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1947/12/01 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 予算委員会 第27号
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1947/12/01 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 予算委員会 第27号

#1
第001回国会 予算委員会 第27号
  付託事件
○昭和二十二年度一般会計予算補正
 (第九号)(内閣送付)
○昭和二十二年度特別会計予算補正
 (特第四号)(内閣送付)
――――――――――――――――
昭和二十二年十二月一日(月曜日)
   午後二時三十五分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○昭和二十二年度一般会計予算補正
 (第九号)
○昭和二十二年度特別会計予算補正
 (特第四号)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(櫻内辰郎君) 只今より委員会を開会いたします。本日の議案は、昭和二十二年度一般会計予算補正第九号及び昭和二十二年度特別会計予算補正、特第四号であります。先ず政府当局より提案の理由の御説明を願います。
#3
○政府委員(小坂善太郎君) 昭和二十二年度一般会計予算補正第九号及び昭和二十二年度特別会計予算補正特第四号につきまして御説明を申上げます。この補正予算は、北海道所在官署に在勤する政府職員に対する石炭手当支給に関する法律案に伴ないまする必要な経費、その他既に提出いたしました補正予算編成の後におきまして必要を生じました経費等につきまして、補正予算第九号及び特第四号といたしまして提出いたしました次第であります。
 先ず一般会計予算補正について申上げます。この補正予算第九号の歳入歳出は、各六億四千二百六十二万円の増加でありまして、これを既に成立いたしました昭和二十二年度予算額及び今次國会に提出中の補正予算額との合計額二千六十六億一千余万円に加えますると、二千七十二億五千二百余万円と相成ります。この補正予算の主なる事項を申上げますると、北海道所知官署に在勤する政府職員に対し、石炭手当一支給に必要な経費六千匹百三十余万円、現行小額紙幣の回収整理並びに新小額紙幣の製造に必要な経費九千五百万円、國民貯蓄運動推進に必要な経費二千三百五十万円、大学副手の待遇改善に必要な経費一千六百六十余万円、東京及び北海道大学附属演習林の官行研伐に必要な経費二千百百十余万円、花柳病予防対策に必要な経費三千三百余万円、農業災害補償法施行に伴い必要な経費七千九百六十余万円、農地開発営團の資産買收等に必要な経費四千九百九十余万円、農林省所管試驗研究機関等の物件費増加九千六百正十余万円、漁船登録に必要な経費一千三百二十余万円、商工省分室設置に伴い必要な経費三千二百万円、臨時石炭鉱業管理法実施に伴い必要な経費二千五百十余万円、労働爭議の予防並びに早期解決に必要な経費百五十万円、危機突破生産復興運動展開等に必要な経費四百五十万円等であります。この一般会計歳出予算増加額の財源といたしましては、漁船登録手数料、その他各種手数料收入の増加による印紙收入の見込額七千百五十余万円、東京大学附属傳染病研究所における痘苗血清類及び予防液代の収入見込額が八百二十余万円、國立病院及び療養所の入院料引上による収入増加見込額一億七千三百十余万円、東京及び北海道大学附属演習林の官行研伐による收入増加見込額千三百十余万円、南氷洋捕鯨事業に対する超過再保險料の収入見込額一千九十余万円、物價統制令による電力超過加算料金の収入見込額三億五千五百五十余万円、合計六億四千二百六十余万円と相成つております。
 次に特別会計予算補正特第四号について申上げます。特別会計予算補正は專賣局特別会計外十二の特別会計に関するものでありまして、その予算補正額は、各会計を合計いたしまして、歳入二十三億二千二十余万円、歳出二十三億二千三十余万円の増加と相成つております。この歳入歳出予算補正額の中二十一億八百二十万余円は國債整理基金性別会計におきまして、國有鉄道事業特別会計所属の借入金の借換え等によるものであかまして、この全額を差引きますると、歳入二億一千二百余万円、歳出二億一千二百十余万円増加と相成る次第であります。この増加の主なるものは、北海道所在官署に在勤する政府職員に対して石炭手当支給に必要な経費一億九千七百七十余万円の中、既定の予備費予算等を一億八千九百二十余万円修正減少いたしまして、差引き八百四十余万円、割増金附定額郵便貯金制度創設に必要な経費八千七百九十余万円等でありまして、右のうち、國有鉄道事業特別会計工事勘定所属職員及び通信事業特別会計建設勘定所属職員の石炭手当支給に必要な経費の財源はこれを公債金収入に依ることといたしました。その金額は國有鉄道事業特別会計におきまして六百七十万余円、通信事業特別会計におきまして百二十万円であります。
 以上をもちまして昭和二十二年度一般会計予算補正第九号及び昭和二十二年度特別会計予算補正特第四号の御説明を終ります。何卒御審議をお願いいたします。
#4
○政府委員(福田赳夫君) 只今の説明に補足いたしまして、お手許に差上げてありまする四枚のガリ版刷りのものがあります。昭和二十二年度一般会計予算補正第九号及び昭和二十二年度特別会計予算補正特第四号國会提出について、かようなものがお手許に差上げてあるのでありまするが、先般第七号、八号の予算の説明に当りましては、説明書というものを作つたのでありまするが、今回の如く軽微な事項につきましては、今後かような形式になりまするもので、御説明の便宜に資したいと、かような考をもちましておるのであります。
 この資料につきまして御説明申上げますると、(1)、(2)、(3)とあります(3)から申上げます。「(3)この補正予算の主なる事項は次の通りである。」
 「一般会計」の歳出の主な事項は、ここに大体摘記してあるのでありますが、先ず北海道所在官署に在勤する政府職員に対して石炭手当に必要な経費、これは別途法律案をもちまして御審議を願つておるのでありまするが、北海道におきましては、特にこの政府職員が冬を越すための燃料の代金に、非常に苦しんでおるという事情がありまするので、今回家族持ちの者には一世帯三千円、家族を持たない者に対しましては一人千円という額を一時金といたしまして支給しようというのであります。その一般会計において必要な額が六千四百三十二万円というふうになるのであります。これは地域といたしましては、北海道以外におきましても、相当寒冷な地帯はあるのでありまするが、これをどこで打切るかということは、非常にむずかしい問題でありますので特に寒冷たな地帯であるところの北海道に限定する。
 それから地方廳に勤めておるところのいわゆる公吏につきましては、國でかような施設をいたしますれば、当然同様な措置を一應講じなければ相成らんということになるのでありまするが、これは國庫においてはこれを負担しない。ここに揚げてありますのは、政府の職員であります。併しながら政府の職員以外におきましても、政府が、例えば教育職員でありまするとか、警察職員、かような者に対しましては、俸給を二分の一國庫において負担しておるのであります。さような者につきましては、その支払給率によりまして國庫においてこれを負担する。かような計算をいたしておるのであります。
