くにさくロゴ
1949/02/11 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第1号
姉妹サイト
 
1949/02/11 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第1号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第1号
昭和二十四年二月十一日(金曜日)
   午前九時二十五分開会
  ―――――――――――――
 委員氏名
   委員長     村上 義一君
   理事      梅津 錦一君
   理事      川村 松助君
   理事      大隈 信幸君
   理事      梅原 眞隆君
   理事      高田  寛君
           中村 正雄君
           原口忠次郎君
           松本治一郎君
           石坂 豊一君
           左藤 義詮君
           城  義臣君
           堀  末治君
           門屋 盛一君
           鈴木 順一君
           平野善治郎君
           奥 むめお君
           岡部  常君
           岡元 義人君
           河野 正夫君
           矢野 酉雄君
           板野 勝次君
           佐々木良作君
           堀  眞琴君
           小川 久義君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○議院運営小委員、同予備員及び庶務
 関係小委員選任の件
○法制局職員任用の件
○会期の件
○休会の件
○内閣総理大臣の指名に関する件
○内閣総理大臣より総辞職の通知受領
 の件
○議院の運営に関する件
○参議院所管昭和二十四年度予算に関
 する件
○議員派遣要求の取扱いに関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(村上義一君) これより委員会を開会いたします。先ず議院運営小委員、同予備員及び庶務関係小委員についてでありますが、小委員は会期毎に消滅することになつておりますので、ここに更めて選任する必要があるわけであります。つきましては議院運営小委員、同予備員及び庶務関係小委員として第四回国会と同様の方を選任することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(村上義一君) 御異議ないものと認めます。
 次に法制局職員任用の件についてお諮りいたします。法制局長から説明いたします。
#4
○法制局長(奧野健一君) 今度法制局の第三部長並びに第二部第二課長を新たに任用いたしたいと存じますのでお諮り願います。第三部長と申しますのは、大体商工、農林、運輸、逓信といつたような産業方面の委員会に関する法制を担当しておるのでありますが、その部長といたしまして中野哲夫君、これは昭和六年に行政科と司法科の高等文官を通りまして、それから昭和七年に京都帝大の法学部を卒業いたしまして、商工省に入つてずつと商工省におりました。それから企画院の書記官等をいたしまして、それから貿易廳の貿易課長を現在までいたしておるのであります。それを第三部の部長、それから第二部の第二課長といたしまして岸田実君、これは昭和九年に東大の法律科を卒業いたしまして、やはり同年行政科及び司法科の高等文官試驗に通りまして、それから台湾に行きまして、主に台湾の審議室という所で立法事業に関係しておりまして、その後恩給局に参りまして審議課長をいたしまして、昨年の十二月二十六日までいたしておりましたが、一級官となりまして退職いたしておるのであります。これは二部の第二課長、即ち文教、地方行政、それから法務、両院法規等の事務を所管する課長、この両名を補充して頂きたいと考えます。尚最近この二級官以上に該当する者を採用するためには、一應人事院の審査と承認を経てからしてくれということに人事院規則でなつておりまして、この両名は予めその方の連絡を付けておりますもので、御参考までに……、以上であります。
#5
○矢野酉雄君 前の人はお幾つでございますか。
#6
○法制局長(奧野健一君) 年齢でございますが、明治四十一年生れですから四十二です。
#7
○矢野酉雄君 後の方は……。
