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1947/12/07 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 予算委員会 第31号
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1947/12/07 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 予算委員会 第31号

#1
第001回国会 予算委員会 第31号
  付託事件
○昭和二十二年度一般豫算補正(第十
 號)(内閣提出、衆議院送付)
○昭和二十二年度特別會計豫算補正
 (特第五號)(内閣提出、衆議院送
 付)
○昭和二十二年度一般會計豫算補正
 (第十一號)(内閣送付)
――――――――――――――――
昭和二十二年十二月七日(日曜日)
   午前十一時二十三分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○調査報告に關する件
○昭和二十二年度一般會計豫算補正
 (第十號)
○昭和二十二年度特別會計豫算補正
 (特第五號)
○昭和二十二年度一般會計豫算補正
 (第十一號)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(櫻内辰郎君) これより開會いたします。最初にお諮りいたしたいことがございます。今國會の期間中におきまして、調査承認の要求をいたしました事案につきましては、その調査終了と同時に、議長あて調査報告書を提出いたしますことと、それから本會議にそれを口頭報告するということになりますので、それを先に決定をいたしたいと存じます。本豫算委員會におきまして、調査承認の要求をいたしましたことは、御承知の通りに徴税機關の豫算に關する件でありました。これはすでに調査が終了いたしまして、本豫算委員會において小委員長からの御報告があり、又本會議にもその結果を報告をいたしておるのであります。それを決定いたしたいと存じます。
 調査報告書、徴税機關の豫算に關する件
 右の件に關し調査を終えた。よつて多数意見者の署名を附し、その經過並びに結果を報告する。
 豫算委員長から議長あてであります。
 昭和二十二年度一般會計豫算計上せられている租税収入は、約千三百億圓の巨額に上り、租税徴収の成績如何が豫算の實行上重要な關係があるので、豫算委員會においては、去る十一月四日特に、徴税機關の豫算に關する調査の承認を要求し、小委員を設けて調査研究した。その結果
 一、本年度における徴税の實績は、九月末現在において、収納済額は三百七十七億圓であつて、本年度税政入豫算額約千三百億圓に對し僅かに二十八パーセントに過ぎず滞納額は昨年末四十九億圓であつたが、本年七月末には九十九億圓に激増していること。
 二、税務署職員は定員約六萬七千人に弱し實員約三萬七千人、即ち約五十五パーセントに過ぎない實情にあること。等が明らかとなつたので、小委員會として
 一、税務署職員の待遇に關しては、一般官吏に比し著しく悪い部分については至急是正すること。
 二、昭和二十二年度豫算の徴税費は不充分と考えられるから、事情の許す限りこれを考慮すること。
 三、政府の計畫せる全國的納税運動に際しては、租税の性質、内容等につき十分理解せしむる機會と資料を提供し、国民が納得して納税する態勢を取ること。以上三點を政府に要望することを決議した。
 右の小委員會の決議は豫算委員においてもこれを異議なく決定し、去る十一月二十九日の本會議に報告した。
 これが調査報告書の原案でありまするが、この通り調査報告をいたしまして御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
#3
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議なしと認めてこれを決定いたします。先ずこれに對しまして多数意見者の署名を願いたいと存じます。
   〔多数意見者署名〕
#4
○委員長(櫻内辰郎君) 御署名洩れはございませんか。なしと認めます。
 次に昭和二十二年度一般會計豫算補正(第十號)及び昭和二十二年度特別會計豫算補正(特第五號)につきまして、討論に入ります。西郷君。
#5