 次に新日本国民運動推進助長に必要な経費、これは敗戰後の日本國民の立上がりということに関しまして、経済、分北、政治各般の角度から、國民に再建意識というものを推進する必要があると、かようなことで森戸文部大臣並びに笹森國務大臣が中心となりまして、この運動を推進するということに相成つたのでありまして、ここに五百万円を計上いたしたわけであります。
 次に現行小額紙幣の回収整理並びに新小額紙幣の製造に必要な経費、これは現在流通しておりまするところの小額紙幣の中で、特に五十銭紙幣ででありまするが、これはその図案が適当でないという点もあるのであります。それを回収いたしまして、新たに図案を変えましたものを発行することにいたしたいのであります。それに必要な経費でありまして、この五十銭紙幣の発行高は、約十一億円に上つておるのであります。その中、今回回収になるという見込の額は大凡九億円でありまして、その差額の約二億円というものは、これは滅失したとか、或いは毀損いたしまして、そして回収とならないものであろうというふうに堆定いたしておるのであります。九億円回収いたしまして、そうして約五億円の新しい図案の小額紙幣を発行することを予定しております。
 次に国民貯蓄運動推進に必要な経費、國民貯蓄運動につきましては、皆さん十分御存じのことでありまして、ここに附加える必要もないのでありますが、昨年の十一月以來、議員各位の非常な御協力によりまして、通貨安定運動というものが始められておるのであります。その結果、思つたよりも非常に優秀な成績を挙げまして今日に至つておるのであります。今後益々この金融非常の態勢に移ります際におきまして、この運動を強力に推進いたしたいというので、この金額を計上いたしたわけであります。
 次に大学副手の待遇改善に必要な経費、大学副手というものは、元來無給が本則であつたのであります。例えば大学病院に副手といたしまして無給で働いておつて、そうして旁々勉強もするというような状況であつたりでありまするが、現在非常に生活が苦しくなつたという際に、無給で副手を務めるというようなことが、なかなか困難な状況に相成りまして、ここにおいて副手にも給料を拂うという要請が熾烈となつて來たのでおります。これに対しまして政府といたしましては、助手と大体同数の副手だけは有給にいたしたいということを考えまして、これに必要な経費をこの予算に計上いたしたわけであります。
 次に東京及び北海道大学附属演習林官行所伐に必要な経費、これは東京、北海道両大学の附属演習林から木材を伐りまして、木材需給の一端にも資するしという計画でありまするが、これは歳出額以上の収入を伴つておるのであります。
 次に花柳病予防対策に必要な経費、これは終戰後花柳病が非常に蔓延いたして参りまして、なかなか寒心堪えないものがあるのであります。この際司令部の強力なる援助によりまして、医藥品等につきましては米國からも供給を受けまして、これが根絶をいたしたいという計画を立てたのであります。これに必要なる経費を計上いたしました。かような次第であります。
 次に農業災害補償法施行に伴う必要なる経費、農業災害補償法は從來の農業保險と、それから家畜保險を統合いたしまして、農業災害補償制度というものに切り換えたわけでありまするが、從來農業会においてやつておつたいろいろなこれに保險の関係の事務などにつきまして、その費用の一部を國庫において負担しようというものであります。
 次に農地開発営團の資産買収等に必要なる経費、今回農地開発営團が解散いたすことに相成つたのであります。解散いたすことになりますると、資産負債というものを整理いたしまして、そうして清算いたすことになるのでありまするが、この資産の中、どうしても賣れないような資産があるのであります。さようなものにつきましては、これは一種の國策機関であるというような関係もありまして、國においてこれを買収いたしまして、そうして農地開発営團の解散、清算を容易ならしめるという必要があるのでありまして、さようなものに必要な経費を計上いたしたというわけであります。
 次に農林省所管試驗研究機関等の物件費の増加、これは農林省以外の試驗研究所は、大体におきまして七号予算に計上いたしたのであります。かかる研究機関におきましては、物價騰貴の関係上、なかなか思うように研究もできないというようか事情がありますので、七号予算でその予算化を図つたのでありますが、当時農林省所管の関係におきましては、事務的な関係上聞に合わなかつたので今回これを予算に計上いたしたということになつたのであります。
 次に商工省分室設置に伴い必要な経費、商工省はその後職員機構益々増加する一方でありまして、廳舎が現在非常に狭隘な状況にあるのであります。ところが、丁度河田町にありまするところの女子医学専門学校、即ち吉岡彌生女史の経営されておる学校の廳舎が、これを賣渡しても宜しいという話があるのでありまして、これをこの際商工省の分室といたしまして買収せんとするものであります。
 次に臨時石炭鉱業管理法実施に必要な経費、臨時石炭鉱業管理法につきましては、別途御審議を願つておるのでありまするが、この法律に関連いたしまして、石炭國家管理は大体來年の四月より実施になりまするが、その中新鉱の開発に関する部面につきましては、來年の一月からこれを調査を開始する。又國家管理の機構の整備につきましては、三月よりこの機構に着手するという関係上、機構並びに調査費につきまして、一月又は三月以降の所要額をここに計上いたしたわけであります。
 次に労働爭議の予防並びに早期解決に必要な経費、これは労働爭議というものが始まつてからでは、なかなか早期の解決というのはむづかしいのでありまして、各般の情報というものを蒐集いたしまして、そうして労働爭議を事前に解決しよう。主としてこれは情報蒐集に必要な経費でありまするが、さような経費を計上いたしたという次第であります。
 次に危機突破生産運動展開等に必要な経費、これは先年ソヴイエトにおいてもやつたスタハノフ運動というのがありまするが、丁度趣旨におきましてはさような系統に属するものであります。即ち生産意欲を非常に増強いたしまして、生産が上つた部面に対しましては、報奨金というようなことで、生産復興運動というものを展開するというのであります。さような経費を計上いたしたわけであります。