#8
○法制局長(奧野健一君) 岸田は明治四十五年一月生れですから三十八歳です。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○左藤義詮君 課長は一級官ですか、二級官ですか。
#10
○法制局長(奧野健一君) 二級官です。一級官になつて退官になつておりますが、今度二級官相当で採るのであります。
#11
○委員長(村上義一君) 採用することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○委員長(村上義一君) それではそういうことに決定いたします。
 会期の件でありますとか、或いは休会のこと、又総理大臣の指名手続、これは法律で決つておることでありまするが、一應これらの件について総長から発言があります。
#13
○事務総長(小林次郎君) 会期の件につきましては、この前の運営委員会で申上げました通りでありますが、今朝又更に衆議院の事務総長と改めて話をしたのでございますが、やはり会期は七十日ということに変りはないそうであります。それからラジオなどでちよつと議長、副議長の選挙が遅れるようなことを言つたそうでございますが、やはり予定は十時から行うことにいたしておるようであります。そうしてそれが済んで会期の決定をして、それから総理大臣の指名、こういう順序は変りはないということであります。それから尚ただ民主党と民自党との連立内閣というようなことに多少風向きが変つて來たために、時間のずれはあるかも知れん、これは分つておりませんが、そういうようなことでございました。そうして尚今日協議会が開かれますから、その結果はこちらへ知らせる、こういうことになつております。それから向うは常任委員長の選挙が済まないと休会の決定もできないわけであります。ところで常任委員長は組閣が済みませんと、閣僚、政務次官と関係しておりますので、今日中にとか、明日とかというようなことはちよつと予想できないそうであります。そうすると、参議院といたしましては自然休会ということになるのではないかと思いますが、自然休会でずつと予算のできるまで続けることも何ら差支ないのでございますけれども、ただその三週間に一遍自由討議を開かなければならんという拘束を受けております。この点がどうも困るのでございまして、さればとて余り衆議院が十六、十七日までかかるのをこちらで待つているということもできませんが、これはまあもうちよつとお待ちを願いまして、自然休会をされますか、國会を休会にされますか、もう少し衆議院の模様を見た上で御決定を願いたいと、かように考えております。それからもう一つ申上げたいことは。只今運営小委員会ができましたから、今日の議事に載つております総理大臣指名の手続について運営小委員会を招集してお話申上げますか、それとも親の委員会のこの委員会で……。手続はこれはまあ皆さん御承知のことでございますけれども、中に新らしく御関係の方もありましようから、それを申しますか、どういたしましよう。
#14
○矢野酉雄君 このままでいいじやないか。続行しようよ。
#15
○委員長(村上義一君) このままで決めて頂くことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(村上義一君) じやそういたします。それじや一應部長から説明をお聽取り願いたいと思います。
#17
○参事(寺光忠君) 内閣の辞職の手続は今日午前中にこちらへ通知が來るというような予定になつておるそうでございまして、まだ出ておりませんので、出ましてから指名手続をして頂くことになるかと思います。手続といたしましては、前々行いましたように指名される者の選挙をいたしまして、投票をいたしまして、その結果によりまして、それに異議がないか、最高点の人に異議がないかということをお諮りするわけでございます。それで問題が起きる虞れのあるのは、その異議があるということのお話が出た場合でございますが、これはこの前のときに異議がないということについてはとにかく選挙の、投票の結果に対してはそれを尊重するということに申合せになつたのでございますが、今回もそのような申合せを頂きまして、そうして最高の投票を得られた方に対して只今御報告をいたしましたところによりまして、誰々君が内閣総理大臣に指名されることに御異議ございませんか、御異議ないと認めますという形式で運営委員会のお打合せを願えば結構ですが、それは若し決戰投票になるような結果になればもとよりこれは成規の手続で決戰投票に入ります。それでなければそのまま今申上げましたような方法でやつて頂きたいと思います。
