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1965/06/22 第51回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第051回国会 産業公害対策特別委員会 第19号
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1965/06/22 第51回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第051回国会 産業公害対策特別委員会 第19号

#1
第051回国会 産業公害対策特別委員会 第19号
昭和四十一年六月二十二日(水曜日)
   午後二時十六分開議
 出席委員
   委員長 井手 以誠君
   理事 奥野 誠亮君 理事 丹羽 兵助君
   理事 保科善四郎君 理事 南  好雄君
   理事 中井徳次郎君 理事 野間千代三君
      川野 芳滿君    熊谷 義雄君
      堀川 恭平君    山本 幸雄君
      三木 喜夫君    吉川 兼光君
 出席政府委員
        厚 生 技 官
        (環境衛生局
        長)      舘林 宣夫君
 委員外の出席者
        農 林 技 官
        (水産庁漁政部
        漁業振興課長) 藤村 弘毅君
        通商産業事務官
        (企業局次長) 中川理一郎君
        建設事務官
        (都市局都市計
        画課長)    大塩洋一郎君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 産業公害対策に関する件(ばい煙及び水質汚濁
 対策)
     ――――◇―――――
#2
○井手委員長 これより会議を開きます。
 産業公害対策に関する件について調査を進めます。
 質疑の通告がありますので、これを許します。三木喜夫君。
#3
○三木(喜)委員 ちょっと速記をとめさしてください。
#4
○井手委員長 ちょっと速記をとめて。
 〔速記中止〕
#5
○井手委員長 速記を始めてください。
#6
○三木(喜)委員 いまも申しましたように、質問に入る前に、出光興産の姫路製油所の建設を中止するかどうかでいま問題になっておりますので、概略その実情を明らかにして、本質を見きわめたい、こう思います。
 新聞によりますと、中止の要因が三つのようであります。神戸新聞には、一つには、強い反対運動があって、安全操業ができないので、建設を断念をし、県と市に通告した。また同じく同紙によりますと、海面汚染の誤解を解けば問題は解消すると軽く見た会社側、消極的な県、市への不信感をつのらせたことも原因になっておるようです。三番目に、直接的にはこの産業公害対策委員会に参考人を招致しようという話が出光側の非常な激怒を買ったことが原因のようですが、参考人招致の目的は何かということに誤解があったのではないかと私は思うのです。六月十五日に本委員会に、参考人として、兵庫県の行政責任者、姫路市の行政責任者、出光の責任者、公害反対側の代表者に来ていただいて、公害対策をどうするかを聞いて対策を立てるというのが目的であったわけです。このことは本委員会の六月九日の会議録を見ていただければはっきりいたしますが、質問の冒頭に私が委員長に要望しておりますことでも明らかです。このように言っております。「姫路が第三の四日市になるということで、地元では非常な反対運動が起こっております。本日は実態を質問で明らかにせよということですから、私は質問をして、そして政治責任等を明らかにしていただきたいと思うのですが、」云々。そして、「市、県の行政責任者を本委員会に参考人として招致して、そして一体になった対策を立てることこそ、本委員会の使命じゃないかと思いますので、これを一つ要望いたします。」と言って、参考人を呼ぶ決定を見ていただいたわけです。幸いか不幸か、出光の姫路製油工場建設は一応中止の形をとって、千葉に移すと言っております。そういう関係で本日は参考人を呼ぶことも中止になったようですが、このような措置は、私はやむを得ぬと思いますが、委員長に一言お尋ねいたしたいと思うのです。
