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1966/12/20 第53回国会 参議院 参議院会議録情報 第053回国会 本会議 第5号
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1966/12/20 第53回国会 参議院

参議院会議録情報 第053回国会 本会議 第5号

#1
第053回国会 本会議 第5号
昭和四十一年十二月二十日(火曜日)
   午後四時十三分開議
    ―――――――――――――
#2
○議事日程 第五号
  昭和四十一年十二月二十日
   午前十時開議
 第一 検査官の任命に関する件
 第二 原子力委員会委員の任命に関する件
 第三 科学技術会議議員の任命に関する件
 第四 公正取引委員会委員の任命に関する件
 第五 国家公安委員会委員の任命に関する件
 第六 中央更生保護審査会委員の任命に関する
  件
 第七 公安審査委員会委員の任命に関する件
 第八 社会保険審査会委員の任命に関する件
 第九 運輸審議会委員の任命に関する件
 第一〇 労働保険審査会委員の任命に関する件
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 一、皇室経済会議予備議員、検察官適格審査会
  委員、同予備委員、北海道開発審議会委員、
  鉄道建設審議会委員、離島振興対策審議会委
  員及び九州地方開発審議会委員の選挙
 日程第一より第一〇まで
 一、昭和四十一年度一般会計補正予算(第1
  号)
 一、昭和四十一年度特別会計補正予算(特第1
  号)
 一、昭和四十一年度政府関係機関補正予算(機
  第1号)
 一、特定船舶整備公団法の一部を改正する法律
  案(内閣提出、衆議院送付)
 一、内航海運業法の一部を改正する法律案(第
  五十一回国会、内閣提出衆議院送付)
 一、一般職の職員の給与に関する法律の一部を
  改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 一、特別職の職員の給与に関する法律の一部を
  改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 一、防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案
  (内閣提出、衆議院送付)
 一、旧勲章年金受給者に関する特別措置法案
  (第五十一回国会衆議院提出)
 一、連合国占領軍等の行為等による被害者等に
  対する給付金の支給に関する法律の一部を改
  正する法律案(衆議院提出)
 一、千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間
  の再延長に関する議定書の締結について承認
  を求めるの件(衆議院送付)
 一、昭和四十一年度における地方財政の特別措
  置に関する法律の一部を改正する法律案(内
  閣提出、衆議院送付)
 一、地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期
  日等の臨時特例に関する法律案(内閣提出、
  衆議院送付)
 一、農業共済再保険特別会計の歳入不足をうめ
  るための一般会計からの繰入金に関する法律
  案(内閣提出、衆議院送付)
 一、昭和四十一年産米穀についての所得税及び
  法人税の臨時特例に関する法律案(衆議院提
  出)
 一、石炭鉱業合理化臨時措置法及び石炭鉱山保
  安臨時措置法の一部を改正する法律案(内閣
  提出、衆議院送付)
 一、炭鉱離職者臨時措置法の一部を改正する法
  律案(内閣提出、衆議院送付)
 一、裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正
  する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 一、検察官の俸給等に関する法律の一部を改正
  する法律案(内閣提出、衆議院送付)
 一、大学に情報処理研究施設設置に関する請願
  外五百九十四件の請願
 一、委員会の審査を閉会中も継続するの件
    ―――――――――――――
#3
○副議長(河野謙三君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。
     ―――――・―――――
#4
○副議長(河野謙三君) これより本日の会議を開きます。
 この際、日程に追加して、
 皇室経済会議予備議員、検察官適格審査会委員、同予備委員各一名、
 北海道開発審議会委員二名、
 鉄道建設審議会委員、離島振興対策審議会委員、九州地方開発審議会委員各一名
 の選挙を行ないたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○副議長(河野謙三君) 御異議ないと認めます。
#6
○園田清充君 各種委員の選挙は、いずれもその手続を省略し、議長において指名することの動議を提出いたします。
#7
○栗原祐幸君 ただいまの園田君の動議に賛成をいたします。
#8
○副議長(河野謙三君) 園田君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○副議長(河野謙三君) 御異議ないと認めます。
 よって、議長は、皇室経済会議予備議員に野溝勝君、
 検察官適格審査会委員に後藤義隆君、同君の予備委員に内田芳郎君、
 北海道開発審議会委員に井川伊平君、小林篤一君、
 鉄道建設審議会委員に林屋亀次郎君、
 離島振興対策審議会委員に堀本宜実君、
 九州地方開発審議会委員に森部隆輔君を指名いたします。
     ―――――・―――――
#10
○副議長(河野謙三君) 日程第一、検査官の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、会計検査院法第四条第四項の規定により、白木康進君を検査官に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#11
○副議長(河野謙三君) 総員起立と.認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#12
○副議長(河野謙三君) 日程第二、原子力委員会委員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、原子力委員会設置法第八条第三項の規定により、有澤廣巳君、山田太三郎君を原子力委員会委員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#13
