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1949/04/07 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第12号
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1949/04/07 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第12号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第12号
昭和二十四年四月七日(木曜日)
   午後一時四十七分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○人口対策並びに産兒調節に関する調
 査承認要求の件
○社会事業團体及び施設の振興、整備
 に関する施策の調査承認要求の件
○兒童及び未亡人福祉に関する調査承
 認要求の件
○公聽会開会承認要求の件
○社会保障制度審議委員会の数に関す
 る件
○職員任用の件
○議員と日本学術会議会員との兼職に
 関する件
○阿波丸事件の秘密会に関する件
  ―――――――――――――
#2
○理事(川村松助君) 委員長がお休みのために私に代行させて頂きます。
 第十二回議院運営委員会を開会いたします。お手許に配付しました予定の案件につきまして、第一を後廻しにしまして第二から御審議願いたいと思います。調査承認要求に関する件。
#3
○參事(河野義克君) 厚生委員会から三件調査承認要求書が出ておりますから、朗読いたします。
   人口対策並びに産兒調節に関する調査承認要求書
 一、事件の名称 人口対策並びに産兒調節に関する調査
 一、調査の目的 我國人口の趨勢とこれが対策を調査してその適正を期するため、産兒調節施策の合理化を図る。
 一、利益 人口問題の実情を明らかにし、確乎たる人口対策を樹立して、民生安定と寄與する。
 一、方法 関係官民から事情並びに意見を聽取し、資料を蒐集し、必要に應じて実地調査を行う。
 一、期間 今期國会開会中
 右本委員の決議を経て、参議院規則第三十四條第二項により要求する。
  昭和二十四年四月六日
     厚生委員長 塚本 重藏
   参議院議員松平恒雄殿
  ―――――――――――――
   兒童及び未亡人福祉に関する調査承認要求書
 一、事件の名称 兒童及び未亡人福祉に関する調査
 一、調査の目的、兒童及び未亡人の福祉対策の実情を調査してその適正を期し、以て社会福祉の増進を図る。
 一、利益 現下の社会問題たる兒童及び未亡人問題の解決に寄與する。
 一、方法 関係官民から事情並びに意見を聽取し、資料を蒐集し、必要に應じて実地調査を行う。
 一、今期國会開会中
 右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四條第二項により要求する。
  昭和二十四年四月六日
     厚生委員長 塚本 重藏
   参議院議長松平恒雄殿
#4
○理事(川村松助君) 只今朗読しましたような案件でありますが、これに承認を與えてよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○理事(川村松助君) それではさよう決定いたしました。
  ―――――――――――――
#6
○理事(川村松助君) 次に、公聽会開会承認要求に関する件、これは予算委員長から提出されております。
#7
○參事(河野義克君) 公聽会開会承認要求書。昭和二十四年度一般会計予算、昭和二十四年度特別会計予算、昭和二十四年度政府関係機関予算、これらの案件につきまして、昭和二十四年四月十一日に公聽会を開催することを認められたいということであります。参議院規則第六十二條第二項によつて、予算委員長の黒川武雄さんから御要求になつております。尚、本件は一般会計予算についての公聽会でありますから、國会法上の当然の義務である、公聽会を聞くことが義務になつております。
#8
○理事(川村松助君) 同樣御承認頂くことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○理事(川村松助君) ではさよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#10