 それから特別会計におきましては、先程も御説明がありました通り、北海道の石炭手当の経費と、それから郵便局におきまして実施いたしまする割増金附定額郵便貯金というものを始めるに伴い必要な経費であります。割増金附定額郵便貯金というのは今回初めて始めるのでありまして、大体只今考えておりまするのは、一口三百円又は五百円であります。一口三百円又は五百円で一年据置きまして、そうして無利子であります。これに十万円の奬金を附けるというのであります。この措置によりまして、郵便貯金は年度全体といたしましても大した郵便貯金の増加ということはないのでありますが、これで少くとも三十億くらいの預金を吸収しようという非常な意氣込みを以てやつておる施策であります。この奬金並びに事務費に要する費用を計上いたしたいというわけであります。歳入面におきましては、これは大体雜収入を計上いたしたわけであります。租税及び印紙収入におきましては、各種の手数料であります。主なものを申上げますると、漁船登録手数料、これは歳出予算の方にも挙つておるのでありまするが、進駐軍方の指令によりまして、全國の漁船一切を登録させるのであります。登録に際しまして、登録手数料を取るというための収入であります。それからこれが七千百五十一万円の中の大部分を占めるのでありまするが、その他細かい収入といたしまして、労働基準法に基きまして、労働衛生規則というのができます。それに伴いまして安全装置性能審査というものをやるその手数料でありまするとか、或いは労働特殊設備檢査手数料でありますとか、或いは衛生管理者檢定手数料でありますとか、極く少額の印紙収入があるのであります。次に官業及び官有財産収入による官有物押下代、これは東京大学附属傳染病研究所におきまして、痘苗血清類及び予病液代の賣拂い経費があるのであります。その本年度における収入見込額を計上いたしたのであります。これは歳出の方にはこれに要する経費が計上されておるわけであります。それから次は雜収入であります。雜収入におきましては、先ず病院収入、これは國立病院及び療養所の方の入院料を点数制度で、これは病院の収入というものは計算されておるのでありますが、一点、從來三円のをもの四円に引上げた。九月一日からそれを実施したのであります。それに伴なうところの牧収入増加を取つたわけであります。それから雜収入の面におきましては二種類あるのでありますが、一つは演習林の官行研伐による賣拂い代金、それからもう一つは、東亞火災海上保險会社に対しまして南氷洋捕鯨の船舶と、それからその積荷を政府が再保險することになりまして、その再保險料収入というものを計上いたしたわけであります。捕鯨船につきましは、これは非常に大きな額に上りますので、普通の保險会社では到底この保險ができないのであります。從いましてこの六千万円という額を超えるものにつきましては、これを政府において再保險をするという制度を採つておるわけであります。
 次は電力超加算料金の受入れでありまするが、これは昨年の冬であります。昨年の冬以後、即ち二十一年十二月より本年の十月に至るまでの期間におきまして、電力超過の料金、いわゆる超過罰金でありまするが、それを計上いたしたわけでありまして、これは冬に特にさような現象が多いのであります。三億五千五百万円とありまするが、その大部分は、十二月から三月までの間に入る収入であります。既にさようなものが既定の事実となつておりまして、そうしてその金は会社に保管されておるという状況でありますので、今回これを収入として受入れる。かようなことにいたしたわけであります。概略申上げたわけであります。
#5
○委員長(櫻内辰郎君) 質疑に入る前にお諮りを申上げます。本日は大藏当局に対する御質疑だけに止めまして、明日午後二時から引続き予算委員会を開きたいと存じますので、御質疑のおありになりまする方は出席を求められまする大臣のお名前と、そうして御質疑の御通告を明朝までにお願いいたしいと存じます。大藏当局に対する御質疑だけを今日行いたいと存じまするから、御質疑がありましたら、御質疑を願いたいと存じます。
#6
○石坂豊一君 大臣の出席をお願いいたしたいのは、文部大臣、農林大臣、商工大臣、労働大臣、大藏大臣、この方々の御出席をお願いいたしたいと思います。
 只今事務的のことでございますから、大藏当局の方に御説明願いたいと思いますが、どちもこの補正予算は各省に亘つて総花式に出ておりますが、事務的に見て、如何にもこの前の追加に当然併合せらるべき性質のものでなかつたと思うものが多々あるのであります。如何なる事でかくの如く区切つて個々にお出しになるのであるか。たとえて申しますと、漁船登録というようなものも、これは当然登録しなければならんというようなことは新聞紙上等において早くから分つておつたようであります。それから又北海道の官吏に石炭費をやるということも、これは早くから問題になつておつたものと考えます。そうえらく俄かに起つた問題でもない。冒頭にあります新日本の推進運動等におきましても、こういうようなことは当然内閣の一つの方針でありますから、先の予算に繰込まれることが当然であつたのじやないかと思いますが、これらについて一々その理由を伺つて置きたいと思います。先ずその点を御明示を願いたいと思います。
#7
○政府委員(福田赳夫君) お答えいたします。お尋の点誠に御尤もな次第でありまして、私共といたしましても、予算は成るべく一度に出したいというのでありまするが、議会が非常に長くなる関係上、普通でありますれば議会が閉会いたしておる際におきましては予備金を政府においてはどんどん出しておるのであります。さような予備金で、不断ならば出すべきものでありまするが、併しながら、この議会が開かれておるというような関係上、議会の審議権尊重というような意味合におきまして、ついこの議会に予備金で從來出すべきものを出すというようなことに相成りますので、どうもだらだらとなるような傾向があるのでありまして、その点は一つ原則的に御了承願いたいのであります。
 それから今回の予算では、先ず北海道在勤官署の石炭手当の問題でありますが、これは出すという話はあつたのでありますが、関係方面とも随分長い間話しておりまして、出すという話が始まつたのはこの夏であります。夏からずつと話が継続しておりまして、ごく最近に至りまして、これを出すというふうに決まつた関係上、当時の第七号予算に間に合わなかつたという事情があるのであります。それからこの漁船登録の如きもさような話はあつたのでありまするが、関係方面の指令が出たのはつい最近でありまして、第七号予算に間に合わなかつたというような関係にあるのであります。それからもう一つ重要なのは、石炭國家管理の問題でありまするが、この問題につきましては、先般法律が出たのであります。予算といたしましても、当時一緒に出すということにいたしますれば、尚よかつたと、この点は存じておりますが、これは御承知のような石炭國家管理処理に関しまして経緯を経ておりまする関係上遅れまして、今回この予算に一緒になつておるというような状況になつているのであります。今後とも予算がだらだらに多少なるとい傾向があることは、國会の審議期間が非常に長いという点に関聯いたしまして、是非ともこれを御了承願いたいと思います。
#8