#18
○門屋盛一君 この運営委員会でやることに異議はなかつたのですがね、今の問題になりますと、小委員会の性格で、これをこの審議を続けんならん。そうすると小委員会には各派が來ておらにやならん。まだ來ておらん会派があるのですから、今の議事部長の言われましたようなことはここで申合せて決めて置いても、來ておらん会派から異議が出た場合に……。
#19
○矢野酉雄君 併しこれは今までの前例で、共産党の諸君は実際いつも遅れるのだから、事務員か誰か來て慣例でやつて來たのですから、その人のために待たなければならんということは困るのです。だからそれは承服して貰わにやならんのです。たつた一人のために全体に迷惑をかけて、少数党横暴で恬然として恥じないという陋習は、今度の第五回國会から改めなきやならんことだと思うのです。
#20
○事務総長(小林次郎君) 只今共産党の方は事務の人が見えまして、よろしいということで、続けて下さいということでありますが、新生クラブがお見えにならんので、これはこちらの方からお傳えして如何でございましようか。
#21
○左藤義詮君 異議がありました場合には、もう一遍この委員会をやつて貰つて……。
#22
○委員長(村上義一君) それでは先刻來催告を出したのでありますが、ここにおらない共産党の方では只今総長から御報告のありましたごとく、事務の方が見えておつて連絡を取るということでありますが、まあ両方にこちらから直接に今日の御決議の結果を話して了解を得て、でどうしても異議があるということなら又改めて御相談願いたいと思います。そういうことで異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○委員長(村上義一君) それじやそういうことに御了解を願いたいと思います。ちよつと今議長から……。
#24
○議長(松平恒雄君) 只今佐藤官房長官が見えまして、内閣総理大臣から参議院議長に宛てた本日附の書簡を持つて参りました。その内容をちよつと……。
   〔事務総長小林次郎君朗読〕
  昭和二十四年二月十一日
    内閣総理大臣 吉田  茂
   参議院議長松平恒雄殿
  内閣は、日本國憲法第七十條により、本日総辞職をすることに決定いたしましたから、國会法第六十四條によつてこの旨通知いたします。
#25
○矢野酉雄君 いよいよ公式の通知があつたら参議院は参議院の立場から首相指名権を行使するような手続を運んで頂いたら結構と思います。衆議院の動向等に何ら禍いされないで、早くさつさつとやつて頂きたいと僕は動議を提出いたします。
 それからもう一つはですね、第四回國会において議員派遣の決定が本会議においてなされたのは、御承知のように、若しも諸般の情勢から自然休会に入りました場合には、この議院運営委員会において取消される委員会があるとするならば別であるけれども、愼重審議の結果提出して、そうしてこれは本会議で可決したのでありますから、その必要性は多分、大部分あると思うのでありますから、これは敢て本会議にかけないで、議院運営委員会において御承認を得たならば、議長の職権によつて、この自然休会中等を利用して、その派遣目的を達成するように期日等のことは手続上の問題であるからそれぞれ議長においてよろしく合法的に取扱つて行くというようなことを、この機会において議題として御承認を願つて置きたいと思います。この二つ。
#26
○参事(河野義克君) 今矢野さんが言はれました前段のことは私から申上げる限りではございませんが、後段の点でございますが、あれは成る程前國会において本会議で議決がありましたけれども、まあ形式から言いますと、前國会における決議が、この國会における決議としては有効として続いてないと言わざるを得ないと思います。それから閉会中は今おつしやいましたように議長の権限によつて派遣を認可することができるのでありますが、休会中においてはその規定の適用がないわけでありまして、実際的には御尢もの御主張と思いますが、法規上から申しますと、ちよつと工合が惡いという関係があろうと思います。
#27
○矢野酉雄君 今の問題ですが、法規上の種々の何があるならば、法規に触れないようにいろいろ調べて見たらいいと思いましたが、事務当局から話があつたので取消します。
#28
