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1947/08/01 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 本会議 第18号
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1947/08/01 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 本会議 第18号

#1
第001回国会 本会議 第18号
昭和二十二年八月一日(金曜日)
   午後一時十三分開議
    ━━━━━━━━━━━━━
 議事日程 第十七号
  昭和二十二年八月一日
   午前十時開議
 第一 特別調達廳法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)(委員長報告)
    ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議長(松平恒雄君) 諸般の報告は御異議がなければ朗読を省略いたします。
     ―――――・―――――
#3
○議長(松平恒雄君) これより本日の会議を開きます。お諮りいたすことがございます。一昨日山下義信君より理由を附して在外同胞引揚問題に関する特別委員辞任の申出がございました。許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。つきましてはその補欠として宇都宮登君を指名いたします。又昨三十一日石坂豊一君より治安及び地方制度委員を、奧主一郎君より國土計画委員を、それぞれ理由を附して委員辞任の申出がございました。許可することに御異議がございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。つきましてはその補欠として石坂豊一君を國土計画委員に、奧主一郎君を治安及び地方制度委員に指名いたします。尚本日決算委員新谷寅三郎君、議院運営委員森田豊壽君よりそれぞれ理由を附して委員辞任の申出がございました。許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。つきましてはその補欠として駒井藤平君を決算委員に、左藤義詮君を議院運営委員に指名いたします。
     ―――――・―――――
#7
○議長(松平恒雄君) 議員大西十寸男君は、去月二十九日逝去されました。誠に痛惜哀悼の至りに堪えません。つきましては同君に対し院議を以て弔詞を贈ることにいたしたいと存じます。この際楠見義男君より発言を求められております。これより許可いたします。楠見義男君。
   〔楠見義男君登壇、拍手〕
#8
○楠見義男君 只今議長から御報告ございました通り、本院議員大西十寸男君は去る七月二十九日午後六時五十分東京帝大大槻外科において永眠せられました。多年農民組合運動に文字通り挺身せられた大西君、而も今後同君の活躍に極めて多きを期待いたしておりました私共に取りまして、この悲報に接しましたことは誠に痛恨の至りでございます。大西君は明治二十九年三重縣飯南郡花岡村に生れられたのでありますが、若くして農民組合運動に投ぜられ、その経歴が示しまするように、大正十二年に日本農民組合本部に入られて以來、本年の二月に日本農民組合の書記長になられるまで、眞に終始一貫我が國農民解放のために、又農業改革のために渾身の努力を続けられたのでありまして、苟くも日本農民のことを考え、又農民運動を知る程の人は、ひとしくその功績に対しまして深く敬意を表し、又感激措く能わざるところであります。去る四月の選挙におきまして、榮ある第一回國会議員として全國区参議院議員に当選せられたのでありますが、選挙前から不幸病魔の侵すところとなり、從つて選挙運動らしい運動もせられなかつたのでありますが、見事当選の榮に浴されましたことは、ひとえに大西君平素の徳望又人格の然らしむるところでありますと同時に、病を押して、医者からの忠告も退けて、連日この國会に登院せられましたことは、大西君の強い責任感を如実に現わすところのものであると思うのであります。眞に苦節三十年、漸くその抱負、経綸が國会において、又國会を通じて実を結ばんとするとき、更に又民主的な新日本再建の基盤でありまする農業改革がまさにその緒に着かんとするときにおいて同君を失いましたことは、誠に残念でございます。同君も定めし心残りであろうと思うのでありますが、又國家といたしましても大きな損失と言わなければなりません。常に私心なく又強い信念を以て、一遂に農民解放のために、又農業改革のために挺身せられました同君の遺志は、我々がこの國会の眞の使命を果すことによつて継ぎたいと思いますし、又これにより同君の霊を慰めたいと思うのであります。本日この傍聽席にも遺族の方がお見えになつておるようでございますが、私はここに謹んで諸君と共に故参議院議員大西十寸男君の御冥福を心からお祈りいたしますると共に、これを以て追悼の言葉といたしたいと存ずるのでございます。(拍手)
