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1949/02/12 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 大蔵委員会 第1号
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1949/02/12 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 大蔵委員会 第1号

#1
第005回国会 大蔵委員会 第1号
昭和二十四年二月十二日(土曜日)
   午前十一時三十七分開会
  ―――――――――――――
 委員氏名
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事      波多野 鼎君
   理事      黒田 英雄君
   理事      伊藤 保平君
   理事      九鬼紋十郎君
           天田 勝正君
           森下 政一君
           玉屋 喜章君
           松嶋 喜作君
           木内 四郎君
           油井賢太郎君
           小林米三郎君
           小宮山常吉君
           高瀬荘太郎君
           高橋龍太郎君
           中西  功君
           川上  嘉君
           木村禧八郎君
           米倉 龍也君
           小川 友三君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○調査承認要求の件
○議員派遣要求の件
○小委員会設置の件
○小委員長選任の件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(櫻内辰郎君) 只今より大蔵委員会を開会いたします。本日の議題といたしましては、國会が自然休会に入りまするその間、議員を各地に派遣をいたしまして、そうして調査をしていきたいという議がありまするので、これをお諮りをいたしたいと存じます。で最初に税務に関する一般調査として、各地の税務署を視察するために、議員を派遣したいという議がありますが、この点について御意見をお伺いしたいと思います。どうぞ。
#3
○波多野鼎君 納税の問題は非常にまあ重大な問題になつておりまして、而も経済九原則によりまして、相当苛烈な徴税方法もとられておるように見受けます。問題は税の査定に当りまして、本当に公正な査定が行われておるかどうかというところに、問題の根本があるんじやないかと思いますので、これは各地の税務監督局と申しますか、こういうものを通じまして、われわれが実地に亘つて十分調査する必要がある。そうでないと納税の問題につきまして、現状の儘で放置して置きますと、相当重大な國家問題が起きる懸念が強いのであります。是非とも各方面に議員諸君が手分けをして、実地に亘つての調査を、この休会中にするのが妥当ではないかと存じます。
#4
○委員長(櫻内辰郎君) 波多野さんの御意見もございますが、議員を派遣するということについて御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○玉屋喜章君 至極結構なんです。
#6
○油井賢太郎君 只今波多野さんのお話誠に賛成でございます。その前に一つ各地の財務局の総元締であるところの大蔵省の主税局等に参りまして、地方別にどんなような方針で課税のいわゆる方針を決めているか。一應見たり聞いたりというようなことをやつて頂きたいと思いますわけであります。
#7
○委員長(櫻内辰郎君) 只今油井さんからの御発言がございましたが、さようにいたしましたらば如何かと、こう考えますが、御異議ありませんか。
   〔「異議ありません」と呼ぶ者あり〕
#8
○委員長(櫻内辰郎君) それで議員派遣の要求書を運営委員会に出して、そうして本会議で承認を求めなければならないのでありますが、派遣の議員の数及びその地方別に大体どういうふうにしたら宜しいか。それを御相談申上げたいのであります。專門員の方で、大体試案として三班位に分けて、そうして委員が一班について三人位ずつで行くということにしたならばどうかというので試案ができておりますから、それに基いて、若しそれぞれ御意見なり、御希望なりがございましたならばお述べを願つたならばどうかとこう考えるのであります。第一班は九州班としまして山口、大分、福岡、熊本縣その他九州各地を御視察を願う。それから第二班は関西班として愛知縣から大阪府、京都府、兵庫縣、和歌山縣等を御視察願う。第三班は福島、宮城、青森、秋田縣等を御視察を願うというふうに、班を三つに分けまして、派遣議員の方は、第一班に波多野鼎さん、伊藤保平さん、松嶋喜作さん、第二班に黒田英雄さん、小林米三郎さん、中西功さん、第三班は油井賢太郎さん、木村禧八郎さん、天田勝正さん、こういうようなふうに試案ができておるのでありまするが、その試案について御意見をお伺いいたしたいと、こう考えます。
