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1949/02/15 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 商工委員会 第2号
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1949/02/15 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 商工委員会 第2号

#1
第005回国会 商工委員会 第2号
昭和二十四年二月十五日(火曜日)
   午前十一時四十四分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○貿易振興方策に関する調査の件
 (爲替レートに関する件)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(小畑哲夫君) 只今から商工委員会を開会いたします。
 貿易振興は我が國にとつて何を措いても努力しなければならん重要な課題であります。日本は歴史的に見て常に海外の原料を購入して國内で製造し、その仕上品の大部分を海外へ賣却して、必要な原料及び食糧の輸入代金を支拂つて來たのであります。從つて國際経済との関連なしに生活して行けないのでありますが、今回それが單一爲替レート設定という問題を通じて海外と接触することになるのであります。久しく海外から遮断されて、いわゆる封鎖経済の下にあつた日本としては、実に重大な問題であります。そこで貿易振興方策に関する調査を実施する第一着として本問題を採上げることにしたのであります。
 この問題については前々國会でも一度委員会を開いたことがありますけれども、その経済九原則の指令があるなど事情は非常に変化いたしました。そこで新事情に基いて政府でも各種の作業を実施しておらるる模樣でありますので、その経過と今までに出た結論をお聽きいたしまして、商工政策のあり方についてお互いに考えて見ようと思うのであります。そこで議事の進行は先ず政府側から、この問題を繞つて各種の調査、研究がなされておると思いますから、その内容について説明を求めまして、然る後委員の質問、意見の交換を行うことにしたいと存じます。そこで本日は物價廳と経済安定本部と貿易廳と商工本省からおいでを願うように運んでおりまするが、いろいろお仕の関係上、或いは午後にお見えになるところもあるかと思いますが、大体私の方ではこういうことを御説明願つたらと思つておるのでありますが、先ず貿易廳の方からは最近における貿易の動向、複数レート実施の実情、過船最低レート四百五十円の制限を実施した結果の説明、一本レート実施の際の影響対策等、全般的な御説明を願つたら……。それから経済安定本部の方からは現在行なつておる爲替レート設定についての作業の状態、調整金の問題、一本レートと五ケ年計画との関係、將來の貿易構造の見透し等について御説明を願つたら……。物價庁の方からは一本爲替と物價との関係、物價改訂の見透し、円安商品における原價計算等について御説明を願つたら……。商工本省からは爲替レート設定に対し、生産面に如何なる対策を計画なさつておるか、極くまあ大体でありますが、こういうような範囲で御説明を願つたらどうか。そののちこれに対してもつと堀り下げて研究を進めたいとこう考えておりますが、如何でございましよう。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(小畑哲夫君) そういうことにお願いして、今から政府側の御説明を願いたいと存じます。最初に中川安本政務次官から……。
#4
○説明員(中川以良君) 経済安定九原則の問題につきましては、各方面から最近いろいろ御質疑等がございますが、政府といたしましては、未だ何らこれに対しまするところの決定的の結論をも得ておりませんし、今日ここに政府を代表いたしまして、政府の意見といたしまして申述べる段階に達していない次第でございます。從つて本日は経済隈安定本部におきまする今日まで作業をして参りました経過等につきまして、御説明を申上げたいと考えております。殊に本爲替レートの問題につきましては、非常なデリケートな問題が多々ございまするので、司令部方面におきましても極めて愼重にこれを取扱つておりまするので、從來往々報道機関等におきまして、各省の作業等が誤まり傳えられまして、これが一應発表せられ、その度にいろいろと各方面より嚴しい警告を受けております次第でございますので、さような意味におきまして皆樣お聞き取りを願いまして、これが各方面へ誤つた反響を起し得ないように愼重なるお取扱いをお願いを先ず申上げたいと存じておる次第でございます。
 この経済安定九原則は、昨年の芦田内閣当時に経済十原則といたしまして、マツカーサー元帥の書翰を以て示されましたあの十原則と全く同じようなものでございます。ただここに大きな相違がございまするのは、今回の経済安定九原則は、昨秋経済科学局のドクター・フアインがアメリカに参りまして、米國の明年度におきまするところの日本に対しまする援助に対しいろいろな資料を以ちまして、今後一層積極的により多く日本を援助することを力説をいたしたのでございまするが、その結果從來ヨーロッパ方面におきまするマーシヤル・フラツに基く援助に対しましては、各國ごとに双務協定を結びまして、その援助資金のおのおのの使途までも嚴密に各國ごとに協定を結んでおります。かような例に則りまして、日本に対し、今後日本がアメリカの援助を受けるからには是非かようなものは嚴守をし、日本の経済安定、日本の自立のため一層の努力を要請して参りました嚴重なる指令として、これがワシントンよりマツカーサー司令部に参つたのでございまして、從つて司令部といたしましては、今後この経済九原則が日本において十分に実施せられない場合には、一層嚴重なる指令をし、又は今後の援助に対しましてこれを減らすとか、或いは援助をいたし得ないとかいうところまで主張をいたす大きな権限を持ち、又権威を持つた指令として現れて來ておりまする次第でございます。
 それからもう一つは、從來の経済十原則は爲替レートの問題には何ら言及をしておらなかつたのでございまするが、この度の経済安定九原則には、これを実施いたしまするために單一爲替レートの早急なる決定ということを強く向うから言つて参つておりまするような次第でございまして、この点が大きなる相違であろうと存じます。そこでこの指令を昨年末に受け取りますと同時に、政府におきましては早急にこの九原則の果敢なる実施につきまして努力をいたすことに相成りまして、経済安定本部を中心にいたしまして、各関係省と緊密なる連絡を取りまして、あらゆる角度よりこれが実施に対しまする種々の檢討をいたしておりまする次第でございます。即に今後全國民の耐乏と努力によりまして、日本経済の安定とこれが自立化に対しまして、懸命なる熱意を傾倒いたさなければならないと存ずるのでございます。経済安定本部におきましては、これに関しましては、只今の爲替レートの設定、それから價格体系の調整、賃金の安定、財政金融の健全化、食糧の確保、生産増強と企業の合理化、それから輸出の振興等につきまして、一つ一つ檢討を各関係省とも連繋を取りまして加えつつございます。更にこれに対処いたしまして、行政整理の問題は只今内閣の方で研究をし、失業対策に対しましては、労働省におきまして鋭意対策を練つております。尚財政改革の点につきましては、大藏省を中心に審議会を持ちまして、只今いろいろと研究を続けておりまする次第でございます。そこで爲替單一レートにつきましては、昨年の暮に單一爲替設定対策審議会を設けまして、経済安定本部総務長官がこれが座長となりまして、各産業界の代表者、金融界の代表者、並びに学識経驗者等を審議会の委員にお願いをいたしまして、今日まで前後七回に亘りまして、眞劔なる討議をいたしておりまする次第でございます。そこでこれの討議をいたしまするにつきまして、一應爲替レートの設定につきまして、先ずかようなる構想の下に審議を進むべきであろうという一つの審議に対しまするところの案といたしまして、経済安定本部におきまして作業をいたしました要綱につきまして、最初の一應ここに申上げた見たいと存じます。これは決して決定をいたしましたことではないので、一つの審議をいたしまする段階における考え方といたしまして、かようなことを根本的に、基礎的に置きまして、審議を進めて行つたらどうかという一つの案に過ぎないのでございます。
