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1949/03/19 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第5号
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1949/03/19 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第5号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第5号
昭和二十四年三月十九日(土曜日)
   午前十一時三十三分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○政府の申入れに関する件
○社会保障制度審議会委員に関する件
○松本前副議長に対する謝辞及び新副
 議長に対する祝辞に関する件
○議員の滯在雜費及び祕書の手当に関
 する件
○昭和二十四年度参議院及彈劾裁判所
 所管予算要求額に関する件
○副議長の選挙日に関する件
○自由討議に関する件
○理事の補欠互選
○議院運営小委員の補欠選任の件
○観光事業に関する調査承認要求の件
○職員任用の件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(村上義一君) それでは今より委員会を開会いたします。増田官房長官から政府を代表して発言を求められております。
#3
○政府委員(増田甲子七君) 実は二十二日に総理の施政方針演説をするということを政府側から申入れておりますが、予算の審議その他の客観的情勢の関係上三日四日延ばしていただきたいということを先ほど議長事務総長さんに申入をいたした次第でありまして、この機会において改めて運営委員会の方にも政府側として申入れをする次第であります。どうぞ御了承のほどお願いいたします。今予算の審議を一生懸命やつておりますが、関係方面との折衝に意外に時間がかかりまして尚数日の要する都合に相成つております。施政方針演説は三日四日延ばして頂くとできると思いまするので、予算の提出はそれよりも若干遅れるかも知れません。その点も併せて御了承のほどをお願いいたします。
#4
○板野勝次君 この前官房長官は予算の審議の問題で話されたのと今日のとは喰違つて來たわけですが、そうすると來月の五日までにやつて貰いたいという話は、必然提出が遅れるので暫定予算か何かで、本予算は相当審議の期間を設けて十分審議ができる、こういう状態になるわけですか。
#5
○政府委員(増田甲子七君) どこまでも一本予算を組みたいというつもりに実はいたしております。その一本予算の提出が、折衝に案外時間がかかりましたから幾分遅れると、こういうことであります。そこで四月五日から逆算して見て、この前板野さんにも二週間ぐらいは愼重御審議のために、期間を政府としても最少限と考えておるということは、その当時申上げた通りであります。そこでまあ一本予算を二十五六日過ぎに出すといたしますと、四月五日から逆算しますと、今度は十日という数になつて來まして、政府が最少限と考えておる審議期間が壞れてしまうことになります。そうなりますと何らかの暫定的の予算措置をしなければならんということも、今日になりましては予想せざるを得ない次第でございます。その何らかの暫定予算というのが、月割予算になるか、或は法令的の措置になるかは、まだ政府としても決定いたしておりません。政府といたしましては、前に申上げた通り二週間ぐらいの審議期間を是非とも両院にお願いいたさなければならん、こう思つております。
#6
○中村正雄君 ちよつと官房長官のこの前のお話と非常に喰違いがあると思いますが、この前の時に、私質問しました時に、予算の編成に相当手間が取つておる。從つて二十二日に総理大臣の施政方針演説はできるかできないかはつきり分らないかという質問に対しまして、官房長官は、予算の提出が二十二日にできるできないにかかわらずガ総理大臣の方針演説は二十二日にやるということを、はつきり言明されたわけですが、それが今度延びるというのは、ちよつと腑に落ちない点があるんですが、どういう意味なんですか。
#7
○政府委員(増田甲子七君) ざつくばらんに申上げます。ちよつと速記を止めて頂きたいと思います。
#8
○委員長(村上義一君) ちよつと速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
#9
○委員長(村上義一君) 速記を始めて……。
#10
○板野勝次君 官房長官に申上げておきますが、大体確信ある発言を將來して貰いたいと思います。例えば総理大臣の施設方針演説が何日にあるということになれば、それぞれ準備の都合もあると思う。いつ出て來るか分らんというふうに延びて來る。延びて來て又二十五日になつて見ると、又今日はそうは行かん、予算の場合であつてもそうだと思います。そういう確信のないことでは到底内閣に対する信頼が持てなくなつて來るので、將來の発言は一つ一旦言つたら違わんというふうな形で出して貰いたいと思います。それから予算の審議についても、この前官房長官は、前の内閣みたように、短時日にやることはないというのですが、今のところから予想すると、東條内閣のときに、衆議院で予算の審議が八日、貴族院で十日だつたというのがまあ最短期間の最高記録だつたということを聞いております。そういうふうな、議席の過半数を頼んで、遮二無二にやるということだけは、一つないようにして貰いたいと思います。
#11
○政府委員(増田甲子七君) 板野さんの御熱誠なる政府に対する御要望は篤と了承いたしました。不肖私も参議院の重大使命というものは最も尊重して行きたいと思つております。現在予算等で、法令上先議を要するものは別でございますが、参議院、衆議院、等しくどちらが先ということを問わずに是非提案いたしまして、そうして愼重御審議を願つて、それぞれの院の使命の十分に果して頂くように、できるだけ私共も努めますから、どうか御了承願いたいと思います。
 それから板野さんのお言葉御尤もであります。はつきりと実は二十二日と申上げたのが狂いまして、甚だ申訳ございません。今度はそういうお言葉ですから、はつきりと申上げる点を……、まあこれも併し將來のことですから、九分九厘くらいにしか申上げ兼ねるのでございますが、二十六日にははつきりと首相の施政方針演説はいたさせることにいたしますから、どうぞ御了承願います。
#12
○原虎一君 官房長官にお伺いするのですが、今日総理はおいでになつておる筈ですが、こちらへ御出席願えますか。
#13