#9
○議長(松平恒雄君) 議長において起草いたしました大西十寸君に対する弔詞を朗読して、弔詞贈呈の件をお諮りいたします。
  参議院ハ議員大西十寸男君ノ長逝ヲ哀悼シ恭シク弔詞ヲ呈ス
 只今朗読いたしました弔詞に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#10
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて弔詞贈呈の件は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#11
○議長(松平恒雄君) 一昨三十日、一世の文豪露伴幸田成行君が永眠せられました。誠に痛惜哀悼の至りに堪えません。つきましては國民を代表して、参議院は同君に対し、院議を以て弔詞を贈ることにいたしたいと存じます。この際山本勇造君より発言を求められております。これより許可いたします。山本勇造君。
   〔山本勇造君登壇、拍手〕
#12
○山本勇造君 一世の文豪――文豪という言葉は軽々しく使うべき言葉でないと思いますが、この文豪という名前に恥かしくないところの人物、露伴幸田成行翁が一昨日お亡くなりになられました。明日はその葬儀が行われる筈であります。日本文化の上から申しまして、翁が永眠されましたということは誠に痛惜に堪えません。我々は深く哀悼の意を表したいと存じます。露伴翁の業績につきましては、今更事新らしく私が申述べるまでもないと思います。すでに明治の後半期におきまして尾崎紅葉と共に並び称せられ、いわゆる紅葉、露伴時代というようなものが作り出されておるのであります。その時の露伴はまだ二十台三十台の年輩であります。それにつきまして私ふと思い出しましたことは、勝海舟の氷川清話の中で、この海舟が二人のことについて申しておる言葉であります。今日は突然のことでございまして、私は何の用意もございません。又それを調べる時間もございませんので、今氷川清話が手許にございませんものですから、正しい引用をいたすことはできませんけれども、うろ覚えに覚えておるところによりますると、海舟は、紅葉はなかなかよろしい、というような言葉を使つておつたと思います。そうして、なかなかよいが、露伴はあれは学問がある。学問があるから、彼はこれからもつと更に大きな者になるであろうというような意味の言葉を、あの氷川清話の中で述べております。海舟という人はどの位文学について通じておつたか、私知りませんけれども、とにかく維新の時に当りまして、江戸を戰乱の兵火から救つたというだけの人物でありまして、今日の東京のように燒野ヶ原にしてしまうような、そういう政治家、軍人共とは違つた人物でありましただけに、あの人としてはかなり方面違いの人物評と思いますが、紅葉、露伴の問題を今のように言つておるのは、なかなか当時としては立派な見識であると私は思うのであります。(拍手)海舟が申しましたその時は、今申す通り二人共まだ三十台位の時であります。そうしてその海舟は今やこの世におりません。併し彼の予言的に申した言葉は全く当つておるのであります。一体人というものは、若くして名を成すということは、これは得難いことではありますが、同時に若くして名を成すということは可なり苦しいことなのであります。小さくて神童、大きくなると只の人になるという場合が随分多いと思うのでありますが、若くして名声をかち得、その名声を後々までもずうつと続けて行くということは容易のことではないのであります。ところが露伴翁はそれを続けていたというよりは、更に大にしておつたのであります。これは海舟が申しましたように、露伴翁は非常に学問がある。素養がある。それが勿論大きな原因であろうと思います。併しながら同時に、その素養があり学問があるにも拘わらず、尚々自分を磨いておられまして、そのことが一層この名声を高めて行つたものと思われるのであります。聞くところによりますると、翁は晩年には耳が遠くなつてしまい、眼も霞んでしまい、その上に体が衰弱をいたしまして、自由が利かなくなつて、年中病床におられた。それにも拘わらず、眼も殆ど利かない、耳も利かない、体も不如意、そういう時に僅かに使えるものは唇である。その一つの唇を通しまして、寢ながら翁は芭蕉の七部集の評釈をずうつと続けられました。確か今年の春でありますか完成されたかに聞いております。