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1949/04/05 第5回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第005回国会 逓信委員会 第4号
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1949/04/05 第5回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第005回国会 逓信委員会 第4号

#1
第005回国会 逓信委員会 第4号
昭和二十四年四月五日(火曜日)
    午前十時五十一分開議
 出席委員
   委員長 辻  寛一君
   理事 飯塚 定輔君 理事 松井 政吉君
   理事 田島 ひで君 理事 大西 禎夫君
      宇野秀次郎君    大和田義榮君
      高塩 三郎君    松本 善壽君
      土井 直作君    神山 茂夫君
      浦口 鉄男君    山手 滿男君
      石野 久男君
 出席國務大臣
        逓 信 大 臣 小澤佐重喜君
 出席政府委員
        逓信事務官
        (郵務局長)  小笠原光壽君
        逓信事務官
        (主計課長)  横田 信夫君
 委員員外の出席者
        逓 信 次 官 鈴木 恭一君
        專  門  員 吉田 弘苗君
        專  門  員 稻田  穰君
四月五日
 大西禎夫君が理事に追加当選した。
    ―――――――――――――
四月二日
 簡易生命保險及び郵便年金の融資再開に関する
 請願(世耕弘一君紹介)(第八四号)
 中村郵便局に集配事務開始の請願(多田勇君紹
 介)(第一二七号)
 赤井郵便局に集配事務開始の請願(江花靜君紹
 介)(第一三三号)
 歌垣郵便局に電信電話事務開始の請願(井上良
 二君紹介)(第一四五号)
 簡易生命保險及び郵便年金の融資再開に関する
 請願(武藤嘉一君紹介)(第一五九号)
 同(山口好一君紹介)(第一六〇号)簡易生命
 保險及び郵便年金の融資再開に関する請願(淺
 香忠雄君紹介)(第一八一号)
の審査を本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 理事の互選
 逓信行政に関する説明聽取
    ―――――――――――――
#2
○辻委員長 これより会議を開きます。
 お諮りいたしますが、昨日の議院運営委員会におきまして、各委員会の理事を一名ずつ増員することに決定いたしましたが、理事の選任はいかがな方法にいたしましようか。
#3
○宇野委員 理事は委員長において御指名あらんことを望みます。
#4
○辻委員長 宇野君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○辻委員長 御異議がなければ、大西禎夫君を理事に指名いたします。
    ―――――――――――――
#6
○辻委員長 次に逓信行政について当局より説明を聽取いたします。逓信大臣はただいま参議院の方に参つておりますので、終り次第こちらへ出席いたします。御了承願います。
#7
○鈴木説明員 まず逓信省の所管の予算の概要を御説明申し上げ、さらに今期國会に提出を予定せられます法律案の内容を概略御説明申し上げまして、事業全般の御説明にかえたいと任じます。お手元に大体予定されておりまする予算の概要をお届けしてございますが、一般会計の分につきましては、間に合いませんので、出してございません。
 一般会計の所管の予算といたしまして歳出は総額が四十二億九千百余万円であります。その内訳は大体六項目にわかれてございます。
 第一は逓信省の基幹職員に必要な経費でございます。これに約百万円計上いたしております。これは郵政、電氣中心両省の分割を見込みまして大臣のお二人分の給與、廳費等を一人分全年、一人分は十箇月、これを要求いたしております。
 第二は航空保安施設の維持運営等、これに関連いたしまする施設の整備改善に必要な経費でございまして、一億九千六百万円余を計上いたしております。このうちで施設の整備改善に要する経費は九百万円余でございます。