○西郷吉之助君 私は只今議題となりましたこの補正第十號及び特第五號につきまして、賛成の意を表する者であります。併しながらこの法案に對しましては、昨日の本委員會におましても同僚委員より質議應答のありましたごとく、結局要するにこれは千八百圓ペースが維持できないために政府は調整という美名の下に出した資金でありまして、すでに先般安本が出しましたところの經済緊急対策がその通り效果を舉げず、今日はむしろそれが崩壊しつつあるために、千八百圓ぺースが維持できない結果と相成ったために、先般の中労委の裁定に對する二・八に對する政府の案としまして、一ケ月分が支給される結果となつたのでありまするが、すでに今日は來年度豫算の編成時期に際會しておりますので、この來年度豫算も結局は安本の千八百圓ペースに對する改定とか、或いは先般のマル公の修正改定等が實行せられるに非ざれば、來年度豫算の編成も困難と相成り、又かような調整というふうな美名の下にどんどん同性質のものが要求せられる結果と相成ると思うのであります。よつてこの際政府におきましては、速かに千八百圓ぺースの改定並びにマル公の改定修正等を断行せられて、單なる面目に拘わつておるべきときではないと思います。千八百圓ぺースに對しましては、これが維持できないことはもう輿論の示すところでありまして、明白であるのでありまするから、速かに改定いたしまして、來年度豫算が今回の追加豫算のごとく非常に遅れて我々の迷惑を來すようなことのないように、強くこの際政府當局に對しましてそういう點を要望いたしまして私は兩豫算に對しまして賛成の意を表する次第であります。
#6
○委員長(櫻内辰郎君) 木村禧八郎君。
#7
○木村禧八郎君 私はこの本補正豫算に對しまして賛成する者であります。併しながらこの補正豫算は、過般中央労働委員會において裁定を下しました一時手當二・八ケ月分に封しまして、一ヶ月分を支給するということが中心となつて出て参りました豫算でありますが、私はこの中央労働委員會の意見につきましては、今後政府は相當愼重にこれを尊重しなきやいけない、そういう意見を持つ者でありまして、中央労働委員會の裁定によれば、今後まだ残り一・八ケ月分があるのであります。又來年一月からは賃金の改定を件わなければならないことになつておるのであります。この點について、政府は中央労働委員會の裁定が下つた以上、これに封して尊重しまして、これを誠實に實行するように努力すべきであると思うのであります。若しそうでないならばです、中央労働委員會の裁定が下つたのに政府が又これに反射する、そういうようなことであるならば、非常に無用な摩擦を常に生じて、中央労働委員會の権威もなくなり、そして秩序が保たれなくなると思うのであります。政府はこの中央労働委員會の裁定を尊重しまして、この線に沿うてこの給與の問題の解決に萬難を排して努力すべきである、そういう意見を附しまして本案に賛成する者であります。
#8
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御發言はございませんか。
#9
○左藤義詮君 私も止むを得ずこの豫算に賛成するのでありますが、只今西郷委員のお話のありましたように、千八百圓ぺースの堅持ということは事實上これで崩れてしまつておるのである。昨日政府委員は一時手當は給與でない……。まるで狐が木の葉を札の代りに渡しておるような御説明でありましたが、私共が明らかにこれは給與基準かどうしても維持できないからこういうことになりて来たんだ、かように信ずるのでありまして、その點におきましてほ、物價體系と睨み合した政府の根本施策が全く覆つて來ておるのであるかように私共は断定ぜざるを得ないのであかまして、同じ會期中に二度までも政府委員のいわゆる一時的な懸念のものが出る。二度あることは三度で、只今木村委員のお話のように、恐らく私は三度も出るということは、いつまでも負け惜しみを言わないで、全くこれは千八百圓ペースということは崩れたんだ、政府の一枚看板はこれは維持できなかつたんだということを、私はこの際はつきりなさることが、國民にむしろ本當に経済の實情が徹底すると思うのでありまして、そういう點におきましては私共は政府の説明に封しては承服することができないのでありますが、併しこういう政府が誤つた政策を立てたために苦しんでおります政府職員に封するその苦衷に對しましては、私共は衷心同情に堪えないのであります。その意味におきまして、この豫算に賛成をいたすのでありますが、私共はこれを解決するためには、政府が徹底的な行政整理に、せめてもの罪亡ぼしに、この千八百圓ぺースということの一枚看板で國民を苦しめて、實にこの政策が失敗したその罪亡ぼしには、一つ蛮勇を振つて、行政監理という根本の問題に勇敢に進まれるより外道はないと思うのであります。その點におきまして、私は政府の今後の善處を期待しまして、この豫算に封しましては止むを得ず、政府の施策の貧困であり失敗であつたための止むを得ざる政府職員に對する處置として、賛成をいたす次第であります。