こういうふうな努力と申しますか、研磨の心と申しますか、実に私は涙の下るような思いがいたしました。後進の一人といたしまして、ただただ頭が下るのであります。こういう翁の作品につきまして私がこれから樣々な説明をいたしますことは、これは時間の関係もございますから一切省略さして戴きますが、露伴翁は小説ばかりでなしに、戯曲も書いております。随筆も書いております。或いは又研究的なものもやつております。考証的なもの、人生批評もやつております。樣々な形式のものをやつておりますが、形式は樣々でありまするけれども、その底を流れておるのは、ずつと一つの一貫したものがあるのであります。それは何であるかというと、翁の一種の理想主義と申しますか、或いは露伴式とでも申しましようか、露伴翁がみずから思い、みずから究め、みずから苦しんだところをずつと一本に流しておるのであります。ですから彼の作品というものは、或いは彼の評論でも何でも、ずつと彼露伴というものが底に一貫して流れておるのであります。ここにある人の最も輝かしいものがあると私は思うのであります。殊にその人物が高潔で、その生活は清廉、戰爭中における態度なども実に立派でありました。我々文学者の中で、戰爭中における文学者の一番しつかりした態度の人は誰であつたかといつたならば、私は幸田露伴翁を一番最初に数えて恐らく間違いないと思うのであります。戰時中に翁の作られました俳句に、「春霞國の隔てはなかりけり」と云う句があるそうであります。「春霞國の隔てはなかりけり」戰時中の作であります。この一句を見ましても、翁がどういうことを考えており、どういう心境におつたかということは、この一句でも窺えると思うのであります。翁は夙に帝國学士院の会員に推されております。それから帝國藝術院が設けられますると又帝国藝術院の会員に挙げられております。更に昭和十二年に文化勳章の制定がありました時には、その第一回の受領者となつておられるのであります。これは当然なことであると存じます。露伴翁は慶應三年の生れでございますから、本年は八十一歳に当られます。そうして先月が翁の生れた月だそうであります。そこで先月は翁の八十の賀が祝われたやに聞いております。我々といたしましては、翁が八十の賀を祝われるばかりでなく、更に九十の賀、百を迎えられ、ますます日本の文化のために盡して戴きたいと考えておつたのでありまするが、この度御永眠になりましたことは何とも哀悼に堪えません。この度参議院におきましては、翁の生前の業績を思い、翁の霊前に対して弔詞を贈るという議が出ました。非常に結構な企てであると思います。旧貴族院の時代におきましては、議員以外の方に弔詞を贈つたという例は、時の総理大臣が亡くなつたとか、或いは又元帥が亡くなつたとかいう場合には贈つた先例もあるそうでありますが、こういう文化人に対して貴族院が弔詞を贈つたという例はありません。夏目漱石が亡くなつても、森鴎外が亡くなつても、そういう例は今まで一回もなかつたのであります。ところがこの度参議院におきましては、翁がお亡くなりになつたというので院議を以て弔詞を贈るということは、非常に美しいことであると思います。そうしてこういうことをすることによつて、初めて僕はこの参議院のいかに貴族院と違つておるかということ、参議院の性格が、このことでかなりはつきりと世間に現れて來るのであると思います。(拍手)参議院の議員というものは國民から選ばれた議員であります。前の貴族院時代の議員のように、或る少数の團体の互選によつて選ばれ、或いは又勅撰によつて選ばれたのと違つて、國民から選ばれた我々の参議院が、こういうふうに院の外の人であつても、文化のために貢献せられた偉大なる人物が亡くなつた場合に弔詞を呈するというような例が開かれますることは、この参議院として性格が明らかになる上で、非常に喜ばしいことと私は思うのであります。その意味でこれが議決されまして、そういうふうに運ばれることを心からお願いする次第でございます。そうして終りにこの偉大なる一世の文豪の御永眠を心から哀悼いたします。(拍手)
#13
○議長(松平恒雄君) 議長において起草いたしました幸田成行君に対する弔詞を朗読して、弔詞贈呈の件をお諮りいたします。
  参議院ハ帝國学士院会員、帝國藝術院会員、文化勳章受領者、文学博士幸田成行君ノ長逝ヲ哀悼シ、恭シク弔詞ヲ呈ス
 只今朗読いたしました弔詞に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#14
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて弔詞贈呈の件は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#15