 第三は電波の監督行政並びに電波の檢査、監視、標準測定などの施設の維持運営及び整備に必要な経費でありまして、これに十億二千四百万円余を計上いたしました。このうちで施設の整備に要する経費は一億五千五百万円余でございます。
 第四番目は臨時物資需給調整法に基きまして、逓信省関係物資の割当事務を行うための経費といたしまして、五百万円余を計上いたしました。
 第五は文官恩給、文官遺族扶助料、外國人恩給などの支給所要額でございますが、二十九億九千百万円余を計上いたしております。
 第六は簡易生命保險の被保險者の戰死による保險金の支拂いを補償するため、必要な経費といたしまして七千二百万円余を計上いたしております。
 なお御参考までに逓信省所管の一般会計歳入金の大要を申し上げますと、印紙収入におきまして六十七億四千五百万円、雑収入で二千万円余でございまして、合計六十七億六千五百万円余となつております、
 その次に通信事業特別会計の歳入歳出予算でございます。これはお手元に刷りものを差上げてございますが、一両日前政府から提案いたしておりまする通信事業特別会計法の一部を改正する法律案によりまして、勘定を二つにわけてございます。郵政勘定におきましては、歳入歳出ともに四百八十一億七千六百万円でございます。電氣通信勘定におきましては、歳入歳出ともに四百六十五億九千三百万円余でありまして、この両勘定は、郵政省と電氣通信省が設置せられます場合に、それぞれ郵政事業特別会計、電氣通信事業特別会計の予算となるべきものであります。
 郵政勘定の歳入は、事業収入におきましては、業務収入が四百九億三千百万円余と、事業整備の建設に関する預金部特別会計その他の分担額受入れが五億円、会計いたしまして四百十四億三千百万円余でありまして、これに事業外収入六十七億四千五百万円余を加えまして、総計が四百八十一億七千六百万円余になつておるのでございます。これに対しまして歳出は、事業支出といたしまして、事業費が三百九十五億四千二百万円余、事業外支出が六十七億四千五百万円余、予備費が十八億八千九百万円余、これを総計いたしまして四百八十一億七千六百万円余となりております。以上の業務収入には郵便料金の値上りによる増収額の四十八億五千六百万円余を含んでおるのでございます。
 逓信省で所管いたしまする事業のうちで、郵便以外の事業は、経費の合理化に努めました結果、現行料金をすえ置きまして、採算のとれる見込みがついておるのでございまするが、郵便事業につきましては、極力経費の合理化をはかつたのでございまするけれども、採算の見込みが立ちませんので、やむを得ず料金値上げを実施いたしまして、独立採算をとる方法をとつた次第でございます。
 次に電氣通信勘定は、事業収入におきましては、業務収入三百二十億四百万円余と、事業設備の建設財源といたしまして、公債の受入れが百二十億円、それと終戰処理費から参りまする設備負担金の受入れが、二十五億八千九百万円余、これを合計いたしまして百四十五億八千九百万円余でありまして、総計いたしますると、四百六十五億九千円百万円余となるのでございます。
 これに対しまして歳出は、事業支出におきましては、事業費四百十三億円の方へ繰入れるものといたしまして四十四億四千三百万円余を計上いたしております。これを合せまして四百五十七億四千三百万円で、これと予備費の八億五千万円とを合せまして、総計が四百六十五億九千三百万円余となるのでございます。
 次に簡易生命保險及び郵便年金特別会計歳入歳出予算でございますが、これは保險勘定におきまして歳入が二百三十六億三千万余でございます。歳出は百十一億九千百万円余、差引いたしまして歳入歳入超過額が百二十四億三千九百万円余、年金勘定は歳入が九億七千五百万円余、歳出が三億三千五百万円余、差引歳入超過額が六億四千万円余になつております。
 保險勘定予算について申しますると、歳入は新規目標を十五億として見積りまして、歳出は新規目標を二十億として計上いたしておりまするので、千万円に比較いたしますると、十五億五千七百万円余の不足となるのでございます。しかしながら実行目標といたしましては、歳入の新規目標を二十億といたして実施するのでありまして、二十億円の目標が達成されますと、責任準備金を満たしまして、なおかつ三億六千二百万円余の余裕を生ずるのであります。これは別途準備金として積み立てられることになるのでございます。これに反しまして目標が十五億円しか達せられないというような場合は、募集関係の比例的経費が十億九千五百万円余不用となりますので、責任準備金が四億六千三百万円余不足となるわけでございます。