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#14
○副議長(河野謙三君) 日程第三、科学技術会議議員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、科学技術会議設置法第七条第三項の規定により、加藤鮮三郎君、篠原登君、杉野目晴貞君、土光敏夫君を科学技術会議議員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#15
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#16
○副議長(河野謙三君) 日程第四、公正取引委員会委員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律第三十条第四項の規定により、康夫君を公正取引委員会委員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#17
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#18
○副議長(河野謙三君) 日程第五、国家公安委員会委員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、警察法第七条第三項の規定により、眞野毅君を国家公安委員会委員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#19
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#20
○副議長(河野謙三君) 日程第六、中央更生保護審査会委員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、犯罪者予防更生法第五条第三項の規定により、大井久君、坂井改造君を中央更生保護審査会委員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#21
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#22
○副議長(河野謙三君) 日程第七、公安審査委員会委員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、公安審査委員会設置法第五条第三項の規定により、戸塚九一郎君、矢部貞治君を公安審査委員会委員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#23
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#24
○副議長(河野謙三君) 日程第八、社会保険審査会委員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、社会保険審査官及び社会保険審査会法第二十二条第三項の規定により、岡村周美君、軽部弥生一君を社会保険審査会委員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#25
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#26
○副議長(河野謙三君) 日程第九、運輸審議会委員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、運輸省設置法第九条第三項の規定により、木内曾益君を運輸審議会委員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#27
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#28
○副議長(河野謙三君) 日程第十、労働保険審査会委員の任命に関する件を議題といたします。
 内閣から、労働保険審査官及び労働保険審査会法第二十七条第三項の規定により、加藤光徳君を労働保険審査会委員に任命したことについて、本院の承認を求めてまいりました。
 本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#29
○副議長(河野謙三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#30
○副議長(河野謙三君) この際、日程に追加して、
 昭和四十一年度一般会計補正予算(第1号)、
 昭和四十一年度特別会計補正予算(特第1号)、
 昭和四十一年度政府関係機関補正予算(機第1号)、
 以上三案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#31
○副議長(河野謙三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。予算委員長石原幹市郎君。
   〔石原幹市郎君登壇、拍手〕
#32
○石原幹市郎君 ただいま議題となりました昭和四十一年度補正予算三案の予算委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 この補正予算は、本年度当初予算作成後に生じた事由に基づき特に緊要となった公務員の給与改善、災害対策その他、諸般の事項について、所要の予算措置を行なおうとするものでありまして、この補正の結果、昭和四十一年度一般会計予算の総額は、歳入歳出とも千六百二十九億円を増加いたしまして、四兆四千七百七十一億円と相なるのであります。特別会計予算につきましては、一般会計の補正に関連するもののほか、公務員の給与改善等のため、十二の特別会計において所要の補正を行ない、また、政府関係機関予算におきましては、日本国有鉄道について、運輸収入の減少等による資金不足を補うため必要な補正を行なうことといたしております。
 これら補正予算三案は、十二月六日国会に提出せられ、予算委員会におきましては、去る十八日、水田大蔵大臣から提案理由の説明を聞き、昨十九日衆議院からの送付を待って、本日、佐藤内閣総理大臣並びに関係各大臣に対し質疑を行ないました。以下、その質疑のおもなものについて概要を御報告申し上げます。
