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1949/03/07 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第4号
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1949/03/07 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第4号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第4号
昭和二十四年三月七日(月曜日)
   午前十時二十五分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○開会式に関する件
○開会式式辞に関する件
○副議長の選挙の件
○昭和二十三年度参議院予備金支出の
 件
○職員任用の件
○常任委員会の委員割当変更の件
○社会保障制度審議会委員に関する件
○引揚者及び復員者の受入施設並びに
 厚生対策等の実地調査のための議員
 派遣変更の件
○自由討議に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(村上義一君) それでは委員会を開会いたします。自然休会中にわざわざ御足労を願いまして恐縮に存じます。二、三是非お打合せを願いたい事項がありますので、御迷惑を掛けた次第であります。
 先ず第一に御審議願いたいのは、開会式の日取りとその式辞の件であります。これにつきまして総長から今までの経過その他御審議の材料をお聞取り願いたいと思います。
#3
○事務總長(小林次郎君) 十八日の運営委員会で休会に関する件を御相談願いましたときに、政府から林副総理が見えまして、十日からは審議に入れるというふうで、開会式を九日にして、十日から始めるということに大体お決めを願つたのでありますが、その後政府におきましては、予算の編成に予定以上の時を要することになりましたために、更に十九日に開会式を行なつて、二十日、二十一日は休みでございますが、二十二日に施政方針の演説を行い、それからずつとやることにしたい。成るべく開会式はそういうような日取りでお決め願えないかという申出が四日の日に増田長官からこちらの議長並びに衆議院の方にあつたのであります。ところで衆議院は、一昨日、五日に運営委員会を開きまして、大体政府の申出を入れるより致し方ないということになつたのであります。こちらは本日ここにお集まり願いまして、これから政府の申出をお聞きになるかどうかということについて、丁度増田長官も出席せられまして、予算の遅れた事情等について御説明があるそうでございますから、これに基きまして御審議願いましてお決めを願いたい、かように考えております。
 尚この際ちよつと申上げて置きたいことがございますが、増田長官から議長にお申出があつた際に、参議院の方は直ぐ承諾したというような記事が、どれかの新聞に出ておつたようでありまするが、これは間違いでございまして、GSの方へもそのことを連絡して置きました。事務当局だけで、或いは議長だけで決めたのじやないということだけは向うもよく了承いたしておりますので、御参考までに申上げて置きます。
#4
○説明員(増田甲子七君) 只今事務総長から政府の申出についての御説明がございましたが、この前の林副総理の申出が、十日には施政方針演説を以て始め得る、議事の御開始を願えるというつもりでございました。というのは、予算の大網は二月の下旬の半ば頃ほぼ内定したのでございまして、それから十日までは約二週間以上ございまして、一週間くらいは関係方面との折衝に充て、他の一週間を予算書の印刷等に充てるというわけで、九日、十日には予算案の提出ができるという運びになつてま降ましたために、そういうことを申上げたのでございますが、政府側といたしましては、予定通り、今申した通り二月の下旬の半ばには大網は内定いたしたのであります。ところで関係方面と折衝いたしておりますのでございまするが、御承知の通り、デトロイトの銀行の総裁である、マツカーサー將軍の経済最高顧問のドツジさんと審議を願う、こういう関係でございまして、大藏大臣が折角折衝を進めております。その折衝、審議の模樣を見ますというと、どうしてもまだ今月の半は頃まではかかるのじやないか、一番早くてもそのくらいかかるのじやないかとそういう見込でございますので、それから予算書の印刷ということを見込みますと、二十二日頃に首相の施政方針演説によつて議事を御開始願いたいということをお願いいたしたいのでございます。ついては十九日に開会式をお願いいたしまして、二十日、二十一日は日曜と祝日でございまして、二十二日頃予算書を提案すると共に、首相の施政方針演説をいたしたい、こういう心組でございますから、どうか一つ事情のあるところをお酌み取り下さいまして、議事をお運び下さいますように切にお願い申上げます。
#5
○板野勝次君 新聞紙によりますと、官房長官から衆議院に申入れられた中に、例えば暫定予算等についても、前のような暫定予算の出し方でなくて、日割計算ででも暫定予算を出さなければならない場合には出すねだというふうなことが書かれておつたのですが、そういう点から我々の危惧するところは、非常に予算審議の期間というものを短縮して、できるだけ多数を以て遮二無二押して行くというふうな危險があるのじやないかということが心配されるのですが、そういう点はどうなんですか。予算の審議の期間というものは、予算提出の時期がズレて來たために非常に制限してでも通さなければならない。そういうふうな意図があるかないかという点をこの際明らかにして置いて貰いたいと思います。
#6
○説明員(増田甲子七君) 板野さんの御質問にお答え申上げます。林副総理が十日に議事を開始して頂くようにということをこの前お願いしたのは、どこどこまでも國会は國権の最高機関である。國会において十分時間を掛けて予算案といつたような重大なる議案は愼重御審議を願いたいという趣旨から申入れいたした次第でございます。そのときは、三月三十一日まで計算して見ますと丁度三週間ございました。今度仮に三月の二十二日に提案するというようなことになりますと、三月三十一日までに十日切りないというようなことで、私共政府側といたしまして、國会を第一議的に勿論尊重いたしている次第でございまして、國会において十分御審議を願わなければならん。そこで仮定をおいて衆議院においては質問應答をいたしまして、一体どのくらいであつたならば予算は來年度の予算として実行できるのかというような御質問に対しまして、大藏当局とも打合せいたしまして、四月五日頃までにこれを決めて頂くというと、先ず新会計年度に入つてから五日目であるけれども、他に別に予算案を出さなくても、本予算一本で新会計年度に入つて予算の実行ができるのではないか、こういうようなことを申上げました。ところが四月五日以後になるとどうなるか、そういうことの仮定は、実は余りそういう仮定を前提としてはお答えいたしたくないと申したのですが、まあ仮定の仮定でもよいから是非一つ何か話をしろというようなお話でありました。そこで仮に四月五日以後に互るというような虞れが非常に大である場合は、月割予算というようなことは從來考えているけれども、仮に四月の一日の月割予算を出すとすると、五月一日からでないと本予算の実行に掛かれない。それでは御承知の通り、中央の出先機関と言わず、又府縣廳と言わず、或いは町村と言わず、すべて国の本予算が決まつてま松国庫補助なり、或いは國の事業が分つて、そこで府縣予算を組み、町村予算を組む、或いは出先機関が予算を実行するということになつて、國務は一ケ月澁帶してしまう。この前は三ケ月も澁帶して、非常に地方公共團体において怨嗟の声を國民と共に國会に対し、政府に対して放たれたのであります。そこでどうしても仮に多少遅れるとするならば、致し方がないから技術的に許すならば月割予算でなくて日割予算でも組みまして、そうしてできるだけ本予算の実行というところから國務の予算方面における開始をお願いいたしたい。そうでないと、すべてあらゆる機関において國務の進行が澁帶を來す。こういうことをお願いいたした次第でありまして、まだ技術的には月割予算、日割予算というようなことは仮定を前提として研究中でありまして、政府としてはどこどこまでも一本予算をお願いいたしたい。そこで四月一日から逆算して三月二十二日まで計算して見ますと、大体二週間でありまして、この二週間の御審議は是非とも最小限度において議会にお願いしなければならん、こう思つておる次第であります。
#7
○板野勝次君 二週間というのはどうなんですかね。今までの予算審議の上から言つて、二週間ではちよつと無理なんじやないですかね。予定通り出たら二週間で、つまり五日までにやつて貰いたいというわけなんですか。
#8