 年金勘定は歳入超過額をもちまして責任準備金六億三千五百万円余を充当いたして、なお四百万円余を別途準備金に充てることができることになつております。
 最後に行政整理につきまして申しますと、人員整理は経費節減の中心問題でございますが、逓信省所管の業務は通信事業特別会計はもちろん、一般会計におきましても、航空保安の業務は直接連合軍に関係するものでありますし、また電波監督の業務の相当部分は、國際條約の制約を受けて参つている特殊の事情もございまして、予算の面におきましては、一律に二割、三割といつたような整理を行うことが事実でません。でき得る限りその整理の趣旨に沿うことにいたしたのでございますが、一般会計におきましては、航空保安廳は航空基地の派遣要員、あるいはラジオ、ビーコン要員、航空燈台要員――これは整理対象外にいたしてお二割を減らしております。本部要員はもちろん三割を減員いたしております。電波廳は電波観測所、標準電波発射所要員及び無線施設の檢査要員、これはまつたく現場の事務でございまして、また必要な要員がそこにぜひともいたしておりますが、その他は全部三割を減員することにいたしておます。物資需給調整法に基く物資割当事務に從事いたします要員につきましては、事務の減少をも考慮いたしますして、約七割を落としております。
 次に特別会計について申し上げますと、事業会計におきましては、人件費も、物件費も、收入を確保し、サービスを維持するためには、その節減というものに一定の限界があるのでございます。ことに通信事業におきましては、今日まで人員増加の抑制に努力して参りましたので、人員整理の余地がきわめて乏しいのでございます。管理要員につきましては、もちろんある程度まで減ずることはできるのでございますが、現場要員につきましては、私どもといたしましては、昭和九、十、十一の最も能率の高かつた時代を標準といたしまして、定員を再檢討いたしましたので、その結果通信事業特別会計におきましては、三万八千名余の減員となつておるのでございます。これを勘定別に見ますと郵政事業におきましては、昭和二十三年度予算定員に比べまして、一万八千名余の減員、電氣通信事業におきましては約二万名の減員を見ております。しかしながら電氣通信事業におきましては、一面に警察電話あるいは増接続電話等の新規事業が政府の事業になつて参りますので、これに應じますためには、増員が九千五百名ばかりあるのでございます。
 以上をもちまして、昭和二十四年度の逓信省所管の歳入歳出予算の概要を申し上げましたのでありますが、本年度の予算は、申し上げるまでもなく、経済九原則の線に沿いまして、健全財政と独立採算制、この確立を期するために、歳出の面につきましては、相当節減いたしておりますことは申し上げるまでもないのであります。しかしながら予算の使用にあたりましては、経費の効率的使用と、冗費の節約をいたし、できる限りサービスの向上をはかりまして、この難局を切抜けたい、経済復興に資することにいたしたいという考えを持つておる次第でございます。
 次に、今期國会に提出を予定いたしております法案の概要を、簡単にお説明いたしたいと存じます。お手元に第五回國会提出予定法律案等一覧がございますが、これを順を追いまして、簡単に御説明いたしたいと思うのでございます。
 すでに閣議の決定を見まして、目下司令部の承認を求めつつある法案といたしましては、簡易生命保險法案と郵便年金法案がございます。これは全文改正でございまして、新憲法下に即しますために、両法案を根本的に改めておるのでございます。内容等につきましては、後日に譲ることといたします。この法案によりまして、簡易保險におきましては、從來二万五千円を最高額としておりましたものを、五万円といたし、郵便年金は二万四千円でございましたが月一万円の、十二万円の制限を置くことにしておるのでございます。