 まず、政治の姿勢、国会の正常化など、当面の政治問題につきまして、「国民生活にきわめて重要な関係のあるこの補正予算を審議する委員会に野党議員の出席がなく、その意見が聞かれないということはまことに遺憾である。ルールに従って問題を処理していくことは民主主義の本質であり、国会の当然の責任遂行であって、単独審議という形式だけで批判すべきものではないと思うが、総理の所見はどうか。」との質問がありました。これに対して佐藤内閣総理大臣から、「議会制民主主義のもとでは、国会で十分論議を尽くし、野党の意見も聞き、初めて国民への責任を果たすことができる。政府は百方手を尽くしたが、ついに野党議員の出席がなかったのはまことに遺憾なことである。しかし、補正予算は一日も早く成立させねばならず、その審議を行なうのは、全くやむを得ない事態である。政治不信は一刻も早く払拭せねばならないので、今後ともできるだけの努力を尽くして、野党の諸君とも話し合い、国会の正常化をはかり、議会制民主主義の正しいあり方を国民に示したいと考えている。」との答弁がありました。
 次に、補正予算に直接関連いたしまして、「人事院勧告による公務員給与の改善については、毎年補正予算を組んで、これを実施しているが、この方法は、実施時期をめぐって争いが絶えないので、何らか改善の方途を検討すべきではないか。」、また、食糧管理特別会計の予算につきましても、「当初予算の編成に際して、米の買い入れ価格を前年度の生産者米価で見込むことにしているが、政府の経済見通し等によって当然上がることが予期されるものについては、もっと弾力的に予算を編成することを、くふうすべきではないか。」などの質疑がありました。これに対し政府側から、「人事院勧告と公務員の給与改善との関係については、関係閣僚間で改善の方法につき引き続き検討を加えるつもりである。」、また、「食管会計については、昭和三十四年度までの生産者米価はパリティ方式で計算されていたので、予測することは比較的容易であったが、生産費所得補償方式に変わってからは予測することが困難になったので、一応、前年度生産者米価で予算に計上し、七月にきまった段階で補正予算を組む以外に方法はない。」旨の答弁がございました。
 災害対策につきましては、「北海道の農業は、今年で三年続きの冷害であり、毎年甚大な被害をこうむっているが、北方農業の確立のため、この際、抜本的な対策を樹立すべきではないか。」との質疑がありました。これに対し政府側から、「当面の対策として、天災融資・救農土木事業等を早期かつ積極的に推進するのはもちろん、恒久対策としては、新開墾地等での無理な稲作をやめ、畑作の振興につとめるなど、適地適作主義に徹した営農指導を行ない、将来は機械化、大型化農業の確立に努力したい。」旨の答弁がありました。
 次に、新長期経済計画に関連して、「経済企画庁長官は兼業農家対策について新しい構想を持っているように聞いているが、その構想はどうか。」との質疑があり、これに対して、「長期計画における農業の将来は、自立農家の育成であり、いま、その方向に進んでいるが、しかし、現実に専業農家は二割で、残りの八割は兼業農家である。それらの人々の世代交代以前においても施策を行なう必要があり、施策の中心は、農道、林道を含めた交通網の整備がふさわしいと考えている。」旨の答弁がありました。
   〔副議長退席、議長着席〕
 最後に、今回の補正予算の背景となっております当面の経済情勢、特に今後の経済見通しについてでありますが、「今年度の経済は、政府の適切な財政金融政策により、予想以上の回復を示しているが、今後の見通しについては、景気過熱論や景気短命論などがあり、必ずしも見解は一致していない。政府は来年度経済に対してどのような見通しを持っているか。」との質疑がありました。これに対して政府側から、「来年度の見通しについては、目下作成作業中であり、まだ最終的に固まっていないが、実質で八%台の成長率が適当と思う。これは長期的に、十年後の日本経済を西欧並みにするという国民生活審議会答申の目標にも大体合致する。財政についても中立的な性格のものを考えている。」旨の答弁がありました。
 このほか、石炭対策、中小企業の倒産問題、公債発行下の金融政策、地価対策、地域開発等、質疑は広範にわたりましたが、その詳細につきましては、会議録によって御承知願いたいと存じます。
 なお、この機会に、委員会の運営につき一言御報告申し上げておきたいと思います。委員長といたしましては、委員会の正常な運営のため終始最善の努力を尽くしたのでございまするが、はなはだ遺憾ながら、野党委員の出席を得られなかった次第であります。
 かくて質疑を終局し、討論に入りましたところ、自由民主党を代表して日高委員が賛成の意見を述べられました。
 これをもって討論を終局し、採決の結果、予算委員会に付託されました昭和四十一年度補正予算三案は、全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#33
○議長(重宗雄三君) 三案に対し、討論の通告がございます。発言を許します。白井勇君。
   〔白井勇君登壇、拍手〕
#34
○白井勇君 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題となりました昭和四十一年度一般会計予算補正(第1号)外二件に対しまして、賛成の意を表明するものであります。
 右三件の内容につきましては、ただいま予算委員長の報告にもありましたように、公務員給与の改善、災害対策等、当初の予算作成後に生じた事由に基づきまして、特に緊急に措置を要するものばかりであります。しかも、総額千九百九十三億円と、二千億円に達しまする歳出の追加を含む補正予算を編成されました政府の努力に対しましては、深甚の敬意を表するものであります。これというのも、その財源として、百九十四億円にのぼりまする既定経費の節減を行ないましたけれども、主として、租税の自然増収が千四百六十億円の多額にのぼったことが、この補正予算の編成を可能にしたおもな要因であろうと思うのであります。本年度租税の自然増収がこのようにきわめて多額にのぼったということは、昨年来、政府が実施いたしました経済・財政政策がまことによろしきを得た結果であることは、申すまでもないのであります。最近のわが国経済の動きを見ますると、昨年来、政府が強力に推進してきた積極的な施策が効果をおさめ、国民各位の努力と相まって、不況を克服をし、順調な発展を遂げつつあるのであります。すなわち、鉱工業生産の伸びは、当初八%と見通されておりましたものが、一四・五%と見込まれており、また、個人消費の支出も堅実に伸び、設備投資も回復に向かっております。こうして、本年度の経済成長率は、実質九%に達するものと見込まれ、当初見通しの七・五%を上回りますことは確実のようであります。しかも、注目をすべきことは、このような経済成長が、物価、国際収支にさしたる悪影響をもたらすことなく達成されつつあるということであります。