 それは、爲替レートは現下の國民経済の自由性を総合勘案いたしまして、次に申上げるところの緩和措置の限度と睨み合せましてこれの決定をしたい。そうして國際経済参加のため、企業の合理化、國内物價水準の安定等の要請に應うるとともに、レート維持の可能性につき内外の信用を保持するに足る水準とすべきである。
 次に單一レート設定により生じまするところの貿易資金の黒字は、生産水準の向上、企業の合理化の完了に至るまでの暫定措置といたしまして、爲替レートの設定に伴う國内物價及び輸出貿易の影響を緩和するためこれを財源といたしまして、次の措置を講ずるも、能う限りその額を節減いたしまして、経済の復興を目途とする使途に振り向けること。
 一、輸入物資中食糧その他その價格の引上げが生計費に対する直接の影響度の大きな物資につきましては、これを國内價格水準に一致せしめるため、輸入補給金を交付する。
 一、主として輸出用の原材料となる輸入物資については、特定の物資を除き、輸入補給金はこれを交付しない。一、前二項以外の輸入物資につきましては、輸入價格の値上りは産業の各段階に亘る操業度の向上、企業の合理化によつて極力吸收することといたしまするが、これによるも尚値上りが大幅のため究極において、物價水準に著しい影響を與えるものにつきましては、補給金を交付する。
 一、輸出につきましては、原則といたしまして、輸出入單一レートによりまするが、これによつて当面輸出不能に陷る企業の中、將來この單一レートにより得る見込みのあるものにつきましては、一定の金額と限度の範囲内において輸出補助金を交付する。
 一、設定された單一爲替レートは、これを絶対に維持することといたしまして、これを指標として國内産業の合理化を強力に推進いたしますると共に、右の輸入補給金及び輸出補助金の逐次減少をいたしまして、眞に單一レートに移行されることを急ぐ。
 一、單一レートの設定によりまして、特定の産業に生ずることのあるべき大幅の輸出差益につきましては、これを利用いたしまして、輸入補給金、輸出補助金の節減に資する。かようなことを大体基礎的に考えたらどうであろうかということをいつております次第でございます。そこで單一爲替設定対策審議会におきまする結論といたしましては、今日出ておりませんが、大体の動向といたしましては、レートの額によりましては、できるだけ円高に決定すべきが今後の日本の正しき産業の再建、経済の復興のためによいであろうという意向でございまして、凡そ三百円乃至三百五十円見当の間が論じられております。尚只今の要旨にもございましたので、これを一度決めた以上は將來改訂しないのである。よしんばこれを円高に改訂をいたすことがございましても、即ち三百五十円を三百三十円に改訂をすることがあつても、円安にいわゆる三百五十円を四百円に訂正をするというようなことは、絶対にあつてはならないということを言つております。これが設定の時期でございまするが、これは從來一應日本の産業に大きな影響を及ぼし、又ややともすれば非常なる混乱を招く虞れがございますので、半年くらいの猶予期間が必要ではないかということが、論議をされておつたのでございますが、客観情勢は極めて急でございまして、而も昨年末以來多くの企業におきましては、すでにこれが心構えを決めまして、各合理化並びに経営の自立化に対しまして、懸命なる努力を只今いたしており、相当の決心もできておりますが、この際に徒らに長くこれを延ばしますことは、却つてその利益よりも弊害の方が大きくはないか。事ここに至つてはやはりできるだけ早く決定することが至当であろうということも、大体大勢の意見が一致を見ておりますような次第でございます。それから物價体系の今日の状態を飽くまで堅持をする。この爲替レートの設定のために國内の物價体系を改訂するというようなことは考えない。改訂をするにいたしましても、只今要項にも申しましたごとく、個々のものがいわゆる調整されるものはあるといたしましても、これが國民生活に大きな影響を與えない。又基礎産業に打撃を與えるごとき物價の改訂はいたさないというような考え方を、一應持つております次第でございます。そこで一つの作用といたしまして、一例を申上げて見ますると、然らば爲替がどれだけに決まつたら、今日日本の輸出産業はどういうような状態になるかという点について、檢討を加えて見ますると……、二百七十円にいたしますると、今日の現状のままにいたしますると、輸出産業は今日の一五%しか輸出ができないことに相成ります。三百円にいたします場合には五一%、三百三十円にいたします場合には六〇%、三百五十円にいたします場合には七〇%、四百円の場合は七三%、四百五十円の場合には八九%、こういうような結果を見ております。
 要しまするに、この九原則によりまして國内の企業が合理化され、経済の自立化が見られますることは、何と申しましても今日最もよいチヤンスでございまして、從來のような膏藥貼りではいかないのでありまして、多少の出血が伴いましても、この際に大切開手術をいたさざるを得ないと存ずるのであります。併しながらこの際にこの経済安定九原則の節にかかつて残りまするものは、飽くまで正しい努力をいたす熱意のある、そうして技術を持つたものが残る仕方でなければならんと存じます。從來のような正直者が篩にかかつてしまつて、正しくないもののみが残るというような姿が絶対にあつては、日本の経済の安定はできないし、この経済安定九原則の実施も私はできないであろうと存じます。かような意味におきまして、これが実施につきましては、國民各層が飽くまで耐乏生活に堪え忍んで、國家再建のために労資協調、懸命なる健鬪をしなければならないと同時に、今日の統制経済の様式等につきましても再檢討を加えまして、この整理改善、簡素、強力化を果敢に実施をいたしまして、而して統制様式の中に眞に競爭原理を織込んだ姿を作り出さなければならないと存じます。同時にこれによつて官廳その他の行政整理を敢然と断行をいたしまして、從來ややともいたしますると、官廳機構が複雜であり、且行政上腐敗墮落の点等が見受けられましたものを刷新いたしまして、少数精鋭主義による正しき明るい行政機構を確立いたすべきであろうと存ずるのでございます。
 尚先程御質問のございました経済復興五ケ年計画との関連性でございまするが、これは当初五ケ年によりまして、日本の経済が昭和五年乃至九年の水準に回復をする、國民実質生産所得を昭和五年、九年の水準に持つて行くということを考えておりまして、それに対しましては、鉱工事生産で申しまするならば、当時の一四五%に持つて行かなければならなかつたのでございまするが、併しこの経済安定九原則の実施に伴いまして、いろいろ勘案をいたして見ますると、五年後にそこまで持つて行くことは到底今日むずかしい状態でございまして、この経済復興五ケ年計画も多少の改訂が必要かと存じます。即ち鉱工業生産で申しまするならば、五年後には漸く一三〇%に回復をすればいいのではないかというようなことが今日檢討をされております。これが即ち國民の生活水準が昭和五年、九年までには回復できない、尚耐乏の生活をいたしながら経済の安定を図り、その上において経済の復興をなしてとげて行くのだという結論に相成るのであろうと存ずる次第でございます。 以上極めて簡單でございまするが、私の御説明といたしまして、尚足りない点は本日担当官が参つておりますので、更に細部に亘つては御説明を申上げることいたします。