 いま県、市は、出光姫路製油工場の建設中止は地元の産業経済に大打撃を与えるということで復元するよう奔走しております。この被害を与えたのは社会党だという印象をばらまいておりますが、このことは別に言うことにいたします。この大騒ぎで公害問題が埋没されておりますことが私は非常に残念に思う。これではならないと思いますので、千葉へこの工場が行こうが、また再び姫路に戻ってこようが、他日参考人として、私が申し上げましたような趣旨でこの委員会に来ていただくことは何ら私は差しつかえないのじゃないかと思いますので、問題の本質を明らかにするためにそういう措置を今後とっていただけるかどうか、ひとつ最初に委員長にお伺いしておきたいと思います。
#7
○井手委員長 姫路市における出光興産の石油精製工場建設については、出光興産が建設を中止したということでございましたから、理事会にはかって参考人を呼ぶことをとりやめました。そしてさらに理事会に御相談をして、今後公害問題が起こった場合には、あらためて理事会に相談をして問題を取り上げるかどうかをきめましょう、こういうように理事会で相談をいたしておりますから、さように御了承いただきたいと思っております。
#8
○三木(喜)委員 そうすると、問題の本質は何かということなんですが、出光興産姫路製油所建設中止をめぐって提起されている問題は、一つは播磨工業地帯の産業に穴があき、地元の経済的損失が大きい。二番目は、中止の原因となったのは、読売、毎日によりますと、産業公害対策委員会に問題を持ち込んだこと、このように問題の本質が変わっておるのです。そうして私たちが心配いたします損失は建設に対する損失であって、漁業の損失、さらに公害病、身体異変、こういう問題に対するところの損失は出ていないわけでありまして、経済的な損失が主体になっております。
 それからもう一つは、県会、市会におきましても、たいへん公害を呼ぶおそれのある石油コンビナートに対して、一度もこのようにしたら公害防止ができるという資料やら対策をいままでに提示していないのです。地元の漁民対策で事足れりとしていたその不明がこの新聞でも指摘されております。
 そこで私は、少なくとも工特地区におきまして石油コンビナートを誘致する場合、さきの委員会で通産省の企業局次長も言っておるように、従来の平面的な計画に、公害を防止するものを加味した立体的な計画を立て、産業立地の全体的見取り図を県民に示すべきであろうと思うのですが、それが示されていないのです。たとえば海岸地帯に工場地を設ける、そうして背後に幅二キロメートルのグリーンベルトをつくる、こういうのがやはり私は現代的な産業立地の計画図じゃないかと思うのです。市原市におきましてはこういうようなものがすでに提示されておりますけれども、やはり公害は市原の市民の非常な関心事になって社会問題になっておるわけです。
 次に問題点は、特に一企業が、国会に参考人を招致するということで、これによってわれわれが規制されてはならないし、さらに県、市が、こういうことであわてて、大企業と県、市行政との癒着をできなかったということであせっていくということにも私は問題があろうかと思うのです。
 そこで建設省にお聞きしたいのですが、いま決議案をめぐって理事会で種々論議があったようでありますけれども、建設省としても、石油コンビナート地区に対して工場立地、都市計画上どうすべきかということも考えるべきじゃないかと思うのです。その点についてのお考えをお聞きしておきたい。
#9
○大塩説明員 建設省としましては、公害対策といたしまして特に次のような点を配慮いたしております。
 まず第一には、やはり公害に対する土地利用計画上の措置でございます。これは公害を発生する源になる工業地域と、それから公害を受ける地域と、あるいは公害発生区域外の地域というような、地域によって違うと思いますが、いずれにしましても公害を発生する工業地帯につきましては、住宅とか工場とかの施設の混在を避けるように、工業専用地域を指定いたしまして、できるだけ専用化をはかっていくという方向が必要でございますし、公害を受ける地域、特にその工場の周辺の地域につきましては居住性を確保する必要がございますので、なるべく遮断緑地等を設けて、そういう公害の余波が来ないように配慮する。