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1949/05/21 第5回国会 参議院 参議院会議録情報 第005回国会 運輸委員会 第23号
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1949/05/21 第5回国会 参議院

参議院会議録情報 第005回国会 運輸委員会 第23号

#1
第005回国会 運輸委員会 第23号
昭和二十四年五月二十一日(土曜日)
   午前十時三十七分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○戰時中政府が買收した鉄道の讓渡に
関する法律案(衆議院送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(板谷順助君) 只今より運輸委員会を開会いたします。戰時中政府が買收した鉄道の讓渡に関する法律案が予備審査として付託されましたので、提案理由の説明を願います。
#3
○衆議院議員(前田郁君) 只今議題に供せられました「戰時中政府が買收した鉄道の讓渡に関する法律案」について御説明申上げます。
 政府が、地方鉄道会社から買收いたしました鉄道は、過去において相当多数に上つているのでありますが、その大部分は、本來國が敷設すべく予定されておりました路線の買收でありまして、鉄道國有法の精神に全く合致いたしております。然るに昭和十八年、十九年に至りまして、今次の戰爭遂行の目的から必要なものである限り、本來地方鉄道であるべきものをも多数買收いたすことになりました、その買收路線は、この両年におきまして、実に二二線に上つております。然るに今日におきましてはこの買收の目的は全く消滅しているのでありまして、これは、再び地方鉄道会社に拂下げ、その企業の創意と努力とにより、その地方の利便に最も適合するように運営させる事が極めて適当であると考へられ、業界よりも、第一國会以來、この趣旨により拂下の請願が繰返し提出されておつたのであります。これら拂下げるべきものと考へられます路線は、毎年相当の赤字を出していることを考えますると、この際これを民間に拂下げることは、將來の日本國有鉄道の財政の改善にも大きな寄與となるものと考える次第であります。
 この拂下を受け得る相手方につきましては、もとより充分な事業の運営能力を有することが必要でありますが、又、元來の買收の経緯より考えまして出來るだけ旧所有会社、又は、その会社と密接な関係のあるものに拂下げることが適当であると考えられますので、その旨を定めますと共に、拂下に当りましては、鉄道國有の原則に反せず、且つ公共の利益と合致した限りにおいて行うことを明らかにしております。又この拂下を実行するに當りまして最も問題になりますのは、讓渡價格を如何なる点において定めるかの点であります。本法律案におきましては、國が地方鉄道を買收する際の買收價格の算定方法と同樣の方法で算定した額を基準にいたしますが、その後の経済状勢の変動及び企業の運営能力をも考慮いたしまして、不当な拂下とならないように、公正妥當に定めることといたしました。又職員につきましては、拂下路線又は讓受会社に密接な関係のある者は、その申出によりまして、当然会社が引継がなければならないこととし、且つ、その際に不利な取扱を受けないように特別の保護規定を置き職員諸君の待遇の保障に万全の措置を講じております。
 以上申述べましたところによりまして鉄道の拂下を行う次第でありますが、その公正にして適切な実施を確保をいたしますために、重要な事項につきましては、この法律により運輸省に設置されまする國有鉄道讓渡審査会の愼重な審議を経なければならないこととし、その委員につきましては、その重要な職務にふさわしいように資格を特定し、且つ、両議院の同意を得まして内閣が任命することといたしました。
 以上本法案の要旨を申述べました。何とぞ愼重御審議の上、速かに御可決あらん事を切望いたします。
#4
○委員長(板谷順助君) 只今の法案に関し質疑を行います。速記を止めて。
   午前十時四十五分速記中止
   ―――――・―――――
   午前十二時十四分速記開始
#5
○委員長(板谷順助君) 速記を始めて。本日はこれにて散会いたします。
   午前十二時十五分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     板谷 順助君
   理事
           小泉 秀吉君
           小野  哲君
           丹羽 五郎君
   委員
           内村 清次君
           大隅 憲二君
           入交 太藏君
           飯田精太郎君
           村上 義一君
           結城 安次君
           鈴木 清一君
  衆議院議員
           前田  郁君
  政府委員
   運輸政務次官  加藤常太郎君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
  衆議院法制局側
   参     事
   (第三部長)  鮫島 眞男君
ソース: 国立国会図書館
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