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1949/04/18 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 商工委員会 第10号
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1949/04/18 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 商工委員会 第10号

#1
第005回国会 商工委員会 第10号
昭和二十四年四月十八日(月曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○貿易振興方策に関する調査(政府支
 拂促進の件)
  ―――――――――――――
   午後一時四十九分開会
#2
○委員長(小畑哲夫君) 只今から商工委員会を開きます。政府支拂進促の件に関しまして、前回の調査は、安定本部、建設省、逓信省、運輸省、特別調達廳等から事情を聽取し、商工省関係が後廻しとなつたのであります。前回の調査で確認された点は、逓信省関係二億五千万円、運輸関係炭代を含んで四十億円、特別調達廳関係十七億五千五円が政府の責任において支拂遅延していることであります。商工省関係では、常に問題になるのは石炭鉱業の未拂問題で、これについては商工大臣よりもしばしば対策なんかの説明は認わつておるのでありますが、具体的に問題は解決していないのみならず、商工関係では石炭だけが決して問題の全部ではないのであります。繊維業関係の未拂いが何に基因しておるか。特に貿易廳との未拂関係において如何なる現状に置かれておるか。賣掛金と未收との間に大きな開きがある電力関係の現状を如何に見るか、これに対して如何なる対策を持つか。炭鉱や、石炭の支拂遅延によつて、巨額の賣掛未收を持つ機械その他に対して如何なる対策を講ずべきか等々、商工大臣の責任分野は頗る廣汎に亘つて重大なものがあると存じます。拔本的な解決策としては、物價問題までに発展しなければならんかとも思いますが、本日これらの点について委員各位の徹底的な追及と、これに対する政府当局の良心的な答弁を要望する次第であります。只今見えておりますのは、電力関係の政府委員であります。尚、石炭廳からも見えておりますから、電力、石炭について委員の方で御質疑がありましたら、大臣の見えるまで質疑をして行きたいと思います。電氣関係の未拂について如何でしよう。政府側から何か御説明ございませんか。何かお話がありましたら伺わせて下さい。
#3
○説明員(菊池淳一君) 御説明申上げます。電力関係の未拂未收の数字につきましては外から総括的な資料の中に加えられまして、すでにお手許に参つておることと存じますが、できるだけ新らしい資料を作りたいと思いまして、電力分についてだけ別に調査いたしました。ところがなかなか全部集まりませんので、只今お手許に差上げました数字は、会社によりまして一月分のものしか分らないものもございますし、二月まで分つておるのもございますし、又三月の推定が大分できておるものもございますので、それを寄せ集めまして数字を纏めて見たのでございまして、嚴格に申しますと期日は一定いたしておりませんが、大体の傾向はこれでお分りと存じます。未收につきましては、即ち賣掛金につきましては三十一億という数字が載つております。これは配電会社がその需要部門から取ります料金と、日本発送電が直配で賣りました料金の未收が加えられたものでございます。会社によりまして、例えば電燈料金などは毎月絶えず現金徴收をいたしまして、絶えず檢針調整をして、絶えず集金しております。それから大口の電力料金につきましては、会社によりまして徴收する期限が異なつておりますので、それを本当の未收がどのくらいかということを捉えるのは非常に困難であります。ここでは月末に債権の発した数字を挙げておりますので、本來の止まつておる未收というのは三十一億はございません。その本当の止まつておる未收はどのくらいかということは捉えるのは非常に困難でございますが、大体は一月分ぐらいが溜つておるのじやないかと想像されるわけであります。現在までのところこの未收につきましては、それ程大きな問題になつておりませんが、今後こういう重要な産業たる電氣事業の金詰りが重なると、この点が心配されるわけでございます。官廳関係の未收につきましては、現在までのところ焦げ付いておる未收金はございません。ただ一般の需要からの料金徴收と比較しますと、手続的にやはり少しのずれがございまして、一月分ぐらい外のよりは遅れておるのではないかと考えられます。この点につきましては、電氣事業の金繰りが非常に詰つておりますので、一般の需要の未收と併せまして料金徴收の促進を図りたいと存じておるわけであります。