○説明員(増田甲子七君) これはどこどこまでも関係方面におきましても、一本予算でやつて行けと、向うさんのホール・ピクチユアーと申しますか、一本予算と申しますか、とにかく分断した予算というものは非常に困るというお話でありますし、こちらとしても去年困り抜いたので、私共野党で、時の政府や與党を攻撃した中心もそこにあるのであります。二週間というと四月五日までには是非とも御審議を願いたいというところと、もう一つは、板野さんの二週間は不十分だというお考えは御尤もでありますが、我々議員としてやつて見まして、この前はたしか七月一日の午後の四時頃かに厖大なる予算の修正案が政府から出まして、それから七月二日の午前四時半かに可決した。而もこれは衆議院のことでございますが、追加予算の内容もよく分らんし、而も予算委員会においては否決したのに、その翌日の午前四時半に本会議で可決してしまつた。ああいうようなことだけは私共断じていたしたくない。少くとも我々の常識なりその他から言いまして、二週間の審議を両院にお願いしなくては民主的とは言えないと私共思つております。そこで参議院でございますが、参議院は同時御審議を願うわけでありまして、結局形式的に参議院に送付されるのは大分遅れることにはなると思いまするが、同時御審議を十分愼重に時間を掛けてお願いする。そうして仮に二十二日に予算書が提案されるといたしますと、その日頃から同時審議を予備審査という名前の下にでも、実質的には同じことでありますから、政府も勿論出席いたしまして、一生懸命我々も努力いたしますから、二週間で御我慢願つて、國務に澁帶を來さないように御高配を願いたい、こういうところでございます。
#9
○板野勝次君 この機会に確めて置きたいのですが、今官房長官の、前のよような慌しい審議等のことは絶対にやらないと、これはもう変らない方針として、又あのときにはそう言つたけれども、事情が客観情勢が変つて來たからこうなんだということになると、どうもやはりいつも審議をずつと縮めて置いて土壇場に來て遮二無二やつてしまうということになるので、その点一つこの機会にはつきりした態度を示して置いて頂きたいと思います。重ねてですけれども、絶対にやらないのならばやらないということを一つはつきりして置いて頂きたいと思います。
#10
○説明員(増田甲子七君) 只今の板野さんの御質問にお答えいたしますが、我々は客観的に見て無理押しと思われるようなことは絶対にいたしたくない、こう思つております。
#11
○中村正雄君 ちよつと、私は板野君の質問に関連して今長官の御答弁を聞いたわけなんですが、いわゆる四月五日までに予算を成立しなければいけない。そのために二週間の期間が只今ありますわけですが、一應立場を変えて考えて見まして、私が野党として、実際今度の予算というのは経済安定九原則の実施という点を内容にして、この重要な予算が二週間で果して審議期間が十分であるかどうかという点を一應長官にお聞きしたいのですが、どうお考えになつておりますか。
#12
○説明員(増田甲子七君) 中村さんの御質問は御尤もでございまして、我々は二週間は十分とは思つておりません。先程から申しているところは、少くとも二週間くらいは時間を掛けて御審議を願わなければいけない、こう思つている次第でございます。
#13
○中村正雄君 もう一つ伺いますが、二十二日に本予算が提出できるという見通しで、二十二日に必ず総理の施政方針演説をやると、こういう申入れがあるわけなんですが、若し予算が二十二日に出ない場合には、再び自然社会を延長するお肚であるか、出なくても二十二日には総理の施政方針演説をやる肚であるか、この点をお尋ねしたいと思います。
#14
○説明員(増田甲子七君) 二十二日には予算書が万々一出なくても、凡さ予算の大綱等はすでに分つている筈でございますから、大綱等を取り組んだ総理の一般施政方針演説はして頂く、こういうつもりでおります。
#15
○門屋盛一君 この前林副総理がお見えになつて、十日からということを決める折に、私は非常に念を押したわけですが、まあ十日と言わずに十分の予算の組める時期をはつきりしてからにやつて貰いたいということを私の方から話した折り、副総理としては、十日までには予算の審議に掛かれる、そういうことをこの席で御断言になつた。そうして余り日にちの経たない折に、又二十二日からでなければできない……。それからもう一つはつきりして置きたいことは、この十日から始めれば大体三月中に三週間の審議期間があつたのに、そのときには、政府としては三週間の審議期間ということに重きを置かれておつて、そうして今度はこれを二週間でやれるということは、これは官房長官もここにおられるのですが、こういう考えは非常に間違つた考え方じやないかと思う。そこで現在予算が今國の重大問題でありますから、次の問題になることは、四月五日というものに限定されましても、すでに四月五日までに完全に予算が審議を終るか終らないかということは、むずかしいことなんです。二十二日に完全に出ても……出るか、出ないかまだ分らないし、二十二日に完全に出ても、四月五日までにこれを通過させてしまうということは、非常に困ると思うのですが、無理やりに多数で押し切れば問題はどうか分らんが、少し無理だと思う。その点暫定予算という問題が起つて來る。この暫定予算は我々も長官の意見の通り、非常に地方が困るのですから組みたくないのでありますが、この際本予算と並行しまして、四月一日から絶対的になくてはならん項目だけを無論ピツクアツプされると思いますが、一應出すなら出すということにはつきりなさつて置いた方が迷われなくていいのじやないかと思う。閣議の関係の方も審議しておらんわけですか。この三つですね。
#16
○説明員(増田甲子七君) 副総理の見込違いの点については、十分遺憾の意を表する次第でございます。これは私共のやはり責任なんで、責任轉嫁はいたしたくないと思います。客観情勢の変化、強いて申せばそうでございますが、遺憾の意を表して置きます。
 それから四月、五月以後に亘ることについては、地方公共團体はもとより中央諸官省も國務がそれだけ澁帶するから、遺憾であるという門屋さんの御理解のある御意見に対して、非常に私は有難く存ずる次第でございます。そこで四月一日からどうしても何らかの措置をしなくてはならん問題は、門屋さんの御指摘の通りに、公債の利拂が四月一日ということになつております。この四月一日の公債の利拂等は法律改正をしてでも予算の指定の日といつたようなことにしないと、違法なことを政府が行うということになりますから、そういう措置だけはどうしても月割、日割とかいうようなそういう予算を組まないでも処置をしなくちやならん、こう心得ておる次第であります。そこで日割予算を組むか月割予算を組みますと、五月一日までやることになつてしまいますから、それでは給與予算等も暫定的に決まりますから、今のところまだ法令的措置だけでよろしい。それから今のような暫定的の予算と本予算と並行的に組むかどうかというようなことは、まだ予算の審議と睨み合しておる次第でございまして研究中でございます。それ以上のことはちよつと申上げかねるのでございますが、仮に月割予算を組むといたします、或いは日割予算を組むといたしましても、本予算はどうしても組まなければならん。本予算は四月中に門屋さんの御指摘の必要欠くべからざるものだけを抽出したならば、それでよろしいのでして、攘出といつては語弊があるかも知れませんが、割合に簡單にやれると思つておる次第でございます。
#17
○門屋盛一君 私は月割予算にして地方の困ることはよく分つておるのですが、さればといつて四月五日までに何でもかでもこれをやつてしまうということになると、何といいますか、今度の九原則のことに当嵌るために、本年度の予算は相当審議は愼重にやらなければならんと思うので、二週間では大体無理がある、そこで長くやらなくても大体最初の計画通り三週間くらいならばまともにやれるのですから、三週間くらいやつても差支ない、國務運営に支障ないと思います。そこで支障を來すだけのものをピツク・アツプして暫定的に組むというようなことをお考えになつておるかどうかということをお尋ねしたわけですが、まだ決まつてないとすれば致し万ありませんが、そういうふうに余り國会と摩擦のないように……無理やりに一週間でこれをやれということは大体無理だと思う。これはどつちにおつても、氣の毒だからとか何とかいう意味でなしに、國会自体の建前としても、両方のことを考えなければならん。政府の方でもそういうふうにお考えになつてお進めになつた方がいいのじやないか、こういうふうに考えます。
#18
○説明員(増田甲子七君) 門屋さんの御意見の点は十分承つて置きます。
#19
○佐々木良作君 今の問題と直接関係があるわけじやないのですが、今若し衆議院の大体の決定通り、或いは政府の申入れ通りに決定された場合には、九原則の実施を直接に織込むような予算の檢討の日にちが今言われているように、ともかく一應非常に短いと感じられるわけなのですが、そういう間に一應まあ成立するだろうと思うのです。從つてそれ以降或いはそれと並行して、九原則の実施にも直接或いは間接に関連するような重要問題の決定或いは指令が次々と出て來るだろうと思うのです。例えば五ヶ年計画の決定であるとか、或いは爲替レートの設定であるとか、これまでの常識でやれば立法的措置或いは國会で必ずしも審議しなければいかんという形式的なものでなくて、実質的には九原則の実施の上に非常に重要な問題が次々に出て來ると思うのですが、そういう問題が出て來る際に、或いはこれを実施する前に、國会に対してこの予算の審議期間の短いのを十分にカヴアーして、それ以後においても國会に、適当な委員会なり或いは本会議なりに了解を求め、或いは審議をして貰うというような意図が、今あられかどうかお伺いしたいと思います。
