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1949/03/30 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 商工委員会 第7号
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1949/03/30 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 商工委員会 第7号

#1
第005回国会 商工委員会 第7号
昭和二十四年三月三十日(水曜日)
  ―――――――――――――
  委員の異動
昭和二十四年三月三十日(水曜日)委
員山田佐一君及び大屋晋三君の辞任に
つき、その補欠として北村一男君及び
平岡市三君を議長において選定した。
  ―――――――――――――
 本日の会議に付した事件
○理事の辞任及び補欠の件
○貿易公団法の一部を改正する法律案
 (内閣提出)
  ―――――――――――――
   午前十一時十分開会
#2
○委員会(小畑哲夫君) 只今より商工委員会を開きます。議案に入ります前に、新らしく当商工委員会の委員になられました平岡議員と北村議員とを御紹介いたします。(拍手)
 尚当委員会の理事の宿谷樂一君が理事辞任の届出をなさつておるのでありますが、辞任を認めて御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(小畑哲夫君) 御異議ないとしまして、從つて後任の理事の互選ということになるわけでありますが、如何なる方法によりましようか。
#4
○駒井藤平君 只今議題となりました理事の補欠選挙は、本院規則第三十條による成規の手続を省畧いたしまして、これを委員長に一任するの動議を提出いたします。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(小畑哲夫君) それでは委員長の方より御指名申します。玉置吉之丞君を後任理事と指名いたします。どうぞよろしく。(拍手)
  ―――――――――――――
#6
○委員長(小畑哲夫君) それでは前回に引続きまして貿易公団法の一部改正の法律案を議題に供します。質疑を継続したいと思います。
#7
○栗山良夫君 私共がかねて貿易公団関係の整理に対する政府のお考えになつておる点を、前々伺つておつた形は、この度提案になりましたようなこの二公団の整理の方法に対して、最初輸出公団、輸入公団と、こういうような二つの形に考えておられたと思うのでありますが、それがこういうような工合に変りましたのですが、最初伝えられたことと違つたような工合になりました経緯、或いは前の考え方よりこちらの方が貿易を推進する上において有利であるのかどうか、そういうような点について伺いたいと思います。
#8
○説明員(永山時雄君) 只今御質疑になりました貿易公団の形態について何故に輸出公団と輸入公団の形態をとらないかという問題でございましたが、これはお話のごとく、いろいろの考え方がされる問題でございますが、政府部内といたしましても、いろいろ本問題につきましてその利害得失を考究をいたしました結果、現在ここに提案をいたしておりますような食糧貿易公団、それから原材料貿易公団、この二つの公団を整理をいたしまして、そうして残る形態といたしましては、繊維貿易公団、それから鉱工品貿易公団を確立するということが政府としても適当であるということに考えるに至つたのであります。その理由は、これは輸出を輸入と申しましても、形式的に分けますればそのような恰好もできるのでありますが、仮に繊維についてこれを見まするのに、繊維の原料の輸入と、それを國内的に配給をする、製品に加工をいたしまして、そうして輸出品として又吸上げて、それを輸出をするということに考えますと、実態的にやはり原料から一貫して製品の過程まで及ぶという方がむしろ実質的である。これは繊維ばかりでない、我が國の貿易形態といたしましては、御承知のように原料の輸入をいたしまして、そうして輸出をするといういわゆる加工貿易の形態が非常に多い実情でございますので、從いまして同じ系統のものにつきましては原料から製品まで一つの公団で、縱の系統で整理をして行つた方がむしろ適当であるということに考えまして、こういうような結論が出たのであります。御了承願います。
#9
○栗山良夫君 只今の御答弁了承いたしました。それから次に、今度公団が改正されますと当然いろいろな意味において縮小と申しますか、官廳におきます行政整理と同じような形のものが出て來るのではないかと思いますが、先ず人員整理の状況を一つ伺いたいと思います。
#10