 それから未拂の方でございますが、ここに六十八億という大きな数字が載つております。これは主として石炭の配炭公團に対する未收が大きな数字を示しております。その他の部分につきましては、現在までは未拂としてそう大きな問題を起しておらないと私共は考えております。ただ機関とかその他のものにつきましては、外の供給する部門につきましては、納入いたしますと直ぐ債権に掛けますが、受けます電氣事業の方から申しますと、その品物を檢査しまして、それから支拂義務が発生するというふうに考えております。例えば機械部門で電氣事業に対する賣掛がこれぐらいあるという数字と、電氣事業で機械部門に対する未拂がどれくらいあるかという数字は多少食違いが起つております。從來までは相当順調に支拂をいたしております。配炭公團に対しましては、これは相当な数字になつておりまして、私共も何とか早くこれを回收したいということで努力しておりますが、これにはいろいろ原因があると考えられます。例えば電氣料金が相当原價に比しまして苦しい事情にありますので、内部的になかなか踏ん切りが付かないという事情もございます。それからこの多相当水が沢山出ましたので、貯炭を予定よりも三千万トンくらい多く持越しております。この貯炭は金額に見積りますと大体二十億円くらいになると思いますが、そういう手持の貯炭量が資金にそれだけ圧迫しておるというふうにも考えられます。その外電氣事業は毎四半期五十億円を超える設備の融資を受けておりまして、設備の復旧、改良、補修、その他一部新設の工事を行なつておりますが、この復興金融金庫からの借入が從來大体期末に入つて來ておるというような状況になつておりまして、その間内部で手軽に立替えて工事を進めるというような場合も考えられたのでございますが、いろいろな事情によりまして、大体未拂いの大半が配炭公團に溜つておる恰好になつておりますが、これはこのままでは済まされない問題でございますので、從來より取りかかつておりますが、形は日本発送電だけが配炭公團に溜めておる形になつておりますが、まだ発送電は配電会社からの未收があり、配電会社は関連産業からの未收があるという恰好になつておりますので、その間の数字をトレースいたしまして、できるだけこの促進を図りたいというふうに考えております。大体御説明を終ります。
#4
○委員長(小畑哲夫君) 何か御質疑がございましたら……。
#5
○山田佐一君 只今御説明の中にこの石炭ですが、石炭の債務の未拂いの方は公團から借りであつて貸しの石炭というのは、これは山自体へ貸してある。分けるというと、業種は一緒であるけれども債権債務を別々にいたしますと、違いになるわけですね。
#6
○説明員(菊池淳一君) その通りでございます。貸し方は石炭の山に対する貸しでございまして、借りの方は公團に対するものでございます。
#7
○山田佐一君 そういたしまして、賣掛と未拂との差額が三十七、八億あるわけですね。これは六十八億に、片方は三十一億ですから、三十七、八億あるわけですが、そのアンバランスはどこで相殺をかけるお見込みですか。
#8
○説明員(菊池淳一君) 最初申上げましたように、この数字は実は月末の收支のバランスから取つてでございますので、本当の未拂いはこの数字とは違つておると考えられます。例えば主な数字になつております配炭公團に対する未拂は、四十一億になつておりますが、これはその前月入りました石炭代を直ぐここに出しておりますが、実際の未拂の期限は翌月の十日に拂うことになつております。從つてまだ前月に入りました数量の代價につきましては、必ずしも実際上の未拂とは言えない数字になつておりますので、ここで約十億ばかりは減ることになるわけでございます。從いまして、この数字の差額は、そういう時期的なずれを考えますと、もつと少くなると私共は考えております。ただそれにいたしましても、その差額はやはり残りますので、これにつきましては、根本的には、やはり電氣料金の問題を解決しなければならないのじやないか、それから設備資金に対する融資が、この第一四半期になりまして止つておりますので、これがやはり順調に参りませんと金繰りが苦しい状態が続きますので、ここには、こういう石炭代という形で未拂が止つておりますが、実際上は会社内部に入りますれば、金に印しがついておりませんので、全般的な金繰りで、全般的な点でこういう形で現われております。やはり全般的に会社の收入を考えないと解決がむつかしいのじやないかと思います。
#9
○山田佐一君 今の設備資金の足らん分は、設備資金を上げる。設備資金というものは、これは修理費ですか。新規に発電所を作る費用に、新規の本当の施設費になるものですか。大体それをやるには、初めは大体資金計画というものがあつて、新規のダムなり何なりを作りかけたんだろうと思いますが、その辺の何をもう少し明細にお聽かせ願いたいと思います。
#10
○説明員(菊池淳一君) 設備資金の使途は、新規のものは從來のやりかけのものが少しあるだけでありまして、大きな工事はまだ今までの案の中には入つておりません。大体は設備の改良とか、保守というものが主になつております。資金計画は四半期の初めに決まつておりまして、それに併せて工事を進めて参るわけでございますが、実際に金融機関から金を入手いたしますのに、計画通り入つて來ない場合が多く、大体ずれておりますので、その間一部手持資金で立替えて置いて、後から金が入りますときに、それを相殺するというような形を取る場合が頻々としてあつたでございます。
#11
○山田佐一君 それからこのアンバランスについて、二十三年度で、すでにこれだけ足らんことになるわけですね。未拂と何とで金だけを見ると足らんことになる。これは一般会計から補助して貰うとか、何とかいう点はできておるのではありませんか。未拂を拂つてしまうと未收入金額全部入つて來ても、未拂を全部拂うわけに行かない。これは何とかあなた方の方で処理してあるのか。そのままになつておるのか。
#12