#20
○説明員(増田甲子七君) 佐々木さんの御思見のうち、今回の予算は、もとより御意見の通り、九原則を相当織込んだ予算案でありますし、仮にその予算の結果、五ヶ年計画の一部変更を要する、或いは新らしい問題としての爲替レートの設定に伴う何か予算措置をされることはありはしないかと。私共今の五ヶ年計画の変更ということについては、予算措置なり、國会の審議等は今のところ予定しておりません。というのは、五ヶ年計画は、それ自身まだ政府は公約というような立場において臨んでいないことは、佐々木君の御承知の通りであります。ああいう方針の下に進行している。從つて、一つの目標の中に一部修正というようなことが、直ちに予算措置になるか、或いは、國会の審議になるかということは、まだ決定されておりません。それから爲替レート設定に伴つて、資金のやり繰り等について、國会に協賛を求めなくてはならんというようなことが起きるかも知れない。こういうような事柄が起きました場合は、國会の御審議を願うということは、これは当然のことと心得ております。
#21
○佐々木良作君 私の質問しましたのは、これまでの方法によつて、当然に國会の協賛を経、或いは審議を経なければならないものを國会の協賛を経るということは、これは当然なのでありまして、その外に、ともかくも短い期間で予算を審議しなければならんのである。今度の予算を審議するという場合には、当然今のような爲替の問題にしろ、在いは行政整理の問題にしろ、十分にこれを突つ込んで檢討しなければ成立せしめ得られない筈のものであります。ところが、それが時間が短いために、いろいろな問題が後に残つてしまつて、まだ開会中に、すでに予算が成立した後に、今のようないろいろな労働問題或いは経済的な措置が、非常に大きな措置がとられざるを得ないだろうと思います。そういう場合に、予め國会に対して、事前の十分な連絡をとる。或いはこちらが十分にその内容を檢討し得るようなチヤンスが與えられるかどうか。從つてこつちの考えていることが、政府の実施の内容に入り得るようなチヤンスがあるかどうか。こういうことであります。
#22
○説明員(増田甲子七君) 佐々木さんの御質問の内容がまだすつかりキヤツチできるかどうか。國会の從來審議をお願いしたもので、將來客観情勢の変化によつて、御審議を願わねばならん点は、勿論御審議を願います。これは勿論問題でありません。それから、五ヶ年計画の内容を見てでなければ予算の審議はできないと、これは五ヶ年計画と言わず、経済、或いは財界の情勢、すべてお知りになつていらつしやる皆樣が、その御認識の下に予算を御審議願うことは当然であります。それから爲替レートの設定は少し遅れるのであります。これは、この際き、今関係方面との折衝によりますというと、極端、と申すと少し語弊がありまするが、日本の経済的自立体制を作るためには、どこどこまでも健全なる財政、均衡予算というものを設定しなければならん。これをし逐げるのが第一である。こういう前提に立つて予算の審議を願つております。從つて爲替一本レートの設定をできるところまで織込んだ予算にはなつておりません。そういうことで爲替の設定についてということが將來ありますと、そのときに予算を更に差繰るということは、これはあり得ることでありますが、將來の爲替一本レートの設定をこの際予見をして、佐々木君のおつしやるように、参議院、衆議院の各位に御審議を願うことは、非常に時間も掛かり、大変なことになります、向う樣も、関係方面もそういうようないろいろなフアクターを頭の中に置いて置くと、いろいろなことがごたごたするから暫く一本レートのことは後廻しにしよう。この際は、健全財政、均衡予算の形で御審議を願う。一本レートになつたときは、一本レートで、更に予算措置によつて再檢討を要するならば、そのときは又国会に御審議を願う。そういうことになつております。
#23
○佐々木良作君 重ねてもう一遍聞きたいのでありますが、私の聞きたいのは、こちらに予算が成立した後に、今のような爲替レートを設定するようなチヤンスが來たときに、これは必ずしもこの國会を通らなければならんという法文はなくとも、非常に重要な國事の問題であるから、こちらに十分な檢討をする余地があるとか、或いはこちらの意向が政府に反映するようなチヤンスを國会に対して政府は取られ得るかどうかという問題であります。これはレートの問題だけでなく、この前の重要な問題はそうなつておつたわけでありますが、今度は九原則に伴つて、非常に重要な問題が次々と出て來ると思います。これは從來の慣例に從つて、國会の問題でなく、政府の問題であるということであれば、予算の場合には十分に檢討しなければならん。十分に政府の意図を突つ込んで行かなければ、成立させることはできない。今度の九原則の実施という重大な問題についても、必ずしも立法事項を要しないものでも、緊急に本会議に出て内容の説明をするなり、或いは関係の常任委員会に出て來て、内容の説明をするなりして、九原則の実施の措置をして、國会の意思が反映されるようにあらせなければならんと思います。
#24
○説明員(増田甲子七君) 佐々木さんのおつしやるように、そういうようにする用意は十分持つております。
#25
○委員長(村上義一君) 他に官房長官に質問される事項はありませんか。
#26
○門屋盛一君 これは十八日のこの委員会で、副総理に要求して置いたと思いますが、法律案の一覧表をこの次の運営委員会までに貰つて置いて、即ち今日貰う予定になつておりますが、本國会に提出される法律案が、副総理の説明では二百七十件乃至三百件あるという、これは計画審査の上から関係が深いから、その一覧表を貰つて、予算関係のものがどうとか、期限関係のものがどうとかいうことで、貰うようになつておりますが。
#27
○委員長(村上義一君) 今門屋君の御質問の点は、一應総長から今までの経過をお聞き取り願いたいと思います。その方が便利だと思います。尚その上で、長官から話があると思います。
#28
○事務總長(小林次郎君) 事務局といたしまして、委員部長の方から、内閣の総務課長に連絡いたしましたところが、まだ閣議で決定したものは一、二件であるから、この程度では上げられないということであつたと思いますが、官房長官のお話を承わりますと、できるだけ早くこちらへ提出したいというようなお話であります。
#29
○門屋盛一君 閣議で決定しただけを順々に持つて來られては、計画審議にならないので、今國会に提出する法案が大体二百七十件乃三百件ということが政府の方で分つている筈なら、その法案の一覧表を貰いたいという要求をして置いたのですから、これは、委員部長からの御申出の手続は分つているが、今官房長官がおいでになつているから、官房長官の方から……。
#30
○説明員(増田甲子七君) 門屋君にお答えいたします。実は前の林副総理がその関係を失言いたしましてちよつと申訳ありませんが、御説の通り、閣議の決定によつて政府の意思は定まるわけでありますが、法律案の提案をいたしたいという一覧表を調査して、本日持つて参りませんことは申訳ありません。できるだけ早く事務総長の手許に差し出すことにいたします。本日はどうか御猶予を……。
#31
○門屋盛一君 今日でなくてもよろしうございますが、開会までに……。
#32
○委員長(村上義一君) 他に御質疑はありませんか。
#33
○石坂豊一君 只今私少し遅刻をして参りましたですが、議題となつておりまするこの予算審議を來月の五日……四日ですか、四日までに成立さすという切羽つまつて御要求に対しては、これは止むを得ない措置と存じますので、我々は協力をして行くより外になかろかと、こう考えます。
#34
○委員長(村上義一君) 石坂議員に申上げますが、今御審議願つておる問題は、開会式の日取りと式辞に関する件と、その関連上、この前の運営委員会の席に、九日に開会式をやり、十日から審議に入りたいと、こういう予定になつておりました。林副総理からお聞きになつた通りであります。それが政府の申入れ、希望によりまして、十日間延期して貰いたいと、こういう何でありまして、それに関連して今予算及び法律案等についての問題が質疑に出ておるのであります。
#35
○石坂豊一君 全くさようなことと推察をいたして申上げたのですが、会期、開会の日取り等については、すでに私は決議になつているものと早合点したので、それを引つくるめての御相談と思つて私共は止むを得ないものと考えております。
#36
