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1949/05/07 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 内閣委員会 第16号
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1949/05/07 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 内閣委員会 第16号

#1
第005回国会 内閣委員会 第16号
昭和二十四年五月七日(土曜日)
    午前十一時五分開議
 出席委員
   委員長 齋藤 隆夫君
   理事 青木  正君 理事 池田正之輔君
   理事 小川原政信君 理事 吉田吉太郎君
   理事 有田 喜一君 理事 木村  榮君
   理事 鈴木 幹雄君
      江花  靜君    柳澤 義男君
      小林 信一君    山口 武秀君
      佐竹 晴記君
 出席國務大臣
        厚 生 大 臣 林  讓治君
 出席政府委員
        経済安定政務次
        官       中川 以良君
        法務行政長官  佐藤 藤佐君
        商工政務次官  有田 二郎君
        労働政務次官  山崎 岩男君
 委員外の出席者
        專  門  員 龜卦川 浩君
        專  門  員 小關 紹夫君
五月六日
 委員淺沼稻次郎君辞任につき、その補欠として
 坂本泰良君が議長の指名で委員に選任された。
同月七日
 淺沼稻次郎君の補欠として坂本泰良君が理事に
 当選した。
    ―――――――――――――
四月三十日
 通商産業省設置法の施行に伴う関係法令の整理
 等に関する法律案(内閣提出第一六四号)
五月四日
 経済調査廳法の一部を改正する法律案(内閣提
 出第一七五号)
同月二日
 法務局及び地方法務局設置に伴う関係法律の整
 理等に関する法律案(内閣提出第一七四号)(
 予)
四月三十日
 自治省新設の請願(大野伴睦君外二名紹介)(
 第七一七号)
 水道行政の一元化に関する請願(大野伴睦君外
 二名紹介)(第七一八号)
 道路運送監理事務所存続の請願(小川平二君紹
 介)(第七二三号)
 同(柄澤登志子君外三名紹介)(第七二四号)
 同(飛嶋繁君紹介)(第七二五号)
 同(坪川信三君紹介)(第七四二号)
 同(三浦寅之助君紹介)(第七四三号)
 同(龍野喜一郎君紹介)(第七四四号)
 同(畠山重勇君紹介)(第七四五号)
 同(福田繁芳君紹介)(第七四六号)
 同外一件(池見茂隆君紹介)(第七四七号)
 同外二件(松木弘君紹介)(第七四八号)
 主要統計調査費全額國庫負担の請願(木村公平
 君外二名紹介)(第七六七号)
 道路運送監理事務所存続の請願(大野伴睦君紹
 介)(第七七九号)
 同(小金義照君紹介)(第七八〇号)
 同(柳澤義男君紹介)(第七八一号)
 同外一件(阿左美廣治君紹介)(第七八二号)
 同外八件(内藤隆君紹介)(第七八三号)
 同外一件(田中堯平君外一名紹介)(第七八六
 号)
五月四日
 道路運送監理事務所存続の請願(大橋武夫君紹
 介)(第七八八号)
 同(小金義照君紹介)(第七八九号)
 藥務局存置の請願(青柳一郎君紹介)(第七九
 二号)
 道路運送監理事務所存続の請願(橘直治君紹
 介)(第八一五号)
 同(竹尾弌君紹介)(第八二一号)
 同(坂本實君紹介)(第八二二号)
 同(佐久間徹君紹介)(第八二三号)
 藥務局存置の請願(福出繁芳君紹介)(第八二
 九号)
 同(鈴木仙八君紹介)(第八三〇号)
 道路運送監理事務所存続の請願(北川定務君紹
 介)(第八三一号)
 恩給法の臨時特例改正に関する請願(圖司安正
 君外七名紹介)(第八四二号)
 道路運送監理事務所存続の請願(田中重彌君紹
 介)(第八五〇号)
 同(今澄勇君紹介)(第八五七号)