 まず、消費者物価は、政府の諸施策が着々と実行されてきた結果、七・四%の上昇率を示しました昨年度に対しまして、五・五%程度におさまるようになってまいりました。もちろん、消費者物価の上昇基調というものは依然として強いのでありまするから、今後もその動向に注意をいたしまして、強力な施策を講ずべきことは当然であります。特に、消費者米価につきましては、物価に及ぼす影響を考慮して、財政がきわめて困難な事情にあるためにかかわらず、その引き上げを見送ったことは、物価問題解決に対しまする政府の熱意をあらためて国民一人一人に示したものとして、深く賛意を表するものであります。
 また、国際収支につきましても、景気の回復に伴う輸入の増加、西欧金利水準の上昇に伴います資本収支の赤字などの変動要因にもかかわらず、三億ドル以上の総合収支の黒字が見込まれております。これまた、政府の積極的かつ強力な輸出拡大の意欲が反映したものであることも論を待たないのであります。
 このように、景気の調整、物価の安定、輸出の増進など、わが国経済の発展に対しまする政府の施策は、時宜を得た適切なものと言うべきであります。このような政府の財政運営に満幅の信頼を置き得るということは、本補正予算に賛成をいたしまする根本的の理由であります。
 次に、補正予算の内容につきまして、二、三申し述べたいと思います。
 歳出に追加計上の第一は、公務員の給与改善費の三百二十二億円でありますが、これは去る八月十二日行なわれました人事院勧告を尊重し、九月一日にさかのぼって実施するための経費であります。人事院勧告の完全実施を云々する意見も傾聴に値するのでありますが、限りあります財源の事情から見まして、私どもは、法の精神に従い、人事院勧告を最大限に尊重いたしました措置と認め、政府の決断に心から敬意を表するものであります。
 第二に、食管特別会計への繰り入れ八百八十億円は、本年産米の政府買い入れ価格が引き上げられましたこと、また、物価安定を願います政府が消費者米価を据え置くこととしました結果生じました当然の措置であります。
 第三は、災害対策費六十八億円でありまして、この経費は、本年発生災害の一日も早い復旧を待ち望んでおりまする被災地住民や地方公共団体の期待にこたえんとする措置でありまして、まことに適切なるものと言わざるを得ません。この対策費中には、台風十八号で大きな被害を受けました宮古島の人たちへの救援費四億円が計上されておるのであります。アメリカとの対外折衝を重ねまして、この財政措置をなされました政府の熱意と努力は、祖国復帰を熱望しておりまする沖繩住民諸君に対しまする同胞愛の一表現でもあり、本土沖繩一体感のきずなとなることを確信するものでありまして、満腔の賛意を表するものであります。
 第四は、農業共済再保険への繰り入れ六十六億円でありますが、これは北海道を中心に、東北地方までに及ぶ冷害等による農作物被害救済の措置を講ぜんとするものであります。中でも被害の大きい北海道は、三年間繰り返された冷害で、収穫皆無の稲作をはじめ、日本一の雑穀地帯であります十勝地帯の被害の実情などは惨たんたるものであり、被災農家の傷心と窮乏は、まことに同情にたえないものがあるのであります。これら被災農家が一日千秋の思いで待ち望んでおりまするものは、共済金の早期給付と援農対策事業の実施なのであります。この農民諸君の要望にこたえるために、いま一番大事でありますることは、一日一刻も早い補正予算の成立と、これが実行に当たることであります。
 第五は、石炭対策費二十九億円の計上であります。本経費は、七月二十五日、石炭鉱業審議会から提出されました「石炭鉱業の再建と抜本的安定策」の答申を受けました政府が、その趣旨を尊重し、明年度予算編成を待つことなく、補正予算で財政措置を講じようということでありまして、石炭産業自身はもちろんのこと、産炭地域の市町村財政及び同地域の商工業者等に寄与する効果は大きく、心から賛意を表するものであります。
 そのほか、本補正予算に盛られましたもろもろの事項は、いずれも緊急にして必要欠くべからざる財源措置でありまして、まことに適切なものと考えます。
 私は、今国会の審議につきまして一言申し上げたいと思うのでありまするが、今国会は、以上申し述べましたように、国民生活を守るために最も緊急を要しまする事項につきまして審議をする国会であります。しかるに、社会党の諸君は、「議員総辞職を含むあらゆる戦術を行使して、年内解散をかちとるのだ」、こういう党議をかざしまして、最初から審議を一切拒否しておりますことは、議会政治のワクを逸脱しているものであります。少なくとも国会議員たるものは、その任期中は国民にかわって国政全般をあずかっているものであります。いかなる場合でも、身がってに国政に対しまする審議権を拒否したり放棄してはならないことは、申すまでもありません。私は、国民とともに、社会党をはじめ、野党諸君の反省を求めてやまないものであります。
 最後に、私は政府に一言御要望申し上げたいと思います。今後政府が国民の福祉向上のためにとろうといたしまする新しい政策というものは一体何であるか、その新しい政策の具体的裏づけとなります来年度予算はいかなるものであるか、一日も早く国民の前に明示をいたしまして、国民の期待にこたえまするとともに、本国会の冒頭におきまして総理が特にお誓いになられました「重ねての誓い」にあかしを立てられまするように、切に要望をいたしまして、私の賛成討論を終わりといたします。(拍手)
#35
○議長(重宗雄三君) これにて討論の通告者の発言は終了いたしました。討論は終局したものと認めます。
 これより採決をいたします。
 三案全部を問題に供します。三案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#36
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって三案は、全会一致をもって可決せられました。(拍手)
     ―――――・―――――
#37
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 特定船舶整備公団法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)、
 内航海運業法の一部を改正する法律案(第五十一回国会内閣提出衆議院送付)、
 以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。運輸委員長江藤智君。
   〔江藤智君登壇、拍手〕
#39