#10
○服部教一君 私も今のところこれを賛成いたします。併し先つきから皆さんの仰しやつたように、一度千八百圓ぺースと言うたからというて、いつまでもぐずぐずせずに、もつと勇敢に、適するように、労働者が喜ぶように、徹底的に早くやつてやつて、そうして根本的には徹底的に行政整理をやつてそうして減らすことをせんというと……ただ突つ張つて、一遍言うたことをいつまでも突つ張つておつて、そうして摩擦をして、現に現在でも四時になつたら皆忙しくても仕事を放つて置いて帰るというような、ああいう誠に見苦しいことをやらずに、もつと大膽に適當な処置をして貰いたいのです。今度のこの次の通常議會に出る豫算については、どうぞ一つ都合好くその邊をやつて頂きたいと思うのでありよす。
#11
○姫井伊介君 この豫算補正には賛成いたします。併し政府が探りました賃金と物價の政策に對しまして、私はそれは正しいと思うのであります。若しこの踏切りをつけなければ、まだどれほどインフレの悪影響が高まつて來たが、測り知れないものがある。もしもこの基準、水準を徒らに高めますならば、更にそれが物價に及ぼし、更にそれが歳入において悩みを生じ、相變らず現在の恐るべきインフレの波を煽るに過ぎないということは、誰しも御承知の通りなんであります。で、私は現實の經濟情勢に應じまして、どうしてもこの水準は保てないとするならば、この裏付けといたしまして、是非經済の再建と生産の増強が裏付けられなければならない、その準備と方法におきまして、初めてこの基準が改定されるものでありまして、それなくしては、徒らに悪循環を繰返すに過ぎない。この點を政府におきましては特に御留意あらんことを希望いたしまして、この案に賛成をいたします。
#12
○藤田芳雄君 私もこの政府の今日の補正には賛成いたします。ただ先程來お話がありますように、初めの政府の方針と大分變つて來ておる點がいずれにあるか、言い換えれば、その施策の面において、初め表明せられた事柄が具體的に何ら現われないところからこうした結果が來るものと思いますので、方針を立てられましたならば、その具體化に勇敢に進んで頂きたいと思うのであります。
 尚この豫算の中を見ますと、歳入の面におきまして、七億幾らの……職員から又税として取上げる分があるように思われる。そろいたしますと、政府職員に對する一時手當として賄つてやるものが、何らその足しにならないで、却つて他の面でそれ以上に減るような面があるようでありますが、この邊の操作については、大藏大臣におかれましては、よく御考慮の上、せつかくの職員の生活を補助する意味を殺さないようにして頂きたいという希望を附けまして賛成いたします。
#13
○小畑哲夫君 私も本豫算に賛成いたします。ただ一言希望を述べますが、せつかく政府が今日まで採つて來ております政策でありますから、願わくば政府職員等に封ずる實質的賃金の増加を目標として、尚一層努力せられんことを希望いたします。
#14
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御發言はございませんか。別に御發言もないようでありますから、討論終局したものと認めて、採決いたすことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認め、採決いたします。昭和二十二年度一般會計豫算補正第十號及び昭和二十二年度特別會計豫算補正特第五號について、原案通り可決することに賛成のお方の御起立を願います。
   〔總員起立〕
#16
○委員長(櫻内辰郎君) 全會一致と認めます。よつて本案は可決と決定いたしました。
 尚本會議における委員長の口頭報告は、豫め多数意見者の承認を経なければならんことになつておりますか、これは委員長において、本案の内容、委員會にむける質疑應答並びに討論の要旨及び表決の結果を報告することとし、御承認を願うことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないと認めます。
 これより委員長が議院に提出する報告書に、多数意見者の御署名を願います。
   〔多数意見者署名〕
#18
○委員長(櫻内辰郎君) 御署名洩れはございませんか。――――なしと認めます。
 次に昭和二十二年度一般會計豫算補正第十一號を議題に供します。御説明を願います。
#19
○政府委員(小坂善太郎君) それでは昭和二十二年度一般會計豫算補正第十一號につきまして御説明を申し上げます。
 この補正豫算は、内務省の廃止に關する豫算措置、その他緊急必要な經費等につきまして、補正豫算第十一號いたしまして提出いたしました次第であります。