 同(北村徳太郎君紹介)(第八五八号)
 同外一件(福田昌子君紹介)(第八五九号)
 同外五件(保利茂君外四名紹介)(第八六〇
 号)
 藥務局存置の請願外二件(今泉貞雄君紹介)(
 第八六一号)
 公衆衞生、予防、医務三局の合併反対に関する
 請願(田代文久君外一名紹介)(第九一七号)
 恩給法の臨時特例改正に関する請願(島田信吉
 君外一名紹介)(第九二〇号)
 同(中曽根康弘君外八名紹介)(第九二一号)
 同(吉田安君外一名紹介)(第九二二号)
 同(圓谷光衞君紹介)(第九二三号)
 道路運送監理事務所存続の請願(永井要造君紹
 介)(第九三五号)
 同(堀川恭平君紹介)(第九三六号)
 同(苫米地義三君紹介)(第九三七号)
 同(大橋武夫君紹介)(第九三八号)
 同(西村久之君紹介)(第九三九号)
 道路運送監理事務所を地方に移讓の請願(橋本
 龍伍君外一名紹介)(第九四〇号)
 建設省に砂防局設置の請願(越智茂君紹介)(
 第九四一号)
 札幌地方商工局帶廣出張所存置の請願外一件(
 柄沢登志子君紹介)(第九四五号)
 藥務局存置の請願外四件(今泉貞雄君紹介)(
 第九四六号)
 恩給法の臨時特例改正に関する請願(大村清一
 君外一名紹介)(第九四八号)
 同(大石武一君外二名紹介)(第九四九号)
 同(南好雄君外一名紹介)(第九五〇号)
 同(山本猛夫君紹介)(第九五一号)
 同(上林山榮吉君紹介)(第九五二号)
 同(村上勇君紹介)(第九五三号)
 同(瀬戸山三男君外五名紹介)(第九五四号)
 同(受田新吉君紹介)(第九五五号)
 同(三池信君外一名紹介)(第九五六号)
 同外十二件(首藤新八君紹介)(第九五七号)
 藥務局存置の請願(松永佛骨君紹介)(第九五
 八号)
 道路運送監理事務所存続の請願(松尾トシ子君
 紹介)(第九五九号)
 同(土井直作君紹介)(第九六〇号)
 同外一件(佐竹新市君紹介)(第九六一号)
 同(水野彦治郎君紹介)(第九八九号)
 同(山本猛夫君紹介)(第九九〇号)
 恩給法の臨時特例改正に関する請願外二件(片
 岡伊三郎君紹介)(第九九四号)
 労働行政機構の一元化に関する請願(福田昌子
 君紹介)(第一〇〇〇号)
同月六日
 鉱山の生産及び保安行政を商工省に統一の請願
 (小金義照君紹介)(第一〇〇四号)
 道路運送監理事務所存続の請願(竹山祐太郎君
 紹介)(第一〇二一号)
 藥務局存置の請願(中川俊思君紹介)(第一〇
 二三号)
 恩給法の臨時特例改正に関する請願(鈴木明良
 君外四名紹介)(第一〇二四号)
 同(前田正男君外四名紹介)(第一〇二五号)
 同(林百郎君外十一名紹介)(第一〇二六号)
 同外一件(田中啓一君外二名紹介)(第一〇二
 七号)
 厚生省衞生三局及び地方廳衞生部存置の請願(
 丸山直友君紹介)(第一〇三〇号)
 道路運送監理事務所存続の請願(若松虎雄君紹
 介)(第一〇五八号)
 同(石原圓吉君紹介)(第一〇五九号)
 恩給法の臨時特例改正に関する請願(稻田直道
 君紹介)(第一〇六一号)
 同(小平久雄君外四名紹介)(第一〇六七号)
 藥務局存置の請願(今泉貞雄君紹介)(第一〇
 六九号)
 盛岡測候所職員整理反対に関する請願(石川金
 次郎君紹介)(第一〇九〇号)
 道路運送監理事務所存続の請願(加藤鐐造君紹
 介)(第一〇九六号)
 同(島田末信君紹介)(第一〇九七号)
 同外一件(中村幸八君紹介)(第一〇九八号)
 恩給法の臨時特例改正に関する請願(天野久君
 外二名紹介)(第一一二〇号)
 道路運送監理事務所存続の請願(逢澤寛君紹介
 )(第一一四五号)
 同(天野久君紹介)(第一一四六号)
 同(河野謙三君紹介)(第一一四八号)
 林野行政と砂防行政との統一に関する請願(關
 内正一君外三名紹介)(第一一五七号)
 建設省に砂防局設置の請願(松永佛骨君紹介)
 (第一一六〇号)
 恩給法の臨時特例改正に関する請願(内藤友明
 君外四名紹介)(第一一六八号)
 福岡縣の商工局出張所存置に関する請願外二件