#5
○委員長(小畑哲夫君) 如何いたしましよう。只今の中川政務次官の御説明に対して質問をして参りましようか、それとも尚関連しておりますので、政府側の御説明をずつとお聞きしましようか。
#6
○田中利勝君 一つ済ましてからに……。
#7
○委員長(小畑哲夫君) そうですか、ではそういうことにいたします。一つ物價廳の方からお話願いましよう。速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
#8
○委員長(小畑哲夫君) 速記を始めて。
#9
○説明員(鈴木義雄君) 最初に貿易の動向というお話でございます。大体昨年の輸出の実績をちよつと申上げて置きたいと思います。昨年の上半期は非常に輸出の成績が惡うございまして、ドル金額にしまして、八千万ドルを割つておりました。ところが下期は相当状況がよくなつて参りました。まだ推定で分りませんが、大体司令部等の計算によりますと、二億五千万ドルくらいの輸出になるような予定になつております。ですから上期の約倍下期において輸出の実績がドル金額において上つて來ている、こういうことが言えるわけであります。この原因はいろいろあると思いますが、大体上期におきましては相当海外の市場関係も苦しかつたと思いますが、上期の後半はスターリング、或いは蘭印その他各國との協定ができまして、その関係で相当輸出が促進いたしましたことと、それからもう一つは輸出の手続が民間に八月十五日以降委譲されまして、そのために非常に取引が活溌になつて來たと同時に、民間の委讓ばかりでなしに、中央の権限を関西方面、地方に委譲いたしまして、地方においても相当取引が活溌になつて來たということ、それから價格について、いわゆるインセンテイヴ・システムというものをとりまして、最底ドル價格以上に外貨で賣れた場合にはそれによつて円價格を余計拂うという制度を相当廣い製品に対してとつて來ました。そういうふうな関係、それから同時に輸入関係の方の資材の輸入が上期においては遅れて來たかが下期に相当入つて來た。從つて輸出の方のデリバリーも予定通りだんだん近付いて來た、こういうふうな関係で輸出の数量が殖えていつたと考えられるのであります。そこで本年はそういつた関係がそのまま続きますれば、非常に輸出関係としてはいいわけでありますが、やはり問題は、この間から問題になつております爲替のレートの問題でありまして、これがどんなふうに決るか、どういうふうになるかということについても相当影響が大きいし、これによつても輸出の数量が決つて來るのじやないかとこういうふうに考えております。
 それから次に複数レートの現状でございますが、これは現在各商品ごとに円ドルの比率は非常にまちまちでございます。一番重要のものは二百円くらいのものでございます。それから一番円安のものといたしますと一月一日以前には最高六百円ばかりのものがありました。これはあとで申上げますが、二月一日以降は最高四百五十円といたしましたのですが、それ以前におきましては六百円ぐらいのものがありました。大体これはどんなふうな原因でこういうふうにいろいろなつておるかと申しますと、これは結局円の方の價格は現在の國内の價格によつて決めて参りますし、ドルは海外の賣値によつて決めております関係で、理論的に見ましても大変おかしいようなこともありますが、そういうふうな結論になつて來るわけであります。そこでドルの関係も現在海外の状況が十分分つておりませんので、果してこれが適正であるかどうかという点は非常に問題なんでありますが、現在のところ最低ドル價格というものが決つております。これ以上で賣るという建前でおりますが、大体最底ドル價格に近付いておるような状況でありまして、大体果してこのドルが國際價格として適当であるかどうかということは、現在日本人が十分海外との接触ができない段階でははつきり言えないわけであります。それから同時に円の方の要素といたしましては、いろいろ生産能率が惡いとか、或いは工場の稼働率が惡いとか、或いはその他いろいろ原因があると思います。そういうふうな関係でこういうふうな実情になつて行くというふうに考えられるわけであります。
 それから次にこの一月の末、二月一日から四百五十円で円ドルレートを決めたことについての問題を申上げます。これは大体先程申上げました通り、最高六百円から相当高いものがあるわけであります。これに対しましてどうしてもこういつた業態はやはり爲替レート設定以前において相当準備をして頂かなければならないのではないか、特にそういつた点の努力が事前に相当要求せられる、他のところよりは特にこういう産業の努力というものが必要であるという見地、いわゆる標準レートといいますか一本レートの採用に影響を及ぼします。大体最高四百五十円に切つて二月一日から実施いたしたわけであります。大体それにつきましては、勿論一月三十一日以前にできました契約については影響はございません。それから二月一日から二月十五日までに契約ができたものにつきましては、過渡的に従來のレートによつて認めることができるようになつております。本当は明日から正確に実施されるわけでございますが、そういつた関係でこれが実施されます。これによつて影響を受けます業種は、ドル價格にいたしまして、大体輸出計画の約一割に当るわけであります。主として雜貨関係の相当大部分を占める。それから陶磁器、ゴム製品、セルロイド製品、機械関係で言うと、自轉車、双眼鏡等精密機械の一部分、そういつた関係がこれによつて影響を受けるわけであります。品目にして約四百五十円以上の物が七十品目になり、それが全部四百五十円に切下げられるということになつております。相当影響が多いかと我々心配しておつたのでありますが、今までのところでは相当激しいことがあるかと思つておりましたが、思つた程心配する事態はないようであります。それから今の從來の一月三十一日からの契約は、二月十五日までの契約は大体上半期くらいまでの契約はできておるようであります。大体上期のものは一月三十一日以上の契約で、六百円までのレートで支拂いができるわけでありまして、この点は若干この措置を緩和されておることになつておるのであります。
 それから最後に一本レートの設定に伴う影響でございますが、これは先程安定本部の方からお話のございました通り、結局幾らに決るか、それに伴うどんな措置を講ずるかということによつて決りますので、正確にこれに対するお話を貿易廳側から申すということはちよつとできませんので、これは主として安定本部からの御説明によつて御了承願つたらどうかと思うのであります。
#10
○委員長(小畑哲夫君) 輸入の方の関係を一つ……。
#11
○説明員(吉崎英雄君) では最近の輸入の動向といつたものについてお話申げ上ます。輸入の関係は輸出と同じように計画を樹てます前、大体アメリカの会計年度七月から六月に亘る年度で計画を樹て、それに実績見透しなどをやつておりますが、計画と申しまするのは、大体経済安定本部で作られる。こちらの需給計画から見まして、どれだけの物が入るかといつたようなことでございまして、それに対して資金的に向うがどれくらいのものを援助して呉れるかということが分つておりませんので、一方的なこちらの要請でございます。從つてその計画に対する遂行率はどのくらいであるかということは一應資料ができておりますので、それによつて御説明します。