 なお今期國会に提出を一應決定されておりますものといたしましては、郵政省設置法の一部を改正する法律案、電氣通信省設置法の一部を改正する法律案、郵政省設置法及び電氣通信省設置法の施行に伴う関係法令の整理等に関する法律案、この一、二、三に、御案内のような行政機構の簡素化の方針に則りまして、十二月の國会に御審議をいただきまして成立いたしております郵政省、電氣通信省の内容の機構を簡素化いたしますために、目下政府におきまして審議いたしておる問題でございますから、不日これが提出さるることに相なることと存じます。なおこの第三番目の関係法令の整理等に関する法律案は、両省にわかれますために、いろいろ他の関係法令の文字その他を改めなければならない事務的な問題でございます。
 四番目の郵便法等の一部を改正する法律案、これはただいま予算の際に申し上げました、料金の改正をいたしたいと存じます改正法律案でございます。
 その次に郵便物運送委託法案、これは先般通過いたしました郵便法におきまして規定されておのでございまして、通便物を運送いたしますいわゆる逓送の問題でございますが、これは法律によつて行われることになつておるのでございます。從來鉄道船舶郵便法等がございまして、一應の法律はあるのでございますが、これがすでに古く、かつその範囲も制限されておりますので、廣く郵便を輸送いたします場合の事柄を規定いたします法律案でございます。
 第六番目は郵便切手賈りさばき所及び印紙賈さばき所に関する法律案、これも先般成立しておりまする郵便法に則りまして、法律の定むるところにより、この賈さばきの事務をいたすことになるわけで、これに関しまする法律案でございます。
 次は電信電話料金法の一部を改正する法律案、これは警察通信の補修を現在逓信省が委託されてやつておりますので、これに対する專用料の問題でございます。これはきわめて安きに失すると思いますので、これを一般と比較較量いたしまして、適当な料金を算定いたしたいと存じ、この改正をいたしたい所存でございます。
 第八番目は航空保安施設の設置及び管理に関する法律案でございます。ただいま逓信省におきまして、航空保安部が実施いたしておりまする航空保安の問題は、これは御案内のように、主として進駐軍その他の航空に必要な、あるいは飛行場であるとか、航空路であるとか、航空燈台、ビーコン、航空無線、こういつた仕事をいたしておるのでありますが、航空法が一應効力をストツプいたしておりまする今日といたしましては、航空保安の仕事に対しまして、一定の法規、基準を必要といたしますので、この法案をお願いいたしたいと存ずるのでございます。
 九番目は郵便貯金法の一部を改正する法律案、これにはいろいろ内容がございまするが、この法律案は今まだ審議の途中でございまして、あるいはこれは今期國会には提出が間に合わないかもしれないと考えております。
 十は郵便貯金法に基いて取扱う國債証券その他の証券整理に関する法律案でございます。現在逓信省は國債その他の証券の保管を委託されているのでございまするが、これの処置等に対しては、いろいろ要求もございまするし、私どもといたしましても、きわめて少額な証券等の処理等につきましては、処理上も手数がかかりますために、場合によりましては、これを賣りさばきする方法もこの際としては適宜な処置ではないかというふうに考えられますので、この法案をお願いいたしたいと存じます。
 十一の郵便為替法等の一部を改正する法律案、これは実は外務委員会の方で御審議と存じまするが、今度郵便為替、郵便振替に関する約定に加入する御承認を得ているのでございます。この條約に加盟いたしまする際、料金の問題につきましては、これに郵便法等の中にも規定されておるのでございますが、條約関係の料金につきましては一定の限度がございますので、その限度の範囲内において、法律の委任によりまして、特に法律によらなくてもよろしいというようにいたしたいと思う次第でございます。この十一の諸法案は、ぜひとも私どもとしては御審議をお願いしたいのでございます。
 なお大藏省関係から提出されるものといたしましては、郵政事業特別会計法案、電氣通信事業特別会計法案、郵政事業特別会計法及び電氣通信事業特別会計法の施行に伴う関係法令の整理等に関する法律案、この三つは、六月一日に郵政省と電氣通信省がわかれますと、当然その会計も二つにわけなければなりませんので、現在の通信事業特別会計が二つにわかれる法案でございます。
 第四の通信事業特別会計法の一部を改正する法律案は、昨日あたり提案されたと思うのでございますが、先ほど予算のときに申しました郵政勘定と電氣通信勘定を設ける法律案でございます。