 この補正豫算第十一號の歳入歳出君、おのおの六億一千九百九七十餘萬圓の増加でありまして、これをすでに成立いたしました昭和二十二年度豫算額及び今次國會に提出中の補正豫算額との合計額二千八十七億六千三百餘萬圓に加えますると一二千九十三億八千二百八十餘萬圓と相成ります。
 この補正豫算十一號の歳出の内訳を申上げますれば、内務省の廃止、建設院内事局及び地方財政委員會の設置等に伴いまする經費の増加一億七千三百餘萬圓、第一回國會の會期延長等に伴い必要な經費三千二百四十餘萬圓、議員會館敷地買收に必要な經費九百十萬圓、掠奪物件処理事務に必要な經費百二十餘萬圓、納税運動實施に必要な經費二千萬圓、租税収入確保のため必要な經費六千入費五十餘萬圓、牧野開拓等農地改革関係法令改正に伴い必要な經費三千八百八十餘萬圓、自家用発電施設活用に伴い必要な經費九千二百四十餘萬圓、合計六億千九百七十餘萬圓と相成つております。
 この歳出豫算補正増加額の財源といたしましては、地理調査所における地圖拂下代千九百六十餘萬圓、前年度剰餘金受入六億十餘萬圓、合計六億千九百七十餘萬圓を充當いたすことといたしました。
 以上を以ちまして、昭和二十二年度一般會計豫算補正第十一號の説明を終ります。何とぞ御審議をお願いいたします。
#20
○委員長(櫻内辰郎君) 御質疑はございませんか……。
#21
○左藤義詮君 行政整理をいたしまして、官聽の機構をできるだけ整備して、この財政危機を救おうという趣旨と存ずるのでありますが、せつかく内務省が廃止せられまして、建設院、内事局等ができるのでありますが、私は經費が減るのかと思いましたら、一億七千萬圓以上殖えておるのであります。今後司法省その他解體して少しでも緊急な際の國費を節約することこそインフレを防ぎ、この危機を乗り切つて行く大事な點だと思います。これでは私は却つて増加の要求がありますことを意外に思うのであります。これに封しまして政府の所見を一つ承りたいと思います。
#22
○政府委員(東條猛猪君) 只今の御質疑は、内務省の解體に伴つて、通常であれば減るべきであるが、多くなつておる原因はどうか、こういう御趣旨と承りましたのでありますが、内務省の官制の廃止に伴いまして内事局ができまするとか、或いは地方財政委員會ができまするとか、或いは戰災復興院の廃止と関連いたしまして、新たに建設院ができる、そういう機構自體の廃止に伴いまする經費といたしましては、この一億七千萬圓というものは決して大きな金額には上つておらないのであります。むしろ官吏の数等から申しますると、原則といたしましては機構の役職員でございました者を基準といたしまして、上層の首脳部に或いは若干追加を見るとか、そういう實に止むを得ない場合に限り冒して職員の増加を認めておる力原則といたしましては職員の増加を抑制いたしておるという方針を取つております。それならば何故この金額が多額になつたかという點でございますが、主なものは實は先般一度お手許に提出いたしまして、その後撤回いたしました補正第二號の内容に現われておりまするように、例えば内務省の内事局の系統で申上げますると、選擧人名簿の作成に必要な經費、これが約八千萬圓見當あつたかと存じております。或いは過般の總選挙の際に、無料郵便物の取扱いに必要なる經費、これが約数千萬圓になつておつたと存じておりますが、そういう事項でありますとか、或いは各地の地理測量の基準になつておりまするところのいわゆる三角點、そういうものの復舊に必要な經費でございまするとか、或いは司令部の指示によりまして實施いたしておりまするところの航空寫眞に一一現場を踏査いたしまして標識を打ちまするところの航空寫眞に對する「指針作業」と申しておりますが、そういう作業でありますとか、或いは建設院の關係で申上げますると、新たに歳入の見返りになつておりますところの地圖を調整いたしますところの材料の購入費でございますとか、連合軍から拂下げを受けますところのトラックその他の資材、施設、その他そういうものの拂下げの代金でございますとか、本件内務省の解對関係が起りませんでも當然新規事項といたしまして追加計上の止むを得ざる經費だけを厳格に審査いたしました結果、計上いたしましたような事情に相成つておりまして、主として右申上げましたような新規事願の經費の追加がこの一億七千萬圓の増加の内容になつておると、かように御了承頂きたいと任じます。
#23
○左藤義詮君 内務省の解體、そうしてこういうふうな切り換えにつきまして人員を極力抑制したと仰しやいますが、實人員においてどれくらい減少せられておりますか、どれ程行政整理の目的に適つた人員の節約が行なわれておりまするか、實人員を一つ伺いたいと思います。