○議長(松平恒雄君) 日程第一、特別調達廳法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。先ず委員長より委員会の経過及び結果の報告を求めます。財政及び金融委員長黒田英雄君。
   〔黒田英雄君登壇、拍手〕
#16
○黒田英雄君 只今議題となりました特別調達廳法の一部を改正する法律案につきまして、財政及び金融委員会におきまする審議の経過並びに結果について御報告を申上げます。この法立案は先に本委員会に予備審査のために付託されておりまして、委員会におきましては審議をいたしておりました。昨日衆議院を通過して更に付託に相成りました。昨日審議を終了いたしたのであります。
 先ず本法案は内閣の提出でありまするので、政府委員よりその提案の理由の説明を求めたのであります。而してその審議に入つたのでありまするが、先ず本法案の提出されました理由並びにその内容につきまして簡單に申上げたいと思うのであります。御承知の通り、特別調達廳法は前議会において成立いたしたのでありまして、その目的とするところは、連合國又は政府の建造物又は設備の営繕又は物資、役務の調達等をいたすことを目的といたしておるのでありまして、すでにその調達廳ができまして発足することに相成つておるのであります。從來これらの仕事は、戰災復興院又は終戰連絡中央事務局が主務廳となりまして、地方廳がその実施に当つておつたのでありまするが、これを一元的に今回の特別調達廳がその任に当ることになつておるのであります。内閣総理大臣、主務大臣の監督の下にその業務を営むことになつておるのであります。併しながらその契約金額の支拂は、これは國庫から支出するのでありますからして、特別調達廳の業務の運営のいかんということは國家の財政に至大の関係を持つておるのであります。從いましてこれが監督の上においては十分周到を期さなければならんのでありまするが、殊にその支拂の金額のごときも、本年度特別調達廳が支拂うべき契約金額の予定は、凡そ二百億乃至二百五十億にも上つておるのであります。然るに現行の規定におきましては一二の不備があるのであります。即ち從來これらの工事契約は、政府が当事者となつて契約いたしておつたのでありますから、昨年成立いたしました法律第六十号、即ち政府を当事者といたしておりまする連合國軍の要求又は政府の主要なる建造物の工事であるとか、或いは資材或いは役務の調達等に関しまする請負契約につきましては、これはこの昭和二十一年法律第六十号によりまして、その工事を檢査し、その金額を確定いたしまして、そうして適正なる契約金額を出すということに相成つておつたのでございまするが、この度これらの仕事が特別調達廳に移つたのでありまするから、その請負契約は、政府が当事者となつておる契約ではないことに相成るのでございます。從いまして、それでは只今までいたしておりました檢査、監督ができないのでありまするから、それをできるようにいたすために、今回この法律に一箇條を追加いたしまして、二十條の二といたしまして、「特別調達廳がその業務上なす契約は、会計法第四十六条第二項及び昭和二十一年法律第六十号(政府の契約の特例に関する法律)の規定の適用については、これを政府を当事者とする契約とみなす。」というふうにいたしまして、これらに対してもやはり昭和二十一年法律第六十号の適用をいたして、そうしてその契約金額の適正を期しようとするのであります。会計法の四十六條の第二項というのは、やはり予算執行の適正を期するために、大藏大臣はみずから又は各省各廳の長に委任して、請負契約とか供給契約等についてその状況を監査し又は報告を徴することができるという規定があるのでありまして、それも政府を当事者とするものでありまするから、これもやはりこの場合に適用ができるようにいたすのが目的であるのであります。かくのごとくいたしまして、契約金額の適正を期し、予算の執行を適正にならしめるということがこの改正の目的であるのであります。
 それから尚第一條第一項の「主務大臣の定める計画」という下に「及び指示」ということを加えるのでありまするが、これは單純な法の不備を補つただけでありまして、主務大臣が計画し、尚指示して、その業務を行わしめるということに相成るのであります。これがこの法律の改正の全部であるのであります。
 これに対しまして、委員会におきましてはいろいろ御質疑があつたのであります。先ず政府の連合軍の要求にかかる工事は掲げてありまするが、又政府の工事等についてやるということは、いかなるものをいたす考えであるかという御質問があつたのであります。これに対しましては、今日のところは連合軍の要求にかかる工事その他の請負契約に限るつもりであるが、將來は或いは公共事業等を指定して、そうしてそれらをやはり特別調達廳にやらせるようなこともあると考えるのであるという答弁であつたのであります。