○矢野酉雄君 在外同胞引揚げ問題に関する特別委員会から証人喚問のことがありますが、それは何も行つていないのですか。
#11
○理事(川村松助君) まだ聽いておりません。
#12
○參事(河野義克君) 証人喚問は各委員会から非常に沢山出るわけでありますから……。
  ―――――――――――――
#13
○理事(川村松助君) それから第四、社会保障制度審議会の委員の数に関する件に移ります。
#14
○事務総長(小林次郎君) 本件に関しましては、昨日衆議院の方から回答がございまして、五・五でよろしい、但し先例にはして頂きたくない、それから二年の任期の分と一年の任期の分とのうち、衆議院からは二年の任期の分を三人出して頂きたいということのお話がありました。これを先ず御相談願うことにいたしましようか。
#15
○理事(川村松助君) 五・五にしてどうでございましようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○理事(川村松助君) ではそう決定いたします。
#17
○事務總長(小林次郎君) 次に、選任の方法でございますが、大体各派の按分比でお出しを願つて、尚、厚生委員と労働委員の方から自分たちの委員会に所属しておる人を出して貰いたいという御要求があるそうであります。これは一つ各派の中で成るべく厚生委員、労働委員の御希望のようにお取計らいを願うことにいたしたら如何でございましようか。
#18
○矢野酉雄君 その点は総長からそれだけのことの申入れをおつしやれば、当然これは在外同胞引揚問題に関する特別委員会からも出したいという意向が濃厚にありますから、それを附記して置きたいと思います。勿論それは会派、政党の立場で御決定になるのが然るべきだと思いますが。
#19
○理事(川村松助君) 各会派で御相談になつては如何ですか。
#20
○堀眞琴君 私の無所属懇談会の方では、厚生委員に出ておりましたでしようか。大変迂闊なことをお尋ねするようですが……。
#21
○矢野酉雄君 それは出ていなくてもいいんですよ、それでなければならんという何も條件はありませんからね。
#22
○堀眞琴君 社会保障制度は、無所属懇談会の立場において非常に重要な問題なのです。労働組合、農民組合関係者が多数ありまして、それが議員の大半を占めておると言つてもいいのですから、是非我々の会派からも一人その中へ入れて頂きたい。厚生委員を出していなくても、各会派で出すというお話のようですから、是非その点御考慮願いたいと思います。
#23
○矢野酉雄君 按分比からすると入りますか。
#24
○事務總長(小林次郎君) まだ計算しておりませんが……。
#25
○堀眞琴君 数に按分することは勿論合理的だと思うのですが、併し社会保障制度については、その内容から言つて我々の会派は非常に関心を持つておるので、是非その点を御考慮願いたいと思うのです。單に数に按分してしまうということになると、我々の方は抜けるかも知れない。そうなると我々議員の立場として大変まずいことになりませんかと思いますので、是非御考慮願いたいと思います。
#26
○理事(川村松助君) ただそうした場合に、他の方法を考えなければならんでしよう、基準を……。
#27
○堀眞琴君 全くその通りです。
#28
○板野勝次君 今の堀君のような意見だつたら、参議院、衆議院五名、五名というふうに分けなくて、各会派から一名ずつ大体選んで行くというふうな方法をやれば堀君のような意見になるが、共産党もそういう意見に賛成です。
#29
○矢野酉雄君 それは一應のお理屈として承わつて、民主政治を非常に主張しておられますが、民主政治は数の政治ですから、一應お理屈として承わるということにしていいと思うのです。
#30
○堀眞琴君 矢野君の御意見として、数の政治が民主政治だというのは、それは多数の横暴ですよ。民主政治である以上、少数の意見を尊重するということが必要なんで、ただ單に意見を聽いて置いて、あとは数で以て押して行くというのでは多数の横暴ですよ。
#31
○矢野酉雄君 それは同じ論理の立場からその主張を向うがすれば、少数党の横暴という論理と何ら変りはないので、それはあなただけの独断です。
#32
○板野勝次君 お許し願いたいと言つて懇請しておるのですよ。
#33
○矢野酉雄君 共産党の態度は全く諒としますが、無所属懇談会の態度は諒としません。
#34