#24
○政府委員(東條猛猪君) 實はこの實人員につきましては、只今のところ積極的に整理して参るというところまでは参つておらんのであります。御承知のように、先般政府におきましては閣議の方針といたしまして、今後眞に特別な事情がある場合に限りまして、一一閣議の決定を經て新規の増員をする、それ以外の場合におきましては、新規の増員を認めないが、一面新規に積極的にこの際整理をするというところまでいたしませんで、自然に起ります減員の三分の一を限つて補充を認めるという方針を全般的を採用いたして参るのであります。この内務省の解體の関係におきましても、人員の整理というところまでは現在まだ行つておらない次第であります。
#25
○左藤義詮君 その御方針も甚だ現政府として優柔不断で残念に思うのでございます。その根本の御方針としてせつかく内務省を解體なすつたということ、そのために私は相當の人員の整理が行わるべきだと思うが全然趣旨が違うのであります。然らば内務省の廃止によつてどれくらい定員の整理ができるか伺いたいと思います。
#26
○政府委員(東條猛猪君) 既定の分は内務大臣の官房、地方局、警保局、國土局、調査局以上を合せまして合計一千百八十一人が実は豫算定員となつております。簡單に内訳を申しますと、官吏の合計数は四百四十人になつております。囑託、雇員、傭人、そういう囑託以下の定員が七百四十一人になつておりまして、合計いたしまして千百八十一人でございます。今度の機構といたしましては、内事局の総裁官房、内事局の地方局、警保局、調査局、この外法律によつてできておりますところの、従つて或る程度定員も法律に書いてあります地方財政委員會、それから特殊物件の虚理は御承知のように従來内務省の調査局で行なつておりますが、これを今回建設院の方に移すことになつております。それから掠奪物件の処理も從來内務省の調査局で行つておりますぶ、これは今回外務省の経連の方に参ります。又内務省の國主局は今度建設院の方に移ることになつております。
 以上新らしい機構を合計いたしました人員が千百六十人名でございます。その内譯を申上げますと、官吏四百二十五名、嘱託以下が七百四十三名になつておりまして、差引いたしますと現在の人員が豫算定員におきましては十三名の減員という結果になつております。
#27
○左藤義詮君 奉山鳴動して鼠一匹よりももつとささやかな減少でありまして、今後司法省その他の機構の整備によつて非常に国民は行政費用の節約を期待しておる際であります。その最初であります内務省においてかくの如きことに終りましたことは國民と共に甚だ失望に堪えないところであります。その點を私は表明いたしまして、若しできますならば、この豫算を否決いたしたいのでありますけれども、すでに法律案その他の問題もありますので、そこまで私共は申上げませんけれども、そういう僅か十三名の節約というような努力の足りない政府のやり方に對して甚だ遺憾の意を表して置きます。
#28
○委員長(櫻内辰郎君) 他に御質疑はございませんか。
#29
○姫井伊介君 掠奪物件というのはどんなものでありますか。それから隠退藏物資の虚理の經費がありますが、これによりまして隠退臓物資がどのくらい國有として確保されるのでありますか。更に又隠退蔵物資の摘発される懐想のものがどのくらいあるのでありますか、その點を伺います。
#30
○政府委員(東條猛猪君) お答え申上げます、前段の掠奪物件は何かというお尋ねでございますが、これは或いは用語が穏當を缺いておるかも存じませんが、舊陸海軍が外國、外地等におきまして、現地で強制的に徴発等の措置を講じました物件を、實はこういうふうに呼んでおるのでございまして、これをよろしく嚴重に調べまして、そうしてそれぞれ連合國側に返還するようにという、實は司令部の非常に強い要請がございます次第であります。日本側といたしまして、これに勿論協力の心事があるのでございまして、從來内務省の調査局の系統の機闘が鋭意これに當つておりますが、事柄の性質上なかなか調査その他が困難でございまして、いろいろ経費がかかるのであります。かような次第になつておる次第でございます。