○門屋盛一君 今の矢野先生のことをちよつと考えて見たのですが、やはり閉会中は議長の権限でということは穏かでないと思いますので、今日の本会議の運営ですが、議席を決めて、そうして今矢野さんから首班指名の問題もありますけれども、私の考えではですね、一應議席を決めて、そうして首班指名に入る前に本会議を休憩にして頂いて、休憩中に常任委員長の懇談会を開いて頂いて、そうして只今のような議員派遣の問題を本日中に取り纒めて頂いて、そうしてこれは明日もう一回本会議を開いて、土曜の明日の本会で議院派遣を一應できるような運びにしたらと思います。そうして置けば後は衆議院の出ようによつて自然休会に入ることができると思います。
 それから第一の首班指名の問題ですが、趣旨としては、矢野さんの趣旨に異議はないのですが、今この本会議の開会劈頭にやるということはまあ如何かと思いますので、一應休憩中に常任委員長の懇談会と、それから休会中の議員派遣等の手続をやつて置けばいいと思います。
 それから会期の問題については、これはおのずから衆議院の方で持つて來ないと一方だけで決めるわけに行かん、そういう関係がございますからやはり首班指名と会期の関係は……。こういうふうに思います。
#29
○矢野酉雄君 会期は七十日と向うから正式の通知がありますから、それはそれでいいじやないか。
#30
○事務総長(小林次郎君) 議長、副議長のないときは、事務総長が議長の仕事をすることになつておりますから、できるのです。
#31
○原口忠次郎君 私の方は、先程の第一番目の矢野さんの御提案の趣旨は非常に賛成ですけれども、今直ぐ首相の指名に入ることは私の党としては非常に困る。できるならば午後にして頂きたい、と申しますのは、今私の方は十時から中央執行委員会を開いていろいろと協議することになつておりますから……。
#32
○矢野酉雄君 その意見に賛成します。
#33
○岡元義人君 さつき事務総長が言われました、今度の三月五日とすれば、自由党も今日全部済ましてしまうということではなく三週間の間ということになります。初めの中やつて置いて、それからずつと正式な何に入る、こういう方法を採ればいいじやないですか。そうすれば今日全部終り、例えば議員派遣のことも今日決めなければならないということもないのじやないですか。その点を一つよく考えて、もう一回明日でも本会議を開いてそうしてやつた後、それから正式の自然休会に入るということが……。
#34
○矢野酉雄君 自由討議を始めにやつて置くのですか、それが必要だつたら何か又後でいいじやないか、それで午後の情勢で、参議院で院議で決めてもいいのだから、暫らく情勢を見て、明日本会議を開かなければならんという門屋さんの提案もないだろうし、今日いつぱい考えて見て、それで又この会を開いたらどうですか、常任委員会の何か開いて、そうして情勢を睨み合わしたらいいでしよう。
#35
○左藤義詮君 衆議院のいろいろの動きがありますから午後まで待つたら……。
#36
○矢野酉雄君 衆議院の二、三人の者が決めたからといつて、参議院が要らない影響というものは問題にする必要はない、封建性発揮のために盲從する必要はない、我々は我々として與えられた正々堂々の道を歩けばよい。
#37
○委員長(村上義一君) 先刻來衆議院の動き如何に拘らず、参議院は参議院として進もう、成るべく迅速に進んで行こうというような御発言もありましたが、併し又いろいろ半面から考えなければならん点もあるやに思いますので、尚今社会党方面からの御発言もありますし、今日午後に本会議を開くということを大体ここでお決め願つて置いて、午後の何時から開くか、一時から開くとか何時から開くということを常任委員会で議するということで御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○矢野酉雄君 それは反対です。今開いて議席とか決めるものはちやんと決めて、首班指名は……。
#39
○委員長(村上義一君) 勿論開会の時間についてお諮りしたのであります。
#40
○矢野酉雄君 本会議は午後ということでなく、今からでもやれるものはやつて置く、議席とかそれから……。
#41
○委員長(村上義一君) 今委員長のお諮りしたのは指名の本会議を開くという時間の関係だけです。
#42
○原口忠次郎君 できるならば今日中に成るたけ済まして頂いて、明日から自然休会に入ることを私は社会党として希望いたします。
#43
○門屋盛一君 そういう希望は各所にあるようですから、明日でも本会議と言つたのですが、実際問題とすれば議員派遣その他が済まなければ自然休会に入れないから後の問題にして、とにかく常任委員長懇談会で議員派遣等の意向もどれくらいあるか徹底さして置いたらいいと思います。そうすれば明日或いは午後の運営委員会にかけられますから、運営委員会は休憩して置いた方がいいじやないかと思います。