○堀眞琴君 私も別に数を無視して主張しておるわけじやないのです。皆さんの御了解を願つて、是非一人我々の方からも出すことを御承認願いたいということを申上げておるのです。
#35
○奥むめお君 私も、婦人の立場から優先的に取上げなければならんことが多いと思いますから、婦人の委員を全体から一人出して頂くよう御承認願いたいと思います。
#36
○小川久義君 それでは一つ数を割り出して貰つて、その上で御相談しては如何ですか。
#37
○理事(川村松助君) 一應そういたしましよう。
#38
○岡元義人君 数は今分らんですか。
#39
○矢野酉雄君 決めたらいい、直ぐ分るなら……。
#40
○事務總長(小林次郎君) 議員が大体二百五十人でありますから、五十人に一人出せるわけであります。緑風会が七十七人ですから一人出して二十七残る、無所属は十七人でありますから……ちよつと二十七に十七じや、どうも二十七の方が強いでしような。
#41
○堀眞琴君 そこのところを……我々は労働者階級と非常に深い関係があるのです。この社会保障制度は労働者階級や農民の問題でして、それで是非その点御了解を願いたいと思います。まあ緑風会は多数を持つておられるので、こういう場合人数を出せるのですが、その辺をお讓りを願つて何とか御考慮を願いたい、これは私の方からお願いしておるのです。
#42
○小川久義君 数字的に申上げると足らんところが多いので、できるだけ各会派に一人ずつお願いしたい。その少い方は共産党、新政クラブ、無所属懇談会、それから諸派に属しない人もありますし、その数を寄せると大体一人当りの勘定になりますが、その小会派を代表して是非一人お加え願いたい。
#43
○參事(河野義克君) 今純然たる算術計算だけのことを御参考までに申上げますれば、緑風会はパーセンテージが一・五二、民自党は丁度一、民主党は〇・八四、それから社会党は〇・八、無所属懇談会は〇・三四、新政クラブは〇・一四、共産党〇・一二、諸派及び純無が〇・一になります。それでまあ四捨五入して民自党が一、民主党が一、社会党一が仮りに認められるとすれば、あと一つをただ算術的に言えば緑風会の〇・五二は無所属懇談会の〇・三四よりはやや多い、こういう恰好になります。
#44
○板野勝次君 今のそれを無所属懇談会にやつて貰うにしても、無所属懇談会と諸派合計して一名ということにして貰うわけには行きませんか。
#45
○參事(河野義克君) そのことは議院運営委員の各位がお決めになるのでありまして、仮に計算だけを申上げますと、無所属懇談会と新政クラブ、共産党を合せますと丁度〇・六になりまして、緑風会の〇・五二よりはちよつと多くなります。
#46
○板野勝次君 それは新政クラブ、共産党と無所属懇談会と一把一からげにして一名ということに……。
#47
○堀眞琴君 是非それを一つお願いしたい。
#48
○矢野酉雄君 新政クラブと共産党の政治的性格は本質的に違つているものであるし、油と水を混合して数だけを主張するのは、それは一つの何か便宜主議で、数を一つ取ろうとするための理屈を付けるという意味においては、それは付けられないこともないでしようけれども、殆んどそういうことをした前例は一回もない。それは無理して緑風会が数が多いからこちらの方に横取りするというのではなくして、成るべくならば按分比例を原則としてやる以上はそれを原則として、何かそこに非常な不都合なことが発生するならともかく、そうでない限りにおいてはやはり幾つかそのとき便宜のために何かの理屈をそこに作り出すというようなのはいけないと私は思います。殊に内輪の話をすれば、在外同胞の問題、未復員者の問題、これは実に大きい社会保障問題で、現に我々は或る種の立法さえも計画中であつて、その方面からしてもこの委員は是非入れて頂きたいし、又今厚生の立場から言つても、緑風会には厚生の非常なる熱心な人々が男女の議員を通じておられるわけですから、私は当り前の数で行けば当然緑風会が二人だけは割当を受くべきでありますから、無理にこのときばかりを是非讓らなければならんというようなことに対しては決よく承服するわけには行かないのであります。
#49
