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1949/03/19 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 本会議 第3号
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1949/03/19 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 本会議 第3号

#1
第005回国会 本会議 第3号
昭和二十四年三月十九日(土曜日)
   開 会 式
午前十時五十五分、参議院議長、衆議院副議長、議員、内閣総理大臣臨時代理その他の國務大臣、最高裁判所長官代理及び会計檢査院長は、式場である参議院議場に入り、所定の位置に着いた。
午前十時五十八分、天皇陛下は、衆議院議長の前行で式場に出御され、玉座に着かれた。
衆議院議長は、左の式辞を述べた。
    ―――――――――――――
 親しく、天皇陛下の臨幸を仰ぎ、本日ここに第五回國会の開会式を行うにあたり、衆議院および参議院を代表して、所信を申し述べます。
 かえりみれば、日本國憲法が公布されてから、既に二ヶ年有半になりますが、その目指す遠大な理想は、一は文明を平和に求めることであり、一は國民最大多数の幸福を民主主義の徹底的活用に見出すことであると解されます。この大理想が、今や國民の間に、著々根を深くおろしつつあるのを見て欣快これに過ぎません。世界の公平な観測者は、恐らく望を日本の將來に嘱して、事態の推移に注目しておることと信じます。日本は憲法の嚴粛な條章中、断然戰爭の放棄を宣言した一点において、列國に先鞭をつけましたが、民主主義の正しい理解並びに運用は、一朝一夕に、立法手段だけでは、社会の各層に浸透することを期し得られるものではありません。なお、物心両面において、わが國は未だ先進民主國に及ばないところが多く、殊に、祖國再建の一大基礎的要素である科学の振興が、捗々しく推進し得られない今日、國権の最高機関に席を列らねるわれわれは、かかる現状の革新に至大の関心をもつものであります。
 対外関係に至つては、日本は一切の軍備を廃して、正義と友愛の観念に國運を任かし、偏狭な利己心よりも、廣汎な利害共通の了解に重きを置いて、世界の平和と文化に貢献せんことを希うものであります。わが國の独立と自由とを保障する百年の長計としては、この一筋道のほかはないと確信いたします。國民は惨憺たる敗戰の後を承けて、現に精神上並びに物質上の苦難に喘いでいますけれども、如何なる試錬にも耐えて、やがて、健全な、幸福な和合結束の固い日本の建設を待つものであります。
 以上の見地に立つて、われわれはわが國の直面する内外の情勢に察し、時局の要求する各般の施策について、あらゆる奉公の努力を捧げ、もつて國民の信託にこたえんとするものであります。
    ―――――――――――――
次いで、左の勅語を賜わつた。
    ―――――――――――――
 本日、第五回國会の開会式において、全國民を代表する諸君と親しく一堂に会することは、わたくしの深く喜びとするところであります。
 世界永遠の平和を念願する日本國憲法の理想を心とし、民主主義に基く文化國家建設の目的に向かつて、わたくしたちは、著々歩みを進めています。また、連合國の好意と援助を受けて、國民が幾多の苦難に屈せず努力を続けて來たために、今日、國民生活もようやく充実するきざしを見せるようになりましたことは、諸君とともに感謝と喜びに堪えないところであります。しかし、わが國が、國際社会において名誉ある地位を占めるためには、わたくしたちの間に、民主主義が正しく理解され運用されるとともに、わが國民経済が完全に自立し、物心両面において、世界的な水準に達しなければならないと思います。
 わたくしは、この時に当つて、國会が、國権の最高機関として、その最善を盡すことを、また國民のすべてが、たがいに協力して、わが國の理想を完全に達成することを、切に望んでやみません。
    ―――――――――――――
衆議院議長は、御前に参進して、勅語書を拜受した。
 午前十一時八分、天皇陛下は、参議院議長の前行で入御された。
次いで諸員は式場を出た。
    午前十一時九分式を終る
ソース: 国立国会図書館
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