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1949/05/24 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 厚生委員会大蔵委員会連合審査会 第2号
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1949/05/24 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 厚生委員会大蔵委員会連合審査会 第2号

#1
第005回国会 厚生委員会大蔵委員会連合審査会 第2号
昭和二十四年五月二十四日(火曜日)
    午後四時五十三分開議
 出席委員
 厚生委員会
   委員長代理 理事 松永 佛骨君
   理事 大石 武一君 理事 中川 俊思君
   理事 幡谷仙次郎君 理事 中島 茂喜君
      青柳 一郎君    今泉 貞雄君
      高橋  等君    田中 重彌君
      奈良 治二君    丸山 直友君
      堤 ツルヨ君    福田 昌子君
      苅田アサノ君    松谷天光光君
 大蔵委員会
   委員長 川野 芳滿君
   理事 小峯 柳多君 理事 島村 一郎君
   理事 宮幡  靖君 理事 荒木萬壽夫君
      岡野 清豪君    小山 長規君
      北澤 直吉君    高間 松吉君
      前尾繁三郎君    三宅 則義君
      成田 知巳君    河田 賢治君
 出席政府委員
        厚生政務次官  亘  四郎君
        (社会局長)
        厚生事務官   木村忠二郎君
 委員外の出席者
        参議院議員   姫井 伊介君
        衆議院法制局参
        事       福原 忠男君
        專  門  員 黒田 久太君
        專  門  員 椎木 文也君
        專  門  員 川井 章知君
        專  門  員 引地亮太郎君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 消費生活協同組合法の一部を改正する法立案(
 参議院提出、参法第八号)
    ―――――――――――――
#2
○松永委員長代理 これより会議を開きます。
 昨日に引続き厚生委員会及び大蔵委員会連合審査を進めます。まず消費生活協同組合法の一部を改正する法立案について福原法制局第二部長より発言を求められておりますのでこれを許します。福原説明員。
#3
○福原説明員 本日午前十一時にESSのパブリツク・フアイナンスのロビンソンという方から衆議院法制局の入江局長に出頭せよという電話がありましたので、私、局長と一緒に同行いたしまして、ロビンソン氏と会つてただいま議題になりました消費生活協同組合法の一部を改正する法律案についての先方の意見を聞いて参りました。ロビンソン氏とほかに私的独占禁止法関係のことをなさつておられるデラニーさんがその席におられて、こもごもに意見を述べられたのであります。その意見の大要を申し上げます。
 席上この法律案について二点意見があつた。その第一点は改正案の第十條第一項、第五号、第六号の問題であつて、これは現在のESSのロビンソンさんのところで大蔵省当局との間ですでに相当程度に立案も進んでおり、おそらく次の通常國開会までには提出の運びになるだろうと思われる銀行法案の立案について、ここに出ておる改正法律案との間に抵触する部面がある。すなわちその点は金融事業をやる組合というものは、それ以外の仕事をせぬようなことにしておかなければ、これは金融事業の基本的原則と預金者保護という点について欠けるところがあるから、その点は十分考えなければならない。その点においてこの改正案は、少くともその点の用意がない。もしこの点を進めるならば、次の機会に出るであろう銀行業法改正のときに、ただちにこの点もまた改めなければならない結果になるからとのことでありました。もしこの信用事業をかような消費生活協同組合などにさせる必要があるならば、それは大体において中小企業等協同組合法でまかなえるから、その方でまかつたらいいであろうし、もしそれでまかなえないならば、信用事業は他の消費生活協同組合の事業とは、はつきりわけて規定する必要があるであろう。こういうような御意見でありました。
 第二点は同じく第十條第一項の第七号に関する点でございます。これは組合員に住宅を供給する事業というものを、消費生活協同組合の事業として今度新たに入れようというのでございますが、この考え方としては十分に受入れることができるが、この七号の表現自体は、非常に用語があいまいであり不適当である。少くともこの項目が組合員に対して建築そのものを援助するとか、あめいは住宅を供給して住まわせるというような点まで及ぶのであれば、その点をはつきりと條文上書く。あるいは別に章を設けてその点の規定をする必要があるであろう。こういう点でございました。
 そうしてその二点だけでその席は話が終つたのですが、帰りがけに先方で特に書類ばさみの中からコツピーを出されて渡されたのでありますが、それには三点ありまして、そのうちの二と三を今申し上げたのです。一点というのは、これは特にコツピーを渡されましてからそれを見たのでありますが、それには今度の改正法律案の第五條で私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の二十四條の要件を備えているという、例の私的独占を排除する規定なのでありますが、この点について意見が述べてあり、かような規定を入れることは十分首肯しがたいという趣旨のことが書いてあるのでございます。この点はしかし何ら席上言葉の上に出ませんでしたので、この点については別にわれわれの方としての意見を押返しませんでしたから、もしこの点を強く言われたならば、私たちとしての一應の意見を述べてもいいと思うのでありますが、この点は文書を渡されただけでありますから、押返して言つておりません。ただそういう文書を渡されたということだけ御報告申し上げておきます。