 (田代文久君紹介)(第一一七八号)
の審査を本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 理事の互選
 連合審査会開会に関する件
 厚生省設置法施行に伴う法令の整理に関する法
 律案(内閣提出第一四七号)
 國家行政組織法の施行に伴う労働関係法律の整
 理に関する法律案(内閣提出第一五三号)
 通商産業省設置法の施行に伴う関係法令の整理
 等に関する法律案(内閣提出第一六四号)
 経済調査廳法の一部を改正する法律案(内閣提
 出第一七五号)
 法務局及び地方法務局設置に伴う関係法律の整
 理等に関する法律案(内閣提出第一七四号)(
 予)
    ―――――――――――――
#2
○齋藤委員長 それではこれより会議を開きます。
 本日の日程に入る前に御報告申し上げておきたいことがあります。昨六日に委員の淺沼稻次郎君が辞任せられまして、その補欠として同日坂本泰良君が議長の指名で委員に補欠選任せられましたことを御報告申し上げます。
 なお淺沼君は理事でありましたので、その補欠として坂本泰良君を理事に指名いたしたいと存じますが、別に御異議はございませんか。
#3
○齋藤委員長 異議がなければ、さようにとりはからいます。
    ―――――――――――――
#4
○齋藤委員長 次に本日の午後、農林省設置法案及び農林省設置法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案につきまして、農林委員会との連合審査会を開きたいと存じますが、これにも御異議はないと思いますが、それでよろしゆうございますか。
#5
○齋藤委員長 それではさよう決します。
    ―――――――――――――
#6
○齋藤委員長 それではこれより本日の日程に入ります。
 政府委員の見えられました順序に從いまして提案理由の御説明を願います。まず厚生省設置法の施行に伴う法令の整理に関する法律案について御説明を願います。
    ―――――――――――――
#7
○林國務大臣 ただいま議題となりました厚生省設置法の施行に伴う法令の整理に関する法律案につき、提案の理由を御説明申し上げます、
 本法案は國家行政組織法及び厚生省設置法の制定に伴い、優生保護委員会その他五委員会の名称を改めるほか、引揚援護廳設置令に所要の改正を加える必要が生じましたため、優生保護等の関係法令の整理を行おうとするものであります。
 何とぞ御審議の上、可決されんことをお願い申し上げます。
    ―――――――――――――
#8
○齋藤委員長 次は國家行政組織法の施行に伴う労働関係法律の整理に関する法律案、山崎政府委員。
    ―――――――――――――
#9
○山崎(岩)政府委員 國家行政組織法の施行に伴う労働関係法律の整理に関する法律案を審議されるにあたり、本本律案の提案理由を御説明申し上げます。
 現行の労働基準法、労働者災害補償保險法及び職業安定法には、諮問機関または調査機関として、各種委員会に関する規定が設けられておりますが、國家行政組織法の施行に伴い、諮問または調査のために置かれる付属機関は審議会または協議会とその名称を改めることとなりましたので、前に申し上げた法律中に規定されている各種委員会を、その性格に應じて、審議会、協議会、審査会等にその名称を改めることとしたのであります。
 次に國家行政組織法第十九條の規定により、すべて職員の定員は、法律で定めなければならないことになつておりますので、労働基準法及び職業安定法中職員の定員を命令で定める旨の規定は、これを削除することといたしたものであります。
 以上本法律案について御説明申し上げたのでありますが、何とぞ御審議の上、可決されますようお願い申し上げます。
    ―――――――――――――
#10
○齋藤委員長 次は法務局及び地方法務局設置に伴う関係法律の整理等に関する法律案の説明を求めます。
    ―――――――――――――
#11