○堀眞琴君 只今矢野君の御意見もありますが、無所属懇談会、新政クラブと共産党を入れますと〇・六になります。緑風会は〇・五二なんです。パーセンテージが少し多いのです。これに対して矢野さんは無所属懇談会、新政クラブ、共産党は主義主張が違う、こういうお話のようですが、この社会保障制度に関する限りでは、必ずしも私は新政クラブも、我々の方も、共産党の方も主義主張は変りあるまいと思うのです。若し主義主張が変るということをそれでも強く主張されるならば、緑風会は一人一党主義なのですね。正直に申上げるとあそこに一貫した主義主張があるかということになると、僕らは少しどうかと思う。率直に申上げますと……そうなりますと主義主張というような問題よりもやはり政治的根拠と申しますか、共産党、無所属懇談会、新政クラブは労働者の方に支持者がある。我々としても非常に労働問題に対しては関心を持つておる。緑風会の厚生委員会に專門家が多いということですが、我々の方でも社会保障制度については相当の研究者や権威者がおるのですから、そういう点を御勘案願つて我々の方に一名、各小会派を通じまして一名だけ是非お讓りを願いたい。これは是非お願いいたします。
#50
○矢野酉雄君 今の理屈を私は承了しません。殊に緑風会に対するところの政治的批判は御自由であつて、それは無所属懇談会にどれだけ政治的結社を持つておるか、御趣旨がお届きになつておるか知らんが、それらの論理的論戰をやろうという氣持はさらさらないのであつて、初めからお理屈を以て臨んでおるから、僕としては理屈が通らないと思います。無所属懇談会こそ一人一党主議であると思うと私は拜見しておる。このとき強烈な政治的團結力を持つておるから、こういうふうにして貰いたいというお理屈は承服できません。
#51
○堀眞琴君 私は論爭するわけじやないのです。ただ無所属懇談会にしても、共産党にしても、新政クラブにしても非常に労働問題、殊に社会保障制度の問題について深い関心を持つておる我々としては、是非この問題について我々の側から委員を出して頂きたい、こう思うのでお願いしておるのであつて、論爭は別に他の場所でやつてもいいと思います。この問題は預ります。是非数の問題だけはお願いしたいと思います。
#52
○矢野酉雄君 実際は七、三とか、或いは六、四とかいう問題を五分々々にして行くために無所属懇談会というものは非常に御努力しておるか知らんが、緑風会としてもこの問題については努力したのです。殊に在外同胞引揚問題に関する我々緑風会の所属議員は非常に努力した。どれだけ無所属懇談会の議員がおやりになつたか。実際において一つも拜見していない。結果だけを取られるというようなことは、あらゆる僕は論理的立場からいつても、道義的立場からいつても余り快しとしない。何か特別なそういうような約束の下に、この問題だけは特別の標準を以て人員を割当てるというようなことを前以て話合いでもあれば……そういうようなことは殆んど未だ曾て前例としてありません。
#53
○板野勝次君 ちよつとその点で……前の選挙管理委員会の問題なんかでやはり諸派が一緒になつて下さつたという例があるのです。今度に限つてやつているわけではないのです。こういう性格と、今堀君が言つたと同じように、社会保障制度の問題だつたら三派の意見が食違つてどうということはないと思うのです。
#54
○矢野酉雄君 これは僕は岡部、岡元、奥四人の委員が出ておりますが、相当これに対しては緑風会は関心を持つて、そうして衆議院に対しても参議院を代表しているという意味ではなくて、裏面においても相当の是なりと信ずる方法で折衝を試みたというくらいでありますから、私はここで緑風会を無所属懇談会の御意見通り同調せしめるために意思表示をするということは一應差控えて、緑風園に持つて帰つて御相談したいと思いますので、それを保留して置きたいと思います。
#55
○理事(川村松助君) 第四の社会保障制度審議会の委員の数につきましては、各会派で一應お持ち帰りになつて御相談願うことにいたしましよう。
#56
○原虎一君 私は別にこれに異議はありませんけれども、今矢野さんの言うように、緑風会は努力したのだから容れられないというような理屈になつて來ると、裏面的にどれ程努力をされたか知りませんが、私の方でも相当努力しているのです。だからそういうこの運営委員会で努力したから簡單に讓れないということでは我々は黙つていられないということになる。そういうことでなしに、そういう意味でなしに、今日初めてできたことであつて、各会派としても讓る、讓らんというようなことをちよつとこの運営委員会では、今日初めて出たことでありますから、そういう意味で延ばすということならば、賛成でございますけれども……。
#57
○理事(川村松助君) どうでしようか、今の原さんの御意見には……。
#58