#9
○波多野鼎君 派遣の議員の数はなんですか一班について三人位より外に行けませんですか。
#10
○委員長(櫻内辰郎君) 実は昨日常任委員長会議を開きまして、各委員会から派遣議員の大体御希望があるのです。その御希望を合せてみますというとちよつと百八十万円位になる。年度末であるので予算が少ししかないというお話でございました。できるだけ員数を減らして貰いたい、こういう御希望が出ましたので、まずこの程度でないとどうかと、こう考えましたのですが、尚又この班をこういうふうに決めて置きましても、今日午後の議院運営委員会で更に縮減をして貰いたいとかなんとかいう御希望が出るかも分りませんから、その場合におきましてはその員数等についての折衝は、委員長に御一任を願いたいというふうに考えております。御異議ございませんければそういうふうにしたいと、こう考えます。
#11
○波多野鼎君 ちよつと希望ですが、三人は少くとも行けるように一つお取計いを願います。
#12
○油井賢太郎君 これはもう変えるわけにはいかんのですか。実は私は東北地方におるのですが、東北地方の徴税関係というのは大体見当はついておると思うのです。関西なんかと較べまして東北方面がどんな立場にあるかというような比較検討等については、東北の人間は東北に行くのでなしに、むしろ他の方面に行つた方がよろしくはないかと、こんな工合に考えるのですが、尚御考慮願いたいと思います。
#13
○委員長(櫻内辰郎君) 如何ですか、第二班は……。
#14
○油井賢太郎君 第二班にして頂ければ幸いです。
#15
○委員長(櫻内辰郎君) そうすると油井さんの御希望もありましたから、第二班に油井さんは廻つて頂いて、中西さんは第三班に廻つて頂くということで如何ですか。
#16
○小林米三郎君 日程はどういうふうな……。
#17
○委員長(櫻内辰郎君) 日程は十日間です。
#18
○波多野鼎君 ちよつと私徴税の問題に関連しまして、私昨日初めて聞いた話でよくは存じませんが、聞いて私が理解した点だけをお話をして、そうして徴税の問題を調査される場合に一つ氣を付けて頂きたいと思います点を申上げておきますと、昨日或る人からこういう話を聞いたのであります。
 昔あつた納税組合に類似しました納税準備積立日掛貯金というような制度が民間から自然発生的にできたわけなんで、そういう制度を運用する会社が全國的にすでに二千できておるそうであります。二千以上できているそうであります。そうしてこれは納税組合的な日掛貯金をする一方、多方におきまして金融もやつておるそうです。中小商工業者が銀行から締め出しをくらつて非常に金融遍迫で困つている。そういう窮境を救う上において、こういう種類の会社が相当働きをしているということを聞いたのであります。これは銀行業その他との関連がどうなつているか私はよく存じませんが、とに角全國的にすでに自然発生的に二千以上もできておりまして、これに加入している人が恐らく一千万人以上ではないかというようなことを聞いたのでありますが、これは正確な数字でありませんから、そのおつもりでお聞取りを願いたいのですが、ところで大藏省の方で或る縣に対しまして、その縣内のこういう会社の事業を急に最近停止した。金を集めることはいかん、貸す方はよろしいというようなふうな指令を出したということなのです。これも正確じやありませんが、そのためにその縣下の会社に日掛貯金をやつている人達が非常な恐慌を來たしておりまして、相当大きな問題になりつつあるということを聞かされたわけなんです。現在の租税納入の困難な点からこういつたものが便宜なものとしてできたとは思いますが、このまま放置しておきますと、信用の薄いいかがわしい人がこういうようなものを作るというようなことも当然起きまして、そのために社会的に非常に大きな問題を起す懸念もあるので放置しておくわけにはいかないと思いますが、ただ併しこれを直ぐ禁止してしまうということもどうかと感じられるのであります。そういう点につきまして、各地にこの会社があるそうですから、一つ注意して御覽を願いたい。そうして大藏省に対しまして我我委員会から、なんらかの意見が出せることになれば甚だ結構だと思うのでありますが……。非常に不正確なことでありますが、ちよつと聞いただけのことをお話しまして御参考に供するわけであります。
#19
○委員長(櫻内辰郎君) 派遣議員の方々に今の波多野さんの御注意も傳達いたしまして、そうして御視察を願うというふうにいたしたいとこういうふうに考えます。