#44
○事務総長(小林次郎君) 只今門屋さんの御注意もございましたし、一應入りまして、議席の指定をやりましたら休憩いたしまして、それから常任委員長の懇談会を開きまして、どれくらい議員派遣を希望されるか伺つて、それが若し間に合いますれば、午後の本会議におかれしてお決めになつたら如何でしようか。特別委員会はそれまでにお決まりになれば……。
#45
○門屋盛一君 特別委員会は開会劈頭あれを指名すればいいでしよう。
#46
○委員長(村上義一君) 勿論そういうことになると思います。今何か御審議願うことは他に問題ありませんでしようか……。それでは一應これで休憩いたします。
   午前九時四十七分休憩
   ―――――・―――――
   午後一時九分開会
#47
○委員長(村上義一君) それでは午前に引続いて委員会を開会いたします。先ず御報告をかねて御決定を願いたいのでありまするが、午前の会議で総理の指名議決の手続について御決定を願つたのであります。選挙をした後に議長から異議ありや否やを決議に問うという手続を取り、その際各派で異議を唱えないことにしようということでありました。この点について午前は新政クラブなり、共産党の委員諸君が見えなかつたものでありまして、事務の方でその御了解を求めたのでありますが、両方とも異議ありということは発言しないということに御了解を得ました。さよう御了承を願いたいと思います。それでこの指名議決の手続はそういうふうに決定して頂いて御異議ありませんですね。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#48
○委員長(村上義一君) そういうことに決定いたします。
 次に二十四年度の予算の問題でありまするが、今朝事務局の方から予算の細目調書をそれぞれお手許の方へ配付した筈であります。又それに基いて各会派で急いで御審議を願うという準備はして進めておつて下さることと拜察いたします。で、運営委員会としましてどういう方法でこの予算の審議をしたらいいか。つまりこの委員会でなすべきか、又庶務小委員会で審議をして貰うか、この点を御決定願いたいと思います。
#49
○矢野酉雄君 これは一回すでに何がありましたが、もう一度いわゆる議院運営委員会を開いて……、相当その際は御欠席の方が多かつたのであります。それで予算編成の根本的方針なりその他一應又御説明を願つて、そうしてそれについての御質問等があつたらば御質問を終えて、然る後に庶務小委員会にこれの審議を委託する。そうしてそれが済んだらこの会にかけて決定をして頂くというふうに取運んだら如何ですか。
#50
○委員長(村上義一君) 今矢野君からの御発言がありましたが、皆さん如何でございましよう。
#51
○門屋盛一君 これは非常に急ぐのですか、事務当局が。
#52
○委員長(村上義一君) 実は一昨日の委員会で事務当局から説明……説明というより苦衷の披瀝があつたのですが、モスラー氏の方から非常に急いで出せ、事務当局だけの意向でいいから出せというような実は要求がある。併しそれは事務当局としては困るというので、ウイリアムス氏の援助を得てモスラー氏の方へ了解を求めた。そうして延ばしておるのだから、成るべく急いで予算を決定して貰いたいという実は要求があるのであります。そういう経緯なんであります。いつまでにしなければならんということではないのでありますが、急いで貰いたい、できる限り急いで欲しい、急がなければならんという事情にあるのであります。それはお含みの上で御審議を願いたいと思います。
#53
○門屋盛一君 その程度でしたら、今矢野委員の言われるように、各派に協議したものが出て來た上で運営委員会にかけて貰つたらそれでいいのじやないですか。
#54
○委員長(村上義一君) 御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#55
○委員長(村上義一君) 大体これはいつごろまでに各派が意見を決めることになるかということなんですが、それはどうでしようか。
#56