○政府委員(増田甲子七君) 原さんにお答えします。実は一昨日私大磯へ参つたときに、今日は出ると、こういつておりましたが、今日は出られませんでしたが、これはまだ肺炎をなすつた後療養していらつしやる関係上、今日は多分大事にした方がよかろうというような関係で、総理の出席は、別段今日はお客樣として國会へ呼ばれておるわけでございまして、勿論國会議員として出席を要するわけでございますが、衆参両院の議長さん程のいわゆる開会の要式行爲ではないために御無礼いたしたことと、私共は推察いたしております。從つて東京へは参つておりませんが、明後日あたりは東京へ参つて外相官邸で起居をいたすということに相成つておりますから御報告申上げます。
#14
○原虎一君 今日開会式に出席されるされんということを私はお問い申上げるわけではありませんが、それはそれといたしまして、大体暫定予算を出されなければならんように予算に関する関係方面との折衝が遅れて來ておる、我々この議院運営委員会に相当責任を感ぜられて出席あつて然るべきだと思うんです。私は増田さんを前に置いて申すのは失礼ですけれども、総理の態度はそういうことに私は現われて來るんじやないかと思います。開会式である日に、新聞によれば出席するつもりであつたが、併しながら予算の折衝がはかばかしく行かないので、十九日に出ないというような記事があつたと記憶するんです。而もその予算の審議が暫定予算を出さなければできないじやないかという状態にあるとき御出席がない。やはり議院の審議権というものに対する総理の考え方というものは、依然変つていないんじやないかということを我々は言わざるを得ない。官房長官だから怪しからんと私は申上げたのではありません。少くとも総理が國会の審議権というものを尊重されるならば、総理若しくは総理に代るべき者が出て來て然るべきじやないか。私はこういう点に対して総理が果して出て來られるのか、そういう点について責任ある答弁をお聽きして、そうしてこの予算の審議のための本会議はいつ開くかという問題に対して、今後協議するために自由なる考えのポイントにしたい。それで増田官房長官から総理の出席登廳される確実なるところの御答弁を伺つておきたいのであります。
#15
○政府委員(増田甲子七君) 原さんの御意見御尤もであります。総理が健康である場合は、開会式に出てそうして運営委員会に出ないというようなことがあるとよろしくないという点は同感であります。併し私が先程申上げた通り、肺炎後の療養をされているわけでありまして、今日あたりは大事にした方がよいだろうというお医者の勧めで今日は休まれたわけでありまして、從つて不本意ながら議会にも出席しないとこういうわけでありまして、將來議会へ出席しておつて運営委員会等の要望がありますれば喜んで出席いたします。どうかその辺は私も代つて折角苦慮じているわけでございますから、(笑声)御了承願いたいと思います。
#16
○原虎一君 もう一点お聞きしたいのでありますが、先程から質問がありましたけれども、暫定予算を出されるかどうかということについて、まだ政府の方針は決まつていないのでございますか。
#17
○政府委員(増田甲子七君) 先程板野さんにお答えいたしました通り、審議はどうしても二週間くらい私は願わなくちやらならんと思つております。これは政府側の公人としての意見というふうに了解下さつて結構でございます。そういたしますと、結局四月五日頃までに議定されていないと、財務方面の国務或いは地方行政が澁滯するということになります。併し四月五日から逆算して見て二週間ないということになれば、法令的措置か或いは予算の暫定的措置かいずれは講じなくてはならん、そのいずれにするかはまだ決定しておりません。今日も臨時閣議を開きますから、そこで更に審議いたしまして、いずれも最も近いうちに皆さんに御報告申上げる、そうして御了解を願うというふうに御了承願いたいと思います。
#18
○原虎一君 もう一つ続いてお聞きしたいのですが、すでに三日、四日こうずれて行くわけでありますが、今官房長官のお話の四月五日までに議定をしなければいろいろな執行上困るということでありますが、これはずれて八日九日になつても差支えないということがありますか。
#19
○政府委員(増田甲子七君) 日によりまして、四月十日なら十日というようなことで御議了願う、而も十日から逆算して、二週間前に予算案が提案されるというようなことでしたから、法令的措置だけで行けるのじやないか、例えば月給の支拂を少し延ばすということにいたすとか、或いは公債の利子の支拂を四月一日となつているのを四月十一日とするというような法律案を出して頂く、而もそれは三月三十一日までに議決をして頂く意味においてそういう法律案を提出するとこういうようなことで行けるのじやないかと思つておりますが、予算がだんだん遅れますというと、もうそういうことができない、結局今度は月割予算とか暫定的の予算を出す、而も一本予算も並行的に出すとこういうようなことを考えているのです。成るべく接着して一本予算をどこどこまでも出したい、そうして一本予算を審議願う傍ら、その一本予算から引出した十二分の一というような意味の或いは骨格だけかもしれませんが、骨格だけの十二分の一というようなどうしても止むを得ずこれだけは議決して頂かんと、四月の月が財政的に國家においても地方行政においても動きがとれないというようなものを、同時提出或いは一本予算と接着して提出する、一本予算を少し後にする、そういうことも考えられるのです。これは予算案提出の日によるわけであります。
#20
○原虎一君 よろしうございます。
#21
○佐々木良作君 事務的なお話を二、三お伺いしたいのですが、一つは、先程官房長官が二十六日に首相の施政方針演説の予定だと言われたのですが、これは首相の方針演説だけですか。予算の提出も含んでいるかどうか。それが一つと、それから二番目には、今度の国会に提出見込の法案がずらつとこうなつておりますが、二十六日の首相の演説前においてここに今列挙されておるような法案を逐次出される予定であるかどうか。從つて三番目には各省設置法のその他で期間切れのものが相当あると思うのですが、その辺の予定はどうなつておりますか。事務的な内容ですが簡單にお願いしたい。
#22
○政府委員(増田甲子七君) お答えいたします。予算は二十六日より今のところでは少し遅れやしないかと思います。予算書の印刷が一週間かかりますから二十六日よりちよつと遅れるが、確信を二十六日に置いて総理をしていたさせます。
 それからその次の各種の法案は二十二日からどんどん御審議願うという意味において両院にそれぞれ提出いたしたい。そこでもう一つの時間切れになる法案を、もう二十二日提出して、三十一日に御了願はないと困りますからどしどし提出いたします。一院において提出されたものは他院においては是非とも予備審議願うという運びに願いまして、是非とも佐々木さんの御質問の第三回助時間切れの法案が、三十一日までに御議了願いたいということをこの際改めて懇講をいたす次第であります。
#23