○佐藤(藤)政府委員 法務局及び地方法務局設置に伴う関係法律の整理等に関する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。
 從來登記及び供託の事務、戸籍に関する監督の事務、司法書士に対する監督の事務等は、司法事務局またはその出張所においてつかさどつて來たのでありますが、さきに提案されました法務廳設置法の一部を改正する法律案におきましては、司法事務局にかわるべき機関といたしまして、法務局及び地方法務局を置き、さらにその事務を分掌するために、支局または出張所を置くことができるようになつております。從つて現在の司法事務局及びその出張所は、右の改正の結果、法務局もしくは地方法務局またはその支局もしくは出張所に改組されることとなるわけでありますが、現行の法律中には、司法事務局またはその出張所の存在を前提とする各種の規定がありますので、これらの規定を整理する必要があるのであります。しかしてこの整理のために改正を要する法律の数は、別に改正の行われる公証人法を除きましても、不動産登記法、供託法を初めといたしまして、なお二十一の多きに及びますので、この法律案におきまして、これらの法律の規定を一括整理することといたしたのであります。なおその中には、右の整理とは別個の理由により、改正の必要のあるものがありますので、その点につきましても、あわせて改正を行うことといたした次第であります。
 以下この法律案の概要を御説明申し上げますと、第一に現在法律の規定により司法事務局またはその出張所が行うべきものとされている事務は、すべて法務局もしくは地方法務局またはその支局もしくは出張所においてつかさどることといたしております。すなわち、登記事務につきましては、不動産登記法、非訟事件手続法、農業協同組合法その他の関係法律を改正いたしまして、これらの法律に基く登記事務は、法務局もしくは地方法務局またはその支局もしくは出張所が登記所としてつかさどることといたしました。なおこれに関連いたしまして、登記官吏の不当処分に対しては、監督法務局または地方法務局の長に異議の申立をなし得ることとし、從來不動産登記法及び非訟事件手続法において認められていた抗告の制度にかえることといたしたのであります。
 次に供託事務につきましては、供託法を改正いたしまして、金銭及び有價証券に関する供託の事務は、法務局もしくは地方法務局またはその支局もしくは法務総裁の指定する出張所が、供託所としてこれをつかさどることといたしましたほか、供託官吏の不当処分に対しましても、登記の場合と同樣の救済方法によることといたしました。
 また戸籍事務の監督につきましては、戸籍法を改正いたしまして、法務局または地方法務局の長がこれを行うことといたしますとともに、戸籍の副本は、監督法務局もしくは地方法務局またはその支局が保存することといたしました。
 さらに司法書士に対する監督につきましては、司法書士法を改正いたしまして、司法書士は法務局または地方法務局に所属するものとし、その所属する法務または地方法務局の長の監督を受けるものといたしました。
 第二に、登記の手続につきまして、戰時民事特別法及びこれに基く戰時特別手続令に定められている特例の一部を、不動産登記法及び非訟事件手続法に取入れることといたしております。御承知のごとく、右の特例は登記の手続を簡易化するために設けられたものでありまして、戰時民事特別法の廃止後も、戰時民事特別法廃止法律附則第二項の規定により、当分のうち、その効力を有するものとされて來たのでありますが、過去四年間の実績に徴しましてもその大部分はこれを恒久化し、登記手続の基本法に取入れることが適当であると考えられますので、今回右の特例に若干の修正を施しまして、不動産登記法及び非訟事件手続法にこれを規定することといたしました次第であります。しかしてこのために改正を加えることといたしました事項は、次のごときものであります。すなわち、不動産登記法の関係では、記登事項に変更がないこと、ある事項の登記がないこと、または登記簿の謄抄本の記載事項に変更がないことについて、登記所からその証明を受けるものとしたこと、滅失回復登記の期間中の新登記について、從來の仮設登記簿の制度にかわる申請書編綴簿の制度を設けたこと、登記官吏が登記を移しまたは轉写する場合において、特定の事項の記載を省略すべきものとしたこと、建物の保存、表示変更等の登記の申請書に図面の添付を要しないものとしたこと等でありまして、また非訟事件手続法の関係では、登記簿の謄抄本の記載事項に変更がないことについて、登記所からその証明を受け得るものとしたこと、会社の登記について、代表者の一人で登記の申請をなし得る場合を拡張したこと等であります。