○矢野酉雄君 大体本予算というものは三月五日以降に出る筈だから、今要求せられておるものは大体においては本予算に組み込むべき相当確実なるものではあろうけれども、ここの参議院としての絶対確定的なものでなくとも、大体のアウトラインだけでも聽きたいという意向から來ておるようであります。併し参議院としては実際の本予算に組み込むべきものは、相当これは民主的に愼重に論議せなければならん。参議院自体が予算編成なんかをいい加減にして、今までの習慣通りただ簡單にやつつけるということは実に恥ずかしいことです。だから一應先方に至急要望しておることについて答えるような何は、それは明日でも結構だと思います。各派の意見は大体お聽きできるから……。それで門屋委員のお話の通り、庶務小委員会の方へこれを委讓するとするならば、相当愼重に研究して、委員会等においてもこういう点はもつと増額して欲しいとか、こういう点はもつと減らして欲しいとかいろいろな意見があると思うのです。僕たち自身が今まで二回も三回も補正予算をやつて、相当、何回か通つておる。それで参議院の予算についてどれだけ我々が良心的に意見を述べ、そうしてこれならばよろしいというような予算を実際組んで、これを政府当局として発案させたということは殆んどなかつた。
#57
○門屋盛一君 そうすると、問題は各派の意見を纒めて出て來るのに期限をつければいいわけですね。
#58
○委員長(村上義一君) まあ期限をつけるかつけんかということが問題です。
#59
○門屋盛一君 期限をつけなければ切りがないでしよう。
#60
○委員長(村上義一君) 私見としてはそう考えられるのですが……。
#61
○門屋盛一君 だから月曜日なら月曜日までに出す。或いは明日から明日までに出すということにしたらどうですか。
#62
○矢野酉雄君 明日でいいだろう。自然休会には恐らく明日でなる公算が大だから。……明日の晝頃まででどうですか。
#63
○委員長(村上義一君) 各派の事情ですが、明日中に各派に意見を提出して貰うということでよろしいでしようか。お見込如何でしようか。
#64
○矢野酉雄君 明日中になると、結局実際問題は月曜日になりますよ。明日は土曜日だから、日曜日まで來てやるという氣持があればともかくとして……。
#65
○堀眞琴君 明日中に各派の意見を纒めるのは困難じやないかと思うのです。実は私はまだ案を見てないので、これから案を見て、私が所属する無所属懇談会の意見を纒めようとすると、どうしても月曜日まで、早くとも月曜日まではかかるのじやないか。
#66
○委員長(村上義一君) 月曜中ですか。
#67
○堀眞琴君 月曜日の正午過ぎまではかかると思います。
#68
○門屋盛一君 月曜日の運営委員会を開く時間までに纒まればいい。そういうふうに一應申合せて、月曜日はやつぱり運営委員会を開きますか。それとも運営委員会を開かずに……。
#69
○委員長(村上義一君) いや、今お説のように矢野君の御意見のごとく、この運営委員会に一應かけて、然る上庶務小委員会に付託するということを決めようということであれば、急いで開かなければならんと思うのです。從つて月曜の正午までに提出して貰うということに決めれば、午後一時から開くということにお願いしてはどうかと思います。
#70
○小川久義君 小委員会付託ということで、月曜日の午前中に各派の意見を纒めて持ち寄つて決定するという運びに協力しては如何ですか。
#71
○矢野酉雄君 まだ御覧になつておらんからでしようが、九日の議院運営委員会で、その何を全部謄写したのを見て、それではならんからと言つて、又再編成して詳細なものができておりますが、各派々々相当御意見がある。それをここに持つて來て直ぐ月曜日の午後に決めようというのは、それは実際問題としてできることでない。それで各派の意見を、例えば明日の正午なら正午までに出して頂いて、出された材料を誰が纒めるか、各派で違う、例えば厚生常任委員会においては六万八千円と謳つておる予算を、鉱工委員会では七万一千円にして貰わなければならんというように、いろいろ意見が出ておるに違いない。だからそれを睨み合わして纒めて、厚生常任委員会はこれだけにする、これはこうするというように、庶務小委員会か誰かが主となつてそれを勘案して、大体小委員会でこれを決定する。でなければ実際問題としてできるわけはない。ここでやれば三時間も四時間もかかる。実際問題としては余り長くしないで、明日十二時頃までに各派の意見を委員長まで出して頂いて、委員長自体がやるとすれば、それで結構ですけれども、そういう方面のことは主として庶務小委員会が今まで実際上やつておるから、庶務小委員会に委員長がその審議を付託したら、三、四時間やつて頂けばできやせんかと思う。そうしたら明日の中にも一應何して頂けば直ぐできるわけです。
#72
○門屋盛一君 併し明日までに、各派の纒まるということは困難であるから、月曜日までに纒めて、そうして月曜日に運営委員会を開く予定であれば問題がない。運営委員会を開く予定がなかつたら、もう委員長に一任して置いたらどうですか。