○説明員(菊池淳一君) その点につきましては、いろいろ原因によつて変つて参ると思います。例えば貯炭が予定より三十万トン余計にございますので、これを焚きますと、その分は新らしい料金になつて入つて参りまして、それはそのまま返済資金になるというふうに考えられるわけであります。それから会社の收入が苦しいために起りました部分は、やはり收支を改善する、料金の点について考えないと、余裕が出て來ないというように考えます。
#13
○山田佐一君 それは理論だが、実際においてどうかせんと、あとの未拂いのときに困つてしまう。あなたの方の料金を返すとか何とか言つているうちに、つまり未拂を持つておつた人は困つてしまうから、それに対して何とか処置をしなければならないのではないかと、こう思います。一般会計からの補助金というものはないのですか。
#14
○説明員(菊池淳一君) 一般会計からの補助金はございません。ただ一部につきましては、外の産業についても同じでございますが、第一四半期に金繰りが止まつておりますので、これを繋ぎの資金を付けて貰うように、外の産業と同じように手続を進めて頂いております。
#15
○山田佐一君 そうしますと、もう一つ、産業に対する超過料金の罰金、普通罰金と言いますね。罰金の料金は、政府に入つてしまつているですね。それを幾らか還元して貰うということをやつておりませんか。政府が取り得ですか。
#16
○説明員(菊池淳一君) 罰金料金は、当初は電氣事業に還元される予定でおりましたところが、関係方面の意向によりまして、それはいけないということになりまして、全部政府に入つておりまして、還元は認められておりません。
#17
○委員長(小畑哲夫君) 只今大臣がお見えになりましたが、先程來山田委員の御質問にありましたごとく、今商工省の電力局長の調査によりますと、賣掛三十一億、それから未拂いが六十八億と、それから先般安定本部の方の調査によりますと、これは調査の時期が違いましようが、賣掛が大体二十三億、それから未拂が六十三億、こういう数字でありまして、やはりいずれの資料を以てしても、この間に三、四十億の差があるのであります。先程の御説明で貯炭の分が十二億出すと見ても尚非常なここに未拂が残る。これを如何にするかということが電力関係の未拂に対する方法だと思うのですが、これについて一遍大臣の御意見を承わりたいと思います。
#18
○國務大臣(稻垣平太郎君) 電力関係だけを切離して考えることがよいか惡いかは別問題でありますが、各方面で未拂が起つて、それがために金融が遅くなる。これはまあ実際は政府支拂の遅れておるものもあろうと思うのであります。殊に例えば運輸省、こういう関係を取りましても、運輸省が石炭代の配炭への未拂、電力関係の未拂もありますし、それから、そればかりでなく、実際は資金が梗塞しておるという面には、前年度の予算の範囲内に本年度の予算を見越して製作をしておる。こういう面もあろうと思うのであります。これは殊に車輛関係とか、或いは電氣通信機関係、逓信省関係、こういういわゆるお互いの暗默の了解の見越し製作と言いますか、そういつたものもやはりこの資金、資材の面なんかの金繰りの関係で非常に資金梗塞をしておる。これが予算が行なわれないためにこの支拂がまだ出ていない。こういう点もあるだろうと思うのであります。各方面にいろいろな問題が起つておるのでありますが、商工省直接の関係として、石炭、電力、電氣の面の関係を申上げますと、石炭関係についてはこの前玉置さんの御質問に大体お答えして置いたのですが、一番早い方法は、配炭公團の剩余金という名前を付けてよろしいかどうか知りませんが、剩余金を以て支拂う、これも大体了承を得られるのではないかと思つたおります。いずれ両三日には右とか左とかはつきりすると思いますが、この右か左かということは、どうしても私は了承を得なければならんという私の覚悟なんでございますが、そうしますと、これを仮に資金化する、現金化するという場合には、これは直ぐというわけには参りませんから、こういうことが決まりますれば、日本銀行あたりと交渉いたしまして、これを直ぐ現金化する、少くとも二三十億というものは石炭鉱業へ、関連産業へ紐付融資、もう一遍言えば、関連産業を通じて銀行への紐付でもよいと私は思つておるのであります。銀行への紐付で貸しますと、地方銀行で又余裕ができますから、そこで幾らか業者の金融も樂になるということにして頂いた方がよいと思います。ただ設備資金の点、企業三原則によつて、特に金融の途を塞がれておるので、それも電氣の方にも関係があるわけでありますが、こういつたものは、これは今見たいなわけには参りませんので、どうしても資金計画を立てまして、そうして電源開発の問題、電氣関係の設備の費用、それから新らしい石炭の切羽、新探鉱の費用というようなものについては、これも中絶されたものも今度新たにやる建前で資金の融通を受けなければならん。これは見返特別会計の方に頼る外に今はないと思うのであります。設備資金はとても市中銀行なり、或いは復金がなくなりました関係上、市中銀行なり、或いは興銀というわけにも参りません。どうしてもあの見返資金の操作によるところでなければならん。こう考えておるのでありまして、それについては、すでに大体の計画表を安本の方に提出いたしまして、安本で取り纏めて、これについて折衝を開こう。こういうことになつております。こういつたような將來の産業復興というものを中心とした資金については、あの見返特別会計の中から支出することが許されるだろうと我々は期待いたしておるような次第であります。