 簡單に申上げますと、我々に取つて重要であります主食糧関係でございますが、これは大体今まで順調に入つて來ておりまして、昨年の七月から今年の六月までの計画も大体計画に対し、昨年の七月から十二月までの輸入の実績は大体主食糧で三八%という状況になつております。これは主食糧はいろいろなものが、米とか、小麦とか、大豆粉、大麦、「とうもろこし」と混つて参りますけれども、これを小麦で換算いたしますと、大体そういつた数字になつております。それから主なものを拾つて申上げますと、棉でございますけれども、この棉は計画量が相当十何万俵ということになつておりましたために、計画そのものが少しおかしかつたという関係で、今までの計画に対する遂行率というものを見ますと、大体二十%ぐらいの割合になつております。併し纖維原料でも外の羊毛とか、麻類、パルプ類は相当計画を上廻つておるようなものもございます。それから最後に我が國の基礎産業のいわゆる復興、基礎資材と言われます鉄鉱石、それから石炭で申しますと、粘結炭、そういつたものは大体計画に副つて入つて來ております。それからこれからの大体の輸入の見透しを申上げますと、主食糧も大体本年度六月までは順調に入つて來るだろうと思います。併しその主食糧の中でもアメリカの「とうもろこし」の豊作がございましたので、「とうもろこし」の比率が相当高くなるのではないかと思われております。砂糖も大体主食糧の別にこれから取扱うことになりましたけれども、大体キユーバとか、ジヤワとか、台湾から大体輸入の計画量通り十分入つて來る見込みでございます。
 それから塩でございますが、工業持、食用を含めて大体年間本三十万トン当りの計画でございますが、これも大体計画量通り入つて來ると思います。
 次には肥料でございますが、大体燐鉱石、現在肥料として入つておりますのはアメリカからの燐鉱石、それからドイツ、フランスからの加里塩でございますが、これも大体計画量通り、燐鉱石は計画数量以上に入つて來る見込みでございます。
 次に食糧関係の最後は油脂でございますけれども、油脂は大体食糧関係より世界の生産が遅れておりますので、十分とは申せませんけれども、昨年度よりは相当輸入量が各品目に亘つて上つて來るものと思われます。
 その他飼料でありますけれども、「ふすま」とか、大豆粕といつたものも相当量入つて來ると思います。
 以上は大体食糧、肥料関係でございますが、次に産業復興原料と言われております鉄鉱石、石炭そういつたものについて御説明を申上げます。大体こういつた原料は鋼材百二十万トン計画に應じまして、それによつて算出された計画量を目標として輸入しておるのでございますが、鉄鉱石は海南島、インド、米國、フイリピン等の世界各地から輸入されておりまして、大体計画通り入る見込みでございます。銑鉄も大部分はインドから入つて來るのでございますけれども、インドの輸出許可があれば大体計画量が入る、そういつた見透しでございます。石炭は將來北支から入つておりました粘結炭が北支から入りませんために、大部分はアメリカから入れておりますが、これも計画量百万トンが全部輸入される、そういつた見込みでございます。石油は主としていわゆるガリオア資金で買付けられておるのでございますが、これもアメリカでは相当窮屈になつて來ておるのでございますが、石油製品として今まで計画量の大体八十%ぐらいは入つて來ると思います。來年度は待望の原油の輸入が実現されるのではないか、そういつた希望を我々は持つております。以上のような鉱産物のうち、鉛とか、錫とか、そういつたような非鉄金属、そういつたものは從來殆んど入つて來ておりませんが、今年からは相当計画量とまでは行きませんけれども、我が國の産業を相当潤すようになるのではないかと思われております。
 次に我々の輸出産業のために最も重要であると思われます纖維原料でございますが、棉花はいわゆる棉花資金の六千万ドルの運用によりまして、去年の六月頃から買い始め、前後七回に亘りまして数万俵ずつ買付けております。この六千万ドルのうち、すでに相当大部分は使い果して、これから何によつて買うかということは問題になつておりますけれども、恐らくアメリカの議会で認められておりますもう一つの回轉基金が運用されるようになれば、それから棉花の輸入も順調に行われるだろうという見透しでございます。次の纖維原料としましては羊毛でございますが、羊毛は大体運出が殖えておりませんので、輸入も大体月一万俵という程度でございます。外の纖維原料として麻類、パルプ類は、麻類は大体中國、インド、その他から計画量そのままとは行きませんが、まあ大体七十%から八十%入つておりますし、パルプ類は遠くスエーデン、ノルウエー、そういつたスカンヂナヴイヤの方からキ体人絹用パルプが計画量を上廻つて入つて來ております。以上大体輸入の主な品目についての実績と見透しといつたものはそういつたものでございます。
 それから輸入につきまして、輸入の手続的なものをちよつと御説明いたしますと、今まで終戰直後輸入というものは大体アメリカの政府が買付ける物を貿易廳が日本の港で引継ぐと、そういつただけの仕事でございましたけれども、今年の八月からいわゆる民間取引と申しますか、コマーシヤルトレードの取引が始まりまして、貿易廳が廻うの海外の商社又は政府と輸入についての契約を結んで、それによつて物を買付けるということが行われております。併し実際においては司令部の指導監督の上にありますので、こちらの要望通りというわけには明きませんが、大体最近では我々貿易廳側の要望が容れられて計画通りに入るというような傾向にございます。從つて手続的には日本則で輸入の当事者になるものは貿易廳だけでありまして、普通の民間の業者といつたものは輸入の取引の当事者となれないのでございますけれども、その点輸出と比べまして見続的に遅れておるんでございますが、昨年末以來司令部からの要求もございまして、輸入についても民間の取引を許すような方針を変えるため、この手続を司令部との間に研究しております。大体輸入についてはそういつたことでございます。
#12
○委員長(小畑哲夫君) 商工省の方から一つお話をお願いします。
#13
○説明員(徳永久次君) 先程委員長から一本レートの実施に関連して商工省としての生産対策としてどういうことを考えておるかというお話がございましたが、私共この一本レートの設定ということの意味合と申しますかにつきましては、結局一本レートの設定を通じて日本の経済の動き方全体を國際的な正常な水準に持つて行つて、その水準の下で生産増強なり、日本の経済の自立を図つて行くんだというような意味合のもんだと考えるのでございますが、大ざつぱに見ますと、來年の経済につきましてはアメリカの援助も相当あるであろうし、それから日本の國内的な原因からも生産の増強も或る程度軌道に乘りかけておるような、そう先の見透しも暗いわけでもないのですが、今までの動き方自体というものでは、勘定合つて銭足らずで、一應生産が伸びて行つておるとしても、最後の蓋をあけて見た場合に非常にがちやんと來るというようなことから、まあ除々に一本レートの持つて行くという趣旨で、長い間の封鎖経済からの歪みが來ておりますので、それをまあ逐次一本レートの大きな挺子によつて修正して行くというものだと我々は理解しておるわけであります。從いまして、そういう見地から申しまして歪みがどういうところにあるかと申しますと、一番大きな問題は終戰後、戰爭中でも引続いてでありますが、日本の産業の、殊に輸出産業について考えて見ましても、從來合理化が相当怠られておつたということでございますが、一本レートになつて、それでなければ出せないという目安が與えられて來るようになりますと、それで條件のよいところはどんどん余計出ることになります。けれども條件の惡いところはそれに歩調を合すためには、どうして合理化を強力に推進して行かなければならんという要請が生れて來るわけです。それで以て一本レートで合理化の結果立行くようになるとすれば、その生産というものは相当ベースが固いものになつて参るわけでありますが、どうしたら合理化を推進できるということは商工省の大きな仕事だろうと思つております。それからもう一つは、合理化と同時に今までの企業採算ベースというものが終戰後、例えば償却の問題とか、税金の問題におきましても、まあ極端に言いますれば、丁度個人経済の賣喰いで、筍で暮すといつたような、資本の食潰しを強制されておつた。