 大体今まで予定いたしておりまする法律案の概要をここに申し述べた次第でございます。
#8
○松本(善)委員 ただいま次官から事業概要と会計状況の一般的な御説明を願いましたが、通信事業特例会計の郵政勘定、この勘定科目の第二枚目の最後において、歳出の合計が四百八十一億、それからその上におる予備費がそれに対して十八億というこのパラレルを考えてみますとき、歳出における合計の内容を考えてみますと、ちよつとふに落ちない点がありますが、予備費というものは、どうしてこういう数字ができて、かつまたどういうようなものを内容とするかということがおわかりであれば、簡單に御説明願いたい。
#9
○横田政府委員 お話のごとく、郵政事業におきまして、全体の歳出に対して通り抜け勘定を除いたものと、この予備費に上つている金額との間に相当不均衡がありまして、予備費は多額になつておりますが、これは実は先ほど次官から御説明いたしましたように、簡易生命保險特別会計におきまして、歳入におきましては新規目標を十五億として見積つております。この新規目標の十五億と申しますのは、第一回の保險料拂込みの全額をそういうように見積つております。
 これは歳入においては非常にかたく見積る。しかしわれわれの募集目標におきましては、二十億円の募集目標の達成が可能であると信じております。また新規目標を二十億円とすることによつて、初めて保險会計も独立採算制が可能であるわけであります。そういう状況でありますが、しかし歳出におきましては、保險の業務取扱費を全面的に本予算の中へ盛り込むことは危險性があるというので、三分の二の経費を手術費の中に見積つたわけであります。そのため、この予備費の十八億のうちには、約十七値二千万円という保險の取扱事業費の三分の一を含めております。從いまして、保險募集目標がどんどん進行して行くということになれば、これを予備費から解除してもらつて、保險の業務取扱費にあけて行くというように考えておりますので、あとの約八千万円程度がほんとうの予備費であるというぐあいになつております。
#10
○松本(善)委員 大体概略はわかりましたが、その予算の予備費に対する収支バランスについて、また収入の目途と実際の方向とをよくにらみ合せてやられんことを望みます。
 次に現在郵便事業として、対外関係では進駐軍関係の郵便も扱うことを許されていると思うのでありますが、現在の進駐軍に関する郵便物の扱い件数、あるいは今後における収入の見込み――これはあるいはこの科目には組まれていないように考えますが、その点の御回答を簡單に願いたいと思います。
#11
○小笠原政府委員 進駐軍関係の郵便物はきわめて例外的な場合に非常にわずか取扱つております、從いまして、それに対する経費というものは、ほとんど問題にならない程度でございます。
#12
○松本(善)委員 それに関連しまして、今後の見通しについては、どういう考えを持たれるかという点を伺います。
#13
○小笠原政府委員 今後におきましては、特にそれが増大するということは、ただいまのところ考えておりません。
#14
○松本(善)委員 了解しました。
#15
○神山委員 いつも一言ずつ言うようでいやだけれども、今聞いていると質問したくなるので、質問します。まずお願いしたいことは、今の予算の概要、これではほんとうのことは、何にもわからないということです。だからすでに國政調査のこともきめてありますし、ちようど大臣も見えているので、この概要なり、あるいは特別会計のこういうものが出て來る根拠のこまかな数字を、ぜひ委員会に提出してわれわれに見せてもらいたい。これを大臣にお願いしておきたい。
 その次に、今の次官の報告は文字通り概要なんで、今日ここで論爭するつもりも全然ありませんし、本格的に質問する氣もないのですが、今度の行政整理を行うという点について、この間松本君が聞いて、逓信大臣にひじ鉄砲を食つて、あの概要がわかつたのですが、これを現在逓信省が特に取上げている通信復興との関係、これがどうなるかということについて、もうすでに成果があることと思うので、ごく大まかでいいから今日はそれを聞きたい。私たちの考えでは、今までの予算でもすでに通信事業はこうやつて崩壊して行つているのに、今年度の予算では全面的に壊滅するほかはないのではないか。そのこまかな数字やデーターについては、あとでこの委員長で十分論議したいと思いますけれども、今の報告を聞いただけでも、その点がたいへん心配になるし、当委員会としては、そのために特別に國政調査など重要な要項とした点もありますから、一應この点についてお聞きしておきたいと申します。