 次にお尋ねの隠退臓物資の摘発はどういう経緯かということでございますが、これは御承知の通り國會におきましても委員會その他が設けられまして、隠退藏物資の摘発にいろいろ御努力になつておるのでありますが、内閣にも安定本部に隠退蔵物資の活用委員會が置かれまして――從來は主としてその委員會が中心になりまして、関係機閲が協力いたしまして隠退藏物資の摘發に當たつておつたのでございますが關係方面の實は意向といたしまして、内閣の安本に置かれましたこの委員會の活動が必ずしも所期の通り参つておらない、この際検察廳を責任の機関といたしまして二千数百名に上る検事、検察事務官、そういうものの増員をいたしまして、全國的に徹底的な隠退臓物資の摘發をするようにという強力な要請がございましたので、いろいろ關係機関協議の結果、關係方面の只今申しました意向も體しまして、主としてこの豫算の内容は検察事務官の増員、それらの検案事務官が全國的に旋行をし、調査をいたしまするところの旅費、或いはいろいろの消耗品乃至は特別の情報の提供のありましたような場合に出しまするところの褒賞金等の経費がこの内容になつておるのであります。これによつてどの程度の今後物資の摘發があるであろうかという點につきましては、御案内の通り隠退藏物資の數、額にいたしましても或いは分布にいたしましても、所在にいたしまして、實は極めて困難な問題でございまして、検察廰側におきましても、この新らしい陣容でできるだけの努力をすると申しておりますが、まだ的確にその全貌乃至今後どの程度摘發できるかということにつきましては、確信をもつていない。こういうような實情でございまして、數、額その他の具體的の数字につきましては、誠に恐縮でございますが、具體的に申上げ兼ねるような段階になつております。
#31
○小野光洋君 納税運動實施に必要な經費というものと、それから租税收入確保のために必要な経費と二つの項目が擧げられておりますが、これの内容はどういうものか、もう少し詳しく御説明を願いたいと思うのであります。先程調査事項の決定についての報告書の中にも地方税務職員の實人員は定員の五七%であるというような調査の結果のようであります。官制で定められた定員と實人員との間にこんなに地方税務署において開きがあるということは、これは奇怪至極ではないか。最も國家財政を擔任する重要な出先のポストが、かような状況にあるということは、不思議に堪えないのであります。それと反射に中央官職で晝頃……まあ晝頃でもありませんでしようが、十時頃ぽこつと出て、定時に退廳して何をしておるか分らんというような官職の所に定員の官吏がおるというようなことは、これは又我々として納得が行かないことであります。山猫とか、或いは定時出退というようなことも言つておるようでありますが、これらの状況と地方税務署の状況とを睨み合せて見ると、餘りに格段の差があり過ぎるのでありまして、不思議に堪えないのであります。政府當局の、特に大蔵所管の中においてそういうことが現実に行われておるのでありますか。この點について大蔵當局としての責任のある態度を御説明を願いたい思います。
 それから又定員と實人員との間に、實際調べて見れば、地方の税務署において實人員が五七%というようなことは、外にもこういうことがあるのか。そうして豫算編成の上において何を基準に事實豫算を編成しておられるか。人件費の算定を何處へ置くか。事實實人員のかくの如き状況であるということを基準にして果して豫算が立てておられるか。これは本豫算委員會の調査によつてこういうことが現われたのでありますが、凡そ外に各官廳の豫算においても同様の調査をすると、こういうふうなことが出て來るのじやないか、こういうふうに考えられるのであります。こういう點について大藏當局も豫算を査定する場合に、我々が敢えて調査委員會を拵えてこういうふうな調査をするということで、突つ込んで行かなくとも、十分いろいろな機関があるのでありますから、かようなことにならないようにやつて頂きたいと思うのであります。これらの點について大藏當局の説明を願いたいと思います。
#32
○政府委員(東條猛猪君) この納税運動實施に必要な経費並びに租税收入確保のため必要な経費の内譯はというお尋ねのようでありまするが、納税運動實施に要する経費二千萬圓の内譯は、この運動が御承知のように最近の納税の實績に鑑みまして、國會の皆さま方の御協力を得まして、全國的に大規模の納税運動を展開いたしまして、納税の實績を一段と昂揚することに努めたいというのが、この二千萬圓の内容に相成つております。納税運動本部のいろいろの経費を大體百六十萬圓、それから中央、地方でいろいろ講演をいたします場合の會場の経費でありますとか、或いはこれに伴います劇でありますとか、講演闘係の経費を約三百萬圓、それからラジオの放送でございますとか、或いは新聞、雑誌にいろいろの報告をいたすという経費を約二百二十萬圓、ポスターの印刷の経費といたしまして百二十萬圓、それから寫眞の移動展で百萬圓、それから私共の納税と申します新たな運動しますいろいろの関係、これもやはりパンフレツトでありますとか、講演でありますとか、そういうことでありますが、約九百萬圓、或いは街頭放送それに四十萬圃という一應の目算を立てておるのであります。ただこういう納税運動というような運動は御承知のように、初めから固つた型でいろいろ皆様方の御協力を得、お智慧を拜借いたしまして、機動性のある運動を展開して行かなければなりませず、この當初いろいろ豫定いたしてしおりまするこの計畫なり金額が、私が只今お答え申上げましたように、使われるかどうかは、これらの運動の實情に即しまして十分考えて參りたいと、かように存じておる次第であります。
