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1949/04/19 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 決算委員会 第3号
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1949/04/19 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 決算委員会 第3号

#1
第005回国会 決算委員会 第3号
昭和二十四年四月十九日(火曜日)
   午前十時四十四分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○昭和二十二年度予備費使用総調書
 (承諾を求めるの件)
○昭和二十二年度特別会計予備費使用
 総調書(承諾を求めるの件)
○昭和二十三年度一般会計予備費使用
 総調書(その1)(承諾を求めるの
 件)
○昭和二十三年度特別会計予備費使用
 総調書(その1)(承諾を求めるの
 件)
○昭和二十二年度一般会計歳入歳出決
 算
○昭和二十二年度特別会計歳入歳出決
 算
  ―――――――――――――
#2
○委員長(奧主一郎君) それではこれより決算委員会を開会いたします。
 昭和二十二年度の一般、特別会計歳入歳出決算説明に対する質問は、本日続行する筈でありますけれども、それは後廻しにいたしまして、昭和二十二年度の予備費使用の件外一件並びに昭和二十三年度一般会計予備費使用の件をここで伺いたいと思いますが、別に御異議ありませんですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(奧主一郎君) それでは田口政務次官。
#4
○政府委員(田口政五郎君) 只今議題となりました昭和二十二年度予備費使用の件外事後承諾を求める件三件について御説明申上げます。
 昭和二十二年度予備費使用の件外一件につきましては、事後承諾を求めるため第二回國会に提出いたしましたが、審議未了となりましたので、改めて今次國会に提出いたした次第であります。昭和二十二年度一般会計予備費の予算額は二十億円でありまして、このうち財政法第三十五條の規定によりまして、昭和二十二年五月十六日から同二十三年三月三十日までの間におきまして、十九億七千七百九十余万円を使用いたしました。そのうち主な事項は、経済安定本部機構拡充に必要な経費、地方経済安定局設置に必要な経費、経済監視官設置に必要な経費、協栄生命保險株式会社に対する損失金補償に必要な経費、給與特別措置費の補足に必要な経費、船舶運営会補助に必要な経費、第二復員局廃止による掃海管船業務移管運営に必要な経費等であります。
 次に昭和二十二年度において予備費を使用いたしました特別会計は、地方分與税分與金、造幣局、專賣局、農業共済再保險、國有林野事業、國有鉄道事業、通信事業及び労働者災害補償保險の八特別会計でありまして、その使用いたしまして総額は四十八億八千九百四十余万円であります。そのうち主な事項は、葉煙草購入に必要な経費、農業再保險に必要な経費、キヤスリーン颱風災害復旧に必要な経費、給與改善等に必要な経費、建設改良に必要な経費、超過勤務手当の支給に必要な経費、保險金支拂に必要な経費等であります。
 次に昭和二十三年度一般会計予備費の予算額は六十五億円でありまして、このうち財政法第三十五條の規定によりまして、昭和二十三年四月九日から同二十三年十二月二十四日までの間におきまして五十一億千五百六十余万円を使用いたしました。そのうち主な事項は、檢察審査会法の施行に必要な経費、家庭裁判所の新設に必要な経費、初任警察官の訓練に必要な経費、徴税費の増加、教員共済施設費補助に必要な経費、大学附属病院の運営に必要な経費、震災應急救助に必要な経費、風水害應急救助に必要な経費、鼠族昆虫駆除実施に必要な経費、特殊藥品の配給確保に必要な経費、耕地面積調査に必要な経費、農業共済保險実施に必要な経費、農地改革に必要な経費、指定生産資材の割当事務に必要な経費等であります。
 次に昭和二十三年度において予備費を使用いたしまして特別会計は、專賣廳、厚生保險、船員保險、薪炭需給調節、農業共済再保險、漁船再保險、國有鉄道事業、通信事業、労働者災害補償保險及び失業保險の十特別会計でありまして、その使用いたしました総額は二十二億八千六十余万円であります。そのうち主な事項は、煙草專賣益金確保対策に必要な経費、健康保險給付費に必要な経費、物件費等の單價増に伴い必要な経費、福井地方震水害復旧に必要な経費等であります。
 以上を以ちまして昭和二十二年度予備費使用の件外事後承諾を求める件三件の御説明をいたしました、何とぞ御審議の上御承認下さることをお願い申上げます。
#5
○委員長(奧主一郎君) 次に昭和二十二年度予備費支出に対する会計檢査院の檢査の概畧について御説明を願いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○委員長(奧主一郎君) ではどうぞ事務総長。
○会計檢査院事務総長(東谷傳次郎君)
 只今昭和二十二年度の予備費に関して政府当局から御説明があつたのでありますが、二十二年度の予備費につきまして会計檢査院で檢査をいたしました結果につきましては、や手許にございまするこの檢査報告に相当詳しく認めてあるのでありますが、極く概畧を御説明いたしたいと存じます。
 二十二年の檢査報告書の四十二頁のところに第四十四として掲げてございます。予備費として使用になりました総理廳の関係でありまするが、内閣の廳舍が二十三年の三月に、三月でしたか二月でしたか火災になりまして、その復旧費として八百五十万円が予備費として要求されたのでありまするが、使用状況を見ますると、本來の予備費の予算の目的通りにお使いになつたのは僅かに四十九万円、大体その二十分の一くらいでありまして、他の半分は不用額とし、他の半分はもともと大藏大臣の承認を経なければならないのに、承認を経ないで他の費目に流用しておられるという件が一件あるのであります。