 それから次に調査承認の要求に関する件でありますが、前國会におきまして、復興金融金庫の機構及び業務内容に関する調査承認を出し、それから更に金融制度の改革に関する調査の承認要求を出しておつたのでありますが、これを引続き本國会においても調査いたしまするか、それともこれを変えて行くということを御相談いたしたいと思います。今大体金融制度の改革の問題は、直ぐこの國会で法案が出るらしいのでありまして、そういたしますると、これを引続いて調査して行くという必要もないように考えまするので、それはあと廻しにいたしまして、復興金融金庫の機構及び業務内容に関する調査承認の要求と、それから只今議員派遣の御決定を願いました関係から言いましても、租税制度に関する調査承認の要求書を出して行くことが当然ではないかと、こう考えますので、その二つの調査承認の要求をいたしたいと、こう考えまするが、御異議ございませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○委員長(櫻内辰郎君) それではそういうふうにいたしたいと存じます。調査承認の要求につきましては、事件の各称、復興金融金庫の機構及び業務内容に関する調査、それから調査の目的、復興金融金庫の運営の適正を期するため必要な調査を行う。利益は、復興金融金庫の資金が適正に融資され、且つこれが実効を挙げることに寄與すること。方法、政府の説明を聽取すると共に、資料を蒐集し、貸付の状況及び貸付先の調査その他を行う。期間は、今期國会会期中、それから租税制度に関する調査承認要求書、事件の名称、租税制度に関する調査、それから調査の目的、租税制度に関する各界の意見を聽取し、租税制度改革の基本的な諸問題を調査すること。利益租税制度の改革が産業経済に影響するところ大であるので、その改革をして最も効果的ならしめる利益がある。方法、政府、金融界、産業界及び学識経驗者の意見を聽取し、資料の蒐集その他租税制度に関する調査を行う。期間は今期國会開会中であります。
 以上の承認要求書を議長に宛てて提出することに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○委員長(櫻内辰郎君) それではさように決定いたします。
 次に小委員会設置の件であります。小委員の方々に、今の復金の機構及び業務内容に関する調査の小委員会、それから税務に関する調査の小委員会、それから請願及び陳情に関する小委員会と、この三つの小委員会を大藏委員会の中で設けたい、こう考えるのでありますが、御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#22
○委員長(櫻内辰郎君) それでは若し御都合では、この委員を代つて頂くということも、後日の問題に考えることにいたしまして、御希望に應じて取りあえず案といたしまして、復金の機構及び事務内容に関する小委員会として、黒田英雄さん、玉屋喜章さん、伊藤保平さん、小川友三さん、それから小宮山常吉さん、高瀬荘太郎さん、米倉龍也さん、森下政一さん、それから税務に関する小委員会として、波多野鼎さん、木内四郎さん、油井賢太郎さん、小林米三郎さん、高橋龍太郎さん、松嶋喜作さん、中西功さん、木村禧八郎さん、それから請願及び陳情に関する小委員会として、九鬼紋十郎さん、油井賢太郎さん、天田勝正さん、小林米三郎さん、川上嘉さん、黒田英雄さんと、こういうふうに私案を作つて見たのでありますが、適宜又この代つて頂くこともできることにいたしまして、そうしてこういうふうなこの私案通りに決定して置くことに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○委員長(櫻内辰郎君) それでこれは、更に小委員長として、復金の方は黒田英雄さん、税務に関する小委員会は、波多野鼎さん、請願及び陳情に関する小委員会の委員長は、九鬼紋十郎さんと、こういうふうに決定して置きたいと、こう考えますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○委員長(櫻内辰郎君) それでは御異議ないと認めまするから、さように決定をいたします。
 それから尚議員派遣の場合の、第一班から第三班までの人のさし繰り、それから変更等は、それぞれ皆さんの御意見をお伺いいたしまして、そうしてさし繰る必要があればさし繰りたいと、こう考えますので、その点委員長にお委せを願いたいと、こう考えまするが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#25
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認めて、さように決定をいたします。
 それでは本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時五十六分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           波多野 鼎君
           九鬼紋十郎君
   委員
           玉屋 喜章君
           木内 四郎君
           油井賢太郎君
           小林米三郎君
           小宮山常吉君
           高瀬荘太郎君
           高橋龍太郎君
ソース: 国立国会図書館
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