 次に租税收入確保のため必要な経費一億八千四百萬圓の内譯であります。大體これは税務署官吏に封します特別手當に要する経費であります。これは直税関係の調査の手當でありますとか、關税關係の調査取締りの手當でありますとか、滞納處分の手當でありますとか、或いは特に危険な地域、場所に税務官吏が出入りいたします場合の危險手當でありますとか、これらは何れも別途法律案を提出いたしまして御審議を頂いておるのでありますが、この特別手當の實施に必要な経費が八千三百萬圓。それから税務官吏の使います旅費であります、この旅費は當初豫算においても相當程度計上いたしてございますが、その後の實績を取調べてみました結果、七月以降の旅費規則改正その他によりまして、不足を生じて参ることか明らかになりましたので、二千六百萬圓の旅費の不足を追加いたしました。それから税務署で使います消耗品でございますが、これが文具費その他におきまして相當の不足を生じて参るということが明らかになりましたので、約二千六百萬圓を計上いたしました。備品費につきましては一千六百萬圓。それ炉ら税務署の各種のこまごました修繕費であります。何さま御承知のように税務署の数は多数でありますので、これに必要な物を集計いたしますると、相當の金額になりますので、施設費におきまして一千四百萬圃、それから局部的な事情でありますが、東北の一ノ關の税務署が過般の水害で帳簿その他失われましたので、修繕に必要な経費二百三十萬圓、それから非戦災税の關係の調査資料の作成、これにつきましては町村役場等に一方ならず迷惑をかけておりますので、それらに封して鷹分の補助と申しますか、謝禮と申しますか、そういう経費これが約四円五十萬圓、これが租税収入確保のために必要な一億八千四百萬圓のあらましの内譯になつております。
 次に税務官吏の現員と豫算定員との側に、約豫算定員に比べて現在人員が五五%というような極めて充員状況が悪いのではないかどうかというお尋ねでございますが、事實は調査の結果その通りでありましてこの定員の充實状況は現状において五五%やや上廻つておる見當に相成つております。これにはいろいろ原因があると存じまするが、特に最近財産税でありますとか、或いは戦時補償特別税その他税務署の負擔が一般税務職員にかかります負擔が非常に重い、こういうことを考えまして、豫算を査定いたしまするときに、各種關係の同ともいろいろ協議をいたしまして、一人當りの實は事務的な負擔限度という點から考えまして、必要な増員を豫算に計上いたした次第でございますが、税務官吏を採用いたしまする具體的な選考の場合になりますると、仕事の内容がやや技術的な點もございまするし、又事柄の性質上相成るべくは相當學歴におきましても、或いは経験におきましても通常な者を採用いたしたいというような見地から選考を進めて参りますると、豫算で認める官制で認めておりまする人員までなかなか補充がつき兼ねるという實は實情に相成つておりまして、豫算の面から考えますると、この程度の人がなければ手不足である、不十分であると考えまする人員が實は實際補充の場合、選考におきましてはでき兼ねておるという實情に相成つております。併しながら、そういうことに相成つておりまする結果、結局税務官吏の負擔が重うなりまして手不足を生ずるという状況に相成つておりますので、これではならんということは當り前でありまして、我々といたしましてもできるだけ仕事のできるような税務官吏を引腰き補充して参ることに努力をしておる次第であります。先程申上げましたように、先般の閣議決定におきまして、一般り行政官吏におきましては、今後定員と現員との間に開きがございました場合に補充をいたさないということを原則にいたしておるのでございますが、税務官吏の場合におきましては、右に申述べましたような特殊事情に鑑みまして、一般の原則に拘わらず相當程度の増員をいたさなければならないということを別途閣議決定をいたしておりまして、大蔵省といたしましては今鋭意こり人員の充足を圖つておる。こういう岳情に相成つておるのであります。税務官吏の場合でなくて、一般の中央の場合においてはどうなつておるか。