣におきましては、そういったような、何と申しましょうか、全然委員会にもかけない、国民の十分な審議の要望にもこたえられない形で強引に通すといったようなことは、いかなる事情がありましてもおやりにならぬと了解してよろしゅうございますか。
#33
○国務大臣(福永健司君) いかなる事情があろうともというお話でございますと、どこまで想像していいのか、その辺がむずかしいところではございますが、精神といたしましては、加瀬先生のお話のように、われわれはできるだけすみやかに、よく御審議をいただいて議了していただきたいと、こう考えておる次第でございまして、極端な事態でない限り、政府みずからがさようなことを考えるということは夢夢ございません。
#34
○横川正市君 官房長官、それは何か想定して、変に曲げて答弁しているようだけれども、政府自体の中に問題がある案件があるわけですよ。たとえば、引揚者の問題とか、あるいは政府の姿勢としては、公庫とかその他のものは置かないと言いながら、置く。その結果、廃止しなければならないもの、また新しくつくるために法案を提出されなければならないもの、さらに前回の放送法のように、与党側の内紛でまとまらないで、とうとう国会に提出する時期を失したという問題、さらにまあ、きわめて強い要望のある公職選挙法の問題等について、一体、第五次答申を待ってやるのか、すでに出されたものでやるのか。政府は態度を早く明確にしないと、国会の審議の場にのぼってこない。そういう法案がたくさんあるわけですよ。それを一体どうするのかをはっきり言わないで、何か与野党激突のようなことを答弁されるというのは、おかしいと思うんですがね。
#35
○国務大臣(福永健司君) いま御指摘のような意味において、政府の態度を明らかにする、すみやかにするということ等は、当然そうあるべきだと存じます。いまの御指摘の趣旨に従いまして、政府といたしましてはできるだけの努力をいたしたいと考えております。
#36
○横川正市君 そこで、予算関係法案については、おおよそ三月一ぱいというふうな話が出たんですが、全体の法律案はいつごろまでに国会に提出されるという目途は、どうなっておりますか。
#37
○国務大臣(福永健司君) これもまあ、従来とも、おおむね見当というものはあるわけではございますが、従来おおむね見当とされていたよりは、すみやかに提出しようということで、閣議等におきましても、しばしば私は、全閣僚諸君にその趣旨の徹底をはかりまして、予算関係のものは特に急がなければならぬが、それに引き続いてすみやかに提出するということで、これも大体もう少したったところの議院運営委員会で、いま御質問の点については的確なお答えができるように手配いたしたいと、こう考えております。現在のところでは、まあ同様にすみやかにということではございますが、手順といたしますと、予算関係のものを先にいたしますので、多少おくれるかと思いますが、しかし過去においてはあまり早く出すと袋だたきにあうということで、ぐずぐずしておった例も、率直に申しましてあるんです。私も、長く皆さまと同じように議院運営委員会をやっておりまして、しばしば小言を言った立場におったんですが、今度はおしかりを受けなければならぬ立場にあるわけでございますが、そうした経験等からいたしまして、できるだけそうしたおしかりを受けることのないように、促進するように大いにやってみたいと思っております。そして、ただいまのお話のことにつきましては、いずれあまりおそくない機会に、全体についていつごろまでにということをお答え申し上げたい。きょう直ちにいつまでにということはちょっとお許しをいただきたいと思いますが、しかし、できるだけ急いでという気持ちには、これは、全然間違いございません。
#38
○永岡光治君 できるだけすみやかにするという手順でありますが、これだけ多くの法案で、各省で法制局その他と相談してこれを出すわけですから、掌握される官房長官もたいへんだろうということも想像にかたくないのです。しかし、すみやかに――こういうことはすみやかということばで理解できないわけではないが、一番的確に私ども把握する一つの質問の仕方というものは、おそくとも――一番おそいのは何月までに出したいという気持ちはあるだろうと思うのですね。
#39
○国務大臣(福永健司君) 私が閣議で各大臣諸君に、こういうことで協力するようにと申しましたのは、この予算関係の法案はおおむね三月中に閣議決定ができるようにするように、こういうことでございました。その他のものにつきましては、過去の通例の場合等を調べてみまして、それよりは相当早めにという意味で、たしか五月九日あたりまでにすべて閣議決定等を終わるような手順にするようにと言うたことを記憶いたしております。しかし、まだ、国会の今後の推移等の事情もございますので、これとても、さらに一そうということを言わなければならぬような事態にも、あるいはなるかもしれませんが、閣議ではさような発言を実は私はいたしておりますか、これは過去の例よりはかなり早いことにはなっておりますが、しかしそれが十分早いと言い切れるか。それでもおそいということは十分言えると思うのでございますが、いずれにいたしましても、極力促進するように、今日のお話等も伺ったので、さらに閣議において一そう鞭撻してまいりたい、そう考えております。
#40
○横川正市君 暫定予算の中に、既定経費以外の政策経費を入れると、しかもそれは、北海道、東北等の工事着手時期等から勘案して、どうしても季節的な理由が加味されるからだという説明なんですが、これも当然、国債の発行等も含めて予算計上をされる場合に、三月の二十二日に国会へ提出して、政府は一体何日までにこれをあげてもらいたいという希望なんですか。これは普通の例からいえば三十一日までという、あるいは延びても二日とか三日までという、それ以上ならば、ごり押しでも決定すると、こういうことなのか。少しやり方が無理なら、既定経費以外については、この際ひとつ本予算でというふうに変えるのか。審議の場所とあわせて態度決定をすべきだと思うのですがね。
#41
○国務大臣(福永健司君) 既定経費とおっしゃいますことは、おおむね事務的経費という意味でおっしゃるものと了承いたしますが、昔は、御承知のように、いまのような事態でございますと、前年度予算をその部分だけ踏襲すればいいという規定になっておりましたが、現在ではさようなことではございませんところに、いろいろ問題があるわけでございます。したがって、あまりこういった事例も多くなかったので、議論もいろいろあるようでございます。私は、大蔵大臣等に対して、こういった点については確信を持ってお答えのできるような準備は十分しておくようにということを申しておりまして、たとえば、いまお話のございました暫定予算と関連して国債を発行するかどうかというような点等につきましては、これは私がいま直ちに、そういうことをいたしますとか、あるいはいたしますについては、こういう論拠によってということは、まだちょっと申し上げられるところにまいっておりません。大蔵大臣等をして鋭意検討せしめている段階でございますが、まあいずれにいたしましても、できるだけ国会でおしかりを受けるようなことを少なくしなければならないのは当然でございます。そういう意味で検討をそれぞれにさせておるわけでございますが、いずれにいたしましても、そういう検討をいたしまして、その上で確信を持って暫定予算を出す、こういうことにしなければならないわけでございます。正直に申しまして、二十二日に出していつまでにということ、これはやはり年度内でないと、四月に入りましてさっそく困るということでございますので、短いのではないかという点もあるが、暫定予算は過去において両院で四日ぐらいであげていただいたという例が確かにございます。もとあったから今度もということを申し上げるのでは決してございませんが、まあ何分お手やわらかにお願いいたします。
#42
○委員長(鍋島直紹君) 他に御発言もなければ、本件につきましては、本日はこの程度にとどめたいと思います。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後三時十六分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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