それを建直して正常なベースで、資本の正常な蓄積も行なわなければならないというようなことを、一本レートの実施と関連して是非実現して貰いたいということを商工省としては今日考えておるわけであります。先の企業合理化の問題でございますが、この問題は若干どういうことを考えておりますかということを申上げたいと思います。企業合理化という言葉でございますが、合理化自身というものは、戰爭中いろいろ戰力増強、企業整備とかいうようないろいろなことも行われたわけでございますが、私共の考え方は、合理化の実施そのものというものは、これは各産業の業者がおやりになることなんで、政府としては業者が合理化をおやりになるについての目安を與えるとか、或いはいろいろな資料を與えるとかいうようなこともしなければなりませんが、業者が直接合理化をなさるについて、政府は業者に合理化を強制するような周囲の條件というものを作つて行くということ、それから業者のなさる合理化を政府のやつておることで妨げておるものがあるとすれば、それを修正して行くというようなことが、政府側の立場から政策として現われて來るのではないかというような考え方で、いろいろなことをいたそうとしておるわけであります。戰爭中にやりましたような戰爭増強、企業整備とか、ああいう直接に個々の企業というものに政府が手を打ちまして、段々とこれらをやりたいということでして、あなたの所は仕事を止めて下さいというようなやり方は、それ程の何と申しますか、強制能力と言いますか、適正な判断というものが的確にできるわけのものでもないと思いますし、戰爭中はそれによつて労働力を浮かして外を廻そう、強制的に廻そうという一つのせつぱ詰つた大きな要請もあつたのでありますが、そういう方法を採らない行き方で行きたいと思つております。具体的にどういうことになるかと申しますと、日本の経済が長い間、戰爭から計算しますれば十年近くも外國との接触がなかつたわけでありますが、いろいろな面で外國の事情にも疎い。それから自分の産業のレベルがどこにあるかということも業者自体、大きなところはいろいろな資料をお持ちでしようが、全般として見ればそういうデーターをお持ちになつていないというようなことがあるわけです。これは政府も十分資料があるわけじやございませんが、政府はそういうものについて資料を請求して業者にお知らせする。例えば或る産業についての能率生産、業種別の労働生産がどうであるとか、原單位がどうであるとか、コストがどうであるとか、いろいろな状況をお知らせする。外國との比較なり、或いは戰前との比較というようなものを、データーを作つて業者にお知らせをするというようなことが一つの目安になるのじやないかと思つております。それからこの一本レートの実施に関連して、一挙に一本レートに行けないので、先程來お話がありましたように、取敢えず四百五十円を頭にして切つて見たりして段々やつておりますが、そういう形で一本レートの枠へ逐次追込む、四百五十円ということにして、いわゆる一本レートということで、今問題にされております行き方も、先程のお話のように過渡的には補助金制度というものがあるわけです。それを段々絞つて行くという形で逐次矯正して行くというのが一つの合理化の企画になるのじやないかと思うのであります。それから今の政府のやつておりますことが、合理化を妨げておつたのではないかという面を考えて見ますと、商工省が直接関係します面は、一番大きいのは資材の割当というのがあるのです。資材の割当につきまして、これは自由経済なら何でもないのですが、政府が主要な生産資材、原材料というものを配給統制しておるのです。それの配り方、資材というものが能率のいいところに本当に行くようになつておれば問題はないのですが、その割当というものを反省して見る必要があるのではないか。まあ從來性能の惡いものにつきましても成るべく公平にということで、合理化と申しますか、能率重点というような見地は非較的薄くしか要素に取入れられておりませんでした。從いまして結果的に見ますれば、新規業者が必ずしも惡いわけではありませんけれども、設備の過剰になつておるような業種について、技術なり、設備の足りない新規企業を起しても、そういう方にもやはり資材は配給しておつたわけです。その結果、前からの業者の方の資材を削つて渡すということになるのでありますが、全体に廣く薄く渡すということであつて、まあ折角貰つて仕事をしておる人から見れば、そういう人には資材は段々減るというようなことが今の割当事情ではないかと思います。そういうことを一本レートということで、日本の経済の本当の合理化ということを考えますと、そういう点を徹底的に改める必要があるのではないかと思います。さりとてその改め方を政府が直接、從來から申しますように工場の順位を決めまして、この企業が重要だからこの企業を一にやる、この企業を第二順位にやるというようなやり方は、これは非常にむずかしい問題を含んでおりますので、その間どうすればよいかということでありますが、私の今考えております大体の考え方は、成るべくできる限りの業種について需要者選択の制度というものがよいというわけであります。輸出産業につきましては、これは敢てお客さんのあることで、お客さんの註文がなければ……あるところにはその生産の原材料はどんどん渡すということになるのであります。これも非常に分り易く理解が行くと思いますが、それによつて伸びる企業は伸びる、註文の貰えない企業は潰れるということは理の当然のことで非常に分り易いと思います。同じようなアイデアというものを國内産業につきましてもできるだけ廣範囲にやつて行きたいというつもりでやつて行きたいと思います。
#14
○委員長(小畑哲夫君) 有難うございました。この辺で一應の説明を打切つてもう暫く質疑をしたいと思いますが、尚休憩いたしまして午後に継続するとした際に、若し委員の方で政府当局のこういう方に御説明願いたいという希望がありましたら併せて御質疑を願いたいと思います。それじや今から質疑を願いたいと思います。
#15
○田中利勝君 先程中川政務次官の説明の中に、爲替レートの價格の設定が三百五十円から四百円の円安に変更せずというようなお言葉があつたのですが、この点をよくもう一度説明して頂きたいと思います。
#16
○説明員(中川以良君) それは一應單一レートを設定をいたしましたならば、これは変更しない。たびたびこれを変えるということは結局國内の生産の非常に混乱を招きまして、よしんば変ることがあつてもいわゆる國内の経済の安定ができません。又企業の合理化ができて行くという際に円高に変更することはありましても、円安にするということは今日の輸出全部をストツプするような恰好になるのであります。又國内の物價体系を崩すということになるのであります。円安にこれを変えるということは到底いたすべきではないということを一應原則として考えるべきものじやないかと思いまして論議いたした次第であります。
#17
○田中利勝君 そうすると、今安本の考えておる三百五十円という考え方が我々それで承知してよろしいでしようか。
#18
○説明員(中川以良君) これは一應審議会やなんかで論議せられましたが、先ず三百円、三百五十円の間が至当ではなかろうかという意向に傾いております。而してこれの決定は然らばどこでやるかと申しますれば、これは関係方面ともいろいろお話を申上げたのでございますけれども、結局ワシントン政府の意向によつて最後的に決定するのじやないかと思うのであります。殊に只今ロイヤル長官が先般参りまして、マツカーサー元帥の経済最高顧問といたしましてドツジ氏が残つております。これはここ暫くの間は滯在をされると思います。これが非常な專門家でございまするので、お手許にいろいろ資料を只今取入れましていろいろな檢討を図つております。私共の方といたしましても日本の國内の需要、産業のその実態、國民の現在の考え等を率直に申述べまして、十分主張すべきものは主張をいたして、日本の経済の再建のために最も望ましい姿で以て決定をして貰いたいということに努力をいたしております次第でございます。