○江藤智君 ただいま議題となりました法律案二件につきまして、運輸委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 まず、特定船舶整備公団法の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本法律案は、内航海運における船腹過剰を解消し、あわせて内航貨物船の近代化をはかるため、特定船舶整備公団の業務として、老朽貨物船等を解撤して行なう貨物船の建造、及び、内航海運組合等が行なう共同係船に関する融資業務等を追加し、これに伴い、政府は、これらの融資に対する利子補給及び公団の長期債務に対する保証等の措置を講じようとするものであります。
 委員会における審査の詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 討論、採決の結果、本法律案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
    ―――――――――――――
 次に、内航海運業法の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本法律案は、内航海運業を登録制から許可制に改め、内航運送業における経営規模の適正化等により、その健全な発達をはかろうとするものであります。
 委員会における審査の詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 質疑を終了し、討論に入りましたところ、自由民主党の岡本委員より、施行期日を六カ月延期すること等を内容とする修正案が提出されました。次いで採決の結果、本法律案は、全会一致をもって修正可決すべきものと決定いたしました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#40
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 まず、特定船舶整備公団法の一部を改正する法律案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#41
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
#42
○議長(重宗雄三君) 次に、内航海運業法の一部を改正する法律案全部を問題に供します。
 委員長の報告は修正議決報告でございます。委員長報告のとおり修正議決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#43
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって委員会修正どおり議決せられました。
     ―――――・―――――
#44
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、
 特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、
 防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案、(いずれも内閣提出、衆議院送付)、
 旧勲章年金受給者に関する特別措置法案(第五十一回国会衆議院提出)、
 連合国占領軍等の行為等による被害者等に対する給付金の支給に関する法律の一部を改正する法律案(衆議院提出)、
 以上五案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#45
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。内閣委員長熊谷太三郎君。
   〔熊谷太三郎登壇、拍手〕
#46
○熊谷太三郎君 ただいま議題となりました法律案五件について、内閣委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 まず、給与関係三法案について申し上げます。
 一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案は、本年八月の人事院勧告を実施するため、一般職の職員の給与について、全俸給表の俸給月額の引き上げ、配偶者に対する扶養手当の月額の増額、通勤手当の改正、委員、顧問等の非常勤職員に対する手当の支給限度額の改正等を行ない、これらの改正を本年九月一日から実施しようとするものであります。
 特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案及び防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案は、一般職の職員の給与改定に準じて、特別職の職員及び防衛庁職員の俸給月額等についてそれぞれ所要の改正を行なおうとするものであります。
 委員会におきましては、以上三案を一括して審査いたしましたが、その詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 質疑を終わり、別に討論もなく、採決の結果、三法案は、いずれも全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
    ―――――――――――――
 次に、旧勲章年金受給者に関する特別措置法案について申し上げます。
 本法案は、衆議院議員発議にかかるものでありまして、その内容は、わが国の経済が順調に発展し、国民生活も漸次向上しつつあるとき、旧金鵄勲章年金受給者の多くは、かつての経済的期待権を喪失し、経済的精神的に不遇のうちに老後の日々を送っている現状にかんがみ、その処遇改善をはかるために、この際、十万円の一時金を支給する措置を講ずるとともに、勲等年金受給者についても所要の改善措置を行なおうとするものであります。
 委員会における質疑の詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 質疑を終わり、討論に入りましたところ、自由民主党を代表して柴田委員より、施行期日等に関する修正案が提出せられました。次いで採決の結果、修正案並びに修正部分を除く原案は、いずれも全会一致をもって可決せられ、本法案は修正議決すべきものと決定いたしました。
    ―――――――――――――
 最後に、連合国占領軍等の行為等による被害者等に対する給付金の支給に関する法律の一部を改正する法律案は、衆議院議員の発議にかかるものでありまして、その内容は、現行法による措置が、法律施行前に占領軍等の行為以外の原因で死亡した場合には適用されないこと、また、現行法による救済措置が、最近における災害補償制度並びに社会保障制度の進展等に照らし不十分であること等にかんがみ、これが改善のため所要の措置を講じようとするものであります。