從つて今のお話の三十億の差というものが、これが設備資金で出おるか、或いは運轉資金の赤字であるか、その点は別でありますが、設備資金に関する限りにおいてはそういうことで結末を付ける。運轉資金については、これはまあ企業の合理化ということの面で段々減して貰うより外は仕方がないのではないか。ただそれについて今も説明をいたしておりましたように、できれば電氣料金を補修費その他を計算に入れて値上をいたしたいということで、今折角努力中であります。これは了承を得るか得ないかまだはつきりいたしませんけれども、一應とにかく石炭、電力は値上げしない。こういうことになつておりますけれども、それではどうしても電氣事業は成立つて行かんのではないかということで、電氣料金の値上げについて今折角交渉中であります。
#19
○玉置吉之丞君 この前大臣から御説明がありました貿易資金特別会計の問題でありますが、あの四百億円の予算が通つて、使えることになるだろうと思うのですが、あれは輸出だけでなくて、やはり輸入の面にも資金は使わなければならんと思うのですが、そういうことになると、輸出の面で今金拂いが遅れて困つている方面の人たちは、四百億円という巨額の金が貿易特別資金の中へ入りますけれども、それがいつ実現されるか、相当日がかかるのではないか知らん。現にこの間も申上げました通り、繊維関係だけで大体三十五億円の金が不拂いになつているというような問題一つ通り上げて考えましても、四百億という金は非常に巨額な金に見えておりますけれども、あれが輸出と輸入と両方に使われるようなことになりますと、輸出の面だけに廻る金というものはそう早急に入つて來ないというようなことになりますと、この間に何か繋ぎの資金でも廻してやるというような考え方があるのかどうかということを伺つて見たいと思います。
#20
○委員長(小畑哲夫君) 玉置委員の今の御質問に対して、安本の貿易局の貿易政策課長が見えておりますから、課長のお話を先に承わつて、そうして大臣の御意見を伺つて見たいと思います。
#21
○説明員(小出榮一君) 只今の御質問は商工省に対するお尋ねでありましたけれども、たまたま貿易政策全般の問題に関連いたします意味におきまして、私からも一言お答えいたします。お話の通り今度貿易資金の運轉資金といたしまして、一般会計の方から四百億円繰入れたのでありますが、お話の通りこの四百億という金が巨額なものであるとは私共決して思つておりません。これで辛うじて運轉ができるのではないかという程度に考えておる次第であります。それにつきまして今御指摘がありましたように、輸出産業に対するいろいろの金融の面なり、又未拂いの問題等につきましてはできるだけ從來與えられております手段を拡充いたしまして、金融の促進なり、或いは未拂いの徴收について特別の努力をいたしますと同時に、特にこの貿易金融の問題等につきまして新らしい方策も考えたい。かように存じておりまして、いろいろ今立案し、又折衝いたしているような次第であります。特にこの貿易手形の日銀における再割引の問題でありますとか、或いは融資の面におきまして輸出産業に対しましては特に一般融資準則をできれば改正いたしまして、貿易面に対する特別の枠を設定するということによつて、貿易面に対する優先的な金融促進を図るというふうなことも是非実現いたしたいと考えております。
 更に進みまして、これは非常に問題が多いのでありまするが、輸出金融補償制度というふうなものにつきましても一應研究はいたしておりまするが、これの実現につきましては尚相当の問題が残つておるように考えております。
 大体そういうふうな面におきまして、輸出産業に対する金融上の問題等につきまして極力手を打ちますと共に、又輸出品生産をいたしまする工場の関連方面に対する未拂金の徴收問題等につきましても、特に意を用いて行きたいと考えておる次第であります。尚貿易廳経理局長がお見えになつておりまするので、具体的な問題につきましてはその方々からお話願うことにいたしたいと存じます。
#22
○委員長(小畑哲夫君) ちよつと申上げますが、大藏大臣も見えましたようでありますので、個々の貿易問題等はちよつと後にしまして、先刻申上げましたように政府支拂促進の件に対しては、前回から各関係官廳の資料を取りまして、その調査の結果、我が委員会で大体確認しましたところは逓信関係で二億五千万円、運輸関係で炭代を含んで四十億円、それから特別調達廳関係で十七億五千万円、こういうものが政府の責任において支拂の遅延を來しているのではないかと、こういうふうに考えておるのであります。
 尚その外に、各産業においては商工省の立場として解決さるべき問題が多多ありますので、この問題につきまして先程來電力関係及び貿易関係に審議が移つて行つておつたところでありますが、丁度大臣も見えましたので、これらの政府支拂の遅延に対して大藏大臣の一つこれに対する対策をお聽きしたいと思います。
#23
○國務大臣(池田勇人君) 今世間で金詰りというのが最も大きい問題になつておるのであります。この原因はいろいろございまして、先ず第一に御承知の通り一月、二月、三月で大体千五百億円の租税徴收をいたしましたのが一番大きい原因であると思うのであります。第二といたしましては特別会計方面で見越注文をしたのが相当あるのであります。これはまあ鉄道、逓信にございまするが、この問題につきましては御承知の通り財政法或いは会計法を改正いたしまして、今度は見越注文のないような制度にいたしたいと思つております。