○説明員(永山時雄君) 今回の公団の整理に伴います人員の整理と申しますか、縮小の状況は、お手許に参考資料としてお配りをいたしました資料を御覽を頂きますと四、貿易公団の業務変遷概畧という見出しがございますが、それを綴りから申しますと後から三枚目に綴じてありますが、その資料を御覽頂きますと、從來の四公団の人員が現在員が鉱工品貿易公団で申しますと二千四百四十二名、それから繊維貿易公団が二千百七十名、食糧貿易公団が千三百六十一名、原材料貿易公団が七百四十五名、これが現在員でございます。今回の整理によりまして解散をいたします公団は、無論相当な犠牲者が出るわけでありますが、同時に鉱工品貿易公団、繊維貿易公団、この残存をする二公団につきましてもその人員を相当整理をするという考えに立つております。それで整理後の人員を見ますると、鉱工品貿易公団について見ますれば、二千四百四十二名が千六百名に、それから繊維貿易公団は千五百名に、食糧貿易公団はここに五百八十名と書いてございますが、訂正をして頂きまして五百六十名と修正をして頂きます。それから原材料貿易公団は三百五十名、これだけが整理後尚公団職員として残存するという形になるわけでございます。この食糧貿易公団、それから原材料貿易公団の人員は、それぞれこの業務の移管先に応じまして、この人間がそれぞれ移管先に分れて所属をするわけでございますが、その大部分は鉱工品貿易公団に新らしく所属をするということになるわけであります。尚食糧貿易公団の五百六十名と申します数字は、現在までに確定をいたしました数字でございまして、尚農林省関係と折衝いたしまして、若干これよりも失業しない、引続き業務のために残る人間が殖えようかと存じますが、現在までに確定しておる数字が五百六十名ということに御了承願います。
#11
○栗山良夫君 この食糧貿易公団と原材料貿易公団の一番下の備考欄に書いてあります「生産要員を含む」というのは、どういう意味ですか。
#12
○説明員(永山時雄君) これも甚だ恐縮でございますが、ミス・プリントでございまして、生産と申しますのは、リクィデーシヨンの方でございまして、経理の清算でございます。
#13
○栗山良夫君 そうしますと、現在人員が合計いたしまして六千七百十八名でありまするのが、整理後は四千十名、都合二千七百名ばかりの人が失職をしなければならないということになるわけですね。
#14
○説明員(永山時雄君) 現在員が全部寄せて見ますと六千七百十八名になりますが、そうしてその差二千七百名がお話のように失業者になるということになります。
#15
○栗山良夫君 そうしますと、この二千七百名は実に厖大な整理人員ですが、この整理の各個人別の基準と申しますか、そういうものは大体どんなことになつているのですか。私はこの貿易公団の中の職員のいろいろの内容をよく存じないのですが、概畧的に御説明願いたいと思います。
#16
○説明員(永山時雄君) この二千七百名の失業者は、業務の縮小のために生じました、いわば剩員でございまして、從つて、例えば鉱工品貿易公団なりで申しますれば、輸出貿易が民間形体に移行をするという、例えば雜貨関係あたりは特にその傾向が強いようでございますが、從つて雜貨関係に從事をしておりました職員は、勢いこの整理人員の中に入つて來るということになるわけであります。或いは又解散公団の原材料貿易公団についてこれを見ますると、原材料貿易公団の從來果して参りました機能は、今後新らしく鉱工品公団で引続きその業務の継続をさせる方針でございますが、その場合におきましても、取扱品種をずつと限定をして参りたいと、かように考えております。從つて、削除される品種を取扱つておりました人間が、この失業者の中に入るという関係になつて参ります。
#17
○栗山良夫君 そういたしますと、この二千七百名の中で相当な部面は、國の管理貿易から民間貿易に移つて行くくので自然に仕事がなくなる、こういうように主務当局から伺つたのでありますが、そうしますと、この整理人員の中で、貿易公団の斡旋或いは努力によつて、民間業者の方へでも直ちに職場の転換と申しますか、再就職ができるような見込の者はどれくらいありますか。
#18
○説明員(永山時雄君) 現在はまだ民間貿易の方の組織も必ずしも整備をいたしておりませんで、現在尚この点につきましては、以前にありました貿易組合と申しますか、協同組合を政府といたしましては組織をいたしまして、これ協同の組織によりまして貿易の伸張を図つて参ることが適当だというように考えておりまして、從つてそういうラインで司令部との折衝をいたしておりますが、現在この方はまだ目鼻がついておりません。從つてこの今回の失業者が全部が全部、直ちに民間の貿易形体の方に吸收されるかと申しますと、そうも参りませんのでありますが、政府なり、それから公団の幹部といたしましては、極力この退職者を失業者に落さんように、できるだけ他の民間の貿易会社その他に採用して貰うべく努力をいたしておりまして、現在のところ判明をいたしておりますものは、約五百名程の者は確実に他の会社に入るということになつております。尚それ以上に増加いたすベく、今極力努力をいたしておる最中でございます。
#19
○栗山良夫君 この退職の際の身分保障と申しますか、退職手当のようなものはどういうお考えでございますか。
#20
○説明員(永山時雄君) 退職手当は、退職当時の月收額の三ケ月分、これを支給することに只今予算措置を進めております。
#21
○栗山良夫君 その額は、公団の方の職員組合ですね、そちらの方の関係はどういう工合になつておりますか。
#22
○説明員(永山時雄君) ちよつと御質問の要旨がはつきりしなかつたのですが……。
#23
○栗山良夫君 その公団の退職人員の問題、或いは退職金の問題等については、当然公団の從業員組合といろいろと問題もあろうと思いますが、そういう点はどういう工合になつておりますか。
#24