○石坂豊一君 主計局は如何にも追加予算がだらだら出るようなことを事務的に仰せられる。これは事実だろうと思います。然るに追加予算というものにつきましては、政府が六月十一日に発表しました経済対策によりましても、再追加はなるべく出さんと言うておる。なるべくやらん。つい先般の予算総会におきまして、私は総理大臣に聽きました時、こういうことがあるかと思いまして、追加予算を出すかと言つて聽きましたらば、その時に、内務省の機構の改正或いは司法部の改正というようなことは考えている。こう言われたので、そこで私は石炭の方はどうなるのかと聽いた時に、初めて思い附いたように、それは出すことになるかも知れんけれども、法律の出方によつて金高に多少の狂いがあるということを言われて、ああそうですか。それは私が考えるのに当然出なければならんと思うが、出ないというのは施行期限は來年であるから、それで政府は殊更出さんのではないかと思うが、今聽けば今年にでも出すということになれば、否決になれば出さ、通れば出す、こうい一定の草鞋を履いているのかと言つたのですが、そんなことは少しも仰せられていない。又こういうことに属するものは幾多あるということは余りなかつた。これはもう予備金があるからしてどんどん出せるとか、議会のある開議会を尊重するということは当然のことでありますが、併しこの中に初めから分つておるので事務当局において切盛りを怠るというのではありませんけれども、主計局の方ではそうでもあるまいが、他の官廳において一つとつては、又一つとるというような一つの方便をもつてやられるに限らんのでありますから、我々はかような、切つて何遍も出すとせられることは、成るべく今後なさらん方がいいと、かように考えるのであります。それから先程局長の御説明に北海道の大学演習林の官行研伐ということを申された。これは歳入収入の方におきましても見込んであるようでありますが、若干これは利益が上がるべき筈であるのに、これで見ますと、二千三百十九万三千円ですかの歳出に対して、歳入にもこれと同額のようになつております。かように収支同じようなものは何のために研伐までやられるのでありますか。これは主に政府みずから官行研伐の資材をお使いになる関係上、収支共同額にしてあるのでありますか。その点を一つ御説明を願いたいと思います。
#9
○政府委員(福田赳夫君) お答えいたします。本年度の収入といたしましては、只今お話の通り二千三百十九万三千円でございます。併しながら今回二千三百十九万三千円の一方におきまして歳出をいたしまして研伐を実行いたすわけでありますが、この研伐の全体につきましての収入は四千二百十万円となるのであります。その中二千三百十九万三千円、即ち歳出と見合う額だけが今年度の収入というふうに見込んでおるのであります。研伐によりまして相当多額の利益があるのでありますが、今年度においてそれが還て來るということを考えまして、かような金額を計上した次第であります。
#10
○服部教一君 ちよつとお尋をしたいのですが、來年度の予算はなかなか私はむづかしいものだというふうに考えておるのであります。どういうふうにお組みになるかと思つて心配をしておるのでありますが、この間の公聽で或人が言うておりましたように、全國の六・三制の問題でありますが、この六・三制度の予算を組む上において、なかなか大した金が要ると思うのです。その他も沢山要りますが、そこで官有林を伐つて、そうして学校の建築にするということ、それから又もう一つ考えられることは、住宅が少くて非常に困つておる。戰災による住宅、いろいろの官聽やなんかの住宅を建てるについての経費、これも亦莫大なものだと思うのであります。そこでこの際計画を立てて、一層のこと官有林々濫伐はできませんけれども、これを伐つて、こういう國家多難の時に、官有林を伐採してこれを使うということにしたら宜かろうと、こう思うのですが、そういう時の手続、それからそういう時には、それはどういうふうにやればそういうことができるか、答えられるならば一つそれを説明して頂きたいのであります。
#11
○政府委員(福田赳夫君) お答えいたします。官有林の伐採につきましては、官有の財産も処分するのでありますから、別にむづかしい手続としいうものはないのであります。ただやり方が相当むづかしいのでありまして、ということは近年戰争以來相当官有林は伐採を強度にいたしまして、現在では非常に過伐になつておるというような状況であります。從いまして相当多量の木材を官有林から出そうというような際におきましては道路をつけるとか、或いはレールを引くとか、いろいろなさようなことができるための施設を必要とするのであります。現在におきましてはさような方面の施設をまあでき得る限り現下の非常の際に役立ちますように努力はいたしておるのであります。本年度におきましても、相当多量の官有林を伐採しております。明年度におきましても恐らく本年度に劣らざる官有林の伐採ということは計画しなければならんというような状況になろうかと思うのであります。いわゆる手続の問題といたしましては別に大したむづかしい問題はありません。農林省におきましては伐採の計画を立てまして、そうしてその伐採のための必要なレールを引くとかいうような資材につきしまして、司令部、商工省と相談いたしますとか、或いは予算の関係につきまして、大藏省と相談いたしますとか、さような関係で、政府の意見が決まりますれば、大体その通りにできるというような状況であります。
#12
○藤田芳雄君 これは大藏省当局にお尋ねするのは少し筋違いかも知れませんけれども、北海道で石炭を必要とするのでそれをやるためにこの度、経が計上されましたが、それは尤ものことと思います。特にああした嚴寒の地でありますので、こうした経費の要るのは尤もだと思いますが、連関いたしまして東北地方、北信或いは北陸、その方面では北海道に負けないところの寒冷の地もある。又豪雪といたしましては、北海道より以上に甚だしいところが沢山あるのですが、それらのところと北海道を特に切り離して取扱われた。或いはそちらを考慮にならないということは、なにか理由がありますかどうか。或いはそれらに対して今後政府においてなんらかの形によつて、そうした方面のことを考慮下る用意があるかどうか、その点をお聽きいたします。
#13
○政府委員(福田赳夫君) 今回の石炭手当を北海道に限つたという事情につきましては、先程も申上げました通り、寒冷地というのはなかなか区分がむづかしいのであります。併しながらそれと同時に一面におきまして國家の財政等の事情もなかなか窮屈であるというような関係で、これを最小限に限定する。而もはつきりと、どつかで区分の付く方法でやろうというような関係から、実は東北或いは長野縣等におきましても、相当寒冷だという各種の批評は出ておるのでありますが、今回といたしましては、北海道だけに限定いたしたようなわけであります。
 尚將來の問題といたしましては、現在官吏の給與制度を全面的に改正することを考慮中であります。近く改正案が御審議にかかるというように考えておるのでありますが、その際におきましては、この地域給というような観念からいたしまして、寒冷地というような点は、十分織り込みまして恒久的な制度としては十分配慮ができるようにしたいというように考えておるのであります。
#14
○藤田芳雄君 只今のお話を承りまして、ただ理由といたしまして、單に区別がむづかしいので、まあ簡易な方法として、北海道と限定いたされたようでありますが、これは政府といたしましても長年よく地方事情はお分りのことでありますし、相当寒冷地と認められ、或いは豪雪地と認められるところは、各種の統計にも出ておることでありますから、こうしたものを決定されますときには、余り事を面倒がらずに、できるだけ実情に即して公平な立場において支給されるよう、今後御考慮あらんことを希望いたします。尚今度の特別地域の原案というものは、どんなように考えられたのか知りませんが、その際には、特にこの点御考慮の中に入れられる必要があるのじやないかと思います。私の質問の中に今一つ、現在として東北、北陸、信越方面の者に対して何か考慮しておるものがあるかということが一つあつたのでありますが、給與問題の方で考慮になつておるものはないでしようか。