 特別調達廳の十七億の問題でございまするが、これは我々も前から大体分つておりまして、早く進駐軍関係の領收書を貰うように言つておるのでありますが、これが行きません関係上、特別調達廳で遅れる状況に相成つておるのであります。先般來第三次吉田内閣ができましてから、政府の收入、國庫の工合がよくなつて参りましたので、日本銀行からの貸出を促進いたしまして、御承知の通り三月末は八百億余りの貸出をしたり、又政府の國庫に余裕がございましたので、四、五百億の指定預金をいたしまして金融の円滑を図つたような次第でございますが、何と申しましても個々の問題につきまして政府の支拂遅延の問題がありますので、閣議におきましても二、三回各省に支拂促進方を要望しておるような次第でございます。尚、今後の見通しといたしましては、大体税金の徴收も四月になりましては余程少くなつて参りましようし、この予算が通過いたしますれば、適当な措置を講じまして金詰りをできるだけ緩和いたしたいと思つております。併しデイス・インフレの線に沿つて行くためには、そうふんだんに出すわけにも行きませんので、経済再建に必要な方面、殊に輸出貿易につきましては、先程から政府委員のお話もございましたように、特段の考慮を拂つてできるだけ金詰りを打開するようにいたしたいと考えておるような次第であります。
#24
○玉置吉之丞君 大藏大臣の御説明に関連してお尋ねしたいのですが、大藏大臣は、この金詰りの主たる原因は、一、二、三と三ヶ月に亘つて税金を千五百億円も取上げた。又政府支拂の遅れておる原因の家に見越注文をして、この二十四年度の関係のものも入つておるから、そういうことになつたのだというようなお話もありました。私は現在金詰りの状況ということにつきましては詳しく申上げませんけれども、大臣は過般の予算委員会において各方面からいろいろお聽きになつて御存じでありましようから、又その他の方面からも十分御承知のことと思いますが、私ただ一点考えておりますことは、この日本銀行の発行しておる兌換券と申しますか、銀行券と申しますかそういう総量が全体において不足しておるのではないかというような考を私は平素持つておるのでありますが、それは我々が曾つて昭和七、八年頃に衆議院に出ております頃に、高橋是清という大先輩がおりましたが、この方が、大体において一國の予算が十七、八億円であつたと思いますが、その時分にやはり日本銀行の兌換券が十七、八億出ておつたと思うのであります。そういうふうに見合せて、その総額の一割を縮めるとか殖すとかいうのを目安にしておるのだ、こういうふうなお話を聽いたのでありますが、只今予算が二十四年度は七千億になつておる、而して日本銀行の兌換券の発行は法定で抑えておるのは何でも三千五百億円と承知しておりますが、それが現に三月の月末において三千百二十五億円発行して、尚、法定の発行限度を余すこと三百七十億円余となつておるようでありますが、こういふうにたださえ金が詰つておるのに日銀の発行券を抑えるということは、無論経済九原則の上からそういうことにせなければならんことになつておるのかも知れんと思うのでありますが、それともう一つ、私共は昭和九年、十年頃の預金は確か兌換券の発行額の十倍くらいあつたと記憶しておるのでありますが、現在はこの兌換券の発行高の漸く二倍しか預金がないということを睨み合して考えますときにおいて、この日本銀行の現発行高というものは、無論デフレーシヨン的な状況下においてこれを抑えるということは尤もなことと思いますが、すでに経済九原則という嚴格なる枠の中において仕事をして行く上に日銀の発行券、通貨の足りないという面から來る隘路が相当できておる、例えば今日まで七万円ぐらいの仕事をしておつた中小の工業が約三百倍のあれでは一ヶ月食つていけないというような状況の下において起つて來ておることが、賃金の遅配欠配と申しますか、分割拂いをしておるというような状況は各地に起つておる。でこれはもうこのまま行つたらそれが常態になつて、遂に拂うということができないということになる。即ち生産も遅れ、又輸出の産業を盛んにすると言つたつて、勢いそういうことのために行詰りが來はしないかということを案じておるものでありまするが、大藏大臣としてこの日銀の発行券が果して今日七千億円の予約券、而も政府がこういう大きな予算を実行に移して行く上において、日銀の発行券が三千五百億円程度でいいか、これで十分であるかどうかということをお考えになるか、一應この際伺つて置きたいと思います。
#25
○國務大臣(池田勇人君) 日銀の発行限度は只今のところ三千五百億円で抑えております。大体三千五百億円を最高限度としてやつて行きたいと考えておりますが、御承知の通り、只今は三千九十億円程度に減つております。これは先程も申上げましたように、租税の時期的な非常な徴收によるものでございまして、昨年度におきましても実に三月のごときは銀行券は相当減つておる状態でございます。これを一時に最高限度の三千五百億まで持つて行くということにつきましては、これは余程考えものでございまして、私は金が非常になくて困るという場合は、これはいけませんけれども、あり余るということもいけないので、どちらかと言えば、まあ窮屈々々な程度でやつて行くのがいいのじやないか、まあ二十四年の予算が取りますれば、政府支拂いで或る程度、銀行券は殖えて行くと思います。で予算問題につきまして金詰りを緩和して行く全体の問題としては私は通貨膨脹政策は取りたくないと考えております。そのために更に三十五百億円が日本の現在の状況から言つても限度上最高という問になりますと、いろいろなるところから通貨の問題は考えられるものでありますが、まあ大体國民得の一割二、三分、止むを得ない場合は一静五分というところが学設上通貨の総量と言われておるのでございます。そういう点から見ますと、本年はやはり今の程度でやつて行けるという見込でございます。