○佐々木良作君 今のお答で分りましたが、そうするとこの前の國会のときみたいに施政方針演説をしない前に法案提出をなされて、つまり施政方針演説の内容を聞かんうつに法案を審議しなければならんということが出て來るわけですか。
#24
○政府委員(増田甲子七君) 時間切れによる法案で施政方針が分らないと我々法案に手が着かん筈だという御意見かと思いますが、これはまあ極く機械的な法案も実はあると思うのです。又施政方針演説を皆樣がお聽き下さつたその頭で御審議願わなければならんというのも両方あると思います。そこで結局機械的な法案等は、機械的というと少し語弊があるかも知れませんが、是非とも二十二日から着々と御審議願つたならば非常に幸いだと思います。
#25
○佐々木良作君 そうすると機械的なというのはこういうことになるのですか。大きな方針演説と直接関係あるような大きな政策を含めておるようなやつは、二十六日或いは予算提出し前後して出されるような、二十六日以後になるだろうけれども、その他まあそれ程政策的なものと関連しないようなやつは、直ぐからでもどんどん出て來るだろうというのですね。
#26
○政府委員(増田甲子七君) 佐々木さんの前提のすべての法案というものは、これは総理の施政方針の法律化したものであるというような前提の御質問であるとちよつと……、それであるから施政方針演説を聽くまでは我々は法案が手に着かんというような前提は、慣習においては議会においても確立されておるとは思つておりません。というのは第三國会には施政方針演説がなかつた、まあそういう御意見は非常に尊重すべき御意見だと思います。仮に施政方針演説に関係する法案で施政方針よりも先に出す法案もあります。例えば公團法の改正の問題もありますが、これは極力國務大臣、政府委員が総理の施政方針を体しまして御説明申上げます。総理も勿論出席されますとお答えをすると思います。御審議だけは着々お願いいたします。
#27
○佐々木良作君 この前の國会でともかく総理の御演説前にいろいろな法案が出て、その補充演説がなければ審議できんのではないかという問題で非常に廣範な議論もありましたから、幾ら絶対多数でも十分氣を付けられてやられるようにお願いいたします。それだからというて、今度は全部法案の提出が遅れて、而もその仕上げを急がして、審議期間を短かくされるというようなことがないように、十分に御努力を願いたい。重ねてお願いしておきたいと思います。
#28
○委員長(村上義一君) 他に官房長官に御質問の方はおありでないでしようか。――ないようですから……、どうも有難うございました。
#29
○佐々木良作君 官房長官が帰られるならば、これだけしかないのですか。今手許にあるという見込なのか、まだ、相当ふえるという見込か、どういうお見込か伺いたいと思います。
#30
○委員長(村上義一君) 今、そういう御質問がありましたからついでにお答え願います。
#31
○政府委員(増田甲子七君) これは、提出見込を、実はずつと羅列しただけでありまして、お手許にあるのと、まだ閣議にかかつているのといないのと両方ございます。それからすでに両院のいずれかに提出したのも相当あるのでございまするが、今どれがどうで、これがこうであるという答弁能力は、実は私ないわけでございます。どうかこの点は尚御要求がございますれば調べて参ります。
#32
○佐々木良作君 何でもこの前門屋議員からも強く要望されたので、そういうことは最初の國会の始まるに当つて、立法計画の概略を立てたいということがあつたので、できるだけ今度でなくてもいいから、成るべく早い機会に大体これだけ出せる見込で、そしていつ頃出せるかということを、今の政府内で持つておる考と、それからこの提出の見込と、日の見込、それを具体的に御説明願いたいと思います。
#33
○政府委員(増田甲子七君) 承知いたしました。
#34
○委員長(村上義一君) 次に社会保障制度審議会委員の件についてお諮り願いたいのであります。この前の委員会の時に御報告申し上げて御審議願いましたんですが、衆議院から四六の割合によつて選任したい、それに應じて貰いたいという申出がありましたのに対して、調査委員会におきまして、五分五分の主張もあつたし、ともかく五分五分ということで更に交渉を参議院から衆議院にしたいという、すべきだという決議になつております。これに基ずいて、申入を衆議院の方にいたしたのであります。尚、御趣旨はよく分つた、その御趣旨を体して更に再協議をしましようという御返事でありました。でその再協議の結果、やはり同樣な内容の申入が衆議院議長からこちらの議長にあつたのであります、尚詳細は総長からお聽き取りを願いたいと思います。
#35
○事務總長(小林次郎君) 只今委員長のお話にありました以上に附け加えることもございませんが、私委員長の御依頼によりまして、向うの事務総長に会いまして、五五で是非願いたいということを傳えました。ところが更に協議の結果、いつでございましたか、五日ぐらい前に幣原議長が松平議長をお訪ねになりまして、いろいろ協議したが、やはりどうか六四に願いたいというお話があつたのでございます。
#36
○委員長(村上義一君) お聞きの通りのような経過なんでありますが、如何いたしたものでしようか。
#37
○事務總長(小林次郎君) 尚その際松平議長に幣原議長から、向うは八二と云ふ主張もありますけれども、若し六四を御承諾願えれば、衆議院の方でも六四にやるように何とか纒めたいというお話があつたそうですが、そうでございましよう。
#38
○議長(松平恒雄君) ちよつと私から幣原議長の話を御報告したいと思いますが、大体はいま総長から示された通りでありますけれども、議長が数日前こちらに見えまして、あのことについては自分の方でも随分議論が多くて、運営委員会あたりでも、八二でいいというようなことを言うのが大体おる。余りにそれではひどいからというので、自分も可なりそれを押えて、先ず六四ならば何とか纒まる見込があるというので、幣原議長は何とか参議院の方でも、六四にして貰いたいということを持つて來られた。重ねてお傳えします。
#39
○原虎一君 これは先般の委員会で問題になつたのですが、その後これに関係ある法制委員会のこの問題に対する審議過程における状況等も聞きましたのですが、当時の政府の責任者は、やはりこれは半々に願う、委員は半々に願うということを言明しておるのであります。若し今日衆議院の申入を以て議論されましたならば、甚だ恐縮でありますが、私共は今日の審議、それを受けるための審議は留保願いたいと思います。次の機会にまで延期願いたいと思います。
#40
○委員長(村上義一君) 只今原議員からの御発言がありましたのですが、本問を決定することは暫く延期するということに御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#41