 それから同じ頁の、四十二頁のところにありまする第四十五というところに掲げてありますように、経済安定本部の関係でありますが、これは経済安定本部の地方経済安定局ができまして、一億四千万円の予備費使用の決定を受けられたのでありまするが、そのうちの三千五百万円というものは、四百回線の電話交換機十基分の予算として予備費の使用承認を求められたのでありますが、そういたしましたところ、会計檢査院の見るところによりますると、この一基当りが三百五十万円になるのでありますが、その当時の市價と言いますか、との当時の状況から見ましても三百五十万円そのものが、もうその見積が過大であつたというふうに、こういうふうに見られるのであります。そういたしまして、この一基は四百回線でありまするが、大体一つの局が三百人内外でありますから、それに四百回線を設けるということ自体も行き過ぎておつたのであるというふうに見られるのであります。その関係で実際に使用されましたものは、ほんの僅かでありまして、他のものは大部分は他に流用しておられる。而もその流用は元來公共事業費で要求して、それでお作りにならなければならない廳舍とか官舍などが設営された。更に物品の面においては年次違いで翌年度に入つたものが、恰かも予備費の使用承認を受けました二十二年度で入つたように整理されておられるというような不当の事項もあるのであります。本件の一億四千万円のうち三千五百万円につきましては、四十三頁の終りから六行に書いて置きましたように、当局で初め予備費の使用を承認なさる場合に、やはり十分な檢討がなかつたのではないかというように会計檢査院は考えておるのであります。
 次は二百五十二号であります。檢査報告の百十四頁にあるのでありまして、文部省の関係でありまするが、北海道大学で、これは燃料の購入費として六百万円を、予備費の承認を得ておられるのでありまするが、これも大部分というものは、大部分と言いますか、約半分ちよつと以上というものは、大藏大臣の承認も経ないで他の費目に流用しておられる。更に同じく北海道でありまするが、第一師範学校その他の学校におかれまして、予備費を四百六十万円余り使用承認を得ておらるるのでありまするが、その約半分は他の費目に流用しておるというような事態があるのであります。
 その次は三百四十二号でございます。百五十六頁の案件でありまして、運輸省の一般会計歳出であります。御承知のごとく水路部が戰災で被害を被りまして、図誌の復旧費でありまするが、復旧費として百三十三万二千円を要求しておられ、その使用決定を受けたのでありまするが、会計檢査院でその使用の状況を調べて見ますると、僅かに十五万円だけを使つておられる。而もそれで水路図誌の全部ができ上つておるというような意味合でありまして、これも予備費の使用承認若しくはその使用実施の状況はよろしくないというふうに考えておるのであります。
 尚資料をお手許にお持ちでないかと思うのでありますが、二十一年度の会計檢査院の檢査報告の、百四頁にあるのでありますが、これは文部省の廣島工業專門学校におきまして、元來既定経費の終戰処理費で支出すべきものでありましたのを、誤つて直轄諸学校費の工業專門学校という項の目で予備費の使用承認を政府に要求されたのでありますが、又使用承認をされる方もそれをそのまま承認されたのでありまするが、会計檢査院の注意によりまして、これは支出は実際の支拂にはこの項目ではなさつておらんのであります。ただこの予備費の調書には、文部省の経費として使用調書には上つでおりますが、実際支拂つておらないという形になつておりまして、予備費の費用承認の要求並びに使用承認の関係がやはり面白くなかつた、こういうふうに見ておるのであります。
 最後はやはり二十一年度の檢査報告に掲げてあるのでありまするが、百二十三頁のところで、商工省の関係でありまするが、石炭増産非常対策協力促進に要する経費としまして、鉱業費、石炭増産対策費という科目で予備費を一千万円使用承認を受けておらるるのでありまするが、財政法の規定によりますると、部局別に区分して置かなければならないものをその手続が採られておりませんから、会計法上は工合の惡い支出になつておるという、この六件が二十二年度の予備費の使用の承認、若しくは予備費の支出について会計檢査院が批判を加えておるのであります。尚二十三年度の予備費につきましては会計檢査院は目下檢査中でございまして、ここに御報告するだけにまだまとまつておりませんので後日御報告いたします。
#7
○委員長(奧主一郎君) 只今説明になりました議案に対して質疑をいたしたいと存じますが、本日はこの程度で散会いたします。
   午前十一時一分散会
 出席者は左の通り
   委員長     奧 主一郎君
   理事
           中平常太郎君
           柴田 政次君
           來馬 琢道君
   委員
           羽生 三七君
           北村 一男君
           淺井 一郎君
           谷口弥三郎君
           江熊 哲翁君
           小野  哲君
           姫井 伊介君
           藤野 繁雄君
           千田  正君
           阿竹齋次郎君
  政府委員
   大藏政務次官  田口政五郎君
  ―――――――――――――
   会計檢査院事務
   総長      東谷傳次郎君
ソース: 国立国会図書館
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