○板野勝次君 先程の佐々木さんの質問に関連するのですが、この前にやはり予算審議と他の法律案との問題、臨時農業生産調整法案、これが審議されておつて、多分第二回國会だつたと思いますが、そのときに臨時農業生産調整法案は握り潰しになつてしまつて國会を通過しなかつた。予算だけはそれで通過してしまつた。そうしたためにあの事前割当でも行政措置として、國会を通過しなかつたけれども、どんどん進めて行つた。こういうふうな場合があるので、今度の予算審議の場合に非常に審議権が制限されて來る。そして例えば行政整理の法案等の審議と予算の審議とが並行しないというふうな場合に、丁度臨時農業生産調整法案のような形が出て來るというようなことでは非常にまずいと思うんですが、予算の内容、殊に経済九原則の関連において出て來る法律案が並行して出て來るかどうかということは非常に重要だと思うんです。只今の官房長官のお話では、まだその法律案の内容については、実は今日は持つて來なかつたというので、そういう面に対する不安もあるんですが、それは一体並行して出て來るのですか。
#37
○説明員(増田甲子七君) 板野さんにお答え申上げます。予算案が出來ておつても、その予算案というものは、法律案を執行するための予算案と、又既存法律の執行のためと、いろいろな内容を含んでおるわけですが、折角予算の方にかかつておりながら法律が後になるというようなことは、これは遺憾なことであるというのは同感であります。そこで九原則の執行に伴う行政整理というようなことについては、各省設置法なり、或いは一時手当なり一時手当に関する法律案というようなものが出るべきであります。ところが各省設置法というのは、事務の都合上どういたしましても四月、五月までは現在の設置法、或いは旧官制でやつて行くよりどうも致し方がない。一生懸命勉強いたしましても、五月一杯まではかかる。六月一日から施行するというような設置法を考えております。從つて御質問の範囲内における各省設置法、行政整理に伴うものは六月一日までに執行するというような意味の予算案でありますから、それに應じ得るように一つ御協賛を願う。勿論早い程各省が準備をするのによろしいのでありますが、必ずしも同一たることは必要でない。こういうことになつております。その他一般法案と予算案との関係につきましては、お説と全然同感でございまして、予算案が後廻しになるということでは、誠に國務の澁滯が積りますので、できるだけ平仄を合せるように努力いたします。
#38
○佐々木良作君 重ねて聞くんですが、二十二日に若し予算案が出るとすれば、その予算案が提出されると同時ぐらいに、今会期中に提案されるべき法案で、そしていつ何が出るかということは、ぴたつと、大体予定つきますか。少くともそれをつくようにして欲しいですが、次々にだらだら何が出るか全然分らんというような恰好じやなくて……。
#39
○説明員(増田甲子七君) そこで一覧表は、私は勿論閣議決定以前のものでもできるだけ一覧表を作りますが、拘束的に御覧下すつたのでは困ります。一覧表の中で引つ込めるのもあるし、そういう意堤で一つ、門屋さんの御意見もございましたし、事務総長の方へ成るべく早く一つ……。
#40
○門屋盛一君 一覧表のことで補足して置きますが、総理にお願いしてありますが、三月三十一日までに両院を通過させなければならん法案が相当数ある。これは形式的なものが多いと思いますが、それが一種類と、それから予算に関連する法案と、その他のもの、こういうように分類して、その提出時期と、大体通過させなければならない時期と、これは政府の方では書けないだろうと思いますが、そういうことが分れば私らの考えでは、成るたけ運営に差支えないように予算を通したいのですが、そうするとその間にやはり予算審議と並行して法案の審議というものを無駄のないように、運営委員会としては國会に無駄のないように運営して行きたいという建前からやつておるもので、御迷惑でしようが、成るたけ詳細にお願いいたします。
#41
○説明員(増田甲子七君) 承知いたしました。今のお説の時間切れ、三月三十一日までに時間切れになつてしまうということになつて、四月一日から法律がなくなつてしまうということも困りますから、これは分類いたしまして眞つ先にいたします。その次には日を限つちやいかんけれども、若しよろしいということだつたら、これは幾日までにお願いするということを是非お願いいたしますから、皆樣も是非政府の意を一つ……門屋さんのような御意見もありますから……。
#42
○門屋盛一君 衆議院先議を要するものは止むを得ないが、さもない法律案なんかで同時に掛けられて勝手に先議していいものは、どんどん先議しなければ間に合わないと思います。
#43
○島清君 これは増田さんのお話は、大体私たちのお聞きしたいと思つておつたところをお聞きいたしましたので、了解まで行かなくとも、私たち分つたような氣がするのですが、予算の上程でございますが、これは御提出にならない前から二週間程度の御審議で上げて貰いたいという御要求に対しては、總明なる増田さんは、我々議員の諸君が了解しておらんということを御察知になつたと思うのであります。そこで希望なんですが、これは上程の過程において期限を切つて何日までに上げて貰いたいということについては、まあ了解できると思うのでありますが、まだそれを御提出にならない前から、僅か二週間程度の期限を切つて御審議を煩わしたいというお願いについては、私たちは國権の最高機関である議会人としてすでに了解しにくいところがある。そこでお願いがあるのでありますが、それはあちら樣の方にも向いまして、成るたけ一本の予算で行きたいというお氣持に対しては分りまするけれども、併しながら期間も短いことでございますから、どうしても一、二ヶ月の暫定予算を組まんことには議会の方が納得しそうもないということで、暫定予算をお組みになるようなことをも合せお考えになりまして、向う樣にも当つて頂きたい。私たちはこういうように希望しております。
#44
○門屋盛一君 私の意見は島さんのと少し違うのであります。大体四月五日までに仮に上らなくても、成るたけ一本で上げたいということは、我々十分考えておりますが、四月五日までに上げるとすれば、島さんのお話のように、二週間という短い期間にこれをやれというようになると、そこに無理がある。それで四月五日が多少遅くなつても審議を十分に盡すとして、國会も成るたけ審議を早く終るという建前で行くと思うが、四月五日に万一上らなくてこれが扱い上困るようなものに対しては引拔き暫定予算でやつて貰いたい。ただ二ヶ月とか一ヶ月とかいう月割でなくて引拔きの暫定予算で行けば運営ができるのじやないか、そういう方面を併せて御研究を願つて國会の方の摩擦も少くし、そうして國政の運営にも差支ないような措置を今からお考え置き願いたい、こういうふうに私は考えております。ただ大体は似ておるようなんだけれども二ヶ月くらいの暫定予算というところにちよつと違いがある。
#45
○委員長(村上義一君) 他に官房長官に御質疑ありませんか。もうありませんければ帰つて頂いてよろしゆうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(村上義一君) そうすると開会式を十九日にして貰いたいという政府の申入れを受けるかどうか、承諾して決定してよろしいかどうかということを一つ先ず御審議願いたいと思います。
#47
○門屋盛一君 これは大体私の考えでは二十二日もむずかしいと思うので、むしろ二十日、二十一日の休みの済んだ二十二日に開会式をやつて、二十三日から会議を開くという方が一番いいと思つておつたのですけれども、もう五日の衆議院の運営委員会では、十九日、二十二日ということに衆議院側が決つておるので、引摺られるようなことになつてしまつたのですけれども、まあ仕方がないのじやないかと思うのです。本当は……、何故かと申しますと、十九日に開会式で二十日、二十一日の休みがあるとどうしても十九日の開会式には來ないと思う。二十二日からの方が実質的にいいのじやないかと思うのですが、政府の方では成るたけ休会の期間を短かくするというので、中二日の休日を利用して予算手続を急ぐという考え方から政府は十九日に決めたらしいのです。これは衆議院にちよつと引摺られるような形になつて甚だ遺憾ですけれども、衆議院の決定通りこつちも承認した方がいいと思う。
#48
○委員長(村上義一君) 他に御意見ありませんですか。十九日の時間については宮中等の連絡の関係もあつてまだ決まらないのでありますが、勿論こちらが回答した後に連絡をとられることと思うのであります。恐らくいつものような時間だろうと思います。十九日ということで御異議にありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#49
○佐々木良作君 今日のこれの決め方はこれで異議なしというより止むを得ないということです。ただ私こういう場合に希望して置きたいのは、大体これを決めようか決めまいかといつて相談するのがおかしいので、あとから決めたつて、どれだけ拘束力があるのかおかしいので、これからこういう問題の、両院の休会をどうするか、どうしまいか、いつから開くのかというような問題の場合にはでき得る限りこつちと向うと一緒になつて、連合委員会、合同委員会ですか、そこで問題を十分審議し得るように一つ委員長の方でお考え願いたいと注文申上げておるわけです。今後の運営に……。