 それからこれは政府委員側でも非常に関心を持つておる問題と思うからお聞きするのですが、大藏省預金部の特殊金融課で運用している例の貯金や保險金の資金を逓信省へ移管して、さらにこれを地方に返還するということが、非常に一般大衆の関心になつている。しかもこれはたくさん請願が出ている。この問題について政府委員、特に大臣はどう考えておるか。またこれについて実際に折衝を行つておるかどうかということをお聞きしたいと思います。
 それから警察電話の移管が問題になつておりますが、これには実際どの程度の人員や予算をあなた方は用意しておられるか。この点をお聞きしておきたいと思います。
 最後に小さいことですが、今の報告の中にも進駐軍関係の仕事を主としている航空保安廳あるいは航空保安部の問題が出ましたが、ここの仕事は本來逓信省でやるべき仕事なのかどうかという点について政府委員側の見解を聞いておきたいと思います。ごく大まかに数えて五つありますけれども、これだけについて御回答を願いたい。
 さらに希望ですけれども、一番初めのときから法案を早く出してもらいたいとお願いしておいたのでありますが、きよう打合会だというのでのんびり出て來たところが、いきなり一束ぶつけられるということでは、まことに委員諸君も迷惑だと思います。あと会期も短かいし、現在審議中の問題についても要綱だけでも早く本委員会に提出されて、委員諸君も十分勉強して、政府側とも、十分意見を闘わし、意見の違いは違いとして、また決定すべきことは一日も早く決定する。そういうふうにしてもらいたいと思います。ですからこれは最後に言つた点を含んで、十分委員会をうまく運営するように、委員長から大臣に一本くぎを刺しておいていただきたいと思います。
#16
○小澤國務大臣 お答えします。第一の問題は非常に大きくて、どこを神山君がお尋ねになろうとするのか、ちよつと見当がつかないのですが、大体予算の編成方針が、先ほど次官がお話したように独立採算制、それから出費の節約ということに非常に力を入れておりますから、從つてわれわれの逓信事業の本來のあり方であるべき、たとえば建設事業において、当時四百二十数億というものを事務的に予定しておつたのです。そういうものが、今お話したように百二十億、それから損益勘定から四十五億、それから進駐軍関係から二十五億合計百九十億程度に節減されておりますから、今年度の建設事業においてまさに神山君の心配するような状態でありますけれども、他の各省の建設事業に関する振合いから見ますと、逓信事業は相当がんばつたつもりであります。
 それから郵政事業の値上げも、元來われわれはしたくなかつたのでありますが、ただ今申した通り、人件費だけではこれを生み出すということは困難であるばかりでなく、かりに行政整理をしましても、初年度においてはそう黒字にはならぬのでありまして、平年度から多少それが黒字になつて來ますけれども、初年度は黒字にならないということから、どうしても郵便料金の望まない値上げをしなければならないという状態になつたのです。しかし前会にもお話しました通り、できるだけ大衆的な利用度の多いはがき等は、現状のまますえ置きたいという見地から、はがきは現状維持、その他の郵便物は五割ないし五割八分値上げいたしました。これは法案を出したとき、詳細に御説明いたしたいと思います。
 それから保險及び郵便年金の資金の運用の所管の問題ですが、これはわれわれといたしましても、あるいは全逓といたしましても、全國特定郵便局長の会としても、いずれも、どうしてもこれは逓信省で運用することによつてその趣旨が全うできるのだ。すなわち神山君の考えておるような方向に進むことを、あらゆる階層で要望いたしております。從つて私といたしましては、今までは大体武藤政務次官にこれを專属にやつてもらつて、関係方面あるいは大藏省の当局と交渉して参つたのであります。結論において、関係方面の指示が原因で大藏省に移管されたのでありますが、関係方面の意向も、まず日本政府が一本になつて來い。一本になつて來てから、適当に考慮しようというような意向がうかがわれるのであります。從つてこれは政府部内の問題になりまするが、大体今までは予算の編成その他行政整理という大きな点だけが、政府部内で盛んに論議されて参りましたので、この問題にまで触れませんでしたが、一應予算も済みましたので、速急にいわゆる政治問題としてこの問題を扱つて、そうして今御希望せられる趣旨の、逓信省に運用方を還元するという方針を、近いうちに実現したいと考えております。
