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1949/05/16 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第31号
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1949/05/16 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第31号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第31号
昭和二十四年五月十六日(月曜日)
   午前九時五十分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
五月十三日(金曜日)委員村上義一君
辞につき、その補欠として藤井丙午君
を議長において選定した。
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○前委員長辞任の挨拶
○議院運営小委員の補欠選任の件
○会期延長に関する交渉経過報告の件
○スポーツ振興に関する決議案、未亡
 人並びに戰歿者遺族の福祉に関する
 決議案、簡易生命保險及び郵便年金
 積立金の運用に関する決議案及び通
 信事業復興促進に関する決議案の委
 員会審査省畧要求の件
○請暇の取扱いに関する件
○議院の運営に関する件
○過度経済力集中排除法に基き、東京
 芝浦電氣株式会社の再編成に関する
 緊急質問及び僞造需用者割当証明書
 に関する緊急質問の件
○請願及び陳情の審査状況に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(梅原眞隆君) それではこれから運営委員会を開きます。最初にちよつとお諮りをいたしますが、小委員の補欠と前委員長の御挨拶をして頂きたいと思います。
#3
○委員外議員(村上義一君) 私運営委員長を拜命しておりまする間、議長又委員各位を初めといたしまして事務当局から一方ならざる御支援又御援助をかたじけのういたしまして、今日に至りましたことは、衷心から感謝しておる次第であります。この機会に厚くお礼を申上げます。尚最近とかく健康が優れなかつたために、この重要なポストを受けておりながら、皆樣に非常な御迷惑を相かけまして、まことに申し訳ないと考えておる次第であります。心から皆樣にお詑びを申上げる次第であります。大変貴重な時間を拜借いたしまして……(拍手)
  ―――――――――――――
#4
○委員長(梅原眞隆君) それでは小委員のことをお諮り申上げます。
#5
○参事(河野義克君) 今回梅原さんが小委員を辞任されましたのでありますが、後任として緑風会としても藤井丙午さんを推薦して來られておりますので、お諮りを願いたいと思います。
#6
○委員長(梅原眞隆君) 運営委員の小委員に藤井丙午君を緑風会から推薦しておりますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○委員長(梅原眞隆君) 御異議ないと認めます。
#8
○委員長(梅原眞隆君) それから会期のことについて議長からお話があります。
#9
○議長(松平恒雄君) ちよつと御報告を申上げますが、この前の運営委員会におきまして会期の延長を参議院としては七日間とするということが決りましたので、その日直ちに私事総務長と衆議院議長に会いまして、詳しく参議院の運営委員会の本問題に関する審議の状況も話しまして、そうして今の決定について、できるだけそのまま承諾をして貰いたいということの希望も申入れて置きました。衆議院議長は衆議院のそれまでの、本問題に対してとつた態度を話しましたけれども、併し参議院の運営委員会の樣子も十分に了承して、自分としては御尤もと思うから尚、運営委員会によく相談をしてから返事をするということでございました。それから運営委員会において、参議院の案を承知され、そうして本会議においても通過いたしましたことは、すでに御承知の通りと思います。それだけちよつと申上げて置きます。
  ―――――――――――――
#10
○委員長(梅原眞隆君) 委員会の審査省畧要求が四件ありますが、一つお諮りいたします。
#11
○参事(寺光忠君) 順次申上げます。スポーツの振興に関する決議案が出ております。これは小林勝馬君外十四五名の方の発議でございます。これらは後程案文をお読みいたします。もう一件は、未亡人並びに戰歿者遺族の福祉に関する決議案でございまして、これは山下義信君外十数名の方から出ております。それから簡易生命保險及び郵便年金積立金の運用に関する決議案、それに通信事業復興促進に関する決議案、以上四件であります。
  スポーの振興に関する決議案