#26
○玉置吉之丞君 大藏大臣のお説の通り、金はなるべく窮屈に引締めるということは、これは家庭でも、外でもそういうことをやるということは当然だと思うのでありまするが、窮屈にするというその窮屈という言葉の中には非常な綾があります。考え方によつて窮屈ということはどこまでと解釈していいのでしようか、即ち窮屈のために生産ができない工場が金詰りのために止まつてしまう、だから政府の支拂いが遅れる、そのために関連しておる産業が全部行き詰つて困つておるというようなことをさして、生産を増して行く上に支障があるという窮屈で行けば、その窮屈の限界点について相当考えなければならん問題があると思うのでありますが、その点に対する御所見を伺いたい。
#27
○國務大臣(池田勇人君) 政府の支拂遅延というものは、これはいけないことでございまするけれども、原因が分り、配給資材にはどんどん支拂つて参ります。まあ生産を殖さなければならんということは、これはもう今の日本として最も大切なことでございますが、余り日本の國の再生産になる、いわゆる消費物資方面への金を注ぎ込むことは余程考えなければならんものだと思つております。再生産になり、資本投資になるというものにつきましては、これは金が糸目がないと言つてもいいほど、いけませんけれども、どしどし出して行く考えであります。
#28
○玉置吉之丞君 その御願見は御意見として伺つて置きます。又お話の通り、再生産に必要な金は、どしどしお出しになるというので、それでよく分りましたが、これに関連して、只今商工大臣のお考えで出しました貿易資金の特別会計への繰入れ、こういうものが、完全に輸出の面等に、現在我々が関係しておる繊維の関係においても、輸出に現実に出たものの金が三千五百億円くらい不拂いになつておる、この金融のために困つておるということは、これは大臣御承知だろう、そういう点について過般も商工大臣に質問をいたしましたら、これは本年度の予算さえ通れば、貿易の資金として特別会計で四百億円の金が繰込まれるから、そういう問題はみずから解消されるであろうとあつさり御回答になつたが、その点で現実に行き詰つておる金融の打開ができるかどうか。
#29
○國務大臣(池田勇人君) 御承知の通り、貿易会計は二百五十億円の限度であつたが、昨年度末即ち三月の中頃から、二百五十億円では困りますので、五十億殖して今三百億円一杯々々、今度四百億円の繰入れが認められましても、直ちにその金が出て來るわけじやございません。非常に急ぐからというので、日本銀行からこれを肩替りをするということになると通貨膨脹になる、即ち繰入れにつきましても余程事情を檢討の上に徐々にやつて行くことになるだろうと思います。ただ片方で貿易会計の持つておりますストックというものをできるだけ早く民間に拂下げて、そうして民間資金の融通をなすと共に、貿易の運営を円滑化して行きたい、こういうことを今ここで申上げるのは如何かと思いますが、昨年の一月頃問題になつておりました輸出不適格品のシャツの問題でも、このままで置くということは如何にもよくない。できるだけ早くこのものの回轉について、処分するららば処分してどんどん動かして行くという氣持を持つておるのであります。どうも置き去りということはございませんが、少し商賣氣が少なかつたというような氣がいたしておりますので、これは財政当局として貿易会計のやり繰りを円滑、適正にして、貿易がお困りになることが少いようにしたいということにもなるわけでございます。
#30
○玉置吉之丞君 輸出貿易のいろいろなことは、今更申上げるまでもありませんが、これを実際に積極的にやるということは、非常に資金に困つておるということも御承知だろうと思いますが、どうか貿易に対する回轉資金につきましては一段の御考慮を願いたいと思うのであります。実にこのために困る、困るだけならばいいが生産が鈍つておる状況が起つておるから、この点は大藏当局として貿易資金のやり繰りについては、今のお話のような点もありましようが、回轉資金を豊富にしてもつと我々が輸出貿易に安心して荷物を出せば、金はこれは頂けるものであるというくらいに一つやつて頂けんかというように考えております。その点大臣の話で分りましたが、尚一段のお骨放りが願いたいと思います。
#31
○國務大臣(池田勇人君) お説尤もでありまして、その方向で十分努力いたしたいと考えております。
#32
○委員長(小畑哲夫君) 商工大臣、その点について御意見ございませんか。
#33
○國務大臣(稻垣平太郎君) この前申上げたわけでありますが、全く同意見でございます。
#34
○玉置吉之丞君 積極的に……。
#35