#19
○廣瀬與兵衞君 貿易廳の方にちよつとお伺いいたしたいのでありますが、三百円で輸出ができたものが三百円以上になりますと、その会社は非常に利益が上るわけですが、それに対する処置は政府はどういうふうになさつておりますか。
#20
○説明員(鈴木義雄君) 今の点は私はつきり貿易廳の意見として決め得るかどうかは分りませんが、結局さつき物價廳からお話があつた通り、要するにそれだけ利益を取るか、取れないかという問題はありますけれども、我々の考え方としましては、それでもやはり現在二百円のものが三百円になつても、それだけその業態としては輸出力が強くなつた。從つて物によつては値を下げてもつと沢山賣れるものもできるでしようし、或いはその利益によつて更に合理化する、更に企業を堅実にすることもできましようし、或いは非常に外の用途として使うことができるような考え方を持つておるのであります。この貿易廳だけの考えだけではなく、政府の考えとして考えなければならんと思うのであります。確定的にはつきり言えないのじやないかと思うのであります。
#21
○山田佐一君 今の御説は利益金は業者に渡すのでありますか、官廳が取つて置くのでありますか、どつちですか、はつきり分らない。
#22
○説明員(鈴木義雄君) ですからそれはその結論がまだ決つておらないということを申上げたわけであります。
#23
○山田佐一君 結論が決らないが、凡そのあなたのお見込です。
#24
○説明員(鈴木義雄君) 貿易廳の考え方としましては、むしろそれは業者に行く建前を取れば、そこにおいて業者は自分の値を安くしてもつともつと海外に賣ることができるのであります。レートが決りますから、そのレートによつてそれだけ円の方を余計貰えば、ドルを値引して沢山イギリスとか、外の國と競爭してもどんどん賣れる、そういうふうな方向も取れますのです。ですからその利益というものは、沢山賣ることによつて海外の業者が得するということも言えないことはないと思います。或いは業者がその利益を以て自分の事業をもつと合理的に償却なんかも十分見るという見方もあります。或いは又労働者に対する賃金というふうな問題の解決になるかも知れません。そういうふうな見方もありますが、その点はまだ決つておりません。或いは政府がそれを取上げて、外の方の財政上の一つの收得として使うというふうな問題があり得るわけです。この点は恐らく貿易廳として答えるわけには行きませんので、國として決めなければならんので、はつきり申上げられないのですが、考え方としてはいろいろな考え方があるということを申上げたのです。
#25
○山田佐一君 その考え方ということは、我々が考えても何ですが、結局二百円のものが三百五十円になるということは、倍にもなるけれども、これは國内製品だけではどうかと思いますが、或いは輸入價格によつて原料を輸入しておる。綿花のごときは輸入の方は爲替レートは百三十円で來たが、輸出の方は三百五十円で行くということになると非常な差額が出るから、これは政府が取つてもいいような氣がする。それが全部國内産業でできたもので、二百五十円が三百五十円になるとすれば、これは業者の利益になるのが当然ではないか。六百円のものが四百五十円になれば、決損は業者が負担することになつておるとすれば、政府へ返すという理由はないと思います。政府が取つて決損の業者へ補助に出すべき理由はないと思います。即ち利益のある業者に渡すということが純理のものではないか。或いはそうなつたら海外の引合ができないかも知れません。三百五十円に價格が上つて、こちらの物價が今までの爲替値段で行くとすれば、海外の引合ができないかも知れない。或いはそれができたからといつて、業者が儲かるといつて政府が取つてしまつて、片方の輸出の補給金に当てるのだ。片方の下つたものを輸出の補給金に当てるということは、私は少しどうかと思うが、どちらへ行くのですか、凡その見当が、業者にやれば合理化ができて、業態が確実に行く。政府にやれば人の業態がよくなるのだということは、これは当然ですが……。
#26
○説明員(徳永久次君) その問題は政府部内で若干問題になつておることです。それで政府全体の意見は申上げられませんが、商工省の意見というのを申上げますと、今のお話のように、これはいろいろなケースが考えられるので、御承知のように農産物、例えば「しいたけ」を今まで扱つておつた。私は「しいたけ」は幾らかレートは知りませんが、二百円なら輸出ができたものが、三百円になつてもますます有利に出ることになる。そうすると「しいたけ」は二倍になる。「しいたけ」をどんどん生産を殖して、輸出を殖せばいいじやないかというのが考え方の筋です。例えば紡績のようなものを考えますと、これは又今まで國有綿で加工賃だつたのですが、今度は原料の綿も三百円なら三百円で買う。そうして製品で輸出する。そうした場合においても紡績は非常に儲かる。儲かるとしても、何も國の厄介になつていないじやないか、紡績が利益が幾らか出ても、それによつて今までの紡績の設備の復元なんかやつておりますけれども、その資金も自分の儲けから、自分の中から何も出さない。復金から借りたりしておるが、そういうのが自分の金で或る程度できるようになる。尚余裕があればちやんと税金も、高率の收益になれば税金もあるので、一般の税制によつて税金が入る。そういうことは差支えないというのが考え方です。それからもう一つはこういうケースが考えられる。御承知のように今の物價で申上げますと、例えば鉄を考えて見ますと、鉄がどういうことになるか、一例として申上げると、仮りに鉄が二百円で來たとしますと、それが三百円になるとすれば、非常に鉄は儲かり過ぎるということになるでしようが、ところが鉄の例を考えて見ますと、今價格差補給金で鉄の値段が余り高くなつたら、國内の物價に影響を及ぼすというので、一般財政から石炭を何して貰つておつたり、それから銑鉄の價格差補給金を貰つておつた。そういう國の厄介になつておる限度において儲かるものを、一本レートにおいて儲かり過ぎるというものを減される。簡單に言いますと、價格差補給金を出した恩惠によつて輸出が割得になつておるというのは、その恩惠の限度においては、減されても止むを得んだろうというようなことは言い得るかも知れないのですね、まあそういう考え方で、先程私申しましたように、極力日本の採算というものを國際的の採算に持つて行くのだという考え方に貫いて、そういうスタンドポイントからこの問題を考えて行かなければならん。そういうスタンド・ポイントで考えますと、今例で申しますれば、そんなふうな考え方になるのじやないかと思いますが、これも実は商工省の主張でございます。ただまあ全体として見まして、先程から物價廰、安定本部からお話がございましたように、貿易特別資金の特別会計に出ます赤字の始末、それの操作によりまして低物價に從う物價を、そう混乱さすことも考えなければなりませんし、財政のバランスも考えなければなりませんし、そういうようなところから金がどうしても足らんという要請が一方にあるわけなんです。その要請から何とか目を著けるところがないかというので、今のようなレートの切換と言いますか、一本レートになる際非常に儲かるところのものを幾らか財源に充てたいというような要請が出ておるわけでありますが、これはまあ全体の辻褄を合わすという面から、そういうものが狙われるという筋も大いに分りますわけですが、ただ一本レートの設定の意味合の本筋を壊さないようにた願いしたいというのが商工省なり、安定本部なり、物價廰なりにお願いしておることなんです。まだこれ全体の算盤との関係で結論まで到達しておりません。
#27