#15
○政府委員(福田赳夫君) 中労委の裁定によりまする関係等で、一般的に政府といたしましては、給與の問題を考えております。併しながらこの寒冷地の関係につきまして、北海道以外の地域について、なにか特別の計いをするということにつきましては、只今考えておりません。
#16
○姫井伊介君 小額紙幣の回収に関聯いたしてであります。この問題ではありませんが、今日非常に紙の不足の時代に百円紙幣、これを印刷されます場合に、あの版を小さくして少くとも三分の一くらいの紙の節約ができると思いますが、その辺の御考慮はありませんか。
 次は国民貯蓄運動、これは大藏省関係でございましようか。
#17
○政府委員(小坂善太郎君) さようでございます。
#18
○姫井伊介君 この運動の最も主なる効果的な方法はどういうことをお採りになりますか、お尋ねいたします。
 次は農地開発営團の資産買収でありますが、これはあまり賣れ口のない物を國で買入れるということでありますが、凡そどんな種類の物であつて、その買入られました物の利用方法、どういう方面に御利用になりますかということをお尋ねいたします。
 歳入におきまして、さつきの演習林の賣拂いにつきましてでありますが、この賣拂いはどういう方面にどういう方法で賣渡しになりますか。又さつき四千二百五十万円くらいの賣上高を見込むと仰しやいましたが、それは公定價格によつて算定されたものでもありましようか、どうでしようか。
 次は電力超過加算料金に関聯いたしてでありますが、今日盗電でありますが。それは相当沢山あるように聞き及ぶのでありますが、この盗電の調査方法はどういうふうに進められておりますか。尚その盗電に基きますところの料金、この収入は凡そどのくらいのお見込なものでしようか。予算の上にありませんが、関聯いたしまして以上お尋ねいたします。
#19
○政府委員(小坂善太郎君) お答えいたします。第一点の百円札の大きさを制限いたしまして、紙を節約するお考でありますが、一つのお考と存じ上げますが、私共非常にこれは微妙な関聯を持つものでありまして、実はこの大きさを持ち、一種の体裁を具えますところに、百円札の百円札である感じが出てくるような感じも多少考えられるのでありまして、これはあまりに簡單なものに扱つてしまいすと、ますますこの百円礼の実質的の價値が下落したものであるというような考を持たれるのではないかというような氣持もいたしておりますので、只今のところはあの大きさでやつて参る考でおります。ただその状況の変化によりまして、又御提案のようなことも考えて見る時期もあるかと考えておりまするが、只今のところはさようなことは考えておりません。
 第二の貯蓄運動の実質的な推進方法いかんということでございます。これは我々國民の実際蓄積せられましたる資金を以ちまして、生産を再興いたすというが、どうしても今後のインフレ対策の上に欠くべからざる重要な点と考えておりまするので、極力貯蓄運動を推進いたしておるのでありまするが、一方におきまして貨幣價値が低落しているという現状は、これは或程度否めないのでありまして、貨幣價値が低落している時に、特に貯蓄をしてくれということは、なかなか精神運動としては非常に尤もなことでありますが、実質的に国民に利益の観念を與えることが国難であります。この点を最も効果的に國民に納得して頂くというような方法を講ずることが一番重要であると思うのであります。我々といたしましては、先ず根本の考え方といたしましては、通貨に対する信任、通貨に対する國民の信頼感を失わせんように、例えば新円の再封鎖をやるとか、或いは平價切下げをしてやるとか、そういうようなうなことは無意意であるし、混乱を起すばかりであるから絶対にしないということを高く揚げております。そういう根本の信頼感の上に立ちまして、更にこの預金の秘密制ということを守るというふうに申しております。この貯蓄をしておりますると、大体その人の預金によつてその人の資産状態が分るから、これが課税されるだろうというようなことで貯蓄をしない。即ち手持の金を常に身に附けている。そうして、直ぐ物に換えたくなる。換物運動をしたくなるということがございますので、個人の預金というものは、これは直ぐ課税の対象にならない。直接それを調べ上げて、その人の資産推定されることはないというような点を申しておるのであります。この考え方を一環といたしまして、無記名の預金も推奨いたしておるようなわけであります。又、一方物價の昂騰と関聯いたしまして物價附、物を附けて貯蓄をして頂けば、それに対して、福徳定期等の考に現われておりますように、物價を附けまして、或程度の價幣價値の低落を補つているというような考をいたしているわけであります。それから第三、第四点には、技術的なものでありまするから、主計局長からお答を申上げまするが、第五点の電力の盗電の件であります。この点に関しましては、先ず、メーター、計器類を整備することが必要であるのでありまするが、この計器類を整備いたしまするに相当の資材と資金が要るわけであります。これにつきまして、いろいろ直ぐに調べ上げれば、それだけの超過料金の収入があるわけですが、それ正確に調べるためには、又金が要るということになるのであります。この点に関しましては私共といたしましては、所管外でありまするから、明日商工省の当局からお答え申上げるようにしたいと思います。
#20
○政府委員(福田赳夫君) お答えいたします。演習林の材木をどういうような方面にどういう價格で賣るかというお話でありますが、賣る方面といたしましては、これは木材の統制をやつておりますので、その統制に基きまして切符が配給されておるわけであります。その切符を持つて來た人に賣る。即ちこれはどういう人が來るが分りませんが、一般の或いは住宅であります。とか、或いは進駐軍用でおりますとか、各種の方面から來ると思うのでありまするが、そういうような統制計画に從つた切符所有者に対して賣つてやるということになります。値段は、これは石三百円乃至三百五十円、マル公であります。マル公で賣却しております。それからもう一つ、農地開発営團の資産はどういうものが政府に買われるかというお話でありまするが、只今予定いたしておるのは、主なものは機械、それから測量用の器具、それからトラツク、それから開発営團事務所備付の備品、それから事務所用の土地建物、それから鋼材を多少持つているのでありまするが、その鋼材というようなものを只今予定しているわけであります。
#21
○石坂豊一君 先程の質問を継続さして頂きたいのでありますが、この官行斫伐の収入、二千三百十九万三千円は今年度に収入する分だけで、後に又収入が残つているということである。これは所要経費だけ編入になつているのですか。その点を一つ。今一つお聽きしておきたいのは税務機構の拡充及び徴税の方面において非常に努力をしなければならんことは政府当局も認めておられるわけでおりますので、これは非常に急を要することと私は考えるのであります。沢山の未納金、滞納金及び新たに賦課すべき徴税金が多いのでありますから、これに対する所要の経費は先程議決いたしました追加予算で足りのでありましようか。私は恐らくそれで足らんと考えております。それに対する対策はこの予算に見積つてないようでおりますが、今後どうなさるお積りでありますか。その点を御説明願いたいと思います。