#50
○委員長(村上義一君) 只今佐々木君からの御意見御尤もだと思います。せいぜいそういうことに委員長として努力したいと思います。ただいろいろ両院の間に情勢が根本的に違つている場合があるのです。今日の問題は全く情勢が同じでありますが、例えばこの間自然休会に入るときのように情勢、ああいうときは今佐々木君の御意見は、それは一緒に待つてやるという御趣旨じやないだろうと思うのですが、如何でございましようか。
#51
○佐々木良作君 それは結構です。十分に両方で連繋をとつて、相談し得るチヤンスがある場合は、それは当然です。
#52
○委員長(村上義一君) そうすると次に式辞の問題でありますが、式辞の問題について衆議院の方から案文を作つて協議に見えておるのでありますが、勿論衆議院の方もただ單に案文だけでありまして、修正は議長に一任するということになつておるようであります。一應その案文に関して総長からお話をして頂きたいと思います。
#53
○事務總長(小林次郎君) この前第四國会におきましては式辞の案が少し遅れて來たために皆さんに御迷惑を掛けたようなことがありましたので、今度は成るたけ早く拵えて呉れということを衆議院に頼んで置きました。ところが今朝事務総長が見えまして、事務局が拵えて昨日運営委員会に諮りました案を持つて來て呉れました。少し今までのものと型変りで長いようであります。今までの約倍ぐらいあるのです。それで向うでは少し長いけれども、参議院の方の御意見で、もつと長くなることもあろうし、短かくなることもあろうからこういうような点は、適当に議長において文章を整理して呉れというので一應通つたのです。只今からその案文を読みますからお聞きを願いたい。
  第五回國会開会式式辞
  本日第五回國会の開会式が行われるに当りまして、天皇陛下の親臨を恭うし、無限の感激と緊張を覚えるのであります。國会はわが國の直面する内外の情勢に察し、時局の要求する内外の情勢に察し、時局の要求する各般の施策については、和衷建設的の精神をもつて審議し、國民の信託にこたえたい覚悟であります。
  かえりみれば現行憲法の公布されてから、二ケ年半近く経過しましたが、憲法の目指す主要の理想は畢竟一は文明を平和に求めることであり、一は國民最大多数の幸福を民主主義の徹底的活用に見出すことであると解されます。この大理想は、今やわが國において着々根を深くおろしつつあるのを見まして欣快これに過ぎません。世界の公平な観測者も大体望を日本の將來に嘱して、事態の推移に注意を集めております。併し百里を行く者は、九十九里をもつて半ばとすべきである。小成に安んずるところには、大いなる進歩がありません。日本は憲法の嚴粛な條章中、断然戰爭の放棄を宣言した一点において、列國に先鞭をつけましたが、民主主義の正しい理解並びに運用は一朝一夕に、立法手段のみによつて、社会の各層に浸透することを期し得られるものではありません。その他に科学の方面でも、物質的の方面でも、精神力の方面でも、わが國は未だ先進民主國に及ばないところの多い実相を率直に認めなければなりません。國権の最高機関に席を列らねるわたくしどもとしても、かかる現状の革新に至大の関心を持つのであります。
  対外関係に至つては日本は一切殺人的の裝備を投げ棄てて、正義と友愛の観念に國連を任かし、偏狭な利己心よりも、廣汎な利害共通の了解に重きを置いて、列國の伍伴に加わらんことを希うものであります。これがため或いはわが國の前途を危ぶむ者もありましようが、つらつら大局を慮かるに、日本の独立と自由とを保障する百年の長計としては、この一筋道のほかにないことを確信します。わが國民は惨憺たる敗戰の後を承けて、現に精神上並びに物質上の苦難に喘いでいますけれども、冬に後には必ず春の訪ずれることを信じ、如何なる試錬にも耐えて、やがて平和な、健全な、幸福な日本の誕生を待つものであります。
  以上の見地に立つてわたくしどもの捧げんとする奉公の努力は結局國民一般の理解共鳴を得られるよう念願して止みません。これをもつて式辞といたします。
#54
○委員長(村上義一君) お聞きの通りであります。如何いたしたものでありましよう。(「少し長いね」と呼ぶ者あり)
#55
○石坂豊一君 そのつらつら以下は取つたら……。
#56
○事務總長(小林次郎君) これだけ書いたら巻紙一本に書き切れないくらいになります。
#57
○佐々木良作君 形容詞と修飾は止めて簡單にすつきりしたのがいいね。
#58
○議長(松平恒雄君) 私は、これをどこをどうということになるとなかなか問題です。案文に触れ出すと少し面倒があると思うのですが、ただお聞きになつてどうもこれは少し長過ぎる、もう少し短く願えないかということは言つて差支ないと思いますが、そのくらいの程度でどうでしよう。(「結構です」と呼ぶ者あり)
#59
○門屋盛一君 この問題は議長一任に異議ありません。それより外方法はないと思うのですが、今度のことも考えられ曾ての旧憲法の國会時代にもあつたことで、その時代に比べるとあの河野議長が独断で上奏文を書いたというような問題もあるので。衆議院の行き方はガリ版刷にして運営委員会にずつとそれを廻わしてそうして審議をやる、あの行き方はいいと思いますが、これは運営委員会に諮らずに両院議長で起草してやるという性質のものならば異議ないのですが、諮られるとすればやはり今後はその案文を一應お配り願つて、そうして今本会議も休会中で各派の人がおらないのですが、今後の行き方はやはり衆議院議長が朗読しても、それは両院を代表しても式辞ですから、やはりもう少しおいおい実質的のことを盛り込むようなことに今後なると思いますからそれに備えて案文を作ることをやはり起草委員でも設けてやるというような制度を作つて行つた方がいいとこういう希望を持つております。そうしないと大きな間違を起す虞れがあります。
#60
○委員長(村上義一君) この式辞の案文の件につきましては、大体においてもう少しできるならば短かくしたらいいという、短くするというわけの御意見でありますが、そういう意向を採り入れて、先ず議長に一任する、併し議長としては或いは庶務小委員の方に御相談されるとか適当な方法を議長はおとりになると思いますが、そういうことで議長一任ということでお差支ないでしようか、異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#61
○委員長(村上義一君) そういうことに決行いたします。
 次に副議長選挙の日取の件を御審議願いたいと思います。御承知のように副議長が欠員になつております。選挙をせんければならないことは御承知の通りであります。その日取を何日かにいたしますか、御審議願いたいと思います。
#62
○事務總長(小林次郎君) 副議長が欠員になりましたので國会法の二十三條によりますと、各議院において、議長若しくは副議長が欠けたときは、直ちにその選挙を行うと書いてあります。それから規則の十九條を見ますと、会期中に議長、副議長が欠けたときに行う選挙については、第四條以下の例による。それから第四條の規定を見ますと、召集の当日に議長及び副議長が共にいないときは集会した議員が総議員の三分の一に達したとき、議院は、議長の選挙を行う。それからずつと選挙のやり方が書いてありまして、規則第十一條に、議長の選挙が終つたときは、議院は、副議長の選挙を行う。こういうふうに書いてあります。それで考え方といたしましては、先程大体お決め願いました通り十九日に開会式が行われるといたしますと、十九日開会式の後ということも考えられます。それから更に二日休んで二十二日に施政方針の演説があります。これは午後になりますから午前中に行うということも考えられます。それから十九日の開会式に間に合うように、その前に、前日にでも行うということも考えられます。又もつと早く行うということも考えられます。併し何れにいたしましても只今議員諸公在京の方が非常に少いようでありますし、それから尚民自党からも成るべく十九日を目標にして願いたいというような申出も議長にも委員長にもあつたようであります。それやこれや考えまして、何日にお決めになるのがよろしゆうございますか、そのことをお考え願いたいと思います。
#63
○中村正雄君 今事務総長からいろいろ御説明がありまして、一々御尤もと思います。現在休会中になつており、議員が相当帰郷しておりますが、國会法の規定によれば直ちにやらなければいけないという規定があります関係上、やはり私は一應早くやるとしましても、二十二日の総理大臣の施政方針演説のある日にやるのが最も適当じやないかと思います。
#64
○門屋盛一君 大体早いということは必要なことで、十九日でもいいと思いますが、先つき私が予算審議の関係で話したように、十九日に開会式をやつて、本当の会議は二十二日の始まるということになるので、開会式の出席者は非常に少いと思います。地方に帰つておる者がありますから、それで遺憾ながらやはり二十二日にやつた方がいいじやないかと思います。成るたけこういうことは多数議員が出席されたときの方がいいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#65