 最後にこれは言わずもがなのことでありますが、われわれ法制局長なるものが先方に呼ばれまして意見を言われます際には、それを委員会に告げて、向うから言い傳えられた意見というものはそれぞれの委員会において十分御檢討になつてこれを採択し、あるいは否かということは委員会の独自の権限であるということになつておりますので、その点つけ加えておきます。
#4
○松永委員長代理 次に質疑に入ります前に、宮幡委員より御発言を求められております。これを許します。宮幡君。
#5
○宮幡委員 ただいま法制局の説明を伺つたわけでありますが、昨日もこの連合審査会におきまして私及び小山委員から、この改正法律案につきましていろいろとお伺いをしたのでありますが、その際くどく申し上げましたように、ぜひともこの庶民金融のための施設設けたい、この点においていささかもこの改正の趣旨に反対の意を表明するものではない。異論はない。しかしながらこの條文の中に盛り込んでおります程度のものでありますと、金融事業の目的も達成しない。また質問が住宅の方の問題に及んでいなかつたのでありますが、速記を回顧してごらんくだされば十分おわかりのように、私及び小川委員からの質問は、ただいま関係筋からの御報告のことごとくの條件に一致いたしておるわけである。從いましてわれわれがどうかしてこの法律案の成立を、しかも眞の目的ほを達成できますところの消費生活協同組合としての金融事業を育成して参りますには、一應不備ではなかろうか。かように考えておることを力強く裏づけられたような次第でありまして、ただいま法制局当局からも申されましたように、勧告は勧告であり、また委員会は独自の立場において國会の自主性性から考えてこれをとると否とは自由である。かような御言葉もありますので、この際これ以上の質疑を継続することはかえつて煩雑を増すのみとぞんじますので、連合審査はこの程度において一應中止の形といたしまして、われわれ大蔵委員は明日午前十一時より大蔵委員会を開会いたしまして、大蔵委員独自の立場においてこの勧告その他の件につきましてよく協議をまとめまして、明日午後厚生委員会開催の時期までに大蔵委員としての要望をお申入れいたしまして、厚生委員会の御善処をお願いいたいたい。かように考えるものであります。どうぞその点お諮りを願いたいと思います。
#6
○松永委員長代理 ただいま宮幡靖君から、質問通告者はまだ前尾繁三郎君、三宅則義君、島村一郎君でございますが、関係方面よりの御勧告にも基き独自の立場から大蔵委員会を明日午前十一時から開催して厚生委員会に対する希望の申入れを行う、こういう意味の御発言がございましたが、ごもつともだと存じますし、本件し特に大蔵省関係と重大な連繋のあることと存じますので、厚生委員会、大蔵委員会の連合審査は一應これをもつて打切りまして、大蔵委員会からの御希望、お申入れを待つて、明日午後厚生委員会を開催して本案を審査したいと思いますが、御異議ございませんか。
#7
○青柳委員 厚生委員会といたしましても、ただいまのGHQ関係当局からの意向を休しまして審議をいたし、態度をきめる必要があろうと思いますので、ただいまの提案に賛成でございます。
#8
○松谷委員 ただいま宮幡委員あるいは青柳委員からの御発言はもつともだと考えます。反対をするものではございません。ただそれに参考までに伺つておきたいのですが、少くともこれが衆議院に渡されます前には参議院を通過いたしております。その場合にただいまのような勧告が全然なかつたのでありましようか。あるいは参議院がこれを法律として通過させられるまでの経過におきまして、法制部の方における何らかの手落ちは全然なかつたかどうかということを参考までに伺つておきたいと思いまい。
#9
○姫井参議院議員 ただいまの松谷委員のお尋ねにお答えいたします。参議院がこれを用意し、これが可決されまする過程におきましては、ESS等から何らの勧告も受けておりません。ただ正式にGSより承認を得ておるのでございます。
#10
○松永委員長代理 ちよつと速記をとめて。
    〔速記中止〕
#11
○松永委員長代理 速記を始めてください。
 なおこの際福原法制局第二部長から先ほど少し言い漏らした点があるので、これを補足いたしたいと発言を求められております。これを許します。
#12
○福原説明員 私言葉がちよつと足らなつたのでありますが、ESSに呼ばれましたときの経過でございますが、われわれ法制局は専門局に直接交渉でそういうようなことをするのではなく、必ずGSの線を経て渉外課に行き、渉外課の連絡のもとにわれわれはESSへ行くのであります。誤解のないようにちよつとその点だけ申し上げておきます。ちよつと速記をとめて……。
#13
○松永委員長代理 ちよつと速記をとめてください。
    〔速記中止〕
#14
○松永委員長代理 速記を始めてください。
 それでは提案者の趣旨もよくわかり、なお関係方面の御勧告もあり、かつ大蔵委員会におきまして明日十一時より委員会を開催して、この立場を厚生委員会へお申出くださることになつておりますので、本日はこの程度で散会をいたしまして、明日午後二時より厚生委員会を開催さしていただきたいと思います。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後五時十九分散会
ソース: 国立国会図書館
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