#22
○政府委員(小坂善太郎君) お答えいたします。御指摘の第一点の演習林の官行研伐の費用でありますが、これは石坂さんの仰せられました差当りの必要経費を計上しているわけであります。収入は更にあるわけでありますが、仕事に見合わしたものだけ計上しているわけであります。第二点の徴税を強化いたしますために必要な経費の点でありますが、これは他の行政機構のいろいろな改変に伴います費用と一緒に一括いたしまして、予算補正第十号を提出申上げたいと思つております。これは今週中に御提出申上げて御審議を煩したいと思つております。先程も石坂さん御指摘の通りいろいろの予算がちりぢりになりまして、切れ切れのものが次々に提出されることは望ましくないことは、大藏省当局といたしましても十分考えているのでありますが、何分にも、御承知のように一つの機構を変える問題等はいろいろな方面と連絡をせねばならん点がございますので、その実体が明確になりません中は、これに從います経費も計上できないわけでおります。この面におきまして次々に予算が切れるようなことになるのであります。その点いろいろ御迷惑をかけて恐縮に存じますが、何卒御了察を賜りたいと存じます。
#23
○石坂豊一君 御説明によつて了解することを得ましたが、併し文句を言いますと、徴税機関の拡充整備等につきましては、これは初めから分つていることであります。我々の手許に毎月各方面から陳情も出て來ます。これは又誰かが操作して出さしているのかも知れませんが、そうでなく、眞に必要に迫つて誠に見て同情に堪えない陳情も甚だ多い。かようなことは政府においてただ同感しておられるというようなことが徴税上非常に憂うべきことになるのであります。事は済んだことであるから仕方がありませんが、この前の追加予算に出されて差支えない。準備ができにていることと思つたのであります。併し只今の御説明によつて追つ駈け、この後で追加予算でそれを調整せられるということであれば、我々はそれを速かに拜見したいと思います。

#24
○木下源吾君 二、三お尋ねしたいのですが、北海道の石炭代を支給してやるということについでは当局で深切にやつて頂いて、北海道は非常に感謝していると思うのです。けれども、外の方面のこともお話がありましたが、何せ北海道の寒いことは非常に、石炭を焚くことが習慣になつておる。二トン何ぼうというように配給になつても、今一トン千何百円しますから、そこでまだ足らんというようなことを言い出すと思うのですが、それはそれとして、とにかく北海道道の寒いということははつきりしておるのである。実は北海道の燃料炭、これは特別價格を一つ認めるわけには行かないものでしようか。というのは今日北海道の石炭燃料炭が、私はこの間帰つて、自分の家庭で何したのは千人百円ぐらいにつくのです。運搬皆入れて公定價格を入れて、炭の質にもよりますけれども、我々の家庭でも四トンぐらい焚くのです。毎年、それは節約して半分にしても三千何百円要るわけです。半分では到底足らん。どんなにしてもやはり一家庭では三トンは要ります。配給はそうありませんから、それでは薪ということになれば、薪一「そく」やはり千六百円くらいします。これは三尺六寸の薪が百把です。これは石炭一トンに対して、どうしても二「かま」以上になります。從つて千円も六千円もの燃料になるのです。そこでどうしても北海道は石炭がなければ仕事ができないのです。私は考えるのに炭價を千二百円と決め、運賃を入れて千六百円もというものは、これは非常な値上りです。元は五円五十銭か、八円のものがこれぐらいの値上がり、ひどいです。而も炭價を決めるというということは、これを使つて物を生産するという面から炭價を決めておると、私は考えておるのであります。ところが一方家庭用煖房の炭というものは直接生産にはならんのです。これを使つて自分の生活をしても、自分の給料といえば、給料はその割に高くないのです。石炭を使つて製品を作ればそれを加えて行くことができる。それならばちつとも高くならない。こういう直接生産の面から決めた炭價と、どうしても煖房に焚がなければならん、生活必需物資としての煖房用炭價というものは、これは当然区別せらるべきだと考えるのであります。これは特に特別價格は六百円になつております。こうい價格でやはり煖房用炭というものが考慮されなければならんとこう考えておりますが、北海道の煖房用炭に限り特別價格にするということについて何かお考かどうかということと、もう一つは官吏の諸君には、石炭の何がありますが、今地域的にいは、北海道とは区別がなかなか……、公吏の諸君は、机へ向い合つておつて、自分は石炭を貰つた。公吏の前で働いておつた人は貰つていないと、こういうことになる。そうすると、それは当然使われておる方面に要求することになる。そうなりますと現に北海道ではこの公吏は、何で行きますと一億二千万円要ります。道聽から市町村にかけて……、ところがこの財源はございません。それはもう私が申上げるまでもなく大藏当局よくお分りです。内務省も分つております。北海道は取るだけは一切歳入も殆ど取り盡しておる状態なんでございます。これは先程局長のお話では國家はそれは知らんと、こう言われるけれども、そういう途を拓きました以上は、地方の財源というものはいわば國の特別会計のようなもので、そうして分興税が一律に決まつておつて、特に北海道がこういう特殊的なという場合においては、分興税を増すなり、或いはその他の方法で國家でこれは何とかなさらなければならんと、こういうように考えておりますが、これはやがての問題でありますから、よく考慮を願つて置きたいと思つて居ります。
 そこでもう一つは、五十銭の札は、一体どのぐらいの印刷費並びに紙代等が嚴密に掛かつておるか。これは一つ御計算になつたことがあるかどうか、恐らく我々があのぐらいのものを印刷しますと三円も五円か掛かると思うのでありますが、なかなか大藏省はこれをうまく造つておるから非常に安く造つておるかも知れませんけれども、凡そこれは興味的でありますが、どのぐらい一体かかつておるか。どうも普通では五十銭や一円や二円では間に合わないように思うのですが。うまいことをやつておるかも知れませんが、これは今でなくてもよい本当にどのぐらい掛かつておるか計算して調べて貰いたい。