○説明員(永山時雄君) その退職手当につきましては、公団の理事者、それから職員組合におきましても、從來政府当局といろいろ折衝いたしまして、又この点につきましては、司令部方面におきましても相当の関心を持つておる問題でございまして、いろいろ折衝の結果、この三ケ月ということに落着いたのでございますが、尚無論これについては、職員組合といたしましては不満なわけでございますが、何分にも現在の財政の状況なり、或いは又從來の政府職がの退職手当の制度、そういうものとの比較をいたしますると、むしろ三ケ月ならば從來の退職手当よりは相当に優遇されておるというような実情でございまして、從つて現在のところでは三ケ月で参るより致し方ない、かように我々としては考えております。ただこれに関連いたしまして、職員組合の方面といたしましては、尚この外に労働基準法の関係で一ケ月の予告をするか、或いは予告に代る手当と申しますか、そういうものを一般の退職の場合には支給をするということになつているのでございます。この点につきましてもいろいろ政府部内で研究いたしました結果、やはりこれを含めた意味で三ケ月ということになつておりまして、從つて現在のところでは三ケ月で処理をして参りたいと考えております。
#25
○栗山良夫君 ちよつと先に戻りますが、二千八百名の整理対象者は、特技のうち、上級幹部、中級、下級と分けますと、その比率はどうなつているのですか。例えば今の五百名とおつしやられたのも恐らく現在の民間貿易関係の会社へ売り込むにいたしましても、恐らく貿易関係のいわゆるエキスパート、腕利きの人が所望されていると思うのでありますが、一般の下級職員、女子を含めての下級職員というものがいつも失職してしまうのではないかと思うのでありますが、その辺の実情をちよつと伺います。
#26
○説明員(永山時雄君) 上級職員と下級職員との比率につきましては、これは予算の上の措置といたしましては、大体從來おりました階級別の比率によりまして、新公団の、新らしく四月一日以降の予算も措置をいたしているのでございまして、從つて予算の面では大体從來の比率を蹈襲しているということになつておりますが、ただ我々の方の考えといたしましては、でき得る限り頭の方を抑えまして、下の方の職員を残すということに進めて参りたいとかように考えております。
#27
○委員長(小畑哲夫君) 他に御質疑はございませんか。
#28
○北村一男君 私本日初めて委員になりましたので、前回までの御審議の経過についてはよく承知いたしませんが、併しながら政府におかれましても、この法案の通過については非常に急いでおられるような情勢もございまするので、おいおいと質疑も出盡したように伺いまするので、質疑を打切つて直ちに討論採決に入られることの動議を提出いたします。
#29
○委員長(小畑哲夫君) 北村委員の御動議、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○委員長(小畑哲夫君) では異議なしと認めてこれで質疑を打切ることにいたします。直ちに討論に移ることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#31
○委員長(小畑哲夫君) 御異議ないと認め、討論に入ります。御発言の方は賛否を明かにしてお述べを願います。別に御発言もないようでありまするから、討論は終了したものと認め、直ちに採決いたします。貿易公団法の一部を改正する法律案を原案通り可決することに賛成の方の御起立を願います。
   〔起立者多数〕
#32
○委員長(小畑哲夫君) 多数と認めます。よつて本案は可決いたしました。尚本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則第百四條によつて予め多数意見者の承認を経なければならんことになつておりますが、これは委員長において本法案の内容、委員会における質疑応答の要旨、討論の要旨及び表決の結果を報告することとして御承認を願うことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#33
○委員長(小畑哲夫君) 御異議ないと認めます。それから本院規則第七十二條によりまして、委員長が議院に提出する報告書には多数意見者の署名を附することになつておりますから、本案を可とする方は順次御署名を願います。
 多数意見者署名
  玉置吉之丞、駒井藤平、小杉繁安、平岡市三、北村一男、中川以良、阿竹齋次郎、重宗雄三、廣瀬與兵衞、境野清藏
#34
○委員長(小畑哲夫君) 御署名漏れはございませんか。なしと認めます。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時三十七分散会
  出席者は左の通り
   委員長     小畑 哲夫君
   理事
           玉置吉之丞君
           栗山 良夫君
   委員
           北村 一男君
           重宗 雄三君
           廣瀬與兵衞君
           平岡 市三君
           小杉 繁安君
           境野 清雄君
           中川 以良君
           駒井 藤平君
           阿竹齋次郎君
  政府委員
   商工政務次官  小林 英三君
  説明員
   商工事務官
   (貿易廳貿易課
   長)      永山 時雄君
ソース: 国立国会図書館
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