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1947/10/30 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第39号
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1947/10/30 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第39号

#1
第001回国会 議院運営委員会 第39号
昭和二十二年十月三十日(木曜日)
    午前十一時五十五分開議
 出席委員
   委員長 淺沼稻次郎君
   理事 坪川 信三君
      安平 鹿一君    笹口  晃君
      赤松  勇君    佐々木更三君
      森 三樹二君    吉川 兼光君
      小島 徹三君    小澤佐重喜君
      廣川 弘禪君    川野 芳滿君
      中野 四郎君
 委員外の出席者
          議長    松岡 駒吉君
         副議長    田中 萬逸君
        事務總長    大池  眞君
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 國家公務員法による臨時人事委員長及び臨時人事委員任命の同意に關する件
 國會豫備金支出に關する件
    ―――――――――――――
#2
○淺沼委員長 これより運營委員會を開會いたします。
 本日御協議願いたいことは國家公務員法による人事委員長及び人事委員の任命の同意に關する件を議長から御諮問がありましたから、これを議題に供します。事務總長から説明を願います。
#3
○大池事務總長 これは公務員法の中に人事委員會というものができまして、人事委員會の人事委員の任命については、國會の同意を必要としておりまして、もし國會の同意が得られない場合には、衆議院の同意を得ればよろしい。つまり衆議院の方が優先的になつております。從つて衆議院の同意ということが重大な要素となつておるわけです。それが公務員法に規定されておる人事委員の任命の手續です。ところがこの公務員法は十一月一日から施行せられることになつておりますので、その以前に臨時人事委員というものを臨時に一時設けることになつておるわけであります。しかして臨時人事委員長及び臨時人事委員の任命については、今の本ものの人事委員の規定が準用されておりますので、今囘その臨時の人事委員長及び人事委員を任命するにつきまして、その準用規定に基いて兩院の同意を求めてきておるわけであります。從つて十一月一日にスタートしなければならぬ法規になつておる結果、一日までにどうしても臨時的に任命をしておかなければならぬ。こういう立場になつておりますので、きようの本會議でお願いをする、參議院の方は明日本會議を開いてやりまして、一日にスタートする、こういうことに向うから同意を求めてまいりました。臨時人事委員長は淺井清氏、委員の方は上野陽一、山下興家兩氏であります。
 淺井さんは慶應大學教授、前貴族院議員で、上野陽一さんは日本大學の講師をやられまして後、能率調査研究方面の仕事に當られ、日本能率連合會理事及び理事長等をやつておられます。その後中小商工業の調査委員あるいは中央大學の講師、厚生省の專門委員、財團法人日本能率學校の理事長、財團法人日本能率協會常任顧問等をやつておつたわけであります。山下興家さんは大學卒業以來滿鐵に入社、英米に出張、その後鐵道院の技師となり、大井工場その他の工場をまわつて、東京帝國大學の工學部の講師、それから鐵道省工作局長、しまいに商工省の生産管理委員會の會長となり、そこで高等官一等になられまして、退官後は日産自動車株式會社の取締役、日立製作所の取締役になられ、日本機械學會の會長、自動車交通審議會の會長、鐵道會議の議員、日本安全協會の顧問等をやつておられたわけであります。
#4
○松岡議長 私はこれに異議があるというわけではありませんが、御決定になる前にこの點だけはお傳えしておきます。先だつて全官公勞組に行きましたところが、この問題については言わなかつたのですが、向うからこの事に言及されまして、何とか全官公勞組の組織の中から代表が一人はいれるように、どうしても考慮してもらいたいということであります。私はその點は相當困難の事情は知つておりますが、とにかくこれを官僚にかきまわされては困るというので、熱心にやかましく、一つ議會の權威をもつてこの問題を考慮してもらいたいと申しておりましたので、とにかくこれは當然運營委員會にかかるから、皆さんから熱心な希望があつたことはお傳えしておきましようということは言つておきました。
#5
○赤松(勇)委員 今度の公務員法に下級官吏が反對しておる理由は、いろいろありますが、結局人事委員によつて官僚的に天降り的の人事をやられることは困る。これはこの法案をゆがめるものであるという觀點から、非常に強い希望やら反對があつた、わが黨としても公務員法の審議の際に、人事委員の機構にしても、これにはいる人にしても、よほど考慮を要するという點から、相當に強い希望を委員會に出した。從つて人事のきめ方にしても、これは今初めての名前でどんな人だかわからないのですが、どんな人だかわからないのですが、これはもちろん議長の諮問事項ですから、どうにもならないものなら別として、實際問題としてはこの程度できめてどうでしよう。