 次には大学演習林の斫伐ですが、これは一体北海道のどこの演習林を石数にして、どのくらい伐るか。そうしてこの價格は勿論停車場價格だろうと思う。三百円、三百五十円……恐らくこれは利益になつておらんと私は断じてよろしいのだが……。必要な経費だというのは区分は一体どんなのか。この役所のこのくらいの木を伐るのに役所の普通の経常費はまあ加えておるまいと思う、恐らく。樵夫、籔出し、搬出、それから停車場までの搬出こうなると思う。これはこの経費というのは一体どこまでが搬出……公定のどこまでがこの経費で、この外に恐らくこれを監督するお役人の給料や、いろいろとこういう経費があるがあるが、これはないと思う。これも一つ嚴密に御計算しておいて下さい。恐らく今まで木材を原木で賣れば、原木代金は黙つておつても入つて來るが、官行斫伐をやると、これは赤字になる。余ほどうまくやつても赤字になるのです。この経費を、唯経費というだけではあなたもお氣づきがないと思うのです。これはよくお調べ願いたい。本当にどのくらいが掛つておるか。今でなくてもよろしいです。大学演習林の木はどこの木を一体伐るか。そうしてこの経費というのは山元、馬車代、何々いうように加算して貰いたいのと、もう一つは、インフレがこれからどんどん昂進すれば、勿論予定價格よりも高く賣れる。炭が公定價格で手一ぱいで賣れるだろうと思うが、今木材は公定價格を下廻つておるような実情であるのだが、この点は一つはつきりお分りになつおるのかどうか。何せ木材のことは今こら見ておつても、雪が少し天候の工合などで少しまずいことが行くというと、これはえらい損害をしなければならん、手をつけた。一日経つて明日はまるで山になってしまつたというようなとになるのだから、そういうような不時の損害をどこかで見てやつておるかどうか。そうでないというと下請にやれば從に損害を受けて、そのためにこそ、下請に今度は緩い計算で請負わせなければならんということができるのであります。そういうようなことについて政府のやることが、実際民間或いはその他の人達がやると同じような注意を拂つて、そうしてその努力をしておるかどうかという今後の問題もありますので、それらの計算については、一つ十分に綿密な計算を出して貰いたい。
#25
○政府委員(小坂善太郎君) 第一の点、石炭の、北海道在住者に対しましての消費賣格と生産價格と、或いは一般價格との間に差等を設ける件でありますが、これは誠に一つの御尤もな御提案と存じますが、只今のところ、全般的にこの價格を二重價格にして、國家が補給金を出すという考え方について、相当檢討さるべきものであるという議論が支配的なのであります。事程に、米價を決定するに際しましても、これを一元的に決めているような事情によつても、お察し願いたいと存するのでありますが、二重價格にいたしておきまして、國家が補給金を出すという行き方で、結局その補給金が生産者の手許に入るまでに、時間的なずれがあり、そのずれがいろいろな面において副作用を持つて來るということに鑑みまして、石炭の價格にいたしましても、恐らくこれを御提案のようにすることは、現状においては困難かと考えられるのであります。併しながら御提案の御趣旨は、よく分りますので、そういう趣旨を地域差給というようなものにでも織り込んで行く方法も一案ではないかというように私共は考えておる次第であります。
 第二点の、地方職員について、今回官吏に対して出しましたと同様の石炭手当を支給する件でありますが、これは私共といたしましては、大体北海道在住者に対しての石炭手当が必要であるという観点から、この支給をいたしておるのでありますが、公共團体の職員に対して、政府が手当を直接支給するわけには参りませんからこの点は含まれていないのであります。併しながら政府のそういう趣旨に、或程度他に準用さるべきものであるというように考えるのでありますが、只今御指摘のように、公共團体における財源の問題、この問題が相当窮屈であろうとも思われますが、公共團体自身としては、極力その財源を考えて、やつて貰いたいように希望しております。併し全般的な今後の問題といたしましては、この政府並びに地方官自治團体におきまして、これを総合的に考え、殊に地方自治團体の財政の確立の問題に対して、今後政府も、いろいろな観点からこれを檢討いたし、この地方財政を立て直すように考慮したいと思つておるわけであります。
 それから第三、第四の点につきましては、ちよつと只今のところ、資料がありませんから、明日取調べまして、お答えいたします。
 更に五十銭札につきましては、大日本帝國とあります点、或いは図案の点につきまして、これは今の時代にいかんのでありますから、これを改めるように考えておるわけであります。いずれ資料を取揃えまして申上げます。
 第五点の木材の價格の点でありますが、これも関係当局と打合せまして、お答え申上げることにいたします。
#26
○西川昌夫君 先程來小額紙幣のお話がありましたのですが、紙幣の問題に関聯いたしまして現在の銀行間の現送問題、いろいろ汽車の中や電車の中で盗難に遭うとか、非常な危険に暴されておるのですが、こういつた取引の金額は非常に嵩んで來まして、物價が百倍になつて現在最高が百円札だけであるということは、既に無理であろうと思います。物價が百倍になつて百円札で押さえて置くということは、戰爭前において今全部一円札下取引しろというのと同じで困つたことですが銀行間の現送区間の途中でもつて事故が起るというような問題が、新聞記事にしばしば現れるのでありまして、いろいろ産業業界においても銀行取引が多いのでありまして、百円札だけに押えて置くということが、先程どなたかの申されたように千円札、一万円札を発行しなければいけないのじやないか。ただ形式に囚われて、百円札に押さえるということがどうかと思うのですが、この間の千円札一方円札の発行の御用意が政府にお考があるかどうかお伺いしたいと思います。実際に百円札が一円札の値段しかないと思いますから無理と思います。
 次に先般の追加予算の際に波多野さんでしたかの要求によりまして、國民所得九千億の問題について説明の要求があつたけれども、私聽いておりませんで、ちよつと欠席しましたから、専門委員にお聽きしたら、やはり説明がなかつた。ごまかしてしまつたらしいのですが、これは是非説明して頂かんと納得がいかんと思います。これはお願いしたいと思います。何か印刷物で詳しくお願いしたいと思いす。どうか今度ごまかさんでお願いいたします。それからこの間大臣に御質問申上げたのですが、一千億の税金を取るのに九千億と仮にこれを承認して、十二月から三月までの四ヶ月に対して三千億円の所得に対して一千億の税金をとるのに危惧の念を懐いておるのですが、現下の経済事情から申しますと、電氣の問題が一番最大問題でありまして、電氣事情がこの逼迫して來ますと、國民所得に非常な影響を來すわけでありまして、石炭問題は國家を挙げて問題にして、増産に励んでおりますが、現状のような電氣の事情では三千億の所得はおろか、どういう計算か分りませんが、非常な影響を受けるのではないか。石炭を焚く煙突のない工場はあつても、電氣モーター使わない工場は全國殆どないと思います。かほどに石炭以上に電氣はは生産の根源であります。これが現在のように一週間一回來るか、二回來るか分らんような状況でありますれば、殆ど産業の壊滅状態であります。よつてそれに基く税収入の点も、ただ工員に給料だけ拂つて、工場主、会融等は収入の面ではもう休業状態でありまして、殆ど赤字だ、かような面から税金は骨が折れると思うのですが、この点どういう見透しであるか。これは商工大臣に來て頂いて特に税の面からも関聯して御説明願いたいと思います。非常にこれは重要な問題でありまして、又電氣の足らないのに便乗しまして、三億五千五万円の収入を得ようという、えらいお考をしておるようでありますが、電氣のもともとないのに超過料金をとつて、収入を得ようと企らんでおるようでありますが、これらはどうもどうかと思うのですが、元がないのに三億五千万円の罰金を科す。そうして今度の收入の六億四千万円の過半は罰金で儲けようという、そのお考をお聽きしたいのですが、昨年の超過料金がどのくらいであつたか、そこら辺の、三億五千万円の算出基礎を詳細に御説明願いたい。昨年よりも少し……既に新聞紙上でも電氣局の発表でも昨年の底を割ること二割とか三割というように、絶対量が足りないのに、超過料金をとるほど使うこともできない。又一齊停電であれば当然メーターは廻りやしないから、この収入は得られるかどうか、これはただ帳面の尻をつけた。それしか我々はとれないのですが、この点納得いくような御説明を願いたい。からつぽの電氣じやメーターが廻らんですから、その点はよく一つ御説明願いたい。