 委員会における質疑の詳細は会議録に譲りたいと存じます。
 質疑を終わり、別に討論もなく、採決の結果、本法律案は、全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#47
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 まず、一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案、及び、連合国占領軍等の行為等による被害者等に対する給付金の支給に関する法律の一部を改正する法律案全部を問題に供します。
 四案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#48
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって四案は、全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
#49
○議長(重宗雄三君) 次に、旧勲章年金受給者に関する特別措置法案全部を問題に供します。
 委員長の報告は修正議決報告でございます。委員長報告のとおり修正議決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#50
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって委員会修正どおり議決せられました。
     ―――――・―――――
#51
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 千九百六十二年の国際小麦協定の有効期間の再延長に関する議定書の締結について承認を認めるの件(衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#52
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。外務委員長木内四郎君。
   〔木内四郎君登壇、拍手〕
#53
○木内四郎君 ただいま議題となりました議定書は、昨年一カ年延長された千九百六十二年の国際小麦協定の期限満了に伴い、その内容に変更を加えることなく、さらに有効期間を明年七月三十一日まで一カ年再延長することを内容とするものであります。
 この協定に、わが国は一九四九年以来継続して参加しておるものでありますが、協定の骨子は、加盟輸出国に対し、小麦の相場が高騰した場合でも、一定数量までは所定の最高価格で売り渡す義務を課し、他方、加盟輸入国に対しては、その輸入総量の所定の割合までは、最高価格及び最低価格の間で買い入れる義務を課することにより、小麦価格の安定と需給の調節をはかろうとするものであります。
 委員会は、本日、慎重審議の後、討論採決の結果、本件は全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 以上御報告いたします。(拍手)
#54
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 本件を問題に供します。本件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#55
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#56
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 昭和四十一年度における地方財政の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案、
 地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案、
 (いずれも内閣提出、衆議院送付)、
 以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#57
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。地方行政委員長岸田幸雄君。
   〔岸田幸雄君登壇、拍手〕
#58
○岸田幸雄君 ただいま議題となりました二法律案の委員会における審査の経過並びに結果を報告いたします。
 まず、昭和四十一年度における地方財政の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案について申し上げます。
 本案は、人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定に準じて行なわれる地方公務員の給与改定に要する経費の財源を地方団体に付与するため、基準財政需要額の算定に用いる単位費用の引き上げをはかるとともに、固定資産税の免税点の引き上げ等による地方団体の減収に対処するため、新たに総額五十億五千九百万円の第三種特例交付金を設ける等、必要な改正を行なおうとするものであります。
 委員会の審議の詳細は、会議録によって御承知願います。
 質疑を終局し、採決の結果、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
    ―――――――――――――
 次に、地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案について申し上げます。
 本案は、都道府県及び市区町村を通じまして、全国大多数の地方公共団体の議会の議員または長の任期が、明年三月から五月までに満了することとなる実情にかんがみ、その任期満了による選挙の期日を、都道府県及び指定都市の議会の議員、知事、指定都市の長の選挙については四月十五日、指定都市以外の市の議会の議員及び長、町村の議会の議員及び長の選挙については四月二十八日、特別区の議会の議員の選挙につきましては四月十五日に、それぞれ統一して行なうこととし、これに伴って必要な定めを行なうとともに、地方議員の退職年金に関する在職期間の取り扱いについても、都道府県の議会の議員の候補者となるために市町村議会等の議員を退職した場合について特例を認めようとするものであります。
 委員会における審議の詳細は会議録によって御承知願います。
 質疑を終局し、採決の結果、本案は全会一致をもって衆議院送付案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上御報告を終わります。(拍手)