#73
○矢野酉雄君 それでもいい。
#74
○委員長(村上義一君) 今矢野君からの御発言もありましたが、庶務小委員長に提出して頂いて、そうして庶務小委員会を月曜日の午後なら午後に開いて頂く。そうして何らか取纒めて頂いて、纒まつたものを改めてこの委員会で審議する、こういう行き方は如何なものですか。
#75
○門屋盛一君 自然休会になると、開きにくい状態になるかも知れんから、各派の意見を月曜日までに纒めて、その纒まつた意見の処置については、委員長に一任する。こうすれば委員長は小委員会を開くなり、何なり、委員長に委して置けばいいじやないか。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#76
○佐々木良作君 纒めると言つても、要するに予算を審議するのでしよう。だから箇條書きに纒めて出せと言つても、実際問題としてはちよつと困るのじやないか。月曜日から月曜日に庶務小委員会を開いてそこで檢討する。結論を出して、御破算になればそれでもよろしい、或いは問題があればこの委員会にかけて、もう一遍練り直す。
#77
○門屋盛一君 その処置を委員長に一任して置いたらどうか、ここではつきり、庶務小委員会で審議して、もう一遍委員長に戻すか、戻さんか、戻すなら庶務小委員会で審議して纒まつたものを本委員会に報告して貰う。庶務小委員会を開いても本委員会でやるか、今決めて置かなければならん。
#78
○矢野酉雄君 委員長にお尋ねしますが、九日の議院運営委員会に出して、今度やるでしよう。やつて今度結論が出たものは、大体ただ向うさんに見せるだけのものですか、或いは政府に対してこういう予算を組んで呉れという唯一なる予算素材となるものですか、これについてお答え願いたいと思います。
#79
○参事(近藤英明君) ちよつとその関係を申上げます。これは一つの点はおつしやつた通り向うさんの方の見たいという点を満足させること、もう一つはこういう数字であるということをお決めに願えば、大藏省及び衆議院の方と、もう一つの方と折衝を開始して、こういう数字で編成したいということを主張する。どうせ今の状態ですから、なかなか大藏省も面を縦に振らん、大藏省は話がついても向うさんがうんと言わんという点がありますので、そこの数字を、こういう数字でやつて呉れということをお決め願えれば、その数字でやつて行く、その途中大きな問題が起れば委員長と御相談申上げて適宜な処置を取るということにして頂かなければならん。具体的にこれだけと決めて、これで行くということはまだ早い、こういう状態であります。
#80
○矢野酉雄君 これで大体決まつたものが骨子となつて、本予算に組み入れる有力なる素材になりますが、大体今佐々木さんが言うように、少くとも予算であるならば、普通の委員会でやることさえも相当な何をやつて、本委員会にかけて可決するのに、この問題だけを簡素に取扱うということは、すでに初めに申上げたように参議院の方向、やり方としては愼重を欠く、それはいかん、僕はそれに反対する。それはやはり一應形式的に妥当と思われる何は取らなければならん。参議院みずから民主的方法を履まないことではいかんじやないか、それは日にちを長くするか、しないかですけれでも……。
#81
○河野正夫君 月曜日に各派かを纒めて、午後でもいいから運営委員会を開いて、庶務小委員会に付託する、都合によつては火曜日にでもやつて行く。自然休会になろうと、なるまいと我々の任務を盡すという方法でどうでしようか。
#82
○委員長(村上義一君) それでは如何でございますか、この点につきまして、月曜日の午後一時までに各派から意見を提出して頂いて、午後一時から庶務小委員会を開いて、その意見と原案とを睨み合わして一つの案を作り上けて貰う。その結果又委員会を開いて御檢討願うということに、一應して置いたら如何かと思いますが。(「賛成」「異議なし」と呼ぶ者あり)
#83
○佐々木良作君 原則はそれでいいが、意見を纒めて出すということですが、意見を持つてその庶務小委員会に臨めばよいのですか。
#84
○委員長(村上義一君) それで結構です。それでは御異議ないようですから、そういうことにいたします。尚それに関連して、部長から発言を求められております。
#85