○説明員(井上亮君) 今商工省の徳永総務課長が、大体今までのこの問題について、輸出差益の今までのいろいろな議論のあつたことを要約されまして、大体商工省の御意見としては、一應私たちも筋は通ると思うのですけれども、少くとも今輸出差益の出るについて、これはどうするかということを考えます点は、まあ輸入補助金というものを、先程中川政務次官からお話がありましたように、千数本億も一應出しておるわけです。而もその輸入補助金の恩典を受けておるものにつきましては、少くとも相当大幅の輸出差益が出た場合は、その輸入補助金を縮減することも可能であろう。ただ併し縮減します場合は、例えば繊維ならば繊維、紡績を例に取りますと、紡績には復元の問題とか、いろいろ今までやはり償却も十分でなかつたとか、設備も十分更新していないという、そういうような惡條件がありましたので、こういう点は或る程度カバーしてやる、そうして尚且つ差益がある、余りがあるというような場合には、その分についてやはり輸入補助金なり乃至は安定帶物資のようなものについては、國内の價格補給金を出しておりますので、その補給金を節減するというような措置は当然に必要であろう、というのは、價格補給金は財政負担になつております。これはやはり國民全体の負担によつて賄つておるわけでございますから、從來特にそういう安定帶物資のような、ああいう基礎産業については、國が長いこと面倒を見て來た。全國民の負担において面倒を見て來た、そういうものについて、例えば鉄ならば鉄について輸出差益があつたという場合、レートが三百円に決つたら輸出差益は國のものだということでは、これは筋が通らん。從つてそういうものについては、まあ輸入補給金の場合は輸入補給金を節減する、それから國内價格の價格調整金ですね、財政の面から見る價格調整補給金の恩典に浴しておる費用については、それを節減する。少くともこの程度のものは、輸出差益の問題については、差益を或る程度取るという観念はどうかと思いますけれども、何らか有効な方法でそれを活用して行くということが必要ではないかと考えております。
#28
○玉置吉之丞君 現行の鉄鉱石というものは輸入補給金によつて百三十円で入るんですか、やはり單一爲替設定のときは三百何円で入るんですか。
#29
○説明員(徳永久次君) 百三十円で入ります。
#30
○玉置吉之丞君 百三十円で入つたものを三百五十円で出すんだ、輸出されるときには三百五十円に行くんでしよう。
#31
○説明員(井上亮君) 三百五十円の若しレートが決まれば……。
#32
○玉置吉之丞君 この間の二百何十円というものは空に業者は儲かるわけですね。普通の國内の物で「しいたけ」のごときは三百円になつたからといつて今までよりも儲かるといつて、取つてやれというようなことはちよつとどうかと思うのです。
#33
○説明員(井上亮君) 「しいたけ」の問題は只今言いました輸入補給金とか、國内價格調整金、こういうようなものもできておりませんし、まあ強いて言えば食糧はこれは低く抑えておるので、その面の恩典は若干受けておるということは言えるが、「しいたけ」あたりの問題は差益の額もそれ程多くないしするので、いいのではないかと思います。
#34
○玉置吉之丞君 「しいたけ」を沢山作つて出すようになればいいですね。
#35
○説明員(井上亮君) ただ併し最近は余り大幅に出ると、これはやはり問題になるのじやないかと思いますが、例えば例の價格の書替があつたときに價格差益を取つております。あの價格差益を取つておると同じような考え方がこの輸出差益の問題についても起るんじやないかと思う。特に今大幅の利益が出ておる場合には、当然に價格差益の問題になるんじやないかと思う。特に今度の措置においても相当抑制しておるので、そういう観点もあり、かたがた財政の方の現状も苦しいというような場合には、やはり問題になるんじやないかと思います。
#36
○玉置吉之丞君 もう一つ、紡績の方は現在綿花は借りて來てやつておるのであるから相場なしですが、今度出すときには紡績はどれだけ……輸入の方の爲替相場の方は單一の方で行くのですか、百三十円で來るのですか。
#37
○説明員(井上亮君) 紡績はその場合は結局内需用と輸出用とありまして……。
#38
○玉置吉之丞君 その綿が入る爲替相場を幾らに決めるかということです。
#39
○説明員(井上亮君) それは一本レートですから、三百円で決まる、若し三百円で決まれば輸出向については三百円で拂下げ、内地向については七十何円に拂下げるのです。
#40
○説明員(徳永久次君) それは今のところまだ決つていないのですから、その場合に恐らく問題が起ると思いまか。考え方に恐らく多少の食違いがあると思います。つまりそのレートを全部プールして國内だけを据置き、輸出價格を三百円なら三百円に、三百五十円なら三百五十円に輸出して、或る程度の利益の出るところで拂下額を決めて行くという措置を取つて行くことになると思う。その場合に一つの或る考え方によれば、輸出物は輸出物でとにかく利益を出してしまう。國内物は國内價格で今のままでやつて行く、そういうことにすれば或る面において輸出の利益は或る程度紡績に行くのですから……もう一つの考え方で行けば全部プールして考えて行く。
#41
○玉置吉之丞君 現在のやり方では輸出の……國内價格の衣料のマル公が高くなるのですが、或る程度價格を改訂しても一本にしてしまつたらどうですか。
#42
○委員長(小畑哲夫君) ちよつと御注意します。議事の進行上やはり委員長が発言を一つ許可しましてお願いします。
#43
○栗山良夫君 私は最近の経済九原則の点でちよつとお伺いしたいのですが、新聞などによりますと、國鉄の運賃の値上のことが計画されておるようでありますが、政府としては現在物價には手を触れないという建前を一應お取りになつておりますけれども、その蔭には基幹産業を通じて全体的に独立採算制を確立する、こういう基本方針を一貫してお持ちになつておるのかどうか、その点を伺いたい。
#44
○説明員(中川以良君) 只今の御指摘の企業特別会計の独立採算の問題でございますが、これは経済安定九原則に則りまして、今後はできるだけこの企業によつて独立採算の取れるように努力をし、経営の合理化、経済の自立化に向つて邁進しなければならんと考えております。併しこれは非常にむつかしい問題でございまして、例えば鉄道、通信につきまして、從來これらに四百億以上のものが一般会計から繰入れられております。この赤字の補填が今度はできないといたしますと、鉄道の運賃の値上というようなことがやはり研究をされて参るのでありますが、この鉄道の運賃の値上につきましても一律に、例えば二倍上げるとか、一倍半上げるとかというような從來の考え方を改めまして、各輸送の物資によりまして、運賃を或る程度調整をして行くというようなことも考えて見たらどうかというようなことが最近主張されておりまして、只今いろいろな面におきましてその点作業をいたして檢討をいたしておりますところで飽くまで公正なる処置に出まして、併し原則は是非とも企業自身の努力によつて解決をして行きたいというふうに考えております。
#45
○栗山良夫君 大体原則的なお考えを伺つたのでありますが、そうしますと第二次、或いは第三次製品の産業については、從來もだだ個々の企業が独立採算制を堅持してやつて來たわけでありますから、問題はありませんが、いわゆる基礎産業に対しましては独立採算的な措置が取られていないのが非常に多く、そうしてそのために融資、補助金、或いはその他の措置が講ぜられて來たわけであります。これに対して企業の三原則が出まして、一應九原則と両挾みになつて、非常に難航している企業も沢山あろうかと思います。その実態を衝いて見ますと、問題はいわゆる独立價格の問題になるわけであります。今までいろいろなそういうような基幹産業の物價を考えて見ますと、相当に政策的な價格がこの中に入つております。そうして嚴密に考えまするならば、到底その政策的價格では賄えないようなものが國の方針として強行されておる、こういう点が多分にあると思います。從つてここで企業の三原則を行い、或いは九原則を実施し、更に一本爲替レートまで持つて参りまして、日本の経済を正常なものにする。こういうことになれば、この基幹産業の方からも先ずこういうようないろいろな強行的措置を取る前に、独立採算制の実施という意味からしまして、この價格の根本的な調整を先ず断行して、それからでなければ私は円滑な経済の再建の軌道はスタートできないとこう考えるのでございますが、その辺は如何でございますか。