#59
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 両案全部を問題に供します。両案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#60
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって両案は、全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
#61
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 農業共済再保険特別会計の歳入不足をうめるための一般会計からの繰入金に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)、
 昭和四十一年産米穀についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案(衆議院提出)、
 以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#62
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。大蔵委員長徳永正利君。
   〔徳永正利君登壇、拍手〕
#63
○徳永正利君 ただいま議題となりました二法案につきまして、大蔵委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
 まず、農業共済再保険特別会計の歳入不足をうめるための一般会計からの繰入金に関する法律案について申し上げます。
 昭和四十一年度におきまして、低温等により水陸稲及び麦の被害が異常に発生したことに伴い、農業共済再保険特別会計の農業勘定における再保険金の支払いが増加する等のため、同勘定の支払い財源に不足が生ずることが見込まれるので、その不足をうめるため、本案は、同年度において一般会計から六十五億五千六百万円を限り、農業共済再保険特別会計の農業勘定に繰り入れることができることとするものであり、また、この繰り入れ金については、後日、同勘定において決算上の剰余を生じた場合、同会計の再保険金支払基金勘定へ繰り入れるべき金額を控除してなお残余があるときは、この繰り入れ金に相当する金額に達するまでの金額を一般会計に繰り入れなければならないこととしようとするものであります。
 委員会における審議の詳細は、会議録によって御承知願いたいと存じます。
 質疑を終了し、採決の結果、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
    ―――――――――――――
 次に、昭和四十一年産米穀についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案について申し上げます。
 本案は、衆議院大蔵委員長提出にかかるものでありまして、昭和四十一年産の米穀につき、事前売り渡し申し込み制度の円滑な実施に資するため、米穀の生産者が、同年産の米穀を、政府に対し、事前売り渡し申し込みに基づいて売り渡した場合、その売り渡した米穀にかかる所得税及び法人税について、売り渡しの時期に応じ、玄米換算百五十キログラム当たり千七百円ないし千百円を非課税としようとするものであります。これに伴う昭和四十一年度の減税額は、国税約七億円、地方税約十七億円と見込まれております。
 委員会における審議の詳細は、会議録によって御承知願いたいと存じます。
 質疑を終了し、採決の結果、本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#64
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 両案全部を問題に供します。両案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#65
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって両案は、全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
#66
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 石炭鉱業合理化臨時措置法及び石炭鉱山保安臨時措置法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#67
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。商工委員長村上春藏君。
   〔村上春藏君登壇、拍手〕
#68
○村上春藏君 ただいま議題となりました石炭鉱業合理化臨時措置法及び石炭鉱山保安臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、商工委員会における審査の経過並びに結果を御報告いたします。
 本法律案は、今回、石炭鉱山整理促進交付金の単価を引き上げることに関連して、二つの臨時措置法に所要の改正を行なおうとするもので、その内容は、非能率炭鉱及び保安不良炭鉱の終閉山に際して、石炭鉱業合理化事業団が、交付金の中から、採掘権者、租鉱権者あるいは廃止事業者にかわって優先的に弁済する債務として、従来の賃金と鉱害債務のほかに、労働者に対する貯蓄金を加えるとともに、採掘権者等が毎年事業団に納める納付金の限度額を、現行のトン当たり三十円から四十五円に引き上げようとするものであります。
 委員会におきましては、石炭対策の基本方針その他について質疑が行なわれましたが、その詳細は会議録に譲ることにいたします。
 質疑を終わり、別に討論もなく、直ちに採決の結果、本法案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上報告いたします。(拍手)
#69
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#70
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
#71
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 炭鉱離職者臨時措置法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#72