 第三に、その他必要と認められる事項につきまして、おおむね次の如き改正を行うことといたしております。
 まず不動産登記法の改正におきましては、現在司法省令をもつて定められております登記簿の謄抄本の交付等に関する手数料の額を、政令で定めることといたしますとともに、從來明治三十五年勅令第五号に基いて、省令により登記嘱託官吏として指定された者については、代理委任状の提出を要しないものとされていましたのを、その内容を整備して勅令にかえ法律に規定することといたしました。
 次に非訟事件手続法の改正におきましては、登記所に提出すべき印鑑につきまして、登記所がその証明をなし得ることといたしますとともに、この法律による手数料についても、不動産登記法の場合と同樣、政令でその額を定めることといたしました。
 また戸籍法の改正におきましても、戸籍手数料の額を政令で定むべきものといたしました。戸籍手数料の額は、現在法律をもつて定められておりますが、地方自治法におきましては、地方公共團体の長の徴收すべき手数料について、一般に政令で定め得る旨を規定しておりますのみならず、今日のごとき経済事情のもとにおきましては、物價の変動に應じてこれを改訂する必要がありますので、法律には一定の基準を掲げるにとどめ、その額の決定は政令に讓ることといたしたのであります。
 さらに司法書士法の改正におきましては、現下の経済情勢にかんがみまして、司法書士に対する過料の額の限度を五百円から二万五千円に引き上げることといたしました。
 最後に、以上の改正に付随して、必要な字句または引用條文の整理、不要規定の廃止等を行うことといたしております。
 以上がこの法律案の大要であります。何とぞ愼重に御審議の上、すみやかに可決せられんことをお願いする次第であります。
    ―――――――――――――
#12
○齋藤委員長 次に経済調査廳法の一部を改正する法律案提出の理由を伺います。
    ―――――――――――――
#13
○中川(以)政府委員 経済調査廳法の一部を改正する法律案を提出するにあたりまして、その提案の理由及び内容について御説明申し上げます。
 御承知のごとく、経済調査廳の設置その他につきましては、すでに國家行政組織法の趣旨にのつとりまして、單独の法律により決定せられているものでありますが、このたび國家行政組織法の実施及び行政機構の改革に伴い、この趣旨に沿う字句の修正程度の改正と、調査廳の業務の能率的運営のため、從來認められておりました関係行政機関に対して、報告を求めることのできる範囲を若干廣くする必要がありまして、この法案を提出いたした次第であります。
 その改正のおもなる点といたしましては、第一に、行政機構の改革に伴い、從來総理廳の外局であつたものを経済安定本部の外局とした点、第二に、從來中央経済調査廳長官は、國務大臣をもつてこれに充てることになつており、事実上経済安定本部総務長官が兼任しておつたのでありますが、今後経済安定本部の外局となる以上、経済安定本部総務長官のもとに、新たに、國務大臣を置くことは、從來の慣習上、不適当であり、また一面、経済統制励行の第一次責任官廳として、関係機関に対し、勧告することも出來るのでありますから、國務大臣をもつて、これに充てることが適当と思われますので、経済安定本部総務長官たる國務大臣を、長官とすることとした点、第三に、從來、中央経済調査廳長官及び、管区経済調査廳長は、行政監査をするため、関係行政機関から、報告を求めることができることになつていたのでありますが、その事務の範囲を若干廣め、中央経済調査廳長官、管区経済調査廳長及び、地方経済調査廳長が、それぞれの、所掌事務を行うため、関係行政機構から報告を求めることができることとした点などでありまして、なお詳細にわたりましては、逐次、御質疑に應じ御説明申し上げたいと存じます。何とぞ愼重御審議の上、すみやかに御可決あらんことをお願いいたします。