 スポーツの振興は、新日本を建設する國民の健全な氣力と体力とを養成し、且つ、國際市民としての教養と品格とを高めるために欠くことのできない緊要事である。
 今般、國際オリンピツク実行委員会が、各國際競技團体に対して、日本の各競技團体の復帰を勧告し、日本のオリムピツク大会参加えの端緒をひらいたことは、スポーツ振興のため誠に喜ぶべきことであつて、われらは、ここに、國民を代表して深甚な感謝の意を捧げるものである。
 政府は、この機会に、スポーツの民主的運営について具体的方針を樹て、その育成振興のため適切な方途を講ずべきである。
 右決議する。
  未亡人並びに戰歿者遺族の福祉に関する決議案
 夫を失つた婦人は所謂未亡人と呼ばれ、封建的因襲のままに社会的冷遇をうけ、か弱き女手にいたいけな子供や老人を背負い、社会混乱の過中に漂流し、或はいばらの道に難行し、その生活苦を原因とする悲惨事件は、近時一層の深刻さを加えているが、これが福祉に関する施策は皆無に等しい。
 又一家の主柱を失い、人生の光明を失つた所謂戰歿遺族の多くは、精神的にも物資的にも、その窮状は看るに忍びざる状況にあることは、まことに重大なる社会問題である。
 戰歿者の多くは、志願して戰爭に出たものではなく、軍國主義時代の徴兵制度により、総動員されてその犠牲となつたものである。
 しかして最も平本を愛し最も戰爭を呪うものがこの遺族であるのに、民主的平和國家の現実は、これを差別的に冷遇し、或は社会的虐遇のままに放置している実状にあることは、國政上遺憾である。
 よつて政府は改めてここに右の二大問題の事実を深く認識すると共に速かに左の各項に関する施策を樹立しその結果を次期國会において本院に報告すべきである。
   記
一、社会保障制度の確立を促進すると共に社会福祉施策の強化特に公共扶助の制度を拡充して生活保護の基準を引上げ、これが活用を計り、その適切、公平なる遂行をなすこと。
二、未亡人の擁する子女の育英に関しては現行制度を拡充して特別の施策をなすこと。
三、遺族年金又は弔慰金を支給すること。
四、生業扶助制度及び生業資金制度を拡充し、その適切な活用を図ること。
五、母子福祉事業特に授産事業、母子福祉施設等の拡充強化を図ること。
六、戰歿者に対する葬儀その他の慰霊行事については一般文民同樣の取扱とすること。
七、課税の減免、農地の解放、作物供出、職業の安定等の問題に関して、未亡人家庭の特殊事情を充分参酌して、適切なる施策を行うこと。
  右決裁する。
  簡易生命保險及び郵便年金積立金の運用に関する決議案
 簡易生命保險及び郵便年金積立金の運用は、両事業の創始以來、その本質に鑑み、資金の地方還元、加入者の福利増進を第一義として事業経営主体たる逓信省によつて行われて來たのである。然るに現在本積立金は大部分大藏省預金部資金に編入運用されているために、事業の円滑な運営を阻害し、又地方公共團体等にあつては低利資金の融通を受けるに多大の不便を感じ、地方財政の運営に円滑を欠いている状況であつて、本積立金の事業経営主体による運用再開の要望は全國的に頗る切なるものがある。
 本院では第二回國会及び第三回國会において右の趣旨による両積立金運用再開に関する請願の願意を妥当と認めてこれを採択し、政府は速かにこれが実現に努力すべきものとの意見を附して内閣に送付したのであるが、未だにその実現をみていないことはまことに遺憾である。
 政府は急速に適当の措置を講じて本積立金の運用方式を本來の姿に復すべきである。
  右決議する。
  通信事業復興促進に関する決議案
 わが國の通信事業は終戰以來政府がしばしば言明したにも拘らず、戰災による復旧は捗々しく進まず、現施設もその機能を充分に発揮していない。ために、安全、確実、迅速をモツトーとする通信のサービスは未だ恢復されていない。
 國民はこの現状に対して、甚だ不満を認めて、早急に、その責務を達成するために、所要の資金、資材及び要員の面において、格段の措置を講ずると共に、会計、給與、経費使用等運営の全般に亙つて企業経営的体制を整備し、管理機構を簡素化して、現業の充実強化を図る等、要員配置の適正と事務能率の増進を期するの要がある。また各種施設の企画運営に当つては、飽くまでも実情に即した方策を重点的に行い、以て本事業の急速な復旧を計り、生産経営活動及び文化生活の基盤であり、我が國復興の先駆たるべき使命達成に格段の努力を傾注すべきである。
 政府は右についての方針及び具体的施策の大綱を速かに本院に報告することを要求する。
  右決議する。
以上四件の委員会審査省畧要求をお諮りするわけでございますが、そのうち後の二件、簡易生命保險及び郵便年金積立金の運用に関する決議案と通信事業復興促進に関する決議案、後の二件につきましては本日の本会議でなく、この次の本会議にしたいという、こういう御要求が附いていることを附言いたして置きます。
#12
○委員長(梅原眞隆君) 今お聞きの通りでありますが、四つのこの決議案の審査省畧の要求を、如何ように取計らいますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○委員長(梅原眞隆君) それでは省畧いたします。
#14
○矢野酉雄君 スポーツ振興の決議案は、今日の本会議でなく次の本会議に延期して貰いたい。
#15
○委員長(梅原眞隆君) それではまだお諮り申上げることがありますが、会議の都合もありますので、暫く休憩したいと思いますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩いたします。
   午前十時二分休憩
   ―――――・―――――
   午後三時三十二分開会
#17
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩前に引続き会議を開きます。最初に請暇の願いが出ておりますが、これを一つ御相談を願いたい。
#18
○参事(寺光忠君) 先般当委員会の御決定によりまして、長期に亙つて無届でお休みになつております四人のお方に招状を発せられたのでありますが、これは四人とも今回請暇の願いをお出しになりました。理由はすべて病氣であります。そのうち橋上さんと西園寺さんは診断書は後日送るということで出ておりません。それから栗栖さんと平野さんについては診断書が出ております。つきましては、普通の場合につきましては、請暇の願いが出ますと、当委員会にかけないで、本議会に眞直ぐにかけることになつておりますが、今回は問題がありましたので、一應この次の本会議にかけますから事前にこういう結末になつておるということを御報告申上げて置きます。
#19
○門屋盛一君 橋上さんのは向うから送つて來るので遅れると思う。脳溢血でずつと寝ておりますから……。既に診断書がついておれば問題がないようでありますが、平野さんについては相当色々な話があります。診断書がついてくればこれは仕方がないのですな。
#20
○参事(寺光忠君) 只今の御発言について……。診断書は平野さんは慢性胃腸炎というので四月三日から向後二ケ月間の安靜加養を要する、こういうのでございまして、診断書は四月三日のものであります。
#21
○門屋盛一君 それは平野さんの裁判とか色々な事件で動きよるのだから実際の樣子が分らない。それは会期中ですね、請暇は……
#22
○参事(寺光忠君) そうです。
#23
○門屋盛一君 本会期はそれでよいじやございませんか。
#24
○中村正雄君 本会期はそれで仕方がないと思う。
#25
○門屋盛一君 本会期はしようがないから、來期は直ぐ処置をとる。そうでなければこの立直しができない。
#26
○委員長(梅原眞隆君) それではこの件は御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○委員長(梅原眞隆君) 左樣に決定いたします。
  ―――――――――――――
#28
○事務総長(小林次郎君) 学校教育法の一部を改正する法律案について衆議院の方が修正をして回付をして参りました。そのことについて……
#29
○参事(寺光忠君) こちらから衆議院に送りましたところ、只今本会議で恐らく今頃は可決しておるかと思いますが、修正議決いたしました。それは、学校教育法の一部改正案の中に「医学又は歯学の学部を置く大学に入学することのできる者」とございますのを「大学に入学し医学又は歯学を履修することのできる者」こういうふうに字句の修正をいたしました。これは字句の修正の程度のものであるらしゆうございます。御承知の通り回付案は委員会に付託いたしませんので、この次の本会議に直ちに上程して御同意になるかならんか、それは別としてこの次の本会議に載せるということをお諮りいたします。文部委員長に聽きましたところが、委員会では異議ないということであります。
#30
○藤田芳雄君 文部委員会では向うの修正通りに同意するということであります。
  ―――――――――――――
#31
○委員長(梅原眞隆君) 緊急質問の点についてお諮りいたします。この前に無所属懇談会の栗山さんと今度池田さんから緊急質問が出て來たのであります。この緊急質問の取扱い方に関してこの前から御相談をしておりましたが、これを如何ように処理をいたしますか。
#32
○門屋盛一君 あれはまだ決らないのか。
#33
○石坂豊一君 あれつきりになつておる。
#34
○藤田芳雄君 栗山君のは今少しよく調べて出せということでありました。問題になりましたのは、請願及び陳情の中にこれが出て來るのでないか、さうすれば緊急質問の必要がないじやないかということであります。調べたところが不幸にして、それが内閣委員会に廻つております。内閣委員会では事案が輻輳しておるので、その請願の審議が先ずできないであろう。ところが今期國会の会期を外してはこの案件はどうにもならん。この会期中にその件を確かめなければ、間に合わないことであるから、特に緊急質問の形で願いたい。こういう事情なんであります。その意味で一つ御了承を願いたい。