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。社会労働委員会理事鹿島俊雄君。
   〔鹿島俊雄君登壇、拍手〕
#73
○鹿島俊雄君 ただいま議題となりました炭鉱離職者臨時措置法の一部を改正する法律案について、社会労働委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。
 この法律案は、過ぐる八月に決定をみた石炭鉱業合理化政策に伴って離職することとなる炭鉱労働者について、本年八月三十一日において在職していたこと、及び、離職の日までに一年以上引き続き雇用されていたことの二つの条件を満たすものに対し、炭鉱離職者求職手帳を発給して、就職促進手当、訓練手当等を支給しつつ、再就職のための特別指導を行なうこととするほか、移住資金について、その支給対象者を広げることを、おもな内容とするものであります。
 社会労働委員会においては、今後における離職者の見通し、これに対処するための援護内容拡充の必要性等について質疑が行なわれた後、採決の結果、全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
 以上報告いたします。(拍手)
#74
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#75
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
#76
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案、
 検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案、(いずれも内閣提出、衆議院送付)、
 以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。昭和四十一年十二月二十日 参議院会議録第五号
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#77
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。法務委員会理事後藤義隆君。
   〔後藤義隆君登壇、拍手〕
#78
○後藤義隆君 ただいま議題となりました二法案について、法務委員会における審議の経過と結果を報告いたします。
 これらの法律案は、最高裁判所裁判官以外の裁判官の報酬等の給与、並びに検事総長以外の検察官の俸給等の給与を、一般の政府職員の例に準じて改善しようとするものであります。
 委員会において審議、採決の結果、右二法案は、いずれも全員一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上報告いたします。(拍手)
#79
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 両案全部を問題に供します。両案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#80
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって両案は、全会一致をもって可決せられました。
     ―――――・―――――
#81
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 本日、文教委員長外八委員長から報告書が提出されました大学に情報処理研究施設設置に関する請願外五百九十四件の請願を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#82
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
    ―――――――――――――
#83
○議長(重宗雄三君) これらの請願は、各委員長の報告を省略して、各委員会決定のとおり採択することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#84
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
     ―――――・―――――
#85
○議長(重宗雄三君) 参事に報告させます。
   〔参事朗読〕
 本日委員長から左の案件について継続審査の要求書が提出された。
 社会労働委員会
   一、一酸化炭素中毒症に関する特別措置法案(第五十一回国会参第二号)
   一、身体障害者福祉法等の一部を改正する法律案(第五十一回国会参第三号)
   一、診療エックス線技師法の一部を改正する法律案(第五十一回国会閣法第一二五号)
 商工委員会
   一、消費者基本法案(第五十一回国会衆第一六号)(予備審査)
   一、物価安定緊急措置法案(第五十一回国会衆第四四号)(予備審査)
 議院運営委員会
  一、議院及び国立国会図書館の運営に関する件
     ―――――・―――――
#86
○議長(重宗雄三君) この際、日程に追加して、
 委員会の審査を閉会中も継続するの件を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#87
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 本件は、ただいま報告いたしました各委員長要求のとおり決することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
     ―――――・―――――
#88
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。よって本件は各委員長要求のとおり決しました。
     ─────・─────
#89
○議長(重宗雄三君) 一言ごあいさつを申し上げます。
 ここに、懸案の議案を議了いたしましたことは、御同慶の至りであります。ただ、本国会の議院の運営が正常に進行いたしませんでしたことは遺憾に存じます。議長といたしましても、正常なる議院運営のため、さらに一そうの努力をいたす所存でありますが、諸君におかれましても、今後一そうの御協力あらんことを切望してやみません。
 ここに、散会するにあたり、諸君の御労苦を感謝いたします。
 これにて散会いたします。
   午後五時十五分散会
     ―――――・―――――
ソース: 国立国会図書館
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