あるいはその工業地域の周辺に住宅があまりひっついていないというようなところにつきましては、特別工業地区の指定を行なうこと等によりまして、ここに公害の発生することができないような低密度の地帯にするというふうな特別工業地区のような制度をとっていくべきであろうというふうに考えております。それからその外側につきましては、先ほど言いましたように緑地的なものを入れていくとか、あるいは運動場というような空地的なものを入れていくというふうなことを施策としては考えていくべきじゃないかというように考えておりまして、そういう意味の遮断緑地的な配慮、それから特別用途地域というふうな用途性の配慮をいたし、さらに、すでに公害が起こっておりますような地域につきましては、住宅の移転というようなことも考えなければならない段階にきている地域がございますので、そういうところにつきましては、都市改造事業の中に入れまして、非常に現在被害を受けておる地域の住宅を外に出して、そのあと地をグリーンとかあるいは工場用地化するというような計画を進めておるわけでございます。
#10
○三木(喜)委員 詳しいことはまた建設委員会でお聞きしたいと思いますが、きょうのあなたの答弁を本体にして検討していきたいと思います。たとえば今度東京の環状高速道路ができておりますが、それについても地元の住民の反対というものは、やはり公害をおそれるから反対をしておるわけです。私たちの考え方といたしまして、要するに環状線が通る外側にずっと緑地を設けて、そして住宅地区をその外に置くというような立体的な計画がなされたならば、こういう大きな反対は私は起こらなかったんじゃないかと思う。端的に申し上げますと、首都の過密化を防ぐ、こういう意味合いで計画を立てられたのだろうと思いますけれども、言うならば、人間の頭の上を土足で歩くようなかっこうで計画を立てていけば、それは反対が起こることは私は当然だと思いますので、この問題については、建設委員会にいま首都緑地の法案が出ておりますから、そこでやるといたしまして、考え方としては、この公害の問題と私は何ら変わることがないと思います。姫路でいまこういう問題が起こりまして、私はもう少し詳しく説明しようかと思ったのですが、しかし、ある程度刺激をするようなことになってはいけないということで私はやめましたから、問題の焦点がぼけておりますけれども、いま非常に姫路は問題になっておるわけです。そこで建設省としては、こういう指導こういう計画を、姫路の行政と、あるいは兵庫県の行政と一体になって進められたかどうかということが問題です。かくあるべきということはだれでもわかるのですけれども、行政の責任者としては、それと一体的に事を進めなければいかぬと思うのですが、その点はどうですか。すでにそういう指導をなさったかどうかということをお聞かせ願いたいと思います。
#11
○大塩説明員 姫路の埋め立ての計画につきましては、この地域がすでに工特地区に指定されております関係もありまして、この計画等につきましては、関係省あるいは地元と打ち合わせをいたしております。特にこの姫路の当該地区につきまして、都市計画上問題になりますのは、第二火力を含めまして、大気汚染あるいは水質等の問題でありますが、特に都市計画上では、そのうしろに山がございますが、この煙の公害等が出ないかというような点、あるいは騒音その他の問題でございます。そこで、現在までの調査では、風による大気汚染の影響は、他のそういうコンビナート地域に比べましてさほど大きくないのではないか、そういう資料に基づきまして、うしろに山がございますから、建設省としましては、その遮断というような意味を含めまして二つ大きな公園をすでに二十一年、二十八年決定をしておるわけでございます。白浜新開公園、それから高浜公園、高浜公園のほうは三十八年度に決定をいたしておりますが、その意味は、そういう工業地域と後背地との間の一つの遮断的な意味をも含めたものでございます。それからさらにそれらの中間に約二十ヘクタールの西山公園を近く決定をいたしたい、そういう予定で公害に対処しようとしておりますし、地元と協議いたしております。それが一つでございます。
 それから当然その次には、公害問題と直接関係ございませんけれども、そこに立地いたしますと、いろいろな輸送上の問題等が出てまいりますので、すでに計画決定しておりますところの東西を結ぶ二本の道路がございます。それから縦に国道と結ぶところの道路の計画もございます。そこでこれらの計画は、こういう企業の立地の進行とにらみ合わせて整備する手はずを地元と協議しております。