#6
○小島委員 私は議長の言われたような意味で官公勞組から出すとか政黨政派の人が出ることはおもしろくない。人事委員はやはり第三者的な人がはいるのがよい。山下という人は知らないが、ほかの人は二人とも知つております。私は適任者として推薦した方がよいと思う。淺井という人はりつぱな人です。これは十一月一日から出すという政府の意向もくんで一應私は承認してやりたいと思う。
#7
○赤松(勇)委員 本物になるわけではなく、臨時でしよう。
#8
○小島委員 しかしこの人事はおそらく非常に苦心されたと思う。承認してやろうではないか。
#9
○赤松(勇)委員 ぼくは何も全官公廳あるいは政黨政派から出せと言うのじやないが、いきなり諮問されたのでは考える餘地がないと言うのです。今度は仕方がないとして、これからは政府の方から前もつてこういう人を推薦したいと思うがどうかということを議長を通じて了解をしてもらうことにしなければならぬ。これではいつも形式的に諮問に應ずるということになつてしまう。
#10
○小島委員 少くとも十日前、一週間前に出すことにしてもらつて、その一週間にわれわれが研究するということにしなければならぬ。
#11
○赤松(勇)委員 本物をきめる場合にはもう少し愼重にやつた方がよい。これは全官公にとつては非常に大きな問題です。
#12
○松岡議長 實に大事な問題です。
#13
○淺沼委員長 いろいろ御議論もあるようですが、一應承認することにいたしまして、あとは提出はなるべく早くしてもらうこと、さらに政府から來てもらつて説明をしてもらうことを附帶にして、ただいまの諮問事項は同意することにしたいと思いますがいかがですか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○淺沼委員長 さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#15
○淺沼委員長 次に隱退藏物資等に關する特別委員會の委員派遣承認に關する件を議題に供します。事務總長から御説明を願います。
#16
○大池事務總長 隱退藏物資の委員長から委員派遣承認の請求書がまいつております。派遣の目的は經濟安定本部の隱匿物資摘發状況の調査、派遣者の氏名は佐竹新市君ほか三名、埼玉縣へ、十一月一日から三日間。
#17
○淺沼委員長 御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○淺沼委員長 御異議がなければただいま事務總長が御報告になりました通り決定して、答申することにいたします。
#19
○大池事務總長 それでは議院運營委員會を終ります前に、ひとつ委員會で御決定願いたい事項がございます。それは先日服部さんがお亡くなりになりまして、これに對する一箇年分の弔慰金を差上げることに法規的に規定がありますが、弔慰金の費目がございませんので、これは本委員會の御決定に基きまして衆議院の豫備費の方から差し上げることに御了承を得たのでございます。ところが一遍差上げたその後に例の二千圓の議員歳費増の法律案が通りまして、それが五月から遡及していくことになる關係上、服部さんの方はその二千圓の分を遡及して差し上げなければならぬ結果になりますので、その分を豫備金から支出することに御了承願いたいのであります。
#20
○淺沼委員長 御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○淺沼委員長 ではさよう決定いたします。
#22
○大池事務總長 それと同樣に、田川さんに對しても一箇年分の弔慰金を差し上げなければなりませんが、これも豫備金の支出をひとつ御了承願いたいのであります。
#23
○淺沼委員長 御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○淺沼委員長 ではさように決定いたします。
#25
○大池事務總長 もう一つは今度の水害で罹災職員が相當あります。これに對して救濟策をいろいろ考えておりますが、調査をいたしました結果は約十五名ぐらい罹災者がおります。これに對して職員の方で出す金はきわめて少いので、できれば事務局として豫備金から多少御補助願いたいと思います。一人平均二千圓、十五名として三萬圓程度、これは議長の手もとにおいて水害状況報告書を精査の上、適宜救濟を願いたいと存じます。
#26
○淺沼委員長 職員の罹災者に對して豫備金を支出することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○淺沼委員長 それでは事務總長の報告通り決定いたします。
#28
○大池事務總長 本日の本會議は加藤勘十さんからの御申出で、民法より一番先に職員安定法を最初にあげてくれないかというのですが……。
#29
○小澤委員 そうすると一番先が公務員法、二番目が職業安定法、それから豫算案一括ということになりますね。
#30
○大池事務總長 そうなります。
#31
○淺沼委員長 それではこれで運營委員會は閉じることにいたします。
   午後零時十五分散會
ソース: 国立国会図書館
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