○委員長(村上義一君) 他に御意見はありませんか……。只今御発言がありましたように二十二日の午前に選挙する、こういうことで御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#66
○板野勝次君 午前というふうにきちつと決められますか。二十二日ということにして置いた方がいいじやないかと思いますが……。
#67
○事務總長(小林次郎君) 日程としては……。
#68
○板野勝次君 そういう意味ですか。
#69
○事務總長(小林次郎君) 時日は成るべく日程通り願いたいのですが。
#70
○佐々木良作君 日程としてというのはどういうことですか。二十二日に総理の施政方針演説を日程にのつけてやるとすれば、その前にのつけるわけですか。
#71
○事務總長(小林次郎君) 施政方針演説は日程にのせないでもよろしいのです。副議長の選挙というのはこれは是非日程にのせなければなりません。施政方針演説は大体衆議院が先ずやつて、こちらが後になります。どうしても、午前中はできないのです。日程は副議長の選挙を午前十時から行う。こういうことであります。
#72
○佐々木良作君 二十二日の日程にのせるということですね。
#73
○事務總長(小林次郎君) そういう意味であります。
#74
○佐々木良作君 了解。
#75
○委員長(村上義一君) それでは二十二日の日程にのせることにして、副議長の選挙を施行するということで御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#76
○委員長(村上義一君) それではそういうことに決定いたします。
 次に御審議願いたいのは、予備金支出につきまして事後の承認をお願いしたいという件であるのであります。新給與支出の関係上止むを得ないと委員長も考えまして、これだけにお集りを願うということも如何かと考えまして、今日事後に御承認をお願いすることに取計つた次第であります。この点一面遺憾に存じておりまするが、止むを得ざることとして御了承を願いたいと委員長からもお願いする次第であります。先ず以て内容を次長よりお聞き願いたいと思います。
#77
○參事(近藤英明君) 予備金支出のことにつきまして、内容の御説明を申上げます。新給與の切替に伴います給與の支拂不足の補填のために國会予備金の支出をし、更に不足となる部分は國庫から支出を受けることとしたのでございますが、右の支出は丁度三月分の給料を……、只今お手許に表を差上げましたが、所要額の一、二、三、四までの合計額が九百七十七万余円となります。それから十二月分の給與引上げに伴う精算追給額が五十八万六千円、合計一千三十六万余円となりますが、予算の残額が百八十二万余円しかございませんので、國庫の予備金から三百八十八万五千円を國庫から別に貰うことにつきまして、先ず國会予備経費の中から不足額として四百六十五万二千円を支出しなければならないということになりましたので、これを先刻委員長からもお話がございましたように、三月一日に給料を支拂います関係上、今日國会予備金支出に関する法律第二條によりまして事後の御承認をお願いしたいと思います。
#78
○委員長(村上義一君) 何か御質疑ありましたら……。これは止むを得ざるものとして御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#79
○委員長(村上義一君) 御異議ないようでありますから御承認あつたものと決定いたします。
 次に人事関係について御承認を願いたい点があります。只今次長から御説明をお聽き取り願います。
#80
○參事(近藤英明君) 只今から御承認を得ますために申上げます三件でございますが、いずれも常任委員会の調査員の任命に関するものでございますが、これは庶務関係小委員会でよろしいわけでありますが、庶務小委員だけお集りを願うことを避けまして、この際便宜当委員会の御承認を願う次第であります。
 先ず運輸委員長から採用方御推薦になつております候補者栗生澤喜典でありますが、これは大正四年十二月二十六日生れで、昭和十二年に東京商科大学を卒業して、後に拓務省それから逓信省に変りまして、逓信省では高等海員審判所及び管船局、それから海務院、運輸省の海運総局というように、ずつと海運関係の官廳に勤務されまして現在も運輸省の海運関係の事務を担当しておる事務官でございまして現在二級官でございます。資格も二級官としての資格を持つておられます。
 後のも序でに申上げますが、後の一つは、政安規之で、これは大正二年十一月二十日生れで、中央大学專門部法学科を卒業いたしまして、保險院それから警視廳職業官補、大森國民職業指導所、後に貴族院属となり参議院に続いて主事をしております。先般の参議院の参事の採用試驗におきまして筆記試驗だけは合格しておる人でございます。
 それから次の井上光四郎は明治三十六年五月六日生れで、これは決算委員長の御推薦で、これは專修大学の專門部経済科を卒業し、台湾銀行に勤務し、後台湾銀行の閉鎖のため解職となつて、参議院事務局の嘱託、それから参議院の主事として現在まで勤務しております。これは政安規之と同樣先般の参議院の参事採用試驗において筆記試驗だけは合格いたしております。以上三件でございます。申落して失礼しましたが、井上は決算委員会、政安は厚生委員会の調査員でございます。いずれも二級官でございます。
#81
○委員長(村上義一君) 只今お聽き取りの通りの内容の方でありますが、委員長お申出の通り承認して御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#82
○委員長(村上義一君) 御異議ないものと認めて決定いたします。それでは御異議ないようでありまするから承認することに決定いたします。
 小に常任委員の割当変更の件について御審議願いたいのであります。先ずその内容を総長よりお聽き取りを願います。
#83
○事務總長(小林次郎君) 今度文部の常任委員会の方で、無所属懇談会の岩間正男議員が共産党に移られました結果、委員会に共産党がお二人になる。これは何とか変えて貰いたいという文部委員会の申出があり、尚建設委員長からも、兼岩傳一君が共産党へお入りになる筈だから委員の割当変更のことを考へて貰いたいというお話がありましたが、これはまだ私の方へ兼岩さんの手続が済んでおりませんので、今日文部の方だけをお決め願ふべきであります。ところが文部だけの計算は実はしておりますが、まだ日もございますし、この次の運営委員会のときまでに……、まだ他にそういう兼岩氏とか他の関係もあるかも知れませんし、合せて全部計算してお決めを願つた方がよかろうと思いまして、今日文部だけの計算も持つて参りません。
#84
○板野勝次君 その点では大体こちらでも今案を考えているのですけれども、どちらをどうするかまだ言えないのです。それで兼岩君の場合も今日あたり帰つて來るのではないかと……、実は我々の方でも正式な手続はないわけです。新聞辞令だけなんです。
#85
○委員長(村上義一君) 只今お聞きのような実情でありまするから、本問は一括御審議を願うこととしまして、暫く延期するということに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#86
○委員長(村上義一君) そういうことに処理いたしたいと思います。
 次に社会保障制度審議会が設置せられることはすでに法律上決定せられまして御承知の通りでありまするが、その委員は十人ということになつておりまして、この十人を両院議長相談の上決定するということに相成つておるわけでありますが、而もその半数は任期が二年、半数は一年、こういうことに相成つて半数ずつ改選することに相成つております。で、これをどういうふうにすべきか。ちよつと考えましても、衆議院と参議院と五人ずつというふうに分けますと、半数改選が非常に厄介になつて來るのであります。不可能の問題でもありませんが、そういうこともありますし、又、衆議院の数と参議院の数というような議員数をも考慮に置くというようなことも、衆議院としては論議があるやに仄かに聞いております。この辺も一つ御考慮願いたいと思いますが、先ず総長から一つ話があるそうであります。
#87
○事務總長(小林次郎君) 三月二日の日附けで内閣総理大臣から議長宛てに「社会保障制度審議会設置法第五條に規定する國会議員たる委員を、衆議院議長と御協議の方、然るべく御推薦願いたい。追て、法律附則第三項による任期を附記せられたく申し添える。」こういう照会がありました。今日衆議院の方から、去る五日の運動委員会でこの人数のことについて相談したから御協議申上げるという申出があつたのであります。この第五條によりますと、委員の種類が四つありまして、臨時委員は別といたしまして、四つありまして、その第一の國会議員も十人ずつになります。それを兩院から出すということになりますれば、先ず五人、五人ということはこれは考えられることで、殊に法律を拵える時に委員会でそういうような話があり、政府も大体了承したとかいう噂も聞いております。ところが第六條で「委員の任期は二年とし、一年ごとにその半数を命じ、又は委嘱する。」ということになつておる。從つてこの際は半数の人は二年、半数の人は一年ということになつておるわけであります。衆議院と参議院と五人ずつ分けると、各院で二人半ずつということになりまして、ちよつと困るわけなんであります。そこで衆議院としては、衆議院の方は人数が多いし、第一院だから八人よこせ、参議院の方は二人でよいじやないかというような御意見もあつたそうでございますけれども、それはどうもいかんことで、向うでもさすがに通らなかつたらしうございます。さればといつて、参議院の方には六人やつて、衆議院の方には四人ということは絶対にできないことだ、それでできますならば、どうかその間を採つて、衆議院の方は六人、参議院の方は四人ということで御了承を得たい、こういう申出があつたのであります。それだけ申上げます。