○矢野酉雄君 今のにちよつと弁明して置きます。私の申上げたのは、余計努力したということを一つも言つていません。原さんが私の主張をそう解釈されたのは、私の申上げた言葉が足らなかつたかも知れませんが、そういう意味で申上げたのではありません。両院の数から來て当然二つに割当てるべきであるというその論理の上に立つての二人の間の話が進んでおつたので一應申上げたのでありますから、努力したのは当然おれの方にやれというような、それを主要なる原因として申上げていないということだけをはつきり申上げて置きます。
   〔「進行」と呼ぶ者あり〕
#59
○理事(川村松助君) それではこの件はこの程度に止めて置きます。
  ―――――――――――――
#60
○理事(川村松助君) それでは第五に移ります。職員任用の承認の件。
#61
○參事(近藤英明君) 本日御承認を願います件は三件ございます。第一は、一番目に刷つてございます予算委員会の專門員が予算委員会から御推薦になつております。華山親義君につきましては、履歴につきましてはここに略歴が刷つてございますが、内閣統計局、大東亞省、大使館参事官等を歴任されたそうであります。昭和十八年四月に高等官二等になつておられます。從つて一級官たるの資格はあります。それから人事院の審査承認も得ておられます。公職適否審査委員会の審査も通つております。それから第二は、湯本次郎、これは予算委員会の調査員に推薦されております。これは本院速記練習所を卒業し、中央大学の法学部を卒業して、貴族院の速記技手であります。引続き参議院になりましてから、記録部飜訳課で事務を執つております。先般の参事任用試驗の際に筆記試驗には合格しております。これも人事院の審査と承認並びに公職適否審査委員会の審査を得ております。それから次に、第三番目の吉岡健二君。これは内閣委員会から推薦になつておりますが、これは大阪商科大学を卒業し、王子製紙、住友金属工業、文部省嘱託、それから東京市政調査会、地方財政委員会の事務局嘱託となつて、現に地方財政委員会の調査員として二級待遇の事務を執つております。これも人事院の承認並びに公職適否審査委員会の審査を得ております。以上三件でございます。
#62
○理事(川村松助君) 只今お諮りしました三件は、一人々々について審議しましようか。
#63
○矢野酉雄君 それがいいですね。
#64
○理事(川村松助君) それではまず華山氏から御審議願います。
#65
○板野勝次君 これは推薦としてありますが、これは推薦者は誰なんですか。
#66
○參事(近藤英明君) 推薦権は常任委員長にございます。委員長にございますが、委員長は委員会の理事と御相談の上必ず御提出になることになつております。法規的に申しますならば、委員長が推薦権をお持ちになつております。
#67
○理事(川村松助君) 何か華山氏について御意見がございましたなら御発言願います。
#68
○矢野酉雄君 ちよつと伺いたいんですが、ここに使うのは、なんですか、興亞院とか、大東亞省とか、追放されたような省に勤めておられた諸君が非常に多いが、これは全部今お話の通りどこから見ても間違いのない人ばかりですね。三人共……。
#69
○參事(近藤英明君) 只今の点は全然間違いございません。その資格の方は……。
#70
○矢野酉雄君 それだつたら、私は予算委員会の委員長及びその委員会の会議の意というものを体して、こちらで專門的の調査をなすつて、そうして正式の手続を経てありますので、華山君は全然見たこともありませんし、話も聞いておりませんけれども、私は承認することに異議はありません。
#71
○岡元義人君 経歴が簡單に書いてあるのですが、華山さんは北京の総領事だと思うのですが、ただ参事官と書いてある。
#72
○參事(近藤英明君) 参事官でございます。
#73
○岡元義人君 総領事なんですね。北京の……。
#74
○板野勝次君 そういう点で今の矢野委員が言われたのと同感なんで、随分私なんかこれを氣を付けて見ておるわけじやないですけれども、どうもこういう今矢野君の言われたような経歴の人が非常に多く、この履歴を見た記憶が多いのです。何かどうもこう一連の意図が必ずしもあるわけではないのでしようけれども、どうも妙に思うのですがね。
#75
○參事(近藤英明君) 只今の岡元さんの御質問から先お答えいたします。華山君は大使館参事官であつて、総領事は兼任でございます。中華民國在勤になつております。北京在勤ということになつております。それからどういう方向かということにつきましては、これは委員長の御推薦のお氣持の筋は如何とも……これは各委員長から皆出て参りますので、事務当局としては御返事いたすことは御遠慮させて頂きます。