#46
○説明員(中川以良君) 只今の御指摘の点は誠に御尤もなる御意見でございます。政府といたしましても、この際に物價体系を変動をさせないという建前を飽くまで堅持をいたしまする考えでございます。そこで從來補給金を受けておりました基礎産業に対しまして、例の企業の三原則から申しますると補給金が出せないというようなことになり、又赤字融資もできないというようなことに相成るのでございますが、併し補給金の方は必要なものは物價体系を崩さないという意味におきまして、或る程度これは出さざるを得ないと存じます。但し從來のような放漫な経営に委ねて、徒らに補給金を出し、赤字融資をして企業の採算を惡くするということでなく、嚴密に企業の合理化に対しまして努力を促し、その上において最小限度の補給金を出すということにいたしたい。その場合に個個の物資につきまして多少の物價の改訂の調整ができましても、これを第二次並びに第三次製品等における企業の合理化によつて吸收をいたすというようなことにいたしたいというふうに考えております。
#47
○栗山良夫君 私がお伺いしたいのは、そういう吸收し得るような限度内にあるものならば問題ないのでありますが、その線を遥かにはずれたようなものが相当にあるんじやないか、そういうものをそのまま非常に固くなりました補給金制度の睨み合いの不に強行しようといたしますと、非常に無理が出て來るのではないか、こういうことを御質問したのです。例えて申しますと、一つの例でありますが、電力料金の場合では、先で硫安の製品の中に占めておる單價を見ますと、昭和十七年二月のときには三九・何%かが製品の中に入つておる。それが昨年十月の実績では三・六%近くになつておる。こういうような大きな下り方をしておる。こういうことは結局單なる政策單價なるが故に、そういうような形が出て來た。そういうものをそのままにしておきまして、企業三原則或いは経済九原則をやるという場合に、その産業が果して伸び得るかというようなことについては……。
#48
○説明員(中川以良君) 今の点は電力の例を御指摘になりましたが、これらにつきましては折角只今檢討中でございまして、電力料金を少しも上げない。上げないでそうして合理化のみによつて行くという点には相当無理があるのではないか。この点は只今関係方面と折衝中でございまして、結論的にはなつていないのです。今言つたような御意向につきましては、十分私共も認識をいたしております次第であります。
#49
○委員長(小畑哲夫君) お諮りいたします。尚多数質問があるようでございましたら、これで休憩して午後に続開することにいたします。本日はこの程度で一應打切ろうと言うならば散会いたしたいと思います。如何ですか。
#50
○栗山良夫君 九原則の問題と爲替レートの問題で、どんなことで御質問したい方もあるわけでありましようから、今日できますれば重要な点だけもう少し続開願えれば……若し機会がなければ、この次に振替えて貰つてもよろしうございます。
#51
○委員長(小畑哲夫君) 如何でございましよう。午後に繊維関係の懇談会がありますが、一つ御尤もなことですが。
#52
○栗山良夫君 もう一遍だけ伺いたいと思いますが……。
#53
○委員長(小畑哲夫君) では栗山君。
#54
○栗山良夫君 最近外電の傳えるところによりますと、アメリカの株が非常に暴落したというようなことを傳えておりまして、これによつてアメリカ経済の動向というものは、非常に関心を持たれておるわけでありますが、その実体がどういう工合にその後進展しておるか。或いはそれと日本の物價体系或いは一本爲替レートとの関係が、どういう工合に変るような見透しがあるか。その点を一つお伺いしたい。それからもう一つは貿易関係でありますが、今一本爲替レートを設定して貿易の振興を図ろうと講じておりますけれども、海外貿易は曾ての競爭貿易ではなくて、飽くまでも連合國の各市場における購買力を見合せた競爭貿易であると、こう考えられますが、その場合に海外の、殊に東洋における市場が非常に最近間口が狹くなりつつあるように見受けるのであります。中國その他もそうでありますが、そういうものの市場としての見透しはどういうふうにお考えになつておりますか、その点を。
#55
○説明員(井上亮君) アメリカの株並びに物價の低落の問題につきましては、私共もまだ正直に申しまして、何らの正確なニユースを持つておりませんので、果してこれがどういうふうなものかということにつきましては、まだちよつとお答えをなし得ないのであります。それから東洋市場の問題につきましては、中華民國等につきましては、お話の通り非常にまあ門戸が段々狹くなつて來ておるような状況でありますが、その他の市場につきましては、一時非常に通貨の問題で賣行が惡かつたのでありますが、最近は通貨の支拂に関しますいろいろの協定とか、或いはそれの裏打をいたします貿易協定が各國との間に段々と成立を見ておりまして、現在東亞の各國との間には殆んど全部そういう協定ができておりまするので、その協定の範囲内におきましては、大体において円滑に貿易が進展して行くのではないかと、かように見ております。ただ日本品が段々出ますような傾向になりましたときに、競爭國との間にいろいろの問題を惹起するようなことになるというような点も考慮いたしまして、これらの点につきましては、爲替の一本レートの設定に関連いたしまして、いわゆる補助金の問題とか、その他につきまして今後やりよう如何によつてはよく行くのではないかと、かように見て、この点につきましては十分に注意を拂つて行きたいと考えております。
#56
○委員長(小畑哲夫君) 一つお諮りして置きます。本日の委員会における政府側の発言中に、祕密を要する部分も相当ある向きの申入れがありましたので、速記録より削除することについては、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#57
○委員長(小畑哲夫君) ではさように決定いたします。
#58
○田中利勝君 本日の商工委員会は、爲替レートの問題について、廣範囲にいろいろ御説明を聽くことができまして、我々判断に資料を豊富にしたことを非常に喜んでおる次第ですが、こういう爲替レートの一つの懇談会というものは、機会あるごとに開催して頂きたいと希望するのであります。
#59
○委員長(小畑哲夫君) では本日はこれで散会いたします。

   午後零時三十八分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     小畑 哲夫君
   理事
           島   清君
           山田 佐一君
           栗山 良夫君
   委員
           田中 利勝君
           廣瀬與兵衞君
           境野 清雄君
           玉置吉之丞君
           山内 卓郎君
           阿竹齋次郎君
  説明員
   経済安定本部政
   務次官     中川 以良君
   貿易廳次長   新井  茂君
   総理廳事務官
   (物價廳第一部
   長)      吉田 晴二君
   商工事務官
   (貿易廳輸出課
   長)      鈴木 義雄君
   商工事務官
   (貿易廳輸入課
   長)      吉崎 英雄君
   商工事務官
   (総務局総務課
   長)      徳永 久次君
   総理廳事務官
   (経済安定本部
   企画課勤務)  井上  亮君

ソース: 国立国会図書館
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