#88
○佐々木良作君 それは今決めなければいかんのですか。
#89
○事務總長(小林次郎君) 法律は十二月二十三日の公布されました。成るべく早くやつて貰いたいということらしいのでございます。先程私が申しましたが、委員会で両院半々ということについて相当愼重な議論が行われたそうでございますから、そのことを議事部長から御紹介申上げます。
#90
○參事(寺光忠君) 草葉委員から両院の委員の数をどういうようにするのかという質問が、三度ばかりに亘つてありました。それに対して林國務大臣から「今のところ同数にするか、或いは片方を何名にするということを、申上げることはできないと思うけれども、運営委員会の結果に基いて御推薦を願う、こういうことにしたい。」という初めの答弁がありまして、それから段々質疑を重ねて行くうちに「私共も只今のところにおきましては、成るべく両者同樣の数を以て進むというような方向に向つて行きたいと、私は現在考えているわけであります。ただ私みずからの責任におきましては、成るべく衆議院、参議院同数の方向に向つて行き得られるような方向に、私といたしましては進めたいと考えております。」というような答弁がありまして、厚生委員会はそれで了承せれておると了解しております。ただ衆議院側は、只今総改選のこととか、議員の数とかいうことで、六、四という希望を申出ておるわけであります。
#91
○原虎一君 数の問題はこの委員会限りの問題だけでなく、將來参議院と衆議院と連合して作る委員会の数の割当の問題が、慣例になる虞れがある。從つて又厚生委員会で國務大臣の答弁を見れば、同数にしたいという意向ははつきりしておるのでありますから、私はこれは数は同数で行くべきだ。そして半数交替という問題につていは、これは話合でできる。半数交替というのは、規則が参議院を半数、衆議院も半数でなければならんのがどうか、その点がちよつと……。議員側から出て者が半数替ればいいものならば、衆議院側が一年で替る者を少くして、参議院を多くしてもよし、併し委員の数の比率ということになれば、この委員会ばかりでなく、國会議員数が多い少いということで、いつも数の均衡が議論されるようなことでは困ると思います。
#92
○事務總長(小林次郎君) できますならば、これだけ念を押されるときに、十二人とか、丁度いいように決めて置かれるとよかつたと思うのです。これからでも改正案を出されるとかいうこともあろうと思います。
#93
○參事(寺光忠君) この審議会設置法には、第五條に、内閣総理大臣が委嘱するという規定を掲げまして、「一國会議員」とこう書いてあります。内閣総理大臣が國会議員の中から十名を委嘱すればいいのでありまして、その手続は何も規定しておらないのであります。ただ手続上、委員会の審議のときに、両院の議長にお願いして、両院の議院運営委員会で御協議願うようにしたいと思うというようなことを、政府側も言い、委員側もそういうこと了承になつておるのでありまして、政府がこういう書面を持つて参りましたのも、法規に上からは全然根拠はない。從つて今の半数改選の問題等も、法規上束縛せられることはないと考えます。
#94
○委員長(村上義一君) 前刻も総長から話されましたが「委員は、左の各号に掲げる者のうちから、内閣総理大臣が、それぞれ同数を命じ、又は委嘱する。」そうして「一、國会議員、二、関係各廳の官吏、三、学識経驗のある者、四、使用者、被傭者、医師、歯科医師、藥剤師その他社会保障事業に関係ある者。」こういう四項目を掲げて、この第五條ではただ單に四つの項目から「同数」とこうなつております。併し第三條で「審議会は、委員四十人をもつて組織する。」と書いてある。そして只今申しましたような四項目を掲げて、「それぞれ同数」とこうありますから、十人以内ということに……。四十人を以て組織するということですから、十人ずつということははつきりした数だと解釈できるのであります。
#95
○門屋盛一君 内閣のあれによると、衆議院議長と協議してこういうことになるのだから、大体言えばこういうことでも先程の佐々木君の提議のようにやれば両方の運営委員会の協議会で決めて行くというようにしたら間違いないでしよう。
#96
○委員長(村上義一君) 如何でしようが、これはこの委員会で最後まで、これは実は数の問題を今御審議願つておりますが、人選につきましても、議長は恐らく相談されることと思うのです。その相談を受けて決めて行くのは飽くまで、この委員会でやつて行きますか、或いは運営小委員会に掛けて小委員会に一任するか、それも一つ御考慮願いたいと思います。尚その件につきましては、衆議院と或いは協議せねばならん場面もあろうかと思いますが、衆議院の方ではまだはつきりどこで決るるということは明確になつておらんようですが、大体空氣としたは運営委員会で協議するというような雲行のようであります。御参考までに……。そうして尚衆議院は六人呉れということを運営委員会で決定しているのであります。先刻申出があつたそうであります。御了承願います。
#97
○門屋盛一君 それを伺おうと思つておつたのだが、衆議院の方ではもう運営委員会を扱うことになつて、運営委員会の方から六人貰いたいという要求が來ているのですから、だからこちらもやはり向うと六人にするか、四人にするかということは掛け合わなければならんわけですね。
#98
○中村正雄君 この委員会を先つき原君が提案したように同数五名ということに決定して、向うが六名要求しているのだから、その間までは今後交渉するといたしましても、運営委員会は一應半数を確保するという決定があつた方がいいのじやないですか。
#99
○門屋盛一君 まあ、そりは私は五名ずつがいいと一應思いますが、この前両院法規委員会のときにも十名が八名になつたわけでありますが、それらの経緯から考えて、これは参議院の考えによつて、参議院は四人でも向うの六人分の質のいい委員があればいいというふうに考えれはいいと思います。そうなると恐らく向うは四百六十人出ているけれども、あれはやはり八千万分の四百六十人です。こつちは八千万分の二百六十、必ずしもこの委員が衆議院と同数というのは、こつちの方が衆議院と同じ質のようになるので、私はむしろ大乘的に見ても六人と四人、こちらは向うの六人分以上の働きができるというくらいの自信を持つて行つた方がいいのじやないでしようか。これは理論的に成り立つておる。八千万分の二百六十しかこつちはないが、向うは八千万分の四百六十あるのだから、必ずしもこういうのは同じじやいかない。我々はエキスの程度が濃いのだからいい質の議員が出ておる、この前怒つたけれども僕はそう言つたのです。そう意味で八人で我慢しよう、そういう発言を僕は向うでやつておるのだ、それくらいなプライドは持つた方がいい、結局六対四で行く方がいいのですよ。五で突張るのもいいけれども、時間が掛かつて仕方がないよ。
#100
○中村正雄君 同数五名で行つた方がいい。
#101
○門屋盛一君 一應今日は五名ということは突張りますかね。
#102
○委員長(村上義一君) 五人々々で交渉をするということのように考えられるのですが、そういうことに決定して御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#103
○委員長(村上義一君) 御異議がないようでありますから、先方の申出に拘わらず五人ずつということで交渉をすることにいたします。
 尚今一件在外同胞引揚問題に関する特別委員長から議員派遣の期間の変更を要求して参つております。それは二月十五日から三月五日までの期間中に派遣するとなつておりましたのを延期して三月三十一日までということにしたい、こういう変更要求であります。ただ出張期間は從前の通りであります。御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#104
○委員長(村上義一君) それでは要求を承認することにいたします。尚この前の委員会でもいろいろ御発言がありましたのですが、自由討議の問題でございます。これにつきましてその後の経過を総長からお聽き願いたいと思います。
#105