 なお、土地利用計画といたしましては、埋め立て地にコンビナートが立地することによりまして大きな変化が起こるということを考えまして、先ほどちょっと御説明いたしましたように、コンビナート用地と住居地域の間の工業地域につきましては、特別工業地区に指定して、公害を起こさない工場を誘致するような方途を考えるべきではないかというので、地元と検討いたしております。
#12
○三木(喜)委員 次に水産庁にお聞きしたいのですが、いま建設省にお聞きしましたように、建設行政の一環として公害を防止する方途、こういうものをお聞きしたわけなんです。これが県会、市会で十分に県民の代表、市民の代表に周知されてなかったというところに問題があったのですが、もう一つ、漁民に対して周知されていない問題、あるいはまた疑問になっておる点がございます。これは県会でわが党の議員であります尾崎君が聞いておるわけですが、明確な答えがされておりません。したがって、きょうはこれをお聞きして漁民の不安というものをひとつ解消をしなければならぬと思います。昨年の一月、科学技術庁研究調整局が、四日市海域における異臭魚に関する研究を発表しております。その研究によると、廃油〇・〇一PPMの油臭水で魚類の着臭が確認されており、いけす実験によると、設置後二日目というきわめて短時間で着臭が認められたとあります。さらに着臭海域は四日市港を中心として沿岸北方へ約六キロ、沖合い北東に約十一キロ、沖合い南東へ約七キロ、沿岸南方へ約十五キロという広範囲に及んでおり、コンビナート廃液、シーバース等による油臭水の分布海域よりも広い海域に異臭魚が分布されておるのであります。さきに通産省企業局の説明によりますと、出光の廃水は〇・一PPMで、さらに十倍の水で薄めて〇・〇一PPMになる自信がありますということですけれども、四日市の実例に照らしますと〇・〇一PPMですでに異臭魚の形が出てきております。したがって地元では、いま通産省の示された〇・〇一PPMでは問題があって、かりに十五億ほどの漁獲高があるのが、異臭魚で売れなくて三割減収になるとしましても、約五億円ほどの損害が起こってきます。こういうところに科学的調査と、そうして実態というものが食い違っておるわけなんです。これは水産庁としてはどのように四日市の実態を見ておられるか、そして現地を指導なさった皆さんとして姫路の実態をどう把握されるか、これをひとつお聞かせ願いたいと思います。
#13
○藤村説明員 ただいまお話にありました昨年一月一日の科学技術庁からの発表でございますが、〇・〇一PPMで魚に油のにおいがつくという結論になっておりますが、これを活性汚泥で処理をした場合には〇・〇一PPMでは魚に油のにおいがつかないというふうに結論が出ると思います。先日の姫路の出光興産の場合も活性汚泥処理をするということで、〇・〇一PPMですと、まずそれだけならば影響はないのじゃないかというふうに考えております。
#14
○三木(喜)委員 同じく水産庁にお聞きしたいのですが、この前非公式でありましたけれども、懇談会で、家島の漁民とそれから政府の責任者とひざ突き合わしてお話をしましたときに、二十万トンの油送船が入るにしては家島海域に非常に水深の浅いところがある。水深二十メートルに対して十七・三三メートルの油送船が入るようならば、海域が荒らされるだけでなくして油送船が入ることに非常に危険がある。これを指摘されましたけれども、そのときには御答弁がなかった。それできょうその点をお聞きしたいと思うわけなんです。その点はどうなっておりますか。
#15
○藤村説明員 私、その懇談会に出ておりませんでしたので、ちょっとそのいきさつを聞いておりませんが、それは帰りまして、出た者に聞きましてお答えいたします。
#16
○三木(喜)委員 出ておられた方とひとつ話をしていただいて、よく御検討願いたい。そして御返事をいただきたいと思いますが、要するに二十メートルの水深のところで十七・三三の喫水を持った船が入っていくというならば、漁場を非常に荒らすということと危険があるということで非常にやかましく言っておりましたので、その点はひとつよく御検討いただきたいと思います。