#27
○政府委員(小坂善太郎君) 最初の百円紙幣をやめて、まあ、今のように最高百円紙幣ということでなくて、更に計算の單位を上げたらどうかと、いう御指摘でありますが、これは更に恐らく千円札を出す、その上も出したらどうかという御提案のように心得るのでありますが、そういうお札が出まして、我々が千円なり一万円の單位で貨幣を流通させることにいたしますと、非常に心理的にインフレーションが昂進したという感覚を持たせまするし、又その感覚が更に貨幣に対する信念を失墜させる一つの要因にもなるように思いますので、我々としては百円札を以て、少し携帶に非常に手数がかかるようになるかも知れませんけれども、その点はそういうふうに沢山の紙幣を扱う方は非常に幸福なんであつて、まあそういうことをした場合には、大いにこれを濫費しないような氣持を以てやつて頂くということが必要なんではないか。こう考えておるのであります。從いまして百円紙幣を以て一つの計算単位として行くという考え方に現在変りはないのであります。
 第二の國民所得の九千億の点でありますが、これは御承知のように国民所得の計算方法を大体三つに分けておりまして、一つは生産の面から参りまする生産國民所得という方法と、國民がその生産された物を消費しまする過程においてこれが、分配されて参りまするから、分配國民所得という考え方による方法、それから第三に國民が、國民総支出と申しまするか、結局財政支出であるか、産業投資であるか、國民消費支出であるかということになるので、それらを合計した國民の総支出という考え方であります。次にまあ今申しまする國民所得の九千億というのは、生産國民所得の場合を申しておるのでありますが、更に國民総支出というような考え方、ケーンズがやつております考え方によりまして算出いたしますると、一應一兆億に上ります。それで只今お話のお答え……、非常に詳しくというようなお話でありましたが、これで御満足を得るかどうか分りませんが、大体申上げますると、この國民所得の支出面は大別いたしまして、只今申上げたように、財政支出であるか、産業投資であるか、或いは國民の消費支出であるかということに分れるのであります。第一の財政支出というものは、國家財政の支出と地方財政の支出とからなつておりまして、第二の産業投資は本年度の新しい投資、即ち國民経済の資本を新しく形成する部分でありまして、又第三の國民消費支出というものは、国民生活を維持し、労働を再生産するために必要なる消費支出であります、この三つの支出面の中、本年度の一般会計予算総額は約二千六十六億円でございまするから、この國民所得の大体二割三分に当るのであります。即ち財政資金としては、この外に特別会計の公債、更に地方財政等が追加されるわけでおります。次に産業投資と國民消費資金につきましては、インフレーションが一方において進行しており、又統計資料というものも十分整備されておるものとは考えられていたい現状におきましては、残念ながら非常に正確な計数を得ることはできないのでありまするが、又止むを得ない点もあるかと思うのであります。そういうような観点下、計算をいたして、九千億円と申しておるのであります。その構成等につきまして申上げますると、戰爭前の平常時におきましては、國民所得の構成は、勤労所得が約四割弱、個人の業主所得が約三割強、その他法人所得、配当、利子、地代、家賃、官行企業所得といつたようなものが三割という比率になつておつたのであります。即ちこの勤労所得と、個人業主所得との割合が四対三であつたのでありまするが、戰後におきましては御承知の経済の混乱期になつておりまするので、國民所得の構成を正確に把握いたしますることは相当困難なことなのでありまするが、勤労所得の占める比率が著しく減少して参りまして、農業、水産業、鉱工業、商業等の個人業主所得が國民所得の中に相当大きな割合を占めるようになつたのでありまして、昭和二十一年中におきまする一年間について見ますると、勤労所得四に対して個人業主所得が一となり、戰前に比べまして極めて大きな変化をしておるというふうに思われるのであります。大体以上のような点を一つ御承知願つて置きたいと存じます。
 第三に、電力の罰金を財源に充てるという点でありまするが、これは本年十月までの実際の超過についての罰金でありまして、この期間は御承知のように夏期は渇水とは申しましても相当に電力があり、秋の潤水期の当時のものでありますから、只今の渇水期に入る以前のもので、電力行政全般につきましては、私も相当に意見を持つております。併しこれは私の権限外でありますから、明日商工大臣から詳しく申上げるように思つております。要するに、これは実績に基きましたる罰金でありまして、決して架空なものではなく、又今後全然こういうものが取れんということも私共予想しておらないのであります。以上を以てお答といたします。
#28
○委員長(櫻内辰郎君) お諮りいたします。
#29
○服部教一君 ちよつと……。五十銭紙幣の引換えの問題でおりますが、これから新たに出すやつは、そういう新意匠によつてやることはよかろうと思いますけれども、元からあるやつはそんなに引換えまでして、この金の足らなくて困つておるときに、その必要は私はないと思うので、ちよつとこの点は私の意見だけを申上げで置きます。
#30
○委員長(櫻内辰郎君) お諮りいたします。明日午後二時から質疑を続行することにいたしまして、本日はこの程度で散会することにいたしたいと存じます。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#31
○委員長(櫻内辰郎君) これにて散会いたします。
   午後四時八分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           木村禧八郎君
           西川 昌夫君
           西郷吉之助君
           村上 義一君
   委員
           木下 源吾君
           石坂 豊一君
           小野 光洋君
           左藤 義詮君
           鈴木 安孝君
           木内 四郎君
           小畑 哲夫君
           佐々木鹿藏君
           田口政五郎君
           飯田精太郎君
           岡部  常君
           岡本 愛祐君
           奥 むめお君
           河野 正夫君
           島村 軍次君
           高田  寛君
           服部 教一君
           姫井 伊介君
           藤田 芳雄君
  政府委員
   大藏政務次官  小坂善太郎君
   大藏事務官
   (主計局長)  福田 赳夫君
ソース: 国立国会図書館
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