○委員長(村上義一君) それじやそういうことにしまして、尚厚生委員会の方に、とにかく審議を要求したいと思います。次に松本前副議長に対する謝辞を述べたらどうかという問題であります。この点を御審議願いたいと思います。
#42
○事務總長(小林次郎君) 松本副議長が今度パージに掛られまして御退任になられましたのに対して、議院として謝辞をお述べになる方がよくはないかと、こういうことを委員長が考えられまして、この前の運営委員会にお諮りするつもりでおられたのですが、ちよつとしたことでそれが延びまして、私に一應各派の御意向も伺つて見て呉れと、こういうお話もございましたので、各派の方にお伺いいたしましたところが大体において御賛成のようでございます。それで謝辞を述べることをおやりになるからんかということを先ずお決め願つて、若しおやりになるとすれば、どういう方法でやるかということを更にお決め願いたいと思います。
#43
○石坂豊一君 私は前副議長に対して謝辞を呈することは、最も適当だと思います。而してこれは大会派を代表して緑風会が出るようにしたら如何かと思います。
#44
○委員長(村上義一君) 只今お聞きのような石坂君からの御発言がありましたが、後段のことはまあ第二段にお決め願うことといたしまして、先ず謝辞を述べるべきか否やということについて御審議を願いたいと思います。
#45
○原虎一君 ちよつと総長にお伺いしたいのですが、参議院で初めて副議長がああいう事情で辞められたわけですが、衆議院の場合なんかはどういうふうになつていますか。
#46
○事務總長(小林次郎君) 衆議院ではパージでお辞めになつた方はないのでございます。今までは満期の際に大体議長副議長の方から御挨拶があつて、それに対して謝辞を述べる、こういう形式をとつておるようでございます。ところで今度は、松本氏は議場にお出になるわけには行かないのでございます。從つてこちらの方から謝辞を述べられて、それをこちらからお傳えする、こういうふうにしたらよろしかろうと私は考えております。
#47
○委員長(村上義一君) それでは謝辞を述べるということについて御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#48
○委員長(村上義一君) それではそういうことに先ず決めまして、次にどういう人から或いはどういう方法で述べるかということをお決め願いたいと思います。
#49
○事務總長(小林次郎君) 御参考までに方法を申上げますが、議場で議員のどなたからか御発言がありまして……松本副議長に謝辞を述べることにしたい、誰々君にお願いすることにしたいということの動議が出まして、それを皆さん御賛成になりますれば、その誰々君が演壇に立つて謝辞を述べられる、こういう順序でよろしかろうと思うのであります。
 尚この際お決め願いたいのは、先程石坂委員から御発言がありましたが、謝辞を述べられる方としては、石坂さんの言われましたように大会派ということも考えられますが、議員全体の最長老の方に願うということも考えられると思うのであります。衆議院の例を見ますと、大体議長が就任されたときの祝辞とか、或いは退任されたときの謝辞とかいうことは長老がやつておられるようであります。尚参議院におきましても、第一回の議長、副議長の当選されました際に、祝辞は最長老の多分木檜さんがやられたように思います。御参考までに申上げます。
#50
○石坂豊一君 議長、副議長就任の際に年長者がやるのは、これは両院共の慣例でありますが、退任者に対する謝辞について私はちよつと先程申上げましたが、これは総長の言われる通り、衆議院のときに最長老でやつた以上は、やはり辞めたときの謝辞も最長老がやつた方がいいかと思いますから、先の提案は取消して、その方がいいのじやないかと思います。
#51
○委員長(村上義一君) 前副議長に対する謝辞につきましては、最長老を煩わして謝辞を述べる、方法は動議提出の形式で述べて貰う、こういうことで御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#52
○委員長(村上義一君) 尚その時期なんですが、これは運営小委員会に任すべきか、ここで決めるべきか、どういたしましようか。小委員会に一任して御異議ありませんですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#53
○委員長(村上義一君) それではそういうことに決定いたします。
 尚この謝辞の内容は、前回祝辞を述べる際にも最長老に一任したようであります。今回も謝辞については一任して然るべきかと思うのですが、御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#54
○委員長(村上義一君) そういうことに決定いたします。
#55
○小川久義君 御決定になつた後ですが、追放者に金を贈つた場合は贈つた者も処罰されるということになつておりますが、謝辞の内容の問題ですが、何か向う様に障るようなことがないか、その点をお確めになつたかどうか。
#56
○事務總長(小林次郎君) 御参考に申上げますが、この前貴族院の議長の徳川圀順公がパージになられました。それに対して貴族院は感謝の決議をいたしております。その決議の内容は相当に言いたいことも言つておりますけれども、何ら向うさんからは文句がなかつたように思います。
#57
○小川久義君 それなら結構です。趣旨は至つて賛成ですが、向うから何か言つて來た場合には、却つて謝辞を受けられる松本さんの御迷惑になるのではないかと思いましたものですから、分りました。
#58
○委員長(村上義一君) それでは別に御異議ないようでありますから、決つた通りに取計らうことにいたします。
#59
○事務總長(小林次郎君) 折角小川さんの御発言もございますから、念のために向うへ聞きましようか……、それではそういうことに取計らいます。
#60
○委員長(村上義一君) その次に、新副議長は二十二日の日程に上してその選挙をいたすことに前回決定いたしておるのでありますが、恒例によりまして、副議長選任の場合には祝辞を述べて頂かなければならんのでありますが、先例によつて最長老にその点をお願いしておくことに御異議ありませんですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#61
○委員長(村上義一君) それではそういうことに決定いたします。
 次に議員祕書の手当又は議員の滯在費につきましては、かねてから各位の非常な御配慮を願つておつたのでありますが、衆議院の方から、参議院においてはこの点について前から種々研究せられ、又必要なる交渉もしておられるということであるから、引続いて参議院側において立案してこれを取纏め願いたいという申入があつたのであります。この点御報告申上げる次第であります。この事項は、御承知の通り、庶務小委員会でいろいろ盡力願つておるのでありますから、中村小委員長から今日までの報告がある筈でありまするが、いま一つ二十四年度の予算についても、これ亦議院運営庶務小委員会で御檢討を願い、又関係方面との交渉を願つておつたのであります。この二つの件について庶務小委員から先ず以て御報告を願いたいと思います。
#62
○中村正雄君 御報告いたします。昭和二十四年度の参議院経費の予算要求額につきまして、一應お手許に配つてあります案を御説明したいと思います。
 昭和二十四年度の参議院経費の予算要求を件につきましては、去る二月十四日の当委員会のおきまして、庶務関係小委員会に御委任がありましたので、最初事務局の作成いたしました案に対しまして、各会派よりの申入れを取入れて、概算要求を出した次第であります。ところが御承知の通りの財政状態であり、且つ政府においては相当大規模な行政整理を断行する等のため、要求通りの予算の確保はできなかつたわけでありますが、一應二十四年度において特殊の事情が発生しない限りは、即ち常態におきまする國会の運営には事欠かない程度の経費として、一應大藏省において関係方面の了解を得ましたものがお手許に配付した案であります。
 昭和二十四年度予算の総額は、四億九千二百十四万八千円でありまして、これを前年度予算の四億二千七百七十八万円に比較いたしますと、六千四百三十六万八千円の増額と相成る次第であります。而して右二十四年度の内容につきまして、お手許に配つております案につきまして、大体の御説明を申上げます。
 第一に、議員に関する経費といたしまして、一億二千二百六十七万三千円でありまするが、これは議員の歳費、通信手当、應召並びに派遣旅費、滯在雜費、祕書手当等で、いずれも現行法規の規定に基く定額によつて積算したものであります。
 次に、常任委員会の関する経費千九百七十八万三千円は、專門員以下委員会所属職員の給料、諸手当、外部に調査を委託した場合の謝礼金、閉会中の継続審査に出席した議員に対する審査手当、國政調査旅費、委員長交際賄費、公聽会の廣告料等であります。
 次に法務委員会における檢察及び裁判の運営に関する調査に必要な経費でありますが、これは二十三年度の予算額月額二十万円でありましたのを二十五万円に増額し、この年額三百万円を計上したものであります。
 次に事務局に関する経費二億二千三百四十三万九千円でありますが、これは事務総長以下事務局職員全部の給料、諸手当及び廳中諸経費、議員会館の完成に伴う内部設備に要する備品費、議長官舍の推持料、議員会館、議員宿舍等の推持運営に必要な経費等の全部がこれに計上してあります。
 次に法制局に関する経費千四十万二千円は、法制局長以下職員の給料、諸手当、消耗品費その他の通常事務費を計上したものであります。
 次に参議院営繕費一億四百二十八万円は、本年度分工事といたしまして、議員会館、委員会廳舍、速記者養成所の完成に必要な経費、議員宿舍工事費の不足額、特殊職員宿舍の新営費及び各所新営及び修繕に要する経費並びにこれら工事の施行上必要な事務費等を計上したものであります。
 次の予備費は前年度と同様五百万円を計上いたしました。
 最後に、彈劾裁判所の経費三百五十七万一千円は、事務局長以下職員の給料、諸手当、裁判員手当、裁判員及び証人の旅費その他一般事務上必要な経費を計上したのであります。
 以上極めて簡單でありますが、昭和二十四年度参議院及び彈劾裁判所経費予算要求額の概算であります。
 尚この際委員長からちよつと報告がありましたので、附加えて置きたいと思いますのは、前國会以來懸案になつております議員祕書の手当及び滯在雜費の増額に関する件でありますが、衆議院の議院運営委員会の日取り等の都合がありましたため、事務局を通じて、参議院の案、即ち議員祕書の手当月額七千円を九千円に引上げること、及び議員滯在雜費の日額二百円を五百円に引上げることの二点につきまして、同調方を申入れる一方、大藏省に対しては、再三交渉を重ねた結果、祕書手当については法律の改正を要し、滯在雜費については支給規程の改正を要します関係上、大藏省は國会においてこれら法規の改正があれば、國庫予備金から支出するということを言明いたしておりますので、この予算案にはこの二つの経費は計上いたしてないことを御了承願いたいと思います。以上であります。
#63
○委員長(村上義一君) 只今お聞きの通りの内容、又経過であるので、非常に小委員長初め各小委員諸君の御盡力を煩わした次第であります。何かお話があれば……。
#64
○矢野酉雄君 ちよつとお尋ねいたします。この四億九千二百万円云々は、今國会初め、この議院運営委員会に、事務局案として出したのに比べますと、何割ぐらいのマイナスになりますか。
#65
○中村正雄君 これは、会計課長から報告を願いたいと思います。約半分だそうです。約半分です。
#66
○矢野酉雄君 約半分、そうしてその半分に結局圧縮して、中でどうしても復活せねばならんというのは全然ありませんか。
#67
○中村正雄君 それにつきまして、最初事務局の案を檢討いたしまして、概算要求を請求して、そうして第一次交渉を始めたわけでありますが、その後大藏省が査定して、それは第一次査定案を下廻つておつた。極端に言うと、四分の一になつておつた。從つて第二回目、第三回目の要求をやりまして、一應纏まつたものはこの程度で、さつき申上げました通り、突発的事情がない限り一應運営できるという程度のものと考えております。
#68
○矢野酉雄君 絶対に復活せねばならんというものがなければ、これで十分御苦労を謝しながら、欣然として了承する者であります。
#69
○委員長(村上義一君) 予算に関しましては、他に御質疑もないようでありますし、これを認めて、その運用に最善を期するということで、別に御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#70
○委員長(村上義一君) それではそういうことに決します。
#71
○矢野酉雄君 ちよつと、これは過ぎたことですけれども、随分、今官房長官の説明を聞くというと、予定がくりくりと変つておつて、可なりそれによつて又議員諸君もいろいろ日程を変更していいと思います。それぞれのそういう意味で、二十二日に例のごとく副議長は選挙する。何ら変更なく、そのままでよろしいですか。相当変つて來て、日程がどうでしようか。一應諮つて見て下さい。
#72
○中村正雄君 その件について、私もお諮り願いたいと思つたわけでありますが、最初の話では、二十二日に総理大臣の施政方針演説があるので、その前にやろうということが根本になつて、二十二日になつたわけでありますが、御承知の、これは実際的問題でありますが、今日開会式が行われて、明日と明後日と休みがありまして、二十二日に施政方針演説がない。新聞で見ると二十五、六日施政方針演説があると、地方の議員が上京する率が惡いのではないかと思うので、國会の運営上重大な支障があれば別ですが、各会派共御相談願つて、副議長の選挙を、方針演説をやられる日の午前中ということに延期されたらどうかということを考えているわけであります。一應お諮り願いたい。
#73
○委員長(村上義一君) 只今矢野さんの御発言がありまして、更に中村君からの御発言がありました。前回の委員会におきまして、二十二日の日程に上せて副議長の選挙を行うということにお決め願つたのであります。只今の御発言に基いて如何いたしたらよろしいでしようか。
#74
○平野善治郎君 やはり出席率が二十二日では惡いと思いますので、今矢野さんや中村さんからの御発言の施政方針演説のある日の午前に延ばすこの案に賛成でございます。
#75
○委員長(村上義一君) 他に御意見はありませんか。
#76
○石坂豊一君 私会派から言われて來ているのですが、二十二日のつもりで、今実は委員が立つて報告に行つたところです。それで、別に私は大勢の方に無理やりのことをお願いしてもいかんと思いますし、重要なる議院の役員のことでありますから、やはりできたら予定の通りにやつて頂きたいと思いますが、併しこれは強いて申すことにはいたしません。まあ会派の意向を……皆さんの御意見を仰ぐ次第であります。
#77
○矢野酉雄君 今日の増田官房長官は予算の提出や、或いは総理大臣の施政演説が延期する。ずつと先に延びるから、その問題について言うことは、今日話があつただけでしようが、ここに問題になつた以上は当然問題として取上げていいわけだから、このままで地方の人であつたらどんどん帰る人が多い。(笑声)だからやはり、総理大臣の施政方針の演説は二十六日にやるということを今増田官房長官は言明して行つたので、二十六日の施政方針の前に参議院はやつてもいいと思います。議長がなかなか健在で今までも副議長がおられんでも十分にやつて來ておられるのだから、そんなに今急に二十二日じやなければならんという強い要求はいらんと思います。
#78
○梅原眞隆君 今中村さんのお話しがありましたのは私その方が最も穏当であろうと思います。それで今石坂さんの話もありますので、一遍会派の方に連絡をお取りになりまして、これは二十六日にして貰つた方が穏当であろうと思いますので、二十六日説に賛成いたします。
#79
○議長(松平恒雄君) 速記を止めて下さい。
#80
○委員長(村上義一君) 速記をちよつと止めて下さい。
   〔速記中止〕
#81
○委員長(村上義一君) 速記を始めて。
#82
○中村正雄君 私の申上げましたのは、方針演説が二十六日にあるというので、今までの政府の話を聞くと二十六日の方針演説をどうも危ないということも考えられたのですが、(笑声)副議長の選挙というものは、方針演説が午後になるのですから、方針演説の午前中にやるように一應御決定願いたいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#83
○委員長(村上義一君) 多数の御意見は、首相の方針演説が行われる午前中に副議長の選挙をするということがいいという御意見のように拜聽するのであります。ただ石坂委員が、でき得べくんば二十二日に実行したいという御意見であります。お聞きの通りであります。で石坂委員及び民自党の委員の各位から民自党の方に一つ了解して頂くということを保留しまして決議するということに御異議ないですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#84
○佐々木良作君 そういうことだろうと思いますが、これまで二十二日と一應そうなつておりましたからね。民自党だけでなく一應どこの会派でも問題があると言えば言い得る。私はチヤンスは残して置いて貰わないと一事不再理といつて、後で問題になると困ると思います。大体二十六日の午前中ということにして、各会派で特別の問題があつた場合には申出るということにして置いて貰つたらどうかと思います。若しその必要があればその期間を今日中にでも切つて置けばいいと思います。
#85
○石坂豊一君 ちよつと誤解があるようですから、それは二十二日を主張したのじやない、先に二十二日と決まつておつたからそのつもりで皆いるから、それが若しできたら予定通りにして貰うというので、二十二日という日を指して要求したのではない。只今の施政演説の日の午前にするということは適当なお説と思いまして私は賛成いたして置きます。
#86
○委員長(村上義一君) そうしますと、この問題はもう一應繰返しますが、首相の施政演説のある日の午前に選挙をするということに一應決定いたしまして、万一各会派において特段なる異議がある場合には、今日午後四時までにお申出を願う、こういうふうなことで御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#87
○委員長(村上義一君) さよう決定いたします。
 次に自由討議の問題について御審議願いたいのでありますが、自由討議は自然休会になります際にもいろいろ御勉強願つたのであります。二週間以内に御承知のごとくやることになつているのであります。とにかく再開後勉強して取返すというような心構えで、二週間以上に自然休会が及びましても再開後に自由討議をするということにお決め願いまして、その後ウヰリアムス氏等のこれに対する意見なども御報告申上げた通りでありますが、とにかく再開した以上は成るべく早くやつた方がいいように考えますので、ここで御協議願いたいと思うのであります。
#88
○矢野酉雄君 僕は自由討議について一つ皆さんの御批判を仰ぎたいと思いますが、今までのような自由討議はどちらかというと、自由討議をやらなければならないからというような懐疑的な雰囲氣が相当私自身の心にも実はあつたのでありますが、これがいよいよ不必要なら私は思い切つて法規を改正して、止めるなら止める。併しながら自由討議というものを存続する以上は少くとも最も民主主義を我が國に徹底せしめるのに重要な役割を果し得る機会を持つというような認識を持つておりますが故に、これは各会議の方々と十分熱意を持つて協議して、どういうようにして出席人員ももつともつと多くして、そしてこれに対して参議院が、輿論喚起のために、この自由討議を縱横に活用して行くというようなことが、現実を以て示すことのできるような内容ある自由討議が私はしたいと思うのであります。衆議院の自由討議も、実際の場合を見るというと非常に出席議員も寥々たるものである。参議院亦これに劣らざる寂しさを私は感じておるのであります。これを存続するとすれば是非一つ第五國会で面目を一新するような、一つお互いの協議をして、具体的の内容を充実せしめるような案を考える必要があろうかと思います。そういうような意見で、私は問題として委員長に取上げて頂きたいと思います。
#89
○委員長(村上義一君) 只今お聽きの通り矢野委員からの御発議発自由討議制度の根本に触れた御意見である。これは如何取扱えばいいでしようか。御審議願いたいと思います。