#76
○板野勝次君 ただ從來もこういう経歴の会が多いということをお氣付きでしよう。
#77
○參事(近藤英明君) 今まで必ずしもそうでないと思います。民間から來た人もございますし、いろいろございますので、どうも私さような氣持はいたしておりませんですが。
#78
○板野勝次君 こういうことを一遍調べて貰いたいと思います。
#79
○矢野酉雄君 採用異議なし。
#80
○理事(川村松助君) それでは華山氏は御賛成と認めます。湯本次郎君。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#81
○理事(川村松助君) 湯本氏承認。吉岡健二君、御異議ございませんか。
   〔「異議ない」と呼ぶ者あり〕
#82
○理事(川村松助君) では承認に決します。
  ―――――――――――――
#83
○理事(川村松助君) 第一に戻ります。議員と日本学術会議会員との兼職に関する件。
#84
○事務總長(小林次郎君) 本件に関しましては、去る二月九日の運営委員会で、私から大体日本学術会議会員というものの性格を申上げまして、各派にお持ち帰りになつて御研究願いたいということを申上げて置きました。当時政府の考えもまだ決まつておりませんでしたが、その後人事院では、これを公務員ということに決定をいたしました。今般政府から兼ねてよろしいという承認を與えて貰いたいと言つて参りました。尚、学術会議の会長の亀山という人から、それに関してはやり兼ねることを承認して貰いたいという陳情が出ております。それらのことに関しまして、丁度増田官房長官が見えておりますから、性格等について詳細なる御説明があろうと思います。
#85
○政府委員(増田甲子七君) 学術会議は御承知の通り法律に基くものでございまして、而も選挙によつて学術会議の会員に選ばれるわけであります。今回この決議を皆樣に求めておるゆえんのものは、こういうような会員というものは、國会の決議がなかつたならば参議院議員を兼ねることができない。國会議員は兼ねることができないということになつておるためにお願いしたわけであります。それから衆議院と参議院とはこの点少し法規が違いまして、衆議院議員選挙法に、公務員は立候補せんとする場合は辞職しなければいけない。参議院の方の選挙法にはそういうことはないそうでございまするが、先立つてできました特例でそういうことになつております。この特例自身はまだ今選挙法改正委員会において再檢討の対象になつておる事実がございますことを謹んで皆樣に御報告申上げます。衆議院の方で学術会議の会員に選ばれた人が立候補せんとするときに、学術会議の会員を辞職した方もあるのでありまして、殊に参議院の選挙が行われたのは一昨年でございまして、昨年の選挙で以てこの学術会議の会員に選ばれた次第でありまして、こちらの選挙法にもそういう規定がございませんし、又選挙の時期も違つております。かたがた結局國会法の関係で、國会で決議をされれば高瀬さん、堀さん、羽仁さん、田中さんは学術会議の会員を兼ねることができる次第であります。以上私の所見を申述べます。
#86
○矢野酉雄君 政府はどういうふうに思うか、それはどうでもいいんですが、兼務さして呉れというのですか、そういうことは全然関係がないのですか。政府としての態度はどうですか、参考までに一つ。
#87
○政府委員(増田甲子七君) 政府は相成るべくは、これらの参議院の議員の方々に会員を兼ねることを決議して下されば幸甚であると、こう思つておる次第であります。
#88
○矢野酉雄君 人事院では兼ねさせないうよな解釈をしておるんでしよう。
#89
○政府委員(増田甲子七君) 学術会議の会員が公務員であるかどうかという解釈を求めたわけであります。公務員でなければ、そのまま決議を経ずに兼るねという、当然そういう職務を併せ担当し得るわけであります。そこで公務員ということになりますと、衆議院の方では立候補のときは辞職せねばならんし、それから辞職した後に学術会議の会員に選挙されれば、参議院と同樣に國会の決議が要ります。それから参議院は今申した通り立候補の際は別に辞職しなければならんので、結局決議が要るということになつただけです。
#90
