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1949/03/31 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 建設委員会 第2号
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1949/03/31 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 建設委員会 第2号

#1
第005回国会 建設委員会 第2号
昭和二十四年三月三十一日(木曜日)
   午後一時三十五分開会
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  本日の会議に付した事件
○内閣提出予定の建設省関係法律案に
 関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(石坂豊一君) それでは開会いたします。
 本日は公報に日程をお知らせして置きましたが、建設事業一般並びに國土その他諸計画に関する調査とありますけれども、本日は建設省から、第五國会に提案になるべき法案の大体の御説明を承わり、それによつて本委員会の行程を定めて行きたいと、こう思いますので、政府委員の方から大体の御説明を伺いたいと思います。
#3
○政府委員(赤木正雄君) 大臣に代りまして、私からこの國会に建設省といたしまして出す予算の法案を大体御説明申上げたいと思います。
 第一は建設業法案であります。この法案を出す目的は、御承知の通りに建設事業は、公共の福祉に非常に関係を持つておりますが、この建設事業の良不如何によりまして、又その施行の過程の適否によりまして重大な影響があります。従つてこれを施行する者の資質如何、これは又その結果に非常に大きな関係を持ちます。そこで、これが業者の資質の信用ということも、実際、家を注文した方からも、或いは建てる方面からも十分留意せねばなりません。御承知の通りに終戰後隨分業者が殖えました。その中には多少如何わしいと思うような業者もあります。こういう観点からいたしまして建設業者の登録の実施、或いは請負契約の規正等の方法によりまして建設工事の適正な施行を確保すると共に、建設業者の健全な発達を図り、以て公共の福祉を大いに高進せしめる、こういう目的を以ちまして建設業法案を出したいと存じます。
 次に考えておりますのは特別都市計画法の一部を改正する法案であります。これは都市計画法、即ち第十六條の規定は、土地の区画整理施行区域内におきまして、その政令施行後の宅地のすべての地積が、施行前の宅地の総地積に比べますと、一割五分以上減少した場合においてのみ補償いたしまして、一割五分までの部分にはこれを明瞭にしておりません。これは憲法第二十九條の規定に違反する疑いがありますので、区画整理施行後の宅地の價格の総額は、施行前の宅地の價格の総額より減少した場合は、それに補償金を交付しよう、こういうふうに改めるという趣旨であります。
 次に考えておりますのは、屋外廣告物法案であります。これは屋外廣告物の表示場所、方法等につきまして必要な規利をすることによりまして、美観風致の維持及び公衆に対する危害の防止のために、都道府縣が規定する條例の基準と申しますか、こういうものを定めたいとこういう意味で、屋外廣告物法案を出したい次第であります。
 次は測量法案でありますが、土地の測量について測量の実施の基準を定め、その実施の必要な権能を認め、且つ測量制度を、整備することによりまして、測量の正確さを確保し、測量の重復を除き、以て測量の改善発達を図る、こういう目的で測量法案を出したいと考える次第であります。
 次は、水防法案でありますが、洪水又は高潮等に際しまして水害を警戒し、防止し、これにより被害を軽減せしめ、以て公共の安全を保持することを目的といたしまして、ここに水防法案を出したい、こういうふうに考えております。
#4
○島津忠彦君 只今、御説明頂きました、御提出になる予定の法案は閣議には……
#5
○政府委員(赤木正雄君) 閣議にはまだかかつていないのであります。ですから正式にはお話することができない。
#6
○島津忠彦君 進駐軍の方の関係は……
#7
○政府委員(赤木正雄君) 無論閣議に出す前には連絡してあります。
#8
○兼岩傳一君 僕らは住宅金融会社を……民自党としては非常に住宅政策の一つとしておられたし、建設省でも準備しておられたように聞いておつたが、住宅金融会社を期待しておつたのですが、どうなんでしよう。
#9
○政府委員(赤木正雄君) 兼岩委員のおつしやる通りに、省といたしましても非常にこれに期待をかけておつたのです。ところが御承知の通りの経済情勢が、実はそういう何が一つも出なかつたのであります。でありますから、その法案も今回は今のところでは別に出すということは思つておりません。
#10
○兼岩傳一君 予算で潰れて、もう見込みありませんか、もう予算面では……
#11
○政府委員(赤木正雄君) 全然今のところありません。
#12
○兼岩傳一君 それは又後で予算のときに承わつてもいいが、それではそれに対する予算上の措置というような問題は、次の予算のときに延ばしましよう。
#13
○委員長(石坂豊一君) ちよつと私からもお尋ねいたしますが、住宅の金融を図るために、余程努力せられておるようですが、全く断念せられたのですか、まだ何か望みはあるのですか、大藏省との折衝などはどういうふうですか。
#14
○政府委員(赤木正雄君) 今のところ見込はないというよりしようがないのです。
#15
○委員長(石坂豊一君) 私から尚一つお尋ねしたいと思いますが、今の御説明になつて五つの法案は、大体お出しになる時期順序は御復案があるのでしようか。又これはただ政示次官のお考えでありますか。閣議に送られる順序によつて御説明になつて、大体今までの御説明のように進まれるのか、その考えでこつちは準備しなければならんのでありますが、一應御説明願いたいと思います。
#16
○政府委員(赤木正雄君) 今のお話の通り、先ず閣議の承認を得まして、承認を得たものから御審議を願いたい。こういうふうに存じます。
#17
○兼岩傳一君 これの今日のやり方ですが、まだ正式に閣議も通つておられないとすれば、筆記は止めてでも、折角政府委員も來ておるし、我々は非常に時間が忙しいのですが、今日この機会を利用して、どれがどういう順序でもいいから、できるだけ内容が知りたいと思うのです。若しあれだつたら速記を止められて、懇談会の形でも結構だから、当局の苦心された法案の内容、意味をできるだけ勉強して置きたいと思います。皆さんが御賛成ならば。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○委員長(石坂豊一君) 皆さん御異存なければ、そういうふうにいたします。本日これで、散会いたします。
   午後一時四十七分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     石坂 豊一君
   理事
           仲子  隆君
           島津 忠彦君
   委員
           岩崎正三郎君
           堀  末治君
           安部  定君
           北條 秀一君
           兼岩 傳一君
  政府委員
   建設政務次官  赤木 正雄君
ソース: 国立国会図書館
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