#90
○佐々木良作君 自由討議制度については、確かに矢野委員の言われた問題があると思いますが、これは実際に自由討議で、そういうことが必要であると同時に外の本会議自身がやはり必要であると思います。自由討議は決を採らんでもいいから余り來ない。外の場合は決を採らなければならんから仕方がないから來る。本会議自身が完全に今のところ死んでおると見ていいような状態であると思います。ですから自由討議だけでなくして本会議自身がもう少し本格的に審議できるようなことにするため、別途に十分考慮する必要があると思うのです。今日ここで今の本論をやらずに、何か別途に、本会議及び委員会を含めてのもつと活き活きとした討論ができる態勢にするために研究するという機会を拵えて、そして今日は今度やらなければならん予定になつておる自由討議をどうするかということで決定をいたした方がいいんじやないかと思います。
#91
○委員長(村上義一君) 如何でしよう。只今佐々木委員からの御発議もありましたのですが、この根本の制度の問題につきましては大いに我々研究を要することと思うのであります。それについては、そういう各位におかれて御研究を願つて他日に審議を延ばすということにいたして、今日は今追つておる自由討議を如何にするかということについて限局して協議願うということで如何でございましよう。
#92
○事務總長(小林次郎君) 実はこの自由討議の問題も、もう少し前に委員長とお打合せすればよかつたのですが、今日の委員会の開会間際に御相談申上げましたので、私の説明が意を盡しておらなかつた。でいずれにしましても、大分長い間自由討議をいたしませんから、今度本会議を開きまして、先程御変更になりました二十二日の午前中に自由討議という題目だけ掲げて、段々向うへ延して行くということを、実は申上げたかつたのですが、それで総理大臣の施政演説がございますれば、それに対して質疑演説が行われますから、それの終つたあと自由討議の問題にはいる。その間にどういう問題について今回の自由討議をなさるか、御決定を願いたい。かように実は考えておつたのであります。ですから根本問題は更に御研究になることとして、なお目前のこの自由討議の題目も、今日はお決めを願わずに、ただ日程に掲げるということだけをお決めを願いたい。かように考えておつたのであります。
#93
○石坂豊一君 私もやはりその説を主張したいと思つて発言を求めておつたのであります。そうするより外に方法がないだろうと思います。今のように一つお運びを願いたいと思います。根本の問題はあとでやはり矢野さんの言うように、一つ再檢討しなければならんと我々も痛感いたしております。
#94
○矢野酉雄君 さつきの佐々木さんの御意見は、僕の問題を出したのに対して同調して頂いておることと私は了承するのでありますが、それでこれはここに出席しておるところの議院運営委員だけの問題でなくて、是非各派において再檢討をして頂くというような問題として、そういうような佐々木さんの動議に私は同調する者であります。
#95
○委員長(村上義一君) 他の御意見ありませんでしようか。そうしまいと、この根本問題につきましては、十分に各派の関係方面と連繋を保つて御檢討を願うということは、これはもとよりお願いしたいと思います。差当つての自由討議の問題につきましては、只今総長が申述べられましたような取扱をいたして御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#96
○佐々木良作君 どうもそれはいつも言われておる例で余り感心しないのですが、今の予定内容はどういうふうですか。二十二日から掛けて、いつ本当に自由討議をやるのですか。
#97
○委員長(村上義一君) 速記をちよつと止めて下さい。
   〔速記中止〕
#98
○委員長(村上義一君) 速記を始めて。御異議ないようでありますから、以上只今のごとく決定いたします。
 次に議院運営委員会の梅津理事が委員を辞任せられましたのに伴つて理事が失格になつたのであります。その補欠を願わんければならんのであります。社会党から理事の補欠として原虎一君を推薦しておられるのであります。原虎一君に理事をお願いするということで御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#99
○委員長(村上義一君) さよう決定いたします。
 次に梅津君が運営小委員でおられたのであります。又原口忠次郎君も運営小委員でおられたのであります。両所共辞任せられましたので、その補欠を願いたいのでありますが、社会党からは中村正雄君と島清君とを推薦しておられるのであります。さよう決定して御異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#100
○委員長(村上義一君) ではさよう決定いたします。
 いま一件運輸委員長から観光事業に関する調査承認要求書が出ております。この件を御審議願いたいと思います。
#101
○參事(河野義克君) 観光事業に関する調査承認要求書を朗読いたします。
   観光事業に関する調査承認要求書
 一、事件の名称 観光事業に関する調査
 一、調査の目的 外客來訪の本格的段階に対処し、國内受入体制の急速整備並びに海外観光宣傳の活溌なる展開を推進するためその具体的整備方策並びに実行要領を調査檢討する。
 一、利益 我が國観光事業の基礎を強化し、その健全なる発達を促進することにより再建國家経済並びに國民文化の向上に積極的に寄與する途を確立する。
 一、方法 小委員会を設け政府並びに民間関係者より実情を聽取すると共に必要なる調査資料を蒐集し檢討を行う。
 一、期間 第五國会開会中
 右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四條第二項によりこれを要求する。
  昭和二十四年三月十八日
     運輸委員長 板谷 順助
   参議院議長松平恒雄殿
 これは第三國会から引続いて運輸委員会において行われております調査事項でございます。
#102
○委員長(村上義一君) お聞きの通りでありますが、承認するに御異議ありませんですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#103
○委員長(村上義一君) それでは承認することに決定いたします。
 いま一件事務局の人事について御審議願いたいのであります。次長より説明をお聞き願いたいと思います。
#104