○参事(河野義克君) 先程庶務小委員会がここでできたわけでありますが、庶務小委員会はまだできていないわけであります。庶務小委員長の互選等につきましては、特別委員長の互選の規定等を準用して從來年長者において、庶務小委員会を開いてやつておるわけでありますが、現在庶務小委員の年長者は川村さんですから、川村さんの後刻いらつしやるときに、そういうことをお含みになつて、明日からいつでも開き得る態勢にして置きたいと思います。
#86
○委員長(村上義一君) 次に議員派遣の件について御審議を願いたいのでありますが、御承知の通り今日午前十一時半から各委員長の懇談会が開かれました。その際多数の委員長から、自然休会中に議員派遣調査をしたいという希望が多数の出たのであります。本日開催せられておる委員会ではそれぞれその点について委員会の決議をし、そうして直ちに派遣要求の手続をとるというようなお話でありました。併し今日開いていない関係の委員長からも、是非派遣することにしたいと考えておるから、休会前にこれが有効に決定せられるようにして欲しいという希望が述べられたのであります。それで明朝それらの委員会は正式に委員会を開催せられまして、そうして決議の上で派遣要求の手続を成規にとられるという筈であります。從つてその要求書に基きまして運営委員会を開く。又本会議を開いて決定するということをせんければならんと思うのであります。この委員長懇談会の希望の大要を申述べますと同時に、この希望を認めて、明日運営委員会をいつ頃開くか、又本会議をどういう工合にするかということを一つ御審議願いたいと思うのであります。ただ御審議願うについての各委員長の希望をお傳え申す次第であります。
#87
○矢野酉雄君 それはどうしても明日の午前中は各委員会がかかるでしようから、本会議は大体午後になるだろうと思うのですが、そういう見当で、実際問題は本会議の前に議院運営委員会を開く。各委員会が済んだあとで、見計らつて議院運営委員会を開いて、然る後に本会議を開く。こういうふうにして行つたら如何でしよう。
#88
○委員長(村上義一君) 如何でしようか。午後一時頃運営委員会を開いて、二時ぐらいに本会議を開くというようなことで如何でしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#89
○委員長(村上義一君) そうすると、御異議ないようでありますから、そういう御決定に基いて、各委員長の方へ午後一時までに手続を取つて呉れということを、尚念のために通告するつもりであります。御了解を願います。
 外に御意見はありませんでしようか……。それでは今議事部長から……。
#90
○参事(寺光忠君) 議長から、指名手続につきまして、念のためにもう少し細かくお話ししておいた呉れということでございますから、ちよつと申上げて置きます。
 投票に登壇せられますときに、赤い投票用紙の外に名刺を御持参願うのでありますが、その名刺は白でも青でもどちらでも構わないのでございますけれども、一應議長といたしましては、白の札ということを宣告いたしますから、そういうふうにお取計らい願いたいと思います。
#91
○委員長(村上義一君) それではこれで散会いたします。
   午後一時三十五分
 出席者は左の通り。
   委員長     村上 義一君
   理事
           梅津 錦一君
           川村 松助君
           大隈 信幸君
           高田  寛君
   委員
           中村 正雄君
           原口忠次郎君
           石坂 豊一君
           左藤 義詮君
           城  義臣君
           堀  末治君
           門屋 盛一君
           鈴木 順一君
           平野善治郎君
           奥 むめお君
           岡部  常君
           岡元 義人君
           河野 正夫君
           矢野 酉雄君
           板野 勝次君
           佐々木良作君
           堀  眞琴君
           小川 久義君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  青木  茂君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
   参     事
   (第一部長)  今枝 常男君
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト