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1949/05/23 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第37号
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1949/05/23 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 議院運営委員会 第37号

#1
第005回国会 議院運営委員会 第37号
昭和二十四年五月二十三日(月曜日)
   午前十一時九分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
本日委員山下義信君辞任につき、その
補欠として中村正雄君を議長において
選定した。
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○回付案の取扱いに関する件
○議案の付託に関する件
○引揚同胞対策審議会設置法の一部を
 改正する法律案の委員会審査省略要
 求の件
○賠償撤去の中止に関する緊急質問の
 件
○議案の付託替に関する件
○理事の補欠選任の件
○議院運営小委員及び同予備員の辞任
 及び補欠の件
○新聞掲載の官房長官の談話に対する
 質問
○裁判官彈劾法の一部を改正する法律
 案(衆議院提出)
○國会法の一部を改正する法律案(衆
 議院提出)
○板谷順助君に対する懲罰動議に関す
 る件
○会期延長の件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(梅原眞隆君) それでは議院運営委員会を開きます。この回付案を一つ議題といたします。
#3
○參事(寺光忠君) お手許にちよつと簡單に件名だけ印刷したものを、お配りしたしたのでございますが、昨日衆議院から本院提出案に対しまして修正を加えて回付して参りした。件名は食料品配給公團法の一部を改正する法律案、優生保護法の一部を改正する法律案、両件でございます。修正の箇所につきましては、昨夜來たばかりでありまして、印刷が間に合い兼ねております。ただ念のため農林委員長及び厚生委員長に伺いましたところでございました。それだけ申上げて置きます。
#4
○門屋盛一君 両方共……。
#5
○參事(寺光忠君) さようでございます。
#6
○委員長(梅原眞隆君) これを如何ように取計いましようか、一つの回付案は……。
#7
○門屋盛一君 小委員会でいいでしよう。成るだけ大事な話をすることにして、簡單なことは……。
#8
○矢野酉雄君 これは同意するか、同意しないかを議院運営で決めとけばいいんじやないか。
#9
○委員長(梅原眞隆君) それでは小委員会に委せることにして御異議がございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(梅原眞隆君) 今日上程するということで御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  ―――――――――――――
#11
○委員長(梅原眞隆君) それでは次に議案の付託をお諮りいたします。
#12
○參事(寺光忠君) 議案の付託は二件でございまして、一件は裁判官彈劾法の一部を改正する法律案でございます。これは衆議院の議院運営委員長の提案になつて、衆議院提出案として本院に参つたのであります。それからもう一件は國会法の一部を改正する法律案、これも同じく衆議院の議院運営委員長の提案で、衆議院提出案として本院に参つたのであります。両件とも付託の場所といたしましては、議院運営委員会を適当と考えるのでございますが、右お諮りいたします。
#13
○矢野酉雄君 議院運営委員会に付託されてよいのじやありませんか。
#14
○中村正雄君 これは内容を見ると、國会法の一部を改正する法律案の方は議院運営委員会で間違いないと思いますが、裁判官彈劾法の一部を改正する法律案、これは内容を見ると議院のみと言えない。
#15
○參事(寺光忠君) 御参考までに申上げますが、裁判官彈劾法を作つたときにも議院運営の方でおやりになつてものではないかと思います。
#16
○中村正雄君 内容を一應どういうことを変更するのか伺いたい。
#17
○參事(寺光忠君) 第三條で今まで訴追委員会と單純に申しておりましたものを裁判官訴追委員会に改める第五條で訴追委員を裁判官訴追委員と改める。訴追委員及びその予備員が辞職しようとするときは訴追委員会を経由して衆議院の許可を受けなければならない。但し國会の閉会中は訴追委員会の委員長を経由して衆議院議長の許可を受ければよい。それから第十六條で裁判員及びその予備員が辞職しようとする場合の規定を置いております。その他若干の小さな修正があるようでございます。理由は裁判官彈劾法の運営の実積に鑑み彈劾裁判所及び訴追委員会の機構を拡充し罰則を強化する等、同法の一部を改正する必要がある。これがこの法律案を提出する理由である。こういうことになつております。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#18
○委員長(梅原眞隆君) それでは議院運営委員会に付託することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(梅原眞隆君) さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#20
○委員長(梅原眞隆君) 次に委員会の審査省略をお諮りいたします。
#21
○參事(寺光忠君) 次は引揚同胞対策審議会設置法の一部を改正する法律案、衆議院の方から院議を以てこの修正要求をつけて参つたのであります。これを認めるかどうかということであります。
#22
○岡元義人君 この引揚同胞対策審議会設置法というのは、昨年参議院で起案いたしまして、そうして衆議院から廻つて來たという形をとつて参つたのでありますが、一年間の期限が切れますので、更にこれを延期しようと、こういう法案だと思います。昨年の特別委員会において非常にこの問題については檢討を加えなければならん、成績はどれだけ挙つておるかということも考えなければならんかと思いますので、委員会で重要視しておつたのです。ところが委員会では何ら諮らずにこういうような方法で取られておりますので、これは是非委員会にかけて頂きたい、こういう何でありまするから是非お願いいたします。
#23
○矢野酉雄君 委員会の審査省略ということについて、省略されないようないろいろな研究すべき余地がありますから今岡元君の動議に賛成いたします。
#24
○門屋盛一君 本件を我々が善い惡いを言う前に、この法律案がこれは配付になつておるのですか、僕はいつも言つておるに拘らず判断を求める前に、議事の切迫した今日、なぜ法案の印刷物が手許に廻わしてないのか。
#25
○參事(寺光忠君) 最終日で間に合い兼ねますもので……。
#26
○門屋盛一君 最終日であるとか何とか言わずに、早く進めるようにがり版刷りでもいいから……、何だかんだからできんといつて委員会に廻わすものが名前だけじや何か分らない。
#27
○矢野酉雄君 なかなかこの嚴密なる御意見ですが、事務的の関係からいつて、つい最前來たのをそうできないでしようから、今お決めできなかつたら延ばしまよう。
   〔「それでよい」と呼ぶ者あり〕
#28
○參事(寺光忠君) それはすでに配付済になつておるそうであります。
#29
○門屋盛一君 これは時間的に延ばして中間省略でいいじやないか。
#30
○矢野酉雄君 審査省略の意見があるのだ、いろいろな意見がある。
#31
○門屋盛一君 そんないろいろな意見があるならばなぜ早く持つて來ないのだ。
#32
○矢野酉雄君 衆議院の方からで、しようがないから……。
#33
○門屋盛一君 こちらは何も出ていないのか。
#34
○矢野酉雄君 こちらはこの問題については審議会そのものの業績について、我々積極的にその業績を認めることは、余り有力な材料を持たないわけだから、一應それらの関係の責任者でも呼んで、業績の報告を聞いた上で態度を決定して行こうと思つておつたんだよ。
#35
○小林英三君 岡元君の御意見に賛成です。
#36
○藤田芳雄君 今の矢野さんのお話からこれは本院で作つた法案であつて一ケ年間の期限附であつて、そうするともう終りに近づいておるわけですから、本案を作られた当事者として当然関心を持つておられたことと思うのですが、それに対していま期限を延ばすか延ばさんかは今始つた問題でなくして、議員として今まで別に考えておらなかつたのですか。
#37
○岡元義人君 これは作るときに一年間ということが非常に問題になりまして、とに角一年間と決つてやつた、それが九月まで期限がある。それで相当議論があつて今まででき上らない、とにかく一年やつてみようじやないか、そういうことで予算も要ることですから、誠に我々としては良心的に申上げておるのです。
#38
○委員長(梅原眞隆君) それでは審査をするということにして承認をしないということで御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#39
○參事(寺光忠君) つきましては只今の決定によりまして、一應審査要求事件として本会議で上程し、本会議で否決せられて特別委員会で扱う。こういう形式をとつてよろしいか。
#40
○委員長(梅原眞隆君) 今のような取扱いで御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#41
○委員長(梅原眞隆君) ではそのようにいたします。
  ―――――――――――――
#42
○委員長(梅原眞隆君) 緊急質問に対してお諮りいたします。
#43
○參事(寺光忠君) 社会党の天田さんから緊急質問の要求が出ております。賠償撤去中止に関する緊急質問、これの取扱いについて……。
#44
○門屋盛一君 これは前例によつて承認して、日程上程その他のことは小委員会で御檢討願います。
#45
○委員長(梅原眞隆君) 今門屋君の言われた通りにして御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(梅原眞隆君) さように承認いたします。
  ―――――――――――――
#47
○委員長(梅原眞隆君) お諮りいたしますが、昨日から御協議になつております議案の付託替の件を、引続いて議題として御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#48
○委員長(梅原眞隆君) では、戰時中政府が買收した鉄道の讓渡に関する法律案の付託に関してお諮りいたします。
#49
○門屋盛一君 まだ討論も質疑も済んでおらないのですが、私は昨日から度々繰返して申します通り、昨日のことをいろいろ繰返しませんが、どう考えて見ても、これは戰時中の國家総動員法でやつたのではありません。やはり普通に運輸省と、私鉄会社との契約によつて買收されておるのであつて、國家総動員法でやつたのではないという、そういう意味もあるし、これは日本の交通業一般國民の利益に関係するところが大きい問題ですから、第一この会期の末期に、がたがたやることも面白くないし、結論において、財産を今処分するのではないという御説明がありましたけれども、この拂下げるという法律ができれば、拂下げることになるのですから、どうしても両方に関係があります。大藏委員会と、運輸委員会、両方に関係があるのですが、大藏委員会の主催としてやるということを、昨日通りに……。
#50
○島清君 昨日も大体は議論の落付先はこういつたようなところに落付くだろうという見通しの下で、そして和やかに明日結論を得ようというふうになつたと私は思うのです。只今門屋委員が言われた通り、さように御決定を願いたいと思います。
#51
○小林英三君 この問題は、すでに議長の権限におきまして、運輸委員会に付託されておりまして、運輸委員会といたしましては、すでに二日間に亘つて審議をやつておるものでございます。そうして今日大藏委員会におきましては、相当の議案を持つております。運輸委員会におきましては大体一つか決議案共に二つぐらいの議案しか持つていないというような状態でありまして、この際更に大藏委員会に付託するということは相当の時間を要すると思います。それで各常任委員会の現状を見ますると、この問題はいずれの委員会で、運輸委員会に廻すも、大藏委員会に廻すのも正しいとも考えられる。衆議院におきましては、運輸委員会に廻しておる。こういう客観的情勢から考えましても、すでに運輸委員会において、その審議を盡くしておる。こういう意味からいたしまして、私は運輸委員会に任したまま、そのまま進行するということが正しい。そういうふうに考えます。
#52
○門屋盛一君 そのもう任した申入れということが昨日から問題になつておるのであります。昨日から高田さんもいろいろ御話あつて高田さんは運輸委員会と大藏委員会と合同審査の申入れをしておるというので、大藏委員会の委員は未だその申入れを受けていない。申入れを受けておる、申入れを受けておらないというのならばどちらに任してもいいという立場のものである、議長の権限で付託を受けたところの運輸委員会がどちらかに関係もあるということははつきり分つておる、我々の方から議論が出る前に、運輸委員会自体が大藏委員会に合同審査を求めて愼重審議をやつておるものならば問題は起らないので、ところが二日も三日も審議をやつておるものを合同審査の要求もせずに、実際は質疑を終へ、採決に入る直前においてこの問題が出て來ておる、ここにどちらでもいいのだつたら衆議院でいかにお取扱になろうが、会期があるまいが、あろうが愼重審議すれば、そのものをどつちへ付記しても間違つた途でなく両方どつちの途でもよろしいのだつたら、私は眞直ぐの大藏委員会に付託されても運輸委員会は合同審査を要求しておる、運輸委員会の問題が出た前から、議案付託を大藏委員会というものを無視しお許しになつておる。運輸委員会の審議状況について、甚だ不可解に思つておるのは公聽会の計画が全然ない、本國会中に上げなければならんと、こういう運輸委員会としては議長が職権を以て付託したものであつても外の委員長の付託替えの要求が出て私は問題ないと思う。私は付託替えすべきものであると思います。
#53
○矢野酉雄君 私は議論をするというといろいろ出ますが、ずつと門屋さんの昨夜の御説明によると実際は殆んど大藏委員会の所管にすべきであつて、殆んど運輸委員会にこういう問題を付託したことが非常な見当違いであるかのごとき御主張として拜聽したわけであります。段々調べて見ますと、只今も昨日の御主張と違い、相当柔かいような表現であつて、
#54
○門屋盛一君 違つておりませんよ。
#55
○矢野酉雄君 いわゆる大藏委員会の所管としろ、又運輸委員会の所管とするに……。
#56
○門屋盛一君 僕がいうのではない、小林君のいうことを言つておるのです。
#57
○矢野酉雄君 委員長や緑風会から出ておる理事及び委員諸君のお話を承わるところによると、門屋さんのこの公の席場で御表明の正に採決に入らんというような情勢であるということは、私は遺憾ながら、そういうようにはお聞きをしておらんのであります。正に採決をしようとするというようなところの表現は恰も何ら大藏委員会の合同審査を考えず、実際これを軽視して單独に運輸委員会で横車を押すものであるというふうに私はその表現では解釈すべきであると考えるのであります。私はそういうふうには実は承わつておらんのであります。而してこの法律案の第一條から考えて見ましても、これは全文は省略するといたしましても、「もつて地方鉄道を強化して地方交通の利便を増進し、あわせて日本國有鉄道の財政の改善を図る」というのでありますから、この法律案に謳つてあるところの目的からするならば、專門交通の全國的立場から運輸委員会がこれを主管しても絶対にこれは見当違いであるという断定は下されないと思うのです。そうしてこの法律案は特に直ちに財政的処分をするところの法律案ではない。必ずそれが法律となつて施行せられた場合に、いよいよその法律に根拠して、そうして鉄道を財政的処分をしようという場合には、いわゆる運輸審議会にかけ、而してその審議会の決定したるところの價格は、更に國権の最高機関たる我が國会に(笑声)協賛を求めて來るのでありますから、國権の発動によつて十分これは檢討を加えることができるのであります。而して大藏委員会のみがこの問題を主管すべきであるというような論議を進めて行くならば、運輸委員会の権限と大藏委員会の権限との間に非常にそこに差等を認めた、その前提に立つての主張になろうと思うのです。私は昨日から申上げておるように、一旦そういうような予備審査を開始しておつて、而してより以上の円滑なる運営を図るために、運輸委員会は欣然として大藏委員会との合同審査会を開いて、そうして最も適切な結論を出すようにして行くことは民主的な運営であるというふうな考えの下に折角ここまでやつて來た以上は、これは新たに又ここで運営委員会においてその付託換えをするというふうにやれば、今度は又運輸委員会と大藏委員会の間にいろいろの摩擦を生ずることも事実上あり得ると思うのでありますから、そのままにしておいて、そうして大藏委員会との合同審査を図つて、その欠を補つて行くように進むことがもう今日差迫つた、日時も限定されておるところの場合においては、それが自然の運び方ではないかと私は思うのであります。門屋さんの御意見に対しては御賛同申上げることができません。(「異議あり」と呼ぶ者あり)
#58
○島清君 昨日は何か大藏委員会の方に付託換えになるという暗默の了解の下に、なごやかにやろうという折角緑風会を代表される矢野先生の御発言によりましてなごやかにやろうということになつておりましたが、矢野先生の今の御発言を承わると、昨日一晩議論を練られたような氣がする。それでここで議論を展開されるならば、今日なごやかにやろうという前提の下に、委員長並びに各委員に來て貰つて、御高見を拜聽したいということになつておつた筈である。(「その通り」と呼ぶ者あり)なごやかにやらないでここで議論を展開されるのならば、その前に各委員長、理事の諸君に來て貰つて、御高見を拜聽した上で御議論を展開して貰いたい。ここで喧々ごうごうと議論を展開しなければならんというならば又その後にしようじやないですか。さように委員長お諮り願いたい。
#59
○委員長(梅原眞隆君) ここに両委員長がおいでになつておりますから御意見を承わることにして御異議ございませんか。
#60
○矢野酉雄君 今ちよつと島君の御議論の中には僕の昨日の申上げた言葉、表現の仕方が足りなかつたかも知れませんけれども、非常に大きい声で、全く僕の主張したことと違つた御解釈で、それは御解釈は御自由でありますが、門屋さんが一つの堂々たる主張をなさつたが、その主張に対してはそのまま承服ができなかつたので、憲法に保障されておる私の発言の自由によつて申上げたのであります。(笑声)
#61
○島清君 只今矢野さんの議論には反駁したくなかつたので私は遠慮申上げておきますが、この法案が通過いたしまして、拂下げについて、國権の最高機関である國会にあなたは諮られるということを言つておられましたが、私は寡聞にいたしまして、私の知るところによりますと、これは法律が議会を通過いたしますと、もう行政処置によつて決定されると、私は承つておる。煙草だとか塩とかいうように、料金を値上げするというようなことは國会に懸らないということは私は寡聞にして聞いております。そこでそういうようなことが正しいかどうかということは両委員会の委員長、理事の諸君に御高見を拜聽したいという謙虚な氣持で私は申上げておるのです。
#62
○高田寛君 ちよつと今、私の昨日の御説明が足りなかつたので誤解があつたように思いますので、(「ちよつと待つて下さい、ちよつと待つて下さい」「発言中だ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)今島さんのお話のように、最初提案者の原案でありまして、ところが衆議院で修正可決されたものはこうなつております。運輸大臣は当該鉄道を讓渡することについては両院の同意を得なければならないと、こう修正可決してこちらに廻されて來ておるのであります。それですからこれは運輸大臣が自由に行政処分でやるのではなくして、一々どの鉄道を讓渡するかどうか、價格をどうするかということについては、その都度両院に同意を求めなければならないということは修正可決して参つておるのでありますから、御承知おき願います。
#63
○板野勝次君 今島君が両委員会の委員長、理事の諸先生の意向を聞きたいと言つておられるのですが、これを諮つて貰いたいと思うのです。そうしませんと、先程門屋委員が申しましたように、これがこういうふうに紛糾しておるにも拘わらず、運輸委員会が尚審議を続行し、依然として再三再四運輸委員会がこれを持つて行こうということになる。非常に我々疑惑を持たざるを得ない。そこで島君の今の動議を採択されて両委員会の委員長並びに理事の意見を一つ聞くようにお諮り願いたい。
#64
○委員長(梅原眞隆君) 島君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#65
○委員長(梅原眞隆君) 運輸委員長一つ。
#66
○委員外議員(板谷順助君) 私鉄の拂下げ問題につきましては、議長から運輸委員会に付託をされ、又私の信念においてこれは当然と信じて、実は一昨日この法案が衆議院から廻つて参りまして、一昨日と昨日の二日間この審議を続けたわけであります。ところで問題は、私今脇でいろいろ拜聽しておりましたが、大体この法案は御承知の通り、成る程國有財産ではありまするけれども、六月一日から公共企業体の公社組織に全部の財産が一時に移されるという形になりまするので、そこで問題は、ただ法案の上において戰時中に強制買收されたところの鉄道に対してしばしば請願が出ておりまして、殊に又政府の当局としては、或る程度赤字を埋める上において、これを拂下げをしたいというのでありまするけれども、これは別にどの線を行くかということは決つておるわけではありませんが、從つて又これがいろいろ……、この法案が可決をされましたその上において、運輸審議会の機関にこれを諮つて、更に又この問題の買收については、両院の同意を要するというようなことになつておるので、今差当つてこの國有財産の処分という程度ばかりじやない、事業と人がついて廻ることでありますから、私は運輸委員会において、或いは又大藏関係におきましても、國有財産の関係があるから合同審査するということについては、これは当然のように考えておりましたけれども、まだその運びに至つていないことは、甚だ遺憾に存ずる次第であります。從つて又昨日採決をするような情勢になつておりません。ということは、兎に角運輸委員会に付託されたる以上は、これは責任上質疑を続けることは当然であります。その質疑の中に大藏委員会の関係の問題が生じたのでありまして、昨日は質疑を一時打ち切りまして、本委員会の採決を待つております。こういう情勢になつております。決して昨日中に採決をするなんというような、そういう無謀の態度を取つておりませんことを、この際附け加えて置きたいと思います。
#67
○門屋盛一君 運輸委員長にちよつと質問をいたしたいと思います。今の御説明で何か修正されたようですが、鉄道公社法の施行と同時に、國有財産でなくなるような御説明のように伺いましたが……。
#68
○委員外議員(板谷順助君) そういうことは申しません。國有鉄道でありますけれども、公共企業体として兎に角從來の國有鉄道で持つておつた財産が、一時公社にそのまま引継がれる……。
#69
○門屋盛一君 そうすると、やはり國有財産たるには違いない……。
#70
○委員外議員(板谷順助君) それは間違いありません。
#71
○門屋盛一君 それからもう一つ、私が発言した審議を打ち切り採決の状況ということは、あなたの委員会の委員の方から聞いたので、決して根拠のないことではないが、委員長の言われる通りで私も了承いたします。
#72
○矢野酉雄君 それは公の席で門屋君が、昨日も本日も非常にその点を強調せられましたが、今委員長の発言によつて、門屋君が委員長の採決に入らんとしたというようなことは、ないということを御了承になつたのは、非常に私愉快に思います。
#73
○委員長(梅原眞隆君) 大藏委員長から御説明願います。
#74
○委員外議員(櫻内辰郎君) ちよつと申上げます。昨日私丁度大藏委員会を欠席しておりまして、その間に委員会が全会一致で、これは國の財産を動かすことであり、非常に財政の面に重大な影響を及ぼすところの案件であるから、当然大藏委員会に付託さるべきものである。こういうことを決議いたしたのであります。決議の経過等につきましては、只今理事の波多野君が見えておりますから波多野君から補足して頂きますが、そういう意味合で、國の財政に非常に影響を及ぼすところの案件であるから、國の財産を処分するという問題であるので、当然大藏委員会に付託さるべきである、こういう主張であります。ちよつと付け加えて波多野君から……。
#75
○委員外議員(波多野鼎君) 大藏委員の波多野であります。この鉄道の拂い下げの問題についての法案が出たということを、私共が知りましたのは一昨日の朝であります。一昨日の朝それを知りましたので、早速大藏委員会においてこの問題を取り上げてみたのです。要するに先程委員長が言われましたように、國有財産に関する問題であるが故に、当然大藏委員会の所管事項ではないかという議論が圧倒的、殆んど満場一致で、これは決定したことであります。そこで一昨日そういう決定に到達しまして、丁度櫻内委員長が公用でお留守でありましたので、委員長代理がこれを議長に申出でて、議長の手を通じて運営委員会に諮つて貰つて、そうして運輸委員会の方に話しを進めて貰いたいということを、正式に一昨日申出ておりました。当時は予備審査の段階にあつたときであります。ところが、この委員長代理と議長との間の連絡がうまく行かなかつた様子なのでございまして、そのために昨日正式に議長に改めて申出たというような経過になつております。私共が議長にも通じてない、運営委員会にも通じてないということを知りましたのは、昨日の午後でありまして、今にお話しがあるかと思つておりましたのに、まだお話しがないものですから尋ねたところが、そういう話しは聞いてないということで、大いに私共は面食らつたわけでありまして、そこで昨日正式に手続きを取り直したという関係になつていることを一つ御了承願います。尚この問題が何故大藏委員会の所管事項であるかということにつきましては、いろいろ私共の方で議論いたしましたが、要するに根拠とするところは、國会法竝びに参議院規則等によりまして、この國有財産の拂い下げという問題は、当然大藏省の所管であり、そうして大藏省の所管事項は大藏委員会が審議すべきものと決つておる関係上、これを我々の方の委員会に付託替えして貰いたいということであります。先程から聞いておりますると、この法律案はまだ具体的な拂下げの問題に触れてないというお話しでございますけれども、我々大藏委員会としましては、これこそは正に國有財産拂下げの基本法を作るものなのであります。基本法であります。後のことは大部分行政的な措置になつてしまう、基本法であるが故に、尚更重要だという意味で、大藏委員会に付託替えして貰いたいということを、議長に申出たわけであります。尚御質問がございますればお答えいたします。
#76
○矢野酉雄君 運輸委員会の理事の御意見を序いでにお伺いしたいと思います。
#77
○委員外議員(小野哲君) 私から、板谷委員長が即に御説明申上げましたのでございますが、更に補足的に見解を申述べまして御了解を得たいと存じます。この法律案は板谷委員長からお話しがございましたように、交通の政策的な見地からしまして、この際拂い下げをする途を開く意味におきましての、運輸大臣に対する一つの立法措置でございまして、運輸大臣はこれによりまして、具体的な措置を講じようとする場合におきましては、運輸省の機関であるところの運輸審議会に諮つて、その上で更に両議院の同意を得なければならない、かようなことに相成つております。而して、國有財産との関係の問題でございますが、勿論この問題につきましては、この拂下げの政策を実行いたします場合におきましては、機関車であるとか、或いは線路であるとか、或いは土地、建物等を拂下げすることになりますことは当然でございまして、從つてこの関係におきまして、政府においては勿論、我々國会におきましても國有財産の処分に関して、全然無関心であるというふうに態度を、私自身はとつて参つたのではございません。実は昨日この話しを伺いまして、甚だ私理事といたしまして、大藏委員会と運輸委員会との連絡を十分とらなかつたということを、誠に申訳なく思つたのでございますが、大藏委員会の國有財産の処分に関しての御見解も、成程御尤な点もあると存じましたので、昨日委員長と私共が大藏委員長並びに理事の皆様方をお訪ねしまして、この問題につきまして、既に運輸委員会に付託に相成つておるのでございますが、連絡その他の関係上、時期を失して大変遅れたのであるけれども、この際一つこの法律案の審議につきましては、大藏委員会と合同して審査をするようにいたすことが、最も適当であると思うので、是非そういうふうにしようではございませんかということを、申入れをいたしたような次第でその点につきましては、私共も又合同審査は結構である、是非そうすべきである、こういうような見解を持つておりますこと、並びに大藏委員会の模様を拜聽いたしまして、早速私の方から進んで、合同審査の申入れをいたしましたということにつきましては、ここに御列席の波多野外も十分御了承の点でございますので、この点を申述べておきたいと存じます。尚附け加えて國有財産との関連もございまするし同時に、この法律案の趣旨が國有鉄道の現状から考えまして、公共企業体として近く発足するのでございますが、経済的な企業経営をいたして参ることも又國有鉄道といたしましては必要な点でありまするし、これが企業の経営の合理化もいたさなければならないというような情勢に置かれておるのでございます。そういう点から参りまして、交通政策全般の関係からも、又國有鉄道を將來合理的に運営することは必要であるというふうな点をも勘案いたしまして、私共としましては質疑應答その他審査をいたしておるような次第でございます。如上のような趣旨でございまして、特にこの法律案には單に財産の問題ばかりでなしに、人の問題の取扱いも包含されておりますので、事業経営の全体について、これを審査いたさなければなりませんので、勿論國有財産の措置並に人員の引継ぎというようなことを包括的にこれを審議する必要もございますので、日本の鉄道が國有鉄道として参りましたものが、今度は政策下これを又日本國有鉄道の経営の点とも勘案いたしまして、拂下げをするというような点につきましての審議は、私共付託されました運輸委員会でやることと考えまして、その通りに実は実行して参つたような次第で、先程申しました経過を申上げまして、又後私の所見をも合せて申上げまして、各位の御了承を願いたいと存じます。
#78
○門屋盛一君 後の御所見はお忙しいときでありますから又別の機会に伺つてもよかつたのでございますが、ちよつと小野議員にお伺いいたしますが、運輸行政、交通行政に御堪能なあなたであり、又高田先生もおられる運輸委員会は錚々足る方々ばかりおられるというので非常に安心をしておつたのでありますが、これだけの重要なものであるということは今の御説明でよく分つたのでありますが、大藏委員会から声が出る前に、あなた方の方で國有財産に関係があるということはお分りの筈なんだから、これが予備審査の付託を受けたときに、何故大藏委員会と打合せができなかつたかということが一つ。それから更に進めまして、尚あなたがよく御存じの筈ですが、これは現在問題になつておる線だけではなくして、基本法になるのですから、非常に影響するところがあり、國民の利益に重大な関係があるということを考えまして、憲法に明示していないが、本國会でこれまで取扱つて來ました慣例から行きましても、これは当然公聽会の御開催の……、御予定を組まれなかつたものと思いますが、この点にお氣付きがあつたのかなかつたのか、今私の言つておることをどういうふうにお感じになつたか、この点を一つお答え願いたいと思います。
#79
○委員外議員(小野哲君) 先程申上げましたものに附加えて再びお許しを願いたいと思うのでありますが、運輸委員会におきまする審議は、実は本日の運営委員会でいろいろ御檢討を願うということに相成つておりますので、一應審議は中止しておりますことを申添えておきたいと思います。尚國有財産の関係につきましては、私共決して無関心ではなかつたのでございますのですが、何分議案山積の際でありまするし、本会議との関係等から実は私自身が連絡が不十分であつたということを先程前以て私お断わり申上げたような次第で、この点について、もう少し私の頭が働いていたならば、早速進んで合同審査会をお願いすべきであつたというように私はかように考えますので、これは私自身の不徳のいたすところでございます。尚公聽会の問題につきましても勿論私は考えておつたのでございますが、御承知のように今回の拂下げの法律案は更に運輸審議会にかけるということに相成つておりまして、運輸審議会は運輸省設置法の中に明定されておりまする手続によりまして、必要がある場合においては公聽会を開いて具体的な審議をする。その上で更に先程申しましたように、具体的の決定をしようとする場合におきましては、両議院の同意を経るというふうな工合の段階を経なければ、政府が勝手に決められないというふうにもなつておりまするので、この立法の内容をみますると、具体的にどの線路をどういう如何なる價格でもつて拂下げるかということについては何ら謳つておりませんので、從つて運輸審議会において公聽会その他の方法によつて審議をするならば、相当万全を期し得るのではないか、こういうふうに私は考えを持つておつたような次第でございます。何なる價格でもつて拂下げるかという
#80
○門屋盛一君 私の質問と外れた……、政府委員でおられた方ですから、答弁というようなことには大分お馴れでいらつしやるようですが、私は審議会の公聽会を審議会が行われるかどうかは知りませんが、私はこの大切なときに、國会の計画する公聽会を開かなければならん、國会の公聽会を開かなければならんということを承知しておつたか。それを運輸審議会の公聽会と置換えるというような御答弁ではいけない。國会の公聽会というものを開くということは承知しておつたか、何で開かれなかつたかということが第一。それから手続連絡が遅れたと経うが、連絡ということは後から起つて來ることであるし、運輸委員会と大藏委員会と合同審査のお話をなさつたことがあるかどうかということをお尋ねしておるのです。
#81
○委員外議員(小野哲君) 合同審査の件につきましては私が承知いたしましたのは昨夕のことでございまして、それまでは大藏委員の方からも非公式の、と申しまするが、そういうふうなことの何も御連絡がなかつたような次第で、又運輸委員会としては合同審査をやつてちつとも差支えないというように心構えを持つておつたのであります。
#82
○門屋盛一君 そのときに上つたが上らんかを承わつているのです。
#83
○委員外議員(板谷順助君) 私から補足して申上げます。大体從來の慣例から行きますというと、委員会に廻つた場合においては、主たる委員会において、合同審査の申込がありまするならば、勿論それは喜んで受けるわけなんです。(「そこなんです」と呼ぶ者あり)ところが我々の方から話をしなかつたという手落があればあるようなものだけれども、(「いや、手落じやないよ」と呼ぶ者あり)別に大藏委員会から合同審査の申込が出てなかつたのでありますから、その点をはつきり申上げたいと思います。(「その点がはつきりすればいいんだよ」と呼ぶ者あり)
 それから公聽会の問題につきましては、この私鉄拂下の問題は、戰時中に強制買收をされた関係の会社なぞがもう三、四年の間請願を出して、十分審査をしろ……、その結果昨年の議会において、衆議院の方におきまして民自党、民主党、社会党、これが皆共同一致、超党派的にこの法案を出す準備をしておつたらしい。ところが遂に間に合わないで事今日に至つたわけでありますが、お説のように私共も公聽会を開く必要があるのじやないかということですが、併し今度の法律は漠とした法律であつて、いずれ運輸審議会において十分討議されて、どの線は幾らで賣る、或いはあれはどういうふうにするというようなことで果して價格が折合うか、折合わんか、まあ分るかという程度でありますので、今お話するように、まあ大体地方民の方の、從業員の諸君の反対、或いは地方において反対もあり、或いは又賛成もあり、事今日に至つた場合においては、別に衆議院でも公聽会は開かんし、我々の方でもまあ大体の輿論の推移が分つておる、こういう意味でありますから、その点一つ御了解願つておきます。
#84
○門屋盛一君 我々も記録を見ておつて知つておらなければならないのですが、運輸委員長に序でですから一つお教え願いたいことは、この請願陳情は主としてどういう方面から出ておつた請願陳情でございましたろうか。例えばその地方の住民の請願、陳情であつたか、或いは又從業員の請願陳情があつたか、経営者の請願陳情があつたか、ちよつと運輸委員長から記憶がありましたらそれだけでよろしゆうございますから……。
#85
○委員外議員(板谷順助君) それはあります。それは鉄道の從業員の諸君にも、地方民においても反対の請願もあり、或いは又是非一つ賛成という陳情もあり、それは一々今詳細は申上げ兼ねますが、そういう状態です。(「あなたの御記憶でよろしいのです。有難うございました。」と呼ぶ者あり)
#86
○委員外議員(波多野鼎君) ちよつと今運輸委員会の発言に関連しまして大藏委員として釈明いたしておきたい点があります。それはこの法案が出ておるということを知りましたのは、先程申上げましたように、一昨日であります。そのときに合同審査ということは我々の方では問題にならなかつた、というのは本來我々の方にかかるべきものだという固い信念を持つたために、合同審査を申込むということには至らなかつたのであります。尚委員長が丁度留守でありまして、黒田理事が委員長代理をしておりまして、黒田理事が我々に報告したところでは、一昨日運輸委員長の方に私的には話をしたというような程度のことがあつたそうであります。これは併しながら合同審査会の申入れではございません。私共の方に付託替えして頂きたい点について、予め了解を求めるという意味の私的の会談であつたようであります。尚もう一つ附加えして頂きたいのは、この法案は先程私が申上げましたように、國鉄の拂下げに関する基本法であります。特に價格の決定の方式並びに代金の支拂方式というものはこれで決まつてしまうのです。その中で、この具体的な話合のときには、具体的な價格の折衝がなされるでしようけれども、大きな枠がここで決るのであるから、当然大藏委員会の審議すべきものと私共は考えております。
#87
○原虎一君 幾らお互い同僚同士でも、又その間柄であるからといつて、精細に言葉の記録がとられておる会議で進められたのでは承知できないと思う。といいますのは、公聽会を開かれる意思もなかつたようでありますけれども、なかつたものを逆にあつたというようなふうに言われておるのです。これが本当に公聽会を開く意思があれば日限がないのであります。日限がないのに公聽会を開けない。然らば公聽会を開く意思がなかつたということであります。ところが運輸委員長の御意思は確かにそういうふうに公聽会を開かんでもいいというお考えのようであります。併し我々から見ますればどの線どの線という問題でありません。國有財産を拂下げる、こういう方式がいいか惡いかということが当然公聽会を開いて基本法を決めるべきじやないか、これはどの法律もそうであります。國民にすぐ直ちに及ぼす利害の大きい法案で、國有財産を処分する基本法を作るときに、公聽会も開かんでやる、これは民自党でお出しになつておる。民自党が五月十八日に出されておるのですが、公聽会なんか考えないで簡單にやつつけようという、出して簡單にやつて審議してしまおうという御意思だということがよく分る。我々は参議院の本質から言つて、簡單にこういう問題を処理してはならん、殊にいろいろな陳情があつたと言われますけれども、私共が新聞で承知しておる点では、大屋運輸大臣が関西へ旅行された時分には、阪和鉄道を拂下げるのだ、その値段が時價二十億するものであるにも拘らず、五、六千万円であろうというようなことが、これは新聞報道であります、新聞の報道でありますから、それをとつて直ちに私はどうこう言うのではありませんが、そういうことで問題になつておる矢先に、民自党内閣の下に民自党が出されており、参議院として私は十分に考えなければならん。参議院のうちにおける自由党で運輸委員長をされておる板谷さんが公聽会も開かんでやつて行かれるというようなお考えでおられて、それが自分の運輸委員会にかかつて來たから他の大藏委員会とも申入れがなかつたからやらない、こういう連合審査会をやらないということでは、参議院として私は相成らんと思います。この点は私の意見になります。質問ではありませんが、私は御説明を聽いておつて、飽くまでこれは参議院が愼重に扱かわなければならんということを痛切に感じたので申上げて置きたいのであります。
#88
○委員外議員(小泉秀吉君) 私運輸委員会の理事の一人として、ちよつと今の御発言に対して、少し何というか、関連があるから申上げます。参議院の運輸委員会の本問題の審議の道程におきまして、委員の一両名の中から公聽会を開くことの必要であるというような議論も出ておりましたけれども、それを開かないというようにはまだ委員会においては決定してはおらないのです。そういうような発言に対して、委員会自体としてどういうふうにそれを持つて行こうかというようなことも委員会においてはまだ審議の途中であります。或いは板谷委員長の意思がどこにあるかというようなことは、これはおのずから委員長として別でありますけれども、委員会自体におきましては未だその段階に到達しておらない、昨晩まだ審議未了の中にこれを終了しておる事情を御承察を願いまして、参議院の運輸委員会は公聽会を否認しておる、或いは否決しておるんだというような点から御発言があつたやに心得えますので、その点を釈明をして置きます。以上であります。
#89
○板野勝次君 私は運輸委員長にお尋ねしたいんですが、先程來門屋委員も指摘されておつた点でありますが、その地方の住民の人達は反対しておる、陳情されておる方は元の所有者であつた、こういう点から想像しますと、地方住民の反対を押切つてもその会社経営の方に対して非常に加担されておるというふうに私には聽取れたわけです。從つて会社から陳情のあるのを受入れる必要があるので、住民の反対なんかには耳を藉す必要がない。從つて公聽会も開く必要はないんだ、こういうふうに聞えたんですが、私の聽違いであつたかどうか、もう一遍一つ……。
#90
○委員外議員(板谷順助君) それは聽違いです。私の申上げましたのは地方の住民、或いは從業員の反対の陳情もあり、或いは又民営にして貰いたいという陳情もある。それから又必ずしも会社の請願によつてこれを取上げた筋合いのものではないので、恐らくはとにかく運輸行政の、つまり將來における交通政策というようの大局からつまり民間に拂下げをし得るという途を開いた程度でないかと、衆議院の提案は私はそう相想しているし、又提案者も來てそういう意味のことを答弁しております。
 それから公聽会の問題、これは公聽会を開くというようなことは、從來形式にやつておりますけれども、(「それは失言だ」と呼び、その他発言する者多し)恐らくは公聽会でやつたことが、一体それは國会が採用しておるか、この点について非常に(「そんなことはない、」「それは失言だ」と呼び、その他発言する者多し)それは公聽会というものを開く必要はないとは言わないのであるが、とにかく先程小泉君の言うた通り、運輸委員会においてまだ審議中で、この問題が議院運営委員会にかかつておるという関係から、質疑を中止して、今日我々はここに來て申しておるわけでありますから、その点は御了解を願つて置きたいと思います。
#91
○板野勝次君 今の説明から行きますと、公聽会というものは從來何らの役に立つていないんだ、こういうことになるんだが、それは……。
#92
○委員外議員(板谷順助君) いやそういう意味じやないのです。公聽会そのものの意見が、大多数の意見が國会に割合に反映していないのは遺憾であると、こういうことです。(笑声)
#93
○板野勝次君 從つて公聽会を開いて、國有財産の問題でありますから、もつと地方住民の意向も聞かなければ、ならんでありましようし、いろいろな意見も出て來ると思うのです。
#94
○中村正雄君 議事進行に関しての発言ですが、時刻も來ているから一應一時まで休憩の動議を提出いたします(「賛成」と呼び者あり)
#95
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩の動議が出ておりますが、休憩するということに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#96
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩いたします。
   午後零時十一分休憩
   ―――――・―――――
   午後二時八分開会
#97
○委員長(梅原眞隆君) これから運営委員会を開きます。理事その他小委員の辞任がありますので、これを議題といたします。
#98
○参事(河野義克君) この議院運営の理事その他いろいろ御変更になりました関係で、各派からこの委員会の理事、運営小委員、予備員についてこういう変更を諮つてもらいたいという御要求がありますので一應読み、上げます。理事の城義臣君辞任に伴う補欠として平岡市三君、運営小委員城義臣君辞任に伴う補欠として小林英三君、中川幸平君辞任で平岡市三君、小川久義君の辞任で岩男仁藏君、それから議院運営小委員予備員の寺尾豊君辞任して重宗雄三君を、石坂豊一君辞任して山田佐一君を、平野善治郎君辞任して小林勝馬君を、庶務関係小委員小川久義君辞任して岩男仁藏君をそれぞれ各会派からお申出がありましたのでお諮り願いたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#99
○委員長(梅原眞隆君) ではさように取計らいます。
 それから休憩前に問題になつておりました戰時中の政府が買收した鉄道の讓渡に関する法律案を議題としたいと思います。御異議ありませんか。
#100
○原虎一君 その前に私は官房長官をこの席に呼んで頂いて質問いたしたいと思います。と申しますのは、本日の時事新聞に、「野党に重要法案妨害の動き」と、「増田長官談」として出ております。記事の眞僞を確めたいと思います。先程呼んで頂いたのでありまするが、今の上程されると言われました議案のために延びております。直ちに官房長官をお呼び願つて、この問題を質したいと思います。と申しますのは、戰時中政府が買收した鉄道の讓渡に関する法律案とも関連がありますので、是非そう願いたいと思います。
#101
○委員長(梅原眞隆君) お諮りいたしますが、今の官房長官を呼ぶことを先にいたしますか、又議案の付託を先にいたしますか、お諮りいたします。
#102
○門屋盛一君 今の原委員の要求は、議案付託のことにも関連があるから呼んで貰いたいというのでありますから、これは先に呼んで頂きたいと思います。
#103
○委員長(梅原眞隆君) それでは先に呼ぶことにして御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#104
○委員長(梅原眞隆君) それではさように取計らいます。
#105
○門屋盛一君 委員長休憩をして下さい。
#106
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#107
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩いたします。
   午後二時十二分休憩
   ―――――・―――――
   午後二時十九分開会
#108
○委員長(梅原眞隆君) それではこれから運営委員会を開会いたします。官房長官が御出席になりましたから、原さん一つ……。
#109
○原虎一君 官房長官にお尋ねいたしますが、本日の時事新聞が官房長官の談として、「野党に重要法案妨害の動き」という記事を掲載いたしております。念のために読んで見まするが、「増田官房長官は、二十二日國会における法案審議状況に関し、野党の一部に、重要法案の議事妨害により審議未了を工作している動きがあると、大要左の如き談話を発表した。政府は國会に対し相当の審議期間を見込んで法案を提出し、又参議院の意向に從つて、会期も相当期間延長したにも拘わらず、重要法案の審議を妨害する動きが、野党の一部に見られるのは、誠に遺憾だ。法案が審議未了となつたり、公布が遅れるようなことになることは國務に支障を來し、國政を澁滯させる原因である。」この発表の眞僞を先ずお伺いしたいのであります。
#110
○政府委員(増田甲子七君) 原虎一さんにお答え申上げます。新聞は私今朝拜見いたしました。必らずしもこの通りではございませんが、こういうふうに印象づけられる節があるということを申した事実はございます。
#111
○原虎一君 印象づけられる節という問題は又後にいたしまして、一つお伺いいたしたいのは、相当期間を置いて議案を出している、審議の期間を置いているという御意見、今私が、政府が一切責任なきかのごときその考えを以て、発表せられたのは甚だ遺憾である。御承知のように参議院におきましては、相当期間延長したそのことを、何か政府の許可を得たかのような口吻をあなたが漏したように書いております。参議院は独自の立場で、而も野党である我々は十日間の延長を主張したのであります。にも拘わらず與党である民自党の方々は、一週間でも長いくらいだけれども、まあ一週間にしよう。これに緑風会も同調されて、一週間にした。今日の議事の状態を見ますれば、我々の言う十日間にして置けばよかつたと思う。併しながら一週間の説に從つて、我々は一生懸命にやつて來た。今一つは、政府が法案を成る程審議の期間を予定して出しておりましよう。併し民自党それ自体は、例えば今日ここで今問題になつておりますところの國有鉄道の拂下げの問題にいたしましても、会期末期になりまして、急遽民自党の案として出されているのであります。こういう問題が出されて來れば、我々は眞劍に審議をする。而も今御承知のように参議院におきましては、その付託替が問題になつている。こういう状態であるということを御存じの上で、あなたは一体何がその審議を妨害しているものだというのか、それは一体参議院にあるのですか、衆議院にあるのですか、そういう事実を明確にされたい。
#112
○政府委員(増田甲子七君) 原さんにお答え申上げます。先ずこの期間を延長したにも拘らずというこの言葉でございますが、私はいつも申しておる通り期間の延長は、國会の自主的決定に俟つものであつて、政府が延長することがないことは、当り前のことをしばしば言うので、当然のことでございまするが、それを繰返しておるわけであります。皆様方が御決定にならないということは、私は言つておりません。但し参議院の統一意思表示として衆議院に対しては、一週間の申入れがありました。衆議院としては一週間の申入れを呑んで頂くように、私は側面から参議院の意思を尊重して貰うというお手傳いはいたした事実はございます。そこでこの審議期間のことは、御了解願つたと思うのであります。それから前びろに法案を提出するという点につきましては、ここで私前にも申しましたが、この政府は事務当局に非常に勉強させまして、官僚を駆使すると申すと語弊があるかもしれませんが、官僚は実によく働いて呉れました。そうして法案は原則として十二日以後では出してはならん。閣議決定にも、十二日以後の閣議決定に法律案を持込むというようなことが一つございましたが、私が拒否して、その國務大臣をして、当該法案を撤回さしたような事実もございます。定員法は重要法案でございまして、これが審議の遅れておることは、提案の遅れておることであると皆さんから私共しばしば御指摘を受けましたが、御承知の通り十一日には國会に提案いたしました。重要法案の國会に提案して一番遅れた日は、去る十一日の提案でございまして、我々は從來ややもすればあつたように、國会の閉会間際、前日に重要法律案を二、三十件送つて、そうして客観情勢その他を勘案いたしまして、急速にその通過を図るというようなことだけはいたしたくない、こう思つているのでございます。関係方面におきましても、極めて好意的に協力して呉れまして、重要法案は相当前びろに提案をいたしておることは原さんも御了解下すつておると思いますが、即ち審議期間を相当長く置かずして國会に提案するということは、國会を尊重するゆえんでもございませんし、非民主的でもございますからして、我々といたしましては、できるだけ注意をいたしております。但し法案それ自体を御審議願えれば、これはなかなかまじめに御審議願えば、時間はまだかかると思つております。併しながら國会自身の方は、学識経驗、そういつたような立場から、すべて物を大量観察頂きまして、そうして、凡そ審議期間が十日ぐらいあれば、事前審議等を加えて十日ぐらいあれば、先ず民主的な審議期間というふうに御了解下すつて通過いたして下さいませんと、國務は澁滯する一方でございまして、我々は行政の方に当つておるものでございまして、立法の方において、早く法律案を通して頂きまして、その法律の実施を図るというのが、即ち國政でございますから、できるだけ早く、お通し頂くように、切に御高配を懇請する次第でございます。
#113
○原虎一君 私は殊にこの國有鉄道拂下げ問題の前に出席願つたことは、先程も言いますように、いろいろ重要法案が出ております。出ておりますが、眞劍に私は議しております。そこに持つてきて、こういう國有鉄道拂下げのごとき、民自党からお出しになつて……、だから官房長官は知らんとはまさかお言いにならんと思う。こういう事実があるということを御存じになつておつて、その議事の妨害を野党がしておるというような印象を受けるという、どこにそういう印象があるか、参議院のどこにあるか、これをあなたの印象づけられたところをお話願いたい。
#114
○委員長(増田甲子七君) 印象の由つて來たるゆえんのものを説明せよとおつしやつてもこれは困ることでございまして、私はそういう印象を昨日は持つた次第でございます。
#115
○原虎一君 民自党からそういう、突如として会議の末期になつて來て、國有鉄道の拂下げ案なんか出て來たということについて、あなたも民自党の党員で、そういうことをされて、議事が円満に運んで行くという考の下に、こういう、どこにあなたは印象づけられたかという、印象づけられるものがなければ、こういう新聞記事が出る筈がない。あなたが発表されん限りは……、あなたが印象づけられて言つたという、そこに印象づけられる何かがなければならん。新聞の上でそういうふうに公言される、そういうお考ならば、そういうお考として我々は議事をやつて行くのである。それでよろしいのです。我々を納得さすだけの、あなたが議事を妨害しておるところのものがあると印象づけられるところのことを発表できないようなことで挑戰されるならば、そういう考で私共はやつて行くのです。
#116
○政府委員(増田甲子七君) 別段挑戰等は絶対いたしておりません。それから印象づけられたということは私は申しておる。ただ印象づけられたゆえんのものは、具体的に説明せよとおつしやつても説明いたしかねる。但しこの議院運営委員会も毎日のように皆樣と親しくなつて、お邪魔しておりますが、その間においても印象づけられたものがあることはあります。併しながら全体といたしまして、とも角も政府におきましては、この國有鉄道のことはお説の通り、私も民自党員でございますから、民自党議員の提案にかかるものが前から相当前びろに審議されておりましたが、本院の方へ遅れて出たということについては、民自党員としては恐縮に存じております。併しながら、政府といたしましては、重要法案といわれる重要法案は非常に前びろに提案いたしておりますから、会期も正に八九時間に迫りましたこの際、どうぞ早く御審議願いまして、各種重要法案はできるだけ成立せしめて頂くように、切にお願い申上げる次第でございます。何とぞよろしくお願い申上げます。
#117
○原虎一君 了解できんようなことを弁明されて、お願しますとは虫がよすぎますよ。(〔進行進行〕
と呼ぶ者あり)
#118
○門屋盛一君 私が発言を求めたのに、進行ていうのはどういうわけか分らないが、私は進行しようと思つて発言を求めておる。とに角官房長官の方は、野党側から議事妨害の印象を受けたかも知れませんが、私の印象を申上げます。政府の大臣並びに政務官が議事進行のできないような答弁をなさつたことは、これは印象ではない事実があるのです。それがために各委員会はごたごたしておる。それから今日参議院において審議のストツプしておるものは運輸委員会における鉄道拂下法案以外に、私は審議がストツプしておるものは何ものもないということをここで大きく言明しておきます。それがストツプした原因がどこにあるか。民自党の横暴なる出方にある。それはどういうふうに印象されますか。こういうようなことを言うて新聞に発表しておる。審議未了の責任は全部野党側に負わせようとしておりますけれども、繰返して申上げますが、ここで常任委員長懇談会をやつたときに、河井委員長は十日慾しい。ぎりぎり切り詰めても一週間。ところが運営委員会でこれが議題になつた。常任委員長は常任委員長の立場で一週間と言われている。運営委員会は運営委員会の立場で、万般の議事を勘案した場合に十日間必要であるということを言うた。その結果、民自党と緑風会の諸君が一週間で宜しいということを傾つておられた。それに対して私は、院議が一週間に決まつた以上は、一週間の目標で進むべきであるというので、日曜日にも開催し、夜の十時半までもやつた。ところが印象づけられたとすれば、昨日の本会議が二時間の休憩を持つた。この二時間の休憩の責任は野党側にはありません。與党側にある。(「その通り」と呼ぶ者あり)眞実を見て眞実を言うて貰いたい。そういう卑怯な新聞発表をして、審議未了の責任を野党側に負わそうとしておる。私は健全野党の立場からやはり野党という名がつく。そうして口先は愼重に審議をお願いしますと言つておる。私が労働法の出たときに、大臣の答弁も、審議を進めようと思えば腹を割つて説明をして貰いたい、かけ引きの説明は止めてくれというにも拘わらず、私の関係した委員会においては、総理大臣は説明の途中に席を蹴つて帰られた。それがために審議が三時間か四時間停屯した。審議を遅らすものは、むしろ私に言わしむれば総理その者である。何故野党に審議を遅らすところがあるか。言葉を愼しんで貰いたい。(「その通り」と呼ぶ者あり)
#119
○岡元義人君 もう先程の御質問の何も……、休憩前の問題の方に帰つて頂くということの動議を提出いたします。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#120
○委員長(梅原眞隆君) それでは一つお諮りいたします。懇談中に話しましたが、参政官設置法案を議題にして頂くことに御異議ございませんか。
#121
○中村正雄君 参政官問題を議的にするのは賛成であります。併しその前に、この間から言つておりますように、政府から出ておる三十九條但書きによる三つの審議会に対して、國会の両院の承認を求めておる件が、緑風会の待つて貰いたいという意見によつてそのままになつております。從つて参政官の問題を審議するのは賛成でありますが、その前に、八日間もやつたこの認諾の件を先きにやつて頂きたい、これが正しいと考えて私は発言いたします。(「賛成と」と呼ぶ者あり)
#122
○門屋盛一君 私は今の参政官問題の動議を出されるところのお氣持が分らないのであります。午前中に本委員会は、付託替えの問題について愼重審議を続けておる。それに対して関係両委員長及び理事は、御覽の通りにその時間をつぶしておる。今動議を出されたことは関係両委員長に関係ないが、この問題を片づけた後でこれを審議するという計画でおつた。それが而も大多数会派の賢明なる緑風会からこの動議が出た以上は、中村君の動議を撤回して、午前中の付託替えの方を先きにされんことを動議として提出いたします。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#123
○岡元義人君 今の門屋委員の提案に賛成いたします。お諮りを願います。
#124
○委員長(梅原眞隆君) それでは國有鉄道の件に関してお諮りいたすことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#125
○委員長(梅原眞隆君) さよういたします。
#126
○門屋盛一君 午前中の質問に引続きまして、運輸委員長と大藏委員長にお尋ねしたいのでありますが、先程運輸委員長の御説明の中には、戰時中に強制的に買收されたものであるというお話がありましたが、果してそういう、事実間違いないかということを一つお尋ねいたしたい。私の関知します範囲においては、戰時中強制の法律と言えば國家総動員法、この国家総動員法による買收でないというふうに私は心得ておりますが、運輸委員長は如何にお心得になつておるかということが一点。
 それから大藏委員長に対しましては、若しこれが戰時中の強制買收の如きものであるから元のところへ返せばいいというような観点から考えました場合に、同樣の條件で以て統合されておるところの日発各配電会社その他これに類するものが沢山あるのであります。これらはどういうふうにお考えになるか。そういうことまで考えました上に私は最後の結論を下したい。又戰時中電報一本で呼び出されて、電報一本で統合されたのでということを運輸委員の方から私は聞くのでありますが、電報一本で呼び出されたものは今日元のところに返して頂けるならば、私はまだまだ返して頂きたいものが何百万もあると思うのでございます。だから仮に百歩譲りまして、戰時中の立法で一緒にされたとしても、今日の國情、今日の國の経済ということを問題外においてはいけないと思うのであります。この点につきまして、私は極めて質問が下手でございますから、一つ老練なる両委員長からよく分るように懇切な御答弁を願いたい。これが本問題解決の鍵になります。
#127
○委員外議員(板谷順助君) 運輸委員会の態度は、先程申上げた通りでありますが、只今門屋君の、戰時中の強制買收云々ということを私は確かに申上げましたが、これは要するにその当時の軍部が必要であるという関係から、國家総動員法によつて買收したものと、そう私は心得ております。
#128
○委員外議員(櫻内辰郎君) お答えいたします。大藏委員といたしまして、今の門屋さんの御質問に対しましては、まだそういうような問題を審議しておらんのであります。從つてそういう点についてかれこれと私の意見を申上げるところの自由を有さないと、こう考えております。
#129
○門屋盛一君 そこで私が昨日申上げた通りになるので、これが戰時立法による買收であるということが基本になつてこの法律案を出されたとしたならば、大藏委員会のみならず経済安定委員会をも連合審査を要求したい。これは戰時立法によつて統合されたものを元に還元するという基本をなし、第一の前例を開く一つの法律案になるのであるから、これは非常に愼重に扱わなければならん。こういうことを昨日から申上げておる私の考えは間違つていないということ、その意味におきまして、私はやはりこれは大藏委員会に付託して正常ルートの審査を続けて頂きたい。
#130
○小林英三君 この問題につきましては、すでに議長が一旦運輸委員会に付託した問題につきまして、更に大藏委員会の要求によつて、いずれの委員会に付託すべきであるかどうかということを決定するのでありますから、大体先程來の質問につきましては、大体盡きておると思いますから、直ちに討論採決に入ることの動議を提出いたします。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#131
○委員長(梅原眞隆君) 質問をこれで打切ることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#132
○委員長(梅原眞隆君) 御発言を願います。
#133
○中村正雄君 内容につきましては、先程議論されておりまするが、出ております法案自体、板谷委員長その他の説明によりますと、地方鉄道を強化する、或いは公共の利益という点から考えるから、大藏委員会ではないというような結論をされておりますが、私拂い下げ関係につきましては、第一回國会から非常な関心を持つておりまするし、又出ておる法案もいろいろ檢討いたしましたが、この点波多野理事から申しましたように、いろいろの点は抽象論的には盛つてありますけれども、内容は何かと言えば、鉄道を拂下げるということがあの法案の目的です。言い換えますれば、國有財産を拂い下げをするということがあの法案の骨子である関係上、これは当然國有財産の拂い下げであるから大藏委員会に付託すべきである、かように考えております。尚又あの法案の内容を見ておりますると、一つの枠を決めるのだ、こういうふうに御説明されておりますけれども、その枠自体が國有財産をこういう形式で拂下げるという枠を決めるというので、それで人の問題或いは設備の問題と言われますが、これは附属的なものでありまして、中心はどこまでも國有財産の拂い下げに関する基本法であります関係上、大藏委員会に付託するのが当然だと思います。
   〔「その通り」と呼ぶ者あり〕
#134
○小林英三君 この問題はすでに運輸委員会に付託されておりまして、運輸委員会におきましては、先程委員長の御説明がありまして通り、すでに参議院規則の第三十九條によりまして、二日間の亘つて審議をされております。最後の最終日を迎えました今日におきまして、これを取上げて大藏委員会に移すという程私は重大なら、大藏委員会に移さなくちやならんという意味はないと思います。議長の権限におきまして、議長がすでに運輸委員会に付託したものを、この運営委員会におきまして、大藏委員会の要求があつたからといつて運営委員会においてこれを取上げまして、大藏委員会へ更に付託するという理由を認めません。このままで運輸委員会において審議されることを要求いたします。
#135
○門屋盛一君 私は結論的に申しますと、大藏委員会に付託替して正常ルートの審議を進めるべきものだという理由といたしましては、これが五月十八日に、議員提案で衆議院の先議でこちらの方に予備審査で付託せられておる。先程以來の運輸委員会の理事や運輸委員長のお話を聞いておりましても、運輸委員会と雖も愼重に審議をしたいという希望はあつたような、ないようなはつきりしない審議の状況から言いましても、公聽会が組んでないとか、今日まで何らその財政的の資料が揃つていないとか、いろいろのことがある今日、運輸委員会において、このまま審議を続け、而も小林委員の説から申上げますれば、会期が今日に迫つておる。二日間も審議をしておりますので、今日運輸委員会で決をとらなければならんという考えのごときは、私には分らんのであります。かくのごとき不完全なる審議の下に、これが続けられるような採決の結果になつても、私は本会議場における質疑を保留せねばならない考を持つておる。そういう意味におきまして、これはやはり大藏委員会に付託すべきであるということにして結んでおきます。ただ申添えておきますが、現在の運輸委員会の審議の状態で、若しこれが仮に会期が少々延びて本会議に廻つて來ても、本会議における質疑を私は保留しておきます。
#136
○藤井丙午君 この問題は運輸、大藏両委員会に跨る点がありますので、それぞれの見解が成り立つと思いますが、先程來お話がありますように、審議期間の点も十分考えなければならんし、一方すでに運輸委員会におきまして相当審議も進んでおりますので、私はこの段階において付託替することには反対であります。但し両委員会において至急合同の審査をされて、そして運輸委員会を主として合同審査を始めて、実質的には先程來皆さんの御意見の出ておるような趣旨に副うような線に副つて、至急審査をして下されんことを望みます。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#137
○板野勝次君 私は審議が運輸委員会において進んでおるからというので、そのまま運輸委員会に付託して、そして大藏委員会と連合審査をやるのだ、こういうことではどうしても納得できないと思います。而もこれは民自党政策の中心をなしておる國有鉄道の拂下の問題は、地方住民のみではなくして日本の多くの國民が、どういうふうにこれを処理されるかということを非常に注目して見ておる、而も事務当局は、衆議院において運輸委員会に付託されたので、事務的な手続としてそのまま運輸委員会に付託したんだ。こういうことであります。で私がこの委員会に参りましていろいろ聽きました中から、事務当局が一應この運営委員会に諮つてどちらに付託すべきかという問題についての手落があつたということは事務当局も認めておつた、見落のあつた問題についてはもう一度それを打切つて、そして一旦元へ戻して、そしてここでどちらに付託するかということを決定すべきであつたと思います。而も昨日から問題になつておるのにも拘わりませず、運輸委員会がその事実を知りながら、そのまま審議を続行して行つたという蔭には、何らかの問題が潜んでおるのではなかろうかという、疑惑の眼を以て見られるような状態の中に置かれておる。若し國会議員がこれを正しい立場から審議して行こうというのであるならば、そういう疑わしい眼を以て見られておるような形において、進行されない方が私は運輸委員会のためでもある、同時にこれをどちらに付託すべきかということを公平に判断して見まするならば、どうしても國有財産の拂下でありますから、これは当然大藏委員会に付託されるべきものだと思うのであります。而も大藏委員会に付託されたと雖もこれが大藏委員の諸君によつて独自の判断のみではなくして、外部の適正なる批判を受ける、意見を仰ぐということは最も大切なことでありまして、公聽会等の愼重なる態度を経て決定されなければならない、こういう性質の問題でありますから、私は過去においてすでに付託して來たものを審議が進められたからという理由で、これを推し進められておるものに対しましては反対いたします。先程來私は聽いておりまして、運輸委員会において審議を続けて行くのが正当であるという積極的な理由を聽くことができなかつた。然るにこれを大藏委員会に付託するという理由には、本当に正当な理由があつたと思う。從つて私は大藏委員会に付託することを賛成する者であります。
#138
○矢野酉雄君 殆ど今賛否両論の……、昨日から論議された内容の殆ど一歩も出ておらない。二度三度力説されるばかりであつたと思いますが、これは今の板野君の御議論も、運輸委員会の立場から見れば同じように、同じウエイトにおいて運輸委員会においてこれを審査さして、そうして大藏委員会に合同さして行つて、そうして結局どちらの意見も一つ一つ我々の夫々の立つておる人の、その前提の立て方であつて、これは議論はどちらでも成り立つのです。議論が賛成する人の意見が惡くて、反対する人の意見が惡いというのではなく、それぞれの正しい筋道はどちらにも立つておる。その場合の実際問題として、一旦既に付託しておるところのものを改めてここに付託替えするだけ、それ程大藏委員会に運輸委員会以上にウエイトを置くものであるかどうかということは私はこれは考うべきでありまして、それは特に問題を解決するところのポイントだと思うのであります。そういう点から考えますというと、結局私は最前主張いたしましたように、このまま運輸委員会に審査を続けて貰うようにして、藤井君が言われたように大藏委員会の意見を十分尊重するように是非進めて頂きたい、だから採決をして頂きたいと思いましてこうお願いする次第であります。
   〔「賛成」「終局の動議を提出いたします」と呼ぶ者あり〕
#139
○委員長(梅原眞隆君) 外に御発言ありませんか。
#140
○島清君 昨日なごやかな氣持で付託替えを話合おうということに相成つておりましたが、その発議をされました矢野さんから又採決を催促しておられる。そこで私はこの問題の非常な重要性を感ずるのでございます。昨日も速記を止めて貰いましてお話を申上げましたが、委員長、速記をちよつと止めて下さい。
#141
○委員長(梅原眞隆君) 速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#142
○委員長(梅原眞隆君) 速記を始めて……。
#143
○島清君 そこでその結果はこれを愼重に取扱う。こういう意味におきまして運輸委員長並に理事の各位、大藏委員長並に理事の諸君に本日はお越し願いまして、御高見を拜聽いたしました。運輸委員長並に運輸委員の理事の諸君の御議論の中には一致しないものがございました。それは運輸委員長の板谷君は採決を待つておるのだというようなお話しでございましたが、理事の小野君、これは審議を中止しておるのだという話でございました。一体我々は委員長のお説に耳を傾けるべきであるか、理事の人の言を信用すべきであるか、いずれも劣らん人格者の方でございまするからして、その選択に迷わざるを得ない。そこで小野理事のお話を承わつておりますると、大藏委員の答弁をしておられる。運輸行政の如何にして電車お汽車を走らして旅客の便、貨物輸送の便宜のためにやるかというような御議論は拜聽できなかつたのでございます。財産を処分をしてああなるんだ、こうなるんだ、世の中の疑惑はこうなるんだ、ああなるんだというようなお話をしておられる。これは大藏委員の諸君の答弁事項であります。先程板野君が運輸委員の諸君の御説からは積極的に運輸委員会に継続を願わなければならない理由というものを聞かなかつたんだ、こういうお話がございました。至極御尤もでございます。そこで大藏委員の諸君からは國有財産を処分することであり、國家の財政に影響することであるから、どうしても大藏委員会の方に付託して貰いたい、こういう御要求、至極御尤もでございまして、私達は運輸委員の委員長、並びに(「簡單々々」と呼ぶ者あり)理事の諸君からはそれを覆えすような(「委員長議事進行について」と呼ぶ者あり)、発言中じやないか。(「議事進行」と呼ぶ者あり)発言中に議事進行があるか。(「黙つておれ」「議事進行は発言中はできない」「その前に動議が出ておる」「動議になつておらん」「矢野君が動議を諮つておる」「動議が出ておる」と呼ぶ者あり)何が動議だ。動議じやない。討論じやないか。(「妨害するな」と呼ぶ者あり)妨害するな。(「発言中じやないか。」「動議を諮るのだ」と呼ぶ者あり、その他発言いる者多し)
#144
○委員長(梅原眞隆君) 発言中だから御静粛に願います。
   〔「委員長確りせい」「動議をやれ、動議を」「動議が出ておるじやないか」「動議をその儘にして発言して……」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
#145
○島清君 動議は出ておりません。今討論時間である。
#146
○委員長(梅原眞隆君) 発言を継続して下さい。
   〔「悠々やつてくれ給え」と呼ぶ者あり〕
討論時間である。
#147
○委員長(梅原眞隆君) 発言を継続して下さい。
   〔「流石は名委員長だ」「動議を先にやれ」と呼ぶ者あり〕
#148
○島清君 そこで私達、大藏委員のこの運輸委員会の主張に対しましては、これを覆えすに余りあるものがあつたと傾聽いたしました。この法律の最も目的として掲げておりますところの第一條には、即ち、鉄道を讓渡する、拂下げるということが明確になつておりますけれども、更に又委員各位の反対論者のうち、とりわけ商工次官の小林君の議論の中には一度議長の責任において運輸委員会の方に付託に相成つておるから付託替をしてはいけないとこういうような御議論のようでございました。併しながら……。
#149
○委員長(梅原眞隆君) 討論は簡潔にお願いします。
#150
○島清君 論理は最初から最後までしないと汽車は走らない(笑声)……。
#151
○委員長(梅原眞隆君) 簡潔にお願いします。
#152
○島清君 (「時間に制限がないからゆつくりやれ」「発言中」と呼ぶ者あり)そこでその付託に議論の余地があるからして、今日我々は昨夕からこの大藏委員の主張を採るべきか、運輸委員会の方に又審議を継続させてよろしいかというようなことを長時間私達は論議をしておる。然るに拘わらず、一度議長の責任において付託に相成つておるからしてこれを覆えす必要はないという、こういう御議論は聊か見当違いである。何んのために我々が集つておるかを解さないところの御議論であろうかと思うのであります。この委員各位が運輸委員会の方に継続審査させた方がよくはないかというような御説の中にも、運輸委員長並びに委員の諸君がおつしやつたように、同樣積極的にこれを運輸委員会の方に審議継続させるべきであるという御議論をお聞きしないのは遺憾でございます。ただ情実的に折角運輸委員会の方に付託に相成つておるから、まあ運輸委員会の方にやつて頂いた方がよかろうと、さりとて又それもつれない話だから(笑声)大藏委員会に花を持たせる意味において合同委員会をお持ちになつたらよかろうという御説でございまするが、これは大藏委員の理事でございます波多野鼎君が明確に、我々は当然に大蔵委員会の所管事項であるという確信を持つておる、然るが故に運輸委員会の対しても合同審査の要求をしなかつたとこう言つておられる。それから見ましてもここに何か妥協的な余地がないということは明確になつておる。更に先程の両委員長並びに理事の各位に來て頂きまして、御高見を拜聽いたしました時に、板谷君は我々が制定をいたしました参議院規則を冐涜し蹂躙いたしまして、それが如き言を以て公聽会の如きものを開いて――言葉は違うか知りませんが、審議においては、そんなものは一向に意見を採用したことはない。然るが故に結論としては、開く必要もこれは何にもないのだというような趣旨の暴言を吐いておられました。私はこういつたような委員長の下に、かかる國家の重要財産、而も我々がこの会期におきましても、或いは緊急質問において、國民大衆は税金の取立とその負担に汲々としておるというような、國民の苦しいことを訴えまする緊急質問を展開しておるのでございます。國民は然り而して(笑声)このインフレ下におきまして、非常な苦しい生活をやつておる。而も……(小林英三君掘発言の許可を求む)而もです。(「発言中だ」と呼者あり)而もです。(小林英三君「委員長中止さして下さい」と述べ、「発言中だ」と呼ぶ者あり)この國民大衆の苦しい叫び声、税金、ひしひしと追つて参りまするところの税金の重圧、片方におきましては、國家の財産を拂い下げると称して、先刻原同僚議員から指摘相成りました通り、二十億の價値があるようなものが、言葉は違うかも知りません、私は記憶が違つておるかも知りませんが、五六千万円、一億足らずの金で賣れるが如き口吻を洩らしておられるとか聞いておる。若しこれが事実であるといたしまするならば、國家の財産を二束三文で拂い渡して、或る一部の人々がそれによつて利得をしたということが、若し仮りに、ないではございましようけれども、國民大衆にそういつたような印象を與えました結果、私は國民大衆の生活のうめき声と共に、かかることはないとは信じまするけれども、若しこういつたような印象を、この法案の審議、この法案の通過によつて國民大衆に與えたといたしまするならば、私は日本の再建のため、國民に対して申訳ないことは勿論のこと、私たち國会議員が國会議員としての職責を十二分に果したとは言い得ないと思うのでございます。かようなことを……(岡元義人君発言の許可を求む)発言中だ。発言中だ。ゆつくり聞きなさい。私たちは國家の最高機関でございます國会に席を有する者は、法案の審議に当ること勿論でございまするが、併しながらこの法案の審議の過程と、これを成立せしめた暁の結果として、我々が期待するものは國民生活の安定であり、國家興隆であり、國家再建のものでなければならんと信じます。(笑声)そこで私たちは又國民の思想、國民の生活、國民の文化的意欲、國民の國家再建の意欲等々に対しましても、声なき人民の声に耳を傾けるという心構えがなければいけないと思うのでございます。そこで私はあまり長廣舌を振るいますると、同僚議員の諸君に対して迷惑になろうかと心配をいたしまするので、これ以上そう沢山は申上げませんが、本法案を審議する過程、又通過後におきまして、私が只今指摘いたしましたような結果が國民の、或いは階層の一部においても現れて來ることがあるといたしまするならば、それは参議院規則に基ずかないで、当然に大藏委員会に付託すべき事項を、そうでもない運輸委員会に付託いたしましたところの責任であるということを、私は憂うる一人でございます。(「その通り」と呼ぶ者あり、笑声)かような意味におきまして天網恢々疎にして漏さず、私たちが間違つておりましたら後で訂正をいたします。そこで審議は、私は正なるものは正の方に、邪なるものは除くように努力しなければならないということでございます。これが大藏委員会に付託に相成りまする場合におきましては、スムースに事が運ぶにも拘わらず、何をか苦しんで、我々が何か知らんくら闇から牛を引張り出したように、見当違いの運輸委員会の方にお任せをしなければならないか、そこで私はこういうところの一室において行われておりまするところの、この小さい付託事件でございましても、或いは新聞に、或いはラジオを通じまして、世界各國に電波となつて放送されることを考えまするときに、世界各國の民衆が、我が日本の委員会制度なるものに対して、若し仮にそれ、一抹の不安を抱くようなことがありといたしまするならば、私は我が日本の至上命令とされておりまするところの、ポツダム條項の遵守を、我々が強く守つておるということを力強く放言することは遠慮せざるを得なくなるのではないかと、こういうことを私は心配をする。若しそれ我々が仮にこの付託事件の些細な問題を取上げて喧々諤々の議論をやつておる間に、若しそれ付託が誤まりまして、國民のは只今申上げました通りでございまするが、世界の民衆に対してもそういう疑惑を與えるような危檢性がありといたしまするならば、我々八千万國民が望んでおりまするところの、いわゆる平和会議の要求(笑声)ということも、これ亦非常に困難に相成つて來るものと思うのでございます。非常な些細な問題ではございまするけれども、こういつたようないわゆる小さい問題が、小さい問題ではなくして國際問題に展開するであろうということを我輩は警告を発しておるのである。(笑声)冀くは聰明なるところの同僚諸君が、この細かいところの蟻の歩く足音に対しましても耳を傾けまして、(笑声)どうぞ願くは、こういつたような疑惑の起ることを未然に防止して頂きたい。この未然に防止するということは、取りも直さず私がいくたの例を取つて申上げた通り、即ちこれ参議院規則によつて、されております付託を大藏委員会に付託替することにあるのでございますけれども、そろそろ(笑声)門屋さんあたりからいい加減というようなことがありますから、この程度で一つ打切りますけれども、どうぞ皆さん方、我輩のこの拙論に御賛意を賜りまして、(「全く拙論だ」と呼ぶものあり)勇断以て一つ付託替に賛成賜りますよう切に私はお願い申上げます。終り。
#153
○岡元義人君 もう十分討論も盡されたようでありますから、採決して頂くように動議を提出いたします。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#154
○委員長(梅原眞隆君) 岡元君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」、「異議あり」その他発言するもの多し〕
#155
○委員長(梅原眞隆君) 岡元君の動議に賛成の諸君の起立を願います。
   〔起立者同数〕
#156
○委員長(梅原眞隆君) 同数であります。それでは委員長においてこの動議を取上げます。
#157
○門屋盛一君 動議が成立したのですがちよつと申上げます。こういう各派を代表しておる委員会で、島君の演説は少し長かつたけれども、まだ一言も発言していない会派があるのです。これは時間を制限して発言させ、後動議を取るようにしたら、今後の議院運営は円滑に進行できると思います。それを委員長が職権で、私の御注意というのをお聞にならずやつておる、今後すべて委員長の職権で運営されるなら、我々は我々議員の立場でやります。
#158
○矢野酉雄君 門屋さんの御意見は委員長が然るべく咀嚼してお聞きになつて結構と思いますが、正式の手続を以てやつた以上は、それで十分なんだから、次に進行して頂きたい。
#159
○委員長(梅原眞隆君) それではこれから採択することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」「異議あり」と呼びその他発言する者者多し〕
#160
○門屋盛一君 委員長の動議の諮り方にしても、同数ということも、数の発表もない。それも今後は御注意願いたい。それは今後の御注意だけでよろしい。更めて私は、今の動議は成立して、討論打切りになつておろうが、この際小会派の発言を許すということの動議を提出いたします。
   〔「賛成」「採択々々」と呼びその他発言する者多し〕
#161
○委員長(梅原眞隆君) 今の動議を取上げまして、採決し、それから門屋君の動議をお諮りいたします。それではこれから採決いたします。大藏委員会に……(「動議をどうしたのだ」「休憩休憩」と呼びその他発言する者多く議場騒然)それでは休憩いたします。
   午後三時二十三分休憩
   ―――――・―――――
   午後三時四十四分開会
#162
○委員長(梅原眞隆君) 休憩前に引続きこれより委員会を開会いたします。
 先ず議案の付託変更について採決をいたします。戰時中政府が買收した鉄道の讓渡に関する法律案、これを大藏委員会に付託替えすることに賛成の諸君の御起立をお願いいたします。
   〔賛成者起立〕
#163
○委員長(梅原眞隆君) 賛成十人、可否同数と認めます。
   〔「反対を諮らなければならん」「採決の仕方が間違つておる」「記名投票をやれ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
#164
○委員長(梅原眞隆君) 反対の方の起立を求めます。
   〔反対者起立〕
#165
○委員長(梅原眞隆君) 否とする者十人。よつて可否同数と認めます。よつて委員長が採決いたします。委員長は付記替えに反対いたします。よつて付託替えは否決されました。
 次に門屋君の動議を議題といたします。御意見のある方は御発言を願います。
   〔「それは違う。」と呼ぶ者あり。その他発言する者多し〕
#166
○門屋盛一君 話が違いやしないか。採決が済んだ後で僕の動議は何だ。何ということを言つておるか。(「大体事務局がもつと智慧をつけてやらなきやいかんじやないか。」と呼ぶ者あり。その他発言する者多し)……次長は後に何のために坐わつておるか。採決して後に何が討論か……(発言する者多く聽取し難し)
#167
○委員長(梅原眞隆君) 暫らく休憩いたします。
   午後三時四十七分休憩
   ―――――・―――――
   午後七時五十四分開会
#168
○委員長(梅原眞隆君) 休憩前に引続き議院運営委員会を開きます。最初にちよつと議事部長から発言を求められております。
#169
○參事(寺光忠君) 今朝程の当委員会におきまして、引揚同胞対策審議会設置法の一部を改正する法律案につきまして、衆議院が委員会審査省略要求を当院にして参りましたということを申上げ、それによりまして委員会審査省略要求を拒否するというような御決定になつておつたのであります。ところが念のため先程衆議院の事務局の方にその旨を通じて置きましたところ、これは大変な間違いでございまして、衆議院の方では院議決定をしておらないそうでございます。議院運営委員会でその話が出ましたものでありますから、事務上の準備をされておりまして、間違つてこちらの方に送つて來たということが分りましたので、撤回を要求して参りましたからその点御了解を得たいと思います。同時にこれを在外の委員会に付託するということに御決定を願いたいのであります。
#170
○委員長(梅原眞隆君) 只今の御説明でよろしゆうございますか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#171
○委員長(梅原眞隆君) さように決定いたします。
 当委員会に付託になつております裁判官彈劾法の一部を改正する法律案、國会法の一部を改正する法律案を議題といたします。大村委員長がこちらにおいでになつておりますので、提案の理由を御説明願いたいと思います。
#172
○衆議院議員(大村清一君) 衆議院運営委員長がこの両法案の提案者と相成つておるので、私から提案の理由を簡單に御説明を申上げます。尚この立案に当りまして参画を願いました衆議院の法制局長も帶同いたしておりますので、私の足らざるところは尚法制局長からも必要によりまして申上げさして頂きます。
 先ず裁判官彈劾法について申し述べます。この法律案は過去一年半の経驗に鑑みまして、所要改正を加えようとするものであります。而うして彈劾裁判所及び訴追委員会の申出を斟酌しつつ運営委員会において本案を起草した次第であります。改正の要点は凡そ五つあるのであります。その第一は、あとで御説明を申上げます國会法の改正に伴いまして訴追委員会の名称を裁判官訴追委員会と改ためまして、訴追を受けますものの対象をはつきりするということにいたしております。即ち訴追委員会だけでは誰を訴追するのか十分に分り兼ねますから、裁判官の訴追委員会である、そういうように名前を改めたのであります。それから第二点は、彈劾裁判所の裁判員及び訴追委員の辞任の手続の規定が現在の法律には欠けておりますので、これを新たに規定した次第であります。
 それから第三は、訴追委員会の定足数十五人を十一人といたしまして訴追事務の円滑を期することといたしたのであります。即ち今までの経驗によりますると、定足数十五人では訴追事務を円滑に運用することができない事実に鑑みまして、これを十一人ということに定足数を減少したわけであります。
 それから第四点は刑事訴訟法が改正されまして訊問という言葉がなくなつたのに伴いまして、本法におきましても訊問という言葉を召喚という言葉に改めた点であります。
 第五は彈劾裁判所及び訴追委員会に証人が出頭を拒みましたとき、又物品の提出を拒みましたもの等に対する罰則を他の法令との均衡を考えまして引上げましたのであります。
 以上が裁判官彈劾法改正の要旨であります。次に國会法の一部を改正する法律案につきまして申上げます。本法の改正は三点に要約することができるのであります。
 その第一点は、今回國家行政組織法の改正によりまして新たに政府次官を設けることに相成りました。又参政官設置法に基きまして参政官を設置するということになつたのでありますが、(「まだなつていない」と呼ぶ者あり)これは衆議院の方でそういう議決をいたしたのであります。その政務次官及び参政官は、共に特別職であります。そうして政務次官につきましては國会議員も当り得るようになりまするし、又参政官につきましては当然國会議員だけが当るということになつたのでありまするが、これに対應しますように國会法の第三十九條を改めんとするものであります。それから第二点は、各省設置法の制定に伴いまして、議院の常任委員会をこれに対應せしめる必要がありまするので、第四十二條を次のように改めんとするものであります、即ち從來の内閣委員会を総理府委員会、それから逓信委員会を郵政委員会と電氣通信委員会との二つに分たんとするものであります。第三点は裁判官彈劾法の改正について申上げました点に対應するのでありますが、訴追委員会の名称を改めまして、これを裁判官訴追委員会といたし、先に御説明申上げましたように、訴追の客体を明らかにしようとするものであります。以上が國会法改正の要旨であります。
#173
○委員長(梅原眞隆君) お諮りいたしますが、最初に裁判官彈劾法の一部を改正する法律案を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
   〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
#174
○中村正雄君 委員長にお尋ねいたしますが、これを議題にするということはどういう意味ですか。今議題になつて話を聽いているのですよ、何か外に議題にする理由があるのですか。
#175
○委員長(梅原眞隆君) 質疑に入るのに、最初裁判官彈劾法の一部を改正する法律案から取上げたらどうでしようかということです。
#176
○中村正雄君 それは反対です。と申しますのは、一應提案理由の説明は両方聽きますけれども、内容の審議に入るのなら、運営委員会にかかつている議案の順序に從つてやつて貰いたい。外のものをあとにして、特に國会法の一部を改正する法律案なんかは、参政官の問題を前提にしている法律案で、参政官の問題をせずに國会法の一部を改正する法律案を審議するのはおかしいし、從つて議院運営委員会にかかつているところの順序に從つて審議をして貰いたいということを申述べます。一應説明だけ聽いて置いて、質疑をあとに廻して頂きたいということを提案いたします。(「賛成」「その通り」と呼ぶ者あり)
#177
○門屋盛一君 それでいいじやないですか。中村君の発言は至極妥当だと思いますので、参政官問題は只今衆議院の大村委員長が、私の方は通つたからということを申されましたが、甚だ不可解で、法律というものは國会を通過しなければ法律とはならない、それを私の方は通つたから次の法律を立案しい貰いたいということは、いささか疑義のあることであります。だからそこでこういうものを議論しても仕方がないから、これは提案理由を伺つて置いて、そうして当委員会の自主的審査の必要上御出席を求めなければならんときには御出席を求めてやる、これで一時休憩にしたらどうでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#178
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩にすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
   〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
#179
○中村正雄君 委員長にお尋ねしますが、運営委員会にかかつている議案は、今の二つと前の参政官と三十九條と大体四つでありますが、今休憩してあと四時間しかないのに、どういうふうな審議の見通しを委員長は持つておりますか。(「そういうことは委員長分らんよ」と呼ぶ者あり)さつきから運営委員会を休憩して何時間になりますか。二十四時間までに四つの法案を審議する見通とがあるのですか。運営委員長は休憩なさつて再開までの時間、相当現在運営委員会にかかつている議案をお考えになつた上で再開になつたと思いますけれども、どういう見通しで今まで休憩して、八時になつて再開したのか、一應今後の運営があるから、委員長の意見を承わりたい。
#180
○委員長(梅原眞隆君) 委員長としては、これから御審議を願つてこれができ上るという予想で採上げたのであります。
#181
○中村正雄君 ただ、運営委員会に付託された法案を握り潰すのがいやだから申上げたので、あと休憩して、再開して、全部がやれるという見通しがあれば、休憩に絶対に異議ありませんから賛成します。
#182
○門屋盛一君 やれるかやれんか、一應休憩して、我々は考えて見たいと思いますが、どうでしようか。(笑声)どうも怠けるための休憩じやないから……。委員会もどこから上げていいか分らん。私も分らん。どれをどう上げて行つたら收まりがつくか分らん。衆議院の無理押しの結果、こちらで内輪喧嘩して見たところでしようがないから、休憩してゆつくり考えたらいい。
#183
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#184
○中村正雄君 休憩は結構でありますが、その代り、今申しましたように四つの議題を我々が持つておつて、そうして又新らして議案ができたからと言つて、四つの議題を後に廻して、新らしい議題を先にやるというようなことのないようにして頂きたい、そういう條件で休憩に賛成します。
#185
○矢野酉雄君 中村君の條件附の休憩説には賛成しません。休憩は結構であります。
#186
○原虎一君 委員長は、どういう理由で休憩するのですか、理由を明らかに……。
#187
○委員長(梅原眞隆君) 休憩の動議が出たからお諮りしたわけであります。
#188
○原虎一君 どういうわけで休憩にしなければならんかということ……。
#189
○門屋盛一君 今これは三すくみになつております。三すくみの原因は、いずれも衆議院の無理押しなんで、参政官の問題が片付いておればいいけれども、参政官の問題が片付かない内に次の法案を押しつけられている。他の委員会から來たのなら問題はない。お互い運営委員会は両院の運営の状況を知つておらなければならん。参政官の問題が参議院の運営委員会において片付いておらないのにこれをやられているということが、一つの原因ですが、それは衆議院の運営委員会から勝手にお出しになるから、止めることはできない。当委員会とすれば、順序として國会法三十九條の問題、それから参政官の問題、今提案されました二つの問題を併せて考慮する必要がある。私の休憩動議は、休憩中に会派で案を練つて貰いたい……会派じやない、私自身が一つ案を練つて見たい、そのために休憩する、こういうちよつと苦しいことですが、そういう事情であります。
   〔「どのくらい休憩する」と呼ぶ者あり〕
#190
○門屋盛一君 動議をお諮り下さい。
#191
○委員長(梅原眞隆君) それでは休憩をすることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#192
○委員長(梅原眞隆君) では休憩をいたします。
   午後八時九分休憩
   ―――――・―――――
   午後九時二十五分開会
#193
○委員長(梅原眞隆君) 休憩前に引続いて、これより会議を開きます。懲罰動議が提出されておりますので、議事部長から報告させます。
#194
○参事(寺光忠君) 社会党の中村正雄さんから、正規の賛成者を揃えて、五月二十三日、議院運営委員会における板谷順助君に対して懲罰動議で提出されております。本委員会が休憩又は散会……そういうことで発議者が、お手がすいた時に、散会又は休憩前に諮つて呉れと、こういうことであります。
#195
○委員長(梅原眞隆君) 議長から発言の御要求がありましたから、この際御発言を願います。
#196
○議長(松平恒雄君) ちよつと御報告をいたします。先刻八時半でありましたか、官房長官が私の部屋に参りまして、小林総長も同席でありましたが、こういうことを申入れて参りました。これは参議院の審議の模樣等を拜見して、その結果政府は一日を標準として会期の延長を願いたいと、こういう申入れがあつたのであります。そこで、標準としてということはどういう意味かということを聽きましたところが、標準というのは、一日だけという意味ではないと、ただ標準として、あとはこちらの御都合で延ばされるとか何とかとうことがあるかも知れませんから、標準という言葉を使つたんだという、こういう申出でもして参りました。それで一應私としては、議院運営委員会に御報告をして、これを如何に取計らうかということを御審議願いたいと思います。
#197
○事務総長(小林次郎君) 尚官房長官が運営委員会に伺つて、みずからお願いしたいと話しておりました。今直ぐ見えると思います。
#198
○中村正雄君 政府から要求するのであれば、内閣の代表である総理大臣から説明願いたい。官房長官は内閣の代表とは認めない。(「その通り」「賛成」と呼ぶ者あり)
#199
○小林英三君 只今の中村委員会の御意見、一應御尤もと存じますが、官房長官は内閣の大番頭でありますので、一應官房長官の説明を聽いた上で審議いたしたいと思います。
#200
○中村正雄君 今までの例から申しまして、この前の会期延期の時に、政府は全然会期を延長する意思はないということを言つておつて、参議院の自主性に基いて七日間の会期が延長になつた。その会期の延長に対しては、政府としては、当然反対するのが当り前であるけれども、参議院の意思を尊重して、衆議院も同調したので、政府も同調した。こういうことを言つて、いわゆる政府の意思に反して参議院に同調して一週間延長した。その上に、今度は又政府から一日延長して呉れということは、どうも納得できない。而も官房長官が内閣の大番頭だということを小林委員は言われたが、内閣法のどこにもそんなことは書いてない。國務大臣又は副総理、同務大臣は内閣の代表権はあるけれども、官房長官は代表権はないと思います。若しもあるというなら、内閣法をいつ改正になつたか、伺いたい。
#201
○門屋盛一君 私も官房長官が政府の大番頭であるから、官房長官の説明を聽くというお考えに対しては、絶対的反対、今までの歴代内閣の会期に対する申入れの実例から申しましても、少くとも國務大臣である官房長官、或いは総理大臣、いつの場合でも官房長官は副総理の資格でございます。その人が來られた。それに何ぞや、前大臣であつたかも知れないけれども、一官吏であるところの官房長官ですね、今日如何にも政府の代表なるが如き行動をとられていることは、國会軽視も甚だしい、今回の会期延長に対しては、私は延長の必要なんかないと思つている。それに対して政府の方から申入れが仮にありとするならば、礼を厚うし仁義を盡して総理大臣みずから出席して懇請すべきである。
   〔「異議なし」「当然」と呼ぶ者あり〕
#202
○奥むめお君 私も今の意見は誠に尤もだと思うのですが、時間もないことでございますから、議長さんにおいて至急お取計らい頂きまして、議事を進めて頂きましたら如何でございますか。
   〔「賛成々々」「名論々々」と呼ぶ者あり〕
#203
○門屋盛一君 政府が懇請するのに、本会議の開会中に委員会を開いておいて、いつ政府の出席があるか分らないような委員会は休憩を願います。(「異議なし」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)
#204
○岡元義人君 ちよつと委員長にお聽きしますが、官房長官はまだ見えていないのですか。(答声)(「目があれば分るだろうと」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)
#205
○委員長(梅原眞隆君) 政府の方が來るまで休憩をいたします。
   午後九時二十三分休憩
   ―――――・―――――
   午後九時二十五分開会
#206
○委員長(梅原眞隆君) 休憩前に引続き会議を開きます。
#207
○中村正雄君 総理大臣はどこへ來ておるのだ。
   〔発言する者多し〕
#208
○矢野酉雄君 中村君はなかなか急激におつしやいますが、委員長は須らく事務当局を督励して中村君の要望に應ずるように万全の途を講じながら、最前の小林君のお話のように一應……(「そんなことは必要ない」「総理大臣の來るまで休憩」「発言中」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)一應官房長官の意見を聽くことの動議を提出いたします。(「賛成」「聽く必要はない」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)
#209
○委員長(梅原眞隆君) 官房長官の御説明を承わることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#210
○政府委員(増田甲子七君) それでは申上げます。参議院の皆様が非常に御熱心に御審議を御継続下さいまして恐縮且感激いたしておる次第であります。然るところ時間もすでに、私が先程議長さんに申入れをいたしましたときは四時間でございました。内閣委員会等の定員法の御審議の模様を拜見いたしますと、本会議に掛りましても十一時半過ぎ、或いは十二時を突破しはせんかというようなお言葉も参議院議員の方々のかたがたから拜聽するような次第でございまして、大事をとる意味におきまして、審議未了というようなことになりますと、定員法や、或いは行政整理の実施部面である各省設置法の可決確定を見ないと、非常に困りますので、一日を標準として会期を御延期願いますように申入れをいたした次第でございます。この際皆様にこの政府の申入れについて最大の御高配を願いますように、ひとえにお願い申上げます。
#211
○矢野酉雄君 折角最前の中村君の提案もありましたので、官房長官の説明は一應了承する、という意味でなくて、その御事情をよく承つて、更に内閣の代表である総理、冀くは総理、若し病氣等で居らなければ副総理ないしは総理の出席の見通しがついてから直ちに再開をするというようなふうに進めて頂きたいと思います。そういう動議を提出します。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#212
○岡元義人君 今の矢野委員の動議に賛成するのでありますが、時間が切羽詰つておりますので、できるだけ機敏な動作でとつて頂くように特にお願いします。
#213
○委員長(梅原眞隆君) ではさようにいたします。
#214
○奥むめお君 官房長官に聽いて頂きたいのですが、先に一週間の延期という場合にも、済んだことをとり上げる限りではございませんけれども、官房長官におかれては会期延長は全く参議院の自主性に任すというようなお言葉であつたと思うのです。それを……野党の方でこういうふうに出るのは分つている。予定のコースでございまして、こういう重要案が沢山控えて、だんだん日時がなくなります、こういう際に吉田総理大臣が一度もこちらにお見えにならない。そうしていろいろな難関を控えておる場合に、政府の態度が非常に冷淡である。或いは参議院を無視しておると私も全くそういう氣持を以て今日まで参りました。今日あと残すところの僅かの時間の間で、いよいよ今日の時間も空費されてしまいますので、成るべく早くどんどん掛けたいと思いますけれども、賛成いたしまして、事務当局において、至急総理大臣に出て頂くようにお諮りを願いたいということを今発議いたされましたのですが、どうぞ今の発言をお汲取り願いまして……。
#215
○政府委員(増田甲子七君) 承知いたしました。奥さんのおつしやることは御尤もでございますから、至急取計らいます。
#216
○委員長(梅原眞隆君) 矢野君の先程の発言の通り取計らいまして異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#217
○委員長(梅原眞隆君) それではさよう取計らうことにいたしまして休憩いたします。
   午後九時二十九分休憩
   ―――――・―――――
   午後十時二十五分開会
#218
○委員長(梅原眞隆君) 休憩前に引続いて運営委員会を開きます。
#219
○中村正雄君 休憩前の本委員会におきまして委員長のとられた態度につきまして、非常に不可解な点があるので一應お尋ねいたします。第一に本員が官房長官は内閣の代表とは認められない、從つて内閣の代表である総理大臣に出席して一應会期延長の要請の説明をして貰いたいと、こういう要求をいたしまして、殆どの議員も暗黙のうちに賛成願つておつたと思います。ところが委員長は政府委員が來るまで休憩すると、こういうことを宣せられて、そうして官房長官が見えたら直ちに再開して、会期延長の要請を得たという点におきまして、前の委員会の折に、私が総理大臣の出席を求めたということに関連いたしまして、なぜ官房長官が來たときに直ちに再開して説明を聞いたか、この点委員長の所見を承りたいと思います。
#220
○委員長(梅原眞隆君) ちよつとお答えをいたします。中村委員から総理大臣の出席の要求がありましたので、早速その要求の線に副いまして出席を求めるような手続をとりました。そうしてその間に官房長官が見えたので、一應官房長官の話をその間に参考として聞いて置くと、こういうことで官房長官の話を聞いた次第であります。
#221
○中村正雄君 私のお尋ねしましたのは、会期延長の要請は内閣の代表者がやるべきであるという関係から総理大臣に出席を要求したわけであります。ところが官房長官の説明を参考的に聞くと言つて、官房長官は会期延長の要請の説明をしたのじやないですか。その点はつきり分つているでしよう。從つて官房長官から聞いて、それから総理大臣から聞いて、二重にやつてこの会期を遅らしておるということは、要員長においてはまずいからではないですか。同じことをなぜ委員会が聞かなければならんか。而も前に総理大臣の出席を要求したときに、殆んど暗黙のうちに全会一致で決つておるが、なぜあなたは休憩のときに、内閣総理大臣の出席を要求しましたら、お出でになるまで休憩しますと言つて休憩したにも拘わらず、政府委員の來るまで休憩しますと言つて置いて、而も私の総理大臣の出席を是認して置きながら、官房長官が來て直ちに再開した態度はおかしい。この点あなたの釈明を求めているのだ。
   〔矢野酉雄君発言を求む〕
#222
○中村正雄君 矢野さんに聞いておるのじやないですよ。委員長の釈明を聞いているのだ。(「そうだ」と呼ぶ者あり)
#223
○委員長(梅原眞隆君) お答えをいたします。私は政府の係りの來るまで休憩をする、こういうことを言いました。それであなたの仰しやるその中には、上には総理大臣若しくは副総理若しくはそれの使いになつて來る官房長官も中に含めまして、そうして私はそれの來るまで休憩する、こういうことであります。その間に……。
#224
○中村正雄君 さつきの委員長の言葉と今の答弁では違つておる。私が総理大臣の出席を要求したということを是認して、そうして総理大臣の出席の手続をしたとさつきおつしやつたじやないですか。にも拘わらず今政府委員と仰しやるが、官房長官も政府委員ならそこにいる政務次官も政府委員です、局長も政府委員なんだ、そういうものを誰も要求しておらんのだ。私が要求しておるのは、内閣総理大臣の出席を要求しておる。而もあなたは前に是認して置きながら、今の政府委員の説明は違つているじやないか、僅かに一分か二分の間にそんな答弁が違う委員長じや、円満な議事の進行ができますか。もう一遍釈明をお願いします。(「嘘だ」と呼ぶ者あり)
#225
○委員長(梅原眞隆君) 嘘ではない。お答えいたします。その時につまりあなたのおつしやつた、政府への要求はあげておきながら、そうして同時に官房長官からこちらへ來て説明をなさるということを、我々がそれを参考として聞くと、こういうことに聞いたのであつて、それが二度参考まで聞くことがなかつたこういうことであれば、それはあなたと私の意見の相違であります。(「済んだ、済んだ」と呼ぶ者あり)
#226
○中村正雄君 違いますよ。前の委員会では、あなたは採決をお採りになつていないけれども、総理大臣に出席を要求するというのは、殆んど皆の一致した要求であつた。從つて総理大臣が來るまで止そうと発言したが、官房長官が來て何故再開したかということをお聽きしておる。それでその釈明を要求しておるわけです。
#227
○岡元義人君 非常にもう時間もたつておるのでありますから、折角林副総理もここに見えておることでありますから、今日は又会期が迫つて、時間が迫つておるということは知つておられる。私は改めて林副総理がここに見えておられますから、発言を許して頂くように動議を提出いたします。
   〔「反対」「賛成」「議事進行について」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し〕
#228
○中村正雄君 間に合つたら何故採決しない。
   〔國務大臣大讓治君発言を求む〕
#229
○板野勝次君 何を……副総理だからといつて何だ。手を挙げたからつて何だ。議事進行について発言を求めておる。
#230
○委員長(梅原眞隆君) 林副総理の説明を聽くの動議の決を採ります。林副理の説明を聽くことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」、「異議あり」その他発言する者多し〕
#231
○委員長(梅原眞隆君) では異議のない方の御起立を願います。
   〔起立者十二名〕
#232
○委員長(梅原眞隆君) 林副総理の説明を聽くことの賛成が十二名であります。そこで私は林副総理の説明を聽くことに……。
   〔「反対がある」「反対が何でわかるのだ」「坐つておる者は皆反対だ」その他発言する者多し〕
#233
○委員長(梅原眞隆君) では林副総理の説明を聽くことに不賛成の方の御起立を願います。
   〔起立者十二名〕
#234
○委員長(梅原眞隆君) 賛成の方十二名、不賛成の方十二名、可否同数でありますから委員長は林副総理の説明を聽くことに採決いたします。(拍手)
#235
○國務大臣(林讓治君) 先程総理大臣の出席を求められましたが、少々風邪氣味で、夜分におきましては私共休養して頂くように願つておりまして、私が代つてお願いを申上げるわけであります。御承知の通り、会期も迫つて、今日尚重要法案も残つておりますので、二日間だけ是非延長して頂くようにお願いをいたしたいと考えるわけであります。
#236
○板野勝次君 昨日は……。
   〔発言する者多し〕
#237
○板野勝次君 いや俺が発言を求めて立つた以上は……、昨日官房長官がここへ見えられたときに事務当局と官房長官との間に食違いがあつた。事務当局の方では止むを得ざる事由があつて総理大臣が來られないという、そこで運営委員会はどういうようにそれじや止むを得ない事由があるのか、こういうことを問いましたときに、後でこれはわかつたのでありますが、官房長官が來て風邪引である。これで出てこられないということであります。その時に私の申上げましたのは、総理大臣が今までに出席せられたことが極めて少い。今尾も風邪引きであるということであるが、今日は幸か不幸か日曜日である。こういうことを申したのであります。私は今日又副総理が、風邪引きであるとこういうことを言われまして、今まで第二次吉田内閣以來今日まで重要な問題がありましてもいつも病氣である。中途にして帰られる。果して病氣であるかどうかということはいつも疑わしい。何か便宜が惡くなれば病氣であると言われる。吉田内閣は絶対多数をとつたならばどんなこともできる。総理大臣は國政をサボタージユして、職場を離脱してしばしば大磯の方へ参りましても、これはただ一片の病氣であるということで片付けられておる。このように今日のような重要な段階まで來ておつて、総理大臣が少々風邪氣味であるからといつてここへ出席しないということは、全く國政に対する誠意を持つていないということを明白に暴露しておる。このようにしていつもいつも病氣で会議に例席できないというような総理大臣がいますことは、國政の運用上大きな障害がある。ただ民自党が絶対多数を頼んでこのような、國政に対して怠慢な傲慢な、而も國会軽視の態度を多数で支えてやつて行つておる。これは決して國民に対していい影響は與えないでありましよう。それは重病の床について総理大臣がどうしても出席することができないということでありましたならば、私は、このようなことを申しません。併ししばしば風邪引きで出られない、中途で帰られる、七十を超えた老齢でありますから勿論風邪を引くこともありましよう。併しながら、多数の國会議員がこの数日間涙ぐましい努力を良かれ惡しかれしておられる、少々の風邪引きで出られないはずはないと思う。果して熱は何度あるのか、どのような風邪の状態であるのか、このようなことを調べて運営委員会が納得をして、本当にこの会期の延長の問題を廻つて、総理が出ることができないという問題がいろいろな客観的に見ても当然であるということが認められない限りは、前に決定されました総理大臣が出席するまでは運営委員会は再開しない、休憩しておるとこういうことは今尚生きておる。私は総理大臣がどのような状態にあるか、ここに出てこられないところの客観的な止むを得ない事由があるかどうかということをはつきりとここで説明して頂きたい。それは私は副総理に求めますよりも、事務当局が総理のところに行つてどのような状態であるかということを事実を確めて來てもらいたい。それまで運営委員会は休憩継続の宣告をして頂きたい、こういう動議を提出するものであります。
#238
○門屋盛一君 板野君の質問に対しては、どなたがお答えになるか知れませんが、私はここに新たなる事実を捉えまして、我が参議院の名誉のために、林副総理を経て十分に質しておきたいと思うことがあるのであります。それは本日のこの運営委員会におきまして、同僚原君の質問は、時事新報の記事に出ておりましたことに対して、官房長官にその所信を質したのであります。時間がありませんから極めて簡單に申上げます。それに対して増田官房長官は、そういう印象を受けたということを言われておる。印象では困るから、どういう印象が具体的に申して呉れと言うたら、ここでは何回も何回もの質問に対しても、印象ということに対する御説明はなかつた。然るに只今私の聞くところによりますと、本日この会期延長をここに申込まれる前に衆議院の運営委員会において同樣のことが問題となりましたときに、あれは参議院を指したものであるということを明言されておることであります。諸君、我々は審議を妨害するような行爲は絶対にいたしません、いつ如何なる妨害の事実があつたか、事実を列挙して只今承わりたい、然る事実の列挙したものを、公開の席上で衆議院の運営委員会において、参議院を指したものであるということを言われたのは、如何なる点によつて言われたか、この点について一問一答の形式を以て質問を続けたいと思います。お許しを願いたいと思います。
   〔「賛成」「その前に私の動議に対してどうするのだ」「答弁を求めます」「議事進行」と呼びその他発言するもの多し〕
#239
○矢野酉雄君 発言を許されております。私語は止めて欲しい。(「誰が発言を許しておるか」と呼ぶ者あり)委員長が……。
   〔「聞えないよ」「議事進行」と呼びその他発言する者多く騒然〕
#240
○委員長(梅原眞隆君) 靜粛に願います。
#241
○矢野酉雄君 議事進行について、正当な手続を以て許可されたのじやないか、坐り給え。
   〔「聞こえない」「誰が許可した」「速記録を見ろ」と呼びその他発言する者多し〕
#242
○委員長(梅原眞隆君) 矢野君に許可しました。
#243
○矢野酉雄君 私は動議を提出いたします。すでに本日は会期の最終日である、(「その通りである」と呼ぶ者あり)お聞きなさい、混乱しておるかしていないか事実が示しておる、一切の問題は事実が示しておる。故に私は動議を提出します。各委員諸君が、質問等も、時間も使用されることに対して、委員長は諮つて時間を制限することの動議を提出します。然らざれば十二時を突破して会議を流す虞れが十二分にある。私はそれを動議として提出します。(「その通り」「何を言つてるんだ」「議事進行」「賛成」と呼ぶ者あり)今の動議をお諮り願います。
#244
○委員長(梅原眞隆君) 只今の賛成の方の御挙手を願います。
   〔「そんな馬鹿なことがあるか」「横暴だ」「委員長不信任だ」「退場を命ずる」「何を退場を命ずる権利があるが」と呼び騒然〕
#245
○委員長(梅原眞隆君) お靜かに願います……矢野君の動議に対する採決をいたします……採決をいたします。
   〔「採決に疑義がある」「今採決しておるなだよ」「なぜ発言を許さないのか」と呼びその他発言をする者多し〕
#246
○委員長(梅原眞隆君) 反対の諸君の御起立を願います。
   〔「委員長の宣言を聞け」「だまれ」と呼び騒然〕
#247
○委員長(梅原眞隆君) 賛成の方は……反対の方は御起立を願います。
   〔「聞こえません」「委員長不信任だ」「ちよつと発言を許したらいいじやないか」「時間ばかりかかつてしようがない」と呼び発言する者多し〕
#248
○中村正雄君 私は採決に疑義があると申しましたのは矢野君の動議を取上げる前に板野君の動議が出ておる、それを矢野君の動議を取上げて採決した点が委員長の一つの間違い、もう一つは議題にした以上は一應質疑討論は許すべきだ、然るに委員長は、質疑や討論は止めますと言つて採決するならともかくこんなわけで議題になつたらなぜ討論なり質疑を許さないか、この二つに疑義がある、答弁を願いたい。
#249
○岡元義人君 簡單にいうから……。
   〔「そんな馬鹿なことがあるか」「委員長に答弁を求めているんじやないか」「そんな不公平なことはない」「質問の妨害だ」と呼び発言者多く騒然〕
#250
○委員長(梅原眞隆君) 休憩をいたします。
   午後十時四十九分休憩
   ―――――・―――――
   午後十一時三分開会
#251
○委員長(梅原眞隆君) 休憩前に引続きまして、議院運営委員会を開きます。議長から発言を求められております。議長に発言を許可いたします。
#252
○議長(松平恒雄君) ちよつと御報告を申上げます。もう少し前でありましたけれども、幣原衆議院議長が自身私の部屋に参られまして、政府から申入れの会期延長については、衆議院の運営委員会で二日間延長ということに決定したからということを申し出でて來られました、それだけ。
#253
○板野勝次君 発言の許可を……。
#254
○門屋盛一君 議事進行について発言を求めます。
#255
○板野勝次君 発言中だ。私は先程委員長に、この前の運営委員会で、総理大臣が出席するまで休憩するということは、ここにお出でになつておられる運営委員の各委員確認されておるところであります。これは今更違つておるとおつしやる方はないと思います。そうしますと、総理大臣がどういうような状態で急に出られなくなつて來たかということは、副総理が來るまでもなく、参議院の事務当局におきましては、この状態に対して、國会運営上良心的な調査がなされなければならない筈である。從つて総理大臣が客観的に見ても、熱は何十度あつて急に……今日は総理大臣が見えておつたようでありますけれども、急に風邪引きの状態がそういうように進行するものとは思わない、どういう状態であるかということははつきりして参らない。過去の慣例からいたしましても、総理大臣が國会をサボつておられる、國会の上に君臨しておるというような考えを総理大臣は持つている。ところが、我々は総理大臣といえども、これは人民の公僕であると思う。我々國会議員は人民の代表でありますが、総理大臣は公僕である。公僕であるならば、少々の風邪引きぐらいは押して、無理をしてでも出て來ると、この國政のために倒れてこそ、政治家としての本懐ではないか。僅かの風邪引きでこの重要な時に出て來ないというのは、全く國政の怠慢でありますから、これに対して我々が納得の行くように、あの総理大臣が來るまでは休憩するということに対して、委員長において、どのような状態にあるかということを報告して貰つて、そうしてその上で前の休憩の際における、総理大臣の來るまでは休憩するといつたこのことに対して、十分に更に相談をされるのが委員長としての、委員会を円満に運営されて行かれる道であろうと思います。我々は決して議事を妨害してはいない。議事が円満に進行して参りますために、数日前までは、議場におきまして定足数をやかましく申しました。併しながら昨日以來今日までしばしば定足数は欠けておりましたけれども、我々はその定足数について、特に採決上必要ある場合以外におきましては、この欠けておる点を默過して参りました。委員の方が決して議事を妨害するのでなくして、議事を円滑に運営さして行きたい、こういうために特に我々は取計らつて参つたのであります。ただ、我々は決して議事妨害をしているのではなくて、吉田総理自身が僅かの、風邪を引いているのか、引いていないのか分らんような状態にあつて、運営委員の要望にもサボタージユされている。このために却つて議事の運行が妨げられている。これは官房長官が新聞紙において言われているように、決して野党が議事の運営を妨害しているのではない。與党が運行を妨害している。これは今朝からの議院の運営委員の多数の諸君が知つている。その上にとかく政府が議事の運営がうまく行かないように、故意に議事を妨害している。総理大臣が出て來られない。総理大臣が出て來れば直ぐに片付く問題も、出て來られないために片付かない。実に國会の運営を妨げている者は、総理大臣自身であると言わざるを得ない。從つて是非ともどういう状態にあるかということは、総理大臣の行方でありますから、即刻分るわけであります。総理大臣が行方不明になつておれば、それは止むを得ない。併し行くえ不明でないならば、如何なる状態にあるかということは、政府当局者において直ちに答弁される筈であります。そのことについて、議長において善処されんことを求めます。
#256
○門屋盛一君 本國会も余すところ五十分、甚だ重要な段階に突入いたしまして、誠に遺憾ながら委員長の運営、宜しきを得ないと考え、大変残念と考えますが、併し非常に重大なことでありますから、事務当局若しくは法制局長にお質しして置かなければならん。これは参議院の名誉に関することになる、非常に重大なことになると思いますので、この法規の解釈は分りませんので、はつきりして置きたい。國会法第十一條から第十三條の解釈を事務当局に求めます。(「速かにして下さい時間がありませんから」と呼ぶ者あり)
#257
○中村正雄君 門屋君、そういう議事の進行に関係ないことを、今更法制局長に聞かんでも……。
#258
○門屋盛一君 いや、これは、大いに関係があるんだ。
#259
○中村正雄君 それは後から勝手に聞いたらいいだろう。そんなことを今聞くのはおかしい。
#260
○門屋盛一君 第十一條には、臨時会及び特別会の会期のことが書いてあります。第十二條は「國会の今期は、両議院一致の議決で、これを延長することができる。」とあり、第十三條には「前二項の場合において、両議院一致の議決に至らないときは、衆議院の議決したところによる。」とあるのです。これはどういう意味に解釈するのか、これを伺いたい。解釈を正しくして置かないと、重要な段階に突入する虞れがある。
#261
○事務總長(小林次郎君) 私からお答えいたします。二十七頁十三條の「前二項」と書いてありますのは「前二條」の誤まりでございますから……、「前二項の場合において、」項というのは條の誤りですから先ずそれを申して置きます。
#262
○板野勝次君 もう一遍言つて下さい。
#263
○事務總長(小林次郎君) 二十七頁第十三條「前二項」と書いてあるのは「前二條の場合において」、です。その間違いでございます。
 この第十三條だけを御覽になりますと、「前二條の場合において、両議院一致の議決に至らないときは、衆議院の議決したところによる。」とこうありますので、仮りに会期の延長を、参議院が議決しないで、衆議院が議決したならばどうなるか、こういうことについて解釈が二いろに分れるのであります。大体は両議院の議決が一致に至らないときはとか、或いは両議院の議決が一致しないときは、こういうことに書いてありますれば、両方に議決があつて、而もそれが一致しない。こういうことに読むのが普通だと思います。ところが「両議院一致の議決に至らない」ということに書いてありますので、一院が議決し、一院が議決しないということもあり得るかに考えるのであります。それで、それは第十二條の國会の会期だけについて論じますると、或いは衆議院が議決して、参議院が議決しないというようなときは、会期の延長ができないというような氣持も持つ解釈のし方があるかも知れませんが、第十一條の方を御覽になりますと、「臨時会及び特別会の会期は、両議院一致の議決で、これを定める。」とこう書いてありまして、仮に臨時会の会期を参議院が議決しないで、衆議院だけ議決した場合、どうなるかということを想像いたしますと、若しそういう場合に議決がなかつたということになつては、臨時会なり特別会に会期がない、そういう臨時会、特別会ができることになるのであります。それは非常に、先ず実情に合わない解釈であろうと考えるのであります。從つて前二條と申します以上は、やはり両議院の議決が一致に至らないと書いてなくて、両議院一致の議決に至らないと、こう書いてありますから、一院、参議院の方が議決しないで、衆議院が議決した場合には、やはり衆議院の議決したところによる、かように私は解釈しております。
#264
○門屋盛一君 これは、今事務総長の御説明はちよつとはつきりしないのですから、法制局長の御説明を承ります。
#265
○法制局長(奧野健一君) この十一條乃至十三條は、両院の両方の議決のあつた場合を大体予想して作られたものと思われます。(「そうだ」と呼ぶ者あり)併しながらこの十三條の現れたところによりますと、両議院一致の議決に至らなかつたときという、そういうふうな客観的な事実ができれば、やはり適用があるのじやないか。即ち例えば一方だけで議決して、一方は議決しないことに確定するということになれば、両院一致の議決に至らなかつたことが確定すれば、やはりこの文字の解釈から行きますと、一院だけがやつた場合、衆議院だけがやつた場合もここに入ると解釈し得るとも考えます。大体は両院の議決の場合を予想して作られた規定と考えます。
   〔小林英三君発言の許可を求める〕
#266
○門屋盛一君 これは重大なることですから……関連しておるのです。こういうことは和やかに行つた方が結論が早い。只今國会法だけの質問ですが、参議院規則の方はどういうふうになつておりますか、これに対して……。
#267
○板野勝次君 委員長、落着いて……何回も紛糾させないように……。
#268
○門屋盛一君 参議院規則の方はどうなつておるか。事務総長でもいい。
#269
○原虎一君 事務総長の解釈通りだと何もやきもきしなくてもいい。
#270
○板野勝次君 お答がないのですか。
#271
○藤田芳雄君 二十二條と二十三條ですな。
#272
○法制局長(奧野健一君) 二十二條、参議院規則の二十二條、六十七頁の一行目、これは両院の議決があつた場合を予想して作られた規定と考えます。
#273
○門屋盛一君 御説明がなければ、これで私の質問の分は止めて、そうして委員長、議事進行で出ておるのですから、そういうわけでありますから、成るたけ質問する者は質問さして、和やかにここのところを、このケースを早く送り出して、ボートを出すというようなことに盡力される方がいいのじやございませんか。これは非常な問題になると思うのでございます。(「賛成」と呼ぶ者あり)
#274
○板野勝次君 こつちは議事進行に関して……。
#275
○中村正雄君 今門屋委員から國会法の十一條から十三條につきまして、事務総長並びに法制局長に対して質問がありました。いずれも今問題になつている門屋君の質問も、恐らく十二時までに参議院で会期の延長が決定しなければ本國会の延長はどうなるかというお考えから質問になつたと思います。從いましてその件につきまして、事務総長及び法制局長は、参議院において何らの決定を見ない場合は、第十三條の解釈としまして、衆議院の議決したところによるという意見の発表があつたわけであります。これは一事務屋の意見として一應聽いたわけでありますが、こういうことが議題になるとすれば、一應これについての見解を申述べておかんと、議院運営委員会がそういうように決定したというふうに見られては心外でありますので、私はお二人の見解は間違つているという関係から、私の所見を申述べてみたいと思います。第一に会期というものは、これは憲法にも國会法にもありますように、両議院一致の議決で定めるということが大原則であるということは、皆さん御承知の通りであります。從つて会期延長の場合でも、両議院の議決が一致しない場合ということはこれはあり得るからして、これを救済するために衆議院の議決したところによるというのが國会法十三條のことであります。從つてこれは單に両院の意思を合致せしめるためにとられました技術的調整的な措置であると私は考えております。従つて参議院の議決はこれを無視してもいいのだという意味で、この十三條ができているものはと考えられません。從つて國会法の十三條の、両議院の一致の議決に至らないということは、会期延長に関する限りにおきましては、衆議院の議決の日数と参議院の議決の日数とが一致しないときということを意味するものと解するので正しいではないかと思います。これは皆さんも御承知の憲法の五十九條を御覽願いたいと思います。五十九條におきまして、いわゆる法律案は衆議院と参議院と両院が一致に可決した場合に成立するという原則を立てまして、それに対する連外規定があるわけであります。即ち第四項に「参議院が、衆議院の可決した法律案を受け同つて後、國会休会中の期間を除いて六十日以内に、議決しないときは、衆議院は、参議院がその法律案を否決したものとみなすことができる。」こういうふうにあります。即ち憲法の趣旨、これを受れておりまする國会法の趣旨というものは、衆議院で議決して参議院で審議未了に終る場合があり得るからこそ、五十九條の四項を設けまして、その間に六十日という制限を設けているわけです。從つて会期の延長につきましてもこういう規定があればともかくも、なければ本筋に戻りまして、会期は両院一致の議決で定まるというこの原則と、この十三條はこれを救済するところの技術的な調整措置であるという点が、御了解願えると思います。從つて両議院の議決日数というものが一致いたしませんのは、両院とも会期を延長するという意思においては合致いたしているわけであります。日数において相違いたしている。從つてその場合は衆議院の議決を以て國会の議決とするというのが、十三條の規定でありまして、参議院におきまして何らの議決をしないという場合におきまして、これは意思表示なしと解しても、或いは又会期延長を要せずというふうな意思表示だと解しましても、その意思に反して技術的な調整をするということは毛頭考えられないわけであります。從いまして今申上げましたように、法制局長並びに事務総長のお考えも、一應理論はあるかも知れませんが、憲法の五十九條なり或いは國会法の十一條から十三條の規定、並びに國会というものが両院によつて成立いたしているという、この関係から言つて、参議院で議決がないときは直ちに衆議院の議決を以て國会の議決にするというような飛躍した論理は、私は生れて來ないと思う。從つて私は今法制局長と事務総長の言われた議論が、議員の中から出たのであれば、私は直ちに反駁しますけれども、一事務屋の意見として一應聽きますけれども、ただ万一運営委員会がそういう見解であるという誤解を生じては困るので、念のために解釈についての私の考えを申述べた次第であります。
#276
○委員長(梅原眞隆君) 板野君の発言がありましたが、総理の病状に関して副総理から発言をして頂きます。
#277
○國務大臣(林讓治君) 総理の状況につきましては、先程延長をお願いいたしましたときに申上げましたように、少々風邪の氣味であるものですから、夜分は靜養して頂く方がいいと考えまして、私共靜養して頂いているわけであります。さよう御了承願います。
#278
○小林英三君 この際……。
#279
○板野勝次君 関連している。
#280
○小林英三君 委員長が発言を許した。委員長が発言を許したじやないか。
#281
○板野勝次君 関連している。林副総理が……。
#282
○小林英三君 默れッ。動議を提出いたします。
#283
○板野勝次君 関連をしているのだよ。
#284
○小林英三君 会期も頗る切迫しているのでありますから、会期の延長の問題を提議をいたします。(「発言中だ」と呼ぶ者あり)我々は会期の延長をするかしないかということを討論を省略いたしまして、(発言する者多し)するかしないかということ、その次に会期の延長を何日間とする、そういうことに対しましての採決をお願いいたします。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
   〔発言する者多し〕
#285
○委員長(梅原眞隆君) 採決に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#286
○板野勝次君 再質問をしているのだ。副総理の答弁に対して更に質問がある。
   〔「徹底しない」「何の採決だ」と呼ぶ者あり〕
#287
○板野勝次君 委員長何をしている。
#288
○委員長(梅原眞隆君) 今の動議に賛成者は……。
   〔発言する者多し〕
   〔「委員長不信任だ」「休憩々々」と呼ぶ者あり〕
   〔議場騒然〕
#289
○委員長(梅原眞隆君) 任憩いたします。
   午後十一時三十二分休憩
   ―――――・―――――
   午後十一時四十七分開会
#290
○委員長(梅原眞隆君) 委員以外の方の御退場を願います。(「そんな権限はない」「開会を諮つていないじやないか」「そんな馬鹿なことがあるか」と呼ぶ者あり、その他発言するもの多く議場騒然)委員外の方の御退場を願います。これより開会いたします。(議場騒然、発言する者多し、聽取不能)……。(「まだ質問が残つておる」と呼ぶ者あり、議場騒然)委員外の方の退場を求めます。(「議員の退場を求めるとは何だ、俺は議員だ」「速記はそんなところで書いてはいけない」「委員長そんなところでかけ引するのはよせ」「まだ開会は言つておらんぞ」「議事進行」「まだ開会はしていないぞ」と呼ぶ者あり、議場騒然)
#291
○矢野酉雄君 私は次の動議を提出いたします。(「まだ開会しておらんのに動議があるか」と呼ぶ者あり、議場騒然)会期二日間の延長の動議を提出いたします。
   〔「賛成」「反対」と呼ぶ者あり、議場騒然〕
#292
○委員長(梅原眞隆君) 委員外の方の御退場を願います。
 只今の動議に賛成の方の御起立を願います。
   〔賛成者起立〕
#293
○委員長(梅原眞隆君) 多数であります。よつてこの動議は成立いたしました。……散会……。(議場騒然、「まだ散会していない」「散会をしろ」「本会が始つた本会が始つた」と呼び者あり、その他発言する者多し、議場騒然)
   午後十一時四十九分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     梅原 眞隆君
   理事
           川村 松助君
           平岡 市三君
           大隈 信幸君
           高田  寛君
           矢野 酉雄君
   委員
           島   清君
           下條 恭兵君
           中村 正雄君
           原  虎一君
           小林 英三君
           重宗 雄三君
           山田 佐一君
           門屋 盛一君
           小林 勝馬君
           鈴木 順一君
           宇都宮 登君
           奥 むめお君
           岡部  常君
           岡元 義人君
           藤井 丙午君
           板野 勝次君
           千葉  信君
           藤田 芳雄君
           岩男 仁藏君
  委員外議員
   運輸委員長   板谷 順助君
   大藏委員長   櫻内 辰郎君
           小野  哲君
           小泉 秀吉君
           波多野 鼎君
  ―――――――――――――
   議長      松平 恒雄君
   副議長     松嶋 喜作君
  ―――――――――――――
  衆議院議員
           大村 清一君
  國務大臣
   厚 生 大 臣 林  讓治君
  政府委員
   内閣官房長官  増田甲子七君
  事務局則
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  青木  茂君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
   参     事
   (第三部長)  中野 哲夫君
ソース: 国立国会図書館
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