○參事(近藤英明君) 二件ございます。一件は本院の部員を参事に任用いたしたいと思います。名前は保家茂と申します。明治三十年一月十日生れで、日本赤十字社大阪支部会計課長、それから陸軍経理官、第一復員官等をいたして、その他明治大学嘱託、日本赤十字社嘱託等の経歴があります。現在は参議院の部員といたしまして参事に相当する待遇をするという扱いになつております。職務は議員会館の事務長の職務を担当、現在もいたしております。今後も引続いてその職務を担当いたさせたいと存じます。これにつきましては人事院の審査、それから追放令該当の資格審査等の審査はいずれも差支ないと、かような回答を受けておるわけであります。
 もう一件申します。これは労働委員長より推薦になつております労働委員会の調査員でございます。この方は松川吉治と申します。明治三十九年三月十四日生れ、昭和八年に東京大学の法学部法律科を卒業いたしまして、直ちに満州國の官吏に任用せられ、満州國の層官、事務官、それから通化省臨江縣の副縣長、龍江省参事官、錦州省参事官、四平省実業廳経済科長、同省参事官、同省総務科長兼参事官で、満州國の二級官の職歴を持つ人でございます。これにつきましては人事院当局の資格審査を受けました課果、人事院の担当者といたしましては差支ないと思うと、正式の承認はいずれ正式に求めて貰いたいと、こういうことでございますが、まだ人事院の正式承認並びに資格審査の正式承認は済んでおりません。それで資格審査が通り、又人事院が通りました場合にこれを任用する、この條件附で御承認願いたい。
#105
○委員長(村上義一君) お聞きの通りでありますが……。
#106
○原虎一君 その労働委員会の専門員ですか。
#107
○參事(近藤英明君) 二級の調査員であります。
#108
○原虎一君 ああ、そうですか。
#109
○委員長(村上義一君) 御異議ありませんですか。
#110
○矢野酉雄君 その後のは緊急を要しますか。そういうような形式は成るべくなら取らん方がいいのですが……。
#111
○事務總長(小林次郎君) 実は労働の専門員が欠員になりまして、その後任を委員長の方で御心配になつておるのですが、この前持つて來られましたのは、この委員会で御承知の通り再考を促すことになりました。從つて今専門員も調査員も何もおらない。それで仮に二十二日から会議が開かれるようになりますれば、皆さんお集まりになりますからいつでも運営委員会を開いて調査員の方の決議を願うことができますけれども、これが二十六日ということになりますと、段々延びて委員長として非常にお困りのようでありますからこの際例外として、資格審査が通つたらという條件付で御承認願いたい。これは例外でありますから……。
#112
○矢野酉雄君 今の経歴からすれば多分にパージになる可能性があるのじやないですか。だからここで決めてそうしてあとになつてパージになるというようなことだと、実にこれは権威を失墜するのだから、大体その見込はどうです。
#113
○參事(近藤英明君) 資格審査の関係につきましても、私共の資格審査を今まで扱いました点から申しますと、満州國の仕事が全部実業関係でございまして、実業部の関係、農林関係、殖産関係、それから労働関係、経済関係というのが主でございますし、それから二級官でございますから大体資格審査の点ではこの履歴書の面だけでは全然引つ掛かりはないと思います。別に著書とか演説とかがあれば別でありますが……。
#114
○矢野酉雄君 その心配がなければ了承。
#115
○委員長(村上義一君) お聞きの通りでありますが、今の後段の人についてはもとより條件附であります。條件附で承認ということに異議ありませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#116
○委員長(村上義一君) それではそういうことに決定いたします。他に御意見はありませんですか。
#117
○矢野酉雄君 最前私が申上げました参議院の審議権の問題は、委員長、それから総長、議長に私は要望して置きます。議長、委員長も、その職権内において、或いは又政治の運営上、時宜に應じて適当なる手を打つて頂きたい。更に最前ちよつと申上げるのを落したわけですが、増田官房長官には廊下でちよつと私注意を喚起して置きましたが、庶民金融機関として絶対に我我は國民金融公社を今回の第五回國会においては通過させたいという熱望を持つている。これの中にはそれが出ていない。だから委員長から官房長官に対して、これは落したのだろうと私は思う。すでに閣議を通過しておるのだから一つ一應正式に注意を喚起して貰いたい。
#118
○委員長(村上義一君) 矢野君にお尋ねいたしますが、この問題は相当審議は纏まりつつあるのですか。
#119
○矢野酉雄君 もう閣議でもそれは通過しておるのです。
#120
○岡元義人君 今の矢野委員の言われたのは非常に含みがあるのです。それは……ちよつと速記を……。
#121
○委員長(村上義一君) 速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
#122
○委員長(村上義一君) 速記を始めて。いろいろ御意見がありまするが、この列挙してありまする法律案については、先刻長官も申しておりました通り、もうすでに閣議の決定を経たものもあり、更に進んで提案しているものもある。又閣議決定に至らざるものもあるという説明であります。これらをすべて分類して報告を促すということにしたいと思つております。で、これ以外に更に落ちているものはないかということを確かめたいと思うのでありますが、そういうことで御異議なければ……。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#123
○委員長(村上義一君) 他に御意見ありませんでしようか。それではこれにて散会いたします。
   午後零時二分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     村上 義一君
   理事
           原  虎一君
           大隈 信幸君
           梅原 眞隆君
           高田  寛君
   委員
           島   清君
           中村 正雄君
           石坂 豊一君
           城  義臣君
           鈴木 順一君
           平野善治郎君
           岡部  常君
           岡元 義人君
           矢野 酉雄君
           板野 勝次君
           佐々木良作君
           小川 久義君
  ―――――――――――――
   議長      松平 恒雄君
  ―――――――――――――
  政府委員
   内閣官房長官  増田甲子七君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  青木  茂君
ソース: 国立国会図書館
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