    ―――――――――――――
#14
○齋藤委員長 次に通商産業省設置法の施行に伴う関係法令の整理等に関する法律案の提案説明を求めます。有田政府委員。
    ―――――――――――――
#15
○有田政府委員 わが國経済の自立を目途として、國際通商主義を中心とする産業行政推進のため、政府は、すでに旬日前通商産業省設置法案を國会に提出し、御審議を仰いで参りましたが、國会の御努力により近く議決の運びに至りましたことは、まことに感謝にたえぬところであります。
 御承知のごとく、通商産業省は從來の商工省、貿易廳等を解体して新たに設置されるのでありますが、その権限、所掌事務等については、從來の商工省のそれを受継ぐ点が多いのでありまして、通商産業省設置法の施行に伴つて、他の法令について当然所要の修正を行わねばならぬのであります。このため政府は、通商産業省設置法の立案に並行して、同法施行に伴う関係法令の整理等に関する法律案を準備して参りましたがようやく成案を得るに至りましたので、ここに國会に提出し、御審議を仰がんとするものであります。
 以下、本法の内容について概説いたしますと、第一には名称の変更でありまして、諸法令中商工大臣、商工次官、商工局長、鉱山監督局長、または商工省、特許局等の旧名称を通商産業省設置法に規定しております通商産業大臣、通商産業次官、通商産業局長、または通商産業省、特許廳等の新名称に改めております。
 次に、通商産業省設置法は本年五月二十日に施行されることになつておりますが、六月一日からは國家行政組織法に基くものとなるので、同法の趣旨に合致するよう、所要の法令改正を行つております。すなわち、すでに單行法として制定施行されております工業技術廳設置法、中小企業廳設置法並びに臨時石炭鉱業管理法及び今國会に提出され、現在御審議を仰いでおります鉱山保安法案のうち、機構に関する規定中、國家行政組織法に抵触する部分を改め、通商産業省設置法と重複する部分を削る等の措置を規定しており、さらに、從來ほとんど「委員会」なる名称が冠せられていた諮問機関について、國家行政組織法第三條及び第八條の規定が、「委員会」なる名称は、独立行政機関としての外局たる委員会に限る旨を明示しているので、臨時石炭鉄業管理法、電氣事業法及び弁理士法の規定に現われる「委員会」を「審議会」に改めると同時に、日本製鉄株式会社法及び日本発送電株式会社法中の両会社設立当初に設置され、現在不必要となつている製鉄事業評價審査委員会及び電力評價審査委員会に関する規定を整理し、これらの委員会官制を廃止する旨を規定しております。その他、石炭鉱業権等臨時措置法につきましては、鉱業権使用権等の設定変更等に関する登録を通商産業省において一元的に行うため、また貿易公團法につきましては、他の諸公團法の規定と均衡をはかるため、從來懸案となつておりました点を改正して、今後の運営に遺憾なきを期しているのであります。
 以上申し述べましたところにより、本案提出の理由とその内容とは一應明らかにされたものと存じますが、本法律は手続上、通商産業省設置法と同時に施行を要するものでありますので、何とぞこの点に意を用いられまして、十分に御審議の上、すみやかに御協賛賜わりたいと存ずる次第であります。
#16
○齋藤委員長 日程の説明はことごとく終了いたしましたから、本日はこれにて散会をいたします。
    午前十一時四十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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