#35
○門屋盛一君 この前の大体の申合せは各会派でその緊急性を十分に檢討して議運に持つて來られた場合は、議運としても一應檢討して上程するか、しないかということの決定をするということであつたが、今問題になつておる栗山君のは、私の意見とすれば請願でやかましく願つて來ておる問題でありますから、こりは取上げた方がよいという意見であります。後はこれを取上げて日程にどういうふうに組むかということは、小委員会の議長の方に権限がありますから一應緊急質問は栗山君のは取上げた方がよい。
#36
○委員長(梅原眞隆君) 栗山君の緊急質問は解上げるということに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#37
○委員長(梅原眞隆君) 然らば取上げることにいたします。
#38
○参事(寺光忠君) もう一件無所属懇談会の池田恒男さんの緊急質問は一昨日でありましたか、偽造需用者割当証明に関する件の緊急質問というのであります。繊維製品の関する割当証明に関するもののようであります。詳しい内容は知りません。
#39
○藤田芳雄君 これは私実は会派としてどうするかということでありましたが、一應聽いたのですが、大阪方面は最もひどい、偽造の衣料切符が出ておる、それが本物と偽造の区別がつかない程のものが沢山出ておる。本物の割当が來ても既にそのものがなくなつておる。そういう有樣であるから配給することができない。その内面としては政府職員の中で、その偽造に荷担しておる者もあるというようなことから結局問題になるのは、正規の衣料切符を受けた者が何も受けられない結果になつておる。そこでその処理を政府として如何なる見通しを持つておるか。それが第一点、第二点としてそうした偽造が職員、部内に行われておるということについて何か行政上の欠陥があるのではないか。それらにつていの政府のこれに対する対策はどんなものであるか、これを緊急質問の形において國民の前に明かにして貰いたい。こういう趣旨であります。
#40
○委員長(梅原眞隆君) これは如何ようにいたしますか。
#41
○石坂豊一君 取上げられたらどうです。
#42
○委員長(梅原眞隆君) それでは取上げることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#43
○委員長(梅原眞隆君) 取上げることにいたします。
 明日は本会議を開かないでよろしゆうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#44
○参事(寺光忠君) お手許に請願、陳情審査状況一覽表をお廻しいたしました。請願及び陳情の審査状況はこういう結果になつておりますので、念の爲にお配りして置きます。
#45
○委員長(梅原眞隆君) こちらにはこの外別に案件はありませんが、皆さんの方でございませんでしてら閉会いたしたいと思いますがよろしうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(梅原眞隆君) それでは散会いたします。
   午後三時四十六分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     梅原 眞隆君
   理事
           川村 松助君
           城  義臣君
           大隈 信幸君
           高田  寛君
           矢野 酉雄君
   委員
           島   清君
           中村 正雄君
           石坂 豊一君
           寺尾  豊君
           中川 幸平君
           門屋 盛一君
           平野善治郎君
           宇都宮 登君
           奥 むめお君
           岡部  常君
           藤井 丙午君
           板野 勝次君
           千葉  信君
           藤田 芳雄君
           小川 久義君
  委員外議員
           村上 義一君
  ―――――――――――――
   議長      松平 恒雄君
   副議長     松嶋 喜作君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
ソース: 国立国会図書館
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