#17
○神山委員 ちよつと今のところに関連して一言言つておきたいのです。大分大臣親切に答弁しようと思つて少し氣をまわし過ぎているようですが、私の言つておる予算の問題は、まだ料金の問題に触れていないのです。あなたの言われた趣旨は了解しますけれども、私のお願いしましたのは、予算のこまかな数字を出してもらいたいということで――これはあなた方もぜひ、骨折つてもらいたい。この大まかな数字では何もわからない。こまかな微に入り細をうがつたものを全部出してもらいたい、これを私はお願いしたわけですから、この上で意見の違いや論議すべき点があれば、それはゆつくりやりたいと思うのです。
 それから行政整理に伴つて逓信事業の復興の問題については、私たちもほんとうに重大な関心を持つておる。逓信省関係は他の省に比べれば、ある程度いいところがあると大臣が言われる。まことにけつこうだけれども、しかしほんとうに今の状態を復興するのに、どの程度まで役に立つかと考えますと、まだまだ足りない点が多い。この問題はまだ論議したいと思いますから、今は、この点については、大臣の答弁で了解します。
 それから例の大藏省預金部の逓信省移管の問題ですが、この点については、今まで武藤君が折衝していて、その労は多としますけれども、これはぜひ大臣、自分が乗り出して、そうして政府部内の折衝で、大いに心臓振りを発揮して、いいところをやつてもらいたい。この点については全逓はもとより他の地方からも要望が出ておりますから、逓信委員会としても全力をあげて処理したいと思う。この点については大臣自身が早急に解決されるように、特にお願いしたいと思います。あとの問題はまた政府委員からお願いしたいと思います。
#18
○横田政府委員 警察電話と増接続電話につきまして、予算的にどう見積つておるかというお話がありましたが、増接続電話の現場要員といたしましては約四千百名、警察電話の現場要員としては約二千五百名、これを新規の人間として要求いたしております。しかしこれに伴つてまた管理職員なり中央の関係職員もいるものでありますから、それを加えますと、約七千八百人の人間をこの予算で要求いたしております。経費といたしましては警察電話におきまして四億七千万円、それから増接続におきまして五億八千万円経費を要求しております。これは両方とも新しく接収されてわれわれの方でやつて行く仕事でありますので、この警察、増接続とも、この新しき収入で大体経費はまかなつて行く。こういうことで組んでおります。そこで先ほど次官から話がありましたように、警察電話につきましては非常に現在の電話料金が安い。一般の專用線に比べて約十分の一程度になつておる。こういうことでありますので、これは別途また先ほど申しましたように、成案が、できまして、関係各省との折衝が済みましたならば、この料金の警察電話を十分に保持し、十分に能率を上げ……。(神山委員「上げなくてもいいよ」と呼ぶ)上げようとするならば、それだけの経費がいる、そういうところから、この料金が非常に安過ぎるということで、法案が別途出れば、この予算もかわつて來る。それはただいまこの予算には組んでおりません。
#19
○神山委員 航空保安廳の問題はお答えにならなかつたのですが、お答えにくいかもしれないが、もし答える氣があつたならば、あとで答えてもらいたい。終戰処理費から出ておるならば、出ておるということを、はつきり申してもらいたい。
#20
○横田政府委員 航空保安部の経費につきましては、航空保安部の本部におけるごく少数の部分が一般会計から出ておりますが、あとは仕事の大部分が航空保安でありまして、飛行機としては日本のは飛んでいないのであります。そういう関係もありまして、ほとんど終戰処理費から出ているということであります。
#21