○事務總長(小林次郎君) 自由討議の期間は嚴守されなければならんということは当然だと思いますけれども、自然休会中わざわざそのためにお出で願うこともどうかと思いまして、若し関係方面から特別の註文のない限りは二十一日を経過いたしましても自由討議で特にお集り願うことを止めたいと思いまして、三月一日に渉外課長をGSの議会対策課長のウイリアムス氏に遣わしまして交渉させまして、國会法第七十八條第一項を嚴箕に解釈すると、自由討議は三週間に一回開かなければならないから、第五國会は二月十一日に開会され、その三週間目は明後三月三日に当るわけであり、開かなければならないわけであるが、何分にも休会中のことであるからその点について何か意見があるなら、伺いたいということを述べましたところが、ウイリアムス氏は成る程技術的に言えば休会に、議決による休会と自然休会との区別があるけれどもこの際その点は朴に拘泥する必要はあるまい、從つて三月三日までに自由討議を開かなければならないと考えなくてもよいと自分は了解するということであつたのであります。尚ウイリアムス氏はその際自分としては立法府が順調な発達を示しておることを確信して、國会の問題については何ら憂慮していない次第である。自由討議の制度は元來自分の考えから出たものであるけれども、第一回以來その制度の運営等の経過から見て、國会が改めて現行の自由討議制度の再檢討をすることは自分としては何ら反対するものでないという話があつたのであります。そのことをこの際御報告申上げて置きます。
#106
○委員長(村上義一君) そういうお聞きのような次第でありますから、自然休会が終了して再開した後にこの問題は改めてお話し願つたら如何かと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#107
○委員長(村上義一君) 御異議ありませんね、そのように決定いたします。委員長の手許にある問題は終つたのでありますが、この際委員の方で何かお氣附がありますればお話を願いたいと思います。
#108
○門屋盛一君 大変遅くなつて氣の毒ですけれども、自動車のガソリンのことですが、これは議員としての割当は我々も貰つているのですけれども、実際上は動けない。これは実際上今まで闇で補つているのですが、今回走行距離と行程証を皆その車が持つて歩かなければならん、そうすると今割当てられたのでは、家からここまで來るとか、ここからいろいろの政務調査のために動きようがない。これは立法府にあつて、わざわざ違反の第一回に掛かるということも余り有難くないことで、ああいうふうにやるならば、少くとももう少し動けるだけの量を割当てなければ、皆困つているのではないか。これは原則論から言いますと、私は自動車は一人一台ずつ貰いたいと、それは随分何回も引つ張つて來た、それが百台までは確保するというところまでなつているのが、今のところ五十台しかなくて、困つているわけです。それで車を持つている者とか、我々忙がしい者とか、一ヶ月に四万なり、五万なりの行程を走つて、方々に飛び歩いているが、それが要るだけの数量を貰つて置かなければ馳けようがない、六十リツターではどうもしようもない、そこでつい何とか委員長の自動車で委員長も皆外の人も乘せるわけです。やはり無論我々も委員長も大抵乘つていますよ。
#109
○佐々木良作君 今の問題をここで直ぐこれを相談しても直ぐに行かないと思いますが、ですから調べて貰うなり、やれる可能性を調べて貰うようにやつたらどうですか。
#110
○委員長(村上義一君) 只今門屋さんからのお話には、自動車の車数に関する問題もあつたのでありますが、これにつきましては門屋君の御発議の通りの希望は前からあつたのであります。その一端として、二十四年度の予算にも若干数は織込められておるのであります。まあ漸進することで辛抱せねばならない現状にあるやに考えられるのであります。併し車の問題とガソリンの問題、これは別問題に考えていいと思うのであります。ただガソリンは御承知の通りすべて輸入に掛かるものでありまして、根本の枠が元來非常に狹いのであります。そのために各方面にその不足を訴え、各方面から訴えられているという今日実状にありまして、自然國会議員に対するものも非常に不足しておるということは、配給機関においてもよく承知している筈だと思いまして、これについての交渉ということもあります。本問題については事務的にも尚予め調べることも必要だと思います。これは一つ庶務小委員会の方にお願いして、そこで何らか適当の方法を講じて頂くということにしたら如何なものでしようか。
#111
○佐々木良作君 その結論を庶総小委員会でやると思いますが、事務局の方でその可能性に関する心配をして貰はなければ、どうにもならない、庶務小委員会で檢討する前にいろいろ方法、可能性を十分事務局の方で檢討して貰いたいとお願いします。
#112
○事務總長(小林次郎君) よく檢討いたしましよう。
#113
○中村正雄君 ちよつと、実は皆さんにお願いしたいのですけれども、二十四年度の予算をこの前の庶務小委員会で決定しまして、交渉をやつているわけですが、ところが事務当局の交渉の過程において、種々削られておる点もあります。又衆議院の方と共同歩調で行くという面において至難な点があるわけなんですが、一つこれは去年の十一月のときから問題になつておりました点で、やはり二十四年度の予算を請求するにつきましてやつて置こうと思つておるのですが、実は事務補助員の給與の引上と滯在雜費の引上です。これは御承知のように、この前問題になりまして、一應額についてはオーケーを貰つたわけなんですが、予算関係からというわけで実現しなかつた、從つて二十四年度から新らしい予算を請求する関係から実現したいと思つて、予算に組んで交歩をやつているわけですが、衆議院がどうしても同調しないわけです。それで衆議院の方の考え方は、今急いでやらなくても、こういうことはいつでもできるのだから本年度の予算に組むのは遠慮しようじやないかというのですが、本日と明日又衆議院と会つて交渉したいと思つておるのですが、前の実情を御存じないということも相当理由があるのじやないかと思うので、各会派の方が自分の党の衆議院の方にその意味を連絡願つて、二十四年度は予算の要求について同一歩調をとるように一つ御協力を願いたいという点をお願いしたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#114
○委員長(村上義一君) 他にもう御意見はありませんですか。
#115
○佐々木良作君 この前、新聞にも出ておりましたが、簡單に委員長にもちよつとお願いして御注意しておいたのですが、運営委員長が罷められるという話が大分出ておつて、從つてその後任の話も出ておつた、閉会中の場合には、これは新聞の恐らく間違いだと思いますが、運営委員長がどこか旅行に行つておられるので、恐らくその代りになられる方であろうと思うのですが、大阪に行つておられる方を戻して運営委員会を開かなければ何とかということが僕は出ておつたと思うが、委員長の資格というのは、便宜上各会派に割当てられて選任したのではありますけれども、本來の性格は院で選挙すべき性格のものである。特に運営委員長の場合にはその一会派の占有物じや勿論ないわけでありますから、変更され、或いは罷められなければならない事情がある場合には、それは十分に檢討する必要があると思いますけれども、それが、一会派の占有物のごとく考えられ、余りいい加減の噂が立たないように一つ十分に御注意を願いたいと思います。こういうように思います。
#116
○委員長(村上義一君) 重ねて佐々木君から御注意を受けたのでありますが、まだこの点につきましてはこの席でお話を申上げるとか、或いは御了解を願うと、こういう段階に達しておらないのであります。一つこの程度に……。御趣旨はよく理解いたしましたから、暫くこの状態に置いておいて頂きたいと思います。
#117
○門屋盛一君 そういう段階に達しないように考えて貰いたい。
#118
○委員長(村上義一君) 御意見は了承いたしました。それでは他に問題がないようでありますから、これを以て閉会いたします。
   午後零時九分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     村上 義一君
   理事
           川村 松助君
           大隈 信幸君
           高田  寛君
   委員
           島   清君
           中村 正雄君
           原  虎一君
           石坂 豊一君
           城  義臣君
           門屋 盛一君
           鈴木 順一君
           平野善治郎君
           岡部  常君
           河野 正夫君
           板野 勝次君
           佐々木良作君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
  説明員
   内閣官房長官  増田甲子七君
ソース: 国立国会図書館
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