○國務大臣(稻垣平太郎君) 大体この前申上げましたように、本当の滯荷が七十一億円ばかりある。これは至急に処分することに相成つております。先程大藏大臣のお話もありましたが、七十一億円が現実の滯貨、つまりランニングの滯貨はあります。これは無論なければならんわけで、ランニングの滯貨は二百億円から三百億円見当のものがありますが、その中の本当の滯貨というものは七十一億円でありまして、そうして私共六十四億円を大体國内放出にいたしたいというので、今手順を取つておるような次第であります。その点は今大藏大臣が触れましたから、附加えて申上げて置きます。あと大体大藏大臣のお考えと同じような考え方でやつております。
#36
○玉置吉之丞君 商工委員会としましてはいろいろな問題がありますが、当面しております問題としては、この輸出貿易の資金のやり繰りの点につきまして、只今大藏大臣並びに商工大臣から誠に明快な御答弁を頂いて私は満足するものでありますが、どうかこれはお話だけで終らないように、直ちにこのことが政治の上に実際の上に実現できるように骨折り願いたいと思います。尚そうして政府支拂いの遅れているということにつきまして、随分各方面からこの商工委員会に対して、いろいろな陳情が参つておるのでありますが、政府の支拂いが遅れて、そのために我々も貰えん、我々も困るというようなことは、これは思想の上から考えても……。私共は一体商人の家に生れたものでありますから、金の拂わん奴は惡いと、こういうことを親父がいつも言つておりましたが、政府が当然受取つた金を拂わん、これくらい惡いことはない。それで俺が拂わないのは政府が拂わないからだというので、大きな顔をして大阪あたりの製造業者が下請業者に、我々が若し金を拂わなかつたらいろいろな問題が起るが、とにかく自分の從業員に金を拂わなかつたら労働基準法とか何とかという方で摘発されて、檢事局から來るといつて心配しておるが、心配しても政府の金が廻り廻つて來ないから、これも覚悟の上だという、随分ひどいこと、過激なことを言う者を各所で聞いて参つたのでありますが、これらの点を考えますと、今後この政府支拂ということについては相当考慮して頂きたいと、かように考えるのみならず、特にこの点について只今の御答弁によつても政府の意思あるところは分りましたから、これを直ちに実現のできるようにお骨折を願いたいと、かようにお願い申しまして、私の質問を打切ります。
#37
○委員長(小畑哲夫君) 速記が大藏委員会の方に行かなければならんということになつておりますので、若しこの際両大臣に質疑がございましたらどうぞ。
#38
○山田佐一君 只今玉置君の質問と應答で、大体の要領はもう了承いたしたのでありまするが、大藏大臣のお説の通り再生産に役立つ資金はどんどん出そう、消費財の物は抑えよう。御方針は誠に御尤もで結構だと思いますが、実際方面においてそう行くかどうか、我々ちよつと考えて見ますのに、一番困つておるのは基礎産業の電力が拂いが惡い、石炭が拂いが惡い、片一方の消費財の方の、どちらかというと料理屋とか飲食店、この店は收益がいいから金融の都合は、その方ならば市中銀行が却つてやるというので、御方針と実際は逆のような現状を來しておらないか。そうしてもう一つは、ただ政府支拂が遅れておるのではなしに、根本的に價格形成の上においてこれは矛盾があるのじやないか。石炭のごときは本当の支拂だけ支拂つても、全部は拂えんのじやないか、現在が赤字の計算をやつておるのじやないか。幾ら振つても振つても赤字でありますから、やはり労務賃金を拂うと、関連産業の事業へは支拂う金がなくなつてしまうのだ。今までのように赤字融資をして呉れるか、政府補給金を呉れなければ、全部が拂えないというのが実情じやないかと思いますが、電氣においても、電力料金の價格改正をしなければ、この貸しと借りのアン・バランスは解消できない。ここに行きますと、政府が支拂をしただけでは関連産業の方へ廻つて行かないから、基礎産業に対する價格形成の上においても相当の御考慮を願わないと、根本的の解決は付かないと思いますが、その辺の商工大臣としての見解を承わつて見たいと思います。
#39
○國務大臣(稻垣平太郎君) 今の御質問でありますが、例にお引きになりました石炭の問題でありますが、最近石炭の会合におきまして大体意見が纏まつたようであります。それは現在のいわゆる生産者價格の下に、從來は御承知のように大会社で余裕のあるものが約百四十一円を出しておつて、これを他の会社へプールしておつた。こういう形になつております。こういつたようなものもこれを順次七月までの間に取つて行く。取つて行つても赤字が出ない。こういう形でやつて行こうじやないかというので、この間電力の経営者の側で会合を開きまして、そこに中小炭鉱と共に大炭鉱と一緒に協議いたしました結果、大体現在の値段に多少今の百四十一円を差当り一二ヶ月は半分ならば半分を盛り込む、あとは七月からこれを外すという形で十分やつて行けると、こういう協議をいたしておりますわけで、無論これは行かない場合は……、なかなかそちらの合会の席で了承したという話は出ないのでございますが、我々の方はむしろ余りにこういうような考えで纏められたことに危惧の念を持つておるくらいなことなんでありまして、実際は赤字なしに、企業合理化によつて、やつて行くという考を持つておられるようでありますから、その点はお縣念はないのじやないか、かように考えております。電力の方につきましては、先程ちよつと申上げましたように、実際の企業の合理化によつて今の價格でもやつて行くようにしたい。こう考えておりますけれども、かねて申上げておりましたように、つまり補修その他のものについての費用をどうするかという問題がありますので、それだけの面において電力料金を値上ができないかというので、これは無論第二次、第三次には影響しない程度においてこれの値上について今折衝をいたしておるという情勢であります。この点は先程申上げた通りであります。