○神山委員 今の答弁で、ますます先ほどから私お願いしておる予算のこまかな数字が必要になると思う。これを早く見せてもらいたい。それから警察電話の受入れに対しまして、私たちは大いに意見があるのですから、あとで十分論議しなければならないと思う。私がさつき途中で相の手を入れて、そんなのはどうでもいいということを言つたけれども、それは現在の日本の治安状態が、どうなつてもいいということでは、断じてない。治安は、維持されなければならないが、現在の政治的な動き全体を見る場合に、警察電話の動きが、かつて特高が專用電話を持つておつたと同じように――小澤君がいるから大丈夫だろうけれども、そういうふうになつてはならないと考えます。それと官吏の人員その他について、私どもは全然別の見解がありますけれども、この問題はこれ以上論議することはやめて、一應今の政府委員の答弁で、今日のところは了解するということにしてけつこうですから、私はこれで質問を打切ります。
#22
○大和田委員 通信事業特別会計郵政勘定における局舎の建設経費、これは何に多く使われるのか、その点についてお伺いいたします。
 次には第五國会に提出の予定になつております六の郵便切手賣さばき所、印紙賣さばき所、これが要綱にあるようでありますが、結局は漠としてわからない、何か第二要綱の二に(い)として書かれておるようでありますが、これにつきまして見ますと、郵政大臣において、一般の需要を満たすにたる数量の郵便切手類及び印紙を買う者というようなことであります。この記載によつて常識的には郵政大臣がやるのであるが、その基準等がありますれば、それを一つお尋ねしたいと思います。
 最後でありまするが、ただいま神山委員の意見があつたように、最も大きい問題は、独立採算制の上に関係のある、社会的に要望しております郵便年金、簡易保險の融資のことであります。重ねてこれを特に大臣にお力添えを願いまして、実現せられるように特段の御配慮を願いたいと思います。
#23
○横田政府委員 第一の御質問は郵政勘定におきましての局舎の建設経費十三億がどういうところに使われておるかという御質問のように伺いましたが、これはこの十三億のうち五億というものは、郵便直接でなくして、保險とか貯金とか、そういうものの事務取扱いのための保險支局、貯金支局、このほかの廳舎の復旧、それから老朽して非常に崩壊に瀕しておるこういうものの建直し、こういうものに使われる予定になつております。あとの八億のうち五千万円を予備費にとりまして、七億五千万円で郵政関係の廳舎を復旧する、新築する、こういうことであります。実は七億五千万円では、ただいま戰災後非常に復旧が遅れ、また手狭で困つておる郵政関係の廳舎を建て直すにつきましては、むしろ非常に不足な経費でありますが、両方合せまして坪数にしまして大体建物が二万八千坪ぐらいな予定に相なつております。
#24
○小澤國務大臣 郵便切子賣さばき所に関する法律案でありますが、これは先ほど次官もちよつと話しましたように、郵便法という法律が今実行されておるのです。郵便法では、特別の法律の規定で定めなければ、郵便切手などを賣らしてはいかぬということになつておる。そこでこれは新しく法律によつて郵便切手その他はがきの賣さばき所を設けるという趣旨ではなくて、現在行われておるもののいわゆる法制統一であつて、別に新しい法律によつて郵便切手類の賣さばき所を設けようというのではありません。この郵便法に合致するような法制の建前をとろうとするのが、この郵便切手賣さばき所の設置法案であつて、從つてこの標準というものは、從來の標準で從來の店舗で賣らせることであります。
 それから積立金の問題は今神山君にお話した通り、私自身もこれは一日もすみやかに逓信省に還元することが適当であるという強い信念を持つておりますから、あとは力の問題でありまして、神山君は心臓が強いと言うけれども、あまり心臓は強くないのであります。その点は遅れるかもしれませんが、せいぜいやります。
#25
○飯塚委員 なお大臣にお願いいたしますが、予金部資金として出ている逓信関係の資金、それが今までどういう方面に多く使われているかということの資料をお願いいたします。
#26
○辻委員長 ほかに御質疑ございませんか。――御質疑もないようでございますから、本日はこの程度で散会いたします。次会は公報をもつてお知らせいたします。
    午前十一時五十分散会
ソース: 国立国会図書館
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