こういう御質問でございまするが、御指摘の通り、豫算定員と現員との開きが一番著しい例がこの五五%でございます。全體の政府職員を通じましたパーセンテージは約八〇%、七九%なにがしという程度に相成つておつたかと心得ております。それでは豫算の査定はこういうふうにやるのだという御質問でございまするが、御指摘の通りに、漫然と豫算定員と現員との間の開きをそのまま置きまして豫算の査定をし、豫算全額の積算をいたすということは適當でないということにつきましては御指摘の通りでございます。従いまして、大蔵省といたしましては豫算定員と現員との開きがなかなか詰らない。又最近の情勢におきましては、特別の事情のない限り又補充しないという方針を取りますると前後いたしまして、今後は二十二年度の豫算に計上いたしておりまするところの人件費で、この現員と豫算定員との開きによつて生じまするところの金額を新たに節約乃至不要に立てまして、先般の八號豫算に計上いたしましたように、人件費の一割り節約を立てまするし、又今回のこの十號豫算におきまして、一時手當のに必要な人件費といたしまして約四分の一を捻出いたしましたよろな次第であります。尚二十二年度といたしましては、只今申上げましたように、経過的な措置を講じたのでございますが、二十三年度の予算を編成いたします場合におきましては、原則といたしまして現員現給主義を人件費の積算の基礎にいたしまして査定を進めて参りたい。かようにいたしまして御指摘のような弊害を是正することに努めたいと、かように存じておる次第でございます。
#33
○委員長(櫻内辰郎君) 他に御質疑はございませんか。
#34
○小野光洋君 定時出退というような、ああいう標準の下にやつておるあのサボタージュ状態に射してはどうお思いになりますか。
#35
○政府委員(小坂善太郎君) この問題につきましては、いろいろと我々として考えなければならん點があると思いますが、先ず労働基準法にも時間外に勤務するということは認めておるのであります。時間外に勤務することなしに與えられたる仕事を完遂することができるということであるならば差支ないと思いますが、定時に退職するために仕事が溜つておるということであつてはならないので、そういう點については注意を喚起し、又自發的にそういう點を心得て仕事をやろうと言つて出て來る者も段々來ております。こういうことはただ一時に抑え付けて一気に解決できる問題ではありませんので、我々としてほそういう方針で順次にこれを解決するというように考えております。
#36
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御質疑はありませんか。別に御發言もないようでありますから、質疑はこれにて終結し、討論に移ることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#37
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議ないものと認めます。討論、採決は朗日午後三時から會議を開きまして、決定いたしたいと存じます。本日はこれにて散會いたします。
   午後零時二十二分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           木村禧八郎君
           西郷吉之助君
           村上 義一君
   委員
           大野 幸一君
           カニエ邦彦君
           木下 源吾君
           原  虎一君
           村尾 重雄君
           小野 光洋君
           左藤 義詮君
           鈴木 安孝君
           深水 六郎君
           木内 四郎君
           小畑 哲夫君
           佐々木鹿藏君
           田口政五郎君
           飯田精太郎君
           岡本 愛祐君
           川上 嘉市君
           鈴木 直入君
           高田  寛君
           服部 教一君
           姫井 伊介君
           藤田 芳雄君
  政府委員
   大藏政務次官  小坂善太郎君
   大藏事務官
   (主計局長)  福田 赳夫君
   大藏事務官
   (主計局第一部
   長)      東條 猛猪君
ソース: 国立国会図書館
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