 次に通産省にお聞きしたいと思います。この前の質問のときに、大体通産省は二つのデータを出すということを言ってくれておりますけれども、いまだその二つのデータが私のところに入っておりません。その一つは、先がた建設省の方も言っておられましたように、姫路に出光興産製油所を持ってくるとするならば、公害が大きくないという資料に基づいて建設計画を立てておるということですけれども、公害が大きくないという資料、通産省と厚生省と一体になった科学的なデータをひとつ出してもらいたいと言っておりましたけれども、それが私どもに入っておりません。ただ、これをお見せしますけれども、このように公害発生地点から十五キロから二十キロの間に対して、煙突を高くすれば、こういうような亜硫酸ガス等いわゆる公害のもとをなす物質が散布されるという、こういう図だけはいただきました。しかし、これは企業側の出したところの資料だそうでして、いやしくも責任のある厚生省や通産省が科学的データとしてこれを出されたものとは私は思わないわけです。もう少しわれわれにも納得のいくところの科学的データを出していただかなかったら、遠くのところに飛んでそこで薄められてこういう状況になるというだけでは納得がいかないので、もしそれがありますならばいま出していただきたいのです。そしてそれについて御質問をしたいと思いますけれども、もしそれがなければこの次でけっこうです。
 もう一つ、これは次長がお約束なさったのですが、県、市、国が出光誘致工業特別地区として投資をされたいままでの具体的な金額を出してもらいたいということをお願いしておりましたが、これもまだ来ておりません。設備に援助した金額、これをひとつお出し願いたいと思うのです。
 次にお聞きしますことは、出光側は脱硫装置等について五十億の金をかけて設置するということを新聞では非常にやかましく言っております。それに対しても反対側は理解がないのだ、われわれの言うことを聞かないのだということを言っておりますけれども、われわれ一ぺんも企業側からそういう説明を受けたこともございません。また先般私は出光の次長とお会いいたしまして、三つのことを次長と約束をした。これは起工式の五月十一日です。一つは、脱硫装置についての納得のいく資料を出してもらいたい、二つ目は、公害に対しては心配がないのだという公聴会を開きなさい、三番目は、それまでは付属設備については建設を進めてもらってもいいが、中心的な施設については中止を願えないかという話をしましたら、その三つとも了承されました。にもかかわらず、いまだ一回もこれに対して私たちは御説明を受けたこともないわけであります。まずその一つとして五十億の金をかけると言っておりますけれども、通産省には十二億七千万円をかけてやるという申請が出ておるようであります。その真偽をひとつ聞かしていただきたい。
 もう一つ、今回の姫路の出光製油所設置は中止になったが、これについて県、市の責任者は通産大臣にあっせんを願っておる、そして中止を翻意せよ、こういうことでありますけれども、その結果がどうなったか、それをお聞かせ願いたいと思います。
#17
○中川説明員 第一点の亜硫酸ガスの関係のデータ、これはただいま持っておりませんので、後刻お届けいたしたいと思います。
 第二点の県、市、国が姫路播磨地区にどれくらい投資をしたか、これは県、市のほうが主体であろうかと存じますので、いま双方に照会をしておる状況でございますから、いましばらくお待ちを願いたいと思います。
 それから出光が先生にお約束している説明をその後しておらないというお話でございます。これは私のほうから出光の責任者に、お約束をしておるのであれば説明をするように話をいたします。
 それから県、市が通産大臣に本件のあっせんを依頼したというお話でございますが、私、いま先生からお聞きしたのが初耳でございまして、大臣から私のほうに話はおりておりませんし、そのような事例があったという事実も私は承知しておりませんので、帰りまして調べてみたいと思います。
#18
○三木(喜)委員 一つ抜けたと思うのですが……。
#19
○中川説明員 失礼しました。一つお答えを抜かしました。脱硫装置についての出光側の設備投資の数字でございますが、私どもの承知しておりますのは、重油装置に五十九億二千万円、それから排水関係の設備といたしまして、排水設備に五億、廃ガス処理に七億七千万、騒音防止に一億、この三件で合わせて十三億七千万、かように承知しております。
#20