○堀眞琴君 私も学術会議の会員の一人なのでありますが、公務員として一般職ではなくて特別職ということに決まつたのでありまして、学術会議におきましても、議員との兼職の問題について特別委員会を設けましていろいろ檢討したのであります。併し人事院の方で特別職の公務員ということが決まりましたので、学術会議においても、学術会議の会長の名前を以て両院に承認を求めるという形式を取るということになりまして、政府側と両院議長の方に申入をしておる筈であります。只今官房長官からお話がありましたように、我々学術会議会員としては是非兼職を認めて頂きたいと思います。というのは、公務員ではありますが、一般行政職の職員とは違いまして、会合もそうたびたびあるわけではなく、定期的な会合は一年に二回、大体三日間ぐらいの予定で行われることになつております。そうしてその機関の性質というのは、御承知のように諮問機関でございまして、学術上の最高の機関ではありますが、総理大臣の諮問に答え、勧告を行うというような職能を持つておるのであります。行政職員でないということ、それからそう時間の拘束も受けないというときと、それからもう一つ、これは私の私見でありますが、学術会議の会員というのは、とにかく現在においては日本の学界の代表者と申上げてもよろしいかと思うのでありますが、そういうような方々が成るべく両院に入つて來て頂くことは、私は両院を高めるという意味においても非常に必要だと思うので、これは私の單なる私見でありますが、ともかくそういう一般行政職でない、時間の拘束も余りないということ、そういうようなことからして是非兼職を認めて頂きたいと、こう思います。
#91
○理事(川村松助君) 他に御意見ありませんか。大体兼職御承認のような空氣ですが、如何でございましよう。
#92
○矢野酉雄君 私はいろいろ懇談的に諮つて見たら、殆んど承認する会派はないのです。それで緑風会でもどうしようかと思つておりますが。
#93
○理事(川村松助君) それではこれも一應会派へ持つて行つて、改めて御相談願いますか……それでは各会派とも一應お持ち帰りの上で御協議願います。
#94
○堀眞琴君 そのことに私も賛成しますが、是非皆樣にお帰りになつてから、学術会議の会員というものが、議員の職務を遂行する上に支障を來すものでないということを御了解願つて、皆樣にお傳えを願いたいと、こう私希望を申上げたいと思います。
  ―――――――――――――
#95
○理事(川村松助君) それからもう一つ事務総長から……。
#96
○事務總長(小林次郎君) もう一件附加えて御審査願いたいのでありますが、昨日の運営委員会は阿波丸の問題に関しまして秘密会を開きました。速記は取つておつたのでございますが、これを公表するかどうかということを、昨日実は伺い漏らしたのでございます。これはプロセスにおいては秘密にすべきものでございましたけれども、もう決まつた以上は公表されても差支ないと思いますが、公表されることに……。
  「公表すべし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
#97
○理事(川村松助君) では公表すべしと決定いたします。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#98
○理事(川村松助君) 有難うございました。それでは散会いたします。
   午後二時二十九分散会
 出席者は左の通り。
   理事
           原  虎一君
           川村 松助君
           大隈 信幸君
   委員
           城  義臣君
           寺尾  豊君
           鈴木 順一君
           平野善治郎君
           奥 むめお君
           岡部  常君
           岡元 義人君
           矢野 酉雄君
           板野 勝次君
           堀  眞琴君
           小川 久義君
  ―――――――――――――
   副議長     松嶋 喜作君
  ―――――――――――――
  政府委員
   内閣官房長官  増田甲子七君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
ソース: 国立国会図書館
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