#40
○山田佐一君 そうしますと、値上のできるまでのずれというものを、どつからか出して貰わなければ関連産業は出て來ない……。
#41
○國務大臣(稻垣平太郎君) これは補修の問題でありますから、或いはさつき申上げました設備資金の方の面へ持つて行くことになろうかと思います。できん場合には……。
#42
○山田佐一君 その他の物價、結局物價改訂せんでも、これで政府支拂さえすれば資金の運轉は十分にできるというお見込でありますか。
#43
○國務大臣(稻垣平太郎君) とにかく我々は企業の合理化の線に從つて、これは中にはできる会社もあり、できん会社もあると私は思うのでございます。これはどうしても止むを得ませんから、結局かねと申しておりまする集中生産方式によつて操業度を上げて行く、操業度を上げて行けば、これはおのずからペイして行くということになるので、それでまあ各企業について大体集中生産方式を採用して行かざるを得ないだろう、こう考えております。
#44
○委員長(小畑哲夫君) やがて安本長官も御出席下さるそうですが、丁度両大臣がいらつしやるときに一つ結論的に今後にも又こういう支拂遅延というような問題が起きるかも知れませんし、今日すでに起つておるので、政府として、言葉はどうかと思いますけれども、責任がどこにあるかということが我々にはつきりしかねるので、今後この対策方法を、まあ私が試案として考えましたときに、何かの調査委員会というようなものを作る。そうしてその上でこの問題をもつて檢討して、そうしてここに打開の途を開くというようなことをやつて見たらと思うのですが、こういうことに対する一つ商工大臣の御意見を承わりたいと思うのです。
#45
○國務大臣(稻垣平太郎君) 委員会でも作つて、尚調査したらというのですか。
#46
○委員長(小畑哲夫君) そうです。例えば商工大臣とか安本長官とか、或いは大藏大臣とか関係の方、尚関係の業者の代表とかいうようなものを入れて眞に調査を……これが間違つた調査というのではありませんが、そうしてその間に一つ適当な打開策を講ずるというようなことについて、何か御対策というか、お考があつたらと、こう思うのです。
#47
○國務大臣(池田勇人君) 金詰りの問題は、一つは價格形式の問題からも起つて参つております。一つは又制度の不備からも起つているのでございます。大藏省といたしましては、今まで予算の執行に当りまして、金の支拂の際に大藏省で支拂予算と言つておりますが、これではいけないというので支出行爲をした、いわゆる契約をしたときに今の準備をして、先程申上げましたように來年度に見越して注文をする。こういうことは一切これからなくするように、先程申上げましたように財政法を改正いたしまして、もう見越注文を止める。契約をするときに準備をする。こういうことにいたしたい。尚又特別調達廳で支拂うべき進駐軍関係の十七億の予算にいたしましても、御承知の通り土建工事その他につきましては、一應契約で工事を進めまして、あと支拂のときにもう一遍調べて金を出す、こういう制度を置いておりますが、これにいたしましても、競爭入札の場合にはその制度を止めようというので、先般も政令を改正いたしまして、制度上から來る政府の支拂遅延というものをなくしたり、或いはそういうことが起らないように元を断つことにいたしているのであります。今年度からはそういうことを改めまして、余程政府の支拂の遅延はなくなるかと思います。價格形成によります分は商工大臣のおつしやる通り、赤字を予定してそうして價格を決めることは、これは経済三原則から言つても許さないことであります。事業の立つて行く方法を考えて、どうしても立つて行かないような場合には立つて行くような價格にしなければいかんと思います。
#48
○委員長(小畑哲夫君) 速記を止めて。
   午後二時五十四分速記中止
   ―――――・―――――
   午後三時五十九分速記開止
#49
○委員長(小畑哲夫君) 速記を始めて。それでは今日はこの程度にて散会いたします。
   午後四時散会
 出席者は左の通り。
   委員長     小畑 哲夫君
   理事
           島   清君
           山田 佐一君
           玉置吉之丞君
   委員
           平岡 市三君
           重宗 雄三君
           廣瀬與兵衞君
           境野 清雄君
           駒井 藤平君
           阿竹齋次郎君
  國務大臣
   商 工 大 臣 稻垣平太郎君
   大 藏 大 臣 池田 勇人君
  政府委員
   商工事務官
   (貿易廳経理局
   長)      村岡 信勝君
   商工事務官
   (商工省電力局
   長)      玉置 敬三君
   大藏事務官
   (大藏省理財局
   長)      伊原  隆君
  説明員
   総理廳事務官
   (経済安定本部
   貿易局貿易政策
   課長)     小出 榮一君
   商工事務官
   (電力局監査課
   長)      菊池 淳一君
ソース: 国立国会図書館
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