○三木(喜)委員 姫路製油所を中止したかどうかということは、わからないというお答えのようでありますが、中止は決定したけれども翻意したかどうか、いわゆる通産大臣のあっせんが効を奏しておるかどうか、その辺はまたわからなければ後刻お知らせをいただきたいと思います。
#21
○中川説明員 大臣云々ということでございましたので、私はその件は承知しておらないと申したわけでございます。私自身が出光の責任者から聞きました点は――私のところに参りましたのは、名前は失念いたしましたが常務取締役の人でありまして、社長の意向を受けて来ました。社長の気持ちを次長にお伝えしますということで参りましたときの話は、出光の社長の方針としては、自分は歓迎されておるところで気持ちよく仕事をしたいのであって、歓迎されていないところに無理にいくということには非常に逡巡を感じておる。したがって、いまの工事はこの段階では取りやめである、地元側が快く受け入れてくれるような状況であればまた話は別である。私はこういうふうに聞いております。
#22
○三木(喜)委員 そこまでは新聞が報道しているとおりでございますけれども、その後市、県の責任者が通産大臣にあっせんを依頼したということについて、その後どうなっておるかということをお聞きしておるわけです。おわかりにならなければ後刻知らせてください。
 それから厚生省にお聞きしたいと思います。いま、漁業関係でいいますと、工場排水等の規制に関する法律、あるいは空気の汚染の状況、これに対する規制ということがいま必要である、こういうぐあいに思うわけです。人体に非常に影響のあるような事態が出てまいりましたものですから、今後厚生省としてはどういうような規制方法をつくろうということを計画され、考えておられるか、これをひとつお聞かせをいただきたいと思うのであります。
#23
○舘林政府委員 従来から新産都市あるいは工業特別地域等に対しまして、事前に公害が発生しない措置を講ずるという趣旨から、これらの工業整備計画を都道府県が設定する場合には、関係官庁の了承を得るように計画を中央へ持ってくるような規定になっておるわけであります。たとえば姫路港地域の工業整備特別地域の計画も、昭和四十年の春にその計画の申請がありました。関係官庁が寄りまして、公害に対しては特段にこれこれこういう措置を講ずべきであるという中央政府の見解を指示といいますか、条件として許可をいたしておるわけであります。それは基本計画の段階でございまして、具体的にそのような基本計画がきまりました後に、特殊の工場が特殊の規模で特殊な施設をつくる、こういうことがだんだんきまってくるわけでございまして、したがいまして、それに応じまして関係各省が調査をいたしまして、調査の結果に基づいて、その具体的な工場の立地、施設の内容等が確かに公害を起こさないようにということで、十分監督指導をしてまいるというたてまえでまいっておるわけでございまして、かりに姫路地区を申しますれば、本年度におきまして、通産、厚生両省が、もうかなり具体的に工場の進出の計画も出ておりますので、その段階における影響はどのようなものであるか、それを排除するには具体的に何をすればいいかという具体策を立てるべく計画を着々進めておるわけでございまして、各地域ごとにこのような方針で現在やっておるわけであります。もちろん、問題によりましては、現行法で及ばないところもあるいはあるかとも思いますけれども、既存のこれらの法律に基づきまして処置をしてまいる。また、必要に応じては、先ほど建設省からお話がありましたように緩衝地帯を設けてまいるというような措置を講ずるというようなことで進んでおるわけでございます。
#24
○三木(喜)委員 ただいまの御答弁によって、いろいろ質問をしたい問題が派生的にたくさん出てまいりました。しかしながら、時間の約束もありますし、さらに資料としてまだそろってないものがありますから、これらを検討した上で再度お聞きする機会を持ちたいと思いますので、きょうはこれで質問を終わります。
#25
○井手委員長 次会は、来たる二十五日土曜日午前十時から理事会、午前十時三十分から委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
   午後二時五十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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