 それから尚他の委員からは、從來この連合軍の要求にかかる工事につきましてはいろいろの風評があり、随分その執行が乱に流れておるというふうな評もあるのであるが、今日においてはこの法律第六十号によりまして大藏大臣はこれが檢査をいたしておるようでありまするから、その結果はどういうふうになつておるかというふうなお尋ねがあつたのであります。從來の請負契約の実際におきましては、終戰直後等におきましては相当秩序も整わないために、いろいろこの契約金額が確定しないうちに工事に着手されるようなことがありまして、幾分乱になるというふうな虞れがないではなかつたのでありまするが、併しその後政府当局としては、連合國指令部等に対しまして常に緊密な連絡を取り、我が國の財政の状態、工事の能力、或いは資材の能力等について常に緊密に連絡を取りまして、司令部におきましてもこれに対しては随分理解をされまして、本年の四五月頃からはむしろこの方は一般の競爭契約に付したらばいいじやないかということの勧奬までもあるような状況であるのでありまして、漸次今日はさようなことはないようになつておるということであつたのであります。尚檢査の結果につきましては、何分事件が非常に多いのでありまするから、十分すべてのものを檢査することはできないのでありまするが、今日まで檢査したところによりますと、それは或いは資本金に対して請負金額の非常に多いものであるとか、或いは特殊の工事であるとかいつたふうなものについて行われておるのでありまするが、先ずその結果から見れば、從來のものについては二三割方位は契約金額が節約できるのではないかということを認めておるというふうな答弁であつたのであります。將來のことは別ですが、從來のものについてはさような結果を得ておるということであつたのであります。
 尚他の委員から、資材をこれらの工事に優先的に使われるような場合におきましては、他の一般の日本の再建のために必要なる建設等の仕事のための資材に非常に不足を來すようなことが起ると思うのであるからして、これらの資材の配分についてはこれら両方の関係をよく考慮して貰いたいというふうな御意見も出たのであります。これに対して政府は、これらの点は十分に注意するのであるし、又連合國の方におきましては、先程申上げました一般競爭入札に付したらよかろうということを勧奬されるように、非常に理解されておるので、十分これらは今後注意するということであつたのであります。尚工事が完了しておるに拘わらず、その金額の支拂が非常に遅れて、ために当事者は或いは借金するとか、いろいろ金の融通に非常に困るようなことがあるのであるが、これらに対して速かに支拂をするようにして貰いたいということの御意見もあつたのであります。これに対しましても政府は、これは大藏省からの指定が或いは遅れるというようなことに原因することもあるのであるが、併し今後は十分に早く支拂ができるように注意をするというふうな答弁があつたのであります。尚この法律の適用によりまして政府が檢査監督をするというのはどこであるかということにつきましては、政府は、大藏大臣がこれをいたすのである。これは即ち予算の執行、國庫の財務に関することであるので、大藏大臣がそれらの檢査をするということであつたのであります。
 かくのごとくいたしまして、質問を終了いたしまして討論に入りましたが、別に御発言の方もありません。採決に入りまして、全会一致を以て可決すべきものなりと決議をいたした次第であります。
 尚この法律の施行につきましては別に経費は要らないということであるのであります。これを以て御報告を終ることにいたします。(拍手)
#17
○議長(松平恒雄君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。委員長の報告は可決報告でございます。本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#18
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。これにて本日の議事日程は終了いたしました。次会は來る四日午前十時より開会いたします。議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。本日